JP5155103B2 - スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型a/dコンバータ - Google Patents

スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型a/dコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータに関し、特にCLS技術を用いて構成され、低消費電力で動作するスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータに関する。
各種画像センサや画像処理回路等において、1クロックで複数の信号処理を行うため、複数のステージを互いに縦列に多段で接続してアナログ信号をディジタル信号に変換するパイプライン型A/Dコンバータが知られている。各ステージはスイッチトキャパシタ回路やA/Dコンバータ等から構成され、アナログ入力信号に応じた所定ビットのディジタル信号を出力する。パイプライン型A/Dコンバータは、各ステージから出力されたディジタル信号を合成することで、アナログ信号に対応するディジタル信号を生成する。
まず、図8を参照して、演算増幅器を用いた代表的なスイッチトキャパシタ回路の回路構成について説明する。同図は、演算増幅器を用いた代表的なスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路600は、入力端子Va、出力端子Vb、演算増幅器AMP1、スイッチSW1〜SW5およびコンデンサC1,C2を備えて構成される。
入力端子Vaは、アナログ入力信号Vinを入力する端子である。出力端子Vbは、入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号Vinが増幅され、アナログ出力信号Voutとして出力される端子である。
スイッチSW1〜SW5は、例えば図示しない制御部から出力される制御信号によって回路の接続状態を切り替えることにより、アナログ入力信号Vinをサンプリング(サンプルおよびホールド)するためのサンプリング用スイッチである。
コンデンサC1,C2は、スイッチSW1〜SW5とそれぞれ接続され、スイッチSW1〜SW5による接続状態を切り替えることによって、アナログ入力信号Vinに対応する電荷を貯蓄・保持し、入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号をサンプルおよびホールドするためのサンプリング用コンデンサである。
演算増幅器AMP1は、コンデンサC1,C2でサンプルおよびホールドされたアナログ入力信号Vinを、ゲインAに基づく増幅度およびループ帰還係数βに基づく帰還量に基づいて増幅するものである。スイッチSW3が接続状態時には、演算増幅器AMP1の非反転入力(+)端子および反転入力(−)端子にコンデンサC1,C2が接続される。また、スイッチSW3が切断状態時には、演算増幅器AMP1の反転入力端子にコンデンサC1,C2が接続され、非反転入力端子にグランドが接続される。
スイッチトキャパシタ回路600において、まずサンプル動作期間(フェーズ)で、スイッチSW1〜SW3が接続状態になると共に、スイッチSW4,SW5が切断状態となる。すると、2つのコンデンサC1,C2にアナログ入力信号Vinに対応する電荷がそれぞれ貯蓄され、アナログ入力信号Vinがサンプルされる。
次に、ホールドフェーズで、スイッチSW1〜SW3が切断状態となると共に、スイッチSW4,SW5が接続状態となる。コンデンサC1,C2のそれぞれに貯蓄された電荷が保持されるため、演算増幅器AMP1によってアナログ入力信号Vinを増幅したアナログ出力信号Voutが出力される。
上記のサンプル動作およびホールド動作を交互に繰り返すことによって信号処理が行われる。
ところで、このスイッチトキャパシタ回路600の出力精度は演算増幅器AMP1の有限ゲインAとホールド時のループ帰還係数βに依存し、またエラー量はおよそ1/(β・A)に比例する。このため、演算増幅器AMP1のゲインAが十分大きくない時には、十分な出力精度を得られなくなる場合があった。さらに、演算増幅器AMP1のアナログ出力信号Voutの振れ幅が大きくなると、演算増幅器AMP1のゲインAが減少する可能性があり、そのため出力の振れ幅が制限されてしまう場合があった。
以上の問題を解決するべく、非特許文献1に開示されるようなCLS(Correlated Level Shift)技術が提案されている。
ここで、図9を参照して、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路の回路構成について説明する。同図は、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路700は、図8に示したスイッチトキャパシタ回路600が備える構成と、さらに演算増幅器AMP2、スイッチSW6〜SW8およびコンデンサCcls,Ccを備えて構成される。
演算増幅器AMP2は、上述した演算増幅器AMP1と同じように機能するものであるが、スイッチトキャパシタ回路700の入力端子Vaから入力されるアナログ入力信号Vinが小さくても安定した出力を得ることができるように、演算増幅器AMP1と出力端子と演算増幅器AMP2の反転入力端子とが縦列に接続されると共に、演算増幅器AMP2の非反転入力端子がグランドに接地され、増幅度を高めるように機能するものである。つまり、このスイッチトキャパシタ回路700は、演算増幅部が2つの演算増幅器AMP1,AMP2を用いて2ステージで構成される。
コンデンサCclsは、演算増幅器AMP2から出力される増幅されたアナログ入力信号をサンプルし、アナログ出力信号Voutにレベルシフトするレベルシフト用コンデンサとして用いられるものである。
コンデンサCcは、レベルシフト用のコンデンサCclsおよびスイッチSW6〜SW8から成り演算増幅器AMP2から出力された信号をサンプルおよびレベルシフトするCLS回路と、演算増幅器AMP2との両方と並列に接続され、演算増幅器AMP2の位相補償を行う位相補償用コンデンサとして用いられるものである。上述したように、スイッチトキャパシタ回路700は演算増幅部が2つの演算増幅器AMP1,AMP2を用いて2ステージで構成されているため、コンデンサCcは演算増幅器AMP1,AMP2が安定して動作するための位相補償用コンデンサとしての役割を果たす。
スイッチSW6〜SW8は、演算増幅器AMP2とコンデンサCclsとの接続状態を切り替えるレベルシフト用スイッチとして用いられるものである。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路700において、スイッチSW1〜SW5は上述したスイッチトキャパシタ回路600と同様の動作をするが、ホールドフェーズがエスティメート(Estimate)フェーズとレベルシフト(Level Shift)フェーズとに2分割されている。
まず、エスティメートフェーズで、スイッチSW6,SW7が接続状態となると共に、スイッチSW8が切断状態となる。すると、コンデンサCclsは、演算増幅器AMP2の出力端子とグランドとの間に接続され、演算増幅器AMP2で増幅されたアナログ入力信号をコンデンサCclsにサンプルする。その後、レベルシフトフェーズで、スイッチSW6,SW7が切断状態となると共に、スイッチSW8が接続状態となる。すると、コンデンサCclsは、スイッチSW8を介して演算増幅器AMP2の出力端子と出力端子Vbとの間に接続され、演算増幅器AMP2の出力をコモンにレベルシフトする。
回路全体の実効的なループゲインは、演算増幅器AMP2の出力信号がコモン電圧にレベルシフトされるため、エスティメートフェーズ時のループゲイン(β・A)に、ゲイン帰還係数βと演算増幅器AMP2のゲインAとの積(=β・A)を加算した値になる。また、レベルシフトフェーズ時の演算増幅器AMP2のゲインAは、演算増幅器AMP2の出力動作点がコモンである時のゲインとなる。このため、演算増幅器AMP2は出力の振れ幅が制限されること無く、ほぼレイル・ツー・レイルでの高精度な出力動作が可能となる。
つまり、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路700では、演算増幅器のゲインAが小さくても、大きなゲインを得ることができる。さらに、アナログ出力信号Voutのノイズ成分よりも信号成分の方が大きくなることから、S/N比特性が向上するという利点を備えている。
B.Rpbert Gregoire, Un-Ku Moon著「An Over-60dB True Rail-to-Rail Performance Using Correlated Level Shifting and an Opamp with 30dB Loop Gain」IEEE ISSCC 2008 Conference 2008年2月6日 p540
しかしながら、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路では、上述したような優位性が見出せる一方で、演算増幅器から出力される演算結果をサンプルおよびレベルシフトするためのレベルシフト用コンデンサ(コンデンサCcls)を新たに必要とするため、従来のスイッチトキャパシタ回路と比較して演算増幅器の負荷が大きくなり、電力が増加する場合があった。
本発明の課題は、上記の課題に鑑み、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータであっても、レベルシフト用コンデンサを用いることによって増加する電力を抑えることのできるスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータを提供することにある。
本発明に係るスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
本発明に係るスイッチトキャパシタ回路では、複数のサンプリング用スイッチと、複数のサンプリング用スイッチとそれぞれ接続され、当該複数のサンプリング用スイッチを切り替えることによりアナログ入力信号をサンプルおよびホールドする複数のサンプリング用コンデンサと、互いに縦列に接続され、複数のサンプリング用コンデンサによりサンプルおよびホールドされたアナログ入力信号を増幅して出力する複数の演算増幅器と、複数の演算増幅器により増幅されたアナログ入力信号をサンプルおよびレベルシフトするレベルシフト用コンデンサ並びにレベルシフト用コンデンサと複数の演算増幅器との接続状態を切り替える複数のレベルシフト用スイッチから成るCLS回路と、を備えたスイッチトキャパシタ回路において、レベルシフト用コンデンサは、増幅されたアナログ入力信号をサンプルするフェーズで、複数の演算増幅器のうちの最後段の演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続されて当該最後段の演算増幅器の位相補償用コンデンサとして機能するようになっていることを特徴とする。
上記の構成では、レベルシフト用コンデンサを演算増幅器から出力される信号をサンプルおよびレベルシフトするために用いるのみならず、エスティメートフェーズ時に、増幅されたアナログ入力信号のサンプルと演算増幅器の位相補償とに用いる。エスティメートフェーズで位相補償を行う時には、レベルシフト用コンデンサが演算増幅器の出力端子と反転入力端子とのループ間に接続されるため、演算増幅器におけるレベルシフト用コンデンサに対する負荷は、演算増幅器のゲインAに応じて減少する。これにより、レベルシフト用のコンデンサおよび位相補償用のコンデンサによる演算増幅器の負荷を、位相補償用のコンデンサのみで位相補償を行っていた時とよりも小さくして、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加を大幅に低減することが可能となる。
上記の構成において、好ましくは、後段の演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続される第2の位相補償用コンデンサをさらに備えることを特徴とする。
これにより、CLS回路と接続される後段の演算増幅器の位相補償は、レベルシフト用コンデンサと第2の位相補償用コンデンサとが行う。このため、演算増幅器を安定して動作させると共に、演算増幅器の負荷を低減させ、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加を大幅に低減することが可能となる。
上記の構成において、好ましくは、第2の位相補償用コンデンサは、CLS回路と最後段の演算増幅器との両方と並列に接続されることを特徴とする。
これにより、第2の位相補償用コンデンサは、CLS回路と最後段の演算増幅器との両方と並列に接続され、演算増幅器のみならず、レベルシフトを行うCLS回路を含んで演算増幅器の位相補償を行う。このため、演算増幅器を安定して動作させると共に、演算増幅器の負荷を低減させ、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加を大幅に低減することが可能となる。
上記の構成において、好ましくは、演算増幅器は、当該演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に位相補償用として機能する寄生容量を備えることを特徴とする。
これにより、複数の位相補償用コンデンサを用いず演算増幅器の位相補償を行う。このため、スイッチトキャパシタ回路の素子数を増やすことなく、レベルシフト用コンデンサは演算増幅器の負荷を低減させ、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加が大幅に低減することが可能となる。
本発明に係るパイプライン型A/Dコンバータでは、請求項1〜4のいずれか1項に記載されるスイッチトキャパシタ回路と、スイッチトキャパシタ回路に入力されるアナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、A/Dコンバータで変換されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、を備えて構成され、アナログ入力信号を入力してディジタル信号に変換して出力すると共に、アナログ信号とアナログ入力信号によって生成されたアナログ出力信号を後段に接続される別のステージに出力する複数のステージと、複数のステージから出力されるディジタル信号を記憶するメモリと、メモリにより記憶されるディジタル信号を合成演算してビット列のディジタル出力信号を出力する演算回路と、を備えることを特徴とする。
これにより、パイプライン型A/Dコンバータを構成する各ステージにおいて、演算増幅器の負荷を低減させ、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加を大幅に低減させる。よって、複数のステージでパイプライン型A/Dコンバータを構成しても、パイプライン型A/Dコンバータ全体での消費電力の増加を大幅に低減することが可能なる。
本発明によれば、レベルシフト用コンデンサを演算増幅器から出力される演算結果をサンプルおよびレベルシフトするために用いるのみならず、エスティメートフェーズ時に、増幅されたアナログ入力信号をサンプルすると同時に、演算増幅器の位相補償を行う位相補償コンデンサとして兼用する。これにより、従来のレベルシフト用のコンデンサおよび位相補償用のコンデンサによる演算増幅器の負荷を小さくすることができ、スイッチトキャパシタ回路での電力の増加を大幅に低減して、低電力で回路を動作させることができる。
また、演算増幅器のゲインを大きくする必要がないので、低電力であっても、高精度な大きなアナログ出力信号を得ることができる。さらに、演算増幅器の負荷を小さくすると共に、位相補償用のコンデンサの容量も従来よりも小さくすることができるため、容量の小さいコンデンサを用いることで回路全体のサイズを小さくしたり、生産コストを安価にしたりすることができる。
また、パイプライン型A/Dコンバータを構成する各ステージは、上述したスイッチトキャパシタ回路で構成されるため、各ステージにおける消費電力が少ない。これにより、複数のステージでパイプライン型A/Dコンバータを構成しても、パイプライン型A/Dコンバータ装置全体での消費電力を大幅に低減することができる。同様に、パイプライン型A/Dコンバータ装置全体のサイズを小さくし、生産コストを安価にすることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係るスイッチトキャパシタ回路を適用して構成される装置の一例として、パイプライン型A/Dコンバータの構成を説明する。図1は、本発明に係るパイプライン型A/Dコンバータの構成を示すブロック図である。
同図に示すパイプライン型A/Dコンバータ100は、互いに縦列に多段で接続される複数のステージS1〜Sk、メモリ101および演算回路102を備えて構成される。
ステージS1〜Skは、A/Dコンバータ103、D/Aコンバータ104およびスイッチトキャパシタ回路200を備えて構成される。
A/Dコンバータ103は、サンプル動作およびホールド動作によりアナログ入力信号Vinを入力してディジタル信号d1〜dkに変換して出力するものである。D/Aコンバータ104は、A/Dコンバータ103から出力されたディジタル信号d1〜dkを入力してアナログ信号Vanに変換して出力するものである。
スイッチトキャパシタ回路200は、サンプル動作およびホールド動作により後述の入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号Vinと、D/Aコンバータ104から出力されるアナログ信号Vanとによってアナログ出力信号Voutを生成し、当該アナログ出力信号Voutを次のステージS(n+1)に出力するものである。次段のステージS(n+1)〜Skおいても、その前のステージSnから出力されたアナログ出力信号Voutをアナログ入力信号Vinとして入力し、入力されたアナログ入力信号Vinを同様の処理手順でアナログ出力信号Voutとして出力する。
つまり、ステージS1〜Skは、アナログ入力信号Vinを入力してディジタル信号d1〜dkに変換して出力すると共に、当該ディジタル信号d1〜dkから変換されたアナログ信号Vanとアナログ入力信号Vinとによって生成されるアナログ出力信号Voutを後段に接続されるステージS(n+1)に出力する。
メモリ101は、各ステージS1〜Skから出力されたディジタル信号d1〜dkを順次記憶するものである。演算回路102は、メモリ101に記憶されたディジタル信号d1〜dkの各ビット値を合成演算して、アナログ入力信号Vinに対応する所定ビット列のディジタル出力信号Doutを出力するものである。
続いて、図2を参照して、第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の回路構成を説明する。図2は、第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路200は、図9に示したスイッチトキャパシタ回路700と同一の構成要素を備える回路であるが、本実施形態でレベルシフト用コンデンサして用いられるコンデンサCc1がスイッチSW7を介してグランドに接続されずに、演算増幅器AMP2の反転入力端子に接続されている点が異なっている。
入力端子Vaは、本ステージSnの前段のステージS(n−1)のスイッチトキャパシタ回路200に接続され、前段のステージS(n−1)のスイッチトキャパシタ回路200から出力されるアナログ入力信号Vinを入力するものである。また、出力端子Vbは、後段のステージS(n+1)のスイッチトキャパシタ回路200に接続され、次段のステージS(n+1)のスイッチトキャパシタ回路200に入力されるアナログ出力信号Voutを出力するものである。D/A信号入力端子Vcは、スイッチSW4を介して、本ステージSnのD/Aコンバータ104で変換されたアナログ信号Vanを入力する端子である。
コンデンサCc1は、図9に示したスイッチトキャパシタ回路700のコンデンサCclsと実質同様に機能するレベルシフト用コンデンサである。ただし、エスティメートフェーズで、スイッチSW6,SW7を介して、演算増幅器AMP2の出力端子と、当該演算増幅器AMP2の反転入力端子(演算増幅器AMP1の出力端子)との間(出力ノードVxと出力ノードVoutの間)に接続され、演算増幅器AMP2から出力される増幅されたアナログ入力信号をサンプルするのみならず、演算増幅器AMP2の位相補償を併せて行うように機能するものである。また、レベルシフトフェーズでは、図9に示したスイッチトキャパシタ回路700と同様に、スイッチSW8を介して、演算増幅器AMP2の出力端子と出力端子Vbとの間に接続され、演算増幅器4から出力された信号をレベルシフトするように機能するものである。つまり、コンデンサCc1は、いずれのフェーズにおいても図9に示したスイッチトキャパシタ回路700のようにグランドには接続されず、演算増幅器AMP2の位相補償とレベルシフトとに兼用される。
また、コンデンサCc2は、図9に示したスイッチトキャパシタ回路700のコンデンサCcと実質同様に機能する位相補償用コンデンサである。コンデンサCc2は、レベルシフト用のコンデンサCc1およびスイッチSW6〜SW8から成り演算増幅器AMP2から出力された信号をレベルシフトするCLS回路と、演算増幅器AMP2との両方と並列に接続され、演算増幅器AMP2の位相補償を行う。上述したように、スイッチトキャパシタ回路200では、演算増幅部を2ステージで構成しているため、演算増幅器AMP1,AMP2が安定して動作するために必要な位相補償をコンデンサCc1,Cc2が行う。
続いて、図3を参照して、第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路におけるサンプルフェーズ、エスティメートフェーズおよびレベルシフトフェーズの作用について説明する。図3は、第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路におけるサンプルフェーズ、エスティメートフェーズおよびレベルシフトフェーズの等価回路図である。
同図(a)はスイッチトキャパシタ回路200におけるサンプルフェーズ時の等価回路200aを示し、同図(b)はスイッチトキャパシタ回路200におけるエスティメートフェーズ時の等価回路200bを示し、同図(c)はスイッチトキャパシタ回路200におけるレベルシフトフェーズ時の等価回路200cを示す。
まず、サンプルフェーズ時、スイッチトキャパシタ回路200の初段ではスイッチSW1〜SW3が接続状態になると共に、スイッチSW4,SW5が切断状態となり、またスイッチトキャパシタ回路200の後段ではスイッチSW6,SW7が接続状態になる共に、スイッチSW8が切断状態となり、同図(a)に示すような等価回路200aとなる。このとき、2つのコンデンサC1,C2にアナログ入力信号Vinに対応する電荷がそれぞれ貯蓄され、アナログ入力信号Vinがサンプルされる。
続いて、エスティメートフェーズ時、スイッチトキャパシタ回路200の初段ではスイッチSW1〜SW3が切断状態となると共に、スイッチSW4,SW5が接続状態となり、またスイッチトキャパシタ回路200の後段ではスイッチSW6,SW7は接続状態のままで、スイッチSW8は切断状態のままであるので、同図(b)に示すような等価回路200bとなる。このとき、初段では、コンデンサC1,C2のそれぞれに貯蓄された電荷が保持されるため、演算増幅器AMP1,AMP2によってアナログ入力信号Vinを増幅した信号が出力される。また後段では、レベルシフト用のコンデンサCc1は、演算増幅器AMP2の出力端子とグランドとの間に接続されず、演算増幅器AMP2の出力端子と、演算増幅器AMP2の反転入力端子との間に接続される。そして、演算増幅器AMP2から出力される増幅されたアナログ入力信号をサンプルすると共に、位相補償用コンデンサとして機能する。
つまり、演算増幅器の位相補償を行う際、従来のレベルシフトのみに用いていたコンデンサCclsを位相補償用のコンデンサCc1として兼用することで、従来の位相補償用のコンデンサCcの役割をコンデンサCc1とコンデンサCc2とに分散させて位相補償を行っている。コンデンサによる演算増幅器AMP2の負荷は、演算増幅器AMP2のゲインAに応じて小さくなるので、従来のレベルシフト用のコンデンサCclsおよび位相補償用のコンデンサCcによる負荷を、コンデンサCcのみで位相補償を行っていた時よりも小さくすることが可能となる。また、コンデンサCc1,Cc2の容量の総和は、コンデンサCcの容量よりも小さくなる。
そして、レベルシフトフェーズ時、スイッチSW6およびSW7は切断され、SW8が接続されると、同図(c)に示すような等価回路200cとなる。このとき、コンデンサCc1は、背景技術で説明した図9に示したスイッチトキャパシタ回路700と同様に、レベルシフト用のコンデンサとして機能する。従来回路と同様に、演算増幅器AMP2の出力はコモンにレベルシフトされてアナログ出力信号Voutとして出力される。
本実施形態におけるスイッチトキャパシタ回路200は、上述した動作を交互に繰り返すことにより、CLS技術の優位性を保ったまま、消費電力を図8に示したCLS技術を用いない通常のスイッチトキャパシタ回路600と同程度に抑えられる。
なお、コンデンサCc1,Cc2は、例えば演算増幅器の有限ゲインAとホールド時のループ帰還係数β等により決定される演算増幅器の安定性や速度等の特性に合わせて、適宜な容量をもつコンデンサを採用すれば良い。例えば、コンデンサCc1,Cc2が、従来のコンデンサCclsの容量を完全に打ち消すことができる容量のものであっても良いし、設計される回路の特性に合わせてコンデンサCclsの容量の一部を残すことができるような容量のものであって良い。
続いて、図4を参照して、第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路のアナログ出力信号の出力特性を説明する。図4は、スイッチトキャパシタ回路のアナログ出力信号の出力特性を示すグラフである。
同図の横軸は時間tを示し、縦軸はスイッチトキャパシタ回路のアナログ出力信号Voutを示す。アナログ出力信号Vout1は図9に示したスイッチトキャパシタ回路700におけるアナログ出力信号Voutの出力特性を示し、アナログ出力信号Vout2は図2に示したスイッチトキャパシタ回路200におけるアナログ出力信号Voutの出力特性を示し、アナログ出力信号Vout3は図9に示したスイッチトキャパシタ回路700において帰還システムの出力帯域を下げたときのアナログ出力信号Voutの出力特性を示す。
図9に示す従来のCLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路700においては、エスティメートフェーズ時にレベルシフト用のコンデンサCclsが演算増幅器AMP2の出力端子とグランドとの間に接続される。このため、レベルシフト用のコンデンサCclsが、そのまま演算増幅器AMP2の負荷となって負帰還の安定性が劣化する。これにより、アナログ出力信号Voutの出力特性は、図中の点線Targetに示す目標出力値に落ちつくまで振幅が安定しないアナログ出力信号Vout1となる。
次に、本発明を適用したスイッチトキャパシタ回路200において、レベルシフト用のコンデンサCc1が演算増幅器AMP2の位相補償に兼用されている。このため、演算増幅器AMP2の出力側の負荷が減少して演算増幅器AMP2の安定性が向上する。これにより、アナログ出力信号Voutの出力特性は、アナログ出力信号Vout1と比較して短時間で滑らかに点線Targetに示す目標出力値に到達するアナログ出力信号Vout2となる。
なお、通常、増幅回路の安定性を確保するためには、帰還システム全体の帯域を下げるか、2段目の演算増幅器AMP2の電流量を増やすしかない。しかしながら、帰還システム全体の帯域を下げた場合、アナログ出力信号Voutの出力特性は図中にアナログ出力信号Vout3で示すような特性となる。アナログ出力信号Vout3の出力特性は、アナログ出力信号Vout2の出力特性と比較すると、目標値に到達するまでの時間tが遅延する。また、2段目の演算増幅器AMP2の電流量を増やすことにより、スイッチトキャパシタ回路200におけるアナログ出力信号Vout2に示す出力特性と同じになるが、回路の消費電力が増加する。
一般的に、2つの演算増幅器AMP1,AMP2のうち、特に2段目の演算増幅器AMP2が信号増幅の安定性、速度を高める要素を備える。通常であれば、演算増幅器AMP2の電流が少なくなれば安定性が悪くなるが、スイッチトキャパシタ回路200では、演算増幅器AMP2の電流が少なくても、出力が滑らかに短時間で安定する出力特性を得ることができる。
続いて、図5を参照して、第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を説明する。図5は、第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路300は、図2に示した第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路200と同一の回路構成であるが、コンデンサCc2を演算増幅器AMP2の出力端子と反転入力端子との間に接続したものである。なお、図2に示したスイッチトキャパシタ回路200と同じ構成要素には同じ符号を付して、各部の説明を省略する。
第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路300においては、コンデンサCc2が演算増幅器AMP2とCLS回路との両方と並列に接続されず、演算増幅器AMP2の出力端子と反転入力端子との間に接続されて、演算増幅器AMP2の位相補償を行う。ただし、スイッチトキャパシタ回路300においても、図2に示したスイッチトキャパシタ回路200と同様に、コンデンサCc1,Cc2が演算増幅器AMP2の位相補償を行っていることに変わりはない。このため、スイッチトキャパシタ回路300においても、CLS技術の優位性を保ったまま、CLS技術を用いない従来のスイッチトキャパシタ回路600と同程度に電力を抑えることが可能となる。
続いて、図6を参照して、第2実施形態の変形例に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を説明する。図6は、第2実施形態の変形例に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路400は、図5に示した第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路300と同一の回路構成であるが、スイッチトキャパシタ回路300のコンデンサCc2を有していない。しかしながら、スイッチトキャパシタ回路400は、コンデンサCc2に相当する容量を、図中に点線のイメージで示す演算増幅器AMP2の入力差動対のゲート・ドレイン間に付く寄生容量Cc2Pで補っている。
このため、回路上には位相補償用のコンデンサCc2が接続されていないが、位相補償用として機能する寄生容量Cc2Pによって、図5に示したスイッチトキャパシタ回路300と実質同じ回路となる。従って、スイッチトキャパシタ回路400においても、第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路300と同様に、CLS技術の優位性を保ったまま、CLS技術を用いない従来のスイッチトキャパシタ回路600と同程度に電力を抑えることが可能となる。
なお、上述した実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路200,300においても、位相補償用として機能するコンデンサCc1,Cc2のみならず、演算増幅器AMP2の入力差動対のゲート・ドレイン間に付く寄生容量Cc2Pがあっても良い。
続いて、図7を参照して、第3実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を説明する。図7は、第3実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。
同図に示すスイッチトキャパシタ回路500は、図2に示した第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路200と同一の回路構成であるが、スイッチトキャパシタ回路200のコンデンサCc2を有していない。また、本実施形態では、上述した演算増幅器AMP2の入力差動対のゲート・ドレイン間に付く寄生容量Cc2Pも無い。しかしながら、上述したようにコンデンサCc1は、レベルシフトフェーズではレベルシフトと機能するが、エスティメートフェーズでは位相補償用のコンデンサとして機能するため、演算増幅器AMP2の負荷の増大を抑えることが可能となる。
なお、本実施形態のように、コンデンサCc2や演算増幅器AMP2の入力差動対のゲート・ドレイン間に付く寄生容量Cc2Pがなく、演算増幅器AMP2の位相補償をコンデンサCc1のみで行う場合であっても、コンデンサCc1は、例えば演算増幅器の有限ゲインAとホールド時のループ帰還係数β等により決定される演算増幅器の安定性や速度等の特性に合わせて、適宜な容量をもつコンデンサを採用すれば良い。上述したように、例えばコンデンサCc1が、従来のコンデンサCclsの容量を完全に打ち消すことができる容量のものであっても良いし、設計される回路の特性に合わせてコンデンサCclsの容量の一部を残すことができるような容量のものであって良い。
以上の各実施形態で説明されたパイプライン型A/Dコンバータおよびスイッチトキャパシタ回路の構成、例えば各ステージの構成や各コンデンサの容量および接続位置等については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、パイプライン型A/Dコンバータおよびスイッチトキャパシタ回路を構成する演算増幅器等の設計要素に合わせて、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
CMOSイメージセンサ等を構成するパイプライン型A/Dコンバータや、そのパイプライン型A/Dコンバータを構成する各ステージのスイッチトキャパシタ回路として利用される。
本発明に係るパイプライン型A/Dコンバータの構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。 第1実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路におけるサンプルフェーズ、エスティメートフェーズおよびレベルシフトフェーズの等価回路図である。 スイッチトキャパシタ回路のアナログ出力信号の出力特性を示すグラフである。 第2実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。 第2実施形態の変形例に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。 第3実施形態に係るスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路図である。 演算増幅器を用いた代表的なスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。 CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。
符号の説明
S1〜Sk ステージ
100 パイプライン型A/Dコンバータ
101 メモリ
102 演算回路
103 A/Dコンバータ
104 D/Aコンバータ
200,300,400,500 スイッチトキャパシタ回路
Va 入力端子
Vb 出力端子
Vc D/A信号入力端子Vc
AMP1,AMP2 増幅演算器
SW1〜SW5 スイッチ(サンプリング用スイッチ)
SW6〜SW8 スイッチ(レベルシフト用スイッチ)
C1,C2 コンデンサ(サンプリング用コンデンサ)
Cc1 コンデンサ(レベルシフト用コンデンサ)
Cc2 コンデンサ(位相補償用コンデンサ)
Cc2P 演算増幅器AMP2の寄生容量

Claims (5)

  1. 複数のサンプリング用スイッチと、
    前記複数のサンプリング用スイッチとそれぞれ接続され、当該複数のサンプリング用スイッチを切り替えることによりアナログ入力信号をサンプルおよびホールドする複数のサンプリング用コンデンサと、
    互いに縦列に接続され、前記複数のサンプリング用コンデンサによりサンプルおよびホールドされたアナログ入力信号を増幅して出力する複数の演算増幅器と、
    前記複数の演算増幅器により増幅されたアナログ入力信号をサンプルおよびレベルシフトするレベルシフト用コンデンサ並びに前記レベルシフト用コンデンサと前記複数の演算増幅器との接続状態を切り替える複数のレベルシフト用スイッチから成るCLS回路と、
    を備えたスイッチトキャパシタ回路において、
    前記レベルシフト用コンデンサは、前記増幅されたアナログ入力信号をサンプルするフェーズで、前記複数の演算増幅器のうちの最後段の演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続されて当該最後段の演算増幅器の位相補償用コンデンサとして機能するようになっていることを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。
  2. 前記最後段の演算増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間に接続される第2の位相補償用コンデンサをさらに備えることを特徴とする請求項1記載のスイッチトキャパシタ回路。
  3. 前記第2の位相補償用コンデンサは、前記CLS回路と前記最後段の演算増幅器との両方と並列に接続されることを特徴とする請求項2記載のスイッチトキャパシタ回路。
  4. 前記演算増幅器は、当該演算増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間に位相補償用として機能する寄生容量を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載されるスイッチトキャパシタ回路と、前記スイッチトキャパシタ回路に入力されるアナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータで変換された前記ディジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、を備えて構成され、前記アナログ入力信号を入力して前記ディジタル信号に変換して出力すると共に、前記アナログ信号と前記アナログ入力信号によって生成されたアナログ出力信号を後段に接続される別のステージに出力する複数のステージと、
    前記複数のステージから出力される前記ディジタル信号を記憶するメモリと、
    前記メモリにより記憶される前記ディジタル信号を合成演算してビット列のディジタル出力信号を出力する演算回路と、
    を備えることを特徴とするパイプライン型A/Dコンバータ。
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