JP6431378B2 - ホール素子センサおよびその動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は 電流センサおよびその動作方法に関し、特にICチップ(即ち、シリコンウ
エハ上)にIC技術により形成されたシリコンホール素子(以下、単に「ホール素子」と
いう)を使用して磁界または導体に流れる電流を検知するホール素子センサおよびその動
作方法に関する。
新型の車両、例えば乗用車等では、バックミラーの開閉、ドアの開閉、ロック等の制御
を電気的に行うのが一般的である。すなわち、コントローラ(例えば、マイクロプロセッ
サ)の制御下で、多数の電気モーターやソレノイドに駆動電流を流して上述の動作を行う
。その際に、制御信号により被制御体に駆動電流が流れて所期の動作が実際に行われたか
否かをコントローラにフィードバックして確認する必要がある。この目的で被制御体であ
る導体に流れる駆動電流を検出するために、最近の車両等においては多数のホール素子セ
ンサが使用される。
一般に、ホール素子センサは、IC技術により小型且つ安価に製造可能である。周知の
ように、ホール素子は、電流が流れている半導体(または導体)に電流と直角に磁界を加
えると、これら電流および磁界と直角方向に電圧(電位差)が生じるホール効果を利用す
るセンサである。電流が流れる導体の周囲には、それを流れる電流に対応する磁界が生じ
るので、この磁界中にホール素子を配置することにより導体中を流れる電流が検知可能で
ある。
一般に、シリコンホール素子は、ICチップ上に小型且つ安価に製造または搭載可能で
あるが、感度が低く且つそれを使用するブリッジ回路にオフセットが生じる。このオフセ
ットを除去または抑圧するために、後述するスピニングカレント等の技術が提案されてい
る。
ホール素子センサに関連する技術は、多くの技術文献に開示されている。例えば、対角
的に(直交)配置された1対のホール素子を使用し、これら1対のホール素子に電流を交
互に流して、その出力をサンプルホールド回路を介して増幅器に入力して増幅している。
この構成により、電流の切り替えにより生じる電圧スパイクによる影響を排除または軽減
している(特許文献1および2参照)。
対向する2対の端子を有するホール素子を使用し、その励磁方向を対向する2グループ
の端子間において第1フェーズおよび第2フェーズで交互に切り替えると共に、検出した
信号電圧をキャパシタに保持し、比較器で比較してオフセットを補償する磁界検出器を開
示している(特許文献3参照)。
相互に角度を変えた複数のホール素子を使用し、これら複数のホール素子を交互に励磁
して得た出力信号を高インピーダンス増幅器、A/D変換器およびデジタル加算器を介し
て出力することによりオフセット改善する磁界検出装置を開示している(特許文献4参照
)。
また、相互に90°の角度で配置された4個のホール素子を使用し、これらのホール素
子を順次切り替えて励磁し、増幅器およびデジタル遅延回路を介して出力することにより
測定精度および感度を改善する磁界測定方法および装置を開示している(特許文献5参照
)。
4個のホール素子の励磁方向をチョッピング回路により正スピンシーケンスおよび負ス
ピンシーケンスで順次切り替え、これらホール素子の出力信号をデジタルローパスフィル
タを介して出力する磁界センサシステムを開示している(特許文献6参照)。
それぞれホール素子、電流源、スピンボックスおよび差動増幅器を含む多数のホール装
置を横2列且つ上下鏡像関係に配置してIC化し、各ホール素子の端子を列と直交方向に
配置形成すると共に、両側に出力バッファやデモジュレータを配置するホールセンサシス
テムを開示している(特許文献7および8参照)。
日本特許第3022957号公報 米国特許第5621319号公報 米国特許第5604433号公報 米国特許第5406202号公報 米国特許公開第2007/0029999号公報 米国特許第8154281号公報 日本特許公開第2013−535661号公報 米国特許公開第2013/0099782号公報
本発明の説明に先立ち、ホール素子におけるスピニングカレント技術について少し詳し
く説明する。図1(A)に示すように、ホール素子は、正方形の4つの頂点に対応する位
置に形成された4個の端子A、B、CおよびDを有する。そして、選択された1対の端子
に電流源(不図示)から選択された方向に電流(駆動電流)を流し、他の端子から電圧出
力を得る。図1(B)は、駆動電流を流す端子および方向、電圧出力を得る端子および動
作状態(または角度)を示す表図である。
図1(B)において、動作状態0°では、電流を端子AからCへ流し、端子BとD間の
電圧を出力する。動作状態0°に対して右方向に90°回転している動作状態90°では
、電流を端子BからDへ流し、端子CとA間の電圧を出力する。動作状態90°から更に
90°右回転している動作状態180°では、電流を端子CからAヘ流し、端子DとB間
の電圧を出力する。また、動作状態180°から更に90°右回転(すなわち、上述した
動作状態0°から90°左回転に相当)する動作状態270°では、電流を端子DからB
へ流し、端子AとC間の電圧を出力する。
次に、図2(A)〜(D)は、図1(A)および図1(B)を参照して上述したホール
素子Hの4つの動作状態0°、90°、180°および270°における電流源および差
動増幅器(AMP)の接続状態をそれぞれ示している。図2において、説明の便宜上、ホ
ール素子Hを、ブリッジ接続された4個の抵抗値(またはブリッジ抵抗値)R1〜R4で
、電流源をIrefで、そして電圧出力を増幅する差動増幅器をAMPで示している。
図2(A)は、動作状態0°を示し、ホール素子Hの端子AからCへ電流を流し、端子BおよびDをそれぞれAMPの非反転および反転入力端子に接続している。図2(B)は、動作状態90°を示し、端子BからDへ電流を流し、端子CおよびAをそれぞれAMPの非反転および反転入力端子に接続している。図2(C)は、動作状態180°を示し、ホール素子の端子CからAへ電流を流し、端子DおよびBをそれぞれAMPの非反転および反転入力端子に接続している。また、図2(D)は、動作状態270°を示し、ホール素子の端子DからBへ電流を流し、端子AおよびCをそれぞれAMPの非反転および反転端子に接続している。
次に、図3は、上述した4つの動作状態0°、90°、180°および270°を有するホール素子の回転動作、すなわち、スピニングカレントについて説明するイメージ図である。図3には、電流の右(時計方向)回転を、矢印付の円により図示している。図示のように、電流源をホール素子の端子A〜Dに順次切り替えて接続し、対向する端子間に電流を流し、残りの端子対をAMPの入力端子に順次接続する動作を反復する。そして、AMPの出力端子Voutから検出信号を出力する。
次に、図4は、図1に示すホール素子を、上述した4つの動作状態0°〜270°に切
り替え動作させるための切り替え回路(スイッチ)を模型的に示している。図4には、ブ
リッジ状に接続された4個の抵抗R1〜R4で示すホール素子に電流源Irefを切り替え
て接続する各々4個のスイッチを有する2対のスイッチS1〜S4、ブリッジ抵抗の接続
点A〜Dを差動増幅器AMPの非反転(または正)入力端子Vout(+)に切り替え接続
する4個のスイッチS1〜S4および反転(または負)入力端子Vout(−)に切り替え
て接続する4個のスイッチS1〜S4を備えている。
図5は、図4に示すホール素子センサのスピニングカレント動作を説明するタイミングチ
ャートである。図5(A)は右回転(正または時計方向回転)のためのタイミングチャー
トであり、図5(B)は逆回転(左または反時計方向回転)のためのタイミングチャート
である。図中、スイッチS1〜S4は、ハイ(高)レベル期間にON状態であり、ロー(
低)レベル期間中はOFFである。
図5(A)に示す右回転期間中には、動作状態は0°→90°→180°→270°の
動作を反復する。一方、図5(B)に示す逆回転期間中には、動作状態0°→270°→
180°→90°の順序で反復動作する。
次に、図6は、上述した4つの動作状態0°ないし270°を切り替えて動作した場合
にホール素子から得られる出力信号電圧Voutの一例を示す。図6(A)は、上述した右
回転時に得られる出力電圧を示す。他方、図6(B)は、逆回転時にホール素子から得ら
れる出力電圧の一例を示す。これら図6(A)および(B)を対比すれば明らかなように
、右回転時には動作状態の切り替え時に正のスパイク電圧が生じ、逆回転時は負のスパイ
ク電圧が生じる。
従来技術においては、サンプルホールド回路等の付加回路を使用するか、またはスピニ
ングカレントを、例えば、右回転した後に逆回転させている。その結果、正回転時の正の
スパイク電圧を逆回転時の負のスパイク電圧により時間平均して抑圧または軽減している
。しかし、小型軽量で安価なホール素子センサをIC技術で実現するには、サンプルホー
ルド回路や大きな容量のフィルタキャパシタを使用することができない。また、スピニン
グカレントによる時間平均化では、上述したスパイク電圧によるオフセットを十分に抑圧
または軽減できず、ホール素子センサから高精度の検出出力を得ることができないという
課題があった。
本発明のホール素子センサの動作方法は、それぞれ対角位置に2対の端子が設けられ、
4つの動作状態(0°、90°、180°および270°)を有するホール素子センサの
動作状態をスイッチの切り替えにより選択するホール素子センサの動作方法であって、ス
イッチを4つの動作状態のうち選択した第1の動作状態からそれに隣接する第2の動作状
態に切り替えた後、第1の動作状態へ戻すように切り替え、その後に他の動作状態につい
て同様の切り替え動作を繰り返すことを特徴とする。
また、上述したスイッチの切り替えは、第1の動作状態に対し右(または左)に隣接す
る第2の動作状態に切り替えた後、第1の動作状態へ戻し、継続して第1の動作状態に対
し左(または右)に隣接する第3の動作状態へ切り替えた後、第1の動作状態へ戻すこと
を特徴とする。
さらに、第1の動作状態へ戻した後、第1の動作状態と対向する第4の動作状態へ切り
替え、上述と同様の切り替え動作を繰り返すことを特徴とする。
本発明のホール素子センサは、それぞれ対角位置に2対の端子を有するホール素子と、
このホール素子の選択された1対の端子に電流を流す電流源と、ホール素子の2対の端子
のうち選択された1対の端子に選択された方向に電流源の電流を流すスイッチと、このス
イッチを制御してホール素子の4つの動作状態(0°、90°、180°および270°
)を選択する制御手段とを備えるホール素子センサであって、制御手段は、ホール素子セ
ンサを第1の動作状態から隣接する第2の動作状態へ切り替え、継続して第1の動作状態
へ戻すことを特徴とする。
また、上述したホール素子センサは、電流源が接続されなかったホール素子の他の端子
対に接続され、ホール素子の検出電圧を増幅する差動増幅器を備えている。
本発明のホール素子センサおよびその動作方法によると、ホール素子の4つの動作状態
のうちの1つの動作状態から隣の動作状態へ切り替え後に、元の動作状態へ戻すので、動
作状態の切り替え毎に発生するスパイク電圧の極性を、正負反転させるので、嵩張るサン
プルホールド回路や大容量のフィルタキャパシタ等の付加回路または回路素子を使用する
ことなく、ホール素子センサが出力するスパイク電圧の影響を効果的に相殺または抑圧可能である。その結果、ホール素子センサをIC技術により小型軽量且つ安価に実現可能にするという顕著な効果を有する。
一般的な半導体ホール素子の説明図であり、(A)はホール素子の模型図、(B)はホール素子の4つの動作状態を説明する表図である。 図1に示すようなホール素子を使用するホール素子センサの動作状態の説明図であり、(A)は動作状態0°、(B)は動作状態90°、(C)は動作状態180°、(D)は動作状態270°を示す。 ホール素子センサのスピニングカレントの説明図である。 図3に示すスピニングカレント動作を行うためのホール素子、電流源および切り替えスイッチの説明図である。 図4に示すホール素子センサを使用する従来のスピニングカレント動作を行うためのスイッチ制御信号のタイミングチャートを示し、(A)は右回転動作、(B)は左回転動作のスイッチ制御信号および動作状態を示す。 スピニングカレントによる動作状態の変化およびホール素子の検出出力の一例を示し、(A)は右回転時、(B)は左回転時の例である。 本発明によるホール素子センサの動作方法の好適実施例の説明図であり、(a)は動作状態の変化、(b)はホール素子の検出出力の一例、(c)は時刻(タイミング)を示す。 図7に示すホール素子センサの動作方法の説明図であり、(a)は動作状態の変化、(b)〜(e)はスイッチS1〜S4のON/OFF制御信号、(f)は時刻(タイミング)を示す。 本発明によるホール素子センサの構成を示すブロック図である。
以下、本発明によるホール素子センサおよびその動作方法の好適な実施形態について説
明する。
本発明は、ホール素子の2対の端子を、切り替え制御して4つの動作状態(すなわち、
0°、90°、180°および270°)から選択した第1の動作状態(例えば、動作状
態0°)から隣の第2の動作状態(動作状態90°または270°)に切り替えの後(す
なわち、継続して)に元の動作状態(この場合には、動作状態0°)に戻すように切り替
え動作を行うことを特徴とする。これにより、1つの動作状態から隣の動作状態へ切り替
えた際に生じる正(または負)のスパイク電圧を、次の切り替え動作による負(または正
)のスパイク電圧により直ちに且つ効果的に相殺または抑圧することが可能である。
図7は、本発明によるホール素子センサの好適な動作方法を説明するタイミングチャー
トである。同図には、最上部(a)に動作状態、中間部(b)にホール素子センサから得
られる出力電圧Voutおよび最下部(c)に時刻またはタイミングを示す。
図7に示す最適実施形態では、時刻t0に動作状態0°、時刻t1に動作状態90°、
t2に動作状態0°、時刻t3に動作状態270°、時刻t4に動作状態0°、時刻t5に動
作状態180°、時刻t6に動作状態270°、時刻t7に動作状態180°、時刻t8に
動作状態90°、時刻t9に動作状態180°、そして時刻t10に動作状態0°にする。
上述した動作状態の切り替え動作によると、時刻t0―t2間に、動作状態0°から隣の
動作状態90°へ切り替え、その直後に最初の動作状態0°へ戻している。また、時刻t
2−t4間には、動作状態0°から隣の動作状態270°へ切り替えた直後に元の動作状態
0°へ戻している。また、時刻t5−t7間には、動作状態180°から隣の動作状態27
0°へ切り替えた直後に元の動作状態180°に戻している。時刻t7−t9間には、動作
状態180°から隣の動作状態90°へ切り替えた直後に元の動作状態180°に戻して
いることに注目されたい。
上述したホール素子センサの切り替え動作によると、図7の中間部に示すように、ホー
ル素子の出力電圧Voutには、それぞれの動作状態における出力電圧が得られる。また、
動作状態切り替え時刻である時刻t1、t4、t6およびt9に正のスパイク電圧が発生し、
他方時刻t0、t2、t3、t7およびt8には、負のスパイク電圧が発生する。
また、図7に示すホール素子センサの動作状態の切り替えによると、正のスパイク電圧
は、実質的にその後の負のスパイク電圧により相殺または抑圧される。従って、動作状態
の切り替えにより発生する電圧パルスの影響は除去または大幅に軽減可能であることに注
目されたい。
なお、図7において、動作状態0°から180°への切り替え時刻t5および動作状態
180°から0°への切り替え時刻t10では、ホール素子センサの出力電圧には、実質的
に電圧パルスが発生しないことに注目されたい。その理由は、差動増幅器(AMP)の両
入力端子に同位相のスパイク電圧が入力されるので、これらが相殺され、(CMRR:同
相信号除去比の大きい)AMPの出力端子からはスパイク電圧が発生しないためである。
また、動作状態0°→270°→0°→90°→180°→90°→180°→270
°→180°→0°の順序で切り替え制御しても良い。さらにまた、270°→0°→2
70°→180°→270°→90°→180°→90°→0°→90°の順序で切り替
え制御することも可能である。
上述のような動作状態の切り替え制御は、1つの動作状態から隣の動作状態へ切り替え
の直後または継続して最初の動作状態へ戻す動作を含んでいる。従って、正のスパイク電
圧の後で負のスパイク電圧が生じることにより電圧スパイクの影響を直ちに相殺または抑
圧することを可能にする。
次に、図8は、ホール素子センサが上述した図7に示す動作をするための切り替えスイ
ッチ(例えば、図4に示すスイッチS1―S4)の切り替え制御を説明するタイミングチ
ャートである。
図8(a)には動作状態、(b)〜(e)にはスイッチS1〜S4のON/OFF動作
、そして(f)には時刻(タイミング)を示す。
以上、本発明によるホール素子センサの動作方法の好適な実施形態を説明した。しかし
、本発明は、この実施形態に限定するものではなく、種々の変形変更が可能である。例え
ば、ホール素子の動作状態は、必ずしも上述した動作状態0°から始まる必要はない。上
述とは逆の順序で動作状態を切り替えても良い。また、任意の動作状態から隣の動作状態
へ切り替え、その後に元の動作状態へ戻るように、任意の動作状態から開始する切り替え
動作が選択可能である。
次に、図9は、本発明によるホール素子センサの基本構成を示すブロック図である。本
発明のホール素子センサは、ホール素子10、電流源12、スイッチ(SW1、SW2)
14、16、コントローラ18および差動増幅器20により構成される。
ホール素子10は、半導体チップに形成または搭載されるシリコンホール素子である。
電流源12は、ホール素子10の選択された対角位置にある1対の端子に選択的且つ選択
された方向に所定電流を流す定電流源である。スイッチ14、16は、好ましくはMOS
半導体により構成される電子スイッチである。コントローラ18は、ホール素子10の上
述した2対の端子のうち選択した端子対に選択方向に電流を流すようにスイッチ14、1
6を制御する制御手段であり、内部クロックの制御下で動作して、図8を参照して上述し
たようなスイッチ制御信号、すなわち4つの動作状態から選択した1つの(最初の)動作
状態から隣の動作状態に切り替えた直後に最初の動作状態へ戻す動作を含むスイッチ制御
信号を生成して出力するロジック回路またはマイクロプロセッサ(MPU)である。差動
増幅器(AMP)20は、ホール素子の1対の端子から出力される検出出力を増幅する十
分高いCMRRを有する増幅器である。
以上、本発明によるホール素子センサおよびその動作方法の好適な実施形態について詳
述した。しかし、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変形変更が可能であること、当
業者には容易に理解できよう。例えば、上述の説明は1個のホール素子センサについて説
明したが、複数のセンサ素子を共通の制御回路により選択的に制御しても良い。また、電
流源を所定の電流を流す電圧源に代えても良い。
本発明によるホール素子センサおよびその動作方法は、嵩張るサンプルホールド回路等
を使用することなく、IC技術により小型且つ安価に製造可能であるので、多数のセンサ
を必要とする車両の電動動作する付属機器に流れる電流を検出するための電流センサ等を
含む広範囲の利用が可能である。
10、H ホール素子
12 電流源
14、16 スイッチ
18 コントローラ(制御手段)
20、AMP 差動増幅器

Claims (5)

  1. それぞれ対角位置に2対の端子が設けられ、4つの動作状態(0°、90°、180°
    および270°)を有するホール素子センサの動作状態をスイッチの切り替えにより選択
    するホール素子センサの動作方法において、
    前記スイッチを前記4つの動作状態のうち選択した第1の動作状態からそれに隣接する
    第2の動作状態に切り替えた後、前記第1の動作状態へ戻すように切り替え、その後に他
    の動作状態について同様の動作を繰り返すことを特徴とするホール素子センサの動作方法
  2. 前記スイッチの切り替えは、前記第1動作状態に対して右(または左)に隣接する第2
    の動作状態に切り替えた後、前記第1の動作状態へ戻し、継続して前記第1の動作状態に
    対して左(または右)に隣接する第3の動作状態へ切り替えた後、前記第1の動作状態へ
    戻すことを特徴とする請求項1に記載のホール素子センサの動作方法。
  3. 前記第1の動作状態へ戻した後、前記第1の動作状態と対向する第4の動作状態に切り
    替え、同様の切り替え動作を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載のホール素子セン
    サの動作方法。
  4. それぞれ対角位置に2対の端子を有するホール素子と、該ホール素子の選択された1対
    の端子に電流を流す電流源と、前記ホール素子の2対の端子のうち選択された1対の端子
    に選択された方向に前記電流源の電流を流すスイッチと、該スイッチを制御してホール素
    子の4つの動作状態(0°、90°、180°および270°)を選択する制御手段とを
    備えるホール素子センサにおいて、
    前記制御手段は、前記ホール素子センサを第1の動作状態から隣接する第2の動作状態へ切り替え、継続して前記第1の動作状態へ戻すことを特徴とするホール素子センサ。
  5. 前記電流源が接続されなかった前記ホール素子の他の端子対に接続され、前記ホール素
    子の検出電圧を増幅する差動増幅器を備えることを特徴とする請求項4に記載のホール素
    子センサ。


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