JP2005072844A - A/dコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高精度かつエリアペナルティの小さいA/Dコンバータを提供する。
【解決手段】 演算回路2は、サンプルホールド部21と、加算部22と、減算部23と、サブA/Dコンバータ24と、サブD/Aコンバータ25とを含む。加算部22は、前ステージから出力された残差電圧Vres1A1,Vres1A2を加算する。減算部23は、第1のホールドモード時、加算部22において加算された電圧からアナログ電圧Vr2Aを減算し、その減算した電圧をこのステージにおける残差電圧Vres2A1として次ステージへ出力する。減算部23は、第2のホールドモードになると、内部のキャパシタを入替え、加算部22において加算された電圧からアナログ電圧Vr2Aを減算し、その減算した電圧を残差電圧Vres2A2として次ステージへ出力する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、A/Dコンバータに関し、特に、信号をパイプライン的に後段に送りながら各段においてA/D変換を行なうパイプライン型のA/Dコンバータに関する。
A/Dコンバータは、時間とともに電圧が連続的に変化するアナログ信号を時間軸方向および電圧軸方向に離散化して2進のデジタル信号に変換する回路であり、様々な機器のインターフェースとして幅広く用いられている。
アナログ信号の電圧を離散化する手法は、A/Dコンバータの精度や変換速度に応じてこれまで様々な手法が提案されている。これらの手法の1つとして、信号をパイプライン的に後段に送りながら各段においてA/D変換を行なうパイプライン型のA/Dコンバータが知られている。
図14は、従来のパイプライン型A/Dコンバータの全体構成を概略的に説明するブロック図である。
図14を参照して、A/Dコンバータ100は、(N−1)個のステージがパイプライン接続された構成となっており、第1ステージから第(N−1)ステージの各ステージにそれぞれ対応する演算回路101〜103と、各ステージから出力されるビットデータを受け、エラー補正処理を行なって最終的なNビットのデジタル信号を出力するデジタルエラーコレクション回路12とを備える。
このA/Dコンバータ100においては、最終ステージの演算回路103を除く各ステージの演算回路は、基本的に1ビットの変換を行なうが、0.5ビットの冗長を設けて1.5ビット(3値)のデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。最終ステージの演算回路103は、その前段から受けるアナログ信号を2ビットのデータに変換してデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。
デジタルエラーコレクション回路12は、各ステージから出力されたビットデータを受け、各ビットデータを加算するとともにエラー処理を行ない、最終的にNビットのデジタル信号を出力する。
A/Dコンバータ100においては、第1ステージを構成する演算回路101がアナログ入力信号Vinを受けると、演算回路101は、アナログ入力信号Vinを1.5ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。そして、演算回路101は、アナログ入力信号Vinと変換されたビットデータに対応する電圧との残差を2倍した残差電圧Vres1を第2ステージへ出力する。
第2ステージを構成する演算回路102は、残差電圧Vres1を受けると、この残差電圧Vres1を1.5ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。そして、演算回路102は、残差電圧Vres1と変換されたビットデータに対応する電圧との残差を2倍した残差電圧Vres2を次ステージへ出力する。
その後同様にして、各ステージにおいてA/D変換が行なわれ、最終の第(N−1)ステージを構成する演算回路103が前ステージから残差電圧Vres(N−2)を受けると、演算回路103は、この残差電圧Vres(N−2)を2ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。
そして、各ステージから出力されたビットデータに基づいて、デジタルエラーコレクション回路12が各ビットデータを加算するとともにエラー処理を行ない、最終的にNビットのデジタル信号が出力される。
図15は、図14に示した演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。ここで、各演算回路は、全て同じ構成であり、図15では、演算回路102の構成が代表的に示される。なお、最終ステージの演算回路103においては、図15に示される1.5ビットの出力データが2ビットの出力データとなる。
図15を参照して、演算回路102は、サンプルホールド部121と、減算部122と、増幅部123と、サブA/Dコンバータ24と、サブD/Aコンバータ25とを含む。
サンプルホールド部121は、前ステージの演算回路101から出力された残差電圧Vres1をサンプリングし、その電圧を保持する。サブA/Dコンバータ24は、残差電圧Vres1を1.5ビットのデータに変換し、その変換したビットデータを図示されないデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。
サブD/Aコンバータ25は、サブA/Dコンバータ24によってデジタル変換されたデータをアナログ電圧Vr2に変換する。減算部122は、サンプルホールド部121によって保持されている電圧Vres1からサブD/Aコンバータ25によって変換されたアナログ電圧Vr2を減算する。
増幅部123は、減算部122から出力される電圧を増幅率2で増幅し、その増幅した電圧をこの第2ステージにおける残差電圧Vres2として次ステージへ出力する。
こうすることで、各ステージにおいて、入力範囲を同じ電圧幅にすることができる。
図16は、図15に示した演算回路102の主要部の構成を示す回路図である。図16では、図15に示したサンプルホールド部121、減算部122、および増幅部123の具体的な回路構成が示されている。また、図14,図15では特に示さなかったが、このA/Dコンバータは、実際には差動系の回路構成となっている。具体的には、アナログ入力信号Vinは、VinAと、コモン電圧Vcomに対してVinAを反転したVinBとからなり、残差電圧Vresi(iは1〜N−2の自然数)は、VresiAと、コモン電圧Vcomに対してVresiAを反転したVresiBとからなり、サブD/Aコンバータ25によって変換されるアナログ電圧Vriは、VriAと、コモン電圧Vcomに対してVriAを反転したVriBとからなる。
図16を参照して、演算回路102は、スイッチS101〜S108と、キャパシタC101〜C104と、差動増幅器137と、ノードND101〜ND106と、入力ノード131〜134と、出力ノード135,136とを含む。
入力ノード132,133は、それぞれ前ステージから出力される残差電圧Vres1A,Vres1Bを受ける。入力ノード131,134は、それぞれサブD/Aコンバータ25から出力されるアナログ電圧Vr2A,Vr2Bを受ける。スイッチS101は、入力ノード131とノードND101との間に接続され、スイッチS102は、入力ノード132とノードND101との間に接続される。スイッチS103は、入力ノード133とノードND102との間に接続され、スイッチS104は、入力ノード134とノードND102との間に接続される。
スイッチS105は、出力ノード135とノードND103との間に接続され、スイッチS106は、ノードND101とノードND103との間に接続される。スイッチS107は、ノードND102とノードND104との間に接続され、スイッチS108は、出力ノード136とノードND104との間に接続される。
キャパシタC101は、ノードND103とノードND105との間に接続され、キャパシタC102は、ノードND101とノードND105との間に接続される。キャパシタC103は、ノードND102とノードND106との間に接続され、キャパシタC104は、ノードND104とノードND106との間に接続される。
差動増幅器137は、ノードND105,ND106に入力端が接続され、出力ノード135,136に出力端が接続される。差動増幅器137は、ノードND105,ND106間の電圧差を増幅して出力ノード135,136へ出力する。
この演算回路102は、「サンプルモード」と「ホールドモード」の2つの動作モードを有する。図16では、サンプルモード時の状態が示されている。サンプルモードでは、スイッチS102,S103,S106,S107がONし、その他のスイッチがOFFする。したがって、残差電圧Vres1AがキャパシタC101,C102にサンプリングされ、残差電圧Vres1BがキャパシタC103,C104にサンプリングされる。
図17は、図15に示した演算回路102のホールドモード時の状態を示す図である。
図17を参照して、ホールドモードでは、スイッチS101,S104,S105,S108がONし、その他のスイッチがOFFする。これにより、キャパシタC101,C104がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC101,C102にそれぞれ保持される残差電圧Vres1Aからアナログ電圧Vr2Aを減算した電圧が出力ノード135に出力され、キャパシタC103,C104にそれぞれ保持される残差電圧Vres1Bからアナログ電圧Vr2Bを減算した電圧が出力ノード136に出力される。具体的には、出力ノード135,136に出力される残差電圧Vres2A,Vres2Bは、各キャパシタの容量をその符号で表わすと、下式で示される。
Figure 2005072844
上式より、たとえば、キャパシタC101,C102の大きさ、あるいはキャパシタC103,C104の大きさが正確に同じであれば、入力電圧である残差電圧Vres1A,残差電圧Vres1Bは、正確に2倍される。
しかしながら、実際には、キャパシタの大きさにばらつきが存在するため、残差電圧Vres1A,Vres1Bは正確に2倍されず、その誤差は後段に影響を及ぼし、A/Dコンバータの精度が劣化する。具体的には、たとえば、14ビットのA/Dコンバータにおいて、キャパシタのばらつきによって全てのステージで入力電圧が1.999倍されるとすると、最終ステージの入力電圧は、理想的には212=4096倍されるところ、1.99912=4071.5倍しかされないことになる。
このキャパシタのばらつきによる精度劣化の問題を解決する手法の1つが、下記の非特許文献1に開示されている。この手法によるA/Dコンバータを、以下では、「平均化A/Dコンバータ」とも称する。この平均化A/Dコンバータの全体構成は、図14に示した構成と同じであり、各ステージにおける演算回路の構成が上記のA/Dコンバータ100と異なる。
図18は、平均化A/Dコンバータにおける演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。ここで、各演算回路は、全て同じ構成であり、図18では、第2ステージに対応する演算回路102Aの構成が代表的に示される。なお、最終ステージの演算回路においては、図18に示される1.5ビットの出力データが2ビットの出力データとなる。
図18を参照して、演算回路102Aは、サンプルホールド部141と、減算部142と、増幅部143と、平均化部144と、サブA/Dコンバータ24と、サブD/Aコンバータ25とを含む。
サンプルホールド部141は、前ステージの演算回路から出力された残差電圧Vres1をサンプリングし、その電圧を保持する。サブA/Dコンバータ24およびサブD/Aコンバータ25は、図15で説明したものと同じである。減算部142は、サンプルホールド部141によって保持されている電圧Vres1からサブD/Aコンバータ25によって変換されたアナログ電圧Vr2を減算する。
増幅部143は、減算部142から出力される電圧を増幅率2で増幅する。ここで、この平均化A/Dコンバータは、「サンプルモード」、「ホールドモード」、および「平均化モード」の3つの動作モードを有する。ホールドモード時、増幅部143は、減算部142から出力される電圧を増幅率2で増幅し、平均化部144は、増幅部143から出力される電圧Vout1をサンプリングする。
その後平均化モードになると、増幅部143は、後ほど回路図の説明において述べるように、キャパシタを入替えて演算される電圧を増幅率2で増幅し、平均化部144は、増幅部143から出力される電圧Vout2をホールドモード時にサンプリングされた電圧Vout1と平均化する。そして、平均化部144は、平均化した電圧をこの第2ステージにおける残差電圧Vres2として次ステージへ出力する。
図19は、図18に示した演算回路102Aの主要部の構成を示す回路図である。図19では、図18に示したサンプルホールド部141、減算部142、増幅部143、および平均化部144の具体的な回路構成が示されている。また、この平均化A/Dコンバータも、上述した従来のA/Dコンバータ100と同様に、実際には、差動系の回路構成となっている。
図19を参照して、演算回路102Aは、増幅回路102A.1と、平均化回路102A.2とを含む。増幅回路102A.1は、図16に示した従来のA/Dコンバータ100における演算回路102の構成において、スイッチS111〜S115と、ノードND111〜ND114とをさらに含む。平均化回路102A.2は、スイッチS121〜S125と、キャパシタC121〜C124と、差動増幅器138と、ノードND121〜ND124と、出力ノード135,136とを含む。
スイッチS111は、ノードND113とノードND111との間に接続され、スイッチS112は、ノードND101とノードND111との間に接続される。スイッチS113は、ノードND102とノードND112との間に接続され、スイッチS114は、ノードND114とノードND112との間に接続される。スイッチS115は、ノードND113とノードND114との間に接続される。
スイッチS121は、出力ノード135とノードND121との間に接続され、スイッチS122は、ノードND113とノードND121との間に接続される。スイッチS123は、ノードND114とノードND122との間に接続され、スイッチS124は、出力ノード136とノードND122との間に接続される。スイッチS125は、出力ノード135,136の間に接続される。
キャパシタC121は、ノードND121とノードND123との間に接続され、キャパシタC122は、ノードND114とノードND123との間に接続される。キャパシタC123は、ノードND113とノードND124との間に接続され、キャパシタC124は、ノードND122とノードND124との間に接続される。
差動増幅器138は、ノードND123,ND124に入力端が接続され、出力ノード135,136に出力端が接続される。差動増幅器138は、ノードND123,ND124間の電圧差を増幅して出力ノード135,136へ出力する。
上述のように、この演算回路102Aは、「サンプルモード」、「ホールドモード」、および「平均化モード」の3つの動作モードを有する。図19では、サンプルモード時の状態が示されている。サンプルモードでは、スイッチS102,S103,S106,S112,S113,S107,S115がONし、その他のスイッチがOFFする。したがって、残差電圧Vres1AがキャパシタC101,C102にサンプリングされ、残差電圧Vres1BがキャパシタC103,C104にサンプリングされる。
図20は、図18に示した演算回路102Aのホールドモード時の状態を示す図である。
図20を参照して、ホールドモードでは、増幅回路102A.1において、スイッチS101,S104,S105,S112,S113,S108がONし、その他のスイッチがOFFする。これにより、キャパシタC101,C104がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC102,C103は、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bをサンプリングするキャパシタとして作用する。
そして、キャパシタC101,C102にそれぞれ保持される残差電圧Vres1AからキャパシタC102によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Aを減算した電圧がノードND113に出力され、キャパシタC103,C104にそれぞれ保持される残差電圧Vres1BからキャパシタC103によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Bを減算した電圧がノードND114に出力される。具体的には、ホールドモード時にノードND113,ND114にそれぞれ出力される電圧Vout1A,Vout1Bは、各キャパシタの容量をその符号で表わすと、下式で示される。
Figure 2005072844
一方、平均化回路102A.2では、スイッチS122,S123がONし、スイッチS121,S124がOFFする。これにより、ホールドモード時に増幅回路102A.1から出力される電圧Vout1AがキャパシタC121,C123にサンプリングされ、電圧Vout1BがキャパシタC122,C124にサンプリングされる。
図21は、図18に示した演算回路102Aの平均化モード時の状態を示す図である。
図21を参照して、平均化モードでは、増幅回路102A.1において、スイッチS101,S104,S106,S111,S114,S107がONし、その他のスイッチがOFFする。これにより、キャパシタC102,C103がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC101,C104は、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bをサンプリングするキャパシタとして作用する。すなわち、平均化モードでは、ホールドモードに対して、増幅回路102A.1においてキャパシタがスイッチされる。
そして、キャパシタC101,C102にそれぞれ保持される残差電圧Vres1AからキャパシタC101によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Aを減算した電圧がノードND113に出力され、キャパシタC103,C104にそれぞれ保持される残差電圧Vres1BからキャパシタC104によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Bを減算した電圧がノードND114に出力される。具体的には、平均化モード時にノードND113,ND114にそれぞれ出力される電圧Vout2A,Vout2Bは、下式で示される。
Figure 2005072844
一方、平均化回路102A.2では、スイッチS121,S124がONし、スイッチS122,S123がOFFする。これにより、ホールドモード時にサンプリングされた電圧Vout1A,Vout1Bが平均化モード時に増幅回路102A.1から出力される電圧Vout2A,Vout2Bと平均化される。具体的には、出力ノード135,136にそれぞれ出力される残差電圧Vres2A,Vres2Bは、下式で示される。
Figure 2005072844
ここで、C101=C104=C、C102=C103=C(1+α)とすると(αは、キャパシタのばらつきを表わす。)、通常αは微小であるから、(7)式,(8)式は、下式で表わすことができる。
Figure 2005072844
上式にはαが現われず、この平均化A/Dコンバータによれば、キャパシタのばらつきの影響を排除することができる。
チェン(Hsin-Shu Chen)他2名、"14ビット−20MHzのCMOSパイプライン型アナログ/デジタルコンバータ(A 14-b 20-Msamples/s CMOS Pipelined ADC)",(米国),米国電気電子学会固体回路ジャーナル(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS),Vol.36,No.6,p.997−1001,Jun.2001
上述のように、従来のA/Dコンバータでは、キャパシタのばらつきにより変換精度が劣化する。これに対して、平均化A/Dコンバータは、キャパシタのばらつきの影響を排除することができ、高精度な変換が実現できる。
しかしながら、図19〜図21に示されるように、平均化A/Dコンバータは、増幅回路102A.1と平均化回路102A.2とを含むため、回路面積が増大する。また、平均化回路102A.2における差動増幅器138の分だけノイズも増加する。さらに、そのノイズによる影響を許容するために、キャパシタのサイズを大きくする必要があり、回路面積がさらに増大し、消費電力も増加する。
一方、近年、電子機器に対しては、高機能化とともに、小型化や、携帯化に伴なう低消費電力化の要求がますます強まってきており、それに搭載されるA/Dコンバータに対しても小型化および低消費電力化の要求が厳しくなってきている。上述の平均化A/Dコンバータは、キャパシタのばらつきの影響を排除でき、高精度化(高機能化)を図るうえでは有用であるが、小型化や低消費電力化の課題を解決することはできない。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高精度かつエリアペナルティの小さいA/Dコンバータを提供することである。
また、この発明の別の目的は、高精度かつ低消費電力のA/Dコンバータを提供することである。
この発明によれば、A/Dコンバータは、アナログ信号をデジタル信号に変換するパイプライン型のA/Dコンバータであって、デジタル信号のビット長に応じて設けられ、直列に接続される複数の演算回路と、複数の演算回路の各々から出力されるビットデータに基づいてデジタル信号を出力する出力回路とを備え、複数の演算回路の各々は、第1の動作モード時に受ける第1の入力電圧をビットデータに変換して出力するサブA/Dコンバータと、ビットデータをアナログ電圧に変換するサブD/Aコンバータと、第1の入力電圧および第2の動作モード時に受ける第2の入力電圧をサンプリングし、そのサンプリングした第1および第2の入力電圧をそれぞれ第1および第2の電圧保持手段に保持するサンプルホールド手段と、サンプルホールド手段に保持される電圧を加算する加算手段と、加算手段によって加算された電圧からビットデータのアナログ電圧を減算して次段の演算回路へ出力する減算手段とを含み、減算手段は、第3の動作モード時、加算された電圧からアナログ電圧を減算して次段における第1の入力電圧として出力し、第4の動作モード時、第1および第2の電圧保持手段を入換えて加算された電圧からアナログ電圧を減算し、次段における第2の入力電圧として出力する。
好ましくは、複数の演算回路の各々は、クロック信号に同期して順次第1から第4の動作モードに切替わり、前段の演算回路が第3および第4の動作モード時、連動してそれぞれ第1および第2の動作モードとなる。
好ましくは、サンプルホールド手段の第1および第2の電圧保持手段は、それぞれ第1および第2のキャパシタからなる。
好ましくは、複数の演算回路の各々は、第1または第2の入力電圧を受ける第1の入力ノードと、サブD/Aコンバータから出力されるアナログ電圧を受ける第2の入力ノードと、第1および第2の入力ノードと第1および第2のキャパシタとの間に設けられるスイッチ回路と、スイッチ回路に接続されない側の第1および第2のキャパシタの端子が接続される第1のノードと、第1のノードに入力端が接続される増幅回路と、増幅回路の出力端に接続される出力ノードとを含み、増幅回路の出力端は、スイッチ回路に接続され、第1の動作モード時、スイッチ回路は、第1の入力ノードを第1のキャパシタと接続し、第1のキャパシタは、第1の入力電圧をサンプリングして保持し、第2の動作モード時、スイッチ回路は、第1の入力ノードを第2のキャパシタと接続し、第2のキャパシタは、第2の入力電圧をサンプリングして保持し、第3の動作モード時、スイッチ回路は、増幅回路の出力端を第1および第2のキャパシタのいずれか一方と接続し、第2の入力ノードを第1および第2のキャパシタの他方と接続し、第4の動作モード時、スイッチ回路は、増幅回路の出力端を第1および第2のキャパシタの他方と接続し、第2の入力ノードを第1および第2のキャパシタの一方と接続する。
好ましくは、スイッチ回路は、第1の入力ノードと第2のノードとの間に設けられる第1のスイッチと、第2の入力ノードと第2のノードとの間に設けられる第2のスイッチと、第2のノードと第1のキャパシタが接続される第3のノードとの間に設けられる第3のスイッチと、第2のノードと第2のキャパシタが接続される第4のノードとの間に設けられる第4のスイッチと、増幅回路の出力端と第3のノードとの間に設けられる第5のスイッチと、増幅回路の出力端と第4のノードとの間に設けられる第6のスイッチとからなり、第1の動作モード時、第1および第3のスイッチがオンされ、第2の動作モード時、第1および第4のスイッチがオンされ、第3の動作モード時、第2、第4および第5のスイッチがオンされ、第4の動作モード時、第2、第3および第6のスイッチがオンされる。
好ましくは、増幅回路は、差動型回路からなり、複数の演算回路の各々は、増幅回路の入力端と出力端との間に設けられるもう1つのスイッチ回路をさらに含み、第1および第2の動作モード時、もう1つのスイッチ回路は、出力端を入力端と電気的に接続する。
この発明によるA/Dコンバータによれば、キャパシタのばらつきを平均化する機能を次ステージの演算回路に分担させるようにしたので、演算回路において別途平均化回路を設ける必要がなく、高精度かつエリアペナルティの小さいA/Dコンバータが実現できる。
さらに、別途回路を設ける必要がないことから、従来のA/Dコンバータと同等レベルの消費電力で高精度なA/Dコンバータが実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明によるA/Dコンバータの全体構成を概略的に説明するブロック図である。
図1を参照して、A/Dコンバータ10は、(N−1)個のステージがパイプライン接続された構成となっており、第1ステージから第(N−1)ステージの各ステージにそれぞれ対応する演算回路1〜N−1と、各ステージから出力されるビットデータを受け、エラー補正処理を行なって最終的なNビットのデジタル信号を出力するデジタルエラーコレクション回路12とを備える。
A/Dコンバータ10においても、背景技術で説明した従来のA/Dコンバータ100と同様に、最終ステージの演算回路N−1を除く各ステージの演算回路は、1.5ビット(3値)のデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力し、最終ステージの演算回路N−1は、前段の演算回路N−2から受けるアナログ信号を2ビットのデータに変換してデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。デジタルエラーコレクション回路12は、背景技術で説明したものと同じである。
この発明によるA/Dコンバータ10においては、各演算回路1〜N−1は、クロック信号CLKに同期してパイプライン動作を行なう。各演算回路1〜N−1においては、クロック信号CLKの立上がりおよび立下がりに同期して、「第1のサンプルモード」、「第2のサンプルモード」、「第1のホールドモード」、および「第2のホールドモード」の4つの連続する動作モードが繰返し実行される。
なお、第1のサンプルモードは、「第1の動作モード」に対応し、第2のサンプルモードは、「第2の動作モード」に対応し、第1のホールドモードは、「第3の動作モード」に対応し、第2のホールドモードは、「第4の動作モード」に対応する。
第1ステージを構成する演算回路1は、第1のサンプルモード時に受けるアナログ入力信号Vinを1.5ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。また、演算回路1は、第1のサンプルモード時、アナログ入力信号Vinを所定のキャパシタを用いてサンプリングし、第2のサンプルモード時、アナログ入力信号Vinを第1のサンプルモード時に用いたキャパシタと異なるキャパシタを用いてサンプリングする。
第2のサンプルモードに続いて第1のホールドモードになると、演算回路1は、第1および第2のサンプルモード時にサンプリングされたアナログ入力信号Vinに基づいて残差電圧Vres1A1を演算し、第2ステージを構成する演算回路2へその残差電圧Vres1A1を出力する。そして、第2のホールドモード時、演算回路1は、後述するように、キャパシタをスイッチして演算される残差電圧Vres1A2を演算回路2へ出力する。
第2ステージの演算回路2は、演算回路2の第1のサンプルモード時に第1ステージから受ける残差電圧Vres1A1を1.5ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。また、演算回路2は、第1のサンプルモード時、残差電圧Vres1A1を所定のキャパシタを用いてサンプリングし、第2のサンプルモード時、第1ステージから受ける残差電圧Vres1A2を第1のサンプルモード時に用いたキャパシタと異なるキャパシタを用いてサンプリングする。
演算回路2は、第2のサンプルモードに続いて第1のホールドモードになると、第1および第2のサンプリングモード時にそれぞれサンプリングされた残差電圧Vres1A1,Vres1A2に基づいて残差電圧Vres2A1を演算し、次ステージの演算回路へその残差電圧Vres2A1を出力する。そして、第2のホールドモード時、演算回路2は、キャパシタをスイッチして演算される残差電圧Vres2A2を次ステージへ出力する。
その後同様にして、各ステージにおいてA/D変換が行なわれ、最終の第(N−1)ステージを構成する演算回路N−1が前ステージから残差電圧Vres(N−2)A1を受けると、演算回路N−1は、この残差電圧Vres(N−2)A1を2ビットのデータに変換し、その変換したビットデータをデジタルエラーコレクション回路12へ出力する。
そして、上述のように、各ステージから出力されたビットデータに基づいて、デジタルエラーコレクション回路12が各ビットデータを加算するとともにエラー処理を行ない、最終的にNビットのデジタル信号が出力される。
図2は、図1に示した演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。ここで、各演算回路は、全て同じ構成であり、図2では、演算回路2の構成が代表的に示される。なお、最終ステージの演算回路N−1においては、図2に示される1.5ビットの出力データが2ビットの出力データとなる。
図2を参照して、演算回路2は、サンプルホールド部21と、加算部22と、減算部23と、サブA/Dコンバータ24と、サブD/Aコンバータ25とを含む。
サンプルホールド部21は、クロック信号CLKに同期して動作し、第1および第2のサンプルモード時、前ステージの演算回路1からそれぞれ出力される残差電圧Vres1A1,Vres1B1をサンプリングして保持する。サブA/Dコンバータ24およびサブD/Aコンバータ25は、背景技術で説明したものと同じである。
加算部22は、クロック信号CLKに同期して動作し、サンプルホールド部21によって保持されている残差電圧Vres1A1に第2のサンプルモード時に前ステージから受ける残差電圧Vres1A2を加算する。
減算部23は、第1のホールドモード時、加算部22から出力される電圧からサブD/Aコンバータ25によって変換されたアナログ電圧Vr2Aを減算し、その減算した電圧をこの第2ステージにおける残差電圧Vres2A1として次ステージへ出力する。また、第1のホールドモードに続く第2のホールドモード時、減算部23は、後ほど回路図の説明において述べるように、キャパシタを入替え、加算部22から出力される電圧からサブD/Aコンバータ25によって変換されたアナログ電圧Vr2Aを減算し、その減算した電圧を残差電圧Vres2A2として次ステージへ出力する。
図3は、図2に示した演算回路2の主要部の構成を示す回路図である。図3では、図2に示したサンプルホールド部21、加算部22、および減算部23の具体的な回路構成が示されている。また、この発明によるA/Dコンバータ10も、上述した従来のA/Dコンバータ100と同様に、実際には、差動系の回路構成となっている。
図3を参照して、演算回路2は、スイッチS1〜S14と、キャパシタC1〜C4と、差動増幅器37と、ノードND1〜ND8と、入力ノード31〜34と、出力ノード35,36とを含む。
入力ノード32,33は、第1のサンプルモード時、それぞれ前ステージから出力される残差電圧Vres1A1,Vres1B1を受ける。また、後述するように、入力ノード32,33は、第2のサンプルモード時、それぞれ前ステージから出力される残差電圧Vres1A2,Vres1B2を受ける。入力ノード31,34は、それぞれサブD/Aコンバータ25から出力されるアナログ電圧Vr2A,Vr2Bを受ける。
スイッチS1は、入力ノード31とノードND1との間に接続され、スイッチS2は、入力ノード32とノードND1との間に接続される。スイッチS3は、入力ノード33とノードND2との間に接続され、スイッチS4は、入力ノード34とノードND2との間に接続される。スイッチS5は、出力ノード35とノードND3との間に接続され、スイッチS6は、ノードND1とノードND3との間に接続される。スイッチS7は、出力ノード35とノードND4との間に接続され、スイッチS8は、ノードND1とノードND4との間に接続される。
スイッチS9は、ノードND2とノードND5との間に接続され、スイッチS10は、出力ノード36とノードND5との間に接続される。スイッチS11は、ノードND2とノードND6との間に接続され、スイッチS12は、出力ノード36とノードND6との間に接続される。スイッチS13は、出力ノード35とノードND7との間に接続され、スイッチS14は、出力ノード36とノードND8との間に接続される。
キャパシタC1は、ノードND3とノードND7との間に接続され、キャパシタC2は、ノードND4とノードND7との間に接続される。キャパシタC3は、ノードND5とノードND8との間に接続され、キャパシタC4は、ノードND6とノードND8との間に接続される。
差動増幅器37は、ノードND7,ND8に入力端が接続され、出力ノード35,36に出力端が接続される。差動増幅器37は、ノードND7,ND8間の電圧差を増幅して出力ノード35,36へ出力する。
この図3では、第1のサンプルモード時の状態が示されている。第1のサンプルモードでは、スイッチS2,S3,S6,S11,S13,S14がクロック信号CLKに同期してONし、その他のスイッチがOFFする。したがって、第1のサンプルモード時に入力ノード32に入力される残差電圧Vres1A1がキャパシタC1にサンプリングされ、入力ノード33に入力される残差電圧Vres1B1がキャパシタC4にサンプリングされる。
ここで、この回路では、スイッチS13,S14がOFFし、差動増幅器37の出力端が入力端と接続される。そうすると、キャパシタC1,C4には、それぞれ残差電圧Vres1A1,Vres1B1と差動増幅器37のオフセット電圧Voffとの電圧差に相当する電荷が蓄積される。このオフセット電圧Voffは、差動増幅器37を構成するトランジスタのミスマッチによって発生する電圧である。このオフセット電圧Voffを考慮して、実際にキャパシタC1,C4の差動増幅器37側にそれぞれ蓄積される電荷Q1,Q4は、各キャパシタの容量をその符号で表わすと、下式で示される。
Figure 2005072844
図4は、図2に示した演算回路2の第2のサンプルモード時の状態を示す図である。
図4を参照して、第2のサンプルモードでは、スイッチS2,S3,S8,S9,S13,S14がクロック信号CLKに同期してONし、その他のスイッチがOFFする。したがって、第2のサンプルモード時に入力ノード32に入力される残差電圧Vres1A2がキャパシタC2にサンプリングされ、入力ノード33に入力される残差電圧Vres1B2がキャパシタC3にサンプリングされる。具体的には、キャパシタC2,C3の差動増幅器37側にそれぞれ蓄積される電荷Q2,Q3は、各キャパシタの容量をその符号で表わすと、下式で示される。
Figure 2005072844
ここで、キャパシタC1,C2は、ノードND7によって接続されているので、キャパシタC1,C2の電荷が加算され、キャパシタC1,C2によってサンプリングされた残差電圧Vres1A1,Vres1A2は、擬似的に加算される。一方、キャパシタC3,C4においても、キャパシタC3,C4がノードND8によって接続されているので、キャパシタC3,C4によってサンプリングされた残差電圧Vres1B1,Vres1B2は、擬似的に加算される。
図5は、図2に示した演算回路2の第1のホールドモード時の状態を示す図である。
図5を参照して、第1のホールドモードでは、スイッチS1,S4,S5,S8,S9,S12がクロック信号CLKに同期してONし、その他のスイッチがOFFする。そうすると、キャパシタC1,C4は、フィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC2,C3は、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bをサンプリングするキャパシタとして作用する。
そして、キャパシタC1,C2を用いて加算された電圧からキャパシタC2によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Aを減算した電圧が出力ノード35に出力され、キャパシタC3,C4を用いて加算された電圧からキャパシタC3によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Bを減算した電圧が出力ノード36に出力される。具体的には、第1のホールドモード時に出力ノード35,36に出力される残差電圧Vres2A1,Vres2B1は、下式で示される。
Figure 2005072844
上式においては、オフセット電圧Voffがキャンセルされており、差動増幅器37のオフセット電圧補償が行なわれていることがわかる。
図6は、図2に示した演算回路2の第2のホールドモード時の状態を示す図である。
図6を参照して、第2のホールドモードでは、スイッチS1,S4,S6,S7,S10,S11がクロック信号CLKに同期してONし、その他のスイッチがOFFする。そうすると、キャパシタC2,C3がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC1,C4は、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bをサンプリングするキャパシタとして作用する。
そして、キャパシタC1,C2を用いて加算された電圧からキャパシタC1によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Aを減算した電圧が出力ノード35に出力され、キャパシタC3,C4を用いて加算された電圧からキャパシタC4によってサンプリングされたアナログ電圧Vr2Bを減算した電圧が出力ノード36に出力される。具体的には、第2のホールドモード時に出力ノード35,36に出力される残差電圧Vres2A2,Vres2B2は、下式で示される。
Figure 2005072844
このA/Dコンバータ10では、演算回路におけるキャパシタのばらつきは、第1および第2のホールドモード時にそれぞれ出力される残差電圧が次ステージの演算回路における加算部で加算されるときにキャンセルされる。以下、これについて説明する。
図7は、隣接するステージ間の動作モードの関係を示す図である。
図7を参照して、時刻T1において、クロック信号CLKが立上がると、第1ステージ(演算回路1)は、第1のサンプルモードとなり、以降、クロック信号CLKの立下がりおよび立上がりに同期して、第2のサンプルモード、第1のホールドモード、第2のホールドモードと動作モードが変化する。
第2ステージ(演算回路2)は、第1ステージから1周期遅れて第1のサンプルモードとなる。すなわち、時刻T3において、第1ステージが第1のホールドモードになるのに応じて、第2ステージは、第1のサンプルモードとなる。したがって、第2のステージを構成する演算回路2は、第1ステージを構成する演算回路1から第1のホールドモードに応じて出力される残差電圧Vres1A1,Vres1B1をサンプリングする。
そして、時刻T4において、第2ステージは、第2のサンプルモードとなり、演算回路1から第2のホールドモードに応じて出力される残差電圧Vres1A2,Vres1B2をサンプリングする。続いて、時刻T5,T6において、第2ステージは、それぞれ第1のホールドモード、第2のホールドモードと動作モードが変化する。
図8〜図13は、図7に示した各時刻間における第1ステージおよび/または第2ステージの状態を説明する図である。ここで、図8〜図13においては、上述した回路図を正確に示したものではなく、理解しやすいように一部簡略化して示される。さらに、図においてステージを区別する関係上、参照符号の後ろにステージを示す符号が付される。
図8は、第1ステージが第1のサンプルモード時の状態を示す図である。
図8を参照して、第1ステージを構成する演算回路1において、クロック信号CLKに同期してスイッチS6.1,S11.1がONし、スイッチS8.1,S9.1がOFFする。そうすると、アナログ入力信号VinA,VinBがそれぞれキャパシタC1.1,C4.1にサンプリングされる。また、サブA/Dコンバータ24.1は、アナログ入力信号VinA,VinBを1.5ビットのデジタル信号に変換し、サブD/Aコンバータ25.1は、その変換されたデジタル信号をそれぞれアナログ電圧Vr1A,Vr1Bに変換する。
図9は、第1ステージが第2のサンプルモード時の状態を示す図である。
図9を参照して、演算回路1において、クロック信号CLKに同期してスイッチS8.1,S9.1がONし、スイッチS6.1,S11.1がOFFする。そうすると、アナログ入力信号VinA,VinBがそれぞれキャパシタC2.1,C3.1にサンプリングされる。
図10は、第1,2ステージがそれぞれ第1のホールドモード時および第1のサンプルモード時の状態を示す図である。
図10を参照して、演算回路1においては、キャパシタC1.1,C4.1がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC2.1,C3.1には、それぞれアナログ電圧Vr1A,Vr1Bがサンプリングされる。そして、演算回路1は、残差電圧Vres1A1,Vres1B1を出力する。
ここで、演算回路1において、キャパシタC1.1〜C4.1の容量をC1.1=C4.1=C、C2.1=C3.1=C(1+α)とすると(αは、演算回路1におけるキャパシタのばらつきを表わす。)、残差電圧Vres1A1,Vres1B1は、上述の(15)式,(16)式を用いて下式で表わされる。
Figure 2005072844
一方、第2ステージを構成する演算回路2においては、クロック信号CLKに同期してスイッチS6.2,S11.2がONし、スイッチS8.2,S9.2がOFFする。そうすると、演算回路1から出力された残差電圧Vres1A1,Vres1B1がそれぞれキャパシタC1.2,C4.2にサンプリングされる。また、サブA/Dコンバータ24.2は、残差電圧Vres1A1,Vres1B1を1.5ビットのデジタル信号に変換し、サブD/Aコンバータ25.2は、その変換されたデジタル信号をそれぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bに変換する。
図11は、第1,2ステージがそれぞれ第2のホールドモード時および第2のサンプルモード時の状態を示す図である。
図11を参照して、演算回路1においては、キャパシタC2.1,C3.1がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC1.1,C4.1には、それぞれアナログ電圧Vr1A,Vr1Bがサンプリングされる。そして、演算回路1は、残差電圧Vres1A2,Vres1B2を出力する。残差電圧Vres1A2,Vres1B2は、上述の(17)式,(18)式を用いて下式で表わされる。
Figure 2005072844
一方、演算回路2においては、クロック信号CLKに同期してスイッチS8.2,S9.2がONし、スイッチS6.2,S11.2がOFFして、演算回路1から出力された残差電圧Vres1A2,Vres1B2がそれぞれキャパシタC2.2,C3.2にサンプリングされる。
図12は、第2ステージが第1のホールドモード時の状態を示す図である。
図12を参照して、演算回路2において、キャパシタC1.2,C4.2がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC2.2,C3.2には、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bがサンプリングされる。そして、演算回路2は、残差電圧Vres2A1,Vres2B1を出力する。
ここで、演算回路2において、キャパシタC1.2〜C4.2の容量をC1.2=C4.2=C、C2.2=C3.2=C(1+β)とし(βは、演算回路2におけるキャパシタのばらつきを表わす。)、(19)式および(21)式を(15)式に代入し、(20)式および(22)式を(16)式に代入して整理すると、残差電圧Vres2A1,Vres2B1は、それぞれ下式で示される。
Figure 2005072844
図13は、第2ステージが第2のホールドモード時の状態を示す図である。
図13を参照して、演算回路2において、キャパシタC2.2,C3.2がフィードバックキャパシタとして作用し、キャパシタC1.2,C4.2には、それぞれアナログ電圧Vr2A,Vr2Bがサンプリングされる。そして、演算回路2は、残差電圧Vres2A2,Vres2B2を出力する。ここで、(19)式および(21)式を(17)式に代入し、(20)式および(22)式を(18)式に代入して整理すると、残差電圧Vres2A2,Vres2B2は、それぞれ下式で示される。
Figure 2005072844
以上の(23)式〜(26)式より、これらの式からαがキャンセルされ、第1ステージにおけるキャパシタのばらつきαは、次ステージの第2ステージにおいてキャンセルされることがわかる。そして、これを各ステージ間で繰返すことにより、全てのステージにおけるキャパシタのばらつきがキャンセルされる。
なお、上記においては、A/Dコンバータ10は、差動系の回路構成としたが、必ずしも差動系の回路構成である必要はない。差動系の回路構成としたのは、入力範囲を大きくとることができるからである。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明によるA/Dコンバータは、小さなエリアペナルティで、かつ、消費電力を増大させることなく、高精度な変換を実現できるので、特に、小型化かつ低消費電力化の要求が厳しい電子機器におけるA/D変換に利用することができる。
この発明によるA/Dコンバータの全体構成を概略的に説明するブロック図である。 図1に示す演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。 図2に示す演算回路の主要部の構成を示す回路図である。 図2に示す演算回路の第2のサンプルモード時の状態を示す図である。 図2に示す演算回路の第1のホールドモード時の状態を示す図である。 図2に示す演算回路の第2のホールドモード時の状態を示す図である。 隣接するステージ間の動作モードの関係を示す図である。 第1ステージが第1のサンプルモード時の状態を示す図である。 第1ステージが第2のサンプルモード時の状態を示す図である。 第1,2ステージがそれぞれ第1のホールドモード時および第1のサンプルモード時の状態を示す図である。 第1,2ステージがそれぞれ第2のホールドモード時および第2のサンプルモード時の状態を示す図である。 第2ステージが第1のホールドモード時の状態を示す図である。 第2ステージが第2のホールドモード時の状態を示す図である。 従来のパイプライン型A/Dコンバータの全体構成を概略的に説明するブロック図である。 図14に示す演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。 図15に示す演算回路の主要部の構成を示す回路図である。 図15に示す演算回路のホールドモード時の状態を示す図である。 平均化A/Dコンバータにおける演算回路の構成を機能的に説明する機能ブロック図である。 図18に示す演算回路の主要部の構成を示す回路図である。 図18に示す演算回路のホールドモード時の状態を示す図である。 図18に示す演算回路の平均化モード時の状態を示す図である。
符号の説明
1〜N−1,101〜103,102A 演算回路、10,100 A/Dコンバータ、12 デジタルエラーコレクション回路、21,121,141 サンプルホールド部、22 加算部、23,122,142 減算部、24 サブA/Dコンバータ、25 サブD/Aコンバータ、31〜34,131〜134 入力ノード、35,36,135,136 出力ノード、37,137,138 差動増幅器、102A.1 増幅回路、102A.2 平均化回路、123,143 増幅部、144 平均化部、S1〜S14,S101〜S108,S111〜S115,S121〜S125 スイッチ、C1〜C4,C101〜C104,C121〜C124 キャパシタ、ND1〜ND8,ND101〜ND106,ND111〜ND114,ND121〜ND124 ノード。

Claims (6)

  1. アナログ信号をデジタル信号に変換するパイプライン型のA/Dコンバータであって、
    前記デジタル信号のビット長に応じて設けられ、直列に接続される複数の演算回路と、
    前記複数の演算回路の各々から出力されるビットデータに基づいて前記デジタル信号を出力する出力回路とを備え、
    前記複数の演算回路の各々は、
    第1の動作モード時に受ける第1の入力電圧を前記ビットデータに変換して出力するサブA/Dコンバータと、
    前記ビットデータをアナログ電圧に変換するサブD/Aコンバータと、
    前記第1の入力電圧および第2の動作モード時に受ける第2の入力電圧をサンプリングし、そのサンプリングした第1および第2の入力電圧をそれぞれ第1および第2の電圧保持手段に保持するサンプルホールド手段と、
    前記サンプルホールド手段に保持される電圧を加算する加算手段と、
    前記加算手段によって加算された電圧から前記ビットデータのアナログ電圧を減算して次段の演算回路へ出力する減算手段とを含み、
    前記減算手段は、第3の動作モード時、前記加算された電圧から前記アナログ電圧を減算して次段における前記第1の入力電圧として出力し、第4の動作モード時、前記第1および第2の電圧保持手段を入換えて前記加算された電圧から前記アナログ電圧を減算し、次段における前記第2の入力電圧として出力する、A/Dコンバータ。
  2. 前記複数の演算回路の各々は、クロック信号に同期して順次前記第1から第4の動作モードに切替わり、前段の演算回路が前記第3および第4の動作モード時、連動してそれぞれ前記第1および第2の動作モードとなる、請求項1に記載のA/Dコンバータ。
  3. 前記サンプルホールド手段の前記第1および第2の電圧保持手段は、それぞれ第1および第2のキャパシタからなる、請求項1または請求項2に記載のA/Dコンバータ。
  4. 前記複数の演算回路の各々は、
    前記第1または第2の入力電圧を受ける第1の入力ノードと、
    前記サブD/Aコンバータから出力される前記アナログ電圧を受ける第2の入力ノードと、
    前記第1および第2の入力ノードと前記第1および第2のキャパシタとの間に設けられるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路に接続されない側の前記第1および第2のキャパシタの端子が接続される第1のノードと、
    前記第1のノードに入力端が接続される増幅回路と、
    前記増幅回路の出力端に接続される出力ノードとを含み、
    前記増幅回路の出力端は、前記スイッチ回路に接続され、
    前記第1の動作モード時、
    前記スイッチ回路は、前記第1の入力ノードを前記第1のキャパシタと接続し、
    前記第1のキャパシタは、前記第1の入力電圧をサンプリングして保持し、
    前記第2の動作モード時、
    前記スイッチ回路は、前記第1の入力ノードを前記第2のキャパシタと接続し、
    前記第2のキャパシタは、前記第2の入力電圧をサンプリングして保持し、
    前記第3の動作モード時、
    前記スイッチ回路は、前記増幅回路の出力端を前記第1および第2のキャパシタのいずれか一方と接続し、前記第2の入力ノードを前記第1および第2のキャパシタの他方と接続し、
    前記第4の動作モード時、
    前記スイッチ回路は、前記増幅回路の出力端を前記第1および第2のキャパシタの前記他方と接続し、前記第2の入力ノードを前記第1および第2のキャパシタの前記一方と接続する、請求項3に記載のA/Dコンバータ。
  5. 前記スイッチ回路は、
    前記第1の入力ノードと第2のノードとの間に設けられる第1のスイッチと、
    前記第2の入力ノードと前記第2のノードとの間に設けられる第2のスイッチと、
    前記第2のノードと前記第1のキャパシタが接続される第3のノードとの間に設けられる第3のスイッチと、
    前記第2のノードと前記第2のキャパシタが接続される第4のノードとの間に設けられる第4のスイッチと、
    前記増幅回路の出力端と前記第3のノードとの間に設けられる第5のスイッチと、
    前記増幅回路の出力端と前記第4のノードとの間に設けられる第6のスイッチとからなり、
    前記第1の動作モード時、
    前記第1および第3のスイッチがオンされ、
    前記第2の動作モード時、
    前記第1および第4のスイッチがオンされ、
    前記第3の動作モード時、
    前記第2、第4および第5のスイッチがオンされ、
    前記第4の動作モード時、
    前記第2、第3および第6のスイッチがオンされる、請求項4に記載のA/Dコンバータ。
  6. 前記増幅回路は、差動型回路からなり、
    前記複数の演算回路の各々は、前記増幅回路の入力端と出力端との間に設けられるもう1つのスイッチ回路をさらに含み、
    前記第1および第2の動作モード時、前記もう1つのスイッチ回路は、前記出力端を前記入力端と電気的に接続する、請求項4または請求項5に記載のA/Dコンバータ。
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