JP3060928B2 - 電界放出カソードとその製造方法 - Google Patents

電界放出カソードとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコールドカソードと
して知られている電界放出カソード、及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電圧を10
9 [V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出カソード(Field Emission Cathode)、あるいは電界
放出素子と呼んでいる。
【0003】近年、半導体微細加工技術を駆使して、ミ
クロンサイズの電界放出カソードからなる面放出型の電
界放出カソードを作製することが可能となっており、電
界放出カソードを基板上に多数個形成したものは、その
各エミッタから放出された電子を蛍光面に照射すること
によって平面型の表示装置や各種の電子装置を構成する
電子供給手段として期待されている。
【0004】このような電界放出カソードの一例とし
て、スピント(Spindt)型と呼ばれる電界放出カソード
(以下、「FEC」と記す)の斜視図を図3に示す。こ
の図において、基板100上にカソード電極層101が
形成されており、このカソード電極層101上に抵抗層
102、絶縁層103及びゲート電極層104が順次形
成されている。そして絶縁層103に形成されたホール
内にエミッタコーン115が形成され、このエミッタコ
ーン115の先端部分がゲート電極層104の開口部か
ら臨んでいる。
【0005】このFECにおいては、微細加工技術を用
いることによりエミッタコーン115とゲート電極層1
04との距離をサブミクロンとすることができるため、
エミッタコーン115とゲート電極層104間に僅か数
十ボルトの電圧を印加することにより、エミッタコーン
115から電子を放出させることができるようになる。
【0006】したがって、図3に示すように、上記のF
ECがアレイ状に多数個形成されている基板100の上
方に蛍光材料が塗布されているアノード基板116を配
置し、電圧VGE、VA を印加すると、放出された電子に
よって蛍光材を発光させることができ表示装置とするこ
とができる。
【0007】上記したようなスピント型のFECの製造
過程の一例を図4を参照して説明する。先ず、図4
(a)に示すように、ガラス等の基板100上にスパッ
タリングにてカソード電極層の材料であるNb(ニオ
ブ)が成膜されて、薄膜導体層101が形成されてお
り、この薄膜導体層101上に不純物をドープしたα−
Si(アモルファス・シリコン)をCVD(Chemical Va
por Deposition) で成膜して抵抗層102を形成し、さ
らに抵抗層102上にSiO2 (酸化シリコン)をCV
Dによって成膜して絶縁層103が形成されている。そ
して、この絶縁層103上にゲート電極層104となる
Nbがスパッタリングによって成膜されて積層基板が形
成されている。
【0008】さらに、最表面であるゲート電極層104
上にフォトレジスト層111を塗布した後、マスク11
2をかけてフォトリソグラフィー法にてレジスト層11
1のパターニングを行う。その結果、フォトレジスト層
111に開口パターンが形成される。
【0009】次に、SF6 等のガスを用いて、レジスト
111が塗布されている方向から反応性イオンエッチン
グ(RIE)にて異方性エッチングすることにより、同
図(b)に示すようなゲート電極層104にレジストパ
ターンと同様な開口部113を作製する。
【0010】更に続けてドライエッチングにより、絶縁
層103部分を異方性エッチングすることにより、同図
(c)に示すように絶縁層103にホール114を形成
する。そして、この積層基板を同一平面内で回転しなが
ら剥離層105となるAl(アルミニューム)を斜め蒸
着をすることにより、Alはホール114の中に蒸着さ
れずに、同図(c)に示すようなゲート電極層104の
表面のみに選択的に付着し、剥離層105が形成され
る。
【0011】次に、このような基板のホール114側に
エミッタ材料であるMo(モリブデン)を蒸着によって
堆積させると、同図(d)に示すように蒸着したMoが
ホール114の底辺、つまり抵抗層102上にも蒸着・
堆積すると同時に、剥離層105の上にもMoであるエ
ミッタ材料106が堆積する。そして、この剥離層10
5の上に堆積するエミッタ材料106によって開口部が
閉鎖されると同時に、抵抗層102の上にコーン状のエ
ミッタ115が形成される。
【0012】この後、剥離層105の溶解液であるリン
酸中に基板を浸すことにより、ゲート電極層104上の
剥離層105、及びエミッタ材料106を除去する。そ
の結果、同図(e)に示すような形状のFECを得るこ
とができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなFECの製造過程においては、図4(c)に示した
ように絶縁層103にホール114を形成するため、レ
ジストによりホールパターンを形成した後、NbをSF
6 によりエッチングした後、CHF3 +O2 等により、
SiO2 からなる絶縁層103部分のエッチングを行っ
ているが、この時、ドライエッチングによりα−Siか
らなる抵抗層102の一部もエッチングされてしまい、
抵抗層102の表面が変質することになる。
【0014】このため、この抵抗層102の表面にエミ
ッタ材料であるMoを蒸着によって堆積させ、エミッタ
コーン115を形成した場合、抵抗層102とエミッタ
コーン115との付着力が低下し、図4(d)に示した
ようにゲート電極層104上の剥離層105、及びMo
等からなるエミッタ材料層106を除去する工程で、リ
ン酸中に積層基板を浸すと、抵抗層102の表面に形成
したエミッタコーン115が剥離してしまうという問題
点がある。
【0015】また、仮にエミッタコーン115が剥離し
なかった場合でも、抵抗層102の表面とエミッタコー
ン115との付着力が低下しているため、抵抗層102
とエミッタコーン115の接触抵抗が大きくなり、エミ
ッタコーン115から出力されるエミッション電流の分
布が不均一になり、エミッション特性が不安定になると
いう問題点があった。
【0016】また、特開平7−168532にエミッタ
配線層とエミッタ電極の間に金属接続層を形成した電界
放出素子が提案されているが、この場合、エミッタ配線
層を備えた基板上に金属接続層を全面に形成し、この金
属接続層にレジストで複数のアレイ状に並んだ円柱パタ
ーンを形成する。そして、このレジストをマスクとして
金属接続層をエッチングし、パターニングを行うように
している。しかしながら、このように金属接続層を形成
した場合、レジストに複数のアレイ状の円柱パターンを
形成するためにマスクが必要になると共に、絶縁層にホ
ールを形成する際の位置合わせが困難になり、またパタ
ーニング工程でバッファ層表面が酸化し、導電性が阻害
され、その結果エミッション特性が悪くなる等の問題や
製造工程が複雑になるという問題点があった。
【0017】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、エミッタと抵抗層との付着強度
を向上させた電界放出カソードと、その電界放出カソー
ドの容易な製造方法を提供することを目的とする。
【0018】上記目的を達成するため、少なくとも基板
上にカソード電極層、抵抗層、絶縁層、ゲート電極層を
順次成膜した積層基板に対して、前記ゲート電極層及び
前記絶縁層にホールが設けられ、該ホール内にエミッタ
を形成する電界放出カソードの製造方法において、前記
ホール内に露出する抵抗層の表面にCr、またはTiか
らなるバッファ層を蒸着し、このバッファ層上にMoを
蒸着してコーン状のエミッタを形成するようにした。
【0019】また、少なくとも基板上にカソード電極
層、抵抗層、絶縁層、ゲート電極層を順次成膜した積層
基板に対して、前記ゲート電極層及び前記絶縁層にホー
ルが設けられ、該ホール内にエミッタを形成する電界放
出カソードにおいて、前記ホール内に露出した抵抗層の
表面にCr、またはTiからなるバッファ層を形成する
と共に、このバッファ層上にMoを蒸着してコーン状の
エミッタを形成することにより、抵抗層とエミッタの付
着強度が向上するようにした。
【0020】本発明によれば、絶縁基板のゲート電極層
及び絶縁層にホールを形成した後、このホール内に露出
する抵抗層上に、CrまたはTiを蒸着してバッファ層
を形成し、抵抗層とバッファ層の付着強度を向上させる
と共に、このバッファ層上にエミッタを形成しているた
め、このバッファ層を介して抵抗層とエミッタとの付着
強度を向上させることができる。また、積層基板のゲー
ト電極層、絶縁層にホールを形成した後、このホール内
の底面にバッファ層を形成するようにしているため、簡
単な工程で電界放出カソードの製造を行うことができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である電界放
出カソードの断面図を図1に示す。この図に示すよう
に、本発明の実施の形態である電界放出カソード(以
下、「FEC」という)は、ガラス基板100上に、N
b(ニオブ)からなるカソード電極層101が成膜さ
れ、さらに、このカソード電極層101上に、例えば不
純物をドープしたα−Si(アモルファス・シリコン)
からなる抵抗層102が成膜されている。
【0022】抵抗層102上には、SiO2 (2酸化シ
リコン)からなる絶縁層103が形成されていると共
に、この絶縁層103にホール114が設けられてい
る。このホール114の底面の抵抗層102の表面に
は、例えばエミッタ材料より低融点のCr、またはTi
からなるバッファ層1が形成され、このバッファ層1上
に、高融点金属材料、カーボン材料、あるいは窒化物、
けい素化合物、炭化物等をエミッタ材料とするエミッタ
コーン2が形成されている。また、絶縁層103上に
は、Nbからなるゲート電極層104が形成されてい
る。
【0023】次に、このような本発明の実施の形態であ
るFECの製造過程を図2を参照して説明する。先ず、
図2(a)に示すように、ガラス等の基板100上にス
パッタリングにて、例えばカソード材料であるNb等が
成膜され、カソード電極層101が形成されており、こ
のカソード電極層101上に不純物をドープしたα−S
i等のSi(シリコン)系の材料からなる抵抗層をCV
Dで成膜し、抵抗層102を形成する。
【0024】さらに、この抵抗層102上には、SiO
2 がCVDによって成膜され、絶縁層103が形成さ
れ、この絶縁層103上にゲート電極層104となるN
b等がスパッタリングにて成膜して、積層基板を形成す
る。さらに、最表面であるゲート電極層104上にフォ
トレジスト層111を塗布した後、マスク112をかけ
てフォトリソグラフィー法にてレジスト層111のパタ
ーニングを行い、フォトレジスト層111に開口パター
ンを形成する。
【0025】次に、SF6 等のガスを用いて、レジスト
111が塗布されている方向から反応性イオンエッチン
グ(RIE)にて異方性エッチングすることにより、同
図(b)に示すようなゲート電極層104にレジストパ
ターンと同様な開口部113を作製し、このゲート電極
層104に開口部113が設けられた基板をCHF3
2 等によりドライエッチングして、絶縁層103部分
を異方性エッチングする。これにより、同図(c)に示
すように絶縁層103にホール114が形成され、さら
にこの基板を同一平面内で回転しながら剥離層105と
なるAl(アルミニューム)、Ni(ニッケル)等を斜
め蒸着をすることにより、剥離層105はホール114
の中に蒸着されずに、ゲート電極層104の表面のみに
選択的に付着させる。
【0026】次に、電子ビーム蒸着、あるいはスパッタ
リングによって、同図(d)に示すように、ホール11
4の底面、つまり抵抗層102の表面に、例えばCr
(クロム),Ti(チタン)などを蒸着してバッフア層
1を形成する。
【0027】そして、このような基板のホール114の
底面に形成したバッファ層1上にエミッタ材料として、
高融点金属材料である例えば、Mo(モリブデン),N
b(ニオブ),W(タングステン),Ta(タンタ
ル),Hf(ハフニウム),Ir(イリジウム),Os
(オスミウム),Pt(白金),Re(レニウム),R
h(ロジウム),Ru(ルテニウム),Th(トリウ
ム),V(バナジウム),Zr(ジルコニウム),Be
(ベリリウム)、又は少なくとも、これらの材料の1つ
を含む窒化物、又は酸化物を電子ビーム蒸着、又はイオ
ンプレーティング法等によって蒸着する。
【0028】例えば、エミッタ材料としてMoを蒸着に
よって堆積させると、同図(e)に示すように蒸着した
Moがバッファ層1上に蒸着・堆積すると同時に、剥離
層105の上にも堆積する。そして、この剥離層105
の上に堆積するエミッタ材料106によって開口部が閉
鎖されると同時に、バッファ層1の上にコーン状のエミ
ッタ2が形成される。この後、剥離層105の溶解液で
あるリン酸中に基板を浸すことにより、ゲート電極層1
04上の剥離層105、及びエミッタ材料106を除去
し、同図(f)に示すような形状のFECを得ることが
できる。
【0029】このように、本実施の形態であるFEC
は、絶縁層103に形成されたホール114の底面、つ
まりα−Siからなる抵抗層102上に例えばCrを蒸
着し、バッファ層1を形成しているため、絶縁層にホー
ル114を形成する際に、α−Siからなる抵抗層10
2の表面が変質した場合でも、抵抗層102とバッファ
層1の付着強度を向上させることができる。なお、付着
強度は抵抗層を形成しているαーSiの表面の酸素を介
在して、α−SiとCr、またはTiの界面に酸化膜が
形成されることにより、接着強度が高くなるものと考え
られる
【0030】従って、このバッファ層1上にMo等から
なるエミッタコーン2を蒸着することで、バッファ層1
とエミッタコーン2の付着強度も向上することになり、
剥離層105の溶解液であるリン酸中に基板を浸して、
ゲート電極層104上の剥離層105、及びエミッタ材
料106を除去する際に、エミッタコーン2が剥離する
ことを防止することができる。また、バッファ層1を介
して抵抗層102とエミッタコーン115との付着力を
向上させることができるため、エミッタコーン2から出
力されるエミッション電流の分布を均一に保つことが可
能になりエミッション特性を安定に保つことができる。
【0031】また、このようなFECの製造過程におい
ては、積層基板の絶縁層103にホール114を形成し
た後、このホール114の底面である抵抗層102上
に、バッファ層1を形成するようにしているため、バッ
ファ層1を形成するためのマスクや位置合わせを行う必
要がなく、容易に製造することができる。
【0032】以上説明したように本発明の電界放出カソ
ードの製造方法は、積層基板にホールを設け、このホー
ルの底面に露出している抵抗層上にCr、またはTiか
らなるバッファ層を形成し、さらにこのバッファ層を介
して、Mo等からなる高融点の金属材料を蒸着してコー
ン状のエミッタを形成するようにしているので、簡単な
製造工程の追加で抵抗層とコーン状のエミッタの付着強
度を向上させることができる。 又、このような製造方法
を取ることによって、電界放出カソードの製造歩留まり
を改善すると共に、振動等によってもエミッタが容易に
剥離しない安定した電界放出カソードとすることができ
【0033】また、電界放出カソードは、積層基板上に
設けられているホール内に露出した抵抗層上に導電性材
料からなるバッファ層を形成すると共に、このバッファ
層上にエミッタが形成されているため、バッファ層を介
して抵抗層とエミッタとの付着力が向上することにな
る。従って、抵抗層とエミッタの接触抵抗が小さくな
り、エミッタから出力されるエミッション電流が分布を
均一にして、エミッション特性を安定に保つことができ
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である電界放出カソードの
一例を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態である電界放出カソードの
製造方法の一例を示した図である。
【図3】FECアレイを使用した表示装置の説明図であ
る。
【図4】従来の電界放出カソードの製造方法の一例を示
した図である。
【符号の説明】
1 バッファ層 2 エミッタコーン 100 基板 101 カソード電極層 102 抵抗層 103 絶縁層 104 ゲート電極層 114 ホール
フロントページの続き (72)発明者 谷口 昌照 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平7−122179(JP,A) 特開 平7−176264(JP,A) 特開 平6−89651(JP,A) 特開 平7−320629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板上にカソード電極層、抵
    抗層、絶縁層、ゲート電極層を順次成膜し、前記ゲート
    電極層及び前記絶縁層をエッチング加工することにより
    ホールを形成し、前記ホール内の底面に露出する前記抵
    抗層の表面に、蒸着、又はスパッタリング等によって、
    Cr、またはTiからなるバッファ層を形成すると共
    に、前記バッファ層上にMoを蒸着してコーン状のエミ
    ッタを形成することを特徴とする電界放出カソードの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも基板上にカソード電極層、抵
    抗層、絶縁層、ゲート電極層を順次成膜した積層基板に
    対して、前記ゲート電極層及び前記絶縁層にホールが設
    けられ、該ホール内にエミッタが形成される電界放出カ
    ソードにおいて、 前記ホール内に露出した前記抵抗層上に、Cr、または
    Tiからなるバッファ層を形成すると共に、該バッファ
    層上にMoを蒸着してコーン状のエミッタを形成し、前
    記バッファ層により前記抵抗層と前記エミッタとの付着
    強度を向上させたことを特徴とする電界放出カソード。
  3. 【請求項3】 上記エミッタを構成する材料は、上記バ
    ッファ層を構成するCr、またTiより高融点の材料と
    されていることを特徴とする請求項2に記載の電界放出
    カソード。
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