JP2711377B2 - 生食用まぐろの超低温薫製による品質保持処理方法及びその装置 - Google Patents

生食用まぐろの超低温薫製による品質保持処理方法及びその装置

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JP2711377B2 JP5103502A JP10350293A JP2711377B2 JP 2711377 B2 JP2711377 B2 JP 2711377B2 JP 5103502 A JP5103502 A JP 5103502A JP 10350293 A JP10350293 A JP 10350293A JP 2711377 B2 JP2711377 B2 JP 2711377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生食用まぐろを対象と
し、超低温燻製によって、実質的に生の状態を保持させ
たまま、防腐、殺菌、変色防止効果を付与し、同時に、
上記生の状態を保持する範囲内で適度の味、においを付
与するようにした品質保持処理方法及びその処理を行う
ための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まぐろの肉は、非常に短い時間内に酸化
して黒くなり、品質が低下する。この酸化は、−20℃
程度で冷凍しても進行するので、通常は−60℃で瞬間
凍結させ、しかも常に−60℃で保管している。そのた
め、遠海または外国で漁獲された魚の輸送、保管には非
常に大きなコストがかかり、しかも、輸送時においては
特に温度管理が不安定になるため、航空便を利用するな
どにより、コストを一層高めることになる。このような
品質保持の問題は、上記まぐろにおいて特に著しく、
質的に生の状態を保持しながら、特にコストを要しない
通常の冷蔵または冷凍程度の状態で、味を損なうことな
く、輸送、保管可能にすることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、生食用まぐろに対し、できるだけ低温を保持して酸
化を抑制しながら、燻煙の成分を付与することにより、
実質的に生の状態を保持させながら、防腐、殺菌、変色
防止効果を付与し、それにより、比較的容易に得られる
冷蔵または冷凍温度において、流通のための輸送中の品
質保持を可能にすると同時に、上記生の状態を保持する
範囲内で、適度の味、においを付与することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用】上記課題を解決す
るための本発明の生食用まぐろの超低温燻製による品質
保持処理方法は、生のまぐろを被処理対象物とし、25
0〜400℃で燻材を燻し、発生させた燻煙をフィルタ
に通して、主として燻煙中のタール分を除去し、上記フ
ィルタでは除去されない防腐、殺菌効果の高い成分を含
む燻煙を冷却装置に通して冷却し、0〜5℃の燻煙とし
て被処理対象物に接触させることにより、超低温で燻煙
処理を行い、被処理物の外観、味に実質的に生の状態を
保持させたままで、品質保持処理を行うことを特徴とす
るものである。上記超低温での燻煙処理に際し、被処理
対象物を予め塩水に浸漬したのち、冷水にさらして、塩
抜き、脱水しておくこともできる。
【0005】また、上記課題を解決するための本発明の
方法を実施する超低温燻製による品質保持処理装置は、
燻材を燻すためのヒーターを備え、このヒーターにより
燻煙の温度をコントロール可能にすると共に、空気孔の
開口量により燻燃のための空気量を調節可能とした燻煙
室と、上記燻煙室で発生した燻煙が導入され、主として
燻煙中のタール分を除去し、防腐、殺菌効果の高い成分
を含む燻煙を通過させるフィルタを備えた燻煙濾過装置
と、上記燻煙濾過装置からの燻煙を通す冷却パイプを備
え、燻煙を0〜5℃に冷却する燻煙冷却装置と、被処理
対象物である生の魚または食肉類が配列状態で収容さ
れ、それらを上記燻煙冷却装置から導入された燻煙と接
触させるための燻室とを備えることにより構成される。
【0006】このような本発明の超低温燻製による品質
保持処理方法及び装置によれば、生食用まぐろに対し、
できるだけ低温を保持して酸化を抑制しながら、燻煙の
成分を付与することにより、実質的に生の状態を保持さ
せながら、防腐、殺菌、変色防止効果を付与し、比較的
容易に得られる冷蔵または冷凍温度において、流通のた
めの輸送中の品質保持を可能にすると同時に、上記生の
状態を保持する範囲内で、適度の味、においを付与する
ことができる。特に、ここで処理の対象としているまぐ
ろは、−60℃という超低温に保持しないと酸化による
変色、品質の低下が進行するので、燻煙処理を行うにも
その間の処理温度と処理時間が酸化に対して許容範囲内
であることが必要である。この温度と時間は、まぐろに
対して上記処理を開始するまでの保管状態をも考慮し、
できるだけ短時間にする必要がある。また、できるだけ
低温に保持して燻煙処理を行うのが、まぐろ肉の酸化を
防ぐうえで有効であるが、ある程度以上温度が下がる
と、まぐろ肉内への燻煙の浸透速度が極端に低下するの
で、上記0〜5℃の燻煙を用いるのが有効である。
【0007】本発明の品質保持処理方法についてさらに
具体的に説明すると、本発明は、生食用のまぐろを被処
理対象物とし、それらの外観、味等に実質的に生の状態
を保持させながら、防腐、殺菌効果を付与し、比較的容
易に得られる低温での流通のための輸送中の品質保持を
可能にすると同時に、上記生の状態を保持する範囲内
で、適度の味、においを付与しようとするものである。
特に、酸化により変色を生じるまぐろの場合には、この
処理により比較的容易に得られる低温での輸送中の酸化
による変色も効果的に抑制される。
【0008】本発明における具体的な処理方法は、上記
被処理対象物を超低温で燻製にする点に主たる特徴があ
る。従来から一般的に知られている燻製においては、2
0〜40℃で行うのを低温燻製、40〜80℃で行うの
を中温燻製、80℃以上を高温燻製と呼び、通常はこれ
らの温度範囲で燻煙処理を行っているが、本発明におい
ては、これらの温度よりも極端に低い0〜5℃という、
燻煙処理としては超低温で処理を行うので、その燻製を
ここでは超低温燻製と呼んでいる。
【0009】本発明の方法においては、まず、所期の成
分の燻煙を発生させるために、燻煙室において、250
〜400℃で燻材を燻し、燻煙を発生させる。そのた
め、この燻煙室は、例えば、その内底部に燻材を燻すた
めのサーモスタット付きのヒーターを備えた燻燃台を設
け、このヒーターにより燻煙の発生をコントロールする
と共に、燻煙室に設けた空気孔の開口量の調節により、
燻燃のための供給空気量をコントロールし、それらによ
って燻材を所要の温度で燻すことができるものとして構
成される。
【0010】燻材は、上述したように250〜400℃
で燻煙を発生させるが、それを燻すときの温度により燻
煙中の成分が相違することが知られている(例えば、太
田静行著、恒星社厚生閣発行、「くん製食品」、第60
〜63頁参照)。図2のA〜Dは、一例として同書に示
されたポプラの木材、ヘミセルロース、セルロース、リ
グニンの熱分解によるガス発生量と成分変化を示すもの
である。本発明において燻煙発生のために用いている2
50〜400℃という温度範囲は、本発明者らが、本発
明の目的に適するガス成分を効果的に発生させる温度と
して、経験的、実験的に知得したものである。すなわ
ち、本発明において、250〜400℃という温度で発
生させた燻煙を前記0〜5℃という温度に冷却して燻煙
処理を行う場合に、被処理対象物に優れた防腐、殺菌効
果を付与し、さらに酸化による変色を防止する効果を付
与することができる。このような燻燃のためには、上記
空気孔の調整によりほぼ密閉に近い状態で燻材を燻し、
このとき、ヒーターによる温度調整により発生する燻煙
成分を制御する。
【0011】燻材としては、一般に燻煙処理のために用
いられている各種樹種のものを用いることができ、例え
ば、かし、なら、ぶな、さくら、はんのき、しなのき、
かしわ、くるみ、くり、しらかば、ヒッコリー、ポプ
ラ、プラタナス、その他を用いることができる。
【0012】上記燻煙室で発生した燻煙は、次に燻煙濾
過装置に導入し、発生させた燻煙をフィルタに通して、
主として燻煙中のタール分を除去し、防腐、殺菌、変色
抑制効果の高い成分を含む燻煙を通過させる。フィルタ
としては、タール分を主体とする比較的大きな煙粒子を
捕捉する各種フィルタを単独で使用し、あるいはメッシ
ュの異なるものなどを複合して用いることができる。
【0013】このフィルタによって燻煙のタール分の大
半を除去することにより、被処理対象物に過度のにお
い、味、色を付与することなく、実質的に生の状態を保
持させたまま、防腐、殺菌、変色防止効果を付与し、同
時に、上記生の状態を保持する範囲内で、適度の味、に
おいを付与することができる。例えば、まぐろの刺身を
上記燻煙で処理した場合、生の刺身の状態を保持させた
まま、適度の味、においを付与すると同時に、それらに
防腐、殺菌、変色防止効果を付与することができる。ま
た、この燻煙処理により、タール分中に多いとされてい
る発癌性物質も除去することができる。
【0014】上記フィルタを通過した防腐、殺菌、変色
防止効果の高い成分を含む燻煙は、次いで燻煙冷却装置
により冷却し、一般的には0〜5℃、好ましくは1〜3
℃という超低温の燻煙として被処理対象物に接触させ
る。この場合に、被処理対象物である生のまぐろは、従
来から用いられているのと同様な燻室内に配列状態で収
容し、それらを上記燻煙冷却装置から導入された燻煙と
接触させればよい。燻煙処理の時間は、例えば、まぐろ
刺身にした状態で8時間、切り身(厚さ3cm)の状
態で24時間程度とすることにより、防腐、殺菌効果を
付与し、酸化により黒くなるなどの変色をも防止するこ
とができる。被処理対象物は、上述したような0〜5℃
の非常に低い温度で燻煙処理を行うので、生であっても
その燻煙処理の間に品質を損うことはなく、生の状態で
燻製品を得ることができる。
【0015】燻煙処理するまぐろは、必要に応じて、予
め塩水に浸漬し、その後、冷水にさらして塩抜き、脱水
し、それを上記超低温の燻煙で処理することにより、味
やにおいを改善することができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の処理装置及び品質保持処理
方法の実施例を示す。本発明にかかる処理装置は、図1
に示すような構成を有するもので、実質的には、従来の
燻煙処理装置に燻煙濾過装置及び燻煙冷却装置を付加す
ることにより構成できるものである。同図に示す処理装
置についてさらに具体的に説明すると、同装置は、燻材
を燻すための燻煙室1と、上記燻煙室1で発生した燻煙
を通過させる燻煙濾過装置2と、上記燻煙濾過装置2か
らの燻煙を0〜5℃に冷却する燻煙冷却装置3と、被処
理対象物であるまぐろを配列状態で収容して燻煙冷却装
置3から導入された燻煙と接触させるための燻室4とを
備え、さらに、必要な検知器、制御装置等を備えてい
る。
【0017】燻煙室1は、縦80cm、横70cm、奥
行70cmで、その本体10は前面の開閉用鉄扉11を
除く各面を耐火煉瓦製とし、その内底部に燻材を燻すた
めのサーモスタット付きのヒーター13を備えた燻燃台
12を設け、燻燃温度を計測しながらこのヒーター13
により燻煙の発生をコントロールできるようにしたもの
である。また、上記燻煙室の扉11の上下には、空気調
整器14を設置している。この空気調整器14は、数個
の空気孔15を設けると共に、それらの空気孔15の開
口量を調節するための摺動可能な調整板16を設けるこ
とによって構成したもので、これにより燻燃のための供
給空気量を調節可能とし、少ない空気量で燻材を所要の
温度で燻せるように構成し、上記ヒーター13による温
度制御により必要な燻煙成分を発生する燻煙温度が設定
される。なお、図中、18は燻液採取装置を示してい
る。
【0018】上記燻煙室1で発生した燻煙が導入される
燻煙濾過装置2は、燻煙室1の排煙路に設けたバルブ2
0を介して接続され、主として燻煙中のタール分を除去
し、防腐、殺菌効果の高い成分を含む燻煙を通過させる
ためのもので、この燻煙濾過装置2を構成する一定長の
筒体21内に、必要数のフィルタ22を積層して収容
し、それらを一体化したものとして構成している。ま
た、この燻煙濾過装置2の出口側は、バルブ23を介し
て燻煙冷却装置3側の配管に接続される。この燻煙濾過
装置2は、フィルタ22を上記筒体21と共に組立てた
状態で配管中に着脱可能とすることにより、任意に積層
したフィルタ22を一体的に交換可能としたものであ
り、特に、上述した燻煙室1側及び燻煙冷却装置3側の
配管にバルブ20,23を設けているので、それらを一
次的に閉鎖してごく短時間に交換可能なものである。
【0019】上記フィルタ22は、積層タイプとして、
各種濾材の適数を任意に複合し、筒体21に収容して用
い得るものであるが、どのような濾材が適するかは、被
処理物に応じて経験的に知得する必要がある。この場合
に、例えば、複数種の濾材の適量を組み合わせて用い、
あるいは同一濾材の量の適宜調整して用いるなど、濾材
の選択、交換を簡単に行うことができる。また、上記燻
煙濾過装置2には、それを通過した燻煙を上記バルブ2
3を介して吸引したうえで燻煙冷却装置3に送る送風装
置25を接続しているが、この送風装置25の動作、制
御に関しては後述する。
【0020】燻煙冷却装置3は、冷却液31を満たした
冷却槽30内に、上記送風装置25の送出口側に接続さ
れた蛇行する冷却パイプ32を備え、燻煙をこの冷却パ
イプ32中に通すことにより冷却して、燻室4に、0〜
5℃の燻煙として送るものである。そのため、冷却液3
1の温度は、少なくとも燻室に送る燻煙の温度よりも低
く保持される。また、上記燻煙冷却装置3の冷却パイプ
32における送出側には、それを通過した燻煙を吸引し
て燻室4に送る送風装置35を接続し、さらにバルブ3
6を介してその配管を燻室4の下部に接続している。こ
の送風装置35の動作、制御に関しても後述する。
【0021】燻室4は、被処理対象物である生のまぐろ
を配列状態で収容し、それらを上記燻煙冷却装置3から
導入された低温の燻煙と接触させるためのもので、冷蔵
庫と同様の断熱性の燻室本体40内に多数の網棚41を
架設することにより構成している。また、この燻室4に
は、送入された燻煙を外部に排出させるための排出管4
2を接続し、この排出管42に排出量を調整するための
バルブ43を設けている。
【0022】前記燻煙室1内の温度を検出してその温度
を制御するため、この燻煙室1には温度検出・制御装置
51を付設し、さらに、燻煙発生状況とガス濃度、ガス
成分を検知するためのガス検知器52を設けている。こ
のガス検知器52は、燻煙室内のガス濃度、ガス成分を
チェックし、その結果に基づいて空気調整器14の空気
孔15の開口量を調整し、また、それと連動して、発生
する燻煙の量と質に応じて送風装置25の送風量を調整
するものである。さらに、前記燻煙濾過装置2の送出口
側にも、燻煙のガス濃度、ガス成分を検知するためのガ
ス検知器53を設置し、燻煙濾過装置2を通過した燻煙
の濃度、成分を検知できるようにしている。このガス検
知器53は、燻煙濾過装置2で濾過された燻煙の濃度や
成分を検知し、空気調整器14における空気孔15の開
口量や、送風装置25の送風量を調整するものである。
【0023】また、上記送風装置25の回転速度を調整
することにより、冷却パイプ32に導かれる燻煙の量が
制御され、それによって冷却液31の温度との関連で燻
室4に送る燻煙の温度が調整される。さらに、燻室4内
の温度は、低温の燻煙を通過させることによってその温
度の保持制御が行われる。そのため、燻室4に温度検出
器を設けてその温度を検出し、これによって送風装置3
5を制御することにより、燻室温度を調整することもで
きる。このような各部の温度や、ガス検知器52,53
の出力等に基づく空気調整器14の空気孔15の開口量
の調整、送風装置25,35の送風量の調整は、それら
の検出器出力に基づいて自動的に制御することもできる
が、検出器出力に基づいて作業者が手動で制御すること
もできる。
【0024】以下に、本発明の処理方法の実施例を示
す。まず、漁場から持ち帰ったばかりのまぐろの頭部、
尾部、さらにえらに近い魚体部を切り落とし、次いで背
骨を外し、血合いを取り除くと共に皮を剥ぎ、燻煙処理
に供するための長さ16cm、幅7cm、厚さ2cmの
多数のまぐろのサク(以下、これを単にサクという。)
を用意した。次に、塩分濃度20度で若干のスモーク液
と硝石を混入した塩水を作り、上記サクをこの塩水に約
20分間浸漬した後、5℃の流動する冷水に約30分間
さらしてよく塩抜きし、脱水紙を用いて十分に脱水し
た。この塩水による処理は、まぐろの味の改善に有効に
作用するものである。
【0025】上記サクは実質的に図1に示すような装置
によって処理した。この処理に際して、サクの表面に網
目が付着するのを防止するため、それを燻室4の網棚の
上に敷いた脱水紙上に並べ、燻室内に収容した。また、
燻煙の発生は、燻煙室1内のヒーター13の上に木炭と
適量の燻材を載せ、初期の運転開始時には空気調整器1
4を完全に閉じて燻煙室1を密閉状態とし、ヒーター1
3の温度を360℃に設定して燻燃させた。そして、燻
煙室1の中に燻煙が充満するのを確認した上で、この燻
煙を送風装置25により燻煙濾過装置2を通して燻煙冷
却装置3の冷却パイプ32に送り、冷却した。
【0026】なお、燻煙室1内及び燻煙濾過装置2の送
出側の燻煙発生状況やガス濃度、ガス成分を、ガス検知
器52,53で検知し、所期の燻燃が行われるように空
気調整器14を調整し、また不完全燃焼を確認したうえ
で発生する燻煙の量と質に応じて送風装置25を適宜調
整した。それにより、燻煙冷却装置3内の冷却液31は
絶えず−1℃前後に保持し、燻煙冷却装置3を通過した
燻煙は、0〜3℃の間で送風装置35を通って燻室4の
下部より燻室4に導き、上部の排出管42を通じて外部
に放出させた。その結果、燻室4内の温度は絶えず3℃
以下(−1℃〜3℃)に保持された。
【0027】こうして、約4時間燻煙を流し続けた後、
燻室4の排出管42に設けたバルブ43を閉じ、処理速
度を速めるために送風装置35によって燻室4内を少し
加圧したのち、送風装置35と燻室4の間にあるバルブ
36を閉じて約4時間放置した。この間、燻室4内の温
度は3℃以下に保持された。このようにして、燻煙を流
し始めてから合計8時間後に燻室4を開き、中の網棚上
のサクを取り出した。これにより超低温燻製としたサク
は、次に説明するように味等が改善され、しかも、通常
の冷凍温度での保存性が著しく改善された。
【0028】上記サクを数人で試食した結果は、次の通
りであった。 外観;通常の生のまぐろと殆ど変わらない。 色調;鮮やかな赤色で容易に変化しない。 食感;通常の生まぐろの刺身と比較して、歯触りにおい
て粘度が高い感じがする。 味 ;燻製独特の旨味がある。 その他;ドリップが殆ど出ることなく、また通常の燻製
品と異なって燻製独特のにおいがない。
【0029】なお、被加工物における燻製独特のにおい
の調整は、燻煙濾過装置2内の濾材の種類や濾材量の調
整、並びに送風装置25や送風装置35の送風量の調
整、空気調整器14の調整等によって簡単に行うことが
でき、燻製品によく見られる表面のチャコール状の色
も、その付着を防止するのが容易である。また、歯触
り、味、色調、ドリップなども、各種処理時間、発生さ
せる燻煙温度、ガス濃度、燻材等の調整により、ある程
度調整することができる。
【0030】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の方法及
び装置によれば、生食用まぐろに対し、できるだけ低温
を保持して酸化を抑制しながら、燻煙の成分を付与する
ことにより、実質的に生の状態を保持させながら、防
腐、殺菌、変色防止効果を付与し、比較的容易に得られ
る冷蔵または冷凍温度において、流通のための輸送中の
品質保持を可能にすると同時に、上記生の状態を保持す
る範囲内で、適度の味、においを付与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の構成を示す構成図である。
【図2】A〜Dは、それぞれ燻煙における熱分解生成物
の温度特性の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 燻煙室、 2 燻煙濾過装置、 3 燻煙冷却装置、 4 燻室、 13 ヒーター、 15 空気孔、 22 フィルタ、 32 冷却パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 静行 川崎市多摩区生田8−21−8 (56)参考文献 特開 昭62−190041(JP,A) 実開 昭61−131781(JP,U) 実開 昭49−89385(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生のまぐろを被処理対象物とし、250〜
    400℃で燻材を燻し、発生させた燻煙をフィルタに通
    して、主として燻煙中のタール分を除去し、上記フィル
    タでは除去されない防腐、殺菌効果の高い成分を含む燻
    煙を冷却装置に通して冷却し、0〜5℃の燻煙として被
    処理対象物に接触させることにより、超低温で燻煙処理
    を行い、被処理物の外観、味に実質的に生の状態を保持
    させたままで、品質保持処理を行うことを特徴とする
    食用まぐろの超低温燻製による品質保持処理方法。
  2. 【請求項2】被処理対象物を、予め塩水に浸漬したの
    ち、冷水にさらして塩抜き、脱水し、それを超低温で燻
    煙処理することを特徴とする請求項1に記載の生食用ま
    ぐろの超低温燻製による品質保持処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1の方法を実施するための装置であ
    って、 燻材を燻すためのヒーターを備え、このヒーターにより
    燻煙の温度をコントロール可能にすると共に、空気孔の
    開口量により燻燃のための空気量を調節可能とした燻煙
    室と、 上記燻煙室で発生した燻煙が導入され、主として燻煙中
    のタール分を除去し、防腐、殺菌効果の高い成分を含む
    燻煙を通過させるフィルタを備えた燻煙濾過装置と、 上記燻煙濾過装置からの燻煙を通す冷却パイプを備え、
    燻煙を0〜5℃に冷却する燻煙冷却装置と、 被処理対象物である生の魚または食肉類が配列状態で収
    容され、それらを上記燻煙冷却装置から導入された燻煙
    と接触させるための燻室と、 を備えたことを特徴とする生食用まぐろの超低温燻製に
    よる品質保持処理装置。
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