JP3149919B2 - 固体撮像素子及びこれを用いた読み出し回路 - Google Patents

固体撮像素子及びこれを用いた読み出し回路

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JP3149919B2 JP33298097A JP33298097A JP3149919B2 JP 3149919 B2 JP3149919 B2 JP 3149919B2 JP 33298097 A JP33298097 A JP 33298097A JP 33298097 A JP33298097 A JP 33298097A JP 3149919 B2 JP3149919 B2 JP 3149919B2
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    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/20Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using resistors, thermistors or semiconductors sensitive to radiation, e.g. photoconductive devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/30Transforming light or analogous information into electric information
    • H04N5/33Transforming infrared radiation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子及び
これを用いた読み出し回路に関し、特に、ボロメータ型
赤外線撮像素子及びこれを用いた読み出し回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボロメータ型赤外線撮像
素子においては、例えば特開平8−105794号公報
に開示されているように、ボロメータ型赤外線撮像素子
からの信号出力に、ボロメータ抵抗値のばらつきが起因
となるFPN(fixed pattern nois
e)と称する出力ばらつきが生じる。
【0003】図6は、従来のボロメータ型赤外線撮像素
子の一例を示すブロック図である。
【0004】図6に示すように本従来例においては、ボ
ロメータ1及び垂直スイッチ2が2次元に配列されてお
り、ボロメータ1は垂直スイッチ2及び水平スイッチ3
に接続され、垂直スイッチ2は垂直シフトレジスタ5の
出力により、また水平スイッチ3は水平シフトレジスタ
4の出力により、それぞれ順次選択される。選択された
ボロメータ1は出力信号線6を経て外部回路に接続され
る。
【0005】ここで、ボロメータ1においては、入射赤
外線により抵抗値の変化が生じるため、外部回路からボ
ロメータ1に電流を流し、ボロメータ1の両端に現れる
電圧が読み出される。
【0006】また、ボロメータ型赤外線撮像素子におい
ては、デバイスプロセス等が原因となってボロメータ抵
抗値にばらつきが生じるため、外部回路により読み出さ
れた信号電圧にFPNと称する出力ばらつきが生じる。
このFPNを補正するために、従来は、外部回路にA/
D変換器、メモリ及びD/A変換器等が設けられ、各画
素のFPN量を記憶して補正を行うという複雑な演算処
理が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術においては、以下に記載するような
問題点がある。
【0008】(1)FPNが生じる原因の1つに、レイ
アウトパターンに起因するデバイスプロセスでのエッチ
ングによるマイクロローディング効果が挙げられるが、
そのマイクロローディング効果により、ボロメータ抵抗
値が、水平及び垂直方向に一様にある傾きを持ち、ばら
ついてしまう。
【0009】図7は、ボロメータ型赤外線撮像素子にお
けるボロメータ抵抗値の分布図の一例を示す図である。
【0010】ボロメータ抵抗値がばらついた場合、ボロ
メータ型赤外線撮像素子からの信号出力にFPN(fi
xed pattern noise)と称する出力ば
らつきが生じてしまい、このFPNは、回路Dレンジの
妨げになり、読み出し回路でのゲインをとることができ
なくなってしまう。
【0011】(2)上述したように、FPNが回路Dレ
ンジの妨げになり、読み出し回路でのゲインをとること
ができないため、後段につながる回路ノイズ(例えば、
FPNを補正するために備える外部回路のA/D変換
器、メモリ及びD/A変換器等が発生するノイズ)によ
ってノイズが劣化してしまう虞れがある。
【0012】(3)上述したFPNを補正するために、
外部回路にA/D変換器、メモリ及びD/A変換器等が
設けられ、各画素のFPN量を記憶して補正を行うとい
う複雑な演算処理が行われているため、外部回路の規模
が大型化してしまう。
【0013】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成
でFPNの補正を行うことができる固体撮像素子及びこ
れを用いた読み出し回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ボロメータ及び該ボロメータの垂直方向の
選択を行う垂直スイッチからなる検出手段が半導体基板
上に2次元に配列された有効検出手段と、前記ボロメー
タの水平方向の選択を行う水平スイッチと、前記垂直ス
イッチを制御する垂直シフトレジスタと、前記水平スイ
ッチを制御する水平シフトレジスタとを有してなる固体
撮像素子において、前記有効検出手段の外周を囲むよう
に配列され、前記検出手段を具備し、入射赤外線に対し
て感度がない複数の基準検出手段を有し、 該複数の基準
検出手段の組み合わせを用いて前記有効検出手段におけ
るボロメータ抵抗値の分布を得ることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】また、前記基準検出手段は、前記有効検出
手段の最上部の上側に隣接し、かつ水平方向に配列され
た水平上部基準検出手段と、前記有効検出手段の最下部
下側に隣接し、かつ水平方向に配列された水平下部基
準検出手段と、前記有効検出手段の最右部の右側に隣接
し、かつ垂直方向に配列された垂直右部基準検出手段
と、前記有効検出手段の最左部の左側に隣接し、かつ垂
直方向に配列された垂直左部基準検出手段と、前記有効
検出手段の右上部に隣接、配置された右上部基準検出手
段と、前記有効検出手段の右下部に隣接、配置された右
下部基準検出手段と、前記有効検出手段の左上部に隣
接、配置された左上部基準検出手段と、前記有効検出手
段の左下部に隣接、配置された左下部基準検出手段とを
有することを特徴とする。
【0022】また、前記水平上部基準検出手段と前記水
平下部基準検出手段と前記垂直右部基準検出手段と前記
垂直左部基準検出手段とは、互いに直列に接続されて
り、前記右上部基準検出手段と前記右下部基準検出手段
と前記左上部基準検出手段と前記左下部基準検出手段と
は、互いに直列に接続されていることを特徴とする。
【0023】
【0024】また、前記水平上部基準検出手段と前記水
平下部基準検出手段と前記垂直右部基準検出手段と前記
垂直左部基準検出手段とは、互いに並列に接続されて
り、前記右上部基準検出手段と前記右下部基準検出手段
と前記左上部基準検出手段と前記左下部基準検出手段と
は、互いに並列に接続されていることを特徴とする。
【0025】
【0026】また、前記固体撮像素子を用いた読み出し
回路であって、エミッタが、前記有効検出手段と接続さ
れる第1のバイポーラトランジスタと、エミッタが、前
記水平上部基準検出手段、前記水平下部基準検出手段、
前記垂直右部基準検出手段及び前記垂直左部基準検出手
段が接続された信号線と接続される第2のバイポーラト
ランジスタと、エミッタが、前記右上部基準検出手段、
前記右下部基準検出手段、前記左上部基準検出手段及び
前記左下部基準検出手段接続された信号線と接続され
る第3のバイポーラトランジスタと、コレクタが、前記
第1、第2及び第3のバイポーラトランジスタと接続さ
れる積分容量と、該積分容量の電位を所定電位にリセッ
トするためのリセット手段とを有することを特徴とす
る。
【0027】(作用) 上記のように構成された本発明においては、ボロメータ
及び垂直スイッチからなる検出手段が2次元に配列され
た有効検出手段の外周に、該有効検出手段に隣接するよ
うに、検出手段を具備し、入射赤外線に対する感度がな
基準検出手段が設けられており、該基準検出手段によ
って有効検出手段内のボロメータ抵抗値の分布が得られ
るので、簡易な構成でFPN補正が行われる。これによ
り、外部回路にA/D変換器、メモリ及びD/A変換器
等を備え、各画素のFPN量を記憶して補正を行うとい
うような複雑な演算処理を行う必要がない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0029】図1は、本発明の固体撮像素子の実施の一
形態を示す図である。
【0030】図1に示すように本形態においては、ボロ
メータ1及び垂直スイッチ2からなる検出手段が2次元
に配列されており、ボロメータ1は垂直スイッチ2及び
水平スイッチ3に接続される。また、垂直シフトレジス
タ5の出力は垂直スイッチ2のゲートに接続され、水平
シフトレジスタ4の出力は水平スイッチ3のゲートに接
続される。
【0031】また本形態の特徴として、ボロメータ1及
び垂直スイッチ2からなる有効検出手段となる有効画素
区域19の外周に、水平方向のFPNの基準画素となる
垂直右部基準画素7及び垂直左部基準画素10、並び
に、垂直方向のFPNの基準画素となる水平上部基準画
素11及び水平下部基準画素8、並びに、有効画素区域
19の中心画素のボロメータ抵抗値を算出するための右
上部基準画素14、右下部基準画素15、左下部基準画
素16及び左上部基準画素17がそれぞれ有効画素区域
19と隣接して配列されている。
【0032】ここで、垂直右部基準画素7においては、
有効画素区域19の最右部の右側に隣接するように、ボ
ロメータ1及び垂直スイッチ2が垂直方向に配置されて
設けられており、垂直左部基準画素10においては、有
効画素区域19の最左部の左側に隣接するように、ボロ
メータ1及び垂直スイッチ2が垂直方向に配置されて設
けられており、水平上部基準画素11においては、有効
画素区域19の最上部の上側に隣接するように、ボロメ
ータ1及び垂直スイッチ2が水平方向に配置されて設け
られており、水平下部基準画素8においては、有効画素
区域19の最下部の下側に隣接するように、ボロメータ
1及び垂直スイッチ2が水平方向に配置されて設けられ
ている。
【0033】また、右上部基準画素14においては、1
つずつのボロメータ1及び垂直スイッチ2から構成さ
れ、有効画素区域19の右上部に隣接するように設けら
れており、右下部基準画素15においては、1つずつの
ボロメータ1及び垂直スイッチ2から構成され、有効画
素区域19の右下部に隣接するように設けられており、
左下部基準画素16においては、1つずつのボロメータ
1及び垂直スイッチ2から構成され、有効画素区域19
の左下部に隣接するように設けられており、左上部基準
画素17においては、1つずつのボロメータ1及び垂直
スイッチ2から構成され、有効画素区域19の左上部に
隣接するように設けられている。
【0034】ここで、垂直右部基準画素7、水平下部基
準画素8、水平下部基準画素用水平スイッチ9、垂直左
部基準画素10、水平上部基準画素11及び水平上部基
準画素用水平スイッチ12においては、順次直列に接続
され、その後、水平・垂直基準画素信号線13に接続さ
れる。同様に、右上部基準画素14、右下部基準画素1
5、左下部基準画素16及び左上部基準画素17におい
ても、順次直列に接続され、その後、四隅画素信号線1
8に接続される。
【0035】次に、垂直右部基準画素7、垂直左部基準
画素10、水平上部基準画素11及び水平下部基準画素
8の構成について詳細に説明する。
【0036】垂直右部基準画素7、垂直左部基準画素1
0、水平上部基準画素11及び水平下部基準画素8にお
いては、自己発熱による画素破壊を防止するため、犠牲
層エッチングが行われない。そのため、入射赤外線に対
する感度はない。
【0037】ここで、自己発熱について説明する。
【0038】ボロメータ1に流れる電流をI、ボロメー
タの抵抗値をR、1画素の選択時間をt、熱コンダクタ
ンスをGth、熱時定数をτとしたとき、ボロメータ1
の自己発熱温度ΔTは、以下の式で表される。
【0039】ΔT=(I2・R・t)/(Gth・τ) 通常、有効画素区域19内のボロメータ1を形成する受
光部は、その下層(犠牲層)をエッチングで取り除くこ
とによって、宙に浮いた膜(ダイアフラム)が形成さ
れ、熱の逃げを防ぐ構造となっているため、熱コンダク
タンスGthは、小さい。そのため、熱時定数よりも短
い周期で同一画素が選択されると、自己発熱量が増大
し、画素の特性劣化及び画素破壊が生じる。
【0040】ここで、垂直右部基準画素7、垂直左部基
準画素10、水平上部基準画素11及び水平下部基準画
素8においては、画素の長時間選択及び画素の短周期選
択が行われているため、犠牲層エッチングは行われな
い。犠牲層エッチングが行われない場合、熱コンダクタ
ンスGthを増大させることになり、自己発熱は生じな
い。
【0041】次に、垂直右部基準画素7、垂直左部基準
画素10、水平上部基準画素11及び水平下部基準画素
8においては、回路動作においてVDD側で動作するた
め、MOSFETのON抵抗の動作点依存性が考慮さ
れ、PチャンネルMOSFETから構成され、さらに基
板バイアス効果によるVTの増大が考慮され、バックゲ
ートとソース端子とが短絡されている。
【0042】水平上部基準画素11及び水平下部基準画
素8のPチャンネルMOSFETは常に選択されている
状態(ON状態)である。
【0043】次に、右上部基準画素14、右下部基準画
素15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17の
構成について詳細に説明する。
【0044】右上部基準画素14、右下部基準画素1
5、左下部基準画素16及び左上部基準画素17におい
ても、上述した理由により自己発熱による画素破壊を防
止するため、犠牲層エッチングが行われない。そのた
め、入射赤外線に対する感度はない。
【0045】また、右上部基準画素14、右下部基準画
素15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17お
いては、回路動作においてGND側で動作するため、M
OSFETのON抵抗の動作点依存性が考慮され、Nチ
ャンネルMOSFETから構成され、さらに上述した理
由によりバックゲートとソース端子とが短絡されてい
る。
【0046】また、全てのNチャンネルMOSFETに
おいては、常に選択されている状態(ON状態)であ
る。
【0047】ここで、MOSFETのON抵抗の動作点
依存性について説明する。
【0048】MOSFETにおいて、動作点が低電位側
にある場合、Nチャンネルを用いた方が、ON抵抗は低
抵抗になり、一方、動作点が高電位側にある場合、Pチ
ャンネルを用いた方が、ON抵抗は低抵抗になる。
【0049】ここで、有効画素区域19とのレイアウト
パタ−ンの均一性を高めるために、垂直右部基準画素
7、水平下部基準画素8、垂直左部基準画素10、水平
上部基準画素11、右上部基準画素14、右下部基準画
素15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17に
おいては、有効画素区域19内のボロメータ1及び垂直
スイッチ2とほぼ同一構成に設計されており、また、前
記各基準画素の抵抗値は、ボロメータ1の抵抗値と同一
値に設計されている。
【0050】以下に、上記のように構成された固体撮像
素子の動作について説明する。
【0051】ボロメータ1は、垂直スイッチ2及び水平
スイッチ3に接続される。
【0052】垂直スイッチ2は垂直シフトレジスタ5の
出力により、また、水平スイッチ3は水平シフトレジス
タ4の出力によりそれぞれ順次選択され、選択された垂
直スイッチ2と選択された水平スイッチ3との交点のボ
ロメータ1が選択画素となる。
【0053】選択されたボロメータ1は出力信号線6を
介して外部回路に接続され、信号が読み出される。この
時同時に、垂直右部基準画素7及び垂直左部基準画素1
0も垂直シフトレジスタ5の出力によりそれぞれ選択さ
れ、また、水平上部基準画素11及び水平下部基準画素
8も水平シフトレジスタ4の出力によりそれぞれ選択さ
れる。
【0054】選択された水平上部基準画素11、水平下
部基準画素8、垂直右部基準画素7及び垂直左部基準画
素10は、互いに直列に接続されており、水平・垂直基
準信号線13を介して外部回路に接続され、信号が読み
出される。
【0055】また、右上部基準画素14、右下部基準画
素15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17に
おいては、常に選択された状態で、互いに直列に接続さ
れており、四隅画素信号線18を介して外部回路に接続
され、信号が読み出される。
【0056】以下に、本発明の上述した実施の形態のさ
らなる具体例について説明する。
【0057】図2は、図1に示した固体撮像素子を用い
た読み出し回路の一構成例を示す回路図である。
【0058】図2に示すように本例においては、積分ト
ランジスタ22のエミッタに出力信号線6が接続され、
出力信号線6には、水平シフトレジスタの出力21によ
り選択された水平スイッチ3と、ボロメータ1と、垂直
シフトレジスタの出力20により選択された垂直スイッ
チ2とが互いに直列に接続され、さらにGNDへ接続さ
れている。
【0059】また、バイアス電圧23が、積分トランジ
スタ22のベースに印加されており、積分トランジスタ
22を流れる電流I1がボロメータ1にも流れる。
【0060】また、バイアス電流供給トランジスタ24
のエミッタに水平・垂直基準画素信号線13が接続さ
れ、水平・垂直基準画素信号線13には、水平シフトレ
ジスタの出力21により選択された水平上部基準画素用
水平スイッチ12と、水平上部基準画素11と、垂直シ
フトレジスタの出力20により選択された垂直左部基準
画素10と、水平シフトレジスタの出力21により選択
された水平下部基準画素用水平スイッチ9と、水平下部
基準画素8と、垂直シフトレジスタの出力20により選
択された垂直右部基準画素7とが互いに直列に接続さ
れ、さらにVDDへ接続されている。
【0061】バイアス電圧25が、バイアス電流供給ト
ランジスタ24のベースに印加されており、バイアス電
流供給トランジスタ24を流れる電流I2が前記各水平
及び垂直基準画素にも流れる。
【0062】同様に、バイアス電流引き抜きトランジス
タ26のエミッタに四隅画素信号線18が接続され、四
隅画素信号線18には右上部基準画素14、右下部基準
画素15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17
が互いに直列に接続され、さらにGNDへ接続されてい
る。
【0063】バイアス電圧27が、バイアス電流引き抜
きトランジスタ26のベースに印加されており、バイア
ス電流引き抜きトランジスタ26を流れる電流I3が前
記各基準画素にも流れる。
【0064】積分トランジスタ22のコレクタ、バイア
ス電流供給トランジスタ24のコレクタ及びバイアス電
流引き抜きトランジスタ26のコレクタは、各々互いに
接続され、積分コンデンサ28及びリセットスイッチ2
9、さらにソースフォロワ32にも接続されている。
【0065】リセットスイッチ29は、リセットパルス
30により、積分コンデンサ28をリセット電圧31に
リセットする。ソースフォロワ32は、積分コンデンサ
28の電位変動を読み出し回路出力33に出力する。
【0066】以下に、上記のように構成された固体撮像
素子の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0067】まず、動作の模式図を参照して説明する。
【0068】図3は、本発明の固体撮像素子の動作を説
明するための第1の模式図である。
【0069】図3を参照すると、水平シフトレジスタ4
及び垂直シフトレジスタ5の出力により、RBが選択さ
れている。この時同時に、水平上部基準画素11のRH
1、水平下部基準画素8のRH2、垂直右部基準画素7
のRV1及び垂直左部基準画素10のRV2が選択され
ている。
【0070】ここで、各基準画素は有効画素区域19の
外周に隣接して配列されているため、各基準画素のボロ
メータ抵抗値は有効画素区域19の最外周に配列されて
いる画素のボロメータ抵抗値と同一値と考えてもよい。
【0071】よって、図7に示したようにボロメータ抵
抗値の分布が水平及び垂直方向に一様にある傾きを持
ち、ばらついている場合には、水平上部基準画素11の
RH1と水平下部基準画素8のRH2とのボロメータ抵
抗平均値が垂直方向の中央画素RVCのボロメータ抵抗
値と同一になり、同様に垂直右部基準画素7のRV1と
垂直左部基準画素10のRV2とのボロメータ抵抗平均
値が水平方向の中央画素RHCのボロメータ抵抗値と同
一になる。
【0072】また、有効画素区域19の外周四隅に、右
上部基準画素14、右下部基準画素15、左下部基準画
素16及び左上部基準画素17が配置されており、これ
らの平均値が有効画素区域19の中心画素R0のボロメ
ータ抵抗値と同一になる。
【0073】ここで、垂直方向の中央画素RVCのボロ
メータ抵抗値と中心画素R0のボロメータ抵抗値の差分
をΔX、水平方向の中央画素RHCのボロメータ抵抗値
と中心画素R0のボロメータ抵抗値の差分をΔYとする
と、RBのボロメータ抵抗値は、 RBのボロメータ抵抗値=R0のボロメータ抵抗値+ΔX+ΔY・・・(1) で近似できる。
【0074】次に、この近似を図面を参照して検証す
る。
【0075】図4は、本発明の固体撮像素子の動作を説
明するための第2の模式図である。
【0076】例えば、有効画素区域19の中心画素のボ
ロメータ抵抗値Rを中心として、ボロメータ抵抗値のば
らつきが水平方向の左側に−A%、右側に+A%、ま
た、垂直方向の下側に−B%、上側に+B%の一様な傾
斜を持つ場合、図4に示すようなボロメータ抵抗値の配
列となる。
【0077】ここで、有効画素区域19の最上左部の画
素が選択されている場合、垂直方向の中央画素のボロメ
ータ抵抗値が(1−A)Rであり、水平方向の中央画素
のボロメータ抵抗値が(1+B)Rである。
【0078】よって、(1)式の左辺は、最上左部の画
素が選択されているので、 RBのボロメータ抵抗値=(1−A)(1+B)R=(1−A+B−AB)R ・・・(2) となる。
【0079】一方、(1)式の右辺は、 R0のボロメータ抵抗値+ΔX+ΔY=R+{(1−A)R−R}+{(1+ B)R−R}=(1−A+B)R・・・(3) となる。
【0080】(2)、(3)式を比較してみると、A及
びBが小さな時、すなわち、抵抗ばらつきの度合いが小
さいほど、近似がよく合う。
【0081】次に、(1)式の演算を実際の回路構成で
実現する方法について説明する。
【0082】有効画素区域19の選択されている画素の
抵抗値をRB0、選択されている垂直右部基準画素7の
抵抗値をRBV1、選択されている垂直左部基準画素1
0の抵抗値をRBV2、選択されている水平上部基準画
素12の抵抗値をRBH1、選択されている水平下部基
準画素8の抵抗値をRBH2、右上部基準画素14の抵
抗値をRBa、右下部基準画素15の抵抗値をRBb、
左下部基準画素16の抵抗値をRBc、左上部基準画素
17の抵抗値をRBdとすると、(1)式は以下のよう
に変形できる。
【0083】 RBのボロメータ抵抗値=R0のボロメータ抵抗値+ΔX+ΔY・・・(1) RB0={(RBa+RBb+RBc+RBd)/4}+{{(RBV1+R BV2)/2}−{(RBa+RBb+RBc+RBd)/4}}+{{(RB H1+RBH2)/2}−{(RBa+RBb+RBc+RBd)/4}}={ (RBV1+RBV2+RBH1+RBH2)/2}−{(RBa+RBb+R Bc+RBd)/4}・・・(4) となる。
【0084】この演算処理を行う回路が図2に示した回
路である。
【0085】次に、図2に示した読み出し回路の動作に
ついて説明する。
【0086】まず、積分コンデンサ28の電位が、リセ
ットスイッチ29及びリセットパルス30により、一定
周期の一定期間にリセット電圧31にリセットされる。
【0087】次に、リセット期間外に積分コンデンサ2
8へ流れ込む電流及び流れ出る電流の成分を考えると、
第1の成分として、積分トランジスタ22及びバイアス
電圧23により、ボロメータ1の抵抗値に応じた電流I
1が積分コンデンサ28から流れ出る。
【0088】第2の成分として、バイアス電流供給トラ
ンジスタ24及びバイアス電圧25により、垂直右部基
準画素7、垂直左部基準画素10、水平上部基準画素1
1及び水平下部基準画素8が互いに直列に接続された抵
抗値に応じた電流I2が積分コンデンサ28に流れ込
む。
【0089】第3の成分として、バイアス電流引き抜き
トランジスタ26及びバイアス電圧27により、右上部
基準画素14、右下部基準画素15、左下部基準画素1
6及び左上部基準画素17が互いに直列に接続された抵
抗値に応じた電流I3が積分コンデンサ28から流れ出
る。
【0090】ここで、読み出し回路出力33において、
FPNによる出力ばらつきが生じないということは、積
分コンデンサ28へ流れ込む電流及び流れ出る電流成分
を一定にし、積分コンデンサ28の電位変動を抑制する
ことである。よって、(4)式を上記電流の形で考える
と、 RB0={(RBV1+RBV2+RBH1+RBH2)/2}−{(RBa +RBb+RBc+RBd)/4}・・・(4) I1=I2−I3・・・(5) となり、また、RB0、RBV1、RBV2、RBH
1、RBH2、RBa、RBb、RBc、RBdのそれ
ぞれがほぼ同じ抵抗値であるから、I2=2I1、I1
=I3と置くことができる。
【0091】よって、(5)式は、 I1=2I1−I1・・・(6) と変形でき、積分コンデンサ28へ流れ込む電流及び流
れ出る電流成分を一定することができる。
【0092】上記から、バイアス電流供給トランジスタ
24から積分コンデンサ28へ流れ込む電流I2を、積
分コンデンサ28から積分トランジスタ22に流れ出る
電流I1の2倍に設定し、また、積分コンデンサ28か
らバイアス電流引き抜きトランジスタ26へ流れ出る電
流I3を、積分コンデンサ28から積分トランジスタ2
2に流れ出る電流I1と同一に設定すれば、積分コンデ
ンサ28へ流れ込む電流及び流れ出る電流成分を一定に
することができ、読み出し回路出力33において、FP
Nによる出力ばらつきが生じることはない。
【0093】この条件を実際の回路で実現するには、バ
イアス電流供給トランジスタ24のエミッタ−VDD間
電圧が、積分トランジスタ22のエミッタ−GND間電
圧の8倍となるようにバイアス電圧25を設定する(バ
イアス電流供給トランジスタ24のエミッタ−VDD間
には、垂直右部基準画素7、水平下部基準画素8、垂直
左部基準画素10及び水平上部基準画素11が互いに直
列に接続されるため、積分トランジスタ22のエミッタ
−GND間のボロメータ抵抗値に対して、約4倍の抵抗
値であり、また、2倍の電流を流すため)。
【0094】同様に、バイアス電流引き抜きトランジス
タ26のエミッタ−GND間電圧が、積分トランジスタ
22のエミッタ−GND間電圧の4倍となるようにバイ
アス電圧27を設定する(バイアス電流引き抜きトラン
ジスタ26のエミッタ−GND間には、右上部基準画素
14、右下部基準画素15、左下部基準画素16及び左
上部基準画素17が互いに直列に接続されるため、積分
トランジスタ22のエミッタ−GND間のボロメータ抵
抗値に対して、約4倍の抵抗値である)。
【0095】(他の実施の形態)次に、本発明の固体撮
像素子を用いた読み出し回路の他の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0096】図5は、図1に示した固体撮像素子を用い
た読み出し回路の他の構成例を示す回路図である。
【0097】図5に示すように本形態においては、垂直
右部基準画素7、水平下部基準画素8、垂直左部基準画
素10及び水平上部基準画素11が互いに並列に接続さ
れており、また、右上部基準画素14、右下部基準画素
15、左下部基準画素16及び左上部基準画素17も互
いに並列に接続されている。
【0098】上述したように、並列に接続することによ
り、図2に示した実施例と同一値の電流I2、電流I3
を流した場合、バイアス電流供給トランジスタ24のエ
ミッタ−VDD間抵抗値及びバイアス電流引き抜きトラ
ンジスタ26のエミッタ−GND間抵抗値が、図2に示
したものに対して1/16になるため、バイアス電流供
給トランジスタ24のエミッタ−VDD間の電圧及びバ
イアス電流引き抜きトランジスタ26のエミッタ−GN
D間の電圧を1/16に下げられること、すなわち、V
DD(バイアス電圧25を図2に示した実施例と同一値
とした場合)及びバイアス電圧27の低電圧化を図るこ
とができる。しかし、並列接続により、直列接続時に比
べてノイズは劣化することがある。
【0099】次に、ノイズ劣化について説明する。
【0100】まず、ボロメータのジョンソンノイズVn
RBは、次式で定義される。
【0101】 VnRB=(4kTΔfR)1/2・・・(7) ここで、k=1.38×10-23、T=300K、Δ
f:ノイズ帯域、R:ボロメータ抵抗値とする。
【0102】また、バイアス電流供給トランジスタ24
のエミッタ及びバイアス電流引き抜きトランジスタ26
のエミッタに接続される抵抗のジョンソンノイズVnR
eは、次式で定義される。
【0103】 VnRe=(4kTΔf(R2/Re))1/2・・・(8) ここで、Re:バイアス電流供給トランジスタ24のエ
ミッタ及びバイアス電流引き抜きトランジスタ26のエ
ミッタに接続される抵抗の抵抗値とする。
【0104】(7)式と(8)式とを比較すると、(R
/Re)1/2の値により、VnRB及びVnReの大小
関係が変化する。
【0105】例えば、ボロメータ1の抵抗値と前記各基
準画素の抵抗値とが等しい場合、直列接続時には、上述
したReがRの4倍となるため、バイアス電流供給トラ
ンジスタ24のエミッタ及びバイアス電流引き抜きトラ
ンジスタ26のエミッタに接続される抵抗のジョンソン
ノイズVnReは、ボロメータのジョンソンノイズVn
RBに対し、それぞれ1/2倍になる。
【0106】一方、並列接続の時には、上述したReが
Rの1/4倍となり、バイアス電流供給トランジスタ2
4のエミッタ及びバイアス電流引き抜きトランジスタ2
6のエミッタに接続される抵抗のジョンソンノイズVn
Reは、ボロメータのジョンソンノイズVnRBに対
し、それぞれ2倍となる。
【0107】したがって、回路を撮像装置等のシステム
に適用した場合、上述したジョンソンノイズがシステム
全体としてのトータルノイズの支配的要因であると、直
列接続時に比べ並列接続時のほうがトータルノイズは大
きくなる。
【0108】図2及び図5に示したものにおいては、水
平上部基準画素11及び水平下部基準画素8のPチャン
ネルMOSFET、並びに、右上部基準画素14、右下
部基準画素15、左下部基準画素16及び左上部基準画
素17の全てのNチャンネルMOSFETにおいては、
常に選択されている状態(ON状態)ではあるが、有効
画素区域19とのレイアウトパタ−ンの均一性を高める
ために配置されている。
【0109】しかし、上述したPチャンネルMOSFE
T及び全てのNチャンネルMOSFETにおいては、削
除した場合、有効画素区域19とのレイアウトパタ−ン
の均一性が劣化し、その結果、前記各基準画素の抵抗値
分布と有効画素区域19との抵抗値分布が多少異なり、
補正精度に多少の誤差が生じるが、回路動作の上で問題
ないため、削除可能である。
【0110】上述したように、有効画素区域19とのレ
イアウトパタ−ンの均一性を高めるために、垂直右部基
準画素7、水平下部基準画素8、垂直左部基準画素1
0、水平上部基準画素11、右上部基準画素14、右下
部基準画素15、左下部基準画素16及び左上部基準画
素17においては、有効画素区域19内のボロメータ1
及び垂直スイッチ2とできるだけ同一の構成にすること
が好ましく、さらに、上述した各基準画素の抵抗値は、
ボロメータ1の抵抗値と同一値に設計しておくことが好
ましく、さらに、ジョンソンノイズがシステム全体とし
てのトータルノイズの支配的要因である場合には、上述
した各基準画素を互いに直列に接続することが好まし
い。
【0111】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0112】(1)固体撮像素子上にFPNの基準とな
る基準検出手段が設けられているため、外部回路に各画
素のFPN情報を記録して補正を行う手段に用いられる
A/D変換器、メモリ及びD/A変換器等が不要とな
り、外部回路を削減することができる。
【0113】(2)固体撮像素子上にFPNの基準とな
る基準検出手段が設けられているため、外部回路によっ
てA/D変換器及びメモリ等を用いて各画素のFPN情
報を作成する等の複雑な演算処理が不要となる。
【0114】(3)固体撮像素子からの信号を読み出す
回路にてFPN補正が行われているため、回路Dレンジ
を有効に活用することができ、回路の初段部分において
十分な増幅を行うことができ、後段につながる回路によ
るノイズの劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子の実施の一形態を示す図
である。
【図2】図1に示した固体撮像素子を用いた読み出し回
路の一構成例を示す回路図である。
【図3】本発明の固体撮像素子の動作を説明するための
第1の模式図である。
【図4】本発明の固体撮像素子の動作を説明するための
第2の模式図である。
【図5】図1に示した固体撮像素子を用いた読み出し回
路の他の構成例を示す回路図である。
【図6】従来のボロメータ型赤外線撮像素子の一例を示
すブロック図である。
【図7】ボロメータ型赤外線撮像素子におけるボロメー
タ抵抗値の分布図の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ボロメータ 2 垂直スイッチ 3 水平スイッチ 4 水平シフトレジスタ 5 垂直シフトレジスタ 6 出力信号線 7 垂直右部基準画素 8 水平下部基準画素 9 水平下部基準画素用水平スイッチ 10 垂直左部基準画素 11 水平上部基準画素 12 水平上部基準画素用水平スイッチ 13 水平・垂直基準画素信号線 14 右上部基準画素 15 右下部基準画素 16 左下部基準画素 17 左上部基準画素 18 四隅画素信号線 19 有効画素区域 20 垂直シフトレジスタの出力 21 水平シフトレジスタの出力 22 積分トランジスタ 23 バイアス電圧 24 バイアス電流供給トランジスタ 25 バイアス電圧 26 バイアス電流引き抜きトランジスタ 27 バイアス電圧 28 積分コンデンサ 29 リセットスイッチ 30 リセットパルス 31 リセット電圧 32 ソースフォロワ 33 読み出し回路出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 5/00 - 5/48 G01J 1/00 - 1/60 G01V 9/04 H04N 5/33

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボロメータ及び該ボロメータの垂直方向
    の選択を行う垂直スイッチからなる検出手段が半導体基
    板上に2次元に配列された有効検出手段と、前記ボロメ
    ータの水平方向の選択を行う水平スイッチと、前記垂直
    スイッチを制御する垂直シフトレジスタと、前記水平ス
    イッチを制御する水平シフトレジスタとを有してなる固
    体撮像素子において、 前記有効検出手段の外周を囲むように配列され、前記検
    出手段を具備し、入射赤外線に対して感度がない複数の
    基準検出手段を有し、 該複数の基準検出手段の組み合わせを用いて前記有効検
    出手段におけるボロメータ抵抗値の分布を得る ことを特
    徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の固体撮像素子におい
    て、 前記基準検出手段は、 前記有効検出手段の最上部の上側に隣接し、かつ水平方
    向に配列された水平上部基準検出手段と、 前記有効検出手段の最下部の下側に隣接し、かつ水平方
    向に配列された水平下部基準検出手段と、 前記有効検出手段の最右部の右側に隣接し、かつ垂直方
    向に配列された垂直右部基準検出手段と、 前記有効検出手段の最左部の左側に隣接し、かつ垂直方
    向に配列された垂直左部基準検出手段と、 前記有効検出手段の右上部に隣接、配置された右上部基
    準検出手段と、 前記有効検出手段の右下部に隣接、配置された右下部基
    準検出手段と、 前記有効検出手段の左上部に隣接、配置された左上部基
    準検出手段と、 前記有効検出手段の左下部に隣接、配置された左下部基
    準検出手段とを有する ことを特徴とする固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の固体撮像素子におい
    て、前記水平上部基準検出手段と前記水平下部基準検出手段
    と前記垂直右部基準検出手段と前記垂直左部基準検出手
    段とは、互いに直列に接続されており、 前記右上部基準検出手段と前記右下部基準検出手段と前
    記左上部基準検出手段と前記左下部基準検出手段とは、
    互いに直列に接続されている ことを特徴とする固体撮像
    素子。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の固体撮像素子におい
    て、前記水平上部基準検出手段と前記水平下部基準検出手段
    と前記垂直右部基準検出手段と前記垂直左部基準検出手
    段とは、互いに並列に接続されており、 前記右上部基準検出手段と前記右下部基準検出手段と前
    記左上部基準検出手段と前記左下部基準検出手段とは、
    互いに並列に接続されている ことを特徴とする固体撮像
    素子。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の固体撮像素子を用いた
    読み出し回路であって、 エミッタが、前記有効検出手段と接続される第1のバイ
    ポーラトランジスタと、 エミッタが、前記水平上部基準検出手段、前記水平下部
    基準検出手段、前記垂直右部基準検出手段及び前記垂直
    左部基準検出手段が接続された信号線と接続される第2
    のバイポーラトランジスタと、 エミッタが、前記右上部基準検出手段、前記右下部基準
    検出手段、前記左上部基準検出手段及び前記左下部基準
    検出手段が接続された信号線と接続される第3のバイポ
    ーラトランジスタと、 コレクタが、前記第1、第2及び第3のバイポーラトラ
    ンジスタと接続される積分容量と、 該積分容量の電位を所定電位にリセットするためのリセ
    ット手段とを有することを特徴とする読み出し回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の固体撮像素子におい
    て、 前記基準検出手段は、 前記有効検出手段の最上部の上側に隣接し、かつ水平方
    向に配列された水平上部基準検出手段と、前記有効検出
    手段の最下部に下側に隣接し、かつ水平方向に配列され
    た水平下部基準検出手段との少なくとも1つと、 前記有効検出手段の最右部の右側に隣接し、かつ垂直方
    向に配列された垂直右部基準検出手段と、前記有効検出
    手段の最左部の左側に隣接し、かつ垂直方向に配列され
    た垂直左部基準検出手段との少なくとも1つとを有する
    ことを特徴とする固体撮像素子。
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