JP5341745B2 - 磁気検出装置 - Google Patents
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Description
このような磁気検出装置で検出される磁気には、磁気検出センサのオフセット電圧が含まれている。また、地磁気などの微小な磁気を検出する場合には、磁気検出装置で検出される磁気も微小な値となり、磁気検出センサのオフセット電圧よりも小さな値となる。このため、磁気を精度良く検出するには、磁気検出センサのオフセット電圧を除去する必要がある。例えば、特許文献1の磁気検出装置においては、磁気検出センサおよび磁気検出装置を構成するアナログ回路のアナログ素子のオフセット電圧を除去する方法が提案されている。
図10に示す磁気検出装置100は、磁気を検出するホールセンサ101、ホールセンサ101に与える電圧の向きを切り替えるスイッチ102、ホールセンサ101で検出された磁気に対応する電圧の向きを切り替えるスイッチ103およびホールセンサ101で検出された磁気に対応する電圧の差分電圧を増幅する差動増幅器104を備えて構成される。そして、スイッチ102,103および差動増幅器104は、アナログ素子によって構成されるアナログ回路である。スイッチ102を制御することで、ホールセンサ101について、電圧VDDを与える位置および差動増幅器104との電気的接続状態を切り替えている。
90°のとき Vout( 90)=Vh−Oh+Oe ……式(102)
270°のとき Vout(270)=Vh+Oh−Oe ……式(103)
180°のとき Vout(360)=Vh−Oh−Oe ……式(104)
そして、上記の式(101)〜式(104)を加算すると、
Vout=Vout(0)+Vout(90)+Vout(270)+Vout(360)
=4Vh ……式(105)
となり、上記の360°変調によってホールセンサ101のオフセット電圧Oh、180°変調によってアナログ素子のオフセット電圧Oeをそれぞれ除去することができる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、磁気検出センサのオフセット電圧とアナログ回路のアナログ素子のオフセット電圧とを高精度に除去し、磁気検出センサの磁気を高精度に検出することのできる磁気検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の磁気検出装置は、ホール素子によって検出される磁気を電気信号に変換して出力することで磁気を検出する磁気検出装置であって、所定の判定値に応じて正または負のリファレンス電圧を出力するリファレンス電圧出力手段と、前記ホール素子によって検出される検出電圧に、前記正または負のリファレンス電圧を加えた電圧を、任意の回数だけ積分する積分手段と、前記積分手段によって積分された電圧の正負に対応して前記判定値を出力すると共に、前記積分された電圧が正の場合には、前記負のリファレンス電圧を加えて積分した回数をインクリメントし、前記積分された電圧が負の場合には、前記正のリファレンス電圧を加えて積分した回数をデクリメントし、両回数の差を算出し、当該算出した数値を出力するA/D変換手段と、を備え、前記リファレンス電圧出力手段は、前記判定値が前記正の電圧に対応するものである場合には、前記負のリファレンス電圧を出力し、前記判定値が前記負の電圧に対応するものである場合には、前記正のリファレンス電圧を出力することを特徴とする。
上記の磁気検出装置によれば、第1の検出フェーズにおける数値と、第2の検出フェーズにおける数値と加算した数値を出力することで、第1の検出フェーズで残った残留電圧を、第2の検出フェーズで高精度に検出し、磁気検出センサの磁気を高精度に検出することが可能となる。
上記の磁気検出装置によれば、スイッチ手段による変調動作によって、磁気検出センサのオフセット電圧とアナログ素子のオフセット電圧とを高精度に除去し、磁気検出センサの磁気を高精度に検出することが可能となる。
上記の磁気検出装置によれば、リファレンス電圧出力手段から出力されるリファレンス電圧を加減算することで、磁気検出センサの信号を高精度に検出することが可能となる。
本発明に係る第7の磁気検出装置は、前記リファレンス電圧出力手段は、前記リファレンス電圧を正転または反転して出力するリファレンス電圧スイッチ手段と、前記リファレンス電圧スイッチ手段によって出力されるリファレンス電圧をサンプリングするリファレンス電圧サンプリング手段と、を備えることを特徴とする。
(磁気検出装置10の構成)
まず、図1を参照して、本発明に係る磁気検出装置10の構成を説明する。図1は、本発明に係る磁気検出装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示す本発明に係る磁気検出装置10は、ホールセンサ11、スイッチ12、積分器13、リファレンス電圧出力回路14、A/Dコンバータ15およびスイッチ制御部16を備えて構成される。
スイッチ12は、変調を行うためにホールセンサ11に流す電流の向きを切り替えることによって、磁気検出センサの出力電圧を360°変調した入力電圧Vinを出力するスイッチング素子である。つまり、入力電圧Vinは、ホールセンサ11の出力電圧をスイッチ12で360°変調した差動電圧である。
サンプリング用スイッチ13e,13fは、クロック信号φ1,φ2に基づいて電気的に接続または切断するためのスイッチング素子である。これらサンプリング用スイッチ13e,13fにより、サンプリング用キャパシタ13c,13dに入力電圧Vinに対応する電荷が充電されたり、サンプリング用キャパシタ13c,13dに充電されている電荷が放電されたりする。
チョッパアンプ13hは、2ステージ以上の全差動アンプで、差動対の第1ステージと最終ステージとをスイッチで正転/反転に切り替えることができる構成であるため、差動対の第1ステージから最終ステージまでの間で発生するフリッカーノイズを除去することができる。
チョッパアンプリセット用スイッチ13kは、チョッパアンプ13hと並列に接続される積分用キャパシタ13i,13jに充電された電荷を放電させてリセットするためのスイッチング素子である。
リファレンス電圧調整部14aは、スイッチ制御部16からの図示しない制御信号に基づいて、リファレンス電圧Vrefを調整するための回路である。なお、リファレンス電圧調整部14aの回路構成についてはさらに後述する。
リファレンス電圧サンプリング用スイッチ14e,14fは、リファレンス電圧Vrefに対応する電荷をサンプリングするために電気的に接続または切断するためのスイッチング素子である。
比較器15aは、出力電圧Voutの差動信号を入力し、出力電圧Voutが正の値(出力電圧Vout>0)であればHレベルを出力し、出力電圧Voutが負の値(出力電圧Vout<0)であればLレベルを出力する比較演算回路である。
スイッチ制御部16は、磁気検出装置10を構成する各部のスイッチの接続・切断を制御する回路である。
続いて、図2を参照して、リファレンス電圧調整部14aの構成例を説明する。図2は、リファレンス電圧調整部14aの構成例を示すブロック図である。
図2に示すリファレンス電圧調整部14aは、アンプ21、抵抗22およびキャパシタ23を備えて構成される。
リファレンス電圧調整部14aにはアンプ21があるが、上述したチョッパアンプ13hのようなチョッパ動作を行うアンプではないため、リファレンス電圧出力回路14から出力されるリファレンス電圧Vrefに対して、チョッパ動作によるチョッパ特性は一切かからない。このため、リファレンス電圧Vref用のオペアンプ21でフリッカーノイズ等が発生するが、これらのノイズを除去することができない。
これにより、チョッパ特性がなくても、降圧と同時にオペアンプ21のノイズVn_refを1/100に軽減することができる。オペアンプ21のノイズVn_refは、
Vn_vref_total=10240.5/100×Vn_vref
=0.32Vn_ref ……式(1)
となる。また、キャパシタ14cの容量Crpは、リファレンス電圧サンプリング用キャパシタ14c,14d、リファレンス電圧サンプリング用スイッチ14e,14fのキックバックノイズVkbを抑える効果がある。例えば、リファレンス電圧Vref=10mV、リファレンス電圧サンプリング用キャパシタ14c,14dの容量比Cvr=20Crpであれば、
Vkb=(Crp/Cvr)×Vref
=(1/20)×10
=0.5mV ……式(2)
となる。
図3を参照して、ホールセンサ11およびアナログ素子のオフセット電圧を除去する方法を説明する。図3は、ホールセンサ11およびアナログ素子のオフセット電圧を除去するための変調動作における各状態の回路を示す回路図である。
通常、ホールセンサ11で発生するオフセット電圧は、ホールセンサ11で検出された信号よりはるかに大きい。このため、ホールセンサ11で検出された信号を変復調する際、まず信号を360°変調し、変調された信号を積分するときに復調する。また、この変復調を行う速度は、変復調を行う回路の電荷が損失する度合いや素子のセットリング時間、スイッチング素子の切り替え時に生じるノイズ等を考慮すると、あまり早くすることができない。
これらを考慮して、積分回数は360°変調の1回転の0°、90°、270°、180°の各角度で8回とし、合計で32回とする。このとき、入力電圧Vinを積分した電圧Vh_intに含まれるノイズを打ち消すようにリファレンス電圧Vrefを加算または減算する回路を図3(a)〜図3(d)に示す。
まず、図3(a)に示すように、スイッチ12が0°の状態、スイッチ13aが180°の状態となる。入力電圧Vinは、ホールセンサ11が検出した電圧Vhに、ホールセンサ11のオフセット電圧Ohを足した合わせたものとなる。入力電圧Vinは、積分器13で、積分されて出力される。但し、このとき、アナログ素子のオフセット電圧Oeも同時に積分される。このため、入力電圧Vinを積分した電圧Vh_intに含まれるホールセンサ11のオフセット電圧Ohと、アナログ素子のオフセット電圧Oeとを打ち消すようにリファレンス電圧Vrefを差し引く、つまりリファレンス電圧−Vrefを積分したリファレンス電圧−Vref_intを足し合わせる。
入力電圧Vinは、ホールセンサ11が検出した電圧Vhにホールセンサ11のオフセット電圧Ohを足し合わせ、さらにそれを反転したものであるため、出力電圧Voutは、ホールセンサ11が検出した電圧Vhにホールセンサ11のオフセット電圧Ohを足し合わせ、さらにアナログ素子のオフセット電圧−Oeとリファレンス電圧−Vrefを足し合わせ、これら積分したものになる。
0°のとき Vout( 0)=8×(Vh+Oh+Oe) ……式(3)
90°のとき Vout( 90)=8×(Vh−Oh+Oe) ……式(4)
270°のとき Vout(270)=8×(Vh+Oh−Oe) ……式(5)
360°のとき Vout(360)=8×(Vh−Oh−Oe) ……式(6)
のように表すことができる。式(3)〜式(6)をすべて加算すると、
Vout=32Vh
となる。このVoutを打ち消すようにリファレンス電圧Vrefを加算または減算すると、
0°のとき Vout( 0)=8×(Vh+Oh+Oe±Vref) ……式(7)
90°のとき Vout( 90)=8×(Vh−Oh+Oe±Vref) ……式(8)
270°のとき Vout(270)=8×(Vh+Oh−Oe±Vref) ……式(9)
360°のとき Vout(360)=8×(Vh−Oh−Oe±Vref) ……式(10)
のように表すことができる。式(7)〜式(10)をすべて加算すると、
Vout=32Vh±32Vref ……式(11)
となる。さらに、これを変調を32回転、積分回数1024回まで繰り返すと、
Vout=1024Vh±1024Vref ……式(12)
となる。この過程で、リファレンス電圧Vrefを加算または減算した回数は、1024〜−960となり、これがアップ/ダウンカウンタ15cで計数され、出力されるカウンタ値DTとなる。従って、このカウンタ値DTの検出フェーズ1では、カウンタ値DTは32の倍数となる。
続いて、図4および図5を参照して、検出フェーズ1および検出フェーズ2における各クロック数におけるアップダウンカウンタ15cの動作を説明する。図4は検出フェーズ1における各クロック時におけるアップダウンカウンタ15cの出力値の推移を示す表であり、図5は検出フェーズ2における各クロック時におけるアップダウンカウンタ15cの出力値の推移を示す表である。
図4の表31に示すように、0クロック目である初期状態では、出力電圧Vout=0mV、カウンタ値DT=0である。
また、アップ/ダウンカウンタ15cは、リファレンス電圧Vrefを加算していく毎に、検出フェーズ2カウンタ値Lが1だけ減算していき、カウンタ値DT=M+Lも1ずつ減算して出力する。検出フェーズ1で入力を積分した電圧Vh_int=2755mVに、積分されたリファレンス電圧Vref_int=−2760mVを足し合わせて、出力電圧Vout=−5mVとなる。
また、アップ/ダウンカウンタ15cは、リファレンス電圧Vrefを減算していく毎に、検出フェーズ2カウンタ値Lが1ずつ加算していき、カウンタ値DT=検出フェーズ1カウンタ値M+検出フェーズ2カウンタ値Lも1ずつ加算して出力する。
このように、アップダウンカウンタ15cのカウンタ値DTを検出フェーズ2カウンタ値Lとして記しておく。そして、最後に検出フェーズ1カウンタ値Mに検出フェーズ2カウンタ値Lを加算し、カウンタ値DTとして出力する。
この検出フェーズ2カウンタ値Lを確定するためには、最終クロックの1つの前の1087クロック目の検出フェーズ2カウンタ値Lと、最終クロックの1088クロック目の検出フェーズ2カウンタ値Lの2つの連続した検出フェーズ2カウンタ値Lの平均値を算出する。
(20+19)/2=19.5
≒19 ……式(13)
DT=M+L
=256+19
=275 ……式(14)
となる。なお、通常、検出フェーズ2の動作は64クロックで終了するが、65クロック以上も動作することができるようにして、検出可能な範囲以内であるか否かを検出することができるように構成しても良い。具体的には、ホールセンサ11からの入力値が大きい場合、通常の測定が終わっても、そのままカウントを続行する。その結果、−1024から1023までの測定範囲を超えてカウントを続行するので、カウンタ値DTのMSB2ビット、つまり12ビット、11ビット目がカウントに使用される。このMSB2ビットが「10」である場合は1024以上であるため検出範囲オーバーとし、カウンタ値DTのMSB2ビットが「01」である場合は−1025以下であるため検出範囲オーバーとし、MSB2ビットが「00」または「11」である場合は−1024から1023までの検出可能な範囲以内として、磁気検出を行うことができる。
つまり、12ビットのカウンタのうち、MSB1ビットを除く11ビット(−1024〜1023)を有効にし、ホールセンサ11からの入力値をデジタルデータとして検出することができる。
続いて、図6〜図9を参照して、スイッチ制御部16の動作を説明する。図6は1回転におけるスイッチ制御部16から出力される各信号の動きを示すタイムチャートであり、図7は検出フェーズ1および検出フェーズ2におけるスイッチ制御部16から出力される各信号の動きを示すタイムチャートであり、図8は検出フェーズ1におけるスイッチ制御部16から出力される各信号の動きを示すタイムチャートであり、図9は検出フェーズ2におけるスイッチ制御部16から出力される各信号の動きを示すタイムチャートである。
図6に示すように、スイッチ制御部16は、図示しないマスタクロック信号MCLKのクロック周波数4.092MHzを2分周したクロック信号DCLK(クロック周波数(サンプル周波数)fs=2.048MHz)から、リセット信号RESETおよびクロック信号DETCLKを出力する。
さらに、スイッチ制御部16は、クロック周波数4.092MHzを2分周したクロック信号DCLKに合わせて、クロック信号P90,P180を出力する。
また、クロック信号DCLKから1周期の25%遅れの図示しないクロック信号ACLK(クロック周波数fs=2.048MHz)に合わせて、積分器13に与えるノーオーバーラップのクロック信号φ1,φ2を出力する。
そして、リセット信号RESETがHレベルからLレベルになり、初期状態から開放されると同時に、制御信号INTがLレベルからHレベルになり、制御信号HOLDがHレベルからLレベルになる。すると、検出フェーズ1用スイッチ13aが接続状態になり、検出フェーズ2用スイッチ13bが切断状態になり、検出フェーズ1が開始され、入力電圧Vinがサンプリングされる。
また、リファレンス電圧スイッチ14bは、上述したように判定値DETとクロック信号P180との排他的論理和(EXOR)が1(Hレベル)になるとき、180°状態となり、排他的論理和(EXOR)が0(Lレベル)であるとき、0°状態となる。
1回転目(積分32回)のフェーズでは、判定値DET=Hレベルであるため、ホールセンサ11が検出した電圧Vhにリファレンス電圧Vrefは加算し、出力電圧Voutとして出力される。出力電圧Vout<0mVとなるため、判定値DET=Lレベルとなる。
3回転目以降も、1回転目、2回転目と同様に繰り返す。上述した検出を、32クロックを1回転として、32回転、つまり1024クロック繰り返す。
なお、検出開始時の1回転目(積分32回)のフェーズでは、出力電圧Vout=0mVであるが、仮に判定値DET=Hレベルとしているので出力電圧Vout<0である場合には32回誤判定する。
図9に示すように、出力電圧Vout>0で判定値DET=Hレベルであるため、
カウンタ値DTの検出フェーズ2カウンタ値Lは0から1ずつカウントアップし続けて、出力電圧Voutは195mVからリファレンス電圧=10mVずつ減少し続ける。
再び、出力電圧Vout>0で判定値DET=Hレベル、カウンタ値DTはカウントアップし、出力電圧Voutは減少し続ける。このとき、出力電圧Vout=−5mV、カウンタ値DT=256+20=276となる。なお、カウンタ値DTの検出フェーズ1カウンタ値Mと検出フェーズ2カウンタ値Lとを別々に設けず、検出フェーズ1と検出フェーズ2とで共用のカウンタを1つだけ設け、カウンタ値DTを直接求めるようにしても良い。
(20+19)/2=19.5
≒19 ……式(15)
積分回数FSは1024回であり、入力電圧Vinを積分した電圧Vh_intからリファレンス電圧Vrefを差し引きした回数を示すカウンタ値DTは275であるため、ホールセンサ11が検出した電圧Vhは、
Vh=(DT/FS)×Vref
=275/1024×10
=2.685mV ……式(16)
となる。
また、上述したように、本実施形態において、クロック周波数fsは2.048MHzであり、1回転の変復調の周波数(チョッパ周波数)fcpは64kHzであり、積分回数は1024回であり、測定時間は500μS(=2kHz)である。
Aint=1024×[1+Z-10][1+Z-9][1+Z-8][1+Z-7][1+Z-6][1+Z-5][1+Z-4][1+Z-3][1+Z-2][1+Z-1] ……式(17)
Acp=1024×[1+Z-10][1+Z-9][1+Z-8][1+Z-7][1+Z-6][1−Z-5][1+Z-4][1+Z-3][1+Z-2][1+Z-1] ……式(18)
また、A/Dコンバータ15の入力レンジは、リファレンス電圧Vref電圧に比例し、またリファレンス電圧サンプリング用キャパシタ14c,14dの容量Crp,Crnに比例する。このため、リファレンス電圧Vref電圧を高くし、リファレンス電圧サンプリング用キャパシタ14c,14dの容量を大きくすることによって、A/Dコンバータ15の入力レンジを大きくすることができる。
積分器およびA/Dコンバータをホールセンサ、スイッチ、リファレンス電圧出力回路およびスイッチ制御部とまとめて一つの回路として構成し、ホールセンサの検出信号にリファレンス電圧Vrefを加算または減算することで、高ゲインで増幅したホールセンサの検出信号をA/D変換することができるため、A/Dコンバータまでのオフセット電圧やノイズも高精度に除去し、磁気検出センサの磁気を高精度に検出することができる。
11 ホールセンサ
12 スイッチ
13 積分器
14 リファレンス電圧出力回路
15 A/Dコンバータ
16 スイッチ制御部
Claims (7)
- ホール素子によって検出される磁気を電気信号に変換して出力することで磁気を検出する磁気検出装置であって、
所定の判定値に応じて正または負のリファレンス電圧を出力するリファレンス電圧出力手段と、
前記ホール素子によって検出される検出電圧に、前記正または負のリファレンス電圧を加えた電圧を、任意の回数だけ積分する積分手段と、
前記積分手段によって積分された電圧の正負に対応して前記判定値を出力すると共に、前記積分された電圧が正の場合には、前記負のリファレンス電圧を加えて積分した回数をインクリメントし、前記積分された電圧が負の場合には、前記正のリファレンス電圧を加えて積分した回数をデクリメントし、両回数の差を算出し、当該算出した数値を出力するA/D変換手段と、
を備え、
前記リファレンス電圧出力手段は、前記判定値が前記正の電圧に対応するものである場合には、前記負のリファレンス電圧を出力し、前記判定値が前記負の電圧に対応するものである場合には、前記正のリファレンス電圧を出力することを特徴とする磁気検出装置。 - 前記A/D変換手段は、
前記積分手段から出力された電圧が0Vより大きいか、または0Vより小さいかを比較する比較手段と、
前記積分手段によって積分されている間、前記比較手段によって前記積分手段によって積分された電圧が0Vより大きいと判定される毎に、前記負のリファレンス電圧を加えて前記積分手段が積分した電圧を減少させると共に前記数値を増加させ、また前記積分手段によって積分された電圧が0Vより小さいと判定される毎に、前記正のリファレンス電圧を加えて前記積分手段が積分した電圧を増加させると共に前記数値を減少させる計数手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の磁気検出装置。 - 前記積分手段は、
積分された電圧を保持する電圧保持手段を備え、
前記A/D変換手段は、
前記電圧保持手段によって積分された電圧が保持されず、任意の回数だけ積分している第1の検出フェーズにおける数値と、前記電圧保持手段によって積分された電圧が保持され、積分していない第2の検出フェーズにおける数値とを加算した数値を出力することを特徴とする請求項2記載の磁気検出装置。 - 前記ホール素子によって検出される検出電圧を正転および反転して出力するスイッチ手段を備えることを特徴とする請求項3記載の磁気検出装置。
- 前記リファレンス電圧出力手段は、
リファレンス電圧の電圧値を調整するリファレンス電圧調整手段と、
前記リファレンス電圧調整手段によって生成されるリファレンス電圧を正転または反転して出力するリファレンス電圧スイッチ手段と、
前記リファレンス電圧スイッチ手段によって出力されるリファレンス電圧をサンプリングするリファレンス電圧サンプリング手段と、
を備えることを特徴とする請求項3または4記載の磁気検出装置。 - 前記積分手段は、
前記ホール素子によって検出される電圧をサンプリングするサンプリング手段と、
前記ホール素子によって検出される電圧と、前記リファレンス電圧出力手段によって出力される電圧とを合わせて、その電圧を正転または反転して出力する積分電圧スイッチ手段と、
前記積分電圧スイッチ手段によって出力された電圧の差分電圧を増幅する演算増幅手段と、
を備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の磁気検出装置。 - 前記リファレンス電圧出力手段は、
前記リファレンス電圧を正転または反転して出力するリファレンス電圧スイッチ手段と、
前記リファレンス電圧スイッチ手段によって出力されるリファレンス電圧をサンプリングするリファレンス電圧サンプリング手段と、
を備えることを特徴とする請求項3または4記載の磁気検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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