JP2000195426A - 封止方法及び密封容器と画像表示装置及び真空排気装置 - Google Patents

封止方法及び密封容器と画像表示装置及び真空排気装置

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JP2000195426A
JP2000195426A JP10374029A JP37402998A JP2000195426A JP 2000195426 A JP2000195426 A JP 2000195426A JP 10374029 A JP10374029 A JP 10374029A JP 37402998 A JP37402998 A JP 37402998A JP 2000195426 A JP2000195426 A JP 2000195426A
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exhaust
sealing
sealing lid
exhaust hole
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Shinya Koyama
信也 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、コンパクトかつ気密性の高い
高真空の密封容器(FDP)を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 排気孔を備えた密封容器を前記排気孔に
対応するテーパ形状を有する封止蓋により密封容器を封
止する封止方法において、排気孔あるいは排気装置の排
気管部と当接する密封容器の部分の少なくとも一方に第
一の酸化物ソルダーを付与する工程と、封止蓋あるいは
排気装置の封止蓋の当接する排気管部の少なくとも一方
に第二の酸化物ソルダーを付与する工程と、排気孔ある
いはその周囲と排気容器を第一の酸化物ソルダーを介し
て接着する第一の工程と、排気容器を排気する工程と、
封止蓋と排気孔を第二の酸化物ソルダーを介して接しさ
せた後、排気孔近傍を加熱することにより封止蓋と排気
孔を接合させる第二の工程と、排気容器の排気管を分離
する第三の工程と、により密封容器を密封することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイや、電界放出型や表面伝導放出型等の冷陰極電子源
を用いたフラットパネルディスプレイ等の密封容器、特
に好適に高真空を必要とするディスプレイの密封容器及
びこの密封容器を密封する封止方法及び、当該方法に用
いる真空排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRT管を用いたディスプレイか
ら、液晶やプラズマ、蛍光表示管、エレクトロルミナン
ス、冷陰極型電子放出素子等を用いたフラットパネルデ
ィスプレイ(以下、FPDと称する)の開発が進んでい
る。FPDは、奥行きが薄く、軽量であるので、その需
要は大きい。また、特に情報機器の中で、表示機器の薄
型化や高性能化が進み、液晶表示パネルに続いて、電子
放出素子を平板上に多数並べて、表示機能を付与したF
PDが開発されている。ここで、液晶表示パネル装置
は、それ自体では発光せず、シャッターの役目を利用し
て文字や記号等を表示するのに対し、上記FPD装置
は、それ自体が発光し、高輝度で高コントラストの性能
特性上で優れているとされている。
【0003】特に、MIM型等の冷陰極電子源を用いた
フラットパネルディスプレイはCRTと同様の蛍光体
を、電子線を用いて発行させるので、高輝度で高コント
ラスト及び広視野角を実現できる可能性が高い。
【0004】一方、上記FPDは容器内を密封する必要
があるが、この際、フラットパネルを構成する平板のガ
ラスに機械加工で排気孔を開け、この排気孔上に孔をほ
ぼ同心にガラス製の排気管をフリットガラスで接着して
取付け、このガラス製の排気管を介してパネル内部を真
空ポンプに接続して排気し、排気が完了すると、このガ
ラス管をバーナー等で加熱して溶かし、溶着・封止して
いた。しかし、真空度そのものを高め、さらにその真空
度の長時間の維持は難しく、特に、フラットパネルの外
囲器から排気、真空にする排気管の処理部分での外気の
侵入を完全に行うことは、長い間の課題であった。
【0005】かかる課題を解決しようとする従来例とし
て、特開平2−295028号公報に、真空容器の排気
管とその封止装置及び封止方法が記載されている。本公
報には、真空容器の封止の際に排気管を圧着する工程と
その部分を溶接・融着する工程とでなされていたが、排
気管に金属管を用いて、金属管内の一部に高展延・高圧
着性材料を充填し固定する工程と、排気管から真空容器
内を排気して所定の真空度に保持する工程と、前記排気
管内の高展延・高圧着性材料を充填した個所を塑性変形
して排気管内部を高展延・高圧着性材料で圧着・密封す
る工程とを備えたことを特徴としている。
【0006】しかし、この封止方法では、ガラス型の排
気管を封止する場合と同様に、排気管の残部の突出部が
残ってしまう。
【0007】また、特開平4−298944号公報に
は、真空容器自体の排気管の残部を無くした平面型表示
装置について記載している。該公報には、電極構体が固
定された裏容器と、蛍光体面を備えた表容器とで容器を
形成し、この容器の排気孔が開設されている部分のまわ
りの表面に接着剤を環状に塗着し、さらにこの接着剤の
塗着域のまわりの外面に真空排気ヘッドの吸引口を当て
がい、真空排気の高温度雰囲気中にて前記容器内を排気
孔を通じ真空排気しながら真空排気ヘッド内にて前記接
着剤を所定時間加熱し、容器内が所定の真空度に達し前
記所定時間経過した時点で前記蓋および接着剤を封止温
度にまで加熱して容器外面の排気孔開口部に圧着するこ
とにより前記接着剤の溶融を図って接着し、これによる
排気孔の気密封止後冷却することが開示されている。
【0008】これにより、接着剤から容器内へのガスの
発生を抑制し、真空容器が真空度を低下することを防止
しているとしている。
【0009】また、特開平5−314906号公報及び
特開平6−139935号公報には、表示管および表示
管の製造装置について、真空容器の排気孔の周囲を真空
排気装置と密着させ、外囲器を外部から加熱し、蓋部材
に形成された低融点ガラスを加熱するヒータを用いて溶
融し、蓋部材を上下移動して融着することが記載されて
いる。
【0010】さらに、特開平6−302279号公報に
は、排気孔を有するフラットディスプレイパネルについ
て、前面板と背面板のいずれかが金属板であり、排気孔
が金属板に開けられた貫通孔であり、その断面形状がパ
ネル外面で大きく、内面で小さいものであり、排気孔内
部にシール材或いは蓋と共にシール材を気密充填し、か
つ充填されたシール材あるいはシール材と蓋が面板の外
部表面に突出せず、気密に封止されることが開示されて
いる。
【0011】しかしながら、面板の一方を金属板とせざ
るを得ず、両面板を接着剤で当設せざるを得ず、その当
設部分には表示用素子や回路等を配置できず、面積の使
用効率が悪いという問題点を有している。
【0012】また、特開平4−298944号公報に
は、孔部へのねじ込み方式の封止を提案しているが、孔
部のねじ形成そのものが困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、フラ
ットパネルの封止方法には、各種の提案が成されている
が、その一つとして通常、排気−封止工程は排気管のみ
を用いて行われている場合は、チップオフされて残る排
気管がパネルの薄型化、小型化を阻害すること、さらに
排気管破損の危険があり、回路部品を含めたパネルの組
立に邪魔となること等の問題がある。
【0014】そこで、従来、以下のような工夫がなされ
てきた。即ち、排気管をパネルと脱着可能なものとし、
排気管内でシールガラスを予め塗布した蓋を排気孔へ押
し付けて加熱、封止する方法である。つまり、従来の封
止後の排気管突起が封止蓋にかわることで、確実に薄型
化が図られパネル組立も容易である。
【0015】しかし、この場合にも、 (1)排気管と真空容器の接続は従来Oリングなどのパ
ッキングが用いられてきたが、その気密接続の不十分さ
から高真空を得ることが困難であった。 (2)封止蓋といえども蓋の厚み及びシールガラスの厚
みから外観上邪魔であった。 (3)封止蓋を加熱し、シールガラスで排気孔を封止す
る際、排気孔部のみの局所的な加熱方法を取ることとな
り、このとき容器内で生じる温度差から容器の破損をま
ねく恐れがあった。等と、それぞれの欠点は依然として
残されていた。
【0016】本発明は、製造が容易で、コンパクトかつ
気密性の高い高真空の密封容器(FDP)を提供するこ
とを課題とし、構造が簡単で、封止蓋を有する密封容器
の平坦化、真空気密性に優れた生産性/歩留まりの良い
密封容器の封止方法及び該密封容器による画像形成装置
を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面型ディス
プレイ等の密封容器(パネル)の排気−封止工程におい
て、排気装置の排気管及び密封容器パネル用の封止蓋を
有する構成のもので、パネルの排気孔に排気管を接続し
て、パネルを高真空に排気した後、高真空を維持した状
態で封止蓋により封止し、その後排気管をパネルより分
離して容器を完成させるものであり、(1)排気管と密
封容器及び封止蓋と密封容器の接続に、酸化物ソルダー
を用いた接続方法をとること、(2)封止蓋及び排気孔
形状を共に対応する接合面をテーパ形状とすること、
(3)接合時の加熱方法において、接着部位を中心に外
側に向かうにつれ緩やかに温度が低下するように温度勾
配が得られるような加熱構造をとる、等の特徴を持つも
のである。
【0018】具体的には、排気孔を備えた密封容器を前
記排気孔に対応するテーパ形状を有する封止蓋により前
記密封容器を封止する封止方法において、前記排気孔あ
るいは排気装置の排気管部と当接する前記密封容器の部
分の少なくとも一方に第一の酸化物ソルダーを付与する
工程と、前記封止蓋あるいは前記排気装置の前記封止蓋
の当接する排気管部の少なくとも一方に第二の酸化物ソ
ルダーを付与する工程と、前記排気孔あるいはその周囲
と前記排気容器を前記第一の酸化物ソルダーを介して接
着する第一の工程と、前記排気容器を排気する工程と、
前記封止蓋と前記排気孔を第二の酸化物ソルダーを介し
て接しさせた後、前記排気孔近傍を加熱することにより
前記封止蓋と前記排気孔を接合させる第二の工程と、前
記排気容器の前記排気管を分離する第三の工程と、によ
り前記密封容器を密封することを特徴とする。
【0019】また、上記封止方法において、前記排気孔
近傍を加熱することは接着部位を中心にして外側に向か
うにつれ温度が低くなるように温度勾配をつけることを
特徴とする。
【0020】また、上記封止方法において、前記排気孔
近傍を加熱することは加熱する温度が前記排気管の分離
温度あるいは接着温度より低いことを特徴とする。
【0021】また、上記封止方法において、前記第一の
工程と、前記第二の工程と、前記第三の工程とにおける
各接合部の温度は、 前記第一の工程>前記第二の工程>前記第三の工程、 の順であることを特徴とする。
【0022】また、本発明は、電子放出素子を備えたリ
アプレートと、蛍光体と高圧電極とを有するフェースプ
レートと、側壁とで密封された密封容器を有する画像表
示装置において、前記密封容器の内部を真空とし、前記
密封容器の排気孔に封止蓋を嵌挿して密封として、前記
封止蓋はその側面をテーパー状に形成され、前記排気孔
を前記封止蓋が当接するテーパー状に形成されているこ
とを特徴とする。
【0023】また、上記画像表示装置において、前記封
止蓋は前記密封容器の画像表示領域外に設け、前記密封
容器内部に前記電子放出素子からの電子により照射され
る前記フェースプレートの前記蛍光体に画像を形成する
ことを特徴とする。
【0024】また、本発明は、電子放出素子を備えたリ
アプレートと、蛍光体と高圧電極とを有するフェースプ
レートと、側壁とで密封されたフラットパネルディスプ
レイ用の密封容器において、前記フェースプレート又は
リアプレートにテーパー状の排気孔を設け、前記テーパ
ー状に対応するテーパー形状を側面に設けた平板型の封
止蓋を前記排気孔を介して容器内部を真空とした状態で
前記封止蓋の側面に塗布した酸化物ソルダーで前記封止
蓋を前記排気孔に嵌挿したことを特徴とする。
【0025】また、本発明は、密封容器を排気して密封
する排気管を具備する真空排気装置において、ディスプ
レイパネルを備えた真空密封容器と、真空密封容器の排
気孔を塞ぐ封止蓋と、予め封止蓋と前記排気孔の接合面
上に形成した第一の接着材と、前記真空密封容器と前記
排気管とを接着する第二の接着材と、前記真空密封容器
に接する前記排気管の末端を加熱する加熱手段と、前記
加熱手段の側面に装着され前記加熱手段を中心として緩
やかな温度勾配を形成する補助加熱手段と、前記加熱手
段と前記補助加熱手段に電力を供給する加熱電源装置
と、前記排気管及び前記排気孔を介した前記密封容器の
各内部を排気する排気手段とを備え、前記第二の接着材
の前記密封容器と前記排気管との接着温度より低い温度
で前記第一の接着材による前記排気孔と前記封止蓋とを
接合し、前記第一の接着材による前記排気孔と前記封止
蓋との接合温度より低い温度で前記第二の接着材による
前記密封容器と前記排気管との接合を離脱することを特
徴とする。
【0026】[作用]本発明によれば、密封容器と排気
装置の排気管の接続に酸化物ソルダーを用いたため気密
性接続が可能になり高真空を得ることができる。また、
封止蓋構造がテーパー型であるため接合上位置決めも簡
単で、かつ密封容器の外観上出っ張りがなく後工程にお
いても邪魔にならなくなる。また、封止蓋との接合部へ
多段階な温度勾配を持たせることが可能になることによ
り、局所加熱による容器の破損が防げる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0028】[第1の実施形態]図1に、本発明による
真空密封容器の封止部分の一例である模式図を示す。図
1(a)は平面図であり、図1(b)はそのA−A’の
断面図である。
【0029】図において、1は内部に電子放出素子とそ
の対面に蛍光体を存する画像表示装置や、プラズマ発生
部とその対面に蛍光体等を有するプラズマディスプレイ
パネル等の真空密封容器である。真空密封容器1はソー
ダガラス等からなり、側壁21とフリットガラス22等
で接着され、密封状態になされる。
【0030】また、2は真空密封容器1の排気孔を塞ぐ
封止蓋であり、厚さ0.2〜3mm程度であり、好まし
くは、0.5〜2mm程度の426合金製金属板をテー
パ型円形板としたものであり、直径はテーパ外形φ15
mm、内径φ13mmの比率程度としている。なお、封
止蓋2の厚さや形状は上記に限らず適宜選択できる。ま
た接合時フリットガラス3との気密接合をおこなうた
め、金属製の封止蓋2においては、予め表面を酸化処理
しておく必要があり、処理条件は材質により適宜選択さ
れるが、例えば426合金の場合、(1000〜120
0℃)×(20〜100min)in Wet H2
で、選択酸化処理し、表面に酸化層を形成させておく。
【0031】また、符号3は真空密封容器1の排気孔2
0を塞ぐ封止蓋2と真空密封容器1とを接合するフリッ
トガラスであり、例えばLS3081(日本電気硝子社
製)を用いることができ、約410℃に加熱すること
で、封止蓋2と密封容器を接合させる。また、符号4は
真空密封容器1と排気装置の排気管とを融着・接着・解
除する接着材としてのフリットガラスであり、例えばL
S0206(日本電気硝子社製)を用いる。このフリッ
トガラス4は、加熱手段及び補助加熱手段により、45
0℃程度で溶融接合する。フリットガラス3、4は通常
粉体状であり、予め有機溶媒である、例えばテルピネオ
ールと高分子樹脂エルバサイト(デュポン社製)を混合
して作製したビヒクルと良く混合し、ペースト状とした
ものをディスペンサ装置等で封止蓋2の接合面に塗布、
乾燥し、ビヒクルを分解、除去するための仮焼成(例え
ば、380℃程度)を行い、接合部に直接またはシート
状に形成させておく。
【0032】(封止装着装置)次に、本発明の真空封止
方法とその封止を行う排気装置である封止装着装置につ
いて説明する。
【0033】図2に排気準備段階の封止装着装置全体の
概念図を示す。図において、1はディスプレイパネルを
備えた密封容器、2は密封容器1の排気孔20を塞ぐ封
止蓋、3は予め封止蓋2の接合面上に形成したフリット
ガラス、4は密封容器1と封止装着装置に備えた排気管
5とを接着する接着剤であるフリットガラス、5は排気
手段に備えられた排気管(B)としての排気管、6は密
封容器1に接する排気管5の末端を加熱するニクロム線
等の加熱手段、7は加熱手段6を内側、外側から取り巻
くように設けられ、フリットガラス3及び4の溶融時に
密封容器1に緩やかな温度勾配を形成するための補助加
熱手段、8、9は加熱手段6、補助加熱手段7に電力を
供給する加熱電源装置である。
【0034】また、10は排気管5の一部から排気する
真空排気装置、11は封止蓋2と排気孔20との接合部
を加熱するニクロム線等の加熱手段、12は排気準備中
から排気中に封止蓋2を保持しておく封止蓋保持治具、
13は排気管7及び封止蓋2を上下する際に必要な蛇腹
の可動真空隔壁、14は加熱手段11用に電源等を供給
する端子である電流導入端子、15は加熱手段11用に
電源を供給する加熱電源装置、16は適宜排気管5を上
下動するための下側駆動ベアリング、17は適宜排気管
5及び排気管5の上部を上下動するための上側駆動ベア
リンク、18は駆動ベアリング16、17を支持する駆
動案内シャフト、19は封止蓋保持手段12を上下動し
加圧するためのべアリングである。なお、図1と同等部
分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0035】ここで、補助加熱手段7は排気管5の内側
と外側に出っ張って配置され、密封容器1の排気管5の
接着部部分を中心として内側と外側に温度勾配を持たせ
るように加熱する。また、フリットガラス4は排気管5
の接合部分に配置されるが、この排気管5の径は排気孔
20の径より僅かに大きければよく、またそのほうが排
気容量が小さく短時間で排気工程を終えることができ
る。
【0036】[真空密封容器の封止工程]次に図3
、図4に従い、各封止工程を説明する。 (装置セッティング−排気管取り付け−排気)排気準備
及び排気について、図3〜に従って説明する。
【0037】まず、ソーダガラス等に平板ガラスの密封
容器1に予め排気部分に機械加工で排気孔20を開けて
おく。排気孔20にはテーパー加工を施しテーパー外形
15.4mm、内径13.4mm程度の比率のテーパー
角度とする。
【0038】また封止蓋3には、その排気孔20と接触
する部分にフリットガラス3(LS3081)を前述し
たように仮焼成まで施し形成し、蓋保持治具12に取り
付けておく。次に、排気管5が当接する密封容器1の外
表面で排気孔20の外側個所にリングシート状に予め仮
焼成まで施したフリットガラス4(LS0206)を配
置し、下側駆動ベアリング16を下方に下げて、排気管
5を下方に下げる。
【0039】その際、加熱電源装置8、9により加熱手
段6、及び不図示の補助加熱手段7に電力を供給して排
気管5の当接部の温度を上昇させ、接合する密封容器1
のフリットガラス4を加熱溶融させ接合する。この時、
密封容器1の表面に急激な温度勾配が生じない様に補助
加熱手段7により接合部から離れるにつれ緩やかに温度
か下がるように制御する。
【0040】次に、密封容器1に接合した排気管(B)
5の排気部分の突出部に接続してある真空排気装置10
によって、密封容器1の内部と排気管5の内部とを排気
して真空化する。このとき、密封容器1自体を加熱しな
がら行うことにより、不要なガス成分をより効率的に除
去できる。
【0041】又、更には排気のためイオンポンプやソー
プションポンプの真空排気装置10を用いることによ
り、更に高真空度を得ると共に不要なガス成分の混入を
除去でき、高真空を要する冷陰極電子源に適した高真空
の密封容器1を作成できる。
【0042】またフリットガラス3,4は、真空中での
焼成は発泡を伴い封止欠陥となるため、この時点でフリ
ットガラス3について前処理を行なっておく。前処理は
真空中で加熱手段11により接合温度より高い、例えば
450℃にフリットガラス3を加熱し、30分脱泡し、
その後、真空中で軟化点以下まで冷却させることで、フ
リットガラス3の発泡を防止することができ、排気処理
を完了する。
【0043】(封止蓋接着工程)次に、図4を参照し
つつ封止接着工程について説明する。密封容器1の内部
が、真空排気装置10により所定の真空に達したなら
ば、密封容器1の排気孔20に対応して、上側駆動ベア
リング17に吊り下げられた封止蓋保持金具12に保持
されている封止蓋3を下方に移動し、封止蓋保持金具1
2に設けた加熱手段11に電源装置15から電力を供給
して、封止蓋2を加熱する。ベアリング19により、荷
重を掛けながら封止蓋2を下降させ、排気孔20に嵌め
合わせ、密封・固定する。
【0044】この時、排気管5に取り付けられている不
図示の補助加熱手段7を用いて排気管5の接続時と同
様、急激な温度勾配が生じない様に接合部から離れるに
従い徐々に温度が下がるように制御する。加熱時間は1
0分程度とし、接合部が軟化点以下(本実施形態では3
60℃)になるまでは動かさないで冷却していくのが望
ましい。ベアリング19により数十gの荷重を封止蓋2
に掛けるが、一般には封止蓋2の接着面積に対応し0.
5g/mm2程度の荷重が有れば良い。
【0045】(真空容器と封止装置との離脱工程)次
に、図4に示す加熱電源装置8、9からの電力供給に
より加熱手段6により、排気管(B)5との接合部の温
度を上昇して、フリットガラス4の軟化点以上(本実施
形態では380℃程度)にしたのち、下側駆動べアリン
グ16を上方に移動して、真空密封容器1と排気管
(B)5とを離脱する。図は、この離脱した状態を示し
ている。
【0046】こうして、図1に示した密封容器1内部を
真空として、排気孔20を塞ぐ封止蓋3を密封容器1に
接着固定した状態で取出すことができる。
【0047】上記に説明したように、上記工程上、接着
方法に着目すれば、まず密封容器1と排気管(B)5と
をフリットガラス4で例えば450℃以上で接着し、さ
らに、密封容器1と封止蓋2とを例えば410℃で接着
し、その後、密封容器1と排気管(B)5とを380〜
400℃程度の高温にして離脱する。この場合、封止蓋
2と密封容器1との接合部が高温度とならないように、
排気管部と封止蓋2に適当な距離を離なして、離脱を容
易にしておくことが好ましい。このように、排気前の排
気管5と密封容器1との接合時の接合部の温度を最高温
度とし、封止蓋2と密封容器1の排気孔20との接合時
の接合部の温度を低くして接着し、最後に、密封容器1
と排気管5との離脱時の接合部の温度を最低温度とする
ことにより、封止蓋2と封止蓋2と密封容器1の排気孔
20との接合部分に加わる熱圧力が低減でき、空気漏れ
(吸入)という悪影響を防止できる。
【0048】また密封容器1と排気管(B)5の分離に
は、超音波振動などの微少な外的な力を加えることによ
り、容易に分離することも可能である。
【0049】[第2の実施形態]上述の密封容器1と封
止蓋2とで高真空を形成し終えた画像表示装置の例を図
に示して説明する。図5は画像表示装置の表示パネルの
一例を示す模式図である。図5において、121は電子
放出素子を複数配した電子源基板、131は電子源基板
121を固定したリアプレート、136はガラス基板1
33の内面に蛍光体134とメタルバック135等が形
成されたフェースプレートである。132は支持枠であ
り、該支持枠132には、リアプレート131、フェー
スプレート136がフリットガラス等を用いて接続され
ている。138は外囲器であり、例えば大気中あるい
は、窒素中で、400〜500℃の温度範囲で10分以
上焼成することで、封着して構成される。その後、電子
放出素子121のフォーミング処理、活性化処理及び安
定化処理を施した後に、封止個所部120にて高真空化
して封止蓋3を密着して、画像形成装置を形成する。
【0050】また、124は電子源の素となる電子放出
素子であり、2端子電極間に所定電圧を印加することに
より電子を放出し、蛍光体134と高電圧のメタルバッ
ク135とに向けて電子流を流し、蛍光体134に画像
を形成する。また、122、123は、表面伝導型電子
放出素子の一対の素子電極と接続されたX方向配線及び
Y方向配線である。
【0051】外囲器138は、フェースプレート13
6、支持枠132、リアプレート131で構成される。
リアプレート131は主に基板121の強度を補強する
目的で設けられるため、基板121自体で十分な強度を
持つ場合は別体のリアプレート131は不要とすること
ができる。即ち、基板121に直接支持枠132を封着
し、フェースプレート136、支持枠132及び基板1
21で外囲器138を構成しても良い。一方、フェース
プレート136、リアプレート131間にスペーサーと
呼ばれる不図示の支持体を設置することにより、大気圧
に対して十分な強度を持つ外囲器138を構成すること
もできる。
【0052】また、蛍光体134は、モノクロームの場
合は蛍光体のみから構成することができる。カラーの蛍
光体の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリックスなどど呼ばれる黒色導電
材と蛍光体とから構成することができる。ブラックスト
ライプ、ブラックマトリックスを設ける目的は、カラー
表示の場合は、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体間の
塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくするこ
とと、蛍光体134における外光反射によるコントラス
トの低下を抑制することにある。ブラックストライプの
材料としては、通常もちいられている黒鉛を主成分とす
る材料の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない
材料を用いることができる。
【0053】フェースプレート136には、更に蛍光体
134の導電性を高めるために、蛍光体134の外面側
に透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0054】前述の密封容器1のリアプレートとフェー
スプレートと支持枠132とで密閉を行う際には、カラ
ーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必
要があり、十分な位置合わせが不可欠となる。
【0055】外囲器138の封止後の真空度を維持する
ために、ゲッター処理を行うこともできる。これは、外
囲器138の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加
熱あるいは、高周波加熱等を用いた加熱により、外囲器
138内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッター
を加熱し、蒸着膜を形成する処理である。
【0056】ここで、表面伝導型電子放出素子のフォー
ミング処理以降の工程は、適宜設定できる。次に、単純
マトリックス配置の電子源を用いて構成した表示パネル
にNTSC方式のテレビ信号に基づいたテレビジョン表
示を行う為の駆動回路等で駆動することで、外囲器13
8の蛍光体134側から、画像を観察できる。
【0057】なお、上記封止個所部120の封止接続部
及び封止蓋は、表示パネルの画像表示領域以外の個所と
し、画像表示部分を遮らないように、基板側に、又は側
面の支持枠132側に設けることが好ましい。
【0058】
【実施例】上記実施形態による密封容器1の密封形成に
おいて、以下の各項目を考慮して形成している。
【0059】(1)酸化物ソルダー関連(一般には、半
田ガラス、低融点ガラス、フリットガラスという) (a)酸化物ソルダーの種及び物性として、酸化物ソル
ダーには実際には以下に示すものが選択され用いられ
る。フリットガラスの成分系はSiO2系、Te系、P
bO系、V25系、Zn系があり、これに耐火物フィラ
ーを混入することにより、熱膨張係数αを調節できる。
また、ガラス粉末の表面水分を取り除くことで、真空封
着の際の発泡を防止することができる。耐火物フィラー
としては、PbTiO3,ZrSiO4,Li2O−Al2
3−2SiO2,2MgO−2Al 23−5SiO2
Li2O−Al23−4SiO3,Al23−TiO2
2ZnO−SiO2,SiO2,SnO2等の一種類又は
数種類混合して用いる。
【0060】現状では物性的な扱いやすさ、パネル化後
のベーク等の熱処理時に対する耐熱性を有するものが好
ましい。具体的には、LS−3081、LS−0206
を用いることが多い。
【0061】(b)使用(焼成)雰囲気について、接着
のための酸化物ソルダーの焼成は、通常常圧における大
気もしくはN2、Ar雰囲気中で行なうのが一般であ
り、真空雰囲気における焼成では発泡を伴い、接着強
度、気密性が確保できないという問題点がある。
【0062】即ち、真空雰囲気での焼成になる封止蓋の
側面への酸化ソルダーを付着する際、水分を削減するた
めに高温で焼成しておく。また、低融点ガラスが一般に
は粉末(フリットガラス)であるため、多量のガス及び
水分をその製造過程及び保管中に吸着しており、真空中
で溶融時に放出し、発泡させる。
【0063】また、フリットガラスを有機バインダーを
用いて、ペースト化し、接着部に塗布するが、仮焼成を
施しても有機バインダーの未分解分がフリット中に含有
されているため、仮焼成して、事前にCO2として放出
され発泡させる。
【0064】また、フリットガラスは低融点で溶融する
ため多量のPbOを含有しており、溶融温度、熱膨張係
数の調整のため、その他にも酸化物が添加されている。
これらの酸化物の原子が分解放出され、フリットを発泡
させる。また、フリットの真空中での焼成は、発泡を伴
い封止欠陥となるため、まず酸素又は大気雰囲気中で仮
焼成を行なってから、真空中で封着作業温度より数十度
高い温度に昇温して一定時間脱泡し、その後真空中で軟
化点以下まで冷却させた後、接合のための再加熱を行な
うことが好ましい。
【0065】(c)塗布形態について、酸化物ソルダー
は一般には粉体(フリット)であり、塗布しやすい様に
ビヒクルと混合してペーストとして用いる。この場合、
フリット:ビヒクルは,5〜15:1程度(20,00
0〜100,000mPa.s程度で塗布方法により若
干変動する)とする。
【0066】(d)ビヒクルとして、ビヒクルは有機溶
媒にチクソ性等を付加させるための(高分子)樹脂を混
合し、よく撹拌したものであり、塗布方式により適宜混
合比を選択する。この場合、有機溶媒:高分子樹脂は1
0〜13:1程度で、よく撹拌して用いる。
【0067】(e)水酸化ソルダーの塗布方法につい
て、ペーストの塗布方法は、エアー圧を用いたディスペ
ンス法が一般的であるが、ディッピング法、印刷法など
も用いることができる。またあらかじめリング状及び短
冊状のシートに形成し、仮焼成を施したプリフォーム品
も用いる事もできる。基本的には厚膜形成(100μm
以上)できるものが好ましい。塗布されたフリットペー
ストは、乾燥処理後、仮焼成温度において予め前焼成処
理を行ないビヒクル成分を分解、除去する仮焼成工程を
設ける必要がある。
【0068】(f)焼成時の押し付け圧力として、低融
点ガラスは焼成温度では粘性は硬い水飴状になるため、
これを押しつぶすための押し付け圧力が必要であり、
0.5g/mm2以上で可能である。
【0069】この場合、密封容器1と排気管5との接着
の場合について、図6に示して説明する。図6(a)
は、図3と同様であり、加熱手段6と補助加熱手段7
への電源供給により、図6(b)は一部の拡大図であ
り、接着点を中心として徐々に温度が低下していること
を示し、図6(c)は図6(b)の温度分布を具体的に
示した温度特性であり、接着温度を450℃として、温
度傾斜を5℃/mm以下として、密封容器1の亀裂や破
壊から防止している。
【0070】また、図7には封止蓋2と密封容器1の排
気孔20との接着状態の場合の模式図であり、図7
(a)は、図4と同様であり、加熱手段11と補助加
熱手段7を用いている。図7(b)は一部の拡大図であ
り、封止蓋2の接着部分を最高温度として、周辺にいく
と共に温度が低くなっている様子を示しており、図7
(c)は、最高温度410℃として、温度傾斜を5℃/
mm以下として、封止蓋1と密封容器1の亀裂や破壊か
ら防止している。
【0071】(2)被接合部材関連について説明する。
まず、密封容器1及び封止蓋2は、好ましい材料とし
て、ソルダー及び容器材料との熱膨張率がマッチしたも
のであればよい。例えば、ガラス、セラミック、426
合金(Fe−Ni−Cr合金)等が推奨できる。また、
排気孔20及び封止蓋2の形状は、共に嵌め込めるテー
パ形状であり、テーパー角度は特に規定されない。ま
た、各接着部の表面処理として、ガラスではフロート
面、すりガラス、研磨面(#数百程度)等のいずれでも
よい。ただし、封止蓋2に金属部材を用いる場合、フリ
ットガラスとの密着性をよくするため、予め金属部材の
表面に酸化層を形成する必要が有り、例えば426合金
の場合は、(1000〜1200℃)×(20〜100
min)inWet H2で選択酸化処理し表面に酸化
層を形成する。
【0072】(3)加熱方法に関連して、加熱手段とし
ては、加熱方式はヒーター、RF(高周波加熱)、ジュ
ール熱など多様に用いることができる。また、上述した
ように、ガラスの熱勾配による破損を防ぐため、接合部
を中心としその外側へ緩やかな温度勾配を持たせる補助
加熱手段を設ける。
【0073】上述した実施例によって、適宜処理できる
が、密封容器1の板厚と、封止蓋2の板厚とは一致して
おく必要はなく、大気圧に耐える板厚であれば、封止蓋
2の板厚が密封容器1の板厚より厚くても、薄くてもよ
い。しかし、封止蓋2のテーパー角度と密封容器1の排
気孔20のテーパー角度は一致しておくことが、位置決
めのためにも好ましい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、密封容器と排気管の接
続に酸化物ソルダーを用いたため気密性接続が可能にな
り高真空を得ることができた。
【0075】また、封止蓋構造がテーパー型であるた
め、封止蓋と密封容器の排気孔との接合上、位置決めも
簡単でかつ容器外観上出っ張りがなく、後工程において
も邪魔にならなくなったまた、排気管と密封容器及び封
止蓋の各接合部へ、多段階な温度勾配を持たせることが
可能になることにより、局所加熱による容器の破損が防
ぐことができる。以上により高真空かつ薄型の真空容器
が歩留まりよく製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による密封容器と封止蓋との
接着関係図である。
【図2】本発明の実施形態による排気装置の構成図であ
る。
【図3】本発明の実施形態による封止方法を示す説明構
成図である。
【図4】本発明の実施形態による封止方法を示す説明構
成図である。
【図5】本発明の実施形態による画像表示装置の概念図
である。
【図6】本発明の実施形態による封止方法の加熱方法を
示す説明構成図である。
【図7】本発明の実施形態による封止方法の加熱方法を
示す説明構成図である。
【符号の説明】
1 密封容器 2 封止蓋 3,4 水酸化ソルダー 5 排気管 6 加熱手段 7 補助加熱手段 8 加熱電源装置 9 補助加熱電源装置 10 真空排気装置 11 加熱手段 12 蓋保持治具 13 蛇腹 14 電流導入端子 15 加熱電源装置 16,17 駆動軸受 18 駆動案内シャフト 19 軸受け 20 排気孔 21 側壁 22 ソルダーレジスト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気孔を備えた密封容器を前記排気孔に
    対応するテーパ形状を有する封止蓋により前記密封容器
    を封止する封止方法において、 排気装置の排気管部の前記密封容器と当接する部分ある
    いは前記排気装置の排気管部と当接する前記密封容器の
    部分の少なくとも一方に第一の酸化物ソルダーを付与す
    る工程と、 前記封止蓋あるいは前記封止蓋と当接する前記排気孔の
    少なくとも一方に第二の酸化物ソルダーを付与する工程
    と、 前記排気装置の排気管部の前記密封容器と当接する部分
    あるいは前記排気装置の排気管部と当接する前記密封容
    器の部分とを前記第一の酸化物ソルダーを介して接着す
    る第一の工程と、 前記密封容器を排気する工程と、 前記封止蓋と前記排気孔を第二の酸化物ソルダーを介し
    て接しさせた後、前記排気孔近傍を加熱することにより
    前記封止蓋と前記排気孔を接合させる第二の工程と、 前記排気装置の前記排気管を分離する第三の工程と、 により前記密封容器を密封することを特徴とする封止方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の封止方法において、前
    記排気孔近傍を加熱することは、接着部位を中心にして
    外側に向かうにつれ温度が低くなるように温度勾配をつ
    けることを特徴とする封止方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の封止方法において、前
    記排気孔近傍を加熱することは、加熱する温度が前記排
    気管の分離温度あるいは接着温度より低いことを特徴と
    する封止方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の封止方法において、前
    記第一の工程と、前記第二の工程と、前記第三の工程と
    における各接合部の温度は、 前記第一の工程>前記第二の工程>前記第三の工程、の
    順であることを特徴とする封止方法。
  5. 【請求項5】 電子放出素子を備えたリアプレートと蛍
    光体と高圧電極とを有するフェースプレートと側壁とで
    密封された密封容器を有する画像表示装置において、前
    記密封容器の排気孔に封止蓋を嵌挿して密封として前記
    密封容器の内部を真空とし、前記封止蓋はその側面をテ
    ーパー状に形成され、前記排気孔を前記封止蓋が当接す
    るテーパー状に形成されていることを特徴とする画像表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記封止蓋は前記密封容器の画像表示領
    域外に設け、前記密封容器内部に前記電子放出素子から
    の電子により照射される前記フェースプレートの前記蛍
    光体に画像を形成することを特徴とする請求項5に記載
    の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 電子放出素子を備えたリアプレートと蛍
    光体と高圧電極とを有するフェースプレートと側壁とで
    密封されたフラットパネルディスプレイ用の密封容器に
    おいて、 前記フェースプレート又はリアプレートにテーパー状の
    排気孔を設け、前記テーパー状に対応するテーパー形状
    を側面に設けた平板型の封止蓋を前記排気孔を介して容
    器内部を真空とした状態で前記封止蓋の側面に塗布した
    酸化物ソルダーで前記封止蓋を前記排気孔に嵌挿したこ
    とを特徴とする密封容器。
  8. 【請求項8】 密封容器を排気して密封する排気管を具
    備する真空排気装置において、 ディスプレイパネルを備えた真空密封容器と、真空密封
    容器の排気孔を塞ぐ封止蓋と、予め封止蓋と前記排気孔
    の接合面上に形成した第一の接着材と、前記真空密封容
    器と前記排気管とを接着する第二の接着材と、前記真空
    密封容器に接する前記排気管の末端を加熱する加熱手段
    と、前記加熱手段の側面に装着され前記加熱手段を中心
    として緩やかな温度勾配を形成する補助加熱手段と、前
    記加熱手段と前記補助加熱手段に電力を供給する加熱電
    源装置と、前記排気管及び前記排気孔を介した前記密封
    容器の各内部を排気する排気手段とを備え、 前記第二の接着材の前記密封容器と前記排気管との接着
    温度より低い温度で前記第一の接着材による前記排気孔
    と前記封止蓋とを接合し、前記第一の接着材による前記
    排気孔と前記封止蓋との接合温度より低い温度で前記第
    二の接着材による前記密封容器と前記排気管との接合を
    離脱することを特徴とする真空排気装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508260A (ja) * 2010-01-05 2013-03-07 エルジー・ハウシス・リミテッド ガラスパネルの排気口の形成方法及びこれを用いて製造したガラスパネル製品
JP2015514659A (ja) * 2012-08-10 2015-05-21 北京新立基真空玻璃技▲術▼有限公司 真空ポンプ吸引装置、真空グレージング製造システム及び関連する方法
EP3363983A1 (en) * 2017-02-17 2018-08-22 VKR Holding A/S Vacuum insulated glazing unit

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