JPH11339638A - 表示管及びその製造装置 - Google Patents

表示管及びその製造装置

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JPH11339638A
JPH11339638A JP16428798A JP16428798A JPH11339638A JP H11339638 A JPH11339638 A JP H11339638A JP 16428798 A JP16428798 A JP 16428798A JP 16428798 A JP16428798 A JP 16428798A JP H11339638 A JPH11339638 A JP H11339638A
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JP
Japan
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glass
display tube
hermetic container
display
exhaust hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP16428798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Tsuchida
謙一 土田
Isao Akutsu
功 阿久津
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DAIA SHINKU KK
Original Assignee
DAIA SHINKU KK
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Publication date
Application filed by DAIA SHINKU KK filed Critical DAIA SHINKU KK
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板に開設した排気孔を封止するため
の加熱炉を不要とし、安価な製造設備で製造することが
でき、しかも冷却するための時間を不要とし、量産性を
向上させることができる表示管及びその製造方法を提供
する 【解決手段】 蛍光表示管あるいはプラズマディスプレ
イなどのガラス製気密容器を有する表示管において、前
記ガラス製気密容器1は、前記ガラス製気密容器を構成
するガラス板に開設された排気孔2aをシリコン5を用
いて陽極接合で封止したガラス製気密容器1であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蛍光表示管、プ
ラズマディスプレイ、電解放電ディスプレイ(FED)
等のガラス製気密容器を有する表示管及びその製造方法
に関し、特に排気管を有しない表示管及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表示管は、予め電極等の組立を完
了したガラス基板とガラス表示板との周縁をガラス溶着
で連結封止し、ガラス基板に形成されたガラス製の排気
管を介してその表示管内部を真空状態、あるいは特定の
ガスを封入し、その後、ガラス製の前記排気管を加熱し
溶着封止して、ガラス製気密容器としていた。この場
合、ガラス製の前記排気管を用いて表示管内部を真空状
態、あるいは特定のガスを封入する際、排気抵抗が大き
いため、時間が余計にかかるというという問題があっ
た。また、ガラス基板にガラス製の排気管が取り付けら
れているため、ガラス基板とガラス表示板との周縁をガ
ラス溶着で連結封止されたガラス製気密容器の取扱いを
困難なものにしていた。
【0003】これら問題を解決する表示管及びその製造
方法として、例えば、特開昭63−207033号公報
に記載された表示管及びその製造方法が知られている。
この公報に記載された表示管は、予め電極等の組立を完
了したガラス基板とガラス表示板との周縁をガラス溶着
で連結封止し、ガラス基板に開設された排気孔を介して
その表示管内部を真空状態、あるいは特定のガスを封入
し、その後、ガラス基板に開設された前記排気孔を低融
点ガラスで封止して、ガラス製気密容器としている。こ
のような前記表示管にあっては、前記した排気管を廃止
し、排気孔を低融点ガラスで封止するようになしている
ため、排気が短時間で完了すると共に、ガラス製気密容
器の取扱が容易であるという利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の排気
孔を有しない表示管は、ガラス基板に開設された排気孔
を低融点ガラスで封止するため、ガラスが溶融する所定
の温度に加熱する必要がある。そのため、従来の表示管
を製造する場合には、ガラスが溶融する所定の温度まで
加熱できる加熱炉が必要であり、そのため、製造設備が
かなり高価になるという技術的課題があった。また、加
熱された表示管を冷却するための時間を必要とし、量産
性を悪いものとしていた。
【0005】本発明は、この技術的課題を解消するため
になされたもので、ガラス板に開設した排気孔を封止す
るための加熱炉を不要とし、安価な製造設備で製造する
ことができ、しかも冷却するための時間を不要とし、量
産性を向上させることができる表示管及びその製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる表示管
は、蛍光表示管あるいはプラズマディスプレイなどのガ
ラス製気密容器を有する表示管において、前記ガラス製
気密容器は、前記ガラス製気密容器を構成するガラス板
に開設された排気孔をシリコンを用いて陽極接合で封止
したガラス製気密容器であることを特徴とする。このよ
うにガラス板に開設された排気孔をシリコンを用いて陽
極接合で封止し、気密容器としたため、ガラスが溶融す
る所定の温度まで加熱する必要がない。その結果、加熱
炉を不要とした安価な製造設備で製造することができ、
また冷却するための時間が不要なため、量産性が向上す
る。
【0007】前記ガラス製気密容器は、前記ガラス製気
密容器を構成するガラス板に開設された排気孔を、ガラ
ス板上に形成されたシリコン層を有する蓋部材によって
封止したガラス製気密容器であることが望ましく、また
排気孔が開設された前記ガラス板は、ガラス基板もしく
はガラス表示板のいずれかであることが望ましい。
【0008】上記表示管を製造するには、前記ガラス製
気密容器に形成された排気孔の周囲をOリングを用いて
真空排気手段に密着させる機構と、前記ガラス製気密容
器内を真空状態あるいは特定のガス雰囲気になす機構
と、前記排気孔を塞ぐシリコンからなるまたはシリコン
を有する蓋部材とガラス製気密容器に対して電圧を印加
する機構と、前記蓋部材を排気孔の位置まで移動されせ
る機構とを備えている製造装置によって行うことができ
る。
【0009】また、本発明にかかる表示管は、蛍光表示
管あるいはプラズマディスプレイなどのガラス製気密容
器を有する表示管において、前記ガラス製気密容器は、
前記ガラス製気密容器を構成する一対の対向するガラス
基板とガラス表示板との周縁をシリコンを用いて陽極接
合で封止したガラス製気密容器であることを特徴とす
る。このようにガラス基板とガラス表示板との周縁をシ
リコンを用いて陽極接合で封止し、気密容器としたた
め、ガラスが溶融する所定の温度まで加熱する必要がな
い。その結果、加熱炉を不要とした安価な製造設備で製
造することができ、また冷却するための時間が不要なた
め、量産性が向上する。また、排気孔を設ける必要がな
いため、排気孔が設けられるガラス基板あるいはガラス
表示板の強度を向上させることができる。
【0010】ここで、前記ガラス製気密容器は、前記ガ
ラス製気密容器を構成する一対の対向するガラス基板と
ガラス表示板との周縁を、ガラス板上に形成されたシリ
コン層を有する連結部材によって封止したガラス製気密
容器であることが望ましい。
【0011】上記表示管を製造するには、蛍光表示管あ
るいはプラズマディスプレイなどのガラス製気密容器を
有する表示管を製造する製造装置において、前記ガラス
製気密容器を収納できるチャンバと、前記チャンバ内を
真空状態あるいは特定のガス雰囲気になす機構と、前記
ガラス製気密容器を構成する一対の対向するガラス基板
とガラス表示板との周縁を連結するシリコンからなるま
たはシリコンを有する連結部材とガラス製気密容器に対
して電圧を印加する機構とを備えている製造装置によっ
て行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態である
表示管を製造する製造装置の概略説明図、図2は図1に
示した昇降杆の先端部分の拡大図、図3は蓋部材で排気
孔を封止した状態を示す説明図である。これらの図にお
いて、1は表示管(ガラス製気密容器)を示し、前記表
示管1は、図示を省略した電極等を予め組み付けたガラ
ス基板2と、前記ガラス基板2と対向するガラス表示板
3と、ガラス基板2とガラス表示板3との周縁を連結封
止する連結封止材4と、ガラス基板2に開設された排気
孔2aを封止する蓋部材5とで構成される。なお、連結
封止材4は、例えば低融点ガラスであり、蓋部材5はシ
リコンで構成されている。
【0013】また図中、11は載置テーブルであって、
その中央部分に貫通開口11aが開設されている。ま
た、前記載置テーブル11の下側には、貫通開口11a
に連通させた状態で管路12が配設されている。この管
路12の排気口12aには開閉バルブ13Aが配設さ
れ、真空ポンプ14に接続されている。また、この管路
12の排気口12aの近傍には特定のガスを導入する導
入口12bが設けられ、この導入口12bには開閉バル
ブ13Bが配設されている。なお、真空ポンプ14は表
示管1内を真空状態するためのものであり、また特定の
ガスは、表示管1内に特定ガスを封入するものである。
【0014】また前記管路12には、昇降杆15がOリ
ング16によって気密を保持しつつ、昇降可能に配設さ
れている。前記載置テーブル11の上側には、Oリング
17が貫通開口11aを囲むように配設され、載置テー
ブル11と前記載置テーブル11に載置される表示管1
との間を気密に保持している。このように、載置テーブ
ル11と表示管1との間が気密に保持されるため、真空
ホンプ14によって、管路12、貫通開口11a、排気
孔2aを介して、表示管1内を真空状態にすることがで
き、また表示管1内に特定のガスを封入することができ
る。
【0015】また、図中符号18は固定治具であって、
この固定治具18は載置テーブル11の上側に取り付け
られると共に、この固定具の下面に設けられた弾性押圧
体18aによって、表示管1を載置テーブル11側へ所
定の圧力で押圧するようになされている。また、固定治
具18の下方にはヒータ19が配設され、ガラス基板2
およびガラス表示板3に熱による悪影響を及ぼすことな
く、陽極接合を効率よく行わせる温度、例えば350℃
位に表示管1を温めるものである。なお、この温度は低
融点ガラスの融点450℃に比べてかなり低いため、表
示管1の冷却時間は短い。また、前記ヒータ19は必ず
しも必要とするものではなく、設けなくても陽極接合を
行うことはできる。
【0016】また陽極接合とは、ガラスとシリコンとに
500V〜1kVの電圧を印加することにより、両者を
溶着することである。この陽極接合をシリコンからなる
蓋部材5とガラス基板2に施すために、ガラス基板2と
昇降杆15とに500V〜1kVの電圧を印加されてい
る。図中、20は電源を示し、21は、前記電源20に
直列接続されたスイッチを示している。なお、昇降杆1
5は導電性部材によって構成されている。
【0017】次に、表示管(ガラス製気密容器)の排気
孔2aを封止する封止工程について説明する。まず、昇
降杆15を上昇させて載置テーブル11の貫通開口11
a内に臨ませ、昇降杆15の上端に蓋部材5を載せた
後、昇降杆15を下降させる。そして、図1に示すよう
に、排気孔2を貫通開口11aに連通させて載置テーブ
ル11に表示管1を載置し、載置テーブル11に固定治
具18を取り付け、弾性押圧体18aの付勢力で表示管
1を載置テーブル11に固定する。
【0018】次に、開閉バルブ13Aを開放させて真空
ポンプ14を動作させ、表示管1内を真空引きする。そ
して、表示管1内が真空になったならば、開閉バルブ1
3Aを閉成した後、開閉バルブ13Bを開放させて特定
ガスを導入口13bから導入して表示管1内へ入れ、開
閉バルブ13Bを閉成する。なお、特定ガスを表示管1
内に封入しない場合は、前記工程は省略される。
【0019】次に、昇降杆15を上昇させ、蓋部材5を
排気口2aの周縁のガラス基板2に所定の押圧で当接さ
せ、スイッチ21をオンすると、ガラス基板2と昇降杆
15とに500V〜1kVの電圧が電源20によって印
加されるので、陽極接合によって蓋部材5で排気口2a
を封止することができる。
【0020】上述したように、この発明の一実施形態に
よれば、ガラス基板2に開設された排気孔2aを、シリ
コン製の蓋部材5を用いて陽極接合で封止することがで
きるため、排気孔2aを封止するための高温炉が不要と
なり、製造装置を小型化することができる。そして、排
気設備および封止設備が一緒にできるので、製造装置が
コンパクトのなるとともに、クリーンルームの占有面積
も少なくなり、生産コストを低減させることができる。
【0021】また、表示管1を高温に加熱する必要がな
いため、高温加熱による悪影響が表示管1に発生しなく
なり、品質の良い表示管1を得ることができる。また高
温加熱を行っているため、冷却時間また冷却するための
時間が不要なため、量産性を向上させることができる。
さらに、特別な封止材料、例えばフリット材を使用する
ことなく、シリコンを利用したもので排気孔2aを封止
することができるため、安価に封止することができる。
【0022】図4は蓋部材5の変形例を示す説明図、図
5は図4に示した蓋部材で排気孔を封止した状態を示す
説明図であり、図1乃至図3と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。図4および図5におい
て、5Aは蓋部材であって、前記蓋部材5Aは、ガラス
板5aとこのガラス板5aの上にスパッタリング等手段
によって形成されたシリコン層5bとによって構成され
ている。
【0023】図4に示した蓋部材5Aは、図1乃至図3
で説明した蓋部材5と同様な操作により、陽極接合によ
ってガラス基板2と蓋部材5のシリコン層5bとを接合
することができ、ガラス基板2に開設された排気口2a
を蓋部材5によって封止できる。なお、図4に示した蓋
部材5Aでガラス基板2に開設された排気口2aを封止
する場合、蓋部材5Aをシリコンとした場合と同様な効
果を得られる他、蓋部材5Aはガラス板5aを備えてい
るので、封止部分の強度を確保することができる。
【0024】図6はこの発明の他の実施形態である表示
管を製造する製造装置の概略説明図、図7は図6に示し
た表示管の一部を分解した説明図である。これらの図に
おいて、1Aは表示管(ガラス製気密容器)であって、
表示管1Aは、図示を省略した電極等を予め組み付けた
ガラス基板2Aと、このガラス基板2Aと対向するガラ
ス表示板3Aと、ガラス基板2Aとガラス表示板3Aと
の周縁を連結封止する連結封止材4Aとで構成される。
なお、ガラス基板2Aには排気孔が設けられておらず、
連結封止材4Aは、シリコンで構成されている。
【0025】また、図中31はチャンバであって、この
チャンバ31の下部には、他端部に排気口32aと導入
口32bとが形成された管路32が配設されている。こ
の管路32の排気口32aと導入口32bには、開閉バ
ルブ33A、33Bが設けられ、前記排気口32aは真
空ポンプ14に接続されている。また導入口32bは特
定ガスを供給する導入口である。更に、符号35は、チ
ャンバ31内に配設された載置テーブルであって、この
載置テーブル35の上部にはヒータプレート36が形成
されている。この載置テーブル35の上方には、ヒータ
が内蔵された押圧プレート39が昇降杆37によって昇
降可能に配設されている。なお、前記昇降杆37は、チ
ャンバ31にOリング38を用いて気密状態を保持しつ
つ、昇降可能に配設されている。また、前記押圧プレー
ト39は昇降杆37の下端に、昇降杆37に直交させて
取り付けられている。
【0026】前記ヒータプレート36および押圧プレー
ト39は、ガラス基板2Aおよびガラス表示板3Aに、
熱による悪影響を及ぼすことなく、陽極接合を効率よく
行わせる温度、例えば350℃位に温めるものである。
また、ヒータプレート36と押圧プレート39とに50
0V〜1kVの電圧を印加するため、ヒータプレート3
6と押圧プレート39は電源40に接続されている。な
お、ヒータプレート36と押圧プレート39は導電性部
材により構成され、前記電圧はガラス表示板3A、ガラ
ス基板2Aに印加される。また図中、41は電源40に
直列接続されたスイッチを示している。
【0027】次に、表示管(ガラス製気密容器)1Aの
製造(封止)工程について説明する。まず、昇降杆37
を上昇させてヒータプレート36の上にガラス基板2A
を載置し、このガラス基板2Aの周縁に連結封止材4A
を周回させて載置した後、連結封止材4Aの上にガラス
表示板3Aを載せる。次に、開閉バルブ33Aを開放さ
せて真空ポンプ34を動作させ、チャンバ31内を真空
引きする。
【0028】そして、チャンバ31内が真空状態になっ
たならば、開閉バルブ33Aを閉成した後、開閉バルブ
33Bを開放させて特定ガスを導入口33bから導入し
てチャンバ31内へ入れ、表示管1A内に特定ガスを充
填して開閉バルブ13Bを閉成する。なお、特定ガスを
表示管1内に封入しない場合は、前記工程は省略され
る。
【0029】次に、昇降杆37を下降させて押圧プレー
ト39でガラス表示板3Aをガラス基板2A側へ所定の
押圧力で押圧し、スイッチ41をオンすると、ヒータプ
レート36と押圧プレート39とに500V〜1kVの
電圧が電源40によって印加される。このときヒータプ
レート36と押圧プレート39は導電性部材で構成され
ているため、ガラス基板2Aとガラス表示板3Aには前
記電圧が印加される。その結果、前記ガラス基板2Aと
ガラス表示板3Aとの間に配置された連結部材4Aとガ
ラス基板2A、また連結部材4Aとガラス表示板3Aと
が陽極接合される。
【0030】上述したように、この発明の他の実施形態
によれば、対向するガラス基板2Aとガラス表示板3A
との周縁をシリコンの連結部材4Aを用いて陽極接合で
連結封止したので、表示管1を高温に加熱する必要がな
いため、高温炉が要らなくなり、製造装置を小型化する
ことができる。そして、排気設備および封止設備が一緒
にできるので、製造装置がコンパクトのなるとともに、
クリーンルームの占有面積も少なくなり、生産コストを
低減させることができる。
【0031】また、表示管1を高温に加熱する必要がな
いため、高温加熱による悪影響が表示管1に発生しなく
なり、品質の良い表示管1を得ることができる。また高
温加熱を行っていないため、冷却時間また冷却するため
の時間が不要となり、量産性を向上させることができ
る。さらに、特別な封止材料、例えばフリット材を使用
することなく、シリコンでガラス基板2Aとガラス表示
板3Aとの周縁を安価に封止することができる。また、
ガラス基板2Aに排気孔口を設ける必要がないため、ガ
ラス基板2Aの強度が向上する。
【0032】図8はさらに他の表示管の一部を分解した
説明図である。この図7において、1Bは表示管(ガラ
ス製気密容器)を示し、この表示管1Bは図示を省略し
た電極等を予め組み付けたガラス基板2Aと、このガラ
ス基板2Aと対向するガラス表示板3Aと、ガラス基板
2Aとガラス表示板3Aとの周縁を連結封止する連結封
止材4Bとで構成される。なお、連結封止材4Bは、ガ
ラス4aと、このガラス4aの対向する面、すなわち
上、下面にスパッタリング等の手段によって形成された
シリコン層4bとによって構成されている。
【0033】図9はさらに他の表示管の一部を分解した
説明図ある。この図7において、1Cは表示管(ガラス
製気密容器)を示し、この表示管1Cは、図示を省略し
た電極等を予め組み付けたガラス基板2Bと、このガラ
ス基板2Bと対向するガラス表示板3Aと、ガラス基板
2Bとガラス表示板3Aとの周縁を連結封止する連結封
止材4Cとで構成されている。なお、ガラス基板2Aに
は図1に示すような排気孔が設けられていない。そし
て、連結封止材4Cは、ガラス基板2Bの周縁に周回さ
せて設けられた所定の高さを有する周壁2bと、この周
壁2b上にスパッタリングなどによって形成されたシリ
コン層4bとによって構成されている。
【0034】図8および図9に示した表示管1B,1C
は図6で説明した製造装置で同様な操作により、陽極接
合によってガラス基板2A,2Bとガラス表示板3Aと
の周縁を連結封止できる。なお、図8および図9に示し
た表示管1B,1Cにおいても、図6および図7の表示
管1Aの場合と同様な効果を得ることができる。
【0035】上記した実施形態において、図1の昇降杆
15内にヒータを設け、ヒータ19で表示管1を温める
ように、蓋部材5を温めると良い。また、図6に示した
製造装置において、ガラス基板2Aとガラス表示板3A
とに直接電圧を印加しても、同様な効果を得ることがで
きる。更に、図9に示した実施形態の場合、ガラス表示
板3A側の周縁に周壁を設け、この周壁にシリコン層を
設ける構成にしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ガラ
ス板に開設された排気孔を、シリコンを用いて陽極接合
で封止したので、高温炉を不要とし、製造装置を小型化
することができる。そして、排気設備および封止設備が
一緒にできるため、製造装置がコンパクトになると共
に、クリーンルームの占有面積も少なくなり、生産コス
トを低減させることができる。また、表示管を高温に加
熱する必要がないため、高温加熱による悪影響が表示管
に発生しなくなり、品質のよい表示管を得ることができ
る。更に、特別な封止材料、例えばフリット材を使用す
ることなく、シリコンで排気孔を封止することができる
ため、安価に封止することができる。
【0037】また、この発明の他の発明によれば、前記
した効果のみならず、ガラス板に排気孔を設ける必要が
ないため、表示管のガラス板の強度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である表示管を製造する
製造装置の概略説明図である。
【図2】図1に示した昇降杆の先端部分の拡大図であ
る。
【図3】蓋部材で排気孔を封止した状態を示す説明図で
ある。
【図4】他の蓋部材の例を示す説明図である。
【図5】図4に示した蓋部材で排気孔を封止した状態を
示す説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態である表示管を製造す
る製造装置の概略説明図である。
【図7】図6に示した表示管の一部を分解した説明図で
ある。
【図8】さらに他の表示管の一部を分解した説明図あ
る。
【図9】さらに他の表示管の一部を分解した説明図あ
る。
【符号の説明】
1,1A〜1C 表示管(ガラス製気密容器) 2,2A,2B ガラス基板 2a 排気孔 2b 周壁 3,3A ガラス表示板 4,4A〜4C 連結封止材 4a ガラス板 4b シリコン層 5,5A 蓋部材 5a ガラス板 5b シリコン層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光表示管あるいはプラズマディスプレ
    イなどのガラス製気密容器を有する表示管において、 前記ガラス製気密容器は、前記ガラス製気密容器を構成
    するガラス板に開設された排気孔をシリコンを用いて陽
    極接合で封止したガラス製気密容器であることを特徴と
    する表示管。
  2. 【請求項2】 前記ガラス製気密容器は、前記ガラス製
    気密容器を構成するガラス板に開設された排気孔を、ガ
    ラス板上に形成されたシリコン層を有する蓋部材によっ
    て封止したガラス製気密容器であることを特徴とする請
    求項1に記載された表示管。
  3. 【請求項3】 排気孔が開設された前記ガラス板は、ガ
    ラス基板もしくはガラス表示板のいずれかであることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載された表示
    管。
  4. 【請求項4】 蛍光表示管あるいはプラズマディスプレ
    イなどのガラス製気密容器を有する表示管において、 前記ガラス製気密容器は、前記ガラス製気密容器を構成
    する一対の対向するガラス基板とガラス表示板との周縁
    をシリコンを用いて陽極接合で封止したガラス製気密容
    器であることを特徴とする表示管。
  5. 【請求項5】 前記ガラス製気密容器は、前記ガラス製
    気密容器を構成する一対の対向するガラス基板とガラス
    表示板との周縁を、ガラス板上に形成されたシリコン層
    を有する連結部材によって封止したガラス製気密容器で
    あることを特徴とする請求項4に記載された表示管。
  6. 【請求項6】 蛍光表示管あるいはプラズマディスプレ
    イなどのガラス製気密容器を有する表示管を製造する製
    造装置において、 前記ガラス製気密容器に形成された排気孔の周囲をOリ
    ングを用いて真空排気手段に密着させる機構と、前記ガ
    ラス製気密容器内を真空状態あるいは特定のガス雰囲気
    になす機構と、前記排気孔を塞ぐシリコンからなるまた
    はシリコンを有する蓋部材とガラス製気密容器に対して
    電圧を印加する機構と、前記蓋部材を排気孔の位置まで
    移動されせる機構とを備えていることを特徴とする表示
    管の製造装置。
  7. 【請求項7】 蛍光表示管あるいはプラズマディスプレ
    イなどのガラス製気密容器を有する表示管を製造する製
    造装置において、 前記ガラス製気密容器を収納できるチャンバと、前記チ
    ャンバ内を真空状態あるいは特定のガス雰囲気になす機
    構と、前記ガラス製気密容器を構成する一対の対向する
    ガラス基板とガラス表示板との周縁を連結するシリコン
    からなるまたはシリコンを有する連結部材とガラス製気
    密容器に対して電圧を印加する機構とを備えていること
    を特徴とする表示管の製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207152A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Minoru Yamada 封着用材料および封着されたガラス構造体
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