JP2713132B2 - 排気装置 - Google Patents

排気装置

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JP2713132B2
JP2713132B2 JP5345608A JP34560893A JP2713132B2 JP 2713132 B2 JP2713132 B2 JP 2713132B2 JP 5345608 A JP5345608 A JP 5345608A JP 34560893 A JP34560893 A JP 34560893A JP 2713132 B2 JP2713132 B2 JP 2713132B2
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三喜男 横山
武 利根川
晃 門脇
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/38Exhausting, degassing, filling, or cleaning vessels
    • H01J9/385Exhausting vessels
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部が高真空状態に排
気される表示装置における排気装置に関するものであ
り、特に封着・排気工程が一貫生産可能な装置に好適な
排気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示装置等における真空気密容器内
部を高真空に排気する封着・排気工程は、真空気密容器
を構成する外囲器を予備焼成する工程と、不活性ガス雰
囲気中で外囲器を封着する封着工程と、その後排気部か
ら真空気密容器内部を排気し、排気部を封止する排気工
程を有している。上記予備焼成の工程は、焼成温度が2
00℃〜500℃で行われ、封着材の有機物を分解させ
る工程である。また、封着工程は、焼成温度が300℃
〜600℃で行われ、不活性ガス雰囲気中で封着材から
のガスの発生を抑えて、クリップなどで加圧しながら外
囲器を封着している。その後、封着材が再度溶融しない
程度の温度でベーキングしながら内部を排気し、排気部
を封止するものである。
【0003】これらの工程は、ひとつのチャンバー内で
すべての工程が行われるチャンバー方式と、各工程内を
雰囲気や温度によって異なる複数の部屋に分割し、互い
にゲートバルブで区切り、搬送装置で移動させるインラ
イン方式と、封着工程と排気工程を別の装置で行い、排
気工程では、排気部から排気されるがその他の外囲器の
部分は大気中にさらされている方式とがある。また、排
気部の形状としては、排気管を有するものと、貫通孔か
らなる排気孔を有するものとがある。このうち、排気管
を有するものを図に示す。この図に示すように、外囲
器100は前面基板101と背面基板102とサイド基
板103とが封着されることにより構成されており、例
えば背面基板102から外囲器100内部に通じている
排気管104が引き出されている。この排気管104を
通じて外囲器100内部を排気した後、排気管104を
溶着して封止部105としている。
【0004】また、排気孔を有するものを図に示す。
この図に示す外囲器100も図に示す外囲器100と
同様に、前面基板101と背面基板102とサイド基板
103とが封着されることにより構成されており、例え
ば、背面基板102に形成された外囲器100内部に貫
通されている排気孔を通じて排気した後、この排気孔1
06を蓋107に被着された酸化物ソルダー108を溶
着して封止するようにしたものである。
【0005】次に、本出願人の出願にかかる特公平4−
39174号公報に記載されている封着工程と排気工程
とを行うインライン方式を、図に示す。この図におい
て、まず前面基板にサイド基板を封着した箱形の容器を
背面基板に載置し、箱形の容器と背面基板とをクリップ
等の治具により加圧した状態で予備焼成室120に移送
装置により移送する。この予備焼成室120には加熱装
置が備えられており、室内を200〜300℃に保持し
ている。室内の雰囲気は大気でもよいが効率を上げるた
めに酸化性ガスを導入してもよい。この予備焼成室12
0において、外囲器の封着部に被着されている酸化物ソ
ルダー中の残存有機物が十分に酸化されて蒸発されるよ
うになされている。
【0006】予備焼成が終了すると、ゲートバルブ12
1が開き、外囲器を乗せたトレイは移送装置によりガス
置換室122に入る。このガス置換室122において、
ロータリーポンプ123により室内の気体が排気される
ことに伴い、外囲器内の気体も排気され、次いで不活性
ガス(窒素ガス,アルゴンガス,炭酸ガス等)が不活性
ガス源126から供給され、外囲器内の気体を不活性ガ
スに置換する。次に、ゲートバルブ124を開き、トレ
イを封着炉室125に移送する。封着炉室125におい
て、不活性ガス雰囲気中で300〜600℃に加熱され
て封着面の酸化物ソルダーが溶融される。すると、外囲
器は治具により上下から加圧されているために、前面基
板と背面基板とが封着されるようになる。また、封着炉
室125内には不活性ガス源126から不活性ガスが供
給されているため、カソードや蛍光体の化学変化は防止
される。また、不活性ガスが供給されているので、外囲
器全体を均一に加熱でき酸化物ソルダーからの気泡の発
生を抑えることができる。
【0007】封着された外囲器は、封着炉室125と同
じ不活性ガス中の徐冷室127に移送され、ここで20
0〜400℃になるまで徐冷され、酸化物ソルダーが溶
融状態から固相状態となる。徐冷された外囲器は、移送
装置により荒引き室128へゲートバルブ129,13
0を開いて移送する。このゲートバルブ129は熱シー
ルド用とされ、ゲートバルブ130は真空用とされてい
る。この荒引室128は、トレイが移送されるとロータ
リポンプ131が動作して、室内が低真空度となるよう
にされる。室内が排気されて所定の真空度になると、ゲ
ートバルブ132が開きトレイは本引室133に移送さ
れる。本引室133は予め高真空に排気してあるため、
ゲートバルブ132が開いて真空度が下がっても拡散ポ
ンプ136を作動させることにより、高真空状態に短時
間で排気することができる。この本引室133におい
て、外囲器内を高真空状態に排気して、ゲートバルブ1
35を開きトレイを封止室134に移送する。
【0008】この封止室134において、外囲器を加熱
してガスが出やすい状態としながら拡散ポンプ136に
より、封止室134内が高真空になるよう排気する。そ
して、排気管を溶融して封止するか、あるいは排気孔を
蓋部材に被着した酸化物ソルダーを溶融して接着封止す
るようにする。このようにして、内部が高真空状態に排
気された外囲器は、ゲートバルブ137を開いて冷却室
138に移送され、この冷却室138において徐冷され
る。徐冷された外囲器は、取り出し室140に移送さ
れ、さらに冷却されると共に、真空がリークされて雰囲
気が大気圧とされた後、外部に取り出される。取り出し
室140から取り出した外囲器は、ゲッターリング工程
やエージング工程を経て完成される。このようにして、
排気・封着される外囲器内にはカソード及び蛍光体の設
けられたアノードが配設されており、蛍光表示装置とさ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記イ
ンライン方式においては一つの部屋全体を高真空に排気
する必要があることから、排気に時間がかかり、また排
気設備を大型化する必要があり、排気工程での効率が悪
いという問題点があった。さらに、一つの部屋全体が高
真空にされることから雰囲気中の熱伝導が悪くなり、外
囲器をベーキングする際に均一に加熱することが困難に
なり、ガスの放出を完全に行えないという問題点があっ
た。また、チャンバー方式においても、排気・封着工程
を行うチャンバー内全体を高真空に排気する必要がある
ことから、前記インライン方式と同様の問題点があっ
た。そこで、本発明は一つの部屋あるいはチャンバー内
全体を高真空に排気することなく表示装置とされる外囲
器内を高真空に排気することができる排気装置を提供す
ることを目的としている。また、封着・排気工程を一貫
生産可能とする装置に適用できる排気装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、真空気密容器を形成する外囲器を保持す
ると共に、中央部に排気装置と接続された貫通部を有す
る排気ヘッドを室内に設け、前記排気ヘッドを前記外囲
器の排気部に進退させる駆動装置と、前記排気ヘッドの
周辺に形成され、前記排気室内と外部を遮断するシール
部材とを備え、前記排気部から前記排気ヘッドを介して
前記排気装置により、前記外囲器内部を高真空に排気す
るようにしたものである。また、外囲器の排気部が管状
の形状とされている場合には、前記排気ヘッドは先端部
にシール部材を介して前記管状の排気部に取りつけられ
る装着部を有するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、一つの部屋あるいはチャンバ
ー内全体を高真空に排気することなく表示装置とされる
外囲器内を高真空に排気することができる。また、排気
装置を大型化することなく外囲器内を高真空に排気する
ことができるため、排気効率を向上することができると
共に、経済的とすることができる。また、本発明をイン
ライン方式に適用すると、封着時の余熱をそのまま排気
時の加熱に転換することができ、エネルギーの利用効率
が高く、また外囲器に残存する熱歪みも軽減される。さ
らに、封着と排気が連続であるため、工程のつながり部
における汚染がないため、製品の品質の均一化、安定化
が図れる。しかも、封着・排気工程の無駄がなく工程時
間が短縮化されるため、生産性、量産性に優れた排気装
置とすることができる。
【0012】
【実施例】本発明の排気装置の第1実施例を図1に示
す。この排気装置はチャンバー方式に適用されたもので
あり、チャンバー1内において外囲器の予備焼成,封
着,徐冷および封止・排気が順次行われるものである。
また、外囲器は排気管により内部が真空状態に排気され
るものとされている。チャンバー1はチャンバー底板1
−1と、チャンバー底板1−1に対して開閉自在とされ
たカバー1−2とから構成されている。このチャンバー
1内は図示しない真空ポンプにより低真空に排気される
ようになされている。チャンバー底板1−1には下に通
じる開口部が複数設けられており、この開口部内には筒
体5の先端部とされた排気ヘッド2が気密状態で進退自
在に配設されている。さらに、この排気ヘッド2の先端
には外囲器3に設けられている排気管3−1が気密状態
で取付けられており、外囲器3の内部は排気管3−1を
介して筒体5の内部に連通している。そして、この筒体
5の下端が排気室6に固着されることにより、筒体5の
内部は排気室6に連通され、この排気室6は真空ポンプ
7により高真空に排気できるようにされている。
【0013】また、前記のように排気ヘッド2を進退自
在とするために、排気室6を上下に移動可能としてい
る。すなわち、排気室6の両側にはボールネジ8が螺合
されており、ボールネジ8を回転させる方向により、排
気室6が上あるいは下に移動可能とされている。このボ
ールネジ8はそれぞれウォームギアボックス9−1に連
接されており、ウォームギアボックス9−1のウォーム
ギヤには、モータ9−2の回転軸が結合されて、モータ
9−2の回動力が伝達されている。さらに、ウォームギ
アボックス9−1同士は回転可能な連結棒9−3により
回転結合されており、ボールネジ8が同時に同方向に回
転するようにされている。
【0014】このような構成において、モータ9−2に
通電してモータ9−2を回動させると、この回動力がウ
ォームギアボックス9−1を介してボールネジ8に伝達
され、ボールネジ8が回動される。すると、ボールネジ
8に螺合されている排気室6が上あるいは下に移動され
る。したがって、この排気室6に固着された筒体5がこ
の移動に応じて上あるいは下に移動されることになり、
筒体5の先端部の排気ヘッドが上昇あるいは下降される
ようになる。また、排気室6には図示していないが複数
の筒体5が固着されており、この筒体5の先端部にはそ
れぞれ排気ヘッド2が設けられている。さらに、筒体5
を覆うようにべローズ4が筒体5の周囲に取り付けられ
ている。なお、底板1−1の下部に設けられている排気
室6,モータ9−2,ウォームギアボックス9−1等は
図示しないカバーにより覆われており、このカバー内は
低真空に排気されている。
【0015】このように構成された排気装置において
は、カバー1−2を開いて複数の外囲器3をチャンバー
1内に収納すると共に、排気ヘッド2に取付け、従来と
同様に前記した予備焼成およびガス置換を行い、さらに
不活性雰囲気中でヒータにより加熱して酸化物ソルダー
を溶融することにより封着を行う。次に、複数の外囲器
3に設けられている排気管3−1を、それぞれ排気ヘッ
ド2に取り付けるが、この排気ヘッド2の部分を拡大し
て図2に示す。この図においては、外囲器3の使用例と
して蛍光表示装置を示しており、外囲器3は、前記図5
に示すように前面基板3−2と背面基板3−3とがサイ
ド基板3−4を介して対向されるよう封着されている。
この背面基板3−3には排気管3−1が封着されてお
り、この排気管3−1は外囲器3の内部に連通してい
る。この排気管3−1の先端を排気ヘッド2の先端に取
り付けるのであるが、排気ヘッド2の縮径された先端部
分の外周にはネジが切られており、このネジにナット2
−3が螺着されている。このナット内にはOリング2−
2が配設されており、ナット2−3および排気ヘッド2
に設けられた貫通孔2−4内に前記排気管3−1の下端
を挿入してナット2−3を回動させることにより、排気
管3−1の先端を排気ヘッド2に気密に締着する。
【0016】また、ベローズ4に接続されている接続管
4−1が取り付けられている取付体1−3は底板1−1
に固着されているが、底板1−1と取付体1−3との間
にシール1−4が設けられて気密状態に固着されてい
る。さらに、上下に移動可能な筒体5はシール2−5を
介して気密状態で取付体1−3に設けられた貫通孔に嵌
合されている。このように排気管3−1の下端を排気ヘ
ッド2に取りつけた状態として、図1に示す真空ポンプ
7を作動させて排気室6を高真空に排気すると、排気室
6に連通している筒体5、そして排気ヘッド2および排
気管3−1を介して外囲器3の内部が高真空に排気され
るようになる。高真空に排気されたら、モータ9−2を
作動させて、ウォームギアボックス9−1を介してボー
ルネジ8を回動させることにより排気室6を上昇させ
る。これにより筒体5が上昇するため、筒体5の先端部
の排気ヘッド2および排気ヘッド2に取りつけられてい
る外囲器3が上昇する。
【0017】そして、カバー1−2をはずした状態で、
ガスバーナにより排気管3−1の中途を溶融することに
より、排気管3−1を封止する。続いて、封止された排
気管3−1を切り外囲器3を排気ヘッド2から取り外
す。外囲器3から分離された排気管3−1の不要部分を
排気ヘッド2から取りはずし、次の外囲器3を排気ヘッ
ド2に取りつけて前記と同様の工程を繰り返すことによ
り外囲器3を有する表示装置を次々と作製する。なお、
チャンバー1内に外囲器3を保持する保持部を設け、外
囲器3の排気管3−1を排気ヘッド2が自動的に抱持で
きるようにすると共に、排気管3−1から排気ヘッド2
を自動的に離脱できるようにすれば、予備焼成および封
着工程時において、排気ヘッド2をチャンバ1内から退
避することができるようになる。
【0018】次に、外囲器を封着・排気する工程を一貫
生産ラインであるインライン方式に適用できる本発明の
排気装置の第2実施例を説明する。図3に本発明の排気
装置を適用するインライン方式を示す。この図におい
て、まず前面基板にサイド基板を封着した箱形の容器を
背面基板に載置し、箱形の容器と背面基板とをクリップ
等の治具により加圧した状態で予備焼成室10に移送装
置により移送する。この予備焼成室10には加熱装置が
備えられており、室内を200〜300℃に保持してい
る。室内の雰囲気は大気でもよいが効率を上げるために
酸化性ガスを導入してもよい。この予備焼成室10にお
いて、外囲器の封着部に被着されている酸化物ソルダー
中の残存有機物が十分に酸化されて蒸発されるようにさ
れている。
【0019】予備焼成が終了すると、ゲートバルブ11
−1が開き、外囲器を載置したトレイは移送装置により
ガス置換室12に入る。このガス置換室12において、
ロータリーポンプ12−3により室内の気体が排気され
ることに伴い、外囲器内の気体も排気され、次いで不活
性ガス(窒素ガス,アルゴンガス,炭酸ガス等)を、不
活性ガス源19からバルブ12−1を開いて供給し、外
囲器内の気体を不活性ガスに置換する。次に、ゲートバ
ルブ11−2を開き、トレイを封着室13に移送する。
封着室13において、不活性ガス雰囲気中または真空雰
囲気中で300〜600℃に加熱されて、外囲器の封着
面に被着された酸化物ソルダーが溶融される。外囲器は
治具により上下から加圧されているために、前記酸化物
ソルダーの溶融に伴い前面基板と背面基板とが封着され
るようになる。また、封着室13内には不活性ガス源1
9から不活性ガスが供給されているため、カソードや蛍
光体の化学変化は防止される。
【0020】封着された外囲器は、封着室13と同じ不
活性ガス中の徐冷室14に移送され、ここで200〜4
00℃になるまで徐冷され、酸化物ソルダーを溶融状態
から固相状態とする。徐冷された外囲器は、移送装置に
より排気・封止室16へゲートバルブ15を開いて移送
する。排気・封止室16は、トレイが移送されるとロー
タリポンプ16−3が動作して、室内が低真空度となる
ようにされる。所定の真空度になるまで室内が排気され
ると、外囲器に気密状態に取り付けられた排気ヘッドに
連通している拡散ポンプ16−3およびロータリポンプ
16−6が作動して、外囲器内部を高真空に排気する。
この場合、外囲器は加熱されガスを放出しやすい状態と
されるが、外囲器は封着時の余熱を残しているため容易
に加熱を行うことができる。このようにして、外囲器内
を高真空状態とした後、排気ヘッドに装着されている蓋
部材により外囲器の排気孔を閉塞するよう封止する。そ
して、徐冷された後、ゲートバルブ16を開きトレイを
取出室18に移送し、さらに冷却すると共に、真空がリ
ークされて雰囲気が大気圧とされた後、外部に取り出さ
れる。
【0021】取り出し室18から取り出した外囲器は、
ゲッターリング工程やエージング工程を経て完成され
る。このようにして、封着・排気される外囲器内にはカ
ソード及び蛍光体の設けられたアノードが配設されてお
り、蛍光表示装置とされる。前記排気・封止室16が本
発明の排気装置の第2実施例であり、その詳細を図4を
参照しながら説明するが、外囲器は前記図に示す貫通
孔からなる排気孔により排気部が構成されたタイプとさ
れており、外囲器に穿孔された排気孔を通じて外囲器内
部を排気するようにされている。この図において、ゲー
トバルブ15とゲートバルブ17により遮断されている
排気・封止室16は真空ポンプ32により低真空に排気
されるようになされている。排気・封止室16の底部に
は下に通じる開口部が複数設けられており、この開口部
内には筒体23の先端部とされた排気ヘッド20が進退
自在に配設されている。
【0022】さらに、この排気ヘッド20の先端は外囲
器21に穿孔された排気孔に気密状態で密着できる構成
とされており、外囲器21の内部は排気ヘッド20を介
して筒体23の内部に連通している。この筒体23の下
端が排気室25に固着されることにより、筒体23の内
部は排気室25に連通されている。排気室25は、真空
ポンプ26により高真空に排気される。また、前記のよ
うに排気ヘッド2を進退自在とするために、排気室25
が上下に移動可能とされている。すなわち、排気室25
の両側にはボールネジ28が螺合されており、ボールネ
ジ28を回転させる方向により、排気室25が上あるい
は下に移動可能とされている。このボールネジ28はそ
れぞれウォームギアボックス29に連接されており、ウ
ォームギアボックス29のウォームギヤには、モータ3
0の回転軸が結合されて、モータ30の回動力が伝達さ
れている。さらに、ウォームギアボックス29同士は回
転可能な連結棒31により回転結合されており、ボール
ネジ28が同時に同方向に回転するようにされている。
【0023】 このような構成において、モータ30に
通電してモータ30を回動させると、この回動力がウォ
ームギアボックス29を介してボールネジ28に伝達さ
れ、ボールネジ28が回動される。すると、ボールネジ
28に螺合されている排気室25が上あるいは下に移動
される。したがって、この排気室25に固着された筒体
23がこの移動に応じて上あるいは下に移動されること
になり、筒体23の先端部の排気ヘッドが上昇あるいは
下降される。また、排気室25には図示していないが複
数の筒体23が連接されており、この筒体23の先端部
にはそれぞれ排気ヘッド20が設けられている。さら
に、筒体23を覆うようにべローズ22が筒体23の周
囲に取り付けられている。さらに、筒体23内には棒体
24が挿通されていると共に、この棒体24の先端には
ヒータが備えられており、ヒータには蓋部材が嵌着され
ている。また、棒体24は排気ヘッド20に対して進退
自在とされており、外囲器21内部を高真空に排気した
後、棒体24を上昇させて蓋部材を外囲器21に穿孔さ
れた排気孔に圧接し、ヒータに通電することにより、蓋
部材に被着した酸化物ソルダーを溶融して封止するよう
にしている。
【0024】 このように棒体24を進退自在とするた
めに、排気室25の下側にシリンダ27が設けられ、こ
のシリンダ27内に棒体24の下端部に設けられたピス
トン部を挿入して、例えば空気圧によりシリンダ27内
のピストンを上下に移動している。なお、排気・封止室
16の下側に設けられている排気室25,モータ30,
ウォームギアボックス29等は図示しないカバーにより
覆われており、このカバー内は低真空に排気されてい
る。このように構成された排気装置においては、ゲート
バルブ15を開いて複数の外囲器21を排気・封止室1
6内に収納した後、不活性雰囲気中でヒータにより加熱
して酸化物ソルダーを溶融することにより封着を行う。
この場合、排気ヘッド20は下降されて封着時の熱を避
けるようにされている。封着が完了すると、次に、複数
の外囲器21に設けられている排気孔に、それぞれ排気
ヘッド20を上昇させて密着させるのである。
【0025】このように排気孔を覆うように外囲器21
を排気ヘッド20に密着させた状態として、図4に示す
真空ポンプ26を作動させて排気室25を高真空に排気
すると、排気室25に連通している筒体23、そして排
気ヘッド20および排気孔を介して外囲器21の内部が
高真空に排気される。その後、シリンダ27に空気を圧
入して棒体24を上昇させ、棒体24の先端部に設けら
れたヒータに嵌着されている蓋部材が排気孔を閉塞する
よう圧接する。そして、この状態においてヒータに通電
すると、蓋部材に被着されている酸化物ソルダーが溶融
し、排気孔は蓋部材により封止されるようになる。次
に、ヒータの通電を終了すると酸化物ソルダーが溶融状
態から固相状態となり、封止が完了する。
【0026】封止が完了した後、モータ30を作動させ
て、ウォームギアボックス29を介してボールネジ28
を回動させて排気室25を下降させる。これにより筒体
23が下降するため、筒体23の先端部の排気ヘッド2
0が外囲器21から離脱され、下降する。次に、ゲート
バルブ17を開いて封止された外囲器21を取出室に移
送し、ゲートバルブ15を開いて次の外囲器21を排気
・封止室16に移送する。
【0027】この第2実施例によれば、封着時の余熱を
そのまま排気時の加熱に転換することができ、エネルギ
ーの利用効率が高く、また外囲器に残存する熱歪みも軽
減される。さらに、封着と排気が連続であるため、工程
のつながり部における汚染がないため、製品の品質の均
一化、安定化が図れる。しかも、封着・排気工程の無駄
がなく工程時間が短縮化されるため、生産性、量産性に
優れた排気装置とすることができる。また、この第2実
施例の排気装置をチャンバー方式に適用することもでき
る。以上の説明においては、外囲器は蛍光表示装置の真
空気密容器として説明したが、蛍光表示装置に限らず他
の表示装置の真空気密容器であってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、一つの部屋あるいはチャンバー全体を高真空に排気
することなく表示装置とされる外囲器内を高真空に排気
することができる。また、排気装置を大型化することな
く外囲器内を高真空に排気することができるため、排気
効率を向上することができると共に、経済的とすること
ができる。また、本発明の第2実施例によると、さらに
封着時の余熱をそのまま排気時の加熱に転換することが
でき、エネルギーの利用効率が高く、また外囲器に残存
する熱歪みも軽減される。さらに、封着と排気が連続で
あるため、工程のつながり部における汚染がないため、
製品の品質の均一化、安定化が図れる。しかも、封着・
排気工程の無駄がなく工程時間が短縮化されるため、生
産性、量産性に優れた排気装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気装置の第1実施例を示す図であ
る。
【図2】第1実施例の排気ヘッド部分を示す図である。
【図3】本発明の排気装置を適用するインライン方式の
説明図である。
【図4】本発明の排気装置の第2実施例を示す図であ
る。
【図5】従来の排気管を有する外囲気を示す図である。
【図6】従来の排気孔を有する外囲器を示す図である。
【図7】従来のインライン方式の説明図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 1−1 底板 1−2 カバー 1−3 取付体 1−4,2−5 シール 2,20 排気ヘッド 2−2 Oリング 2−3 ナット 2−4 貫通孔 3,21,100 外囲器 3−1,104 排気管 3−2,101 前面基板 3−3,102 背面基板 3−4,103 サイド基板 4,22 ベローズ 4−1 接続管 5,23 筒体 6,25 排気室 7,26,32 真空ポンプ 8,28 ボールネジ 9−1,29 ウォームギアボックス 9−2,30 モータ 9−3,31 連結棒 10,120 予備焼成室 11−1,11−2,15,17,121,124,1
29,130,132,135,137,139 ゲー
トバルブ 12,122 ガス置換室 12−1,12−2,13−1,16−1,16−2,
16−4 バルブ 12−3,16−3,16−6,123,131 ロー
タリーポンプ 13 封着室 14,127 徐冷室 16 排気・封止室 16−5,136 拡散ポンプ 18,140 取出室 19,126 不活性ガス源 24 棒体 27 シリンダ 105 封止部 106 排気孔 107 蓋 108 酸化物ソルダー 125 封着炉 128 荒引室 133 本引室 134 封止室 138 冷却室 141 雰囲気ガス源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 晃 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−207033(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の雰囲気または真空の雰囲気が形成
    される室と、この室内に配設された真空気密容器を形成
    する外囲器と、前記室内に配設された中央部に排気装置
    と接続された貫通部を有する排気ヘッドと、前記排気ヘ
    ッドを前記外囲器の排気部に進退させる駆動装置と、前
    記排気ヘッドの周辺に形成され、前記室の内部と外部と
    を遮断するシール部材とを備え、前記排気部に密着され
    前記排気ヘッドを介して前記排気装置により、前記外
    囲器内部を高真空に排気することを特徴とする排気装
    置。
  2. 【請求項2】前記外囲器の排気部が管状の形状とされ、
    前記排気ヘッドは先端部にシール部材を介して前記管状
    の排気部に取りつけられる装着部を有し、該装着部に前
    記管状の排気部を取り付けた状態において、前記排気部
    と前記排気ヘッドの貫通部が連通することを特徴とする
    請求項1記載の排気装置。
  3. 【請求項3】前記室は、開閉可能なゲートバルブにより
    仕切られた連続した部屋の一部であり、前記外囲器を保
    持する保持部ごと隣接する部屋へ移動可能に構成された
    ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の
    排気装置。
  4. 【請求項4】前記室は着脱自在なカバーを有し、前記外
    囲器を排気ヘッドに対し取り外し可能な構成としたこと
    を特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の排気
    装置。
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