JP2001189245A - コンデンサ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法 - Google Patents

コンデンサ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法

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JP2001189245A
JP2001189245A JP37556299A JP37556299A JP2001189245A JP 2001189245 A JP2001189245 A JP 2001189245A JP 37556299 A JP37556299 A JP 37556299A JP 37556299 A JP37556299 A JP 37556299A JP 2001189245 A JP2001189245 A JP 2001189245A
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cathode terminal
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conductive thermosetting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装信頼性及び接着信頼性が優れたコンデン
サ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法を提供す
る。 【解決手段】 排気装置7が設けられた真空チャンバ6
bには凹部30が形成され、凹部30の底部の貫通孔3
2には軸26が挿通されている。軸26の一端部にはヒ
ータステージ5が設けられており、他端部にはヒータス
テージ5を上下方向に移動させる上下駆動部12が設け
られている。真空チャンバ6aには導電性熱硬化型接着
剤11が貯留されたタンク23が設けられている。タン
ク23の下面にはニードル4と、陰極端子2bとコンデ
ンサ素子3との間隙を一時的に広くするアーム15とが
設けられている。凹部30には陰極端子2bと電極14
が接続されたコンデンサ素子3とが適当な間隙を設けて
配置される。真空チャンバ6を真空にした状態でニード
ル4から間隙に導電性熱硬化型接着剤11を注入するこ
とにより、コンデンサ素子3と陰極端子2bとを接着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解コンデン
サ等に使用されるコンデンサ素子と陰極端子とを接着す
るコンデンサ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法
に関し、特に、導電性熱硬化型接着剤等を使用して接着
した場合の実装信頼性及び接着信頼性が優れたコンデン
サ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平4−216608号公報に
記載されている固体電解コンデンサにおいては、陰極端
子とコンデンサ素子とが導電性熱硬化型接着剤により固
定されている。図5は従来のコンデンサ素子接着装置を
示す模式図である。
【0003】従来、固体電解コンデンサにおいては、前
工程でコンデンサ素子100に設けられた電極101に
リードフレーム102を接続する。次に、図5に示すよ
うに、このコンデンサ素子100と陰極端子103とを
適当な間隙を設けて配置し、圧力弁106を調節してタ
ンク107に貯留された導電性熱硬化型接着剤104を
ニードル105からコンデンサ素子100と陰極端子1
03との間隙に注入し、加熱処理し、コンデンサ素子1
00と陰極端子103とを接着する。この接着は大気中
で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の固体電
解コンデンサは、大気中で接着されているため、これを
実装するときに、コンデンサ素子100と接着剤104
との間又は接着剤104と陰極端子103との間に空気
が閉じ込められるか、又は、接着剤104内に気泡が残
留する。このため、接着剤104を注入したときに、閉
じ込められた空気又は気泡が、後工程で加熱処理した場
合に、膨張し、この空気又は気泡のふくれにより、接着
界面又は接着剤104にクラック又ははがれが発生する
という問題点がある。このため、コンデンサ素子100
の接着信頼性が低く、このコンデンサ素子100を固体
電解コンデンサに使用した場合に実装信頼性が低い。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、実装信頼性及び接着信頼性が優れたコンデ
ンサ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンデンサ
素子接着装置は、一方の電極にリードフレームが接続さ
れたコンデンサ素子及び前記コンデンサ素子の素子本体
に整合する位置に間隙を設けて配置された陰極端子が挿
入される真空チャンバと、前記真空チャンバ内を排気す
る排気装置と、前記真空チャンバの上部に設けられ前記
コンデンサ素子と前記陰極端子との前記間隙に導電性熱
硬化型接着剤を注入する注入手段と、前記真空チャンバ
の下部に設けられ前記導電性熱硬化型接着剤を硬化させ
る加熱手段とを有することを特徴とする。
【0007】本発明においては、真空チャンバ内にコン
デンサ素子と陰極端子とを間隙を設けて挿入し、この真
空チャンバ内を排気して真空にし、この状態でコンデン
サ素子の素子本体と陰極端子との間隙に導電性熱硬化型
接着剤を注入手段により注入するので、導電性熱硬化型
接着剤とコンデンサ素子との間又は陰極端子との間に空
気が閉じ込められることがなく、導電性熱硬化型接着剤
の内部に存在する気泡も除去される。このため、加熱手
段により導電性熱硬化型接着剤を硬化させた場合に、閉
じ込められた空気又は気泡が膨張し、ふくれが生じるこ
とがないので、接着界面又は接着剤にクラック又ははが
れが生じることがない。従って、コンデンサ素子の接着
信頼性及び実装信頼性を向上させることができる。
【0008】本発明においては、前記注入手段は、前記
真空チャンバ内の圧力と大気圧との差圧を制御する圧力
弁を有することが好ましい。これにより、導電性熱硬化
型接着剤を間隙に注入する場合に、注入圧力及び流量を
制御する制御機器が不要になるので、装置を簡素化する
ことができる。
【0009】また、前記注入手段は、前記コンデンサ素
子と前記陰極端子との前記間隔を広げるアームを有する
ことが好ましい。これにより、導電性熱硬化型接着剤を
間隙に確実に注入することができる。
【0010】更に、前記加熱手段は、前記陰極端子を前
記コンデンサ素子側に押圧する押圧手段を有することが
好ましい。これにより、コンデンサ素子と陰極端子とが
より確実に接着される。
【0011】本発明に係るコンデンサ素子接着方法は、
真空チャンバ内に一方の電極にリードフレームが接続さ
れたコンデンサ素子及び陰極端子を前記コンデンサ素子
の素子本体に整合する位置に間隙を設けて配置する工程
と、前記真空チャンバ内を排気にする工程と、前記コン
デンサ素子と前記陰極端子との前記間隙に導電性熱硬化
型接着剤を注入する工程と、前記導電性熱硬化型接着剤
を硬化させる工程とを有することを特徴とする。
【0012】本発明においては、真空チャンバ内にコン
デンサ素子と陰極端子とを間隔をあけて配置し、真空雰
囲気中でコンデンサ素子と陰極端子との間に導電性熱硬
化型接着剤を注入手段により注入することにより、真空
チャンバ内に空気が残留していない状態で、導電性熱硬
化型接着剤を注入することができる。このため、導電性
熱硬化型接着剤とコンデンサ素子との間又は陰極端子と
の間に空気が閉じ込められることがなく、導電性熱硬化
型接着剤の内部に存在する気泡も除去される。このた
め、加熱手段により導電性熱硬化型接着剤を硬化させた
場合に、閉じ込められた空気又は気泡が膨張し、ふくれ
が生じることがないので、接着界面又は接着剤にクラッ
ク又ははがれが生じることがない。従って、コンデンサ
素子の接着信頼性及び実装信頼性を向上させることがで
きる。
【0013】本発明においては、前記導電性熱硬化型接
着剤を注入する工程は、前記真空チャンバ内の圧力と大
気圧との差圧により前記導電性熱硬化型接着剤を前記間
隙に注入することが好ましい。これにより、導電性熱硬
化型接着剤を間隙に注入する場合に、注入圧力及び流量
を制御する制御機器が不要になるので、装置を簡素化す
ることができる。
【0014】更に、本発明においては、前記導電性熱硬
化型接着剤を硬化させる工程は、前記陰極端子及び前記
導電性熱硬化型接着剤を加熱しながら前記陰極端子を前
記コンデンサ素子に押圧することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るコン
デンサ素子接着装置及びコンデンサ素子接着方法につい
て添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明
の実施例に係るコンデンサ素子接着装置を示す模式的断
面図である。
【0016】本実施例においては、上下に分割され上下
方向に相対的に移動可能な真空チャンバ6a、6bを有
している。真空チャンバ6bの中心部には凹部30が形
成されており、この凹部30の底部には貫通孔32が形
成されている。この貫通孔32には軸26が上下方向に
移動可能に挿通されている。この軸26の凹部30側の
一端部には導電性熱硬化型接着剤11を熱硬化させるた
めに加熱するヒータステージ5が設けられており、軸2
6の他端部にはヒータステージ5を上下方向に移動さ
せ、陰極端子2bに押圧させるための上下駆動部12が
設けられている。これにより、ヒータステージ5を上方
に設けられる陰極端子2bに接触させて陰極端子2bを
加熱することができる。
【0017】軸26の外周面に沿ってOリング21が設
けられており、このOリング21は貫通孔32の内周面
に接触している。真空チャンバ6bから延出している軸
26を覆うようにジャバラ13が真空チャンバ6bの下
面から上下駆動部12まで設けられており、これによ
り、真空チャンバ6内の気密が保たれる。また、真空チ
ャンバ6bには、凹部30の内面から水平方向に延びる
ように排気孔33が形成されており、この排気孔33に
配管25が接続されている。この配管25には排気装置
7が接続されており、これにより、真空チャンバ6内の
気体が排気され、真空チャンバ6内は真空にされる。
【0018】また、この配管25は途中で分岐されてお
り、真空雰囲気を破壊するリーク機構18と、真空チャ
ンバ6内の真空度を測定し目標真空度への到達を確認す
る真空センサ19とが設けられている。
【0019】上述の如く構成された真空チャンバ6bの
凹部30には電極14が接続されたコンデンサ素子3が
配置されている。このコンデンサ素子3においては、一
端側に電気的導通を行う電極14が前工程により予めリ
ードフレーム1の陽極端子2aに、例えば電気溶接によ
り接続されている。また、コンデンサ素子3の他端側に
は、例えば銀ペースト等の通電性を有する被覆材により
覆われた素子部16(コンデンサ素子本体)が形成され
ている。この素子部16に整合する位置に適当な間隔を
設けて陰極端子2bが配置されている。そして、陰極端
子2b及びリードフレーム1は真空チャンバ6bの上面
に載置されている。
【0020】真空チャンバ6aは真空チャンバ6bの上
方に設けられ、真空チャンバ6bと接する部分にリーク
を防止するシール材8が設けられている。これにより、
真空チャンバ6内の気密は保持される。また、陰極端子
2b及びリードフレーム1は真空チャンバ6a、6bに
より挟持されている。更に、真空チャンバ6aはその下
面にコンデンサ素子3の上面と整合する位置に素子受け
部20が形成されている。
【0021】また、真空チャンバ6aには、陰極端子2
bに整合する位置に開口部31が形成されている。この
開口部31の上方には導電性熱硬化型接着剤11が貯留
されたタンク23が配置されている。
【0022】このタンク23の下面には、コンデンサ素
子3と陰極端子2bとの間に接着剤11を注入するニー
ドル4と、陰極端子2bをヒータステージ5側に押圧
し、陰極端子2bとコンデンサ素子3との間隙を一時的
に広くするアーム15とが設けられている。タンク23
にはニードル4及びアーム15を上下方向に移動させる
上下駆動部9が設けられている。また、タンク23には
真空チャンバ6内部の圧力と大気圧との差圧を制御する
圧力弁22がホース24を介して設けられている。この
圧力弁22を制御することにより、ニードル4から間隙
に注入される接着剤11の噴出を制御することができる
と共に、その量を調整することができる。
【0023】そして、真空チャンバ6aの開口部31を
覆うようにしてジャバラ10が設けられている。これに
より、真空チャンバ6内の気密が保持される。
【0024】更に、真空チャンバ6aには送り機構17
が設けられている。通常、1枚のリードフレーム1には
コンデンサ素子3の電極14方向と垂直方向、且つリー
ドフレーム1と同一平面内に複数個のコンデンサ素子が
並んでおり、この送り機構17はこのリードフレーム1
内の他のコンデンサ素子を切替送りする機能及びニード
ル4とリードフレーム1との位置決めを行う機能を有す
る。
【0025】また、送り機構17は、1枚のリードフレ
ーム1内の隣接するコンデンサ素子(図示せず)の接着
動作を行うため、リードフレーム1の送り動作を行うと
きに、真空チャンバ6aを上昇させて待避させるために
上下方向に移動させる移動機構を有している。
【0026】本実施例においては、真空チャンバ6内に
空気が残留していない状態で、コンデンサ素子3と陰極
端子2bとの間隙に導電性熱硬化型接着剤11をニード
ル4から注入することにより、導電性熱硬化型接着剤1
1とコンデンサ素子3との間又は陰極端子2bとの間に
空気が閉じ込められることが防止され、また、接着剤1
1の内部に存在している気泡も除去されるのでより純度
が高い接着剤11で接着することができる。このため、
接着界面及び接着剤11内に空気又は気泡が残留するこ
とがなく、ヒータステージ5により接着剤11を硬化さ
せた場合に、接着界面又は接着剤11にクラック又はは
がれが生じない。これにより、コンデンサ素子3の接着
信頼性を向上させることができる。従って、陰極端子2
bを曲げても接着界面に剥離等が生じないので、例えば
固体電解コンデンサに成形した場合に実装信頼性が向上
する。
【0027】次に、本実施例のコンデンサ素子接続方法
について、図2乃至図4を参照して詳細に説明する。図
2(a)及び(b)は本発明の実施例に係るコンデンサ
素子接着方法を工程順を示す模式的断面図、図3(a)
及び(b)はその次の工程を示す模式的断面図、図4
(a)及び(b)はその次の工程を示す模式的断面図で
ある。
【0028】先ず、図2(a)に示すように、送り機構
17により真空チャンバ6aが上昇し待避している状態
において、送り機構17によりヒータステージ5の上方
に予め、電気溶接等によりコンデンサ素子3の電極14
に陽極端子2aが接続されたリードフレーム1を供給
し、位置決めをする。そして、コンデンサ素子3の素子
部16に整合する位置に適当な間隙を設けて陰極端子2
bを配置する。
【0029】このとき、ヒータステージ5はすでに導電
性熱硬化型接着剤11が硬化可能な温度、例えば150
℃前後に加熱されているが、上下駆動部12によりヒー
タステージ5は凹部30の底部に位置している。このた
め、コンデンサ素子3及び陰極端子2bはまだ常温に近
い温度である。また、電極14と陽極端子2aとは陰極
端子2bを接着する前に接続されているので、陰極端子
2bを接続するときに生じる振動又は衝撃等によるコン
デンサ素子3への悪影響を防止することができる。
【0030】次に、図2(b)に示すように、リードフ
レーム1及び陰極端子2bを真空チャンバ6b内に供給
した後、シール材8と真空チャンバ6bとが接触するま
で送り機構17により真空チャンバ6aを下降させる。
このとき、コンデンサ素子3、リードフレーム1及びニ
ードル4は真空チャンバ6aと真空チャンバ6bとによ
り完全に密閉された空間内にある。
【0031】次に、図3(a)に示すように、ニードル
4及びアーム15を上下駆動部9により下降させる。こ
のニードル4及びアーム15を下降させる量は、アーム
15の先端が陰極端子2bを下方に押し込み、素子部1
6と陰極端子2bとの間に導電性熱硬化型接着剤11が
接着するに十分な量を注入できるくらいのギャップが開
き、かつ陰極端子2bがアーム15の押し込みにより塑
性変形が発生しない程度であることが好ましい。この場
合に、下降させる量としては、シール材8の下端面か
ら、例えば1mm位である。この場合に、ニードル4の
先端の位置はコンデンサ素子3に全く触れず、かつ陰極
端子2bの接着剤11の注入位置の直上でなければなら
ない。
【0032】更に、図3(b)に示すように、排気装置
7により真空チャンバ6(密閉空間)内の気体を排気
し、真空センサ19により真空度が所望の真空度に到達
したことを確認する。この場合、真空度としては、例え
ば103Pa乃至104Paである。真空チャンバ6aと
真空チャンバ6bとの接触部はシール材8により、ニー
ドル4が移動する真空チャンバ6aの空間はジャバラ1
0により、ヒータステージ5が上下駆動部12により移
動する真空チャンバ6bの空間はOリング21及びジャ
バラ13により夫々シールされており、排気時に真空チ
ャンバ6がリークする心配がない。
【0033】ニードル4内の接着剤11は大気圧との差
圧により間隙へ注入が開始されるが、圧力弁22により
大気側からは常に一定の圧力が付加するように制御され
ている。付加条件としては、圧力は、例えば3×103
Paであり、注入時間は、例えば100乃至150ミリ
秒程度であることが適当である。間隙に接着剤11の注
入を開始するときには、このときの真空チャンバ6内の
真空度から注入条件圧力に達するように圧力弁22を調
節して正圧力を付加する。また、間隙への接着剤11の
注入を中止する場合には、圧力弁22を調整して負圧力
を付加する。これにより、コンデンサ素子3と陰極端子
2bとの間隙に接着剤11が適量注入される。なお、こ
のときも排気装置7による真空チャンバ6内の排気は継
続して行われる。
【0034】次に、図4(a)に示すように、上下駆動
部9によりニードル4及びア−ム15を上昇させて陰極
端子2bから待避させる。そして、陰極端子2bが弾性
力により配置された状態に戻り、注入された接着剤11
がコンデンサ素子3の素子部16と接触する。次に、上
下駆動部12によりヒータステージ5を陰極端子2bに
接触するまで上昇させる。そして、上下駆動部12の加
圧部により、ヒータステージ5が陰極端子2bを押圧
し、接着剤11及び素子部16を素子受け部20に押し
つけて接着剤11を加熱し加圧する。
【0035】なお、押圧条件としては、ヒータステージ
5を150℃の温度に加熱し、加圧力を、例えば約0.
39乃至0.49Nとすることが適している。また、加
圧時間は、例えば300秒乃至360秒程度である。こ
れにより、接着剤11が硬化し、コンデンサ素子3と陰
極端子2bとが接続される。これにより、陽極端子2a
と陰極端子2bとはコンデンサ素子3を介して電気的に
導通されると共に、接着によりコンデンサ素子3の補強
も行われる。
【0036】次に、図4(b)に示すように、ヒータス
テージ5を上下駆動部12により凹部30の底部まで下
降させ、リーク機構18により真空チャンバ6内をリー
クし、常圧復帰を行う。次に、送り機構17により真空
チャンバ6aを上昇させる。次に、コンデンサ素子3が
接着されたリードフレーム1を送り機構17により隣接
するコンデンサ素子に送り、本コンデンサ素子3の接着
は終了する。
【0037】本実施例においては、真空チャンバ6内を
排気装置7により排気することにより、真空チャンバ6
内部に残留していた空気が除去されるので、接着剤11
と陰極端子2bとの間又は接着剤11とコンデンサ素子
3との間に空気が閉じ込められることがない。また、接
着剤11内に予め残留する気泡が除去されるので、より
純度が高い接着剤11により接着することができる。即
ち、加熱した場合、空気又は気泡が膨張することがな
い。このため、接着界面又は接着剤11にクラック又は
はがれが発生しない。これにより、コンデンサ素子3の
接着信頼性を向上させることができる。従って、陰極端
子2bを曲げても接着界面に剥離等が生じないので、例
えば固体電解コンデンサに成形した場合に実装信頼性が
向上する。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、真
空チャンバ内にコンデンサ素子と陰極端子とを間隙を設
けて挿入し、この真空チャンバ内を排気して真空にし、
この状態でコンデンサ素子の素子本体と陰極端子との間
隙に導電性熱硬化型接着剤を注入手段により注入するの
で、導電性熱硬化型接着剤とコンデンサ素子との間又は
陰極端子との間に空気が閉じ込められることがなく、導
電性熱硬化型接着剤の内部に存在する気泡も除去され
る。このため、加熱手段により導電性熱硬化型接着剤を
硬化させた場合に、閉じ込められた空気又は気泡が膨張
し、ふくれが生じることがないので、接着界面又は接着
剤にクラック又ははがれが生じることがない。従って、
コンデンサ素子の接着信頼性及び実装信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンデンサ素子接着装置
を示す模式的断面図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明の実施例に係るコン
デンサ素子接着方法を工程順を示す模式的断面図であ
る。
【図3】(a)及び(b)はその次の工程を示す模式的
断面図である。
【図4】(a)及び(b)はその次の工程を示す模式的
断面図である。
【図5】従来のコンデンサ素子接着装置を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1、102;リードフレーム 2a;陽極端子 2b、103;陰極端子 3、100;コンデンサ素子 4、105;ニードル 5;ヒータステージ 6、6a、6b;真空チャンバ 7;排気装置 8;シール材 9、12;上下機構部 10、13;ジャバラ 11、104;導電性熱硬化型接着剤 14、101;電極 15;アーム 16;素子部 17;送り機構 18;リーク機構 19;真空センサ 20;素子受け部 21;Oリング 22、106;圧力弁 23、107;タンク 24;ホース 25;配管 26;軸 30;凹部 31;開口部 32;貫通孔 33;排気孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極にリードフレームが接続され
    たコンデンサ素子及び前記コンデンサ素子の素子本体に
    整合する位置に間隙を設けて配置された陰極端子が挿入
    される真空チャンバと、前記真空チャンバ内を排気する
    排気装置と、前記真空チャンバの上部に設けられ前記コ
    ンデンサ素子と前記陰極端子との前記間隙に導電性熱硬
    化型接着剤を注入する注入手段と、前記真空チャンバの
    下部に設けられ前記導電性熱硬化型接着剤を硬化させる
    加熱手段とを有することを特徴とするコンデンサ素子接
    着装置。
  2. 【請求項2】 前記注入手段は、前記真空チャンバ内の
    圧力と大気圧との差圧を制御する圧力弁を有することを
    特徴とする請求項1に記載のコンデンサ素子接着装置。
  3. 【請求項3】 前記注入手段は、前記コンデンサ素子と
    前記陰極端子との前記間隔を広げるアームを有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンサ素子接
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、前記陰極端子を前記コ
    ンデンサ素子側に押圧する押圧手段を有することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンデン
    サ素子接着装置。
  5. 【請求項5】 真空チャンバ内に一方の電極にリードフ
    レームが接続されたコンデンサ素子及び陰極端子を前記
    コンデンサ素子の素子本体に整合する位置に間隙を設け
    て配置する工程と、前記真空チャンバ内を排気にする工
    程と、前記コンデンサ素子と前記陰極端子との前記間隙
    に導電性熱硬化型接着剤を注入する工程と、前記導電性
    熱硬化型接着剤を硬化させる工程とを有することを特徴
    とするコンデンサ素子接着方法。
  6. 【請求項6】 前記導電性熱硬化型接着剤を注入する工
    程は、前記真空チャンバ内の圧力と大気圧との差圧によ
    り前記導電性熱硬化型接着剤を前記間隙に注入するもの
    であることを特徴とする請求項5に記載のコンデンサ素
    子接着装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性熱硬化型接着剤を硬化させる
    工程は、前記陰極端子及び前記導電性熱硬化型接着剤を
    加熱しながら前記陰極端子を前記コンデンサ素子に押圧
    するものであることを特徴とする請求項5又は6に記載
    のコンデンサ素子接着方法。
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