JPH04314593A - 被熱転写媒体およびその製造方法 - Google Patents

被熱転写媒体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04314593A
JPH04314593A JP3106377A JP10637791A JPH04314593A JP H04314593 A JPH04314593 A JP H04314593A JP 3106377 A JP3106377 A JP 3106377A JP 10637791 A JP10637791 A JP 10637791A JP H04314593 A JPH04314593 A JP H04314593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal transfer
layer
ink
printing
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3106377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2537707B2 (ja
Inventor
Tsutomu Murata
力 村田
Motoki Takeuchi
竹内 基樹
Kensaku Azuma
健策 東
Isamu Obikane
帯金 勇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP3106377A priority Critical patent/JP2537707B2/ja
Publication of JPH04314593A publication Critical patent/JPH04314593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2537707B2 publication Critical patent/JP2537707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写方式に用いられる
被熱転写媒体に関するものであり、特に乗車券、定期券
、通行券等の券紙、プリペイドカード、IDカード、セ
ーフティーカード等のカード類、及びPOSラベル等の
ラベル類に好適な被熱転写媒体およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】OA、FAの急速な発展に伴い種々の端
末機が要求され、中でも電気信号を可視画像に変換する
ファクシミリ、プリンター等の記録装置の需要はめざま
しいものがある。感熱転写記録方式は装置が簡便かつコ
ンパクト、無騒音、メンテナンスフリー等の利点を有す
ることからこれらの端末機に広く使用されている。最近
では、感熱転写記録方式は磁気記録方式との組合せによ
る乗車券、定期券、通行券等の券紙類、プリペイドカー
ド、IDカード、セフティーカード等のカード類及び物
流、流通関係で需要が伸びているPOSラベル等のラベ
ル類にも使用されるようになってきた。これらの券紙、
カード類及びラベル類は信頼性、セキュリティーを得る
ために、厳しい要求特性、即ち、高品質・高解像性の転
写画像が得られる受像性や、耐水性、耐汗性、耐油性、
耐アルコール性、耐酸性、耐アルカリ性、耐可塑剤性等
の耐薬品性を満足する必要がある。また、磁気記録方式
を組み合わせた券紙、カード類においては、磁気記録情
報を読み取る磁気ヘッドを内蔵した装置内を高速で通過
させることから、またラベル類において印字されたバー
コードを正確に読み取る必要性から耐摩耗性も要求され
ている。
【0003】さらにこれらの被熱転写媒体では、乗車券
、定期券、通行券等においては改ざん防止の為に模様、
マーク、文字等の印刷、いわゆる地紋印刷を施すことが
必要である。またラベル等では転写画像以外に枠や文字
等をあらかじめ印刷しておくことが必要であり、さらに
またIDカードや宣伝媒体も兼ねるプリペイドカード等
のカード類でもカラー印刷や文字の印刷をあらかじめ施
しておくことが必要になる場合がある。これらの印刷は
インク受像層の下(支持体とインク受像層との間)に設
けることも出来るが、地紋印刷の目的や製造上のコスト
や多品種少量生産への対応を考えるとインク受像層上に
設けることが必要になって来る。そのためこの印刷画像
部自体のインク受像性や耐薬品性、耐摩耗性が問題にな
る。
【0004】従来の感熱転写記録方式では極薄いポリエ
チレンテレフタレートフィルム等の支持体上にパラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワック
ス類を主体に、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ステアリ
ルアルコール等の高級アルコール及び染料、顔料からな
る着色材等から構成される感熱転写インク層を設け、そ
の反対面に感熱ヘッドとのスティックを防止するために
、シリコン樹脂、ニトロセルロース等からなる耐熱性保
護層を設けた感熱転写媒体(インクリボン)を、被熱転
写媒体と重ね合わせ、耐熱性保護層面から感熱ヘッドに
より記録情報に従った加熱を行い、感熱転写媒体の情報
画像を被熱転写媒体上に熱転写することにより所望の画
像を形成するものであった。この場合、従来の被熱転写
媒体は紙とかインク受像性のないポリエチレンテレフタ
レートフィルムやポリエチレンラミネート紙であったの
で、インク受像性を維持するために感熱転写インクは柔
らかいワックスを主体とする配合組成であった。しかし
ながら該ワックスを主体とする感熱転写インクを上記被
熱転写媒体に転写すると、耐摩耗性および耐薬品性を満
足することが出来ず、転写された画像は爪等ですぐ取れ
てしまうという欠点を有していた。この欠点を改善する
ために、カルナバワックス、ポリエチレンワックス、モ
ンタンワックス等の針入度の小さいワックスもしくはポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合体樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂を主体と
した感熱転写インクが提案されている。特に該熱可塑性
樹脂を主体とした感熱転写インクは耐薬品性、耐摩耗性
に有効であることから、最近急速に開発が進められてい
る。
【0005】しかしながら、これら感熱転写インクの改
良がなされているにもかかわらず、従来の被熱転写媒体
は感熱転写インクの受像性、耐摩耗性(定着性)等に問
題があるので実用上十分なこれらの諸特性を満足させる
ことはできない。一方、インク受像層上に設けた印刷処
理層の印刷インクの材質は、従来は紫外線硬化型アクリ
ル系樹脂を用いるなど熱転写インクとのマッチングが悪
いため、印刷部分への転写インク画像が不鮮明、印刷の
耐薬品性が低い、印刷部分及びその印刷部分上に熱転写
したインク画像の耐摩耗性が悪い、という点において問
題を有するものであった。また、インク受像層と印刷処
理層とでインク受像性に大きな差があったり、転写画像
の耐薬品性や耐摩耗性にも差異が認められるという問題
点を有するものであった。これらのことから、結局、従
来の被熱転写媒体を構成するインク受像層および印刷処
理層は、感熱転写インクの受像性と耐薬品性及び耐摩耗
性を全て同時に満足するには至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は熱転写方式で
使用する券紙、カード、ラベルの被熱転写媒体を構成す
るインク受像層とそのインク受像層上に設けた印刷処理
層の、感熱転写リボンインクに対する受像性を向上させ
、かつ耐汗性、耐油性、耐アルコール性、耐酸性、耐ア
ルカリ性、耐可塑剤性等の耐薬品性や耐摩耗性を改良す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明らは、上記の問題
点を解決するため鋭意検討した結果、支持体上に感熱転
写インクを受像するインク受像層と印刷処理層とを順次
積層してなる被熱転写媒体において、該印刷処理層に用
いられるインクにポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂
の少なくとも1種を含有せしめ、かつグラビア印刷法を
用いて該印刷処理層を形成させることによって本発明を
完成するに至った。
【0008】次に本発明の被熱転写媒体の構成材料及び
製造方法について、以下に詳述する。本発明の被熱転写
媒体を構成するインク受像層は、ポリエステル樹脂また
はエポキシ樹脂の少なくとも1種と滑剤とを含有する。 本発明のインク受像層に用いられるポリエステル樹脂と
しては、例えば、脂肪族ポリエステル、ポリジメチレン
マロネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメ
チレンテレフタレート、ポリジエチレングリコールテレ
フタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレ
ンフタレート、ポリエチレン−1,5−ナフタレート、
ポリエチレン−1,4−ナフタレート、ポリエチレン−
2,7−ナフタレート、ポリエステル(ジエチレングリ
コール−ジフェニルカルボン酸)、ポリエステル(ビス
−P−カルボキシフェノキシブタン−エチレングリコー
ル)等があげられ、単独あるいは2種以上混合して使用
できる。本発明では上記ポリエステル樹脂としてガラス
転移温度(以下、Tgと称する。)が60℃以上のもの
を用いることが好ましい。すなわちTgが60℃より高
い場合は、耐薬品性や耐摩耗性をより向上することがで
きる。
【0009】本発明のインク受像層に用いられるエポキ
シ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂等が挙げられ、単独ある
いは2種以上を混合して使用することができる。本発明
では上記エポキシ樹脂として軟化点が100℃以上のも
のを用いることが好ましい。すなわち軟化点が100℃
より高い場合は、耐薬品性や耐摩耗性においてより十分
な特性を得ることが出来る。なお、Tgや軟化点はいず
れもDSC法(昇温速度10℃/分,解析はピーク値)
で求められるものである。
【0010】また、インク受像層に配合される滑剤とし
ては、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ポリ
エチレンワックス、ポリプロピレンワックス、エステル
ワックス、モンタンワックス、モンタンワックス誘導体
、酸化マイクロワックス、フィッシャートロブシュワッ
クス、硬化ひまし油等のワックス類、パルミチン酸、ミ
リスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸
、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド等の脂肪酸アミド、パルミチン酸ラウリル、ス
テアリン酸ステアリル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸
ベヘニル等の高級脂肪酸のエステル、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カル
シウム等の脂肪酸金属塩、フルオロカーボン微粒子、等
を挙げることが出来る。これらの滑剤の中でも特に本発
明ではポリエチレンワックスが好適である。上記滑剤の
配合量はインク受像層中の全固形分100重量部に対し
て0.5〜30重量部、好ましくは3〜15重量部の範
囲が適当である。配合量が0.5重量部より少ない場合
は、インク受像層の摩擦係数が大きくなり耐摩耗性が低
下する傾向がある。逆に30重量部よりも多い場合は、
感熱転写インクの受像性や定着性が低下する傾向を示す
【0011】本発明のインク受像層は、上記の熱可塑性
樹脂と滑剤の他の必要に応じて無機または有機顔料、酸
化防止剤、着色剤、帯電防止剤、硬化剤等を配合し、適
当な溶剤中に溶解または分散させることによって得られ
る塗料を用いて、ソルベントコーティング法、グラビア
印刷、スクリーン印刷等の各種塗工、印刷法により支持
体上に0.01〜20μm、好ましくは0.1〜10μ
mの厚さになるように設けられる。
【0012】本発明の印刷処理層は、ポリエステル樹脂
又はエポキシ樹脂の少くとも1種を含有せしめた配合か
らなる印刷インクを使用して設けられる。該印刷処理層
に用いられるポリエステル樹脂としては該印刷処理層が
インク受像層と同様の熱転写インクに対するインク受像
性、耐薬品性および耐摩耗性とを必要とするため前記イ
ンク受像層と同様なポリエステル樹脂が適用される。ま
た上記エポキシ樹脂としても同様に、前記インク受像層
に用いられるエポキシ樹脂が適用される。本発明の印刷
処理層は上記の熱可塑性樹脂の他に必要に応じて、滑剤
や顔料、帯電防止剤、着色材、硬化剤等を配合し、適当
な溶剤中に溶解又は分散させて得られた印刷インクを使
用して、グラビア印刷によりインク受像層上に印刷を施
して形成される。
【0013】本発明で用いる上記のグラビア印刷法は、
印刷画像部分に細かい網点状の凹部を設けた金属性のグ
ラビア版ロールにインクを供給してブレードで不用なイ
ンクを除去した後、凹部に残っているインクを被印刷物
に転写して印刷する方法であり、インク受像性と耐薬品
性、耐摩耗性といった要求特性を満足する溶剤系インク
を使用して印刷を行うにはグラビア印刷法が最も適して
いる。グラビア印刷法以外の印刷法では、例えばスクリ
ーン印刷法ではインクの盛り量が大きいためその凹凸に
より感熱転写リボンからの転写画像が悪く、フレキソ印
刷法では溶剤にゴムロールが侵されて長時間の均一な印
刷が出来ない、さらにオフセット印刷法では版材や乾燥
材等の問題から実際的とは言えない。
【0014】本発明で用いられる支持体には、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリイミド、ポリカーボネート、
セロファン、芳香族ポリアミド、ポリオレフィン、塩化
ビニル等の樹脂フィルム、上質紙、コート紙、アート紙
、織布シート、ラミネート紙、合成紙、金属板、ガラス
等が使用できる。
【0015】本発明の被熱転写媒体の表面は、感熱転写
インクリボンとの密着性を良くするため、平滑性が良い
ことが望まれる。すなわち、印刷処理層を設けたインク
受像層のベック平滑度(JIS8119−1976)は
好ましくは300秒以上、より好ましくは500秒以上
である。印刷処理層を設けたインク受像層の平滑度をこ
のような値にするためには、支持体として高い平滑性を
有する樹脂フィルムからなる支持体を使用するか、支持
体上にアンカーコート層を設けるか、インク受像層を設
けた後又は印刷処理層を設けた後にキャレンダー処理等
の表面処理を施すことによって達成することができる。
【0016】本発明の被熱転写媒体の構造(層構成)を
図に従って説明する。図1は本発明の被熱転写媒体の基
本構成である。また、図2〜図4は本発明の被熱転写媒
体の別の実施態様を示す模式的断面図であるが、本発明
はこれらの構成に限定されるものではない。図1は支持
体1の上にインク受像層2および印刷処理層3を設けた
被熱転写媒体であり、図2は支持体1の上にインク受像
層2および印刷処理層3を設け、その反対面に粘着層4
、離型紙5を順次設けた被熱転写媒体であり、図3は支
持体1の上にインク受像層2および印刷処理層3を設け
、その反対面に磁気記録層6、保護層7を順次設けた被
熱転写媒体であり、さらに図4は支持体1の上にインク
受像層2および印刷処理層3を設け、その反対面に磁気
記録層6、隠ぺい層8、第2印刷層9、保護層7を順次
設けた被熱転写媒体である。
【0017】磁気記録層6は、ポリエステル樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体等のバインダー中に、γ−Fe2O3 、バ
リウムフェライト、等の強磁性体粉および必要に応じて
顔料等を均一に分散し、ソルベントコーティング法、グ
ラビア印刷等によりインク受像層とは反対面の支持体上
に1〜30μm、好ましくは3〜15μmの厚さになる
ように設けられる。
【0018】また偽造防止を目的に、センダスト、パー
マロイ等の高透磁率磁気記録層、さらに酸化鉄磁性粉の
如く200〜1000エルステッド程度の低保磁力の磁
気記録層を上記方法により複数的に積層することもでき
る。なお、必要により磁気記録層上に、会社名、注意書
き、コマーシャル及び各種のマーク、模様等の第2印刷
層9を、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷等の印刷等
により設けることができる。ここで良好な第2印刷層を
得るためには磁気記録層の着色を隠蔽するために磁気記
録層6と第2印刷層9の間に隠蔽層8を設けたほうが良
い。隠蔽層はポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の
樹脂中に、アルミペーストや酸化チタン等の顔料を均一
分散した塗料を塗工もしくは印刷で設けることができる
【0019】また、磁気記録層6の表面保護を目的に磁
気記録層上(第2印刷層9を設定した場合は第2印刷層
上)に保護層7を設けることができる。該保護層のバイ
ンダーとしては、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、各種繊維素系樹脂、ポリイ
ミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂及びこれらの
樹脂間の共重合体等の各種熱可塑性樹脂類及び熱硬化性
樹脂類をあげることができる。保護層は前記バインダー
に必要に応じ、ワックス、シリコーン及び顔料等を加え
混練するか、適当な溶剤中に溶解もしくは分散させるこ
とによって得られたインクもしくは塗料をソルベントコ
ーティング、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン
印刷、オフセット印刷等により、磁気記録層上(第2印
刷層を設定した場合は第2印刷層上)に0.01〜10
μm、好ましくは0.1〜5μmの厚さになるように設
けられる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これらの実施例は、本発明を限定するものではな
い。尚、配合部数は全て重量部を意味するものである。 実施例1 上記の混合液にガラスビーズを加え、アトライターにて
2時間分散した後、厚さ250μmのポリプロピレン系
合成樹脂(王子油化合成紙社製:ユポ原紙FP250)
からなる支持体上に、ソルベントコーティング法によっ
て、乾燥後の塗布量が2.0μmとなるように塗工して
インク受像層を設けた。   上記の混合液にガラスビーズを加え、アトライター
にて2時間分散して印刷処理層用インクを作製した。次
に該インクを使用してグラビア印刷法で上記インキ受像
層上に印刷処理層を形成し、本発明の被熱転写媒体を得
た。グラビア印刷版は版深25μm、線数175でメッ
シュパターンのものを使用した。
【0021】実施例2 上記混合液をボールミルで8時間分散後、  上記硬化
剤を加え、さらに1時間分散後、厚さ188μmの乳白
色のポリエチレンテレフタレートフィルムからなる支持
体上に、ソルベントコーティング法により塗布し、塗料
が未乾燥状態の間に磁場配向処理装置によって配向処理
を行い、100℃で5分間乾燥し、厚さ15μmの磁気
記録層を形成した。   上記の混合液をディスパーにて攪拌し、バインダー
溶解後、上記磁気記録層上に、ソルベントコーティング
法により、乾燥後の塗布厚さが3.0μmとなるように
塗工し、保護層を形成した。   上記の混合液にガラスビーズを加え、アトライター
にて2時間分散した後、支持体の前記積層側とは反対面
にソルベントコーティング法によって、乾燥後の塗布厚
が2.0μmとなるように塗工してインク受像層を設け
た。
【0022】   上記の混合液にガラスビーズを加え、アトライター
にて2時間分散して印刷処理層用インクを作製し、該イ
ンクを使用してグラビア印刷法で上記インク受像層上に
印刷処理層を形成し、本発明の被熱転写媒体を得た。グ
ラビア印刷版は版深25μm、線数175でメッシュパ
ターンのものを使用した。
【0023】実施例3 印刷処理層用インクの処方を以下に変えた以外は、実施
例2と同様にして、本発明の被熱転写媒体を得た。
【0024】実施例4 印刷処理層用インクの処方を以下に変えた以外は、実施
例2と同様にして、本発明の被熱転写媒体を得た。
【0025】比較例1 印刷処理層用インクの処方を以下に変えた以外は、実施
例2と同様にして、比較用の被熱転写媒体を得た。
【0026】比較例2 印刷処理層用インクの処方を以下に変えた以外は、実施
例2と同様にして、比較用の被熱転写媒体を得た。
【0027】次に、実施例及び比較例の被熱転写媒体の
評価に使用する感熱転写インクリボンの製造方法を以下
に示すが、本発明のもつ被熱転写媒体の優れた特性は該
感熱転写インクリボンにより限定されるものではない。 まず4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に厚さ0.5μmのシリコン樹脂からなる耐熱層を設
定した。次に下記の混合液をアトライターにより2時間
分散して得た熱転写インクを、前記耐熱層とは反対面に
ソルベントコーティング法により乾燥後の塗布量が3μ
mとなるように設定し、本発明に使用する感熱転写イン
クリボンを得た。
【0028】上記の感熱転写インクリボンを使用し、各
実施例及び比較例の被熱転写媒体の表面平滑度、耐汗性
、耐油性、耐アルコール性、耐酸性、耐アルカリ性、耐
可塑剤性からなる耐薬品性、耐摩耗性、転写性の各諸特
性を評価した結果を表1にまとめて示す。また、その各
諸特性の測定方法及び評価方法を下記に示す。なお、熱
転写インクに対する“インク受像性”は表1の諸特性の
総合評価の結果で示される。 (a)表面平滑度 ベック平滑度(JIS.8119−1976)(b)転
写性 高密度のサーマルプリンター(8dot/mmのサーマ
ルヘッドを搭載するプリンター:印字エネルギー;0.
65mJ/dot、パルス幅;1.5ms)、及び上記
のインクリボンを使用し転写を行い、画像濃度ムラ、均
一性、鮮明性、及びランダムブリッジ、ボイド発生の有
無、について評価した。評価はいずれも拡大写真等によ
る目視評価である。 ○:評価項目を全て満足するもの。 △:評価項目に一つだけ欠点があるもの。 ×:評価項目に二つ以上欠点があるもの。 (c)耐アルコール性 (b)のプリンターで転写を行った被熱転写媒体をエタ
ノール中に2分間浸漬  し、転写面の変化を調べた。 ○:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
の剥がれ、傷、退色、消色がほとんど見られないもの。 △:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
の剥がれ、傷、退色、消色がやや見られるもの。 ×:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
の剥がれ、傷、退色、消色がかなり見られるもの。 (d)耐酸性 pH3の5%酢酸水溶液を使用。評価方法は(c)に準
拠する。 (e)耐アルカリ性 pH12、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を使用。評価
方法は(c)に準拠する。 (f)耐ガソリン性 ガソリンを使用。評価方法は(c)に準拠する。 (g)耐油性 (b)のプリンターで転写を行った後、食用大豆油を転
写面に数滴滴下し、24時間後ガーゼで該油を拭き取っ
て該転写面の変化を調べた。評価方法は(c)に準拠す
る。 (h)耐可塑剤性 (b)のプリンターで転写を行った後、転写面に可塑剤
含有のプラスチック消しゴムを2kg/cm2 の圧力
で圧着し、24時間放置後、該プラスチック消しゴムを
剥して転写面の変化を調べた。 ○:全く変化無し。 △:消しゴムへの転写面(転写画像部、インク受像層、
印刷処理層)の転移、剥がれ、汚れ等がわずかにみられ
るもの。 ×:消しゴムへの転写面(転写画像部、インク受像部、
印刷処理層)の転移や剥がれ、汚れ等がかなりみられる
もの。 (i)耐摩耗性 (b)のプリンターで転写を行った後、板紙摩耗性試験
機(熊谷理機工業社製)を使用し、研磨シート(三共理
化学社製、商品名ラッピングシートWA#8000)に
対する転写面の耐摩耗性を室温:20℃、荷重:500
g/cm、摩擦回数:1000往復の一定条件下で調べ
た。 ○:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
に傷、剥がれ、汚れがほとんど見られないもの。 △:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
に傷、剥がれ、汚れが一つがやや見られるもの。 ×:転写面(転写画像部、インク受像層、印刷処理層)
に傷、剥がれ、汚れが少なくとも二つ以上が見られるか
、一つであってもその程度が大きいもの。 (j)耐汗性 JIS  L  0848−1978に示された人工汗
液(酸性及びアルカリ性)中に1週間浸漬後、(h)の
テスト行う。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、本発明の被熱転
写媒体は、感熱転写インクを受像するインク受像層、印
刷処理層を順次積層した構成であって、該インク受像層
および印刷処理層がポリエステル樹脂、又はエポキシ樹
脂の少なくとも1種類を含有しているため、耐汗性、耐
油性、耐アルコール性、耐酸性、耐アルカリ性、耐可塑
剤性等の耐薬品性、耐摩耗性等の諸特性を満足し、かつ
優れた熱転写エネルギー感度、転写品質を得ることがで
きた。
【発明の効果】本発明の被熱転写媒体は耐汗性、耐油性
、耐可塑性等の耐薬品性や耐摩耗性を有し、かつ優れた
インク受像性を有するので、乗車券、定期券、通行券を
得ることができた。したがって、本発明の被転写媒体は
、乗車券、定期券、通行券等の券紙、プリペードカード
、IDカード、セーフティカード等のカード類、及びP
OSラベル等のラベル類に好適に使用できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図4】本発明の被熱転写媒体の構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1    支持体 2    インク受像層 3    印刷処理層 4    粘着層 5    離型紙 6    磁気記録層 7    保護層 8    遮蔽層 9    第2印刷層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に感熱転写インクを受像する
    インク受像層と印刷処理層とを順次積層した被熱転写媒
    体であって、インク受像層および印刷処理層がポリエス
    テル樹脂又はエポキシ樹脂の少なくとも1種を含有する
    ことを特徴とする被熱転写媒体。
  2. 【請求項2】  支持体上に感熱転写インクを受像する
    インク受像層と印刷処理層とを順次積層した被熱転写媒
    体の該印刷処理層を設けるに際し、ポリエステル樹脂、
    又はエポキシ樹脂の少なくとも1種を含有するインクを
    グラビア印刷法で印刷することを特徴とする被熱転写媒
    体の製造方法。
JP3106377A 1991-04-12 1991-04-12 被熱転写媒体およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2537707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3106377A JP2537707B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 被熱転写媒体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3106377A JP2537707B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 被熱転写媒体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04314593A true JPH04314593A (ja) 1992-11-05
JP2537707B2 JP2537707B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=14432028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3106377A Expired - Lifetime JP2537707B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 被熱転写媒体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2537707B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1158987A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
JPH11129631A (ja) * 1997-10-24 1999-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
CN104875513A (zh) * 2015-05-26 2015-09-02 深圳市中联讯科技有限公司 一种pc板材的印刷方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225089A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 熱転写記録媒体用受像シ−ト
JPS6395988A (ja) * 1986-10-13 1988-04-26 Taiho Ind Co Ltd 熱転写用ohpシート
JPS6447585A (en) * 1987-08-18 1989-02-22 Dainippon Printing Co Ltd Manufacture of thermal transfer recording sheet having detection mark
JPH01215588A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Toppan Printing Co Ltd 被情報記録媒体及びそれを用いた情報記録方法
JPH01238987A (ja) * 1988-03-18 1989-09-25 Dainippon Printing Co Ltd 被熱転写シート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225089A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 熱転写記録媒体用受像シ−ト
JPS6395988A (ja) * 1986-10-13 1988-04-26 Taiho Ind Co Ltd 熱転写用ohpシート
JPS6447585A (en) * 1987-08-18 1989-02-22 Dainippon Printing Co Ltd Manufacture of thermal transfer recording sheet having detection mark
JPH01215588A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Toppan Printing Co Ltd 被情報記録媒体及びそれを用いた情報記録方法
JPH01238987A (ja) * 1988-03-18 1989-09-25 Dainippon Printing Co Ltd 被熱転写シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1158987A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
JPH11129631A (ja) * 1997-10-24 1999-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
CN104875513A (zh) * 2015-05-26 2015-09-02 深圳市中联讯科技有限公司 一种pc板材的印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2537707B2 (ja) 1996-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03190795A (ja) 熱転写リボン
JP2004122756A (ja) 保護層熱転写シートおよびマット調印画物
JPH04305492A (ja) 被熱転写媒体
JPS5896592A (ja) 情報記録カ−ド
JP2537707B2 (ja) 被熱転写媒体およびその製造方法
JP2537708B2 (ja) 被熱転写媒体およびその製造方法
JP3549072B2 (ja) 記録シート
JP3317567B2 (ja) 感熱記録材料およびこれを用いた感熱磁気記録媒体
JPH03275386A (ja) 被熱転写媒体
JPH0578432B2 (ja)
JP3665572B2 (ja) 磁気記録媒体
JP4335411B2 (ja) 被熱転写記録媒体及びその製造方法
JPH06262886A (ja) 磁気感熱記録媒体
JP2757905B2 (ja) 感熱磁気記録媒体
JP2741469B2 (ja) 感熱記録媒体
JP2649466B2 (ja) 感熱記録媒体
JP2851012B2 (ja) 感熱及び磁気記録併用可能な二重隠蔽情報媒体
JPH08108643A (ja) 熱転写記録用インクフィルム
JP3613349B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP2901881B2 (ja) 感熱磁気記録媒体
JP3975071B2 (ja) 磁気記録型熱溶融転写被記録材
JP3489699B2 (ja) 記録シート
JP2741471B2 (ja) 感熱記録媒体
JP2593362Y2 (ja) 被熱転写記録媒体
JP5109949B2 (ja) 印字・記録層を備えたプラスチックカード、シルクスクリーンインク組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 15