JP5244145B2 - スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型a/dコンバータ - Google Patents

スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型a/dコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、スイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータに関し、特にCLS(Correlated Level Shift)技術を用いて構成され、低消費電力で動作することのできるスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータに関する。
各種画像センサや画像処理装置等、アナログ信号をディジタル信号に変換する必要な電子機器は、多くのデータを高速に処理することが求められる。このような処理を行うことができるように、複数のA/Dコンバータを互いに縦列に多段で接続して構成することで、1クロックの間に複数のA/D変換処理を行うことのできるパイプライン型A/Dコンバータが知られている。
各段は、アナログ信号をサンプリングするスイッチトキャパシタ回路や、A/Dコンバータ回路等から構成され、入力されるアナログ信号に応じた所定ビットのディジタル信号を出力する。そして、パイプライン型A/Dコンバータは、各段から出力されたディジタル信号を合成することで、アナログ信号に対応する複数ビット列のディジタル信号を生成する。
まず、図10を参照して、パイプライン型A/Dコンバータを構成する一般的なスイッチトキャパシタ回路の回路構成について説明する。図10は、演算増幅器を用いた一般的なスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。
図10に示すスイッチトキャパシタ回路100は、アナログ信号入力端子Va、アナログ信号出力端子Vb、演算増幅器AM、サンプリング用スイッチング素子S1〜S5、およびサンプリング用コンデンサC1,C2を備えて構成される。
アナログ信号入力端子Vaは、アナログ入力信号Vinを入力するための端子である。アナログ信号出力端子Vbは、アナログ信号入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号Vinが増幅され、アナログ出力信号Voutとして出力するための端子である。
サンプリング用スイッチング素子S1〜S5は、例えば図示しない制御部から出力される制御信号φ1,φ2によって回路の接続状態を切り替えることにより、アナログ入力信号Vinをサンプリング(サンプルおよびホールド)するためのサンプリング用スイッチング素子である。サンプリング用スイッチング素子S1〜S5が、接続状態と切断状態とを交互に繰り返すことによって、連続したサンプリング動作が行われる。
サンプリング用コンデンサC1,C2は、サンプリング用スイッチング素子S1〜S5とそれぞれ接続され、サンプリング動作によってアナログ入力信号Vinに対応する電荷を貯蓄・保持することで、アナログ信号入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号をサンプルおよびホールドするためのサンプリング用コンデンサである。
演算増幅器AMは、サンプリング用コンデンサC1,C2でサンプルおよびホールドされたアナログ入力信号Vinを、ゲインAに基づく増幅度と、ループ帰還係数βに基づく帰還量とに基づいて増幅するものである。スイッチング素子S3が接続状態時には、演算増幅器AMの非反転入力(+)端子および反転入力(−)端子にサンプリング用コンデンサC1,C2が接続される。また、サンプリング用スイッチング素子S3が切断状態時には、演算増幅器AMの反転入力端子にサンプリング用コンデンサC1,C2が接続され、非反転入力端子にグランドが接続される。
スイッチトキャパシタ回路100において、まずサンプル動作フェーズで、サンプリング用スイッチング素子S1〜S3が接続状態になると共に、スイッチング素子S4,S5が切断状態となる。すると、2つのサンプリング用コンデンサC1,C2にアナログ入力信号Vinに対応する電荷がそれぞれ貯蓄され、アナログ入力信号Vinがサンプルされる。
次に、ホールドフェーズとなり、サンプリング用スイッチング素子S1〜S3が切断状態となると共に、スイッチング素子S4,S5が接続状態となる。すると、サンプリング用コンデンサC1,C2のそれぞれに貯蓄された電荷が保持されるため、演算増幅器AMからアナログ入力信号Vinを増幅したアナログ出力信号Voutが出力される。
スイッチトキャパシタ回路100で上記のサンプル動作およびホールド動作を交互に繰り返しながらサンプリング動作を行われることによって、パイプライン型A/DコンバータでA/D変換処理が行われる。
ところで、このようなスイッチトキャパシタ回路100の出力精度は、演算増幅器AMの有限ゲインAとホールド時のループ帰還係数βとに依存し、またエラー量はおよそ1/(β・A)に比例する。このため、演算増幅器AMのゲインAが十分大きくない時には、十分な出力精度を得られなくなる場合があった。さらに、演算増幅器AMのアナログ出力信号Voutの振れ幅が大きくなると、演算増幅器AMのゲインAが減少する可能性がある。演算増幅器AMのゲインAが減少すると、出力の振れ幅が制限されてしまう場合があった。以上の問題を解決するべく、非特許文献1に開示されるようなCLS技術が提案されている。
次に、図11を参照して、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200の回路構成について説明する。図11は、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200の構成を示す回路構成図である。
図11に示すスイッチトキャパシタ回路200は、図10に示したスイッチトキャパシタ回路100の回路部分と、さらにレベルシフト用スイッチング素子S6〜S8およびレベルシフト用コンデンサC3とからなるレベルシフト回路部分とを備えて構成される。
レベルシフト用コンデンサC3は、演算増幅器AMから出力される増幅されたアナログ入力信号をサンプルし、アナログ出力信号Voutにレベルシフトするためのものである。
レベルシフト用スイッチング素子S6〜S8は、演算増幅器AMとコンデンサC3との接続状態を切り替えるためのものである。
スイッチトキャパシタ回路200において、サンプリング用スイッチング素子S1〜S5は上述したスイッチトキャパシタ回路100と同様の動作をするが、ホールドフェーズがエスティメート(Estimate)フェーズとレベルシフト(Level Shift)フェーズとに2分割されている。
まず、エスティメートフェーズで、レベルシフト用スイッチング素子S6,S7が接続状態となると共に、スイッチング素子S8が切断状態となる。すると、レベルシフト用コンデンサC3は、演算増幅器AMの出力端子とグランドとの間に接続され、演算増幅器AMで増幅されたアナログ入力信号をコンデンサC3にサンプルする。その後、レベルシフトフェーズで、レベルシフト用スイッチング素子S6,S7が切断状態となると共に、スイッチング素子S8が接続状態となる。すると、コンデンサC3は、スイッチング素子S8を介して演算増幅器AMの出力端子とアナログ信号出力端子Vbとの間に接続され、演算増幅器AMの出力をコモン電圧にレベルシフトする。
回路全体の実効的なループゲインは、演算増幅器AMの出力信号がコモン電圧にレベルシフトされるため、エスティメートフェーズ時のループゲイン(β・A)に、ゲイン帰還係数βと演算増幅器AMのゲインAとの積(β・A)を加算した値になる。また、レベルシフトフェーズ時の演算増幅器AMのゲインAは、演算増幅器AMの出力動作点がコモン電圧である時のゲインとなる。このため、演算増幅器AMは出力の振れ幅が制限されること無く、ほぼレイル・ツー・レイルでの高精度な出力動作が可能となる。
つまり、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200では、演算増幅器AMのゲインAが小さくても、大きなゲインを得ることができる。さらに、アナログ出力信号Voutが大きくなることから、S/N比特性が向上するという利点を備えている。
B.Rpbert Gregoire, Un-Ku Moon著「An Over-60dB True Rail-to-Rail Performance Using Correlated Level Shifting and an Opamp with 30dB Loop Gain」IEEE ISSCC 2008 Conference 2008年2月6日 p540
しかしながら、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200では、上述したような優位性が見出せる一方で、エスティメートフェーズからレベルシフトフェーズへの切り替え時にアナログ出力電圧Voutが急激に大きくなってしまい、レベルシフトフェーズのアナログ出力電圧Voutのセトリングが劣化する。これは、演算増幅器AMの出力にC3×Voutの電荷を蓄えたレベルシフト用コンデンサC3が接続されるため、スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力電圧Voutが急激に昇圧されることが原因である。
つまり、スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力電圧Voutは、急激に大きくなった後、徐々にエスティメートフェーズでのエラー量が抑制された値へ収束していく。収束速度を向上するには演算増幅器AMの帯域を高くせねばならず、これによりスイッチトキャパシタ回路11aの消費電力が増加する場合があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータであって、レベルシフト用コンデンサを接続することによって生じるアナログ出力電圧の急激な変化を抑え、低消費電力で動作することのできるスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータを提供することを目的とする。
本発明に係るスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
本発明に係る第1のスイッチトキャパシタ回路は、アナログ信号をサンプルする信号サンプル手段と、前記信号サンプル手段によってサンプルされた前記アナログ信号を増幅する信号増幅手段と、前記信号増幅手段によって増幅された前記アナログ信号をコモン電圧のレベルにレベルシフトする信号レベルシフト手段と、前記アナログ入力信号のサンプル、増幅された前記アナログ信号のエスティメートおよびレベルシフトの各動作が行われるように制御する制御手段と、を備えたスイッチトキャパシタ回路であって、前記信号増幅手段と信号レベルシフト手段との間のノードと、グランドとの間に接続され、電気的接続状態を接続状態または切断状態のいずれか一方に切り替える信号リセット手段を備え、前記制御手段は、前記エスティメート動作を行った後、前記信号リセット手段によって前記信号増幅手段の出力端子と前記グランドとを接続して前記信号増幅手段の出力をコモン電圧のレベルにリセットしてから、前記レベルシフト動作を行うように制御することを特徴とする。
上記のスイッチトキャパシタ回路によれば、信号リセット手段が、増幅されたアナログ信号をレベルシフト用コンデンサにサンプルするサンプルフェーズであるエスティメートフェーズ終了後、信号増幅手段によって増幅された信号レベルをコモン電圧のレベルにリセットする。このような、リセットフェーズを設けてから、その後レベルシフト用コンデンサを接続しレベルシフトフェーズに移行する。これにより、レベルシフトフェーズ開始直後にスイッチトキャパシタ回路のアナログ出力電圧が急激に昇圧されることがなくなるので、収束速度を向上させることが出来る。その結果、スイッチトキャパシタ回路の消費電力を抑えることが可能となる。また、信号増幅手段によって信号を増幅する際のゲインを大きくする必要がない。このため、低消費電力であっても、高精度に大きなアナログ出力信号を得ることが可能となる。
本発明に係る第2のスイッチトキャパシタ回路は、前記制御手段は、前記アナログ出力信号をレベルシフトする動作が開始される直前まで、前記信号増幅手段の出力がコモン電圧のレベルにリセットされ続けるように制御することを特徴とする。
上記のスイッチトキャパシタ回路によれば、制御手段が、エスティメートフェーズの終了後からレベルシフトフェーズが開始するまでの間をリセットフェーズとなるように制御する。これにより、レベルシフトフェーズ開始直後にスイッチトキャパシタ回路のアナログ出力電圧が急激に変動するのをなるべく抑え、収束速度を向上させることができる。それにより、スイッチトキャパシタ回路の消費電力を抑えることが可能となる。
本発明に係る第3のスイッチトキャパシタ回路は、前記制御手段は、前記アナログ出力信号をレベルシフトする動作期間のうちの任意の時点まで、前記信号増幅手段の出力がコモン電圧のレベルにリセットされ続けるように制御する。
上記のスイッチトキャパシタ回路によれば、制御手段が、エスティメートフェーズの終了後からレベルシフトフェーズの任意の時点までの間をリセットフェーズとなるように制御する。これにより、前記第2のスイッチトキャパシタ回路に比べ、レベルシフトフェーズを速く開始することができる。このため、信号増幅手段に求められる帯域は狭くなるのでスイッチトキャパシタ回路の消費電力を抑えることが可能となる。
本発明に係るパイプライン型A/Dコンバータは、第1〜第3のいずれか1つのスイッチトキャパシタ回路と、前記スイッチトキャパシタ回路に入力されたアナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ回路と、前記A/Dコンバータで変換された前記ディジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ回路と、を備えて構成され、前記アナログ入力信号を入力して前記ディジタル信号に変換して出力すると共に、前記アナログ信号と前記アナログ入力信号によって生成されたアナログ出力信号を後段に出力する、互いに縦列に多段で接続される複数のA/D変換手段と、前記複数のA/D変換手段によって変換された前記ディジタル信号を記憶する信号記憶手段と、前記信号記憶手段によって記憶された前記ディジタル信号を合成してビット列のディジタル信号を生成する演算手段と、を備えることを特徴とする。
上記のパイプライン型A/Dコンバータによれば、パイプライン型A/Dコンバータを構成する各段において、アナログ出力信号を大きく変動させることなく、A/D変換処理を行うことができる。このため、各段のスイッチトキャパシタ回路の収束速度が向上し、消費電力を抑えることが可能となる。よって、複数段でパイプライン型A/Dコンバータを構成しても、パイプライン型A/Dコンバータ全体の消費電力を抑えることが可能なる。
本発明によれば、増幅されたアナログ信号をレベルシフト用コンデンサにサンプルするエスティメートフェーズ終了後から、信号増幅手段の出力をコモン電圧のレベルにリセットすることができる。これにより、レベルシフトフェーズへの切り替え時に、アナログ出力信号を大きく変動させずに、滑らかにエスティメートフェーズでのエラー量が抑制された値へ収束していく。このため、スイッチトキャパシタ回路を動作させるための電力が増加するのを抑えることができる。
また、信号増幅手段によって信号を増幅する際のゲインを大きくする必要がないので、低消費電力で、高精度に大きなアナログ出力信号を得ることができる。
また、パイプライン型A/Dコンバータを構成する複数のA/Dコンバータは、上述したスイッチトキャパシタ回路で構成されるため、各段における消費電力が少ない。これにより、複数段でパイプライン型A/Dコンバータを構成しても、パイプライン型A/Dコンバータ装置全体での消費電力を抑えることができる。
本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10のスイッチトキャパシタ回路11aの回路構成を示す回路図である。 本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10の制御部14の回路構成を示すブロック図である。 および制御部14から生成される制御信号φ1〜φ5の出力タイミングを示すタイムチャートである。 サンプルフェーズおよびエスティメートフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路を示す回路図である。 リセットフェーズおよびレベルシフトフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路を示す回路図である。 従来のCLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200のアナログ出力信号Voutの出力特性を示すグラフである。 スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性を示すグラフである。 リセットフェーズを、エスティメートフェーズ終了してから、レベルシフトフェーズが終了するまでの任意の時点までとした場合のスイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性である。 演算増幅器を用いた一般的なスイッチトキャパシタ回路の構成を示す回路構成図である。 CLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200の構成を示す回路構成図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等の構成要素は同一符号によって示す。
(パイプライン型A/Dコンバータ10の回路構成)
まず、図1を参照して、本発明に係るスイッチトキャパシタ回路を適用して構成される装置の一例として、電子機器等の内部に搭載されるパイプライン型A/Dコンバータ10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10の構成を示すブロック図である。
図1に示すパイプライン型A/Dコンバータ10は、互いに縦列に多段で接続される複数のA/Dコンバータ部11−1〜11−k、記憶部12、演算処理部13および制御部14を備えて構成される。
A/Dコンバータ部11−1〜11−kのそれぞれは、スイッチトキャパシタ回路11a、A/Dコンバータ回路11bおよびD/Aコンバータ回路11cを備えて構成される。
スイッチトキャパシタ回路11aは、サンプル動作およびホールド動作によりアナログ信号入力端子Vaから入力されたアナログ入力信号Vinと、D/Aコンバータ回路11cから出力されるアナログ信号Vanとによってアナログ出力信号Voutを生成し、当該アナログ出力信号Voutを出力するものである。
A/Dコンバータ回路11bは、サンプル動作およびホールド動作によりアナログ入力信号Vinを入力してディジタル信号d1〜dkに変換して出力するものである。
D/Aコンバータ回路11cは、A/Dコンバータ回路11bから出力されたディジタル信号d1〜dkを入力してアナログ信号Vanに変換して出力するものである。
記憶部12は、各A/Dコンバータ部11−1〜11−kから出力されたディジタル信号d1〜dkを順次記憶するものである。
演算処理部13は、記憶部12に記憶されたディジタル信号d1〜dkの各ビット値を合成するための演算を行い、アナログ入力信号Vinに対応する所定ビット列のディジタル出力信号Doutを出力するものである。
制御部14は、A/Dコンバータ部11−1〜11−kのスイッチトキャパシタ回路11aの各スイッチング素子の電気的接続状態を切り替えるための5つの制御信号φ1〜φ5を生成し、出力するものである。なお、制御信号φ1〜φ4は、図10および図11に示したスイッチトキャパシタ回路100,200における制御信号φ1〜φ4と同じものである。
本実施形に係るパイプライン型A/Dコンバータ10を構成する各段のA/Dコンバータ部11−1〜11−kは、その内部のスイッチトキャパシタ回路11aのサンプリング動作によって、アナログ入力信号Vinを入力してディジタル信号d1〜dkに変換して出力する。同時に、各段のA/Dコンバータ部11−1〜11−kは、当該ディジタル信号d1〜dkから変換されたアナログ信号Vanとアナログ入力信号Vinとによって生成されるアナログ出力信号Voutを後段に接続されるA/Dコンバータ部11−nに出力する。
例えば、A/Dコンバータ部11−1から、その後段のA/Dコンバータ部11−2に対してアナログ出力信号Voutを出力されるように、スイッチトキャパシタ回路11aのサンプリング動作を行う。また、A/Dコンバータ部11−2にその前段のA/Dコンバータ部11−1から出力されたアナログ出力信号Voutが入力され、A/Dコンバータ部11−2からその後段のA/Dコンバータ部11−3に出力する。A/Dコンバータ部11−4〜11−kおいても同様である。
(スイッチトキャパシタ回路11aの回路構成)
続いて、図2を参照して、本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10のスイッチトキャパシタ回路11aの回路構成を説明する。図2は、本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10のスイッチトキャパシタ回路11aの回路構成を示す回路図である。
図2に示すスイッチトキャパシタ回路11aは、図11に示したスイッチトキャパシタ回路200と同一の構成要素を備える回路であるが、演算増幅器AMの出力端子とレベルシフト回路部分との間のノードと、グランドとの間に接続されるリセット用スイッチング素子S9を有している点が異なっている。なお、D/A信号入力端子Vcは、D/Aコンバータ回路11cから出力されたアナログ信号Vanを入力するための端子である。
リセット用スイッチング素子S9は、演算増幅器AMの出力端子とレベルシフト回路部分との間のノードと、グラントとの間に接続される。このリセット用スイッチング素子S9は、エスティメートフェーズからレベルシフトフェーズへの切り替え時にスイッチトキャパシタ回路のアナログ出力電圧Voutが急激に大きるのを防止するために、演算増幅器AMのアナログ出力電圧をコモン電圧のレベルにリセットするためのスイッチング素子である。リセット用スイッチング素子S9は、制御部14から出力される制御信号φ5によって、その電気的接続状態を接続状態または切断状態のいずれかに切り替える。
(制御部14の回路構成)
続いて、図3および図4を参照して、本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10の制御部14の回路構成を説明する。図3は、本実施形態に係るパイプライン型A/Dコンバータ10の制御部14の回路構成を示すブロック図である。図4は、制御部14から生成される制御信号φ1〜φ5の出力タイミングを示すタイムチャートである。
図3に示す制御部14は、マスタクロック生成部14a、サンプリング動作制御信号生成部14b、およびレベルシフト動作制御信号生成部14cを備えて構成される。
マスタクロック生成部14aは、その内部に設定されるマスタクロック周波数で、マスタクロック信号φを生成するものである。
サンプリング動作制御信号生成部14bは、マスタクロック信号φに合わせて、アナログ入力信号Vinをサンプリングするためのサンプリング用スイッチング素子S1〜S3の電気的接続状態を切り替えるための制御信号φ1、およびサンプリング用スイッチング素子S4,S5の電気的接続状態を切り替えるための制御信号φ2を生成するための回路である。
図4に示すように、制御信号φ1がHレベルであるときには、制御信号φ2はLレベルになる。また、制御信号φ1がLレベルであるときには、制御信号φ2はHレベルになるが、互いにノンオーバーラップの関係にある。
レベルシフト動作制御信号生成部14cは、マスタクロック信号φおよび制御信号φ2入力し、アナログ出力信号Voutをレベルシフトするためのレベルシフト用スイッチング素子S6,S7の電気的接続状態を切り替えるための制御信号φ3、レベルシフト用スイッチング素子S8の電気的接続状態を切り替える制御信号φ4、リセットするためのリセット用スイッチング素子S9の電気的接続状態を切り替えるための制御信号φ5を生成するための回路である。
図4に示すように、制御信号φ1,φ2と同様に、制御信号φ3がHレベルであるときには、制御信号φ4はLレベルになる。また、制御信号φ3がLレベルであるときには、制御信号φ4はHレベルになるが、互いにノンオーバーラップの関係にある。また、制御信号φ5は、制御信号φ3が立ち下がってから立ち上がるようになっている。
図4に示すように、まず最初に、制御部14が、制御信号φ1,φ3をHレベルで出力し、制御信号φ2,φ4,φ5をLレベルで出力すると、サンプルフェーズの動作が行われる。
続いて、制御部14が、制御信号φ1をHレベルからLレベルに切り替えて出力し、制御信号φ2をLレベルからHレベルに切り替えて出力すると、エスティメートフェーズの動作が行われる。エスティメートフェーズでは、制御信号φ3はHレベルのままであり、制御信号φ4,φ5はLレベルのままである。
続いて、制御部14が、制御信号φ3をHレベルからLレベルに切り替えて出力し、制御信号φ5をLレベルからHレベルに切り替えて出力すると、リセットフェーズの動作が行われる。リセットフェーズでは、制御信号φ1,φ4はLレベルのままであり、制御信号φ2はHレベルのままである。
続いて、制御部14が、制御信号φ5をHレベルからLレベルに切り替えて出力し、制御信号φ4をLレベルからHレベルに切り替えて出力すると、レベルシフトフェーズの動作が行われる。レベルシフトフェーズでは、制御信号φ1,3はLレベルのままであり、制御信号φ2をHレベルのままである。
再び、制御部14が、制御信号φ1,φ3をHレベルで出力し、制御信号φ2,φ4,φ5をLレベルで出力すると、サンプルフェーズの動作が行われる。
上記の出力タイミングで、サンプルフェーズ、エスティメートフェーズ、リセットフェーズ、レベルシフトフェーズの各フェーズを順番に繰り返す。
(各フェーズにおける回路動作)
続いて、図5および図6を参照して、スイッチトキャパシタ回路11aのサンプルフェーズ、エスティメートフェーズ、リセットフェーズおよびレベルシフトフェーズにおける回路動作について説明する。図5はサンプルフェーズおよびエスティメートフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路を示す回路図であり、図6はリセットフェーズおよびレベルシフトフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路を示す回路図である。
図5(a)はサンプルフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路20aを示し、図5(b)はエスティメートフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路20bを示し、図6(a)はリセットフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路20cを示し、図6(b)はレベルシフトフェーズにおけるスイッチトキャパシタ回路11aの等価回路20dを示す。
まず、サンプルフェーズで始まり、図5(a)に示すような等価回路20aが形成される。このサンプルフェーズにおいて、演算増幅器AMの入力端子側では、サンプリング用スイッチング素子S1〜S3が接続状態になると共に、サンプリング用スイッチング素子S4,S5が切断状態となる。また、演算増幅器AMの出力端子側では、レベルシフト用スイッチング素子S6,S7が接続状態になる共に、レベルシフト用スイッチング素子S8およびリセット用スイッチング素子S9が切断状態となる。そして、2つのサンプリング用コンデンサC1,C2にアナログ入力信号Vinに対応する電荷がそれぞれ貯蓄され、アナログ入力信号Vinがサンプルされる。
続いて、サンプルフェーズからエスティメートフェーズになり、図5(b)に示すような等価回路20bが形成される。このエスティメートフェーズにおいて、スイッチトキャパシタ回路11aの入力端子側では、サンプリング用スイッチング素子S1〜S3が切断状態となると共に、サンプリング用スイッチング素子S4,S5が接続状態となる。また、スイッチトキャパシタ回路11aの後段では、レベルシフト用スイッチング素子S6,S7は接続状態のままで、レベルシフト用スイッチング素子S8およびリセット用スイッチング素子S9は切断状態のままである。そして、サンプリング用コンデンサC1,C2のそれぞれに貯蓄された電荷が保持されるため、演算増幅器AMからアナログ入力信号Vinを増幅した信号が出力される。また、レベルシフト用コンデンサC3は、演算増幅器AMの出力端子とグランドとの間に接続されるため、レベルシフト用コンデンサC3に、演算増幅器AMよって増幅された信号に対応する電荷が貯蓄される。
続いて、エスティメートフェーズからリセットフェーズになり、図6(a)に示すような等価回路20cが形成される。このリセットフェーズにおいて、スイッチトキャパシタ回路11aの入力端子側では、サンプリング用スイッチング素子S1〜S3は切断状態のままで、サンプリング用スイッチング素子S4,S5は接続状態のままとなる。また、スイッチトキャパシタ回路11aの出力端子側では、レベルシフト用スイッチング素子S6〜S8が切断状態となると共に、リセット用スイッチング素子S9が接続状態となる。
そして、直前のエスティメートフェーズで演算増幅器AMよって増幅された信号に対応する電荷が貯蓄されているレベルシフト用コンデンサC3の一方のみがアナログ信号出力端子Vbに接続されている。このため、スイッチトキャパシタ回路11aにおけるアナログ出力信号Voutは、直前のエスティメートフェーズが終了した時の値を保持し続ける。また、演算増幅器AMの出力端子は、レベルシフト用コンデンサC3に接続されずに、スイッチング素子S9を介してグランドに接続される。このため、コモン電圧のレベルにリセットされる。
続いて、リセットフェーズからレベルシフトフェーズになり、図6(d)に示すような等価回路20dが形成される。このレベルシフトフェーズにおいて、リセット用スイッチング素子S9は切断状態となり、レベルシフト用スイッチング素子S8が接続状態となる。他のスイッチング素子の電気的接続状態はそのままである。
そして、演算増幅器AMの出力端子をグランドから、演算増幅器AMよって増幅された信号に対応する電荷を保持し続けているレベルシフト用コンデンサC3に接続する。このとき、直前のリセットフェーズで、演算増幅器AMよって増幅された信号はコモン電圧のレベルにリセットされている。このため、演算増幅器AMとレベルシフト用コンデンサC3とを接続した際、従来のスイッチトキャパシタ回路100,200のようにアナログ出力信号Voutが昇圧されることがない。よって、スイッチトキャパシタ回路11aにおけるアナログ出力信号Voutを滑らかに出力することができる。
本実施形態におけるスイッチトキャパシタ回路11aは、上述した4つのフェーズの動作を繰り返すことにより、図11に示した従来のCLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200よりも出力信号Voutの変動を抑えることができる。よって、スイッチトキャパシタ回路11aは、従来のスイッチトキャパシタ回路200よりも低消費電力で動作することができる。また、演算増幅器AMによって信号を増幅する際のゲインを大きくする必要がないので、低消費電力であっても、高精度に大きなアナログ出力信号を得ることができる。
(スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性)
続いて、図7および図8を参照して、スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性を説明する。図7は従来のCLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200のアナログ出力信号Voutの出力特性を示すグラフであり、図8はスイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性を示すグラフである。
図7および図8に示すグラフの横軸は時間tを示す。また、縦軸はスイッチトキャパシタ回路11aから出力されるアナログ出力信号Voutと演算増幅器AMから出力されるアナログ出力信号Aoutとを示す。
まず、図7に示すように、従来のCLS技術を用いて構成されるスイッチトキャパシタ回路200においては、エスティメートフェーズ終了後すぐにレベルシフトフェーズへと移行する。そして、レベルシフトフェーズで、大きな電荷を保持しているレベルシフト用コンデンサC3が、演算増幅器AMの出力端子とアナログ信号出力端子Vbとの間に接続される。
レベルシフト用コンデンサC3は、直前のエスティメートフェーズで、演算増幅器AMのグランドとの間に接続されており、演算増幅器AMよって増幅された信号に対応する電荷が貯蓄されている。これに対して、演算増幅器AMから出力されるアナログ出力信号Aoutの出力レベルは、スイッチトキャパシタ回路11aにおけるアナログ出力信号Voutと同じ出力レベルである。このため、レベルシフト用コンデンサC3が、演算増幅器AMの出力端子とアナログ信号出力端子Vbとの間に接続されると、スイッチトキャパシタ回路11aにおけるアナログ出力信号Voutは、レベルシフト用コンデンサC3によって大きく昇圧される。そして、アナログ出力信号Voutは大きな変動を伴いながら、徐々にエスティメートフェーズでのエラー量が抑制された値へ収束していく。
ところが、本実施形態のスイッチトキャパシタ回路11aにおいては、図8に示すように、エスティメートフェーズからレベルシフトフェーズに移行する前に、リセットフェーズになる。これにより、スイッチトキャパシタ回路11aにおけるアナログ出力信号Voutのままであるが、演算増幅器AMの出力はコモン電圧のレベルにリセットされる。その後、レベルシフトフェーズとなり、レベルシフト用コンデンサC3が、演算増幅器AMの出力端子とアナログ信号出力端子Vbとの間に接続される。
このため、スイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutは、従来回路のように昇圧されることがない。よって、出力信号Voutの変動が極めて少なく、出力信号Voutは滑らかにエスティメートフェーズでのエラー量が抑制された値を出力することができる。
(変形例)
また、上述したスイッチトキャパシタ回路11aにおいては、エスティメートフェーズが終了してからレベルシフトフェーズが開始されるまでの間をリセットフェーズとするものであった。しかしながら、図8に示したように、実際のクロックの波形は傾きを持っているので、リセットフェーズの終了からレベルシフトフェーズの開始までの間で遅延が生じる場合がある。
そこで、スイッチトキャパシタ回路11aを構成する演算増幅器AMのゲインA等によって決定される回路の特性に合わせて、このリセットフェーズを、エスティメートフェーズ終了してから、レベルシフトフェーズが終了するまでの任意の時点までとすることもできる。
図9は、リセットフェーズを、エスティメートフェーズが終了してから、レベルシフトフェーズが終了するまでの任意の時点までとした場合のスイッチトキャパシタ回路11aのアナログ出力信号Voutの出力特性である。
図9に示すように、レベルシフトフェーズを速く開始することができるため、出力信号Voutの収束速度を向上させることができる。よって、スイッチトキャパシタ回路11aの消費電力を増加させることなく、低消費電力で動作させることができる。
(まとめ)
本実施形態におけるスイッチトキャパシタ回路11aでは、エスティメートフェーズからレベルシフトフェーズに移行する際、演算増幅器AMの出力をコモン電圧のレベルにリセットする。このため、演算増幅器AMの出力端子にレベルシフト用コンデンサC3を接続した際に生じるアナログ出力信号Voutの急激な変動を抑えることができる。よって、消費電力が増加するのを抑えることができる。また、このスイッチトキャパシタ回路11aを用いて構成されるパイプライン型A/Dコンバータ10においても、低消費電力で動作させることができるため、A/D変換に伴う信号処理を高精度に行うことができる。
特に、アナログ信号からディジタル信号への変換を必要とする、ビデオカメラ、オーディオ機器等の電子機器用のスイッチトキャパシタ回路およびパイプライン型A/Dコンバータとして利用することができる。
10 パイプライン型A/Dコンバータ
11−1〜11−k A/Dンバータ部
11a スイッチトキャパシタ回路
11b A/Dコンバータ回路
11c D/Aコンバータ回路
12 記憶部
13 演算処理部
14 制御部
Va 入力端子
Vb 出力端子
Vc D/A信号入力端子
AM 増幅演算器
S1〜S5 サンプリング用スイッチング素子
S6〜S8 レベルシフト用スイッチング素子
S9 リセット用スイッチング素子
C1,C2 サンプリング用コンデンサ
C3 レベルシフト用コンデンサ

Claims (4)

  1. アナログ信号をサンプルする信号サンプル手段と、前記信号サンプル手段によってサンプルされた前記アナログ信号を増幅する信号増幅手段と、前記信号増幅手段によって増幅された前記アナログ信号をコモン電圧のレベルにレベルシフトする信号レベルシフト手段と、前記アナログ入力信号のサンプル、増幅された前記アナログ信号のエスティメートおよびレベルシフトの各動作が行われるように制御する制御手段と、を備えたスイッチトキャパシタ回路であって、
    前記信号増幅手段と信号レベルシフト手段との間のノードと、グランドとの間に接続され、電気的接続状態を接続状態または切断状態のいずれか一方に切り替える信号リセット手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記エスティメート動作を行った後、前記信号リセット手段によって前記信号増幅手段の出力端子と前記グランドとを接続して前記信号増幅手段の出力をコモン電圧のレベルにリセットしてから、前記レベルシフト動作を行うように制御することを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。
  2. 前記制御手段は、
    前記アナログ出力信号をレベルシフトする動作が開始される直前まで、前記信号増幅手段の出力がコモン電圧のレベルにリセットされ続けるように制御することを特徴とする請求項1記載のスイッチトキャパシタ回路。
  3. 前記制御手段は、
    前記アナログ出力信号をレベルシフトする動作期間のうちの任意の時点まで、前記信号増幅手段の出力がコモン電圧のレベルにリセットされ続けるように制御することを特徴とする請求項1記載のスイッチトキャパシタ回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載されるスイッチトキャパシタ回路と、前記スイッチトキャパシタ回路に入力されたアナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ回路と、前記A/Dコンバータで変換された前記ディジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ回路と、を備えて構成され、前記アナログ入力信号を入力して前記ディジタル信号に変換して出力すると共に、前記アナログ信号と前記アナログ入力信号によって生成されたアナログ出力信号を後段に出力する、互いに縦列に多段で接続される複数のA/D変換手段と、
    前記複数のA/D変換手段によって変換された前記ディジタル信号を記憶する信号記憶手段と、
    前記信号記憶手段によって記憶された前記ディジタル信号を合成してビット列のディジタル信号を生成する演算手段と、
    を備えることを特徴とするパイプライン型A/Dコンバータ。
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