JP2699827B2 - 電界放出カソード素子 - Google Patents

電界放出カソード素子

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JP2699827B2 JP26039093A JP26039093A JP2699827B2 JP 2699827 B2 JP2699827 B2 JP 2699827B2 JP 26039093 A JP26039093 A JP 26039093A JP 26039093 A JP26039093 A JP 26039093A JP 2699827 B2 JP2699827 B2 JP 2699827B2
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    • H01J2201/30Cold cathodes
    • H01J2201/319Circuit elements associated with the emitters by direct integration

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコールドカソードとして
知られている電界放出カソードの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が
障壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われるよ
うになる。これを電界放出(Field Emission)と云い、
このような原理で電子を放出するカソードを電界放出カ
ソード(以下、FECと記す)と呼んでいる。近年、半
導体集積化技術を駆使して、ミクロンサイズのFECを
作ることが可能となり、その一例としてスピント(Spin
dt)型と呼ばれるFECの製造プロセスを図5に示す。
【0003】まず、図5(a)に図示するように、ガラ
ス等の基板101上に、金属層からなるカソード導体1
02、アモルファスシリコン等からなる抵抗層103、
シリコンを熱酸化させて形成した絶縁層(SiO2 層)
104、及び、ニオブ等の金属層からなるゲート導体1
05を蒸着等により順次形成する。さらに、ゲート導体
105上にレジスト層106を塗布した後、同図(b)
に示すようにパターニングする。このパターニングを行
った後、エッチングを行い、同図(c)に示すようにゲ
ート導体105及び絶縁層104に開口部107を形成
する。
【0004】次に、レジスト層106を除去し、同図
(d)に示す基板101を回転させながら、基板面に対
して斜め方向からアルミニウムを回転蒸着させることに
より剥離層109の蒸着を行う。すると、剥離層109
は開口部107の中には蒸着されずにゲート導体105
の表面にのみ選択的に蒸着されるようになる。 さら
に、この剥離層109の上から、モリブデンを堆積させ
ると、同図(e)に示すように剥離層109の上に堆積
層110が、エッチングによりあけた開口部107の中
に、エミッタ堆積層111がコーンの形状で堆積する。
この後、ゲート導体105上の剥離層109及び堆積層
110をエッチングにより除去すると同図(f)に示す
ような構造のFECが得られる。
【0005】図5(f)に示すFECは、半導体集積化
技術を用いて製作すると、コーン状のエミッタ111と
ゲート導体105との距離をサブミクロンとすることが
出来るため、エミッタ111とゲート導体105間に数
10ボルトの電圧を印加することによりエミッタ111
から電子を放出させることが出来るようになる。なお、
基板101上に図5の(f)で示したような構造のFE
Cを多数集積化する場合に、各エミッタ111間のピッ
チは5ミクロンないし10ミクロンとして製作すること
が出来るため、数万から数10万個のFECを1枚の基
板上に設けることが出来る。このように、面放出型のF
ECを製作することが可能となっており、このFEC素
子は蛍光表示装置、CRT、電子顕微鏡や電子ビーム装
置に適用することが提案されている。
【0006】図6に、このような面放出型のFEC素子
の斜視図を示す。この図において、基板101上にカソ
ード導体102が形成されており、このカソード導体1
02の上には抵抗層103が形成されている。そして、
この抵抗層103上にコーン状のエミッタ111が形成
されている。さらに、カソード導体102上に絶縁層1
04を介してゲ−ト105が設けられており、ゲート導
体105に設けられた丸い開口部107からコーン状の
エミッタ111の先端部分が臨んでいる。
【0007】このように形成された面放出型のFECに
おいて、ゲート導体105とカソード導体102との間
に数十ボルトの駆動電圧VGEを印加すると、エミッタ1
11から電子が放出され、エミッタ111から放出され
た電子は、ゲート導体105上に離隔して配置され、ア
ノード電圧VA の印加されたアノード導体112により
捕集される。この場合、アノード導体112上に蛍光体
を設けておくと、アノード導体112に捕集された電子
により蛍光体を発光させることができる。なお、FEC
素子は電子の走行が空間中であるため、その動作は真空
の環境中で行われるようになされている。
【0008】ところで、エミッタ111とカソード導体
102との間に抵抗層103を設ける理由は次の通りで
ある。一般的なFECにおいてはコーン状のエミッタの
先端とゲートとの距離がサブミクロンという極めて短い
距離とされていると共に、数万ないし数十万個のエミッ
タが一枚の基板上に設けられるため、製造の過程におい
て塵埃等によりエミッタとゲートとが短絡してしまうこ
とがある。このように、ゲートとエミッタとのひとつで
も短絡していると、カソードとゲートとが短絡したこと
になるため、すべてのエミッタに電圧が印加されなくな
り動作不能のFEC素子となってしまっていた。
【0009】また、FECの初期の動作時に局部的な脱
ガスが生じ、このガスによりエミッタとゲートあるいは
アノード間が放電を起こすことがあり、このため大電流
がカソードに流れてカソードが破壊されることがあっ
た。さらに、多数のエミッタのうち電子の放出されやす
いエミッタが存在するため、このエミッタから集中して
放出された電子により、画面上に異常に明るいスポット
が発生することもあった。
【0010】そこで、図5,図6に示すように、カソー
ド導体102とエミッタ111との間に抵抗層103を
形成すると、エミッタ111とゲート導体105とが短
絡した場合には、ゲート導体105とカソード導体10
2間には抵抗層103による電圧降下が生じるようにな
る。この電圧降下による電圧は、短絡されていないエミ
ッタを有するゲート導体105・カソード導体102間
に印加されるようになり、短絡しているエミッタ以外の
エミッタからは、電子を放出することができるようにな
る。さらに、抵抗層103によりカソード導体102に
流れる短絡電流が抑制されるため、カソード導体102
が破壊されることがない。
【0011】また、あるエミッタ111に電流が集中し
て流れた場合は、そのエミッタ111に設けられた抵抗
層103の電圧降下が大きくなるため、そのエミッタ電
位が上昇し、そのゲート・カソード間の電圧が下降する
ようになる。そのため、エミッタ電流が低下しエミッタ
電流の集中を防止することができるようになる。したが
って、抵抗層103を設けることにより、FEC素子の
製造上の歩留りの向上および、FEC素子の安定な動作
を確保することができるようになる。しかしながら、図
5,図6に示すFEC素子では抵抗層を基板全面に設け
ているため、エミッタ間を分離独立して動作させること
が困難となり、クロストークを発生しやすくなる。この
クロストークはFEC素子を用いた表示装置において
は、漏れ発光として現れるようになる。
【0012】そこで、短絡時にエミッタ毎に分離独立で
きるFEC素子が図7に示すように提案されている(特
開平4−284324号公報参照)。この図において、
シリコン基板120上に絶縁層121が形成されてお
り、その上には中央に開口部123を有するゲート導体
122が複数形成され、このゲート導体122は狭幅
可溶抵抗体126を介して、ゲートライン125にそれ
ぞれ接続されている。また、開口部123内にはコーン
状のエミッタ124がそれぞれ形成されている。このよ
うに形成されたFECにおいて、エミッタ124とゲー
ト導体122とが短絡すると、短絡電流が可溶抵抗体1
26に流れて、この可溶抵抗体126にジュール熱が発
生するため、可溶抵抗体126は瞬時に溶断するように
なる。従って、短絡を起こしたゲート導体122は給電
ラインであるゲートライン125から切り離されるた
め、その動作は停止されるが、短絡していない他のFE
Cには給電されて正常な動作することができるようにな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す構造のFECにおいては、可溶抵抗体が溶断したと
きに、溶解飛散物が真空中に放出され、この溶解飛散物
が真空中を飛来して他の正常なFECの開口部に侵入す
ることにより、新たな短絡欠陥を引き起こし易いという
問題点があった。また、前記したようにエミッタとゲー
トとの間隔はサブミクロンオーダとして形成されてお
り、図7に示すようなサブミクロンオーダの狭幅の可溶
抵抗体をゲート毎に形成することは技術上極めて困難で
あり、製造時に可溶抵抗体が切れてしまう恐れがあると
いう問題点もあった。そこで、本発明はエミッタとゲー
トとの短絡時に、そのエミッタが形成されているブロッ
クを分離独立できると共に、短絡時に溶解飛散物が原理
的に飛散しない電界放出カソード素子を提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はエミッタとカソードとの間に、エミッタと
ゲートとの短絡時に溶断される抵抗層の上に絶縁層を設
けるようにして、溶解飛散物が原理的に飛散しないよう
にしたものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、短絡時に複数のエミッタが設
けられたブロック毎に絶縁分離することができると共
に、エミッタとゲートとの短絡時に溶断される抵抗層は
絶縁層により覆われているため、溶断に伴う溶解物質が
飛散しにくく、他の正常な素子を新たに2次破壊させる
ことを防止することができる。
【0016】
【実施例】本発明の電界放出カソード素子の第1実施例
の断面図を第2図に示し、この実施例におけるカソード
導体の部分を図1に示す。この実施例におけるカソード
導体2には、図1に示すように複数の中抜き部8が設け
られており、この中抜き部8の中には矩形の抵抗層3が
配置され、この矩形の抵抗層3の周囲には例えば図示す
るように8本の端子部3Aが形成されており、この端子
部3Aにより抵抗層3とカソード導体2とが電気的に接
続されている。この抵抗層3の上に複数のコーン状のエ
ミッタを有するFECが形成されるが、その構造を図2
に示す断面図を参照しながら説明する。
【0017】この図は、図1に示す切断線A−Aにより
切断した図であり、絶縁性の基板1の上にカソード導体
2が形成されており、このカソード導体2に形成された
中抜き部8の部分に、その端部がカソード導体2に架か
るように抵抗層3が形成されている。そして、抵抗層3
の上には絶縁層4を介してゲート導体5が形成されてお
り、このゲート導体5と絶縁層4に設けられた複数の開
口部6内にはコーン状のエミッタ7がそれぞれ形成され
ている。また、カソード導体2の上にも絶縁層4を介し
てゲート導体5が形成されている。
【0018】このように構成したFECにおいて、ゲー
ト導体とエミッタとが短絡したとすると、そのエミッタ
が形成されている抵抗層に過大な短絡電流が流れる。す
ると、抵抗層には細幅の端子部3Aを介して短絡電流が
流入されるため、抵抗層の端子部が次々に溶断するよう
になる。従って、他の中抜き部に形成されたFECの動
作に及ぼす影響を防止することができる。また、溶断す
る端子部は絶縁層4により覆われているため、溶断時に
原理的に飛散する物質がないため、他のFECを2次破
壊することを防止することができる。
【0019】次に、図2に示すFEC素子の製造方法を
説明する。まず、ガラス等の絶縁基板1上にニオブ(N
b),モリブデン(Mo)あるいはアルミニウム(A
l)等の金属薄膜からなるカソード導体2を形成し、こ
のカソード導体2にフォトリソグラフィの手法により、
一辺が40〜100ミクロン程度の矩形の中抜き部8を
形成する。このカソード導体2を覆うように、スパッタ
法あるいはCVD法により0.5ミクロン〜2.0ミク
ロン程度の膜厚の抵抗層3を形成する。この抵抗層3の
材料としてはIn2O 3,Fe2O 3,ZnO,NiCr合
金あるいは不純物をドープしたシリコン等が用いられ、
その抵抗率は約1×101 〜1×106 Ωcmとされ
る。
【0020】そして、この抵抗3をアンモニア等のアル
カリ溶液によるウエットエッチングあるいはフッ素系ガ
スによる反応性イオンエッチング(RIE)により、パ
ターニング加工を行い、抵抗層3の周囲に複数の端子部
3Aを形成する。次に、前記カソード導体2および抵抗
層3を覆うように前記基板1上にスパッタ法あるいはC
VD法により、約1.0ミクロンの膜厚の2酸化シリコ
ンからなる絶縁層4を形成する。さらに、この絶縁層4
の上にスパッタ法により、約0.4ミクロンの膜厚のN
b、Mo等からなるゲート導体5を成膜する。そして、
このゲート導体5に直径約1.0ミクロンの多数の開口
部6を形成し、この開口部6からバッファード弗酸(B
HF)等を用いたウエットエッチングあるいはCHF3
等のガスを用いたRIEにより、抵抗層3に達する開口
部6を形成する。
【0021】次に、ゲート導体5上に電子ビーム(E
B)蒸着法を用いてアルミニウムを斜め蒸着することに
より、剥離層を形成する。この剥離層の上に、さらにE
B蒸着法を用いてモリブデンを垂直方向に正蒸着する
と、前記開口部6内にモリブデンがコーン状に堆積され
ることにより、コーン状のエミッタ7が形成される。そ
して、剥離層を燐酸等の剥離液により溶解させることに
より、除去すると図2に示すようなFEC素子を得るこ
とができる。なお、この第1実施例においては、前記説
明したように端子部3Aがヒューズ回路となり、ゲート
導体とエミッタとの短絡時に一部のブロックのみを切り
離すことにより、FEC全体の欠陥を救済することがで
きるが、初期的な不良は外部からレーザ光を用いて端子
部のみを切断することにより、カソードの一ラインの欠
陥を一部のブロックのみで救済することができる。
【0022】また、端子部を複数本としたため、フォト
マスクの精度や製造工程のパーティクル,ゴミ等の影響
を受けにくくすることができ、断線不良を防止すること
ができると共に、歩留を向上することができる。しかし
ながら、第1実施例の電界放出カソード素子において
は、抵抗層の抵抗値が端子部の幅で決まるために低抵抗
値とすることが困難であった。そこで、抵抗層の抵抗値
を低抵抗値とすることのできる、本発明の電界放出カソ
ード素子の第2実施例の構成を図3に示す。
【0023】この図の(a)において、ガラス等の絶縁
性の基板10上にストライプ状のカソード導体11が所
定間隔ごとに複数本形成されており、この上に抵抗層1
2が形成されている。この抵抗層12は、例えばアモル
ファスシリコンを材料として蒸着により形成されてい
る。さらに、この抵抗層12の上に絶縁層13が形成さ
れており、この絶縁層13の上にはカソード導体11と
直交するようにストライプ状のゲート導体14が形成さ
れている。そして、カソード導体11とカソード導体1
1の間のゲート導体14には多数の開口部15が設けら
れており、この開口部15の中の抵抗層12上にコーン
状のエミッタ16が設けられている。また、カソード導
体11の側端部に複数の空隙部17がカソード導体11
に平行に、一部裁断して図示するようにゲート導体14
から基板10に達する深さで設けられている。
【0024】図3(a)に図示する空隙部17の部分A
を真上から見た図を同図(b)に示す。この図に示され
るように、空隙部17には斑点を施した基板10の一部
が臨んでいる。すなわち、この空隙部17によりカソー
ド導体11がくし歯状にパターニングされており、この
ため、抵抗層12とカソード導体11とは、このくし歯
状部18により接続されるようになっている。従って、
このくし歯状部18とされた抵抗層12の下にはカソー
ド導体11が形成されているため、抵抗層12の抵抗値
を低抵抗化することができる。
【0025】次に、本発明の第2実施例の電界放出カソ
ード素子の製造方法を図4を参照しながら説明する。ま
ず、ガラス等の絶縁基板10上にニオブ(Nb),モリ
ブデン(Mo)あるいはアルミニウム(Al)等をスパ
ッタリング法あるいは電子ビーム蒸着法により堆積し、
約0.2ミクロンの膜厚の金属薄膜からなるカソード導
体11を形成し、このカソード導体11上にレジスト層
18を形成して、フォトリソグラフィの手法により、図
4(a)に図示するようにストライプ状のカソード導体
11とする。なお、カソード導体11をNbを材料とし
て形成した時は、RIEによりエッチングを行う。
【0026】このカソード導体11を覆うように、プラ
ズマCVD法等により約0.5ミクロンの膜厚のPドー
プアモルファスシリコンの抵抗層12を形成する。次
に、前記カソード導体11および抵抗層12を覆うよう
に前記基板10上にスパッタ法あるいはCVD法によ
り、約1.0ミクロンの膜厚の2酸化シリコン等のシリ
コンの酸化物からなる絶縁層13をプラズマCVD法等
により形成する。さらに、この絶縁層13の上にスパッ
タ法あるいは電子ビーム蒸着法により、約0.4ミクロ
ンの膜厚のNb又はMo等からなるゲート導体14と、
このゲート導体14の上にアルミニウム等からなる剥離
層19を成膜する。
【0027】次に、その上にレジスト層を20を形成し
て、ゲート導体14がカソード導体11と直交するスト
ライプ状となるように、および、開口部15,空隙部1
7が形成されるようにパターニングを行う。そして、B
Cl3 で剥離層19を、SF6 でNbからなるゲート導
体14を、CHF3 と酸素(O2 )とを用いて絶縁層1
3をそれぞれRIEによりエッチングを行い、開口部1
5および空隙部17の底部に抵抗層12が露出するま
で、同図(b)に示すようにエッチングを行う。次に、
剥離層19の上にレジスト層21を形成して、開口部1
5を覆うと共に、空隙部17が露出するようにパターニ
ングを施し、KOHあるいは弗硝酸によるウエットエッ
チング、あるいはSF6 を用いてRIEによるドライエ
ッチングを行い、空隙部17内に露出している抵抗層1
2のエッチングを行い、同図(c)に示すように空隙部
17内の抵抗層12を除去した後、SF6 を用いたドラ
イエッチングによりカソード導体11も除去し、くし歯
状カソード導体を形成する。
【0028】レジスト層21を除去した後、レジスト層
22を形成して空隙部17を覆うと共に、開口部15が
露出するようパターニングを行い、その上からMo等の
エミッタ材料を電子ビーム蒸着法により、垂直方向から
正蒸着を行う。これにより、レジスト層22および剥離
層19の上にエミッタ材料層23が堆積されると共に、
開口部15内の抵抗層12の上にコーン状のエミッタ1
6が同図(d)に示すように形成される。そして、アル
ミニウムからなる剥離層19を燐酸等の剥離液により溶
解して除去すると、レジスト層22およびエミッタ材料
層23も除去され、同図(e)に示すようなFEC素子
を得ることができる。
【0029】本発明の第2実施例は以上のように構成さ
れているため、カソード導体と抵抗層との接続箇所が実
質的にくし歯状となる。ところでFECの少なくとも1
個のエミッタがゲート導体と短絡すると、そのエミッタ
が形成されているブロックに過大な短絡電流が流入する
ようになる。すると、そのブロックに接続されている抵
抗層とカソード導体との接合部がジュール熱により溶断
し絶縁分離されるため、欠陥ブロックのみの不作動とな
り他の正常なブロックに影響は生じないようになる。さ
らに、溶断する抵抗層は絶縁層によりほぼ覆われている
ため、溶断に伴う溶解物資の飛散を防止することができ
る。
【0030】また、カソード導体を予めくし歯状にパタ
ーニングしておき、その上に形成した抵抗層をそのカソ
ード導体のくし歯に合わせてパターニングするようにす
れば、空隙部を設けることなくカソード導体と抵抗層と
をくし歯状部により接続することができるようになる。
このようにすると、空隙部が設けられていないため、抵
抗層が溶断した時に、溶解物質が飛散する可能性をより
小さくすることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、短
絡時に複数のエミッタが設けられたブロック毎に絶縁分
離することができると共に、エミッタとゲートとの短絡
時に溶断される抵抗層は絶縁層により覆われているた
め、溶断に伴う溶解物質が飛散しにくく、他の正常な素
子を新たに2次破壊させることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界放出カソード素子の第1実施例に
おけるカソード導体の構成を示す図である。
【図2】本発明の電界放出カソード素子の第1実施例の
断面図である。
【図3】本発明の電界放出カソード素子の第2実施例の
斜視図である。
【図4】本発明の電界放出カソード素子の第2実施例の
製造方法を示す図である。
【図5】従来の電界放出カソード素子の製造方法を示す
図である。
【図6】従来の電界放出カソード素子の斜視図である。
【図7】短絡時にエミッタ毎に分離独立できる従来の電
界放出カソード素子の斜視図である。
【符号の説明】
1,10,101 基板 2,11,102 カソード導体 3,12,103 抵抗層 3A 端子部 4,13,104,121 絶縁層 5,14,105,122 ゲート導体 6,15,107,123 開口部 7,16,111,124 エミッタ 8 中抜き部 17 空隙部 18 くし歯状部 19,109 剥離層 20,21,22,106 レジスト層 23 エミッタ材料層 108 回転部 110 堆積層 112 アノード 113 アノード電圧 114 駆動電圧 120 シリコン基板 125 ゲートライン 126 可溶抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−144370(JP,A) 特開 平4−229922(JP,A) 特開 平4−292831(JP,A) 特開 平6−124649(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カソード導体の中抜き部に形成された抵抗
    層上に、複数の円錐状のエミッタと、該エミッタの頂点
    部周囲に位置するゲート導体とが形成されたスピント型
    の電界放出カソード素子において、 前記カソード導体と前記抵抗層上に絶縁層が形成され、
    該絶縁層上に前記ゲート導体が形成されていると共に、
    前記カソード導体に前記抵抗層が複数の端子部を介して
    接続されており、該複数の端子部が、前記エミッタと前
    記ゲート導体との短絡時に流れる短絡電流により溶断さ
    れることを特徴とする電界放出カソード素子。
  2. 【請求項2】1画素に対して、前記中抜き部が複数設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の電界放出カ
    ソード素子。
  3. 【請求項3】基板上に形成されたストライプ状の複数の
    カソード導体と、 該カソード導体間の前記基板上、および該カソード導体
    上に形成される抵抗層と、 該抵抗層の上に形成された複数のエミッタと、該エミッ
    タの頂点部周囲に位置して形成されたゲート導体とを備
    える電界放出カソード素子において、 前記カソード導体と前記抵抗層上に絶縁層が形成され、
    該絶縁層上に前記ゲート導体が形成されていると共に、
    前記カソード導体上に、端縁をくし歯状とした前記抵抗
    層の端縁が形成されていることを特徴とする電界放出カ
    ソード素子。
  4. 【請求項4】前記カソード導体に直交するように、前記
    ゲート導体がストライプ状に形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電界放出カ
    ソード素子。
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