JPS62278083A - 記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、情報の記録再生が可能な記録媒体に関する。

（従来の技術） ロイコ染料、ジアゾ化合物等よりなる感熱発色層を基材
に設けた感熱記録媒体はサーマルヘッド等による加熱に
より情報が容易に感熱発色層に記録され、その記録方法
の簡便性により広く用いられている。しかしながら、こ
れらに記録される情報は、目視不可能に記録できないた
め、第三者に見られても差し支えのない内容のものに限
られ、一般の磁気カードに記録されるような第三者に知
られると不都合の生じる重要な情報は記録することがで
きなかった。すなわち、記録方法の簡便さにかかわらず
、目視で判別できない情報を有することができる偽造防
止性にすぐれた記録媒体として感熱記録媒体を利用する
ことができなかった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記の点に鑑みてなされたものである。

本発明者は、低融点金属薄膜が一般に使用されているサ
ーマルヘッドにより破壊消失されること、又、この場合
金属薄膜層上にインキ顔料を含む樹脂層からなる隠蔽層
を設けても、サーマルヘッドでは隠蔽層は破壊消失され
ず金属薄膜層のみが破壊消失することに注目し、この現
象を光学的記録手段に利用するために種々研究を行った
。その結果、金属薄膜層の下に赤外線吸収層を設けた、
隠蔽層、金属薄膜層、赤外線吸収層からなる積層体を形
成して、サーマルヘッドで情報パターンを印字すれば、
金属薄膜層の破壊消失により形成される情報パターンは
隠蔽層により目視できないが、赤外線を照射すると金属
薄膜層の破壊消失された部分は赤外線吸収層が露出して
るため赤外線の反射率が低く、残存する部分とでは赤外
線の反射率が異なるという現象が生じ、この反射率の差
を利用して印字された情報パターンを読み取ることがで
きることを見出して本発明に達し得たものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の記録媒体は、基材上に、赤外線吸収層、金属薄
膜層および隠蔽層が順次積層されていることを特徴とす
る。

以下、実施例に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す断面図であり、基材
１０上に、赤外線吸収層１、金属薄膜層２、隠蔽層３お
よび必要に応じて設けられる保護層４が順次積層されて
いる。

基材１０は基本的には、積層される各層を支持する働き
をするものであるが、その使用用途により種々の形状を
とることができ、例えば、他の物品等に本発明の記録媒
体を設けることを目的とした場合、又は磁気テープのよ
うな記録媒体を目的とした場合は薄いフィルム形状のも
のが適するし、それ自体で手軽な取扱のできる記録媒体
として使用される場合にはカード形状すなわち一般的な
プラスチックカード用の形状、紙カード用の形状、通帳
用の形状、その他一般に使用されている記録媒体の形状
のものが適する。

このような基材ｌＯの材質としては上記の理由から、様
々のものが使用できるが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ナイロン、セルロースジアセテート
、エチレンビニルアセテート、セルローストリアセテー
ト、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リイミド、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリレート、ポリウレタン、アイオノマー、ポリカ
ーボネート等のプラスチック類、銅、アルミニウム等の
金属、紙、含浸紙等を単独であるいは組合せて複合体と
して用いることができる。基材として要求される物性例
えば強度、剛性等を考慮して、上記の材料の中から好ま
しいものを適宜選択すればよい。

上記基材１０上には、赤外線吸収層１が形成されている
。赤外線吸収層１は金属薄膜層２と組み合わさり情報記
録層の働きをなすものであり、赤外線を吸収する特性が
必要であり、好ましくは、波長７００ｎｍ以上の赤外領
域での吸収特性を有することが望ましい。

このような赤外吸収層１を形成する材質としては、赤外
線を吸収するものであれば広く使用できるが、例えば、
一般的な印刷インキ、赤外線吸収特性を有する樹脂、そ
のフィルムまたは赤外線吸収剤を樹脂に練り込んだもの
等を、情報の読み取りに使用する赤外線を考慮して適宜
選択して使用することができる。

赤外線吸収層１は上記の材質を用いてインキ、樹脂であ
れば慣用の印刷方法または塗布方法により、又、フィル
ムであれば慣用の積層法により、厚さ１〜２００μｍで
基材の全面または一部に形成される。

赤外線吸収層ｌ上には、金属薄膜層２が形成されている
。金属薄膜層２はサーマルヘッドの加熱により情報がＷ
ｔｌＩ１層の破壊消失という形で記録される層であり、
その加熱部分が下層の赤外線吸収層と組合さって赤外線
の反射率が異なる程度の破壊消失を生る程度の低融点の
ものであることが必要である。又、その厚さは加熱によ
り破壊消失され易いよう赤外線を透過させない限度で薄
いことが望ましい。

このような金属ＷＩ暎層２は、Ｔ　ｏ　％　Ｓ　ｎ　％
　　１ｎＸＡｌ、Ｂｉ、、Ｐｂ、、Ｚｎ等の金属あるい
はこれらの合金もしくはＴｏ−カーバイド等の上記金属
の化合物を用いて、真空蒸着法、スパッタ法、メッキ法
等により層厚１００Ａ〜１００００Ａで形成される。

隠蔽層３は金属薄膜層２上に、金属薄膜層２の破壊消失
した部分と残存する部分とを目視不可能に隠蔽するため
に設けられる層であり、着色層の一層で形成されてもよ
いし、又、積層構成、例えば、着色層上に意匠的外観性
をもたせるための模様層を設けてなる複数層で形成され
てもよい。又、隠蔽層３はサーマルヘッドと接触するた
め、ある程度の耐熱性、耐摩擦性を有することが必要で
ある。

隠蔽層３において、着色剤としては耐熱性の点から顔料
を使用することが望ましく、その光学的特性としては、
可視光領域での反射率が高く、赤外領域での透過が高い
ものが望ましい。

又、染料であっても上記の特性を備えていれば使用でき
うる。

このような隠蔽層３は、上記の特性を有する顔料もしく
は染料を、含弗素系樹脂、含珪素系樹脂に混練してなる
インキ組成物、又は、エチルセルロース、エチルヒドロ
キシセルロース、セルロースアセテートプロピオネート
、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン
、ポリ−α−メチルスチレン等のスチレン樹脂またはス
チレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリ
ル酸ブチル等のアクリル樹脂またはメタクリル酸樹脂の
単独あるいは共重合樹脂に混練してなるインキ組成物、
又は、ロジン、ロジン変成フェノ〜ル樹脂、重合ロジン
等のロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロ
ン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニルブチラール樹脂
、ブチラール樹脂等に混練してなるインキ組成物、ある
いは、上記の樹脂に弗素樹脂および珪素樹脂を混合させ
た混合物に混練してなるインキ組成物に可塑剤、安定剤
、ワックス、グリース、乾燥剤、乾燥補助剤、硬化剤、
増粘剤、分散剤等を添加した後、溶剤あるいは希釈剤で
充分に混練して作成したインキを用いて、適宜な印刷手
段、例えば、オフセント印刷法、シルクスクリーン印刷
法、活版印刷法、静電印刷法、凹版印刷法、グラビアコ
ート法、ロールコート法、ナイフコート法等の印刷方法
または塗布方法により層厚１〜２０μｍで形成される。

隠蔽層３上には必要に応じては耐摩擦性向上のための保
護層４を設けることができる。

このような保護層４は、隠蔽層に用いられる樹脂に更に
弗素系樹脂、珪素系樹脂を混入させた樹脂を使用し隠蔽
層形成方法と同様の印刷方法または塗布方法により厚さ
０．５〜１０μｍで形成される。

又、本発明では第２図にその断面図を示すような赤外線
吸収層の反対面の基材上に接着剤層５を設ける態様もと
ることができる。

接着剤層５は、本発明の記録媒体を他の物品等に貼り合
わせする場合のものであり、感熱接着剤を含む接着剤ま
たは粘着剤により形成される。

接着剤としては、一般に使用されているもが広く使用で
きるが、例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチル
ゴム、スチレンブタジェンゴム、ブタジェンアクリロニ
トリルゴム等のゴム系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ
アクリル酸エステル系樹脂、ポリメタアクリル酸系樹脂
、ポリビニル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹脂、ポリビニル
ブチラール系樹脂等からなるの任意の接着剤が使用でき
、また、粘着剤としては、一般的な粘着剤が使用でき、
例えば、ポリアクリル系樹脂、ゴム系樹脂等からなる粘
着剤が使用できる。

接着剤層５は、上記の接着剤または粘着剤を用いて慣用
の印刷方法または塗布方法により、厚さ１〜１００μｍ
程度で形成される。

次に、上記のようにして構成される本発明の記録媒体を
使用する方法を説明する。

まず、所望する情報がパターン、例えば、１゜０を表す
ドツト、バーコード、文字、記号に変換されてサーマル
ヘッドで隠蔽層上から印字記録される。この際、記録さ
れた情報は目視できないが、金属薄膜層の破壊消失とい
う形で金属薄膜層に記録されている。

次に、赤外線投光機（７００ｎｍ以上の波長、好ましく
は９００ｎｍ以上の赤外線を発するもの）により記録媒
体に情報の読みだしのスキャンが行われ、その後、隠蔽
層を通って金属薄膜層で反射した赤外線が受光機で検出
されて、その受光量から記録された情報が読み取られる
。

（発明の効果） 本発明の記録媒体は、情報が目視不可能に記録できるた
め、一般の磁気テープと同様の使い方ができ、且つ、磁
気テープのように市販の磁気ピュアー等の器具、装置で
情報が容易に読み取られることはなく極めて高い偽造防
止性を有する。更に、本発明の基材としてカード基板を
用いれば、一般の磁気カードと同様な使用ができる情報
記録カードとして使用できる。

又、記録される情報の変換パターンも多く、１．０を表
すドツトから文字まで任意に選択でき、その記録方法も
サーマルヘッドにより容易に行うことができる。

更に又、本発明の一態様の接着剤を有するものを使用し
て、例えば、磁気カード、ＩＣカード、光カード、磁気
通帳等の記録媒体に本発明の記録媒体を設ければ、更に
情報が付加できると共に、その偽造防止性も高まる。

本発明を具体的実施例を挙げ更に詳細に説明する。

実施例１ 基材としての厚さ１８８μｍのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に下記組成のインキを用いグラビアコー
ト法により厚み５μｍで赤外線吸収層を形成した。

次いで、赤外線吸収層の上に真空蒸着法によりスズを５
００λの膜厚で金属薄膜層を形成した。

グラビアコート法により厚み３μｍで隠蔽層を形成した
。

次いで、隠蔽層上に下記組成のインキを用いてグラビア
コート法により厚み１．ｃ＋ｍで保護層を形成して本発
明の記録媒体を得た。

〔赤外線吸収層〕

ウレタン樹脂　　　　　　　　　　　２０部イソシアネ
ート硬化剤　　　　　　　　１部赤外線吸収剤　　　　
　　　　　　　１０部メチルエチルケトン　　　　　　
　　３０部トルエン　　　　　　　　　　　　３０部〔
隠蔽層〕 テトラフルオロエチレンパウダー　　　５部ウレタン樹
脂　　　　　　　　　　　２０部イソシアネート硬化剤
　　　　　　　　１部頗料　　　　　　　　　　　　　
　　１０部メチルエチルケトン　　　　　　　　３０部
トルエン　　　　　　　　　　　　　３０部〔保護層〕 テトラフルオロエチレンパウダー　　１０部ポリビニル
ブチラール樹脂　　　　　１０部湿気硬化型ウレタン樹
脂　　　　　　１０部メチルエチルケトン　　　　　　
　　３０部トルエン　　　　　　　　　　　　　３０部
酢酸エチル　　　　　　　　　　　　３０部実施例２ 基材としての厚さ１８８μｍのポリエチレンテレフタレ
ートに保護層まで実施例１と同様に形成した。

次に、記録層と反対面の基材上に、下記の組成からなる
インキを用いてグラビアコート法により厚み１０μで接
着剤層を形成して本発明の記録媒体を得た。

〔接着剤層〕

塩化ビニル酢酸ビニル共重合体　　　２０部ポリアクリ
ル樹脂　　　　　　　　　１０部酢酸エチル　　　　　
　　　　　　　２０部トルエン　　　　　　　　　　　
　　５０部

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の記録媒体の断面図である
。 １・・・・・赤外線吸収層 ２・・・・・金属薄膜層 ３・・・・・隠蔽層 ４・・・・・保護層 ５・・・・・接着剤層 １０・・・・・基材 出願人　　　　　大日本印刷株式会社 代理人　弁理士　　　小　西　淳　美 第１図 第２図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材上に赤外線吸収層、金属薄膜層および隠蔽層
   が順次積層されてなることを特徴とする記録媒体。
2. （２）上記隠蔽層上に保護層が設けられていることを特
   徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の記録媒体。
3. （３）上記基材の赤外線吸収層の反対面に接着剤層が設
   けられていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
   項または第（２）項記載の記録媒体。