JP3077513B2 - 蛍光表示管の基板の製造方法及び装置 - Google Patents

蛍光表示管の基板の製造方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板と容器部がフリッ
トガラスで封着されてなる外囲器を備えた蛍光表示管の
基板の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管は、その内部が高真空状態に
保持された外囲器を有している。外囲器の内部には、蛍
光体を備えた発光部としての陽極の他、制御電極や陰極
等の各種電極類等が収納されている。
【0003】一般に前記外囲器は、一面が開放された箱
形の容器部と、この容器部の開放面に封着される基板と
によって構成される。容器部と基板の封着は、一般にフ
リットガラスによって行われる。
【0004】即ち、フリットガラスと有機溶剤と粘着剤
からなるシールガラスペーストを基板の封着側面の周囲
に印刷法によって塗布し、大気中で仮焼成する。基板の
上面に各種電極類等を形成した後、容器部と面付けして
外囲器を組み立て、真空封着排気炉内において外囲器内
を排気しながら両者を封着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シールから放出される
ガスによる蛍光体及び内部電極の酸化や汚染を防止する
ために真空封着を行う方法があるが、従来の方法によれ
ば、仮焼成したシールガラス内に空気が残留しているの
で、真空雰囲気で封着を行うと溶融したフリットガラス
が発泡してしまい、封着部に微小な空洞や凹部が生じて
封着部の機密性に問題が生じ、外囲器にリークが発生す
る原因となった。また、封着時にフリットガラスが発泡
するので、外囲器の封着部分のシール幅を一定に制御す
ることが困難であった。
【0006】また、真空雰囲気で封着する際、フリット
ガラスから放出された大量のガスが外囲器内に封入され
てしまい、外囲器内の真空度が低下して内部の金属電極
や蛍光体を酸化・汚染させてしまうという問題があっ
た。
【0007】さらに、シールガラスペーストを大気中で
仮焼成する際、シールガラスペースト中に含まれている
有機物質によって基板が汚染されるという問題があっ
た。また、封着工程に至るまでに印刷・焼成といった基
板を直接取り扱う工程を複数工程経なければならないの
で、基板が微小なごみで汚染されるおそれが大きいとい
う問題もあった。
【0008】本発明は、シールガラスからの発泡が少な
いため、封着部分にリークが生じにくいと共に外囲器内
の真空度が高く、また基板が汚染されにくい蛍光表示管
の基板の製造方法と装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された蛍
光表示管の基板の製造方法は、基板と容器部がフリット
ガラスで封着されてなる外囲器を備えた蛍光表示管の基
板の製造方法において、高真空雰囲気中で加熱して溶融
したフリットガラスを加熱された基板の上面に供給する
ことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、基板と容器部がフリットガラスで封着され
てなる外囲器を備えた蛍光表示管の基板の製造装置にお
いて、フリットガラスを収納する供給容器と、その内部
が高真空状態に保持されると共に前記供給容器と基板が
収納される真空容器と、前記真空容器の内部を加熱する
加熱手段と、前記真空容器内で前記加熱手段により加熱
されて溶融した前記供給容器内のフリットガラスを前記
真空容器内で前記加熱手段により加熱された基板に供給
させる供給手段とを具備することを特徴としている。
【0011】請求項3に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装
置において、溶融したフリットガラスが供給される基板
上の位置を調節するために前記供給容器と前記基板の相
対位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とし
ている。
【0012】請求項4に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、請求項3記載の蛍光表示管の基板の製造装
置において、前記位置調整手段が、前記真空容器内にお
いて互いに直交する二方向に前記基板の位置を移動させ
る位置決め装置であることを特徴としている。
【0013】請求項5に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装
置において、前記真空容器の内部において溶融したフリ
ットガラスから放出されるガスを真空容器外に放出して
真空容器内の真空度を維持する真空ポンプを備えたこと
を特徴としている。
【0014】請求項6に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装
置において、前記供給容器に溶融したフリットガラスの
供給弁が設けられ、前記供給手段が、前記供給弁を開閉
する開閉手段と、供給容器内の溶融したフリットガラス
を開放された前記供給弁から外に押し出す押圧手段を備
えたことを特徴としている。
【0015】請求項7に記載された蛍光表示管の基板の
製造方法は、請求項1記載の蛍光表示管の基板の製造方
法において、前記加熱手段によって前記供給容器内のフ
リットガラスが溶融温度以上に加熱され、前記基板が溶
融温度未満に加熱されることを特徴としている。
【0016】請求項8に記載された蛍光表示管の基板の
製造装置は、請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装
置において、前記真空容器が、供給容器を収納する第1
真空容器と、第1真空容器に連通すると共に基板を収納
する第2真空容器とによって構成され、第1真空容器に
は、前記真空容器の内部を真空に保つ真空排気系とは別
に、供給容器の溶融したフリットガラスから放出された
ガスが第2真空容器に入らないように第1真空容器内を
吸引する独立した真空排気系が設けられたことを特徴と
している。
【0017】
【作用】フリットガラスを収納した供給容器と基板を真
空容器内に納める。加熱手段によって真空容器の内部を
加熱する。供給容器内のフリットガラスは加熱されて溶
融しガスを放出する。真空容器内は所定の真空度に保た
れており、発生したガスは真空容器外に除去される。基
板は真空容器内で加熱される。溶融して十分にガスが放
出されたフリットガラスは、加熱された基板の上に供給
手段によって供給される。溶融したフリットガラスが供
給される基板上の位置は、位置調整手段によって適宜に
調整され、基板の封着部分にフリットガラスが塗布され
ていく。溶融された温度の高いフリットガラスを供給さ
れても、基板は予め加熱されているので破損することは
ない。
【0018】
【実施例】図1及び図2を参照して第1実施例の基板の
製造装置1(以下本装置1と呼ぶ。)を説明する。本装
置1は、第1及び第2の真空容器2,3を有している。
第1真空容器2は上側にある細長い箱形の部分であり、
フリットガラスを加熱溶融させる部分である。第2真空
容器3は第1真空容器2の一端部の下方に設けられてお
り、基板を加熱する部分である。第1及び第2真空容器
2,3は互いに連通している。
【0019】第1真空容器2の両端部には、フリットガ
ラスを収納した供給容器4の導入室5と取り出し室6が
設けられている。導入室5及び取り出し室6には、開閉
自在の密構造の蓋体5a,6aが設けられている。導入
室5及び取り出し室6と第1真空容器2との間には、そ
れぞれゲートバルブGVが設けられている。
【0020】第1真空容器2内には、フリットガラス1
0を収納する供給容器4が複数個収納される。供給容器
4は略円筒形状の構成部材であり、上面には円形の開口
4aが設けられ、細く絞られた管状の下端部の供給口4
bには供給弁7が設けられている。フリットガラス10
は供給容器4の上面の開口4aから投入され、加熱され
て溶融したフリットガラス10は開放された供給弁7を
経て供給口4bから下方に落下供給される。供給容器4
は、ステンレス等の金属やセラミック等のような耐熱性
の材質で構成することが好ましい。
【0021】第1真空容器2の内部には、複数個の供給
容器4を保持しながら、これら供給容器4を導入室5側
から取り出し室6側に向けて順次搬送する搬送手段が設
けられている。図示しないが、この搬送手段は、複数の
供給容器4を所定の間隔をおいて保持する案内手段を有
している。さらに搬送手段は、前記案内手段に保持され
た供給容器4を順次搬送する2基の導入手段を有してい
る。
【0022】搬送手段の導入室5側に設けられた第1導
入手段8は、導入室5内に収納された供給容器4をゲー
トバルブGVから第1真空容器2内に順次押し込んでい
く直線的な押圧機能を有する。
【0023】搬送手段の取り出し室6側に設けられた第
2導入手段9は、第1真空容器2内の供給容器4を取り
出し室6内に順次引き込む機能を有する。
【0024】第1真空容器2の外側には、加熱手段であ
る一対の赤外線ランプハウス11が第1真空容器2を挟
んで設けられている。この赤外線ランプハウス11から
第1真空容器2に向けて赤外線を照射することにより、
第1真空容器2内に保持された供給容器4のフリットガ
ラス10が溶融する。
【0025】第1真空容器2には、溶融したフリットガ
ラス10を供給容器4外に供給させる第1及び第2の供
給手段が設けられている。第1供給手段は、第1真空容
器2内の供給位置にある供給容器4の供給弁7を開閉す
る弁開閉手段12である。弁開閉手段12は、供給弁7
を把持して両方向に自在に回転させる機能を有する。
【0026】第2供給手段は、第1真空容器2内の供給
位置にある供給容器4の開口4aから内部に挿入される
ピストン13と、該ピストン13を供給容器4内に押し
込んで溶融したフリットガラス10を供給口4bから押
し出す押圧手段14とによって構成されている。
【0027】前記第2真空容器3は、第1真空容器2の
供給位置において該第1真空容器2と連通している。第
2真空容器3の一端部には、基板の導入・取り出し室1
5が設けられている。導入・取り出し室15には、開閉
自在の気密構造の蓋体15aが設けられている。導入・
取り出し室15と第2真空容器3との間には、ゲートバ
ルブGVが設けられている。導入・取り出し室15に
は、基板20の導入・取り出し手段16が設けられてい
る。この導入・取り出し手段16は、基板20を第2真
空容器3に導入し、また第2真空容器3から基板20を
取り出す機能を有する。
【0028】第2真空容器3と導入・取り出し室15に
は、ターボ分子ポンプ17とロータリーポンプ18から
なる真空ポンプ手段19がそれぞれ設けられている。
【0029】第2真空容器3内には、導入・取り出し室
15から導入された基板20が載置される加熱台21が
設けられている。加熱台21の上に載置された基板20
は溶融点以下の所定温度に加熱され、同温度に保持され
る。
【0030】加熱台21は、位置調整手段としての位置
決め装置22によって移動する。位置決め装置22は、
例えばラックとピニオンの組み合わせからなる直線移動
機構を移動方向が互いに直交するように加熱台21に取
り付けた装置等が採用できる。もちろん位置決め装置2
2の具体的な機構はこれに限定されず、要するに互いに
直交する2方向に加熱台21を任意に移動させる機能を
有していればよい。加熱台21に載置された基板20の
位置を、位置決め装置22によって調整すれば、第1真
空容器2の供給位置にある供給容器4から供給された溶
融したフリットガラス10を、基板20上の任意の位置
に落下させることができる。
【0031】なお、第1真空容器2と第2真空容器3と
は互いに連通しているので、第2真空容器3に設けた真
空ポンプ手段19によって第1真空容器2の内部を所定
の真空雰囲気にすることができる。しかしながら、本実
施例では第1真空容器2にも別の真空ポンプ手段19を
設け、両真空容器内の排気をより早めている。
【0032】また、第2真空容器3の導入・取り出し室
15にはバルブ23を介してガスが導入されるようにな
っている。これは、リークガスとして取り出し室15を
大気圧とするために導入される。
【0033】次に、本装置1を用いて行う蛍光表示管の
基板20の製造工程を説明する。複数本の供給容器4内
にそれぞれ規定量のフリットガラス10を入れ、導入室
5の蓋体5aを閉め、ターボ分子ポンプ24とロータリ
ポンプ25により導入室5内を真空にした後ゲートバル
ブGVをあけ、第1導入手段8によって一本ずつ第1真
空容器2に導入する。第1真空容器2内に最初に入れた
供給容器4が供給位置に設定されたところで、第1導入
手段8による供給容器4の導入を停止する。
【0034】ゲートバルブGVを閉め、第1真空容器2
内は常にポンプ17,18により高真空状態に保持され
ている。また赤外線ランプハウス11を作動させて第1
真空容器2内にある供給容器4のフリットガラス10を
500〜600℃に加熱する。真空中で前記温度に加熱
されたフリットガラス10は溶融し、溶融したフリット
ガラス10からは大量のガスが放出される。放出された
ガスは、第1真空容器2に設けられた真空ポンプ手段1
9によって容器外に吸い出されるので、容器内の真空度
は低下しない。
【0035】第2真空容器3内の加熱台21上に基板2
0を載せる。基板20は、導入・取り出し室15から導
入・取り出し手段16によって第2真空容器3内に搬入
され、加熱台21上に置かれる。基板20は、加熱台2
1上で350〜500℃に加熱され、同温度範囲に保持
される。
【0036】第1真空容器2内でフリットガラス10が
溶融し、第2真空容器3内で基板20が所定の温度に加
熱されたら、基板20にフリットガラス10を塗布す
る。まず、加熱台21の位置を位置決め装置22によっ
て調整し、第1真空容器2の供給位置にある供給容器4
の下方に基板20を設定する。
【0037】弁開閉手段12によって供給位置にある供
給容器4の供給弁7を開く。押圧手段14を作動させて
ピストン13を供給容器4の上部の開口4aから内部に
押し込み、溶融したフリットガラス10を供給口4bか
ら押し出す。押し出されたフリットガラス10は、基板
20上の所定の位置に落下して塗布される。フリットガ
ラス10の押し出しを続けながら加熱台21の位置決め
装置22を作動させ、基板20上の所望の位置に溶融し
たフリットガラス10を連続的に塗布していく。本実施
例では、図3に示すように基板20の上面(外囲器の一
部となった時には内面)の周縁に外形に沿ってフリット
ガラス10を連続的に塗布する。
【0038】溶融したフリットガラス10は500〜6
00℃の高温であるが、基板20は予め加熱されている
ので、このような高温の溶融したフリットガラス10を
塗布されても熱で破損することはない。
【0039】フリットガラス10が塗布された基板20
は、第2真空容器3内の加熱台21上から導入・取り出
し室15を経て導入・取り出し手段16によって搬出さ
れる。以後、同様の手順で基板20の搬入・フリットガ
ラス10の塗布・基板20の搬出が繰り返される。
【0040】供給容器4内に溶融したフリットガラス1
0が無くなると、押圧手段14が該供給容器4からピス
トン13を引き出す。第1導入手段8は、第1真空容器
2内にある複数本の供給容器4に搬送力を与え、これら
を取り出し室6に向けて供給容器4の1本分だけ押し出
す。第1真空容器2の供給位置には、溶融したフリット
ガラス10が充填された次の供給容器4が設定される。
以後、同様の手順で基板20に対するフリットガラス1
0の塗布作業が繰り返される。
【0041】取り出し室6内は、ポンプ26,27によ
り室内を真空に保持されているためにゲートバルブGV
をあけて第2導入手段9にて引き出すことができる。そ
ののちゲートバルブGVを閉めリークバルブ29を開け
てガスを導入し、取り出し室6内を大気圧とした後蓋体
6aを開け供給容器4をを取り出すことができる。フリ
ットガラス10が消費されて供給容器4が順次搬送され
ていくに伴い、溶融していないフリットガラス10が収
納された新たな供給容器4が第1真空容器2内に送り込
まれる。新たな供給容器4は、第1導入手段8によって
導入室5からゲートバルブGVを介して第1真空容器2
内に搬入される。新たに搬入された供給容器4内のフリ
ットガラス10は、供給容器4が作業の進行に伴って順
次搬送され、供給位置に設定されるまでの間に溶融し、
脱泡が終了する。従って、本装置1を用いたフリットガ
ラス10の基板20への塗布作業は、時間的なむだがな
く、効率的に行える。
【0042】実施例では、基板20の外周にフリットガ
ラス10を塗布したが、本装置1は基板20以外の外囲
器の構成部材に対してフリットガラス10を塗布するこ
ともできる。また、基板20等に対するフリットガラス
10の塗布パターンは、位置決め装置22によって基板
20を移動させることにより任意に設定できる。
【0043】本実施例で用いられる第1導入手段8、第
2導入手段9、弁開閉手段12、押圧手段14、導入・
取り出し手段16には、公知のあらゆる駆動手段が応用
できるが、これらは真空容器に設けられる駆動手段なの
で、摺動部分の機密性が高い構造のものが特に好まし
い。例えば、真空側の駆動体と大気側の駆動体とをベロ
ーズで完全に遮断する方法や両駆動体を磁気で連動させ
る構造の駆動手段を用いることができる。
【0044】本装置1で製造された蛍光表示管の基板2
0は、塗布されたフリットガラス10に含まれるガスが
非常に少ないので、外囲器を組み立てる封着工程で発生
するガスの量が少ない。このため封着工程における排気
時間が短くて済み、外囲器内に不用なガスが残留するこ
ともない。また、シール材料であるフリットガラス10
からガスが出ないので封着部に微小な空洞や凹部が生じ
ることがなく、封着部の機密性が良好に保たれる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、フリットガラスを加熱
して溶融させることによりガスを放出させ、この溶融し
たフリットガラスを予熱した基板に塗布するようにし
た。従って、このようにして得られた基板を真空中で容
器部に封着する際には、フリットガラスが発泡すること
はなく、封着部分には泡によるリークが生じにくく、高
い機密性が得られる。また、封着後に外囲器内に封入さ
れているガスの量が非常に少なくなる。
【0046】また、溶融するまで加熱されたフリットガ
ラスを直接基板に塗布するので、基板にペースト状のフ
リットガラスを塗布して焼成する場合と異なり、基板が
焼成時に発生する有機物質で汚染されることがない。
又、焼成工程を省略することができるし、有機溶剤を用
いないため有機溶剤の消費がなく、コスト面で有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を模式的に示す概略斜
視図である。
【図2】図1のA−A切断線におる断面図である。
【図3】本実施例の装置で得られた基板の平面図及び側
面図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 第1真空容器 3 第2真空容器 4 供給容器 10 フリットガラス 11 加熱手段としての赤外線ランプハウス 12 第1供給手段としての弁開閉手段 13 第2供給手段としてのピストン 14 第2供給手段としての押圧手段 20 基板 22 位置調整手段としての位置決め装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と容器部がフリットガラスで封着さ
    れてなる外囲器を備えた蛍光表示管の基板の製造方法に
    おいて、高真空雰囲気中で加熱して溶融したフリットガ
    ラスを加熱された基板の上面に供給することを特徴とす
    る蛍光表示管の基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板と容器部がフリットガラスで封着さ
    れてなる外囲器を備えた蛍光表示管の基板の製造装置に
    おいて、フリットガラスを収納する供給容器と、その内
    部が高真空状態に保持されると共に前記供給容器と基板
    が収納される真空容器と、前記真空容器の内部を加熱す
    る加熱手段と、前記真空容器内で前記加熱手段により加
    熱されて溶融した前記供給容器内のフリットガラスを前
    記真空容器内で前記加熱手段により加熱された基板に供
    給させる供給手段とを具備する蛍光表示管の基板の製造
    装置。
  3. 【請求項3】 溶融したフリットガラスが供給される基
    板上の位置を調節するために前記供給容器と前記基板の
    相対位置を調整する位置調整手段を有することを特徴と
    する請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記位置調整手段が、前記真空容器内に
    おいて互いに直交する二方向に前記基板の位置を移動さ
    せる位置決め装置である請求項3記載の蛍光表示管の基
    板の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記真空容器の内部において溶融したフ
    リットガラスから放出されるガスを真空容器外に放出し
    て真空容器内の真空度を維持する真空ポンプを備えた請
    求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記供給容器に溶融したフリットガラス
    の供給弁が設けられ、前記供給手段が、前記供給弁を開
    閉する開閉手段と、供給容器内の溶融したフリットガラ
    スを開放された前記供給弁から外に押し出す押圧手段を
    備えた請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段によって前記供給容器内の
    フリットガラスが溶融温度以上に加熱され、前記基板が
    溶融温度未満に加熱されることを特徴とする請求項1記
    載の蛍光表示管の基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記真空容器が、供給容器を収納する第
    1真空容器と、第1真空容器に連通すると共に基板を収
    納する第2真空容器とによって構成され、第1真空容器
    には、前記真空容器の内部を真空に保つ真空排気系とは
    別に、供給容器の溶融したフリットガラスから放出され
    たガスが第2真空容器に入らないように第1真空容器内
    を吸引する独立した真空排気系が設けられたことを特徴
    とする請求項2記載の蛍光表示管の基板の製造装置。
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