JP2017017467A - 積分器、ad変換器、及び放射線検出装置 - Google Patents

積分器、ad変換器、及び放射線検出装置 Download PDF

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弘勝 白濱
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Shunsuke Kimura
俊介 木村
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Tetsuro Itakura
哲朗 板倉
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Masanori Furuta
雅則 古田
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英之 舟木
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Abstract

【課題】高精度かつ低消費電力な積分器、並びに、この積分器を備えたAD変換器及び放射線検出装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る積分器は、第1,第2ノードと、第1〜第5スイッチと、第1,第2主積分容量と、第1副積分容量と、を備える。第1スイッチは、一端が第1ノード、他端が第3ノードに接続される。第2スイッチは、一端が第3ノード、他端が第2ノードに接続される。第1主積分容量は、一端が第3ノード、他端が基準電圧線に接続される。第3スイッチは、一端が第1ノード、他端が第4ノードに接続される。第4スイッチは、一端が第4ノード、他端が第2ノードに接続される。第2主積分容量は、一端が第4ノード、他端が基準電圧線に接続される。第5スイッチは、一端が第1ノード、他端が第5ノードに接続される。第1副積分容量は、一端が第5ノード、他端が基準電圧線に接続される。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、積分器、AD変換器、及び放射線検出装置に関する。
従来、積分器により電流を積分し、積分値をAD変換する電荷積分型のAD変換器が知られている。このAD変換器は、信号が電流として出力される放射線検出器などに利用されている。
従来のAD変換器として、積分器をオペアンプにより構成したものが提案されている。このAD変換器では、オペアンプの仮想接地により、電流が積分容量に入力され、入力された電流に応じた電荷が積分容量に蓄積される。そして、積分容量の電圧が、積分値として出力される。
上記従来の積分器は、積分容量のリセット中の電流を積分できないため、積分の精度が低いという問題があった。また、この積分器は、オペアンプを備えるため、消費電力が大きいという問題もあった。
IEEE 4th International Workshop on advances in Sensors and Interfaces, 2011. IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging conference Record, 2012.
高精度かつ低消費電力な積分器、並びに、この積分器を備えたAD変換器及び放射線検出装置を提供する。
一実施形態に係る積分器は、第1ノードと、第2ノードと、第1スイッチと、第2スイッチと、第1主積分容量と、第3スイッチと、第4スイッチと、第2主積分容量と、第5スイッチと、第1副積分容量と、を備える。第1ノードは、信号電流を入力される。第2ノードは、電圧を出力する。第1スイッチは、一端が第1ノードに接続され、他端が第3ノードに接続される。第2スイッチは、一端が第3ノードに接続され、他端が第2ノードに接続される。第1主積分容量は、一端が第3ノードに接続され、他端が基準電圧線に接続される。第3スイッチは、一端が第1ノードに接続され、他端が第4ノードに接続される。第4スイッチは、一端が第4ノードに接続され、他端が第2ノードに接続される。第2主積分容量は、一端が第4ノードに接続され、他端が基準電圧線に接続される。第5スイッチは、一端が第1ノードに接続され、他端が第5ノードに接続される。第1副積分容量は、一端が第5ノードに接続され、他端が基準電圧線に接続される。
従来のAD変換器の一例を示す図。 図1のAD変換器における積分器の出力電圧を示す図。 従来のAD変換器の他の例を示す図。 第1実施形態に係るAD変換器の一例を示す図。 信号電流の積分時の主積分容量の電圧と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフ。 残差信号生成時の主積分容量の電圧と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフ。 図4の積分器の動作を示すタイミングチャート。 図4の積分器の動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態に係るAD変換器の一例を示す図。 図8の残差生成回路の動作を示すタイミングチャート。 残差信号と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフ。 第3実施形態に係るAD変換器の一例を示す図。 図12のAD変換器の動作を示すタイミングチャート。 第4実施形態に係るAD変換器の一例を示す図。 図14のAD変換器の動作を示すタイミングチャート。 第5実施形態に係るAD変換器の一例を示す図。 第6実施形態に係る放射線検出装置の一例を示す図。
まず、従来の電荷積分型のAD変換器について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、従来のAD変換器の一例を示す図である。図1に示すように、このAD変換器は、オペアンプOPと、積分容量Cと、リセットスイッチSWRと、比較器Comと、制御回路と、を備える。
オペアンプOPは、非反転入力端子を接地され、反転入力端子から信号電流を入力される。オペアンプOPは、積分容量Cとともに、積分器を構成する。
積分容量Cは、一端がオペアンプOPの反転入力端子に接続され、他端がオペアンプOPの出力端子に接続される。積分容量Cは、オペアンプOPの仮想接地により、信号電流を入力され、信号電流に応じた電荷を蓄積される。積分容量Cの他端の電圧は、積分器の出力電圧となる。
リセットスイッチSWRは、一端がオペアンプOPの反転入力端子に接続され、他端がオペアンプOPの出力端子に接続される。リセットスイッチSWRがオンになると、積分容量Cがリセットされる。リセットスイッチSWRの開閉は、制御回路により制御される。
比較器Comは、積分器の出力電圧と参照電圧Vrefとを入力される。比較器Comは、入力された積分器の出力電圧と参照電圧Vrefとを比較し、比較結果を出力する。
制御回路は、比較器Comから比較結果を入力され、入力された比較結果に応じて、信号電流の積分値のAD変換値を示すAD変換信号を出力する。また、制御回路は、比較器Comから入力された比較結果に応じて、リセットスイッチSWRを制御する制御信号を出力する。
図2は、図1のAD変換器における、積分器の出力電圧(積分容量Cの他端の電圧)と、信号電流による積分容量Cへの入力総電荷と、の関係を示す図である。図2に示すように、積分容量Cは、電圧が参照電圧Vrefより大きくなるたびに、リセットされる。図2の例では、積分容量CにQ/4の電荷が蓄積されると、積分容量Cはリセットされる。
図1のAD変換器は、積分容量Cがリセットされた回数に応じたAD変換信号を出力し、積分完了時における積分器の出力電圧を残差信号として出力する。例えば、信号電流による入力総電荷が0.625Qであった場合、積分容量Cは2回リセットされ、積分完了時に0.125Qの電荷を蓄積される。したがって、図1のAD変換器は、2回に応じたAD変換信号を出力し、0.5Vrefを残差信号として出力する。
このAD変換器は、積分容量Cの電圧が参照電圧Vrefになった瞬間に積分容量Cがリセットされる場合、信号電流を正確に積分することができる。しかしながら、実際には、積分容量Cは、電圧が参照電圧Vrefになってから所定時間だけ経過した後にリセットされる。所定時間には、比較器Comの遅延時間や、制御回路が比較器Comから入力された比較結果に応じて制御信号を出力するまでの時間が含まれる。
このため、図1のAD変換器では、上記の所定時間の間に入力された信号電流が積分値に反映されないまま、積分容量Cがリセットされてしまう。また、積分容量Cのリセット中に入力された信号電流は、積分容量Cに積分されず、上記と同様に積分値に反映されない。
このように、図1のAD変換器は、信号電流の一部を積分することができないため、積分の精度が低い。このため、図1のAD変換器には、信号電流を精度よく変換することができないという問題がある。
このような問題を抑制するAD変換器として、図3に示すAD変換器が提案されている。図3は、従来のAD変換器の他の例を示す図である。図3に示すように、このAD変換器は、図1のAD変換器に、電荷減算回路を追加したものである。
電荷減算回路は、積分容量Cから所定の電荷を引き抜く回路であり、制御回路により制御される。図3のAD変換器では、積分器の出力電圧が参照電圧Vrefより大きくなると、制御回路が制御信号を出力し、電荷減算回路が積分容量Cから所定の電荷を引き抜く。電荷減算回路が積分容量Cから1回あたりQ/4の電荷を引き抜く場合、積分器の出力電圧は、図2と同様に変化する。
図3のAD変換器では、積分容量Cは積分の完了後にリセットされるため、上記のような積分容量Cのリセットに起因する積分誤差が発生しない。このため、図3のAD変換器は、信号電流を精度よく積分することができる。
しかしながら、このAD変換器では、電荷減算回路が電荷を引き抜く際に、積分回路の出力電圧にリンギングが発生し、比較器Comが誤動作するおそれがあった。図3のAD変換器では、比較器Comの誤動作を抑制するために、位相余裕のある高速なオペアンプOPが必要となる。このため、図3のAD変換器は、消費電力が大きいという問題があった。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るAD変換器について、図4〜図7を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るAD変換器の一例を示す図である。図4に示すように、このAD変換器は、入力端子TINと、出力端子TOUT1,TOUT2と、積分器1と、残差生成回路2と、比較器Comと、制御回路3と、を備える。
入力端子TINは、AD変換器の入力端子である。AD変換器は、入力端子TINから、AD変換の対象となる信号電流を入力される。
出力端子TOUT1は、AD変換器の一方の出力端子である。AD変換器は、出力端子TOUT1から、AD変換信号を出力する。AD変換信号とは、信号電流の積分値のAD変換値を示すデジタル信号である。
出力端子TOUT2は、AD変換器の他方の出力端子である。AD変換器は、出力端子TOUT2から、残差信号を出力する。残差信号とは、信号電流の積分値をAD変換後の残差(量子化誤差)を示すアナログ信号である。
積分器1は、入力端子TINと、比較器Comと、残差生成回路2と、接続される。積分器1における、入力端子TINと、比較器Comと、の接続点を、ノードN1という。ノードN1(第1ノード)は、積分器1の入力端子に相当する入力ノードである。積分器1は、ノードN1から信号電流を入力される。
また、積分器1における、残差生成回路2との接続点をノードN2という。ノードN2(第2ノード)は、積分器1の出力端子に相当する出力ノードである。ノードN2の電圧は、残差生成回路2に入力される。
図4に示すように、積分器1は、スイッチSW1〜SW8と、容量C1〜C6と、リセットスイッチSWR1〜SWR6と、を備える。スイッチSW1〜SW8及びリセットスイッチSWR1〜SWR6の開閉は、制御回路3により制御される。
スイッチSW1(第1スイッチ)は、一端がノードN1に接続され、他端がノードN3に接続されている。本実施形態において、ノードN1は、スイッチSW1,SW3,SW5,SW6の接続点である。また、ノードN3(第3ノード)は、スイッチSW1,SW2と、容量C1と、リセットスイッチSWR1と、の接続点である。
スイッチSW2(第2スイッチ)は、一端がノードN3に接続され、他端がノードN2に接続されている。本実施形態において、ノードN2は、スイッチSW2,SW4の接続点である。
容量C1(第1主積分容量)は、一端がノードN3に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C1の容量値は、C1である。この容量C1は、積分器1に奇数回目に入力された信号電流を積分する主積分容量である。主積分容量は、信号電流の大きさによらず、信号電流の積分に使用される積分容量である。
積分器1に奇数回目の信号電流が入力されると、スイッチSW1がオンになり、スイッチSW2がオフになる。これにより、信号電流が容量C1に入力され、信号電流に応じた電荷が容量C1に蓄積され、容量C1の電圧(ノードN3の電圧)が信号電流に応じた電圧となる。積分中はスイッチSW1がオンになっているため、容量C1の電圧がノードN1の電圧となり、比較器Comに入力される。
一方、積分器2に偶数回目の信号電流が入力されると、スイッチSW1がオフになり、スイッチSW2がオンになる。このため、容量C1の電圧が、ノード2の電圧となり、残差生成回路2に入力される。
なお、基準電圧線は、例えば、接地線であるが、これに限られない。基準電圧線は、正又は負の電源電圧線であってもよいし、定電圧源に接続された配線であってもよい。
リセットスイッチSWR1(第1リセットスイッチ)は、一端がノードN3に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR1がオンになると、容量C1がリセットされる。
スイッチSW3(第3スイッチ)は、一端がノードN1に接続され、他端がノードN4に接続されている。本実施形態において、ノードN4(第4ノード)は、スイッチSW3,SW4と、容量C2と、リセットスイッチSWR2と、の接続点である。
スイッチSW4(第4スイッチ)は、一端がノードN4に接続され、他端がノードN2に接続されている。
容量C2(第2主積分容量)は、一端がノードN4に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C2の容量値は、C2である。この容量C2は、積分器1に偶数回目に入力された信号電流を積分する主積分容量である。
積分器1に偶数回目の信号電流が入力されると、スイッチSW3がオンになり、スイッチSW4がオフになる。これにより、信号電流が容量C2に入力され、信号電流に応じた電荷が容量C2に蓄積され、容量C2の電圧(ノードN4の電圧)が信号電流に応じた電圧となる。積分中はスイッチSW3がオンになっているため、容量C2の電圧がノードN1となり、比較器Comに入力される。
一方、積分器2に奇数回目の信号電流が入力されると、スイッチSW3がオフになり、スイッチSW4がオンになる。このため、容量C2の電圧が、ノードN2の電圧となり、残差生成回路2に入力される。
なお、上述の偶数回目及び奇数回目は、便宜的に定めたものである。本実施形態では、容量C1及び容量C2が信号電流の積分を交互に行なえばよいため、容量C1及び容量C2が積分する信号電流の入力回数の偶奇は逆であってもよい。
リセットスイッチSWR2(第2リセットスイッチ)は、一端がノードN4に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR2がオンになると、容量C2がリセットされる。
スイッチSW5(第5スイッチ)は、一端がノードN1に接続され、他端がノードN5に接続されている。本実施形態において、ノードN5(第5ノード)は、スイッチSW5と、容量C3と、リセットスイッチSWR3と、の接続点である。
容量C3(第1副積分容量)は、一端がノードN5に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C3の容量値は、C3である。この容量C3は、ノードN1の電圧(主積分容量の電圧)が1回目に参照電圧を超えた場合に、主積分容量とともに信号電流を積分する第1の副積分容量である。
ノードN1の電圧が1回目に参照電圧を超えると、スイッチSW5がオンになる。これにより、信号電流が容量C3に入力されるようになり、容量C3が積分器1の積分容量として追加される。信号電流は、その後、主積分容量及び容量C3により積分される。
リセットスイッチSWR3(第3リセットスイッチ)は、一端がノードN5に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR3がオンになると、容量C3がリセットされる。
スイッチSW6(第6スイッチ)は、一端がノードN1に接続され、他端がノードN6に接続されている。本実施形態において、ノードN6(第6ノード)は、スイッチSW6と、容量C4と、リセットスイッチSWR4と、の接続点である。
容量C4(第2副積分容量)は、一端がノードN6に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C4の容量値は、C4である。この容量C4は、ノードN1の電圧(主積分容量の電圧)が2回目に参照電圧を超えた場合に、主積分容量とともに信号電流を積分する第2の副積分容量である。
ノードN1の電圧が2回目に参照電圧を超えると、スイッチSW6がオンになる。これにより、信号電流が容量C4に入力されるようになり、容量C4が積分器1の積分容量として追加される。信号電流は、その後、主積分容量及び容量C3,C4により積分される。
リセットスイッチSWR4(第4リセットスイッチ)は、一端がノードN6に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR4がオンになると、容量C4がリセットされる。
なお、図4の例では、積分器1は、副積分容量を2つ備えるが、副積分容量を1つ備えてもよいし、3つ以上備えてもよい。いずれの場合も、副積分容量は、ノードN1との間にスイッチを接続され、リセットスイッチを並列に接続される。
スイッチSW7(第7スイッチ)は、一端がノードN2に接続され、他端がノードN7に接続されている。本実施形態において、ノードN7(第7ノード)は、スイッチSW7と、容量C5と、リセットスイッチSWR5と、の接続点である。
リセットスイッチSWR5(第5リセットスイッチ)は、一端がノードN7に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR5がオンになると、容量C5がリセットされる。
容量C5(第1平均化容量)は、一端がノードN7に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C5の容量値は、C5である。この容量C5は、ノードN2の電圧を平均化する平均化容量である。
上述の通り、ある信号電流が入力されている間、ノードN2の電圧は、1回前に入力された信号電流を積分した主積分容量の電圧となる。しかしながら、主積分容量の電圧は、信号電流の総積分値と比例しない。これは、積分器1が、積分容量として副積分容量を追加しながら信号電流を積分するためである。
上記のような主積分容量の電圧に基づいて、残差信号を生成するのは困難である。そこで、まず、主積分容量の電圧を、信号電流の総積分値と比例するように変化させる、すなわち、平均化する必要がある。平均化容量とは、主積分容量から所定の電荷を引き抜き、主積分容量の電圧を平均化するための容量のことである。
容量C5は、1回前に入力された信号電流を積分した際の主積分容量の電圧が、1回も参照電圧を超えなかった場合に、主積分容量の電圧の平均化に使用される。残差生成回路2は、平均化されたノードN2の電圧に基づいて、残差信号を生成する。
スイッチSW8(第8スイッチ)は、一端がノードN2に接続され、他端がノードN8に接続されている。本実施形態において、ノードN8(第8ノード)は、スイッチSW8と、容量C6と、リセットスイッチSWR6と、の接続点である。
リセットスイッチSWR6(第6リセットスイッチ)は、一端がノードN8に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR8がオンになると、容量C6がリセットされる。
容量C6(第2平均化容量)は、一端がノードN8に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C6の容量値は、C6である。この容量C6は、ノードN2の電圧を平均化する平均化容量である。
容量C6は、1回前に入力された信号電流を積分した際の主積分容量の電圧が、参照電圧を超えた回数が1回以下の場合に、主積分容量の電圧の平均化に使用される。残差生成回路2は、平均化されたノードN2の電圧に基づいて、残差信号を生成する。
ここで、信号電流の積分時の主積分容量(容量C1又は容量C2)の電圧について、図5を参照して説明する。図5は、主積分容量の電圧と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフである。入力総電荷量は、信号電流の総積分値に相当する。
図5において、0は基準電圧、Vmaxは最大電圧、Vref(=Vmax×3/4)は参照電圧、Qは積分器1が積分可能な最大電荷量である。また、C1=C2=9C(F)、C3=6C(F)、C4=3C(F)である。C(F)は、任意の容量値である。図5では、1.5ビットのAD変換器が想定されている。以下では、主積分容量が容量C1である場合を例に説明する。
奇数回目の信号電流が入力されると、容量C1の電圧がVrefを超えるまで、信号電流は容量C1だけで積分される。このとき、積分器1の積分容量の総容量値は、9Cである。したがって、図5の例では、入力総電荷量が0以上3Q/8以下の場合、容量C1の電圧は、0からVrefまで単調増加する。
入力総電荷量が3/Q8を超え、容量C1の電圧が1回目にVrefを超えると、積分器1の積分容量として、容量C3が追加される。これにより、積分器1の積分容量の総容量値は、15C(=9C+6C)となる。容量C3が追加されると、容量C1に蓄積された電荷3Q/8が、瞬時に容量C1,C3に分配されるため、容量C1の電圧はVref×3/5に低下する。
その後、信号電流は、容量C1,C3により積分される。したがって、入力総電荷量が3Q/8より大きく5Q/8以下の場合、容量C1の電圧は、Vref×3/5からVrefまで単調増加する。
入力総電荷量が5/Q8を超え、容量C1の電圧が2回目にVrefを超えると、積分器1の積分容量として、容量C4が追加される。これにより、積分器1の積分容量の総容量値は、18C(=9C+6C+3C)となる。容量C4が追加されると、容量C1,C3に蓄積された電荷5Q/8が、瞬時に容量C1,C3,C4に分配されるため、容量C1の電圧はVref×5/6に低下する。
その後、信号電流は、容量C1,C3,C4により積分される。したがって、入力総電荷量が5Q/8より大きくQ以下の場合、容量C1の電圧は、Vref×5/6からVmaxまで単調増加する。
図5からわかるように、信号電流の積分時の主積分容量の電圧は、信号電流の総積分値(入力総電荷量)に比例しない。このため、残差信号の生成時には、平均化容量により、主積分容量の電圧を平均化が行なわれる。
ここで、残差信号の生成時の主積分容量(容量C1又は容量C2)の電圧について、図6を参照して説明する。図6は、残差信号の生成時の主積分容量の電圧と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフである。
図6において、破線は平均化前の主積分容量の電圧、実線は平均化後の主積分容量の電圧を示している。また、C1=C2=9C(F)、C5=7.2C(F)、C6=1.8C(F)である。他の値は図5と同様である。以下では、主積分容量が容量C1である場合を例に説明する。
奇数回目の信号電流を積分後、偶数回目の信号電流が入力されると、スイッチSW1がオフになり、スイッチSW2がオンになり、容量C1の電圧が、ノードN2の電圧となり、平均化される。
積分の際、容量C1の電圧が1回も参照電圧を超えていなかった場合、すなわち、入力総電荷量が3Q/8以下であった場合、スイッチSW7,SW8がオンになり、リセットスイッチSWR5,SWR6がオフになる。これにより、容量C1に容量C5,C6が接続され、容量C1に蓄積された電荷が、瞬時に容量C1,C5,C6に分配される。容量C5,C6の接続により、容量値が9Cから18C(=9C+7.2C+1.8C)に変化するため、図6に示すように、平均化後の容量C1の電圧は、元の電圧の1/2(=9/18)になる。
積分の際、容量C1の電圧が1回だけ参照電圧を超えていた場合、すなわち、入力総電荷量が3Q/8より大きく5Q/8以下であった場合、スイッチSW8及びリセットSWR5がオンになり、スイッチSW7及びリセットスイッチSWR6がオフになる。これにより、容量C1に容量C6が接続され、容量C1に蓄積された電荷が、瞬時に容量C1,C6に分配される。容量C6の接続により、容量値が9Cから10.8C(=9C+1.8C)に変化するため、図6に示すように、平均化後の容量C1の電圧は、元の電圧の5/6(=9/10.8)になる。
積分の際、容量C1の電圧が参照電圧を2回超えていた場合、すなわち、入力総電荷量が5Q/8より大きかった場合、スイッチSW7,SW8がオフになり、リセットスイッチSWR5,SWR6がオンになる。すなわち、容量C1の電圧は、元の電圧のままである。
以上のように平均化することにより、図6に示すように、容量C1の電圧を、入力総電荷量に比例するように変化させることができる。なお、C5=9C、C6=1.8Cとし、容量C1の電圧が参照電圧を超えた回数が0回の場合、容量C5だけで平均化し、1回の場合、容量C6だけで平均化することも可能である。
残差生成回路2は、積分器1と、出力端子TOUT2と、接続される。ノードN2は、残差生成回路2の入力端子に相当する。また、出力端子TOUT2は、残差生成回路2の出力端子に相当する。残差生成回路2は、平均化後のノードN2の電圧に基づいて、残差信号を生成する。残差生成回路2は、生成した残差信号を出力端子TOUT2から出力する。残差生成回路2による残差信号の生成方法について、詳しくは後述する。
比較器Comは、一方の入力端子が積分器1のノードN1に接続され、他方の入力端子が参照電圧源(図示省略)に接続されている。比較器Comは、一方の入力端子からノードN1の電圧を入力され、他方の入力端子から参照電圧を入力される。比較器Comは、ノードN1の電圧と、参照電圧と、を比較し、比較結果を制御回路3に入力する。以下では、比較器Comは、ノードN1の電圧が参照電圧以下の場合にL(Low)を出力し、ノードN1の電圧が参照電圧を超えている場合にH(High)を出力するものとする。なお、LとHとは逆でもよい。
制御回路3は、比較器Comから比較結果を入力され、入力された比較結果に応じて、信号電流の積分値のAD変換値を示すAD変換信号を生成する。生成されたAD変換信号は、出力端子TOUT1から出力される。制御回路3は、ノードN1の電圧が参照電圧を超えた回数に応じたAD変換信号を出力する。
また、制御回路3は、比較器Comから入力された比較結果に応じて制御信号を出力し、積分器1及び残差生成回路2の動作を制御する。具体的には、制御回路3は、制御信号によりスイッチSW1〜SW8及びリセットスイッチSWR1〜SW6の開閉を制御する。
さらに、図4に示すように、制御回路は、検知信号を入力される。検知信号は、信号電流の入力が検知されたことを知らせる信号である。検知信号は、例えば、このAD変換器の外部に設けられた信号電流検知回路から入力される。制御回路3は、検知信号を入力されると、積分器1及び残差生成回路2の制御を開始する。
ここで、AD変換器の動作について、図7及び図8を参照して説明する。以下では、積分器1による積分動作と平均化動作とについてそれぞれ説明する。
まず、積分器1による積分動作について説明する。図7は、積分器1による積分動作を示すタイミングチャートである。図7において、1つ目の検知信号は奇数回目に入力された信号電流1に対応し、2つ目の検知信号は偶数回目に入力された信号電流2に対応するものとする。
また、1つ目の検知信号が入力されるまで、スイッチSW2,SW3及びリセットスイッチSWR1はオンであり、スイッチSW1,SW4及びリセットスイッチSWR2,SWR3,SWR4はオフであるものとする。スイッチSW5,SW6は、オン及びオフのいずれでもよい。
AD変換器に信号電流1が入力されると、制御回路3に検知信号(図7の1つ目の検知信号)が入力され、制御回路3が積分器1に信号電流1の積分動作を開始させる。
具体的には、制御回路3は、スイッチSW1をオンにし、スイッチSW2及びリセットスイッチSWR1をオフにする。これにより、容量C1は、ノードN1に接続され、信号電流1の積分を開始する。容量C1の電圧は、比較器Comの一方の入力端子に入力される。積分開始時点では、容量C1の電圧は0であるため、比較器ComはLを出力する。
また、制御回路3は、スイッチSW4をオンにし、スイッチSW3をオフにする。このとき、リセットスイッチSWR2はオフのままである。これにより、容量C2は、ノードN2に接続される。容量C1が信号電流1を積分している間に、容量C2の電圧は平均化される。そして、残差生成回路2は、平均化された容量C2の電圧に基づいて、残差信号を生成する。平均化及び残差生成については後述する。
さらに、制御回路3は、リセットスイッチSWR3,SWR4をオンにし、スイッチSW5,SW6をオフにする。これにより、容量C3,C4がリセットされる。スイッチSW5,SW6のオフは、リセットスイッチSWR3,SWR4のオンより早いほうが好ましい。
その後、容量C1の電圧が上昇し、1回目に参照電圧を超えると、比較器ComがHを出力する。制御回路3は、比較器Comから1回目のHを入力されると、入力された1回目のHを記憶するとともに、スイッチSW5をオンにし、リセットスイッチSWR3をオフにする。リセットスイッチSWR3のオフは、スイッチSW5のオンより早いほうが好ましい。
スイッチSW5がオンになると、容量C1に蓄積された電荷が、瞬時に容量C1,C3に分配され、容量C1の電圧が低下する。このため、比較器Comは再びLを出力する。以降、信号電流1は、容量C1,C3により積分される。
その後、容量C1の電圧が再び上昇し、2回目に参照電圧を超えると、比較器Comが再びHを出力する。制御回路3は、比較器Comから2回目のHを入力されると、入力された2回目のHを記憶するとともに、スイッチSW6をオンにし、リセットスイッチSWR4をオフにする。リセットスイッチSWR4のオフは、スイッチSW6のオンより早いほうが好ましい。
スイッチSW6がオンになると、容量C1,C3に蓄積された電荷が、瞬時に容量C1,C3,C4に分配され、容量C1の電圧が再び低下する。このため、比較器Comは再びLを出力する。以降、信号電流1は、容量C1,C3,C4により積分される。
図4の例では、積分器は、副積分容量を2つしか備えない。このため、容量C1の電圧が3回目に参照電圧を超えても、容量C1,C3,C4による積分が継続される。以降、積分器1は、次の信号電流2が入力されるまで、あるいは、信号電流1の積分が開始してから所定時間経過するまで、信号電流1の積分を継続する。
AD変換器に信号電流2が入力されると、制御回路3に検知信号(図7の2つ目の検知信号)が入力される。制御回路3は、信号電流1の積分中に比較器Comから入力されたHの数に基づいて、AD変換信号を出力する。また、制御回路3は、積分器1に信号電流2の積分動作を開始させる。
具体的には、制御回路3は、スイッチSW3をオンにし、スイッチSW4及びリセットスイッチSWR2をオフにする。これにより、容量C2は、ノードN1に接続され、信号電流2の積分を開始する。容量C2の電圧は、比較器Comの一方の入力端子に入力される。積分開始時点では、容量C2の電圧は0であるため、比較器ComはLを出力する。
また、制御回路3は、スイッチSW2をオンにし、スイッチSW1をオフにする。このとき、リセットスイッチSWR1はオフのままである。これにより、容量C1は、ノードN2に接続される。容量C2が信号電流2を積分している間に、容量C1の電圧は平均化される。そして、残差生成回路2は、平均化された容量C1の電圧に基づいて、信号電流1の残差信号を生成する。平均化及び残差生成については後述する。
さらに、制御回路3は、リセットスイッチSWR3,SWR4をオンにし、スイッチSW5,SW6をオフにする。これにより、容量C3,C4がリセットされる。スイッチSW5,SW6のオフは、リセットスイッチSWR3,SWR4のオンより早いほうが好ましい。
その後、容量C2の電圧が上昇し、1回目に参照電圧を超えると、比較器ComがHを出力する。制御回路3は、比較器Comから1回目のHを入力されると、入力された1回目のHを記憶するとともに、スイッチSW5をオンにし、リセットスイッチSWR3をオフにする。リセットスイッチSWR3のオフは、スイッチSW5のオンより早いほうが好ましい。
スイッチSW5がオンになると、容量C2に蓄積された電荷が、瞬時に容量C2,C3に分配され、容量C2の電圧が低下する。このため、比較器Comは再びLを出力する。以降、信号電流2は、容量C2,C3により積分される。
その後、容量C2の電圧が再び上昇し、2回目に参照電圧を超えると、比較器Comが再びHを出力する。制御回路3は、比較器Comから2回目のHを入力されると、入力された2回目のHを記憶するとともに、スイッチSW6をオンにし、リセットスイッチSWR4をオフにする。リセットスイッチSWR4のオフは、スイッチSW6のオンより早いほうが好ましい。
スイッチSW6がオンになると、容量C2,C3に蓄積された電荷が、瞬時に容量C2,C3,C4に分配され、容量C2の電圧が再び低下する。このため、比較器Comは再びLを出力する。以降、信号電流2は、容量C2,C3,C4により積分される。
図4の例では、積分器は、副積分容量を2つしか備えない。このため、容量C2の電圧が3回目に参照電圧を超えても、容量C2,C3,C4による積分が継続される。以降、積分器2は、次の信号電流が入力されるまで、信号電流2の積分を継続する。
次に、積分器1による平均化動作について説明する。図8は、積分器1による平均化動作を示すタイミングチャートである。
AD変換器に信号電流1が入力されると、制御回路3に検知信号が入力され、制御回路3が積分器1に信号電流1の前に入力された信号電流0の平均化動作を開始させる。信号電流0は、容量C2により積分されている。
信号電流0の積分時に、容量C2の電圧が1回も参照電圧を超えなかった場合、図8に示すように、制御回路3は、スイッチSW7,SW8をオンにし、リセットスイッチSWR5,SWR6をオフにする。これにより、容量C2に蓄積された電荷が容量C2,C5,C6に分配され、容量C2の電圧が平均化される。リセットスイッチSWR5,SWR6は、スイッチSW7,SW8のオンより早いほうが好ましい。
信号電流0の積分時に、容量C2の電圧が1回だけ参照電圧を超えた場合、制御回路3は、スイッチSW8をオンにし、リセットスイッチSWR6をオフにする。この際、スイッチSW7はオフのまま、リセットスイッチSWR5はオンのままである。これにより、容量C2に蓄積された電荷が容量C2,C6に分配され、容量C2の電圧が平均化される。
信号電流0の積分時に、容量C2の電圧が2回参照電圧を超えた場合、スイッチSW7,SW8はオフのまま、リセットスイッチSWR5,SW6はオンのままである。すなわち、容量C2の電圧は、変化しない。
平均化動作の開始後、所定時間が経過すると、制御回路3は、スイッチSW7,SW8をオフにし、リセットスイッチSWR5,SWR6をオンにする。これにより、容量C5,C6がリセットされる。
その後、残差生成回路2は、平均化された容量C2の電圧に基づいて、信号電流0の残差信号を生成する。残差信号の生成について、詳しくは後述する。
残差信号の生成開始から所定時間後、図7に示すように、制御回路3は、リセットスイッチSWR2をオンにする。これにより、容量C2がリセットされる。
AD変換器に信号電流2が入力されると、制御回路3に検知信号が入力され、制御回路3が積分器1に信号電流1の平均化動作を開始させる。信号電流1は、容量C1により積分されている。
信号電流1の積分時に、容量C1の電圧が1回も参照電圧を超えなかった場合、図8に示すように、制御回路3は、スイッチSW7,SW8をオンにし、リセットスイッチSWR5,SWR6をオフにする。これにより、容量C1に蓄積された電荷が容量C2,C5,C6に分配され、容量C2の電圧が平均化される。リセットスイッチSWR5,SWR6は、スイッチSW7,SW8のオンより早いほうが好ましい。
信号電流1の積分時に、容量C1の電圧が1回だけ参照電圧を超えた場合、制御回路3は、スイッチSW8をオンにし、リセットスイッチSWR6をオフにする。この際、スイッチSW7はオフのまま、リセットスイッチSWR5はオンのままである。これにより、容量C1に蓄積された電荷が容量C1,C6に分配され、容量C1の電圧が平均化される。
信号電流1の積分時に、容量C1の電圧が2回参照電圧を超えた場合、スイッチSW7,SW8はオフのまま、リセットスイッチSWR5,SW6はオンのままである。すなわち、容量C1の電圧は、変化しない。
平均化動作の開始後、所定時間が経過すると、制御回路3は、スイッチSW7,SW8をオフにし、リセットスイッチSWR5,SWR6をオンにする。これにより、容量C5,C6がリセットされる。
その後、残差生成回路2は、平均化された容量C1の電圧に基づいて、信号電流1の残差信号を生成する。残差信号の生成について、詳しくは後述する。
残差信号の生成開始から所定時間後、図7に示すように、制御回路3は、リセットスイッチSWR1をオンにする。これにより、容量C1がリセットされる。
以上説明した通り、積分器1は、一方の主積分容量により信号電流を常時積分しつつ、この主積分容量の電圧が参照電圧を超える度に、副積分容量を追加する。制御回路3は、主積分容量の電圧が参照電圧を超えた回数に基づいて、AD変換信号を生成する。残差生成回路2は、他方の主積分容量の電圧に基づいて、1回前に入力された信号電流の残差信号を生成する。本実施形態に係るAD変換器は、このような動作により、信号電流の積分値をAD変換することができる。
上記のように、積分器1の主積分容量は、信号電流の積分中、リセットされず、信号電流を常時積分する。このため、積分器1では、リセット中に入力された信号電流が積分できない、という問題が生じない。また、積分器1は、比較器Comや制御回路3の遅延により、副積分容量の追加が遅れた場合であっても、遅延時間の間に入力された信号電流を主積分容量により積分することができる。
したがって、積分器1は、図1に示した従来の積分器に比べて、信号電流を精度よく積分することができる。結果として、本実施形態に係るAD変換器は、信号電流の積分値を高精度にAD変換することができる。
また、積分器1は、オペアンプを備えないため、オペアンプに起因する消費電力の増大がない。したがって、積分器1は、図3の積分器に比べて、低消費電力に構成することができる。結果として、本実施形態に係るAD変換器は、低消費電力に構成することができる。
さらに、本実施形態に係るAD変換器は、積分器1の一方の主積分容量により信号電流を積分しつつ、他方の主積分容量の電圧に基づいて、前に入力された信号電流の残差信号を生成することができる。すなわち、このAD変換器は、信号電流の積分と、残差信号の生成とを、同時に行なうことができる。このため、本実施形態に係るAD変換器は、スループットを向上させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るAD変換器について、図9〜図11を参照して説明する。本実施形態では、残差生成回路2について、具体的に説明する。図9は、本実施形態に係るAD変換器の一例を示す図である。図9に示すように、残差生成回路2は、スイッチSW21〜SW26と、容量C21と、オペアンプOPと、を備える。スイッチSW21〜SW26の開閉は、制御回路3により制御される。他の構成は第1実施形態と同様である。
スイッチSW21は、一端が積分器1に接続され、他端がノードN21に接続されている。すなわち、スイッチSW21の一端は、ノードN2に接続されている。ノードN2は、残差生成回路2の入力端子に相当する。残差生成回路2は、ノードN2から、積分器1の主積分容量の平均化後の電圧を入力される。本実施形態において、ノードN21は、スイッチSW21〜SW23,SW25と、容量C21と、オペアンプOPと、の接続点である。
オペアンプOPは、反転入力端子がノードN21に接続され、非反転入力端子が基準電圧線に接続され、出力端子がノードN22に接続されている。本実施形態において、ノードN22は、オペアンプOPと、スイッチSW22と、容量C21と、出力端子TOUT2と、の接続点である。ノードN22は、残差生成回路2の出力端子に相当する。ノードN22の電圧が、残差信号として、出力端子TOUT2から出力される。
スイッチSW22は、一端がノードN21に接続され、他端がノードN22に接続される。スイッチSW22がオンになると、容量C21がリセットされる。
容量C21は、一端がノードN21に接続され、他端がノードN22に接続される。容量C21の容量値は、C21である。容量C21は、オペアンプOPの反転入力端子と出力端子とを接続する負帰還回路を構成する。オペアンプOPの仮想接地により、積分器1の主積分容量の電荷を転送された容量C21の電圧(ノードN22の電圧)が残差信号となる。
スイッチSW23は、一端が容量C22の一端に接続され、他端がノードN21又は基準電圧線に接続される。スイッチSW23は、容量C22の一端の接続を、ノードN21と基準電圧線との間で切替える。
スイッチSW24は、一端が容量C22の他端に接続され、他端が参照電圧源又は基準電圧線に接続される。スイッチSW24は、容量C22の他端の接続を、参照電圧源と基準電圧線との間で切替える。
容量C22は、一端がスイッチSW23の一端に接続され、他端がスイッチSW24の一端に接続される。容量C22の容量値は、C22である。容量C22は、平均化後の主積分容量から所定の電荷を引き抜くことにより、平均化後の主積分容量の電圧を、残差に応じた電圧に変化させるための減算容量である。
スイッチSW23の他端が基準電圧線に接続され、スイッチSW24の他端が参照電圧源に接続されると、容量C22は、参照電圧源と基準電圧線との間に接続される。したがって、容量C22には、C22×Vrefの電荷が充電される。
スイッチSW23の他端がノードN21に接続され、スイッチSW24の他端が基準電圧線に接続されると、容量C22は、ノードN21と基準電圧線との間に接続される。この際、スイッチSW22がオフであると、オペアンプOPの仮想接地により、容量C22に充電された電荷が容量C21に転送される。
容量C22を充電した際の極性は、容量C22をノードN21に接続した際の極性と逆である。したがって、容量C22は、−C22×Vrefの電荷を容量C21に加算する。すなわち、容量C22は、容量C21からC22×Vrefの電荷を減算する。
スイッチSW25は、一端が容量C23の一端に接続され、他端がノードN21又は基準電圧線に接続される。スイッチSW25は、容量C23の一端の接続を、ノードN21と基準電圧線との間で切替える。
スイッチSW26は、一端が容量C23の他端に接続され、他端が参照電圧源又は基準電圧線に接続される。スイッチSW26は、容量C23の他端の接続を、参照電圧源と基準電圧線との間で切替える。
容量C23は、一端がスイッチSW25の一端に接続され、他端がスイッチSW26の一端に接続される。容量C23の容量値は、C23である。容量C23は、平均化後の主積分容量から所定の電荷を引き抜くことにより、平均化後の主積分容量の電圧を、残差に応じた電圧に変化させるための減算容量である。
スイッチSW25の他端が基準電圧線に接続され、スイッチSW26の他端が参照電圧源に接続されると、容量C23は、参照電圧源と基準電圧線との間に接続される。したがって、容量C23には、C23×Vrefの電荷が充電される。
スイッチSW25の他端がノードN21に接続され、スイッチSW26の他端が基準電圧線に接続されると、容量C23は、ノードN21と基準電圧線との間に接続される。この際、スイッチSW22がオフであると、オペアンプOPの仮想接地により、容量C23に充電された電荷が容量C21に転送される。
容量C23を充電した際の極性は、容量C23をノードN21に接続した際の極性と逆である。したがって、容量C23は、−C23×Vrefの電荷を容量C21に加算する。すなわち、容量C23は、容量C21からC23×Vrefの電荷を減算する。
次に、本実施形態に係る残差生成回路2の動作について説明する。図10は、残差生成回路2の動作を示すタイミングチャートである。
図10に示すように、AD変換器に信号電流1が入力されると、容量C1が信号電流1を積分する。これと並行して、容量C2の電圧が平均化される。容量C2の電圧の平均化後、制御回路3は、残差生成回路2に、残差信号の生成を開始させる。
具体的には、制御回路3は、スイッチSW21をオンにする。これにより、平均化された容量C2の電圧が、残差生成回路2に入力される。また、制御回路3は、スイッチSW22をオフにする。これにより、平均化後の容量C2の電荷が、容量C21に転送される。
さらに、制御回路3は、スイッチSW23〜SW26を切替えて、減算容量をノードN21と基準電圧線との間に接続する。これにより、容量C21から所定の電荷が引き抜かれる。容量C21から減算する電荷量は、容量C2の電圧が参照電圧を超えた回数に応じて決まる。
制御回路3は、容量C2の電圧が1回も参照電圧を超えていなかった場合、減算を行なわない。すなわち、減算容量(容量C22,C23)をノードN21に接続しない。
制御回路3は、容量C2の電圧が1回だけ参照電圧を超えた場合、容量C22をノードN21に接続する。これにより、容量C21からC22×Vrefの電荷が引き抜かれる。
制御回路3は、容量C2の電圧が2回参照電圧を超えた場合、容量C22,C23をノードN21に接続する。これにより、容量C21から(C22+C23)×Vrefの電荷が引き抜かれる。
このように、容量C21は、容量C2の電荷を転送されると同時に、減算容量により所定の電荷を引き抜かれる。そして、転送及び減算の終了後の容量C21の電圧が、残差信号として、出力端子TOUT2から出力される。
残差信号の生成が開始されてから所定時間後、制御回路3は、スイッチSW21をオフにし、スイッチSW22をオンにする。これにより、容量C21がリセットされる。また、制御回路3は、スイッチSW23〜SW26を切替えて、減算容量を参照電圧源と基準電圧線との間に接続する。これにより、減算容量が充電される。
AD変換器に信号電流2が入力されると、容量C2が信号電流2を積分する。これと並行して、容量C1の電圧が平均化される。容量C1の電圧の平均化後、制御回路3は、残差生成回路2に、残差信号の生成を開始させる。
具体的には、制御回路3は、スイッチSW21をオンにする。これにより、平均化された容量C1の電圧が、残差生成回路2に入力される。また、制御回路3は、スイッチSW22をオフにする。これにより、平均化後の容量C1の電荷が、容量C21に転送される。
さらに、制御回路3は、スイッチSW23〜SW26を切替えて、減算容量をノードN21と基準電圧線との間に接続する。これにより、容量C21から所定の電荷が引き抜かれる。容量C21から減算する電荷量は、容量C1の電圧が参照電圧を超えた回数に応じて決まる。
制御回路3は、容量C1の電圧が1回も参照電圧を超えていなかった場合、減算を行なわない。すなわち、減算容量(容量C22,C23)をノードN21に接続しない。
制御回路3は、容量C1の電圧が1回だけ参照電圧を超えた場合、容量C22をノードN21に接続する。これにより、容量C21からC22×Vrefの電荷が引き抜かれる。
制御回路3は、容量C1の電圧が2回参照電圧を超えた場合、容量C22,C23をノードN21に接続する。これにより、容量C21から(C22+C23)×Vrefの電荷が引き抜かれる。
このように、容量C21は、容量C1の電荷を転送されると同時に、減算容量により所定の電荷を引き抜かれる。そして、転送及び減算の終了後の容量C21の電圧が、信号電流1の残差信号として、出力端子TOUT2から出力される。
残差信号の生成が開始されてから所定時間後、制御回路3は、スイッチSW21をオフにし、スイッチSW22をオンにする。これにより、容量C21がリセットされる。また、制御回路3は、スイッチSW23〜SW26を切替えて、減算容量を参照電圧源と基準電圧線との間に接続する。これにより、減算容量が充電される。
ここで、残差信号(容量C21の電圧)と入力総電荷量との関係について説明する。図11は、残差信号(容量C21の電圧)と、入力総電荷量と、の関係を示すグラフである。
図11において、点線は平均化後の主積分容量の電圧、破線は電荷の引き抜かれた主積分容量の電圧、実線は主積分容量の電荷を転送後の容量C21の電圧(残差信号)を示している。図11において、C21=4.5C(F)である。他の値は図5と同様である。以下では、主積分容量が容量C1である場合を例に説明する。
なお、図11において破線で示した電圧(減算後の容量C1の電圧)は、容量C21から引き抜く電荷量を説明するための便宜的なものである。実際には、容量C1の電荷は、容量C21に転送されるため、破線のような電圧は現れない。
容量C1の電圧は、平均化後、残差生成回路2に入力される。このとき、容量C1の電圧は、図11に示すように、入力総電荷量と比例している。
また、容量C1に蓄積された電荷は、オペアンプOPの仮想接地により、容量C21に転送される。この際、残差生成回路2は、容量C21から減算容量によって所定の電荷を引き抜く。引き抜く電荷量は、容量C1の電圧が参照電圧を超えた回数に応じて決まる。
具体的には、容量C1の電圧が参照電圧を1回も超えない(入力総電荷量が3Q/8以下である)場合、引き抜く電荷量は0である。容量C1の電圧が参照電圧を1回だけ超えた(入力総電荷量が3Q/8より大きく5Q/8以下である)場合、引き抜く電荷量はQ/8である。容量C1の電圧が参照電圧を2回超えた(入力総電荷量が5Q/8より大きい)場合、引き抜く電荷量はQ/4である。
このように電荷を引き抜くことにより、図11に示すように、残差に比例した残差信号を生成することができる。図11からもわかるように、C1×2=C21であるから、残差信号は、減算後の容量C1の電圧の2倍の電圧となっている。
本実施形態において、C22,C23は、上記のような減算が可能なように設定される。図11の例では、C22=C23=3Cとすればよい。これにより、容量C22,C23によりそれぞれ減算される電荷量は、3C×Vref=Q/8となり、上記の減算が実現できる。
以上説明した通り、残差生成回路2は、平均化後の主積分容量に蓄積された電荷を容量C21に転送し、容量C21から所定の電荷を引き抜くことにより、残差信号を生成することができる。
本実施形態では、主積分容量に蓄積された電荷量から所定の電荷量を減算すればよいため、入力総電荷量から所定の電荷量を減算する場合に比べて、減算する電荷量を少なくすることができる。したがって、減算容量の容量値を小さくし、残差生成回路2の回路面積を小さくすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るAD変換器について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本実施形態に係るAD変換器の一例を示す図である。図12に示すように、本実施形態において、積分器1は、スイッチSW9と、リセットスイッチSWR7と、容量C7と、を備える。他の構成は第1実施形態と同様である。
スイッチSW9(第9スイッチ)は、一端がノードN1に接続され、他端がノードN9に接続されている。本実施形態において、ノードN9は、スイッチSW9と、容量C7と、リセットスイッチSWR7と、の接続点である。
容量C7(第3主積分容量)は、一端がノードN9に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。容量C7の容量値は、C7である。この容量C7は、奇数回目及び偶数回目に積分器1に入力された信号電流を積分する主積分容量である。容量C7は、奇数回目に入力された信号電流を容量C1とともに積分し、偶数回目に入力された信号電流を容量C2とともに積分する。
ただし、容量C7は、容量C1,C2より所定時間遅れて信号電流の積分を開始する。これは、容量C7は、新たな信号電流が入力される毎にリセットする必要があるためである。容量C7が遅延する所定時間は、容量C7のリセット期間に相当する。
リセットスイッチSWR7(第7リセットスイッチ)は、一端がノードN9に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。リセットスイッチSWR7がオンになると、容量C7がリセットされる。
次に、本実施形態に係るAD変換器の動作について、図13を参照して説明する。図13は、積分器1の積分動作を示すタイミングチャートである。なお、図13において、副積分容量の動作は省略されている。
本実施形態では、AD変換器に信号電流1が入力され、容量C1が信号電流1の積分を開始すると、制御回路3は、スイッチSW9をオフにし、リセットスイッチSWR7をオンにする。これにより、容量C9がリセットされる。この際、スイッチSW9のオフは、リセットスイッチSW7のオンより早いのが好ましい。
信号電流1の積分の開始から所定時間経過後、制御回路3は、スイッチSW9をオンにし、リセットスイッチSWR7をオフにする。この際、リセットスイッチSW7のオフは、スイッチSW9のオンより早いのが好ましい。
スイッチSW9がオンになると、容量C1に蓄積された電荷が容量C1,C7に分配され、積分器1の積分容量の総容量値はC1+C7となる。その後、信号電流1は、容量C1の電圧が参照電圧を超えるまで、容量C1,C7により積分される。
以降の積分動作は第1実施形態と同様であり、積分器1は、容量C1の電圧が参照電圧を超える度に、副積分容量を追加しながら信号電流1を積分する。
その後、AD変換器に信号電流2が入力され、容量C2が信号電流2の積分を開始すると、制御回路3は、スイッチSW9をオフにし、リセットスイッチSWR7をオンにする。これにより、容量C9がリセットされる。この際、スイッチSW9のオフは、リセットスイッチSW7のオンより早いのが好ましい。
信号電流2の積分の開始から所定時間経過後、制御回路3は、スイッチSW9をオンにし、リセットスイッチSWR7をオフにする。この際、リセットスイッチSW7のオフは、スイッチSW9のオンより早いのが好ましい。
スイッチSW9がオンになると、容量C2に蓄積された電荷が容量C2,C7に分配され、積分器1の積分容量の総容量値はC2+C7となる。その後、信号電流2は、容量C2の電圧が参照電圧を超えるまで、容量C2,C7により積分される。
以降の積分動作は第1実施形態と同様であり、積分器1は、容量C2の電圧が参照電圧を超える度に、副積分容量を追加しながら信号電流2を積分する。
以上説明した通り、本実施形態では、主積分容量の電圧が1回目に参照電圧を超えるまで、信号電流は容量C1又は容量C2と、容量C7と、により積分される。このとき、積分器1の積分容量の総容量値は、C1+C7又はC2+C7となる。この総容量値は、第1実施形態におけるC1又はC2に相当する。
これは、第1実施形態における容量C1,C2を、容量C1,C2及び容量C7により構成したことに相当する。このような構成により、第1実施形態に比べて、容量C1,C2の容量値を小さくすることができる。また、容量C1,C2の容量値が小さくなると、平均化容量の容量値も小さくすることができる。したがって、積分器1の回路面積を小さくすることができる。
例えば、本実施形態では、C7=6C、C1=C2=3Cとした場合、C5=2.4C、C6=0.6Cとすればよい。このとき、C1+C2+C5+C6+C7=18Cとなる。これ対して、第1実施形態では、C1+C2+C5+C6=27Cであるから、容量値が2/3に減少することがわかる。
また、容量C1,C2の容量値が小さくなると、残差生成回路2の減算容量により、容量C1,C2から引き抜く電荷量を減らすことができる。したがって、残差生成回路2の減算容量の容量値を小さくし、残差生成回路2の回路面積を小さくすることができる。
例えば、上記と同様に、C7=6C、C1=C2=3Cとした場合、減算容量で減算する電荷量は−Q/24とすればよいため、減算容量の容量値はCとなる。これに対して、第2実施形態では、3Cであるから、容量値が1/3に減少することがわかる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るAD変換器について、図14及び図15を参照して説明する。図14は、本実施形態に係るAD変換器の一例を示す図である。図14に示すように、本実施形態において、積分器1は、スイッチSW10,SW11を備える。スイッチSW10,SW11の開閉は、制御回路3により制御される。他の構成は第1実施形態と同様である。
スイッチSW10(第10スイッチ)は、一端が容量C1の他端に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。すなわち、スイッチSW10は、容量C1と基準電圧線との間に接続されている。
スイッチSW11(第11スイッチ)は、一端が容量C2の他端に接続され、他端が基準電圧線に接続されている。すなわち、スイッチSW11は、容量C2と基準電圧線との間に接続されている。
ここで、図15は、積分器1の動作を示すタイミングチャートである。
図15に示すように、スイッチSW10は、容量C1の電圧の平均化の開始及び終了のタイミングにオフになる。具体的には、スイッチSW10は、スイッチSW1がオフになる直前にオフになり、スイッチSW1がオフになった直後にオンになる。また、スイッチSW10は、スイッチSW1がオフの期間において、スイッチSW7,SW8がオフになる直前にオフになり、スイッチSW7,SW8がオフになった直後にオンになる。
これに対して、スイッチSW11は、容量C2の電圧の平均化の開始及び終了のタイミングにオフになる。具体的には、スイッチSW11は、スイッチSW2がオフになる直前にオフになり、スイッチSW2がオフになった直後にオンになる。また、スイッチSW11は、スイッチSW2がオフの期間において、スイッチSW7,SW8がオフになる直前にオフになり、スイッチSW7,SW8がオフになった直後にオンになる。
積分器1を構成するスイッチがMOSトランジスタにより構成された場合、スイッチをオフにする際にチャージインジェクションが発生し、スイッチの両端から電荷が流出する。主積分容量の電圧に基づいて残差信号を生成する際に、チャージインジェクションによる電荷が主積分容量に流入すると、残差信号に誤差が生じてしまう。
本実施形態では、上記のようにスイッチSW10をオフにすることにより、スイッチSW1,SW7,SW8から容量C1への電荷の流入を抑制することができる。また、上記のようにスイッチSW11をオフにすることにより、スイッチSW2,SW7,SW8から容量C2への電荷の流入を抑制することができる。
このため、本実施形態によれば、残差信号の誤差を抑制し、信号電流の積分値のAD変換精度を向上させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るAD変換器について、図16を参照して説明する。本実施形態に係るAD変換器は、上述のいずれかの実施形態に係るAD変換器を差動構成としたものである。図16は、本実施形態に係るAD変換器を示す図である。図16に示すように、本実施形態に係るAD変換器は、積分器11,12と、比較器Comと、残差生成回路2と、制御回路3と、分流回路4と、カレントミラー回路5と、を備える。
積分器11,12と、比較器Comと、残差生成回路2と、制御回路3と、の構成は、上述のいずれかの実施形態における積分器1と、比較器Comと、残差生成回路2と、制御回路3と、それぞれ同様である。ただし、本実施形態では、積分器11,12の基準電圧は、接地電圧ではなく、例えば、Vmax/2であるのが好ましい。
分流回路4は、入力端子TINに接続され、信号電流を入力される。分流回路4は、入力された信号電流を分流し、一方を積分器11に入力し、他方をカレントミラー回路5に入力する。
カレントミラー回路5は、分流回路4により分流された信号電流を入力され、入力された信号電流を折り返し、積分器12に入力する。これにより、積分器12には、分流回路4により分流された信号電流が反転入力される。
このため、本実施形態では、積分器11は、上述の実施形態における信号電流の1/2の大きさの信号電流が入力される。また、積分器12は、上述の実施形態における信号電流の1/2の大きさの信号電流が反転入力される。
本実施形態によれば、AD変換器を差動構成とすることにより、信号電流に重畳された同相ノイズが打ち消されるため、信号電流のノイズを低減することができる。したがって、信号電流のAD変換精度を向上させることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る放射線検出装置100について、図17を参照して説明する。本実施形態に係る放射線検出装置100は、上述のいずれかの実施形態に係るAD変換器を備える。図17は、本実施形態に係る放射線検出装置100を示す図である。図17に示すように、この放射線検出装置100は、放射線検出器110と、放射線検出回路120と、を備える。
放射線検出器110は、入射した放射線に応じた信号を出力する。一般に、放射線検出器110が出力する信号は、パルスとなる。放射線検出器110は、例えば、シンチレータ及び光電子増倍管を備えるシンチレーション検出器であるが、これに限られない。放射線検出器110は、例えば、半導体検出器やガイガー=ミュラー管(GM管)であってもよい。放射線検出器110の出力信号は、放射線検出回路120に入力される。
放射線検出回路120は、放射線検出器110の出力信号を信号処理する信号処理回路である。放射線検出回路120は、放射線検出器110の出力信号に基づいて、放射線の検出や弁別を行う。放射線検出回路120は、放射線検出器110と一体に形成されてもよいし、放射線検出器110と接続可能なIC(集積回路)として形成されてもよい。図17に示すように、放射線検出回路120は、パルス検出回路121と、AD変換器122と、カウンタ回路123と、を備える。
パルス検出回路121は、放射線検出器110の出力信号を入力され、パルスやパイルアップを検出する。パイルアップとは、パルスの重畳のことである。パルス検出回路121がパルスを検出することにより、放射線検出器110に入射した放射線を検出することができる。パルス検出回路121が出力したパルス検出信号及びパイルアップ検出信号は、AD変換器122に入力される。
AD変換器122は、上述のいずれかの実施形態に係るAD変換器である。放射線検出器110の出力信号を入力され、その積分値をAD変換する。AD変換器122によるAD変換は、パルス検出信号及びパイルアップ検出信号により制御される。
本実施形態において、放射線検出器110が出力したパルスは、信号電流に相当する。また、パルス検出回路121が出力したパルス検出信号は、検知信号に相当する。パルス検出信号及びパイルアップ検出信号は、いずれも制御回路3に入力される。
AD変換器122は、パルス検出信号を入力されると、AD変換を開始する。パルス検出信号は、上述の検知信号に相当する。例えば、AD変換器122は、放射線検出器110の出力信号(すなわち、パルス検出回路が検出したパルス)を積分し、積分値をAD変換し、AD変換値を出力する。これにより、放射線検出器110に入射した放射線のエネルギーを示すデジタル信号が出力される。
AD変換器122による積分は、積分の開始から所定時間後に終了してもよいし、放射線検出器110の出力信号のレベルが所定値以下になった時点で終了してもよいし、パルス検出回路121などから終了信号を入力された時点で終了してもよい。
AD変換器122は、パイルアップ検出信号を入力されると、実行中のAD変換をリセットする。このため、パルス検出回路121によってパルスが検出された場合であっても、パイルアップが検出された場合には、AD変換は実行されない。
カウンタ回路123は、AD変換器122が出力したAD変換値をそれぞれカウントする。カウンタ回路123がカウントしたAD変換値毎のカウント値により、放射線のエネルギースペクトルなどが得られるため、放射線を弁別することができる。
以上説明した通り、本実施形態に係る放射線検出回路120は、第1実施形態に係るAD変換器122を備える。したがって、放射線検出回路120は、高精度に放射線を弁別することができる。また、放射線検出回路120は、低消費電力に構成することができる。さらに、放射線検出回路120は、高速に動作が可能となる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:積分器、2:残差生成回路、3:制御回路、Com:比較器、TIN:入力端子、TOUT1,TOUT2:出力端子、SW:スイッチ、SWR:リセットスイッチ、C:容量、N:ノード、OP:オペアンプ、100:放射線検出装置、110:放射線検出器、120:放射線検出回路、121:パルス検出回路、122:AD変換器、123:カウンタ回路

Claims (17)

  1. 信号電流が入力される第1ノードと、
    電圧が出力される第2ノードと、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が第3ノードに接続された第1スイッチと、
    一端が前記第3ノードに接続され、他端が前記第2ノードに接続された第2スイッチと、
    一端が前記第3ノードに接続され、他端が基準電圧線に接続された第1主積分容量と、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が第4ノードに接続された第3スイッチと、
    一端が前記第4ノードに接続され、他端が前記第2ノードに接続された第4スイッチと、
    一端が前記第4ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第2主積分容量と、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が第5ノードに接続された第5スイッチと、
    一端が前記第5ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第1副積分容量と、
    を備える積分器。
  2. 一端が前記第1ノードに接続され、他端が第6ノードに接続された第6スイッチと、
    一端が前記第6ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第2副積分容量と、
    を備える請求項1に記載の積分器。
  3. 一端が前記第2ノードに接続され、他端が第7ノードに接続された第7スイッチと、
    一端が前記第7ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第1平均化容量と、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の積分器。
  4. 一端が前記第2ノードに接続され、他端が第8ノードに接続された第8スイッチと、
    一端が前記第8ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第2平均化容量と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の積分器。
  5. 一端が前記第3ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第1リセットスイッチと、
    一端が前記第4ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第2リセットスイッチと、
    一端が前記第5ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第3リセットスイッチと、
    を備えた請求項1に記載の積分器。
  6. 一端が前記第6ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第4リセットスイッチを備える
    請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の積分器。
  7. 一端が前記第7ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第5リセットスイッチを備える
    請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の積分器。
  8. 一端が前記第8ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第6リセットスイッチを備える
    請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の積分器。
  9. 一端が前記第1ノードに接続され、他端が第9ノードに接続された第9スイッチと、
    一端が前記第9ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第3主積分容量と、
    一端が前記第9ノードに接続され、他端が前記基準電圧線に接続された第7リセットスイッチと、
    を備える請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の積分器。
  10. 前記第1主積分容量の前記他端と、前記基準電圧線と、の間に接続された第10スイッチと、
    前記第2主積分容量の前記他端と、前記基準電圧線と、の間に接続された第11スイッチと、
    を備える請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の積分器。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の積分器と、
    前記積分器の前記第1ノードの電圧と、参照電圧と、を比較し、比較結果を出力する比較器と、
    前記積分器の前記第2ノードの電圧に基づいて、残差信号を生成する残差生成回路と、
    前記比較結果に基づいて、前記積分器及び前記残差生成回路を制御する制御回路と、
    を備えるAD変換器。
  12. 前記制御回路は、
    前記第1ノードの電圧が1回目に前記参照電圧を超えるまで、前記第1主積分容量又は前記第2主積分容量により前記信号電流を積分させ、
    前記第1ノードの電圧が1回目に前記参照電圧を超えると、前記第1主積分容量又は前記第2主積分容量と、前記第1副積分容量と、により前記信号電流を積分させる
    請求項11に記載のAD変換器。
  13. 前記制御回路は、
    奇数回目に入力された前記信号電流を、前記第1主積分容量により積分させ、
    偶数回目に入力された前記信号電流を、前記第2主積分容量により積分させる
    請求項11又は請求項12に記載のAD変換器。
  14. 前記制御回路は、
    奇数回目の前記信号電流が入力されると、前記残差生成回路に、前記第2主積分容量の電圧に基づいて前記残差信号を生成させ、
    偶数回目の前記信号電流が入力されると、前記残差生成回路に、前記第1主積分容量の電圧に基づいて前記残差信号を生成させる
    請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載のAD変換器。
  15. 前記制御回路は、前記比較結果に基づいて、前記信号電流の積分値をAD変換したAD変換信号を出力する
    請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のAD変換器。
  16. 前記信号電流を分流する分流回路と、
    前記分流回路が分流した前記信号電流を折り返すカレントミラー回路と、
    を備える差動構成された請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記載のAD変換器。
  17. 放射線を検出する放射線検出器と、
    前記放射線検出器が出力したパルスを検出するパルス検出回路と、
    前記放射線検出器が出力したパルスの積分値をAD変換する請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載のAD変換器と、
    を備える放射線検出装置。
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