JP3052247B2 - 感熱磁気記録媒体 - Google Patents

感熱磁気記録媒体

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JP3052247B2 JP1013273A JP1327389A JP3052247B2 JP 3052247 B2 JP3052247 B2 JP 3052247B2 JP 1013273 A JP1013273 A JP 1013273A JP 1327389 A JP1327389 A JP 1327389A JP 3052247 B2 JP3052247 B2 JP 3052247B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録層と感熱記録のための感熱発色層と
を有する感熱磁気記録媒体に関する。
本発明は、たとえばテレホンカード等のプレペイド磁
気カードの磁気記録内容に対応した数字等を印字して該
磁気記録内容を視認せしめる感熱記録を行なうのに有効
に適用できる。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 磁気記録カードは携帯に便利で且つ有用なカードとし
て広く利用されている。該カードは、適宜の厚さのカー
ド基材の表面に所望の領域に磁気記録層を形成したもの
である。
ところで、磁気記録カードは使用経過や残高等の磁気
記録情報を目視することができず、このためプリペイド
方式の磁気記録カードではその目安としてパンチ穴等に
より残高を表示していたが、明確な残高が表示されない
ため残高不足時には現金または磁気記録カードを補充追
加せねばならないという事態が生ずる。この様な事態を
避けるための方策として、カード表面に使用経過や残高
等を印字することがある。
この様なカード表面の印字は、たとえば該カードの磁
気記録層の反対側の面に感熱記録層を形成しておき、該
感熱記録層に対しサーマルヘッドを走査して行なうこと
ができる。しかし、磁気記録カードの磁気記録層側と反
対側の表面には所望のデザインを印刷するのが一般的で
あり、上記印字のための領域を広くとることはデザイン
上から好ましいとはいえない。
そこで、上記カード表面の印字を磁気記録層側に行な
うこともなされている。この場合、磁気記録層を部分的
に形成し、該磁気記録層の存在しない部分に感熱発色層
を形成しておき感熱記録を行なうこともあるが、これで
は近年の記録情報量の多い磁気記録カードに十分に対処
できなくなることがある。従って、最近では磁気記録層
上に感熱発色層を形成しておき該感熱発色層に感熱記録
がなされている。
しかし、磁気記録層上の感熱発色層に対しサーマルヘ
ッド走査による感熱記録を行なうと、該感熱発色層の発
色状態が劣化することがある。これはサーマルヘッドの
発熱による影響が磁気記録層にまで及び、該磁気記録層
を構成する材料の一部たとえば分散剤、可塑剤及び潤滑
剤等の各種の添加物が感熱発色層へと移行することも一
因であると考えられる。
また、一般に磁気記録層は黒っぽい色であるので、感
熱記録のコントラストが十分でないという難点もある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、磁
気記録特性に悪影響なく良好な感熱記録を行なうことが
できる感熱磁気記録媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとし
て、 磁気記録層と感熱発色層との間に磁気記録層を視覚的
に隠蔽し且つ感熱記録時の加熱に対する耐久性のある隠
蔽層が形成されており、 該隠蔽層は、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂また
はジアリルフタレート樹脂からなる熱硬化性樹脂と硬化
剤とを含む塗料を塗布し硬化させることで形成された着
色熱硬化性樹脂層からなることを特徴とする、感熱磁気
記録媒体、が提供される。
また、本発明によれば、以上の如き目的を達成するも
のとして、 磁気記録層と感熱発色層との間に磁気記録層を視覚的
に隠蔽し且つ感熱記録時の加熱に対する耐久性のある隠
蔽層が形成されており、 該隠蔽層は、非磁性金属層または非磁性金属酸化物層
からなることを特徴とする、感熱磁気記録媒体、が提供
される。ここで、非磁性金属層を構成する非磁性金属と
してはAl,Sn,Pb,Ag,Bi,Se,Te,InまたはCdを用いること
ができ、非磁性金属酸化物層を構成する非磁性金属酸化
物としてはAl,Sn,Pb,Ag,Bi,Se,Te,InまたはCdの酸化物
を用いることができる。
以上のような本発明においては、 磁気記録層が基材上に該基材に接して形成されている
態様、及び 隠蔽層及び感熱発色層ならびに該感熱発色層上の全層
の厚さの合計が10μm以下である態様、がある。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説
明する。
第1図は本発明の感熱磁気記録媒体の第1の実施例を
示す概略部分断面図である。
第1図において、2は基材であり、4は磁気記録層で
あり、6は隠蔽層であり、8は感熱発色層であり、10は
保護層である。
上記基材2としては、たとえばポリエチレンテレフタ
レート、ポリアセテート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル及びポリカーボネート等の合成樹脂シートや、合成紙
等を用いることができる。該基材2はたとえばカード状
その他の適宜の形状を有することができる。
上記磁気記録層4としては、従来磁気記録媒体におい
て磁気記録層として一般に用いられているものを用いる
ことができる。たとえば、磁性材料として粒径10μm以
下好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、Sr−フェ
ライト、C0被着γ−フェライト、γ−Fe2O3、針状鉄
粉、CrO2を用い、バインダー樹脂として一般に用いられ
るポリエステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂またはそれらの混合樹脂を用い
ることができる。バインダー樹脂と磁性材料との混合比
は基材との接着性や塗膜強度や磁気ヘッドによる検出電
圧等を考慮して適宜設定され、たとえば重量比で1/1〜1
/10の範囲が可能であり、好ましくは1/2〜1/8である。
尚、磁気記録層4中にはその他の種々の添加剤たとえば
界面活性剤、分散剤、可塑剤及び潤滑剤等が含まれてい
る。該磁気記録層4の厚さはたとえば10〜15μm程度で
ある。
上記隠蔽層6は、磁気記録層4の色彩を視覚的に隠蔽
し上記感熱発色層8の発色の色彩に対し十分なコントラ
ストを付与する様な色彩を有する。また、該隠蔽層6
は、感熱記録条件下において安定で、薄くても十分な耐
久性を有し、磁気記録層4の構成材料の感熱発色層8へ
の移行を阻止し得る材料が用いられる。この様な耐熱性
材料としては熱硬化性の樹脂、たとえばポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂等を用いることができ、これに隠蔽性付与
のための顔料たとえばAl,Sn,Pb,Zn,Cu,Ag,Cu−Zn等の金
属やAlO2,TiO2等の金属酸化物を適量添加する。
該隠蔽層6としては、上記の様な熱硬化性樹脂の他に
非磁性の金属層たとえばAl,Sn,Pb,Ag,Bi,Se,Te,In,Cd
や、これら金属の酸化物の層を用いることもできる。
該隠蔽層6の厚さはたとえば0.5〜2μm程度であ
る。
上記感熱発色層8としては、ロイコ染料、酸性顕色剤
及びバインダー樹脂を含むものを用いることができる。
上記感熱発色層8におけるロイコ染料としては、クリ
スタルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラク
トン等のトリフェニルメタン系のもの、1,2−ベンゾ−
6−ジエチルアミノフルオラン等のフルオラン系のも
の、N−ベンゾイルオーラミン等のオーラミン系のも
の、その他フェノチアジン系のもの、スピロピラン系の
もの等を用いることができる。
上記感熱発色層8における酸性顕色剤としては、フェ
ノール性水酸基を有する化合物即ちフェノール性化合物
を用いることができる。この様なものとして、たとえば
フェノール、o−クレゾール、p−クレゾール、p−エ
チルフェノール、t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール、ノニルフェノール、
ドデシルフェノール、スチレン化フェノール、2,2′−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、α−ナフトール、β−ナフトール、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノール、
p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−ク
ロロフェノール、o−ブロモフェノール、2,4,6−トリ
クロロフェノール、o−フェニルフェノール、p−フェ
ニルフェノール、p−(p−クロロフェニル)フェノー
ル、o−(o−クロロフェニル)フェノール、サリチル
酸、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プ
ロピル、p−オキシ安息香酸オクチル、p−オキシ安息
香酸ドデシル、カテコール、ヒドロキノン、レゾルシ
ン、3−メチルカテコール、3−イソプロピルカテコー
ル、p−t−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−ブチル
ヒドロキノン、4,4′−メチレンジフェノール、ビスフ
ェノールA、1,2−ジオキシナフタレン、2,3−ジオキシ
ナフタレン、クロロカテコール、ブロモカテコール、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、フェノールフタレイ
ン、o−クレゾールフタレイン、プロトカテキュー酸メ
チル、プロトカテキュー酸エチル、プロトカテキュー酸
プロピル、プロトカテキュー酸オクチル、プロトカテキ
ュー酸ドデシル、ピロガロール、オキシヒドロキノン、
フロログルシン、2,4,6−トリオキシメチルベンセン、
2,3,4−トリオキシエチルベンセン、没食子酸メチル、
没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、
没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシ
ル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、2,3,5−ト
リオキシナフタレン、タンニン酸、フェノール樹脂等を
あげることができる。
上記感熱発色層8におけるバインダー樹脂としては、
アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、キシ
レン樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、ビニルトル
エン樹脂、テルペン樹脂、ビニルトルエン/ブタジエン
共重合体樹脂、ビニルトルエン/アクリレート共重合体
樹脂等の油溶性樹脂や、ポリビニルアルコール樹脂、メ
チルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹
脂、カルボキシメチルセルロース樹脂、メチルビニルエ
ーテル/無水マレイン酸共重合体樹脂、ポリアクリル酸
樹脂、ゼラチン、アラビアゴム等の水溶性樹脂を使用す
ることができる。
感熱発色層中において、ロイコ染料と酸性顕色剤との
比はたとえば1:0.5〜1:3(当量)であり、バインダー樹
脂と(ロイコ染料+酸性顕色剤)との比はたとえば1:0.
1〜1:3(重量)である。
以上の感熱発色層8の厚さは、たとえば2〜10μm程
度である。
上記保護層10としては、従来の磁気記録媒体等で保護
層あるいは耐摩耗層として使用されているもの、たとえ
ばセルロース系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹脂、エポキシ系樹
脂、アクリル系樹脂等を用いることができる。これらの
樹脂には、滑性を付与するものとしてオレイルアマイ
ド、ステアリルアマイド、シリコーン等を添加すること
ができる。尚、用いる溶剤の量を少なくするためには、
紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂を用いることがで
き、該紫外線硬化型樹脂としてはアクリル系、エポキシ
系、ポリエステル系等のものを使用することができる。
以上の様な保護層10の厚さは、たとえば10μm以下で
あり、好ましくは1〜5μm程度である。
尚、本実施例の感熱磁気記録媒体の磁気記録再生に際
しては保護層10に磁気ヘッドが接触せしめられるが、該
磁気ヘッドと磁気記録層4との間隔を大きくしないため
に、隠蔽層6から保護層10までの厚さの合計を10μm以
下とするのが好ましい。
第2図〜第4図はそれぞれ本発明の感熱磁気記録媒体
の第2〜第4の実施例を示す概略部分断面図である。こ
れらの図において、上記第1図におけると同様の部材に
は同一の符号が付されている。
これらの実施例において、12,14はアンカー層であ
る。該アンカー層は隠蔽層6と感熱発色層8との間また
は感熱発色層8と保護層10との間の密着性を向上させる
ために介在せしめられるものであり、たとえばポリエス
テル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン
樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、セルロース樹脂
等を用いることができる。尚、該アンカー層の材料は、
上記隠蔽層に用いられるバインダー樹脂及び上記感熱発
色層に用いられるバインダー樹脂の特性を考慮して、ま
た上記感熱発色層に用いられるバインダー樹脂の特性及
び上記保護層に用いられるバインダー樹脂の特性を考慮
して、適宜選択される。
上記第2〜第4の実施例におけるアンカー層は周知の
塗工法により形成することができる。
次に、本発明による感熱記録媒体を製造した具体例を
以下に示す。ここでは、上記第3図の実施例の感熱磁気
記録媒体を製造した。
厚さ188μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムからなる基材2の片面上に、Ba−フェライト磁性粉
末が塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂とウレタン樹
脂、イソシアネート系硬化剤とからなるバインダー溶液
中に分散されてなる磁性塗料を塗布し乾燥させて厚さ10
μmの磁気記録層4を形成した。
次に、該磁気記録層4上に下記の組成の塗料を高速プ
ロペラ攪拌機で十分攪拌した後に塗布し乾燥させて厚さ
1μmの隠蔽層6を形成した。
(A) Al粉ペースト[旭化成(株)製MR−9000] ・・・・・100重量部 アクリル樹脂 ・・・・・150重量部 硬化剤 ・・・・・10重量部 トルエン ・・・・・600重量部 メチルエチルケトン ・・・・・100重量部 次に、上記隠蔽層6上に下記の組成の塗料を高速プロ
ペラ攪拌機で十分攪拌した後に塗布し乾燥させて厚さ1
μmのアンカー層14を形成した。
アルキッド樹脂 ・・・・・120重量部 トルエン ・・・・・80重量部 次に、アンカー層14上に下記の組成の塗料a及びbを
それぞれ十分に分散させた後に混合させ高速プロペラ攪
拌機で十分攪拌し、塗布し乾燥させて厚さ3μmの感熱
発色層8を形成した。
(a) ロイコ染料[昭和電工(株)製パピロールSD−120] ・・・・・100重量部 ポリメチルメタクリレート ・・・・・50重量部 トルエン ・・・・・500重量部 (b) 酸性顕色剤[昭和電工(株)製パピロールCD−180] ・・・・・100重量部 ポリメチルメタクリレート ・・・・・50重量部 トルエン ・・・・・500重量部 次に、感熱発色層8上に、紫外線硬化型塗料を塗布し
乾燥させて厚さ1μmと保護層10を形成した。
以上により、カード状感熱磁気記録媒体を得た。
上記隠蔽層6の形成に際し、下記の塗料を用いて同様
にしてカード状感熱磁気記録媒体を得た。
(B) Al粉ペースト・・・・・100重量部[旭化成(株)製M
R−9000] ウレタン樹脂 ・・・・・120重量部 硬化剤 ・・・・・20重量部 メチルイソブチルケトン ・・・・・200重量部 トルエン ・・・・・300重量部 シクロヘキサノン ・・・・・100重量部 (C) TiO2 ・・・・・200重量部 アクリル樹脂 ・・・・・100重量部 硬化剤 ・・・・・10重量部 トルエン ・・・・・600重量部 メチルエチルケトン ・・・・・100重量部 (D) Cu−Znペースト ・・・・・120重量部 ウレタン樹脂 ・・・・・120重量部 硬化剤 ・・・・・20重量部 メチルイソブチルケトン ・・・・・200重量部 トルエン ・・・・・300重量部 シクロヘキサノン ・・・・・100重量部 上記隠蔽層6の形成に際し、下記の塗料を用いて、同
様にしてカード状感熱磁気記録媒体を得た。この記録媒
体は本発明の範囲外であり、比較例である。
(E) Al粉ペースト ・・・・・100重量部 [旭化成(株)製MR−9000] 塩化ビニル樹脂 ・・・・・150重量部 [UCC社製VAGH] トルエン ・・・・・300重量部 メチルエチルケトン ・・・・200重量部 シクロヘキサノン ・・・・・100重量部 (F) Al粉ペースト ・・・・・100重量部 [旭化成(株)製MR−9000] ポリメチルメタクリレート ・150重量部 [三菱レイヨン(株)製BR] トルエン ・・・・・300重量部 メチルエチルケトン ・・・・・200重量部 シクロヘキサノン ・・・・・100重量部 以上の様にして製造した記録媒体に対し、130℃に加
熱したブロックを200g/cm2で5秒間押し当てて感熱発色
層を発色させ、該発色をマクベス反射濃度計RD−514で
測定した(サイバネ規格に準拠)。その結果を以下の第
1表に示す。
第1表から分る様に、隠蔽層塗料に熱可塑性樹脂を含
むE,Fを用いた比較例に比べ、隠蔽層塗料に熱硬化性樹
脂を含むA〜Dを用いた本発明実施例の方が発色が良好
である。特に、同一の着色剤を用いたA,BとE,Fとの比較
でも差は明らかである。
次に、上記塗料A,B,E,Fを用いた記録媒体の製造と同
様にして、但し磁気記録層を形成せずに、それぞれ感熱
記録媒体を製造し、同様にして発色を測定した。その結
果を以下の第2表に示す。
上記第1表と第2表の比較から、塗料E,Fを用いた場
合では磁気記録層がある場合には無い場合に比べて発色
濃度が大きく低下しているのに対し、塗料A,Bでは磁気
記録層の有無によって発色濃度がそれ程変わらず、従っ
て、感熱発色時においえ、本発明感熱磁気記録媒体の隠
蔽層は磁気記録層の構成材料が感熱発色層へと移行して
発色状態を劣化させるのを阻止する作用があるものと考
えられる。
以上の様な本発明によるカード状感熱磁気記録媒体は
プリペイドカードとして使用することができ、この場合
には、感熱記録はカードの使用記録(日付び料金等)及
び残高の明細の印字に有効に適用される。即ち、使用の
たびに磁気記録層に記録されている残高金額を修正し、
その詳細を該カードの表面に感熱記録で印字することに
より、利用者が常時該カードの内容を知ることができ
る。
[発明の効果] 以上の様な本発明の感熱磁気記録媒体によれば、磁気
記録層と感熱発色層との間に耐熱性の良好な隠蔽層を設
けたので、磁気記録層構成材料が感熱発色層へは移行せ
ず、感熱記録に際して磁気記録特性に悪影響を与えるこ
となく良好な発色が得られ、記録のコントラストも良好
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の感熱磁気記録媒体を
示す概略部分断面図である。 2:基材、4:磁気記録層、 6:隠蔽層、8:感熱発色層、 10:保護層、12,14:アンカー層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 晴彦 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−303791(JP,A) 特開 平2−134286(JP,A) 特開 昭63−286831(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録層と感熱発色層との間に磁気記録
    層を視覚的に隠蔽し且つ感熱記録時の加熱に対する耐久
    性のある隠蔽層が形成されており、 該隠蔽層は、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル
    樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂または
    ジアリルフタレート樹脂からなる熱硬化性樹脂と硬化剤
    とを含む塗料を塗布し硬化させることで形成された着色
    熱硬化性樹脂層からなることを特徴とする、感熱磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】磁気記録層と感熱発色層との間に磁気記録
    層を視覚的に隠蔽し且つ感熱記録時の加熱に対する耐久
    性のある隠蔽層が形成されており、 該隠蔽層は、非磁性金属層または非磁性金属酸化物層か
    らなることを特徴とする、感熱磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】非磁性金属層を構成する非磁性金属はAl,S
    n,Pb,Ag,Bi,Se,Te,InまたはCdであり、非磁性金属酸化
    物層を構成する非磁性金属酸化物はAl,Sn,Pb,Ag,Bi,Se,
    Te,InまたはCdの酸化物である、請求項2に記載の感熱
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁気記録層が基材上に該基材に接して形成
    されている、請求項1〜3のいずれかに記載の感熱磁気
    記録媒体。
  5. 【請求項5】隠蔽層及び感熱発色層ならびに該感熱発色
    層上の全層の厚さの合計が10μm以下である、請求項1
    〜4のいずれかに記載の感熱記録媒体。
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