JP2710228B2 - ボロメータ型赤外線検知素子、その駆動方法、および検出用積分回路 - Google Patents

ボロメータ型赤外線検知素子、その駆動方法、および検出用積分回路

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JP2710228B2
JP2710228B2 JP7075264A JP7526495A JP2710228B2 JP 2710228 B2 JP2710228 B2 JP 2710228B2 JP 7075264 A JP7075264 A JP 7075264A JP 7526495 A JP7526495 A JP 7526495A JP 2710228 B2 JP2710228 B2 JP 2710228B2
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/20Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using resistors, thermistors or semiconductors sensitive to radiation, e.g. photoconductive devices
    • G01J5/22Electrical features thereof

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防犯,監視,誘導,医
療,工業計測等に広く応用される赤外線検知素子に関
し、さらに詳細には熱を電気信号に変換する熱電変換素
子を持ち、単素子、または1次元または2次元に配列さ
れた画素を持つボロメータ型赤外線検知素子、駆動方法
および検出用の積分回路に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体の温度分布をリアルタイムで撮像
したいという要求が高まる中で、2次元の赤外線検知素
子の需要が高まっている。それに伴い、安価で高性能な
熱型赤外線検知素子の開発が望まれている。
【0003】従来の熱型赤外線検知素子の第1の例で
は、図6に示すように、熱電変換素子としてサーモパイ
ル(熱電対)100を持ち、MOSFET101と、電
荷蓄積用のコンデンサ102と、垂直スイッチ103
と、水平スイッチ104と、垂直信号線105と、出力
ライン106と、各画素の信号を読み出すための走査回
路である垂直シフトレジスタ107,水平シフトレジス
タ108とを備えている。
【0004】サーモパイル100は、ダイヤフラムと呼
ばれる熱の逃げを防いだ熱分離構造の上に温接点を、通
常の基板の上に冷接点を形成している。各画素に入射し
た赤外線はダイヤフラムの温度上昇を引き起こし、温接
点と冷接点の間に温度差を生じ、サーモパイルに起電圧
が発生する。ダイアフラムの温度上昇は、温度差1℃の
対象物を見たとき0.002℃程度であり、サーモパイ
ルに発生する起電圧は非常にわずかなものである。この
起電圧はMOSFET101に流れるバイアス電流を変
調し、この変調されたバイアス電流はコンデンサ102
に蓄積される。一定期間この蓄積が行われた後、各画素
のスイッチ素子が順次開いて、この蓄積された電荷が出
力に読み出される。積分時間は長いほどノイズが低減で
きるため、コンデンサは各画素に配置してある(例えば
特開平4−333292号公報等を参照)。
【0005】従来の熱型赤外線検知素子の第2の例で
は、図7(a)に示すように、ダイヤフラム上に熱電変
換素子として温度によって抵抗値が変化するボロメータ
110を持ち、図7(b)のようにボロメータ110を
選択するのにバイポーラトランジスタ111を接続して
いる。画素に電荷蓄積用のコンデンサを持たず、第1の
例に比べてノイズの帯域が広くなってしまうという欠点
はあるが、バイアス電流をI、ボロメータの温度係数を
α、ダイアフラムの温度上昇をΔTとして、信号電圧は
I・α・ΔTとなり、バイアス電流を大きくすれば信号
電圧を上げることができる(例えばBrugess
R.Jhonsonらの「SiliconMicros
oftware Superconducting M
icrobolometer Infrred Arr
ays」(SPIE Vol.2020 Infrar
ed Technology XIX 1993年)等
を参照)。
【0006】また、これら検知素子に用いられる熱電変
換素子としては、白金、ニッケル、金などの金属、サー
ミスタ、超伝導体、誘電体が用いられてきた(例えば、
岩波書店発行 理化学辞典第3版、第1295頁)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線検知素子
の第1の例の場合、熱電変換素子であるサーモパイルの
熱起電力がそれほど大きくないため、たとえノイズの帯
域を狭めてノイズの影響を減らしても、S/Nを改善す
るには限界がある。
【0008】第2の例の場合、バイアス電流を大きくす
ることで信号電圧を大きくすることができるが、いくつ
かの問題がある。まず、各画素のボロメータを選択する
のにバイポーラトランジスタのスイッチを用いている
が、一般にバイポーラトランジスタはオン抵抗は下げら
れるが、シフトレジスタなどの論理回路を組んだとき消
費電力が大きくなる問題がある。また、多数の画素を配
置した場合、各画素を選択するために必ずシフトレジス
タなどの論理回路を必要とする。消費電力の増大は素子
の発熱を招き、ダイヤフラムの温度を上昇させ出力をド
リフトさせる。これは多数の画素を高密度に集積したと
き、特に問題になってくる。一方、消費電力の増大を避
けるため、第1の例と同じようにMOSFETを使用し
た場合、次のような問題がある。すなわち、ボロメータ
は信号電圧を大きくできる反面、その分大きなバイアス
電流を流す必要がある。MOSFETはその原理上、1
/fノイズを持ち、しかもオン抵抗を下げにくい特徴が
ある。1/fノイズはバイアス電流に比例するため、信
号電圧を大きくしようとすると1/fノイズが目立って
くる。さらに1/fノイズは抵抗値の揺らぎとみなせる
ため、ボロメータの抵抗値に対するMOSFETの抵抗
値が大きくなると、1/fノイズの影響は甚だ大きいも
のとなる。
【0009】また、従来熱電変換素子として用いられて
きた材料は、サーミスタや半導体では単位温度当たりの
電気抵抗変化は大きいという長所があるものの、電流量
を大きくすると1/fノイズが増加するという欠点があ
るために、電流に比例して感度が良くなるボロメータに
適当ではなかった。また、比抵抗が大きいために、熱電
変換素子としての抵抗が大きくなり、この抵抗による熱
雑音が問題となっていた。超伝導体は冷却の必要がある
という欠点があり、誘電体は比抵抗が非常に大きく、熱
雑音が問題になる。白金、ニッケル、金は単位温度当た
りの電気抵抗変化が小さく、また、熱伝導率が大きいた
めに、熱分離が十分にできず、感度が低下するという欠
点があった。
【0010】本発明の目的は、熱電変換素子としてボロ
メータを使用した熱型赤外線検知素子に最適な熱電変換
素子を提供すること、および従来のデバイス構造の欠点
を解消できる、消費電力の小さいMOSFETを用い、
MOSFETの欠点である1/fノイズ、固定パターン
ノイズの影響を抑え、また、感度のよい高性能で安価な
ボロメータ型赤外線検知素子を提供すること、およびこ
のようなボロメータ型赤外線検知素子の駆動方法、信号
を検出する検出用積分回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のボロメータ型赤
外線検知素子は、半導体基板上に1次元または2次元に
配列され、入射赤外線を電気信号に変換する熱電変換素
子と、各画素に配置され、ドレインを前記熱電変換素子
の一方の端子に接続し、ソースを電源に接続した一導電
型MOSFETと、複数画素に1個の割合で配置され、
一導電型MOSFETと反対導電型MOSFETのドレ
イン同士、ソース同士を接続した複数のトランスファー
ゲートとを有し、前記熱電変換素子の他方の端子を複数
個接続し、前記トランスファーゲートのソースに接続
し、前記複数のトランスファーゲートの接続されたドレ
イン同士を外部へ出力することを特徴としている。この
デバイス構造においても熱電変換素子としてチタンを用
いることが好ましく、加えて各画素に配置された一導電
型MOSFETのソースは、アルミニウムを主成分とす
る材料で配線を行い、前記各画素に配置された一導電型
MOSFETのゲートはシリコンを主成分とする材料で
配線を行うことが好適である。
【0012】また、本発明の第2のボロメータ型赤外線
検知素子は、少なくとも基板上に設けられた熱分離構造
と、この熱分離構造に設けられた熱電変換素子とを有す
るボロメータ型赤外線検知素子において、熱電変換素子
としてチタンを主成分とする金属を用いることを特徴と
している。
【0013】本発明のボロメータ型赤外線検知素子の駆
動方法は、前記各画素に配置された一導電型MOSFE
Tのゲートに印加されるパルスを変化させた後のブラン
キング時間を前記ゲートが接続された配線の充放電時定
数より長くすることを特徴とする。ここで、前記熱電変
換素子に流す電流パルスの幅は、前記外部へ出力する端
子毎に1つのスイッチ素子によって決めるのが好適であ
る。
【0014】さらに本発明の検出用積分回路は、熱電変
換素子の一方が基準電位に接続され、他方がバイポーラ
トランジスタのエミッタに接続され、このバイポーラト
ランジスタのベースに前記熱電変換素子に電流パルスを
印加する期間をコントロールするパルスが印加され、前
記バイポーラトランジスタのコレクタに積分用容量とこ
の積分容量の電位を所定電位にリセットするためのリセ
ットトランジスタとを有することを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明による赤外線検知素子によれば、熱電変
換素子をドレインに接続すればオン抵抗を小さくでき、
1/fノイズを最小限にすることができる。熱電変換素
子に流す電流は必要とする信号量によって変わってくる
ため、熱電変換素子にかかる電圧も変わり、トランスフ
ァーゲートの動作点も変わってくる。N型MOSFET
のスイッチは、電圧が低いほど抵抗が低く、電圧が高い
ほど抵抗が高い。P型MOSFETのスイッチはその逆
である。この両者を並列につなぐことによって、どの動
作点でも低い抵抗値が得られ、上述した1/fノイズの
影響を最小限にすることができる。
【0016】また、各画素に配置された一導電型のMO
SFETゲートにシリコンを主成分とした材料を用いた
場合、抵抗が高くなる。また、垂直選択線にはたくさん
の画素スイッチのゲート容量がぶら下がっているため、
抵抗が高いとパルスの立ち上がり、立ち下がりが遅くな
る。そのため本発明では、パルスの変化後の水平ブラン
キングを十分に長くし、十分にパルスが各画素に到達す
るようにしている。
【0017】また本発明では、熱電変換素子に流す電流
パルスの幅を、外部へ出力する端子毎に1つのスイッチ
素子によって決めることにより、各画素の熱電変換素子
の自己発熱のばらつきや検出時間のばらつきによる信号
ばらつきを防止している。
【0018】さらに、構成の簡単な信号検出用積分回路
によって、小さい回路ノイズの下に信号検出が行え、ま
た、積分時間を長くとることで熱電変換素子の熱雑音を
低減でき、ボロメータ型赤外線検知素子の性能を引き出
すことができる。
【0019】また、ボロメータ型赤外線検知素子の熱電
変換素子としてチタン、またはチタンを主成分とする金
属を使うことによって、従来の材料の欠点を解消するこ
とができる。第1に、超伝導材料のように冷却する必要
がない。
【0020】第2に半導体やサーミスタ材料と比較する
と、金属であるチタンは電流を流した時の1/fノイズ
の発生が小さく、また、比抵抗が小さく電気抵抗による
熱雑音が小さい。すなわち、半導体材料の中でもっとも
ボロメータ熱電変換素子の材料に適していると言われる
酸化バナジウムの単位温度当たりの電気抵抗の変化は2
%/度であり、チタンは0.3%/度であり、約7分の
1であるが、電流を流したときの1/fノイズの発生が
7分の1以下であるために、信号対ノイズ比を考慮した
感度はチタンの方が優れている。加えて、酸化バナジウ
ムは、バナジウムと酸素との比率がいろいろな場合の化
合物が存在し、安定ではない欠点がある。
【0021】第3に、金属同士での比較を示す。従来、
ボロメータの熱電変換素子の材料として使われてきた白
金、ニッケル、金の単位温度当たりの電気抵抗変化は
0.04%/度、0.04%/度、0.01%/度であ
り、チタンの0.3%/度に比較して小さく感度が小さ
くなる。比抵抗は10μオームcm、7μオームcm、2μ
オームcmであり、チタンの47μオームcmと比較して小
さい。しかし、ボロメータの熱電変換素子の電気抵抗は
配線抵抗や熱分離構造の足の部分の抵抗や画素スイッチ
2のオン抵抗やトランスファーゲート4のオン抵抗より
十分大きくする必要があり、比抵抗が100μオームcm
以下の金属では比抵抗がより小さくても熱雑音が小さく
なるというメリットは得られない。さらに、熱伝導率は
白金が0.75W/cm度、ニッケルが0.91W/cm
度、金が3.2W/cm度であり、チタンの0.22W/
cm度に比較して大きく熱分離構造の熱伝導度を小さくす
る上で不利である。
【0022】以上のように、チタンは冷却の必要がな
く、比抵抗が十分低く熱雑音が小さく、単位温度当たり
の電気抵抗の変化が大きく、また、熱伝導率が小さく熱
分離をよくするために感度がよくなり、また、電流を多
く流しても1/fノイズの発生が小さくなるため、ボロ
メータの熱電変換素子の材料として大変優れている。
【0023】なお、特開平5−206526号公報、お
よび、特開平2−196929号公報においてチタンを
用いたボロメータ型赤外線検知素子の例が示されてい
る。しかし、いずれもチタンを赤外線吸収層として用い
ているのであって、熱電変換素子としての抵抗体として
は用いられていない。これらの例では熱電変換素子とし
て不定形シリコンが用いられている。本発明のように、
チタンを熱電変換素子として用いた場合、この熱電変換
素子としてのチタンを赤外線吸収層と兼ねて使用するこ
とは可能である。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0025】(実施例1)図1は本発明の一実施例のボ
ロメータ型赤外線検知素子の回路図である。熱電変換素
子であるボロメータ1と、スイッチ素子であるN型MO
SFET2とを各画素に配置し、これを2次元にマトリ
クス状に並べている。MOSFET2はソースを共通ソ
ースライン6を経て基準電位である接地電位に、ドレイ
ンをボロメータ1の一方の端子に接続している。
【0026】ボロメータをソースと接地電位の間に接続
すると、FETがオンした時にボロメータでの電圧降下
によりソースの電位が上がり、FETのオン抵抗が上昇
してしまう。通常FETは大きな1/fノイズを持つ
が、ボロメータの抵抗が電流を決めていれば、FETの
1/fノイズは見えてこない。ボロメータを本実施例の
ようにドレインに接続すればオン抵抗を十分小さくで
き、1/fノイズを最小限にすることができる。ボロメ
ータの他方の端子は、垂直信号線7を経てN型MOSF
ET,P型MOSFETのドレイン同士、ソース同士を
接続したトランスファーゲート4に接続する。すなわ
ち、ボロメータ1の他方の端子はトランスファーゲート
4のソースに接続され、トランスファ−ゲート4のドレ
インは外部へ接続される。
【0027】ボロメータ1に流す電流は必要とする信号
量によって変わってくるため、ボロメータにかかる電圧
も変わり、トランスファーゲート4の動作点も変わって
くる。N型MOSFETのスイッチは、電圧が低いほど
抵抗が低く、電圧が高いほど抵抗が高い。P型MOSF
ETのスイッチは、その逆である。この両者を並列につ
なぐことによって、どの動作点でも低い抵抗値が得ら
れ、上述した1/fノイズの影響を最小限にすることが
できる。
【0028】各画素のMOSFET2のゲートは、垂直
選択線および垂直AND3を経て、垂直シフトレジスタ
9に接続されている。各トランスファーゲート4の制御
端子は水平AND5およびラッチ10を経て水平シフト
レジスタ11に接続されている。一連のトランスファー
ゲート4は、2本の水平信号線8に交互に接続され、こ
れら水平信号線は2つの第1および第2の出力12,1
3にそれぞれ接続されている。
【0029】第1の出力12は、ボロメータ型赤外線検
知素子の外でトランジスタTR1 を有する第1の積分回
路14に接続され、第2の出力13は、トランジスタT
2を有する第2の積分回路15に接続されている。積
分回路14において、熱電変換素子の一方の端子は接地
電位に接続され、他方の端子が積分回路14の中のバイ
ポーラトランジスタTR1 16のエミッタに接続されて
いる。このバイポーラトランジスタTR1 16のベース
には熱電変換素子に電流パルスを印加する期間をコント
ロールするパルスφB が印加される。バイポーラトラン
ジスタTR1 16のコレクタには積分用の容量C1 18
が接続されている。さらに、この積分容量C1 18の電
位を所定電位VRにリセットするためのリセットトラン
ジスタ61がバイポーラトランジスタTR1 16のコレ
クタに接続されている。積分出力はバイポーラトランジ
スタTR1 16のコレクタから出力される。積分回路1
5は積分回路14と同様の構成である。
【0030】画素部分の断面図を図2に、平面図を図3
に示す。半導体基板20上にスイッチ素子やシフトレジ
スタとなる走査回路21を形成し、その上に厚いシリコ
ン酸化膜22を形成して、その一部に空洞23を形成す
る。空洞は、空洞となる部分に多結晶シリコンを形成
し、それを最後にエッチングして取り除くことによって
形成する。酸化膜22の上に図1の共通ソースライン
6,垂直信号線7となるアルミニウム24,25を形成
する。ソースライン6,垂直信号線7はボロメータ1に
直列につながるため、1/fノイズ、固定パターンを低
減するために、特に低抵抗にする必要がある。
【0031】アルミニウムは、一般のLSI製造工程の
中で低抵抗な材料であるが、マイグレーション、その他
の理由により他の材料を混ぜることは可能である。空洞
23の上には図3のようにスリット26を作り、長い足
を持った受光面(ダイヤフラム)を形成し、熱分離特性
を向上させている。この受光面は、ボロメータであるチ
タン27と、その上のシリコン酸化膜28と、窒化チタ
ン29からなっている。このチタン27,酸化膜28,
窒化チタン29は、赤外線吸収層を形成しており、チタ
ン27で反射された赤外線は干渉効果により窒化チタン
29に吸収される。酸化膜28の厚さは、吸収を行いた
い赤外線の波長をλ、酸化膜の屈折率をnとして、λ/
(4n)に設定し、窒化チタン29の厚さは数百オング
ストロームに設定する。ボロメータ(チタン)27は有
効に反射を行うように、ダイヤフラム上で密に形成す
る。
【0032】図1の垂直選択線φV1 〜φVn は、各画
素のMOSFETのゲートに接続されているが、この線
は、共通ソースライン6,垂直信号線7と交差すること
になる。アルミニウム配線をもう一層形成することは、
プロセスが複雑になると共に、ダイヤフラムの周辺の凹
凸が急峻になる。そこで本発明では走査回路21のMO
SFETのゲートに使用している多結晶シリコンを使用
する。図2および図3において、30はこのような垂直
選択線を示している。通常、多結晶シリコンは抵抗が高
く、また、垂直選択線にはたくさんの画素スイッチのゲ
ート容量がぶら下がっているため、抵抗が高いとパルス
の立ち上がり、立ち下がりが遅くなる。垂直選択線の充
放電時の時定数は垂直選択線の容量と抵抗の積で決ま
る。そのため本発明では、後述するように、パルスの変
化後水平ブランキングを垂直選択線の充放電時定数より
十分長くしている。
【0033】次に本実施例の動作について説明する。図
2において上から入射した赤外線は赤外線吸収層で形成
され、長い足を持った受光面の温度を変化させ、ボロメ
ータの抵抗値を変化させる。足の部分はあまり温度変化
しないため、足の部分の抵抗値はあまり変化しない。従
ってボロメータは受光部で図3のようにつづら折りにし
て、受光部での長さをかせいでいる。
【0034】この結果、受光部である熱分離が行われた
ダイヤフラム上のボロメータ(チタン)27の抵抗値
は、足の部分の抵抗値、配線抵抗、MOSFET2のオ
ン抵抗、トランスファーゲート4のオン抵抗のいずれよ
りも十分大きくなる。
【0035】各画素の抵抗値の変化は、垂直シフトレジ
スタ9、水平シフトレジスタ11にデータを入力して、
各画素を順次アクセスすることで読み出す。図1の例で
は、2つの出力12,13を持つことで、1度に2つの
画素を読み出せる。これによって1出力の場合に対し
て、積分時間をほぼ2倍にできる。出力は、2つに限ら
ず増やすことは可能である。
【0036】図4に素子を駆動するためのタイミングチ
ャートを示す。図4において、Vsy ncは垂直同期信号、
syncは水平同期信号、φV1 〜φVn は垂直選択信
号、CLOCKはクロック信号、φH1 〜φHm は水平
選択信号、φB は積分時間決定パルス、φR はリセット
パルスである。
【0037】まず垂直シフトレジスタ9にデータを送
り、φV1 の列の画素スイッチのみオンさせる。前述し
たように、垂直選択線は抵抗が高いため、ゲート容量を
充電するための水平ブランキング時間をとる。この後、
水平シフトレジスタ11にデータを送って、φH1 とφ
2 につながるトランスファーゲート4をオンさせる。
バイポーラトランジスタTR1 16,TR2 17で構成
される積分回路14,15に積分時間を決めるパルスφ
B を与えることで積分が行われ、第1および第2の積分
出力が得られる。積分完了後、φR パルスによってリセ
ットが行われる。
【0038】積分期間中流している電流によって、ボロ
メータ1は自己発熱を起こす。従ってこの積分時間が画
素によってばらつくと、自己発熱にばらつきが生じ、ラ
ンダムノイズや固定パターンノイズとなってしまう。水
平シフトレジスタ11の出力パルスで積分時間を決める
と、複数のFET間のばらつきが積分時間に揺らぎを与
え、この問題が起きてしまう。本発明は、積分時間を出
力毎に1つのパルスφB 、および、1つのスイッチ素子
バイポーラトランジスタTR1 16(またはTR2
7)によって決める。この結果、パルス間ばらつきやス
イッチ素子間ばらつきの問題を解決している。
【0039】このようにして最初の2画素を読み出した
後、水平シフトレジスタ11を動かしてφHm までを順
次読み出す。これによってφV1 の行が読み出され、垂
直シフトレジスタ9を動かして同様にφVn までを読み
出す。
【0040】本発明の検出用積分回路では、熱電変換素
子に印加される電圧はエミッタと接地間の電位、すなわ
ち、ベースと接地間の電圧からビルトイン電圧を引いた
電圧で与えられ、積分容量の電位とは分離されている。
このために、積分時間を長くして雑音を低減したり、熱
電変換素子に流す電流を大きくして感度を大きくすると
きには、積分される電荷量が大きくなるが、熱電変換素
子に印加される電圧とは独立に積分容量のリセット電位
を設定することができる。この結果、単純な構成でボロ
メータ型赤外線検知素子の特性を十分に引き出すことが
できる。
【0041】図1の実施例では、積分回路を素子外に置
いたが、素子内に入れることも当然可能である。
【0042】図5は本発明のボロメータ型赤外線検知素
子を駆動して信号を読み出す、赤外線検知装置の一例の
ブロックダイヤグラムである。この赤外線検知装置は、
装置全体を制御するCPUとROM40と、ボロメータ
型赤外線検知素子41に図4のタイミングを印加する駆
動回路42と、信号を読み出すための積分回路43,4
4と、サンプルホールド(S/H)45,46と、A/
Dコンバータ47,48と、画像データを蓄えるRAM
49と、NTSC等のアナログ信号に変換するためのD
/Aコンバータ50とを備えている。さらに必要に応じ
て、各画素の固定パターン量を記憶して補正するための
RAMまたはROM51、素子温度を一定に保つペルチ
ェ素子52などを設ける。
【0043】50μm 角程度の画素を考えた場合、温度
差1Kの対象物を見たとき、ダイヤフラムの温度上昇Δ
Tは0.002℃程度であり、チタンの抵抗値Rを10
KΩ、温度係数αを0.5%/K程度、バイアス電流I
を1mA程度とすると、信号電圧VS は、VS =IR α
ΔT≒100μVとなる。一方、ノイズはジョンソンノ
イズのみ考えれば良いため、積分時間TS を2μSとし
てノイズ電圧Vn は、Vn =√4KTR/(2TS )≒
6.4μVとなる。温度分解能NETDは、NETD=
n /VS ≒0.06Kとなる。
【0044】(実施例2)図8は本発明の一実施例のボ
ロメータ型赤外線検知素子の模式図である。シリコン基
板71上に熱分離構造として、窒化シリコン膜や酸化シ
リコン膜のダイヤフラム72が形成されている。ダイヤ
フラム72は熱分離構造としての熱伝導度を小さくする
ために、2本の細い脚73によってシリコン基板71に
固定されている。すなわち、ダイヤフラム72はシリコ
ン基板71からは離れて、宙に浮いた構造になってい
る。このダイヤフラム72にチタンの熱電変換素子74
が設けられている。ボロメータ型の熱電変換素子とは抵
抗体である。シリコン基板71上に熱電変換素子74の
端子75を取り出すために、脚73上にもチタンの抵抗
体が形成されている。ダイヤフラム72上のチタンの熱
電変換素子74の抵抗値が脚の部分の抵抗値やその他の
寄生抵抗の値に比較して十分大きくなるように、ダイヤ
フラム72上のチタンの熱電変換素子74はつづら折り
にパターニングされている。図示されていないが、赤外
線を吸収するための赤外線吸収層がダイヤフラム71に
は形成されている。
【0045】図8のボロメータ型赤外線検知素子では、
入射した赤外線によって熱分離されたダイヤフラム72
の温度が上昇する。温度が上昇した結果、熱電変換素子
74の電気抵抗値に変化が生じる。端子75から電流を
熱電変換素子74に流すことによって、熱電変換素子7
4の抵抗値変化を検出する。この結果、入射してきた赤
外線の大きさを検出する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明はボロメータ
型赤外線検出素子において、ボロメータ材料として用い
たチタンは、近年のLSI製造プロセスにおいてシリサ
イドやバリヤメタルとして使われており、既存のライン
で製造可能である。
【0047】また1/fノイズの増大や、プロセスの追
加なしに、走査回路にMOSFETを用いることがで
き、MOSFETの特徴である低消費電力で、安価な素
子が構成できる。また、固定パターンノイズの影響を抑
え、また、感度を高めることができ、防犯,監視,誘
導,医療,工業計測等に十分な性能を持つ、安価なボロ
メータ型赤外線検知素子が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボロメータ型赤外線検知素子の一実施
例を示す回路図である。
【図2】図1のボロメータ型赤外線検知素子の画素を示
す断面図である。
【図3】図1のボロメータ型赤外線検知素子の画素を示
す平面図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図5】本発明のボロメータ型赤外線検知素子を用いた
赤外線検知装置のブロックダイヤグラムである。
【図6】従来の赤外線検知素子の回路図である。
【図7】従来の画素の回路図である。
【図8】本発明の一実施例のボロメータ型赤外線検知素
子の模式図である。
【符号の説明】
1 ボロメータ 2 画素スイッチ(N型MOSFET) 3 垂直AND 4 トランスファーゲート 5 水平AND 6 共通ソースライン 7 垂直信号線 8 水平信号線 9 垂直シフトレジスタ 10 ラッチ 11 水平シフトレジスタ 12 第1の出力 13 第2の出力 14 第1の積分回路 15 第2の積分回路 16 バイポーラトランジスタTR1 17 バイポーラトランジスタTR2 18 積分容量C1 19 積分容量C2 20 半導体基板 21 走査回路 22 シリコン酸化膜 23 空洞 24,25 アルミニウム 26 スリット 27 ボロメータ(チタン) 28 シリコン酸化膜 29 窒化チタン 30 垂直選択線 61,62 リセットトランジスタ 71 シリコン基板 72,73 熱分離構造(72 ダイヤフラム,73
脚) 74 熱電変換素子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に1次元または2次元に配列
    され、入射赤外線を電気信号に変換する熱電変換素子
    と、 各画素に配置され、ドレインを前記熱電変換素子の一方
    の端子に接続し、ソースを電源に接続した一導電型MO
    SFETと、 複数画素に1個の割合で配置され、一導電型MOSFE
    Tと反対導電型MOSFETのドレイン同士、ソース同
    士を接続した複数のトランスファーゲートとを有し、 前記熱電変換素子の他方の端子を複数個接続し、前記ト
    ランスファーゲートのソースに接続し、前記複数のトラ
    ンスファーゲートの接続されたドレイン同士を外部へ出
    力することを特徴とするボロメータ型赤外線検知素子。
  2. 【請求項2】熱電変換素子としてチタンを主成分とした
    材料を用い、各画素に配置された一導電型MOSFET
    のソースは、アルミニウムを主成分とする材料で配線を
    行い、各画素に配置された一導電型MOSFETのゲー
    トはシリコンを主成分とする材料で配線を行うことを特
    徴とする請求項2記載のボロメータ型赤外線検知素子。
  3. 【請求項3】少なくとも基板上に設けられた熱分離構造
    と、この熱分離構造に設けられたチタンを主成分とする
    金属よりなる熱電変換素子とを有することを特徴とする
    ボロメータ型赤外線検知素子。
  4. 【請求項4】各画素に配置された一導電型MOSFET
    のゲートに印加されるパルスを変化させた後のブランキ
    ング時間を前記ゲートが接続された配線の充放電時定数
    より長くすることを特徴とする請求項1ないし3記載の
    ボロメータ型赤外線検知素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】熱電変換素子に流す電流パルスの幅が、前
    記外部へ出力する端子毎に1つのスイッチ素子によって
    決定されることを特徴とする請求項4記載のボロメータ
    型赤外線検知素子の駆動方法。
  6. 【請求項6】熱電変換素子の一方が基準電位に接続さ
    れ、他方がバイポーラトランジスタのエミッタに接続さ
    れ、このバイポーラトランジスタのベースに前記熱電変
    換素子に電流パルスを印加する期間をコントロールする
    パルスが印加され、前記バイポーラトランジスタのコレ
    クタに積分用容量とこの積分容量の電位を所定電位にリ
    セットするためのリセットトランジスタとを有すること
    を特徴とする請求項1ないし3記載のボロメータ型赤外
    線検知素子の検出用積分回路。
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