JP2006074549A - パイプライン型a/d変換器 - Google Patents

パイプライン型a/d変換器

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Abstract

【課題】 高精度化と高速化を維持しつつ低消費電力化の実現可能なパイプライン型A/D変換器を提供する。
【解決手段】 アナログ入力信号をリファレンス電圧に基づいてA/D変換する第1のサブA/D変換器と、該A/D変換器からの信号をリファレンス電圧に基づいてD/A変換するサブD/A変換器と、アナログ入力信号とサブD/A変換器からの信号との差分を増幅して次段のアナログ入力信号として出力する誤差増幅器を有する複数段の処理ステージ21,22,・・・を、縦続接続すると共に、最終段に第2のサブA/D変換器26を接続したパイプライン型A/D変換器において、第2段の処理ステージ22の誤差増幅器7の増幅率を後行する処理ステージ23の誤差増幅器10よりも低い第1の増幅率に設定すると共に、後行する処理ステージ及び第2のサブA/D変換器のリファレンス電圧を第1の増幅率に応じたリファレンス電圧に調整する第1の調整回路12を設ける。
【選択図】 図 1

Description

この発明は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するA/D変換器に関し、特に多段パイプライン構成を用いて、高精度化、高速化を維持しつつ、低消費電力化を実現する映像信号処理用のパイプライン型A/D変換器に関する。
近年、撮像センサーの高性能化、及び映像信号のデジタル処理の高速化に伴い、映像信号処理用のA/D変換器の高精度化、高速化に対する需要は益々高まってきている。高精度化且つ高速化の双方を実現する映像信号処理用のA/D変換器の構成としては、パイプライン型A/D変換器を用いるのが最適である。従来よく知られているパイプライン型A/D変換器としては、例えば文献、2001 IEEE International Solid-State Circuits Conference, DIGEST OF TECHNICAL PAPERS, p134-135 ; A 3V 340mW 14b 75MSPS CMOS ADC with 85dB SFDR at Nyquistに開示されているものがある。
図10は、前記文献に示されているパイプライン型A/D変換器60の構成を示す回路構成図である。図10において、41は、アナログ入力信号をサンプル・ホールドするサンプル/ホールド回路、51〜55はサンプル/ホールド回路41又は前段の処理ステージから出力されたアナログ信号を、所定ビットのデジタル信号に順次A/D変換する第1〜第k段の処理ステージ、56は第k段の処理ステージ55から出力されたアナログ信号を2ビットのデジタル信号にA/D変換する第2のサブA/D変換器である。
57は第1段の処理ステージ51から第k段の処理ステージ55,及び第2のサブA/D変換器56から出力されるデジタル信号をそれぞれラッチするラッチ回路、58はラッチ回路57から出力されるデジタル信号を加算、補正処理して14ビットのデジタル出力信号を生成する出力回路、48は各処理ステージの後述の第1のサブA/D変換器及びサブD/A変換器と、第2のサブA/D変換器56にリファレンス電圧を供給するリファレンス回路である。
ここで、第1段の処理ステージ51は、サンプル/ホールド回路41から出力されたアナログ信号を4ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器42と、第1のサブA/D変換器42から出力された4ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換するサブD/A変換器43と、サンプル/ホールド回路41から出力されたアナログ信号とサブD/A変換器43から出力されたアナログ信号との差分を8倍に増幅し、且つ保持して転送する誤差増幅器44とから構成されている。
第1段の処理ステージ51以降の各処理ステージ52〜55は、各々、誤差増幅器44から出力されたアナログ信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器45と、第1のサブA/D変換器45から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換するサブD/A変換器46と、誤差増幅器44から出力されたアナログ信号とサブD/A変換器46から出力されたアナログ信号との差分を2倍に増幅し、且つ保持して転送する誤差増幅器47とを、その基本的な構成として有している。
以上の構成をもって、パイプライン型A/D変換器60が構成されているが、次に、このように構成されたパイプライン型A/D変換器60の動作について説明する。サンプル/ホールド回路41は、アナログ入力信号をサンプリング期間にサンプルし、ホールド期間に第1段の処理ステージ51の第1のサブA/D変換器42と誤差増幅器44にアナログ信号を出力する。第1のサブA/D変換器42は、サンプル/ホールド回路41から出力されたアナログ信号を4ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器43とラッチ回路57にデジタル信号を出力する。
サブD/A変換器43は、第1のサブA/D変換器42から出力された4ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器44にそのアナログ信号を出力する。誤差増幅器44は、サンプル/ホールド回路41から出力されたアナログ信号と前記サブD/A変換器43から出力されたアナログ信号との差分を8倍に増幅し、且つ保持して第2段の処理ステージ52の第1のサブA/D変換器45と誤差増幅器47にアナログ信号を出力する。
続いて、第2段の処理ステージ52の第1のサブA/D変換器45は、第1段の処理ステージ51の誤差増幅器44から出力されたアナログ信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器46とラッチ回路57にデジタル信号を出力する。第2のサブD/A変換器46は、第1のサブA/D変換器45から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器47にアナログ信号を出力する。
誤差増幅器47は、第1段の処理ステージ51の誤差増幅器44から出力されたアナログ信号とサブD/A変換器46から出力されたアナログ信号との差分を2倍に増幅し、且つ保持して第3段の処理ステージ53の第1のサブA/D変換器と誤差増幅器にアナログ信号を出力する。第3段の処理ステージ53から第k段の処理ステージ55は、前記第2段の処理ステージ52と同じ構成であり、同じ信号処理を行う。
続いて、第2のサブA/D変換器56は、第k段の処理ステージ55の誤差増幅器から出力されたアナログ信号を2ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、ラッチ回路57にそのデジタル信号を出力する。ラッチ回路57は、各処理ステージの第1のサブA/D変換器と第2のサブA/D変換器56のデジタル信号をラッチして、アナログ入力信号に対する同期をとり出力回路58へ出力する。出力回路58は、各ラッチ回路57から出力されたデジタル信号をそれぞれ1ビットずつ重ね合わせて加算し、最終的に14ビットのデジタル信号を出力する。なお、リファレンス回路48は、各処理ステージ51〜55の第1のサブA/D変換器及び第2のサブA/D変換器56に、±Vref の同じリファレンス電圧を供給するようになっている。
2001 IEEE International Solid-State Circuits Conference, DIGEST OF TECHNICAL PAPERS, p134-135 ; A 3V 340mW 14b 75MSPS CMOS ADC with 85dB SFDR at Nyquist
ところで、上記のような構成のパイプライン型A/D変換器の高精度化、高速化を実現するためには、各処理ステージの誤差増幅器のDCゲイン、GB積、スルーレートなどの特性を最適化する必要がある。しかし、このような最適化した特性をもつ誤差増幅器には非常に大きな回路電流が必要となるため、消費電力が増加してしまうという問題点がある。上記従来のパイプライン型A/D変換器では、高精度化、高速化と同時に低消費電力化を実現するという課題に対しては考慮がなされていない。
そこで、本発明は、この点に着目してなされたもので、高精度化、高速化を維持しつつ、低消費電力化を実現できるようにしたパイプライン型A/D変換器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、アナログ入力信号を、リファレンス電圧に基づいてデジタル信号に変換する第1のサブA/D変換器と、該第1のサブA/D変換器から出力されたデジタル信号を、リファレンス電圧に基づいてアナログ信号に変換するサブD/A変換器と、前記アナログ入力信号と前記サブD/A変換器から出力されたアナログ信号との差分を増幅して次段のアナログ入力信号として出力する誤差増幅器とを有する処理ステージを複数段、縦続接続すると共に、最終段の処理ステージに、アナログ入力信号を、リファレンス電圧に基づいてデジタル信号に変換する第2のサブA/D変換器が接続されたパイプライン型A/D変換器であって、所定段の処理ステージにおける前記誤差増幅器の増幅率を、前記所定段の処理ステージに後行する処理ステージにおける前記誤差増幅器の増幅率よりも低い第1の増幅率に設定すると共に、前記後行する処理ステージ及び前記第2のサブA/D変換器に対する前記リファレンス電圧を、前記第1の増幅率に応じたリファレンス電圧に変換する第1の調整回路を有することを特徴とするものであり、そして、この発明の実施例には実施例1が対応する。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るパイプライン型A/D変換器において、前記処理ステージは、前記誤差増幅器として、Telescopic 型のオペアンプを用いていることを特徴とするものであり、そしてこの発明の実施例には実施例2が対応する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係るパイプライン型A/D変換器において、前記所定段の処理ステージは、複数段の処理ステージの内、初段又は第2段の処理ステージに設定されていることを特徴とするものであり、そして、この発明の実施例には実施例1が対応する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換器において、前記最終段の処理ステージは、その誤差増幅器の増幅率として、先行する処理ステージの増幅率より高い第2の増幅率に設定されると共に、前記第2のサブA/D変換器に対する前記リファレンス電圧を、前記第2の増幅率に応じたリファレンス電圧に変換する第2の調整回路を有することを特徴とするものであり、そして、この発明の実施例には実施例3が対応する。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換器において、前記第1の調整回路は、変換後のリファレンス電圧の中点電位が、変換前のリファレンス電圧の中点電位と等しくなるように変換することを特徴とするものであり、そして、この発明の実施例には実施例1が対応する。
請求項6に係る発明は、請求項4に係るパイプライン型A/D変換器において、前記第2の調整回路は、変換後のリファレンス電圧の中点電位が、変換前のリファレンス電圧の中点電位と等しくなるように変換することを特徴とするものであり、そして、この発明の実施例には実施例2が対応する。
請求項1に係る発明によれば、所定段の処理ステージ以降の誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くすることができるため、前記誤差増幅器に必要なセトリング時間を緩和し、高速化且つ低消費電力化を実現することが可能となるだけではなく、高精度化と高速化且つ低消費電力化の最適化を図ることが可能となる。請求項2に係る発明によれば、更に、誤差増幅器の高速化と低消費電力化を実現することが可能となる。請求項3に係る発明によれば、所定段の処理ステージを、第1段の処理ステージに設定すると、全ての処理ステージの誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くすることができるため、更に高速化且つ低消費電力化を実現することが可能となる。また、所定段の処理ステージを、第2段の処理ステージに設定すると、第2段の処理ステージ以降の誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くすることができるため、誤差増幅器に必要なセトリング時間を緩和し、高速化且つ低消費電力化を実現することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、更に、第2のサブA/D変換器のA/D変換精度を向上させることが可能となる。請求項5に係る発明によれば、所定段の処理ステージ以降の誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くしても、リファレンス電圧をリファレンス電圧の中点電位が等しくなるように可変することにより、所定段の処理ステージの次段の処理ステージ以降の第1のサブA/D変換器及び第2のサブA/D変換器の誤判定を低減し、高精度化を図ることができる。請求項6に係る発明によれば、第2のサブA/D変換器に対する最終段の処理ステージの誤差増幅器の出力振幅範囲を広くしても、リファレンス電圧をリファレンス電圧の中点電位を等しくするように可変することにより、第2のサブA/D変換器の誤判定を低減し、高精度化を図ることができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、実施例1について説明する。図1は、本発明に係るパイプライン型A/D変換器の実施例1の構成を示す回路構成図である。図1において、1はアナログ入力信号をサンプル・ホールドするサンプル/ホールド回路、21から25までは、複数個、直列に接続されたk段からなる処理ステージであって、各々、サンプル/ホールド回路1からのアナログ入力信号、又は前段の処理ステージから出力されるアナログ入力信号を所定のビット数のデジタル信号に変換すると共に、アナログ入力信号から、前記変換したデジタル信号に相当するアナログ信号を差し引いた差分に対応するアナログ信号を、次段の処理ステージにアナログ入力信号として出力するものである。26は、第k段の処理ステージ25の出力を2ビットのデジタル信号にA/D変換する第2のサブA/D変換器である。
11は、第1段の処理ステージ21と第2段の処理ステージ22にリファレンス電圧Vref,−Vref を供給するリファレンス回路、12は、第3段の処理ステージ23から第k段の処理ステージ25並びに第2のサブA/D変換器26に、リファレンス回路11からのリファレンス電圧を調整して供給する第1の調整回路である。
第1段から第k段までの各処理ステージ21〜25は、次のように構成されている。すなわち、まず第1段の処理ステージ21は、サンプル/ホールド回路1から出力されたアナログ信号を4ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器2と、第1のサブA/D変換器2から出力された4ビットのデジタル信号をアナログ信号に変換するサブD/A変換器3と、サンプル/ホールド回路1から出力されたアナログ入力信号とサブD/A変換器3から出力されたアナログ信号との差分を8倍に増幅して、第2段の処理ステージ22へのアナログ入力信号として出力し、且つ保持する誤差増幅器4とから構成されている。
また、第2段の処理ステージ22は、第1段の処理ステージ21からのアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器5と、第1のサブA/D変換器5から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号に変換するサブD/A変換器6と、アナログ入力信号とサブD/A変換器6から出力されたアナログ信号との差分を2/K倍に増幅して、第3段の処理ステージ23へのアナログ入力信号として出力し、且つ保持する誤差増幅器7とから構成されている。ここでKは、縮小度を表すパラメータである。
また、第3段の処理ステージ23は、第2段の処理ステージ22から出力されたアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器8と、第1のサブA/D変換器8から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換するサブD/A変換器9と、アナログ入力信号とサブD/A変換器9から出力されたアナログ信号との差分を2倍に増幅して、第4段の処理ステージ24へのアナログ入力信号として出力し、且つ保持する誤差増幅器10とから構成されている。
第4段から第k段までの各処理ステージは、各々第3段の処理ステージ23と同一の構成となっている。なお、第3段の処理ステージ23以降の第1のサブA/D変換器、及びサブD/A変換器は、第2段の処理ステージ22の誤差増幅器7でアナログ入力信号とサブD/A変換器6から出力されたアナログ信号との差分が2/K倍に増幅されて出力されることに伴い、第1の調整回路12によりリファレンス電圧が1/K倍され、Vref /K,−Vref /Kがリファレンス電圧として供給されること以外は、第2段の第1のサブA/D変換器5,サブD/A変換器6と同様な構成である。なお、第1の調整回路12は、調整前後でのリファレンス電圧の中点電位Vcmが等しくなるように、リファレンス電圧をVref /K,−Vref /Kに調整する。
ここで、第2段の処理ステージにおける第1のサブA/D変換器5における、アナログ入力信号Vinと、アナログ入力信号Vinをデジタル信号に変換する際の閾値との関係は、次のようになっている。すなわち、第1のサブA/D変換器では、リファレンス電圧Vref,−Vref に対して、アナログ入力信号Vinが、−Vref <Vin<−Vref /4のときには00,−Vref /4<Vin<Vref /4のときには01,Vref /4<Vin<Vref のときには10,のデジタル信号に変換して出力する。また、第2段の処理ステージ22における誤差増幅器7の増幅率を2/K倍に設定したことに伴い、第3段の処理ステージ23以降における第1のサブA/D変換器8,・・・に係るアナログ入力信号Vinと閾値の関係は、次のようになる。すなわち、−Vref /K<Vin<−Vref /4Kのとき00,−Vref /4K<Vin<Vref /4Kのとき01,Vref /4K<Vin<Vref /Kのとき10のデジタル信号に変換されて出力される。
また、第2のサブA/D変換器26では、リファレンス電圧Vref,−Vref に対して、アナログ入力信号Vinが、−Vref /K<Vin<−Vref /2Kのときには00,−Vref /2K<Vin<Vcmのときには01,Vcm<Vin<Vref /2Kのときには10,Vref /2K<Vin<Vref /Kのときには11,のデジタル信号に変換して出力する。
なお、第2段の処理ステージのサブD/A変換器6は、リファレンス電圧Vref,−Vref に対して、第1のサブA/D変換器からのデジタル信号が00のときには−Vref ,01のときにはVcm,10のときにはVref のアナログ信号に変換する。また、第2段の処理ステージ22における誤差増幅器7の増幅率を2/K倍に設定したことに伴い、第3段の処理ステージ23以降におけるサブD/A変換器9,・・・に入力されるデジタル信号と出力されるアナログ信号との関係は、次のようになる。すなわち、デジタル信号が00のときには−Vref /K,01のときにはVcm,10のときにはVref /Kのアナログ信号に変換される。
次に、誤差増幅器7の構成について説明する。図2は、誤差増幅器7の構成を示す回路構成図である。誤差増幅器7は、入力容量32と、アナログ入力信号、リファレンス電圧Vref ,Vcm,−Vref の何れかを入力容量32の一端に接続するスイッチ31と、その一方の入力端子が入力容量32の他端に接続され、他方の入力端子が参照電圧、例えば、Vcmに設定されたオペアンプ37と、入力容量32の他端にその一端が接続された第1の帰還容量33と、第1の帰還容量33の他端にアナログ入力信号、アンプ37の出力端子の何れかを接続するスイッチ34と、その一端が入力容量32の他端に接続された第2の帰還容量35と、第2の帰還容量35の他端に、参照電圧、例えば、Vcm,オペアンプ37の出力端子の何れか一方を接続するスイッチ36とから構成されている。なお、スイッチ31は、サブD/A変換器6からのアナログ信号値に応じてその接続先が切り替えられるように構成されている。
ここで、入力容量32は、アナログ入力信号とリファレンス電圧Vref ,Vcm,−Vref の何れかとの差電圧を、第1の帰還容量33及び第2の帰還容量35に転送する機能を有するものである。また、第1の帰還容量33は、入力容量32から転送される信号とアナログ入力信号との差電圧を、スイッチ34を通じてオペアンプ37の出力に転送する機能を有するものである。また、第2の帰還容量35は、入力容量32から転送される信号とリファレンス電圧Vcmとの差電圧を、スイッチ36を通じてオペアンプ37の出力に転送する機能を有するものである。
さて、第1の帰還容量33と第2の帰還容量35とは、並列に接続されており、入力容量32から転送される信号は容量分割されるため、入力容量32の容量値をCin32,第1の帰還容量33の容量値をCf33 ,第2の帰還容量35の容量値をCf35 とすると、誤差増幅器7の縮小度Kは、次式(1)で表される。
K=(Cf35 +Cf33 )/Cf33 ・・・・・・・・・・(1)
したがって、誤差増幅器7の増幅率G7 は、この縮小度Kを用いると次式(2)となる。 G7 =(Cin32+Cf33 )/(Cf33 ×K)
=2/K (但し、Cin32=Cf33 ) ・・・・・・(2)
第3段の処理ステージ23以降の処理ステージの誤差増幅器は、縮小度K=1の場合に相当するので、第2の帰還容量35及びスイッチ36が省かれる以外は、基本的には、誤差増幅器7と同一の構成である。
図3は、第1段の処理ステージ21における誤差増幅器4の構成を示す回路構成図である。 1.5ビットのA/D変換を行う第2段の処理ステージ22の誤差増幅器7と比較すると、変換ビット数が4ビットと大きいためスイッチ31と入力容量32の数が多くなっているが、他の回路構成については同じである。
次に、このように構成された実施例1の動作について説明する。サンプル/ホールド回路1は、アナログ入力信号をサンプリング期間にサンプルし、ホールド期間に第1段の処理ステージ21の第1のサブA/D変換器2と誤差増幅器4にアナログ入力信号を出力する。第1のサブA/D変換器2は、サンプル/ホールド回路1から出力されたアナログ入力信号を4ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器3にデジタル信号を出力する。サブD/A変換器3は、第1のサブA/D変換器2から出力された4ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器4にアナログ信号を出力する。
誤差増幅器4は、サンプル/ホールド回路1から出力されたアナログ入力信号とサブD/A変換器3から出力されたアナログ信号との差分を8倍に増幅し、且つ保持して第2段の処理ステージ22の第1のサブA/D変換器5と誤差増幅器7にアナログ入力信号として出力する。
次に、第2段の処理ステージ22の第1のサブA/D変換器5は、第1段の処理ステージ21の誤差増幅器4から出力されたアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器6にデジタル信号を出力する。サブD/A変換器6は、第1のサブA/D変換器5から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器7にアナログ信号を出力する。
誤差増幅器7は、アナログ入力信号とサブD/A変換器6から出力されたアナログ信号との差分を2/K倍に増幅し、且つ保持して第3段の処理ステージ23の第1のサブA/D変換器8と誤差増幅器10にアナログ入力信号として出力する。
次に、第3段の処理ステージ23の第1のサブA/D変換器8は、第2段の処理ステージ22の誤差増幅器7から出力されたアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器9にデジタル信号を出力する。サブD/A変換器9は、第1のサブA/D変換器8から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器10にアナログ信号を出力する。誤差増幅器10は、アナログ入力信号とサブD/A変換器9から出力されたアナログ信号との差分を2倍に増幅し、且つ保持して第4段の処理ステージ24にアナログ入力信号として出力する。
次に、図4の(A)〜(D)を用いて、第2段の処理ステージ22から第3段の処理ステージ23におけるA/D変換動作について説明する。なお、図4の(A)は、第2段の処理ステージ22から第3段の処理ステージ23までの、周辺回路を含めた構成を示したもの、図4の(B)〜(D)は、第2段の処理ステージ22へのアナログ入力信号及び出力信号(第3段の処理ステージ23に対するアナログ入力信号でもある)を説明するための説明図である。
ここで、第2段の処理ステージ22へのアナログ入力信号をVin,誤差増幅器7の出力信号(第3段の処理ステージ23に対するアナログ入力信号)をVout とすると次式(3)が成り立つ。
Vout =(2×Vin−Vref )/K (Vin>Vref /4)
Vout =(2×Vin)/K (Vref /4>Vin>−Vref /4)
Vout =(2×Vin+Vref )/K (Vin<−Vref /4) ・・・・・・(3)
ここで、Vinが、±Vref /4の範囲内の場合、K=1(従来のパイプライン型A/D変換器)、K=2(本実施例)のときは、出力信号Vout はそれぞれ次式(4),(5)となる。
Vout =2×Vin (K=1) ・・・・・・・・・・・(4)
Vout =Vin (K=2) ・・・・・・・・・・・・・(5)
図4の(B)は、従来のパイプライン型A/D変換器、すなわち、K=1のときのVinとVout との関係を示したものである。Vinが、左側の垂線上の黒点で示す信号値を持つ場合、Vout は、右側の垂線上の黒点で示す信号値となる。Vout <−Vref /4であるので、第3段の処理ステージ23では、サブA/D変換器8により、00に変換される。
ここで、K=2,すなわち本実施例の場合、VinとVout との関係は、上記関係式からVout =Vinとなり、図4の(C)のようになる。ここで、第3段の処理ステージ23に供給されるリファレンス電圧の電圧値を±Vref のままとすると、Vref /4>Vout >−Vref /4の関係となるので、第3段の処理ステージ23では、サブA/D変換器8により、01に誤変換される。
本実施例では、第1の調整回路12により、リファレンス回路11からのリファレンス電圧は、縮小率K=2に合わせて±Vref /2に調整され、第3段の処理ステージ23以降の処理ステージに供給される。供給されるリファレンス電圧の変更に伴い、Vout をデジタル信号00,01,10に変換するための、サブA/D変換器の閾値も、図4の(D)の右側の垂線に示すように、Vref /8及び−Vref /8に、各々変化する。これにより、Vout は、サブA/D変換器8により、00に正しく変換されることとなる。
また、第3段の処理ステージ23以降のサブD/A変換器に関しても、アナログ変換後のアナログ入力信号の信号値が、Vref /2及び−Vref /2に、各々変化する。なお、Vcmは、Vref /2と−Vref /2との中間値として設定されるものであるため、変化はない。
以上のように、第2段の処理ステージにおける誤差増幅器7の増幅率(=2/K)と、第3段の処理ステージ23から第k段のステージ25までの各第1のサブA/D変換器及び各サブD/A変換器、及び第2のサブA/D変換器26に供給するリファレンス電圧とを縮小するように調整することにより、第2段の処理ステージ以降の誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くすることができるため、誤差増幅回路に必要なセトリング時間を緩和し、高速且つ低消費電力のパイプライン型A/D変換器を実現することが可能となる。
なお、本実施例では、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージを第2段の処理ステージに設定したが、他の任意段の処理ステージに設定することも、勿論可能である。例えば、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージを、第1段の処理ステージ21に設定すると、全ての処理ステージの誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くすることができるため、更に高速且つ低消費電力のパイプライン型A/D変換器を実現することが可能となる。
更に、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージを、第3段の処理ステージ23以降に設定すると、第3段の処理ステージ23以降における、高速且つ低消費電力化を実現することが可能となるだけではなく、精度、速度、及び消費電力を最適化することが可能となる。
また更に、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージ以降の、誤差増幅器の出力振幅範囲を狭くしても、リファレンス電圧をリファレンス電圧の中点電位を等しくするように可変することにより、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージ以降の第1のサブA/D変換器及び第2のサブA/D変換器の誤り判定を低減し、高精度化することができる。つまり、パイプライン型A/D変換器の高精度化、高速化且つ低消費電力化を実現することができる。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1における、誤差増幅器の増幅率を調整する処理ステージを含む最終処理ステージまでの誤差増幅器のオペアンプに、Telescopic 型のオペアンプを用いたことを特徴としている。
図5は、Telescopic 型のオペアンプの構成の一例を示す回路構成図である。このTelescopic 型のオペアンプは、差動増幅部M1,M2と、能動負荷M3,M4と、カスコード接続部M5,M6,M7,M8と、定電流源M9とから構成される。ここでM1のゲートにはVcm,M2のゲートには誤差増幅器の入力容量C32の他端が接続されている。M6のドレインが出力となっている。なお、M5のドレインからも出力を取り出すように構成すると、ノイズ特性を更に向上させることができる。
図6は、オペアンプの各形式毎の特性比較結果を示した図表である。これによれば、Telescopic 型のオペアンプは、他の形式のものと比較して速度と消費電力に優れていることがわかる。
誤差増幅器内のオペアンプを、Telescopic 型のオペアンプに置き換えることにより、実施例1の効果は勿論のこと、更に、誤差増幅器の高速化と低消費電力化を実現することが可能となる。つまり、パイプライン型A/D変換器の高精度化、高速化且つ低消費電力化を実現することができる。
次に、実施例3について説明する。図7は、本実施例に係るパイプライン型A/D変換器の構成を示す回路構成図である。このパイプライン型A/D変換器は、第k段の処理ステージ25の誤差増幅器の構成が異なる点、及び第2の調整回路13が更に付け加えられている点を除けば、図1に示した実施例1と同様である。
第k段の処理ステージ25は、第k−1段の処理ステージからのアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換する第1のサブA/D変換器14と、第1のサブA/D変換器14から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換するサブD/A変換器15と、第k−1段の処理ステージからのアナログ入力信号とサブD/A変換器15から出力されたアナログ信号との差分を2・L倍に増幅し、且つ保持して転送する誤差増幅器16とから構成されている。なお、第k段の処理ステージ25から出力されるアナログ入力信号は、該アナログ入力信号を2ビットのデジタル信号にA/D変換する第2のサブA/D変換器26に入力接続されている。
第2の調整回路13は、第k段の処理ステージ25内の誤差増幅器16で、アナログ入力信号とサブD/A変換器15から出力されたアナログ信号との差分が2・L倍に増幅されて出力されることに伴い、第1の調整回路12からのリファレンス電圧をL倍し、Vref ・L/K,−Vref ・L/Kをリファレンス電圧として、第2のサブA/D変換器26に供給するものである。なお、第2の調整回路13は、調整前後でのリファレンス電圧の中点電位Vcmが等しくなるように、リファレンス電圧をVref ・L/K,−Vref ・L/Kに調整する。ここで、Lは拡大度を表すパラメータである。
ここで、第2のサブA/D変換器26における、アナログ入力信号(Vout )をデジタル信号に変換する際に用いる閾値は、実施例1で説明した閾値にパラメータLを乗じたものとなる。
図8は、第k段の処理ステージ25内の誤差増幅器16の構成を示す回路構成図である。この誤差増幅器16は、図2に示した第2段の処理ステージ22内の誤差増幅器7と比べて、第2の帰還容量35及びスイッチ36を削除し、代わりに、入力容量32と並列に第2の入力容量38を接続した点が異なる。
ここで、入力容量32と第2の入力容量38とは、並列に接続されており、帰還容量33へ転送される信号は増大し、誤差増幅器16の増幅率は拡大される。入力容量32の容量値をCin32,第2の入力容量38をCin38,帰還容量33の容量値をCf33 とすると、誤差増幅器16の拡大度Lは、次式(6)で表現される。
L=1+Cin38/(Cin32+Cf33 ) ・・・・・・・・(6)
したがって、誤差増幅器16の増幅率G16は、この拡大度Lを用いると次式(7)となる。 G16={(Cin32+Cf33 )/Cf33 }・L
=2・L (但し、Cin32=Cf33 ) ・・・・・・(7)
次に、このように構成された実施例3の動作について説明する。図7に示すように、第k−1段の処理ステージまでは実施例1と同じ動作を行う。第k段の処理ステージ25の第1のサブA/D変換器14は、第k−1段の処理ステージからのアナログ入力信号を 1.5ビットのデジタル信号にA/D変換すると共に、サブD/A変換器15にデジタル信号を出力する。サブD/A変換器15は、第1のサブA/D変換器14から出力された 1.5ビットのデジタル信号をアナログ信号にD/A変換すると共に、誤差増幅器16にアナログ信号を出力する。
誤差増幅器16は、増幅率の拡大度をLとすると、前段(第k−1段)の処理ステージの誤差増幅器から出力されたアナログ信号とサブD/A変換器15から出力されたアナログ信号との差分を2・L倍に増幅し、且つ保持して第2のサブA/D変換器26にアナログ信号を出力する。
次に、図9の(A)〜(D)を用いて、第k段の処理ステージ25から第2のサブA/D変換器26におけるA/D変換動作について説明する。なお、図9の(A)は、第k段の処理ステージ25から第2のサブA/D変換器26までの、周辺回路を含めた構成を示したもの、図9の(B)〜(D)は、第k段の処理ステージ25へのアナログ入力信号及び出力信号(第2のサブA/D変換器26に対するアナログ入力信号でもある)を説明するための説明図である。
ここで、第k段の処理ステージ25への入力信号をVin,誤差増幅器16の出力信号をVout とすると、次式(8)が成り立つ。なお、第1のサブA/D変換器14及びサブD/A変換器15に供給されているリファレンス電圧は、±Vref /Kである。
Vout =(2×Vin−Vref /K)・L (Vin>Vref /4K)
Vout =(2×Vin)・L (Vref /4K>Vin>−Vref /4K)
Vout =(2×Vin+Vref /K)・L (Vin<−Vref /4K) ・・・(8)
ここで、Vinが±Vref /4Kの範囲内の場合(但し、K=2)、次式(9),(10)のようになる。
Vout =2Vin (L=1) ・・・・・・・・・・・・(9)
Vout =4Vin (L=2) ・・・・・・・・・・・・(10)
図9の(B)は、従来のパイプライン型A/D変換器、すなわち、K=1,L=1のときのVinとVout との関係を示したものである。Vinが、左側の垂線上の黒点で示す信号値を持つ場合、Vout は、右側の垂線上の黒点で示す信号値となる。−Vref /2<Vout <Vcmであるので、第2のサブA/D変換器26により、01に変換される。ここで、L=2の場合、VinとVout の関係は、上記関係式からVout =4Vinとなり、図9の(C)のようになる。ここで、第2のサブA/D変換器26に供給されるリファレンス電圧の電圧値を±Vref /K(K=2)のままとすると、−Vref /2<Vout <−Vref /4の関係となるので、第2のサブA/D変換器26により、00に誤変換される。
本実施例では、第2の調整回路13により、第1の調整回路12を経たリファレンス回路11からのリファレンス電圧±Vref /2は、拡大率L=2に合わせて±Vref に調整され、第2のサブA/D変換器26に供給される。供給されるリファレンス電圧の変更に伴い、Vout をデジタル信号00,01,10に変換するための、第2のサブA/D変換器26の閾値も、図9の(D)の右側の垂線に示すように、Vref /2及び−Vref /2に変化する。これにより、Vout は、第2のサブA/D変換器26により、01に正しく変換されることとなる。
以上のように、本実施例では、更に、第k段の処理ステージ25の誤差増幅器16の増幅率(=2・L)と、第2のサブA/D変換器26に供給するリファレンス電圧とを拡大するように調整する。これにより、第k段の処理ステージ25における出力信号Vout を増幅し、且つ、第2のサブA/D変換器26におけるデジタル信号変換のための閾値を広げることができるので、アナログ入力信号をデジタル信号に変換する最終段である第2のサブA/D変換器26のA/D変換精度を向上させることが可能となる。つまり、パイプライン型A/D変換器の高精度化、高速化且つ低消費電力化を実現することができる。
本発明に係るパイプライン型A/D変換器の実施例1の構成を示す回路構成図である。 図1の実施例1における第2段の処理ステージにおける誤差増幅器の構成を示す回路構成図である。 図1の実施例1における第1段の処理ステージにおける誤差増幅器の構成を示す回路構成図である。 実施例1における第2段の処理ステージから第3段の処理ステージにおけるA/D変換処理動作を説明するための説明図である。 実施例2における各処理ステージの誤差増幅器のオペアンプに用いるTelescopic 型オペアンプの構成を示す図である。 各形式のオペアンプの特性を示す図表である。 実施例3の構成を示す回路構成図である。 実施例3における第k段の処理ステージの誤差増幅器の構成を示す回路構成図である。 実施例3における第k段の処理ステージから第2のサブA/D変換器におけるA/D変換処理動作を説明するための説明図である。 従来のパイプライン型A/D変換器の構成を示す回路構成図である。
符号の説明
1 サンプル/ホールド回路
2,5,8,14 第1のサブA/D変換器
3,6,9,15 サブD/A変換器
4,7,10,16 誤差増幅器
11 リファレンス回路
12 第1の調整回路
13 第2の調整回路
21 第1段の処理ステージ
22 第2段の処理ステージ
23 第3段の処理ステージ
24 第4段の処理ステージ
25 第k段の処理ステージ
26 第2のサブA/D変換器
31,34,36 スイッチ
32 入力容量
33 第1の帰還容量
35 第2の帰還容量
37 オペアンプ
38 第2の入力容量

Claims (6)

  1. アナログ入力信号を、リファレンス電圧に基づいてデジタル信号に変換する第1のサブA/D変換器と、該第1のサブA/D変換器から出力されたデジタル信号を、リファレンス電圧に基づいてアナログ信号に変換するサブD/A変換器と、前記アナログ入力信号と前記サブD/A変換器から出力されたアナログ信号との差分を増幅して次段のアナログ入力信号として出力する誤差増幅器とを有する処理ステージを複数段、縦続接続すると共に、最終段の処理ステージに、アナログ入力信号を、リファレンス電圧に基づいてデジタル信号に変換する第2のサブA/D変換器が接続されたパイプライン型A/D変換器であって、所定段の処理ステージにおける前記誤差増幅器の増幅率を、前記所定段の処理ステージに後行する処理ステージにおける前記誤差増幅器の増幅率よりも低い第1の増幅率に設定すると共に、前記後行する処理ステージ及び前記第2のサブA/D変換器に対する前記リファレンス電圧を、前記第1の増幅率に応じたリファレンス電圧に変換する第1の調整回路を有することを特徴とするパイプライン型A/D変換器。
  2. 前記処理ステージは、前記誤差増幅器として、Telescopic 型のオペアンプを用いていることを特徴とする請求項1に係るパイプライン型A/D変換器。
  3. 前記所定段の処理ステージは、複数段の処理ステージの内、初段又は第2段の処理ステージに設定されていることを特徴とする請求項1又は2に係るパイプライン型A/D変換器。
  4. 前記最終段の処理ステージは、その誤差増幅器の増幅率として、先行する処理ステージの増幅率より高い第2の増幅率に設定されると共に、前記第2のサブA/D変換器に対する前記リファレンス電圧を、前記第2の増幅率に応じたリファレンス電圧に変換する第2の調整回路を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換器。
  5. 前記第1の調整回路は、変換後のリファレンス電圧の中点電位が、変換前のリファレンス電圧の中点電位と等しくなるように変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換器。
  6. 前記第2の調整回路は、変換後のリファレンス電圧の中点電位が、変換前のリファレンス電圧の中点電位と等しくなるように変換することを特徴とする請求項4に係るパイプライン型A/D変換器。
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