JP2007288400A - 増幅回路及びその応用回路 - Google Patents
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【解決手段】 外部入力信号を差動離散信号に変換する入力信号生成回路10と、増幅器5と、入力生成回路の出力端子と増幅器の入力端子間に接続された入力容量1,2と、増幅器の入出力端子間に接続された帰還容量3,4と、入力信号生成回路の出力端子間に接続するスイッチ6と、増幅器の入力端子間を接続するスイッチ7と、増幅器の出力端子間に接続するスイッチ8とからなるスイッチドキャパシタ型増幅器9と、スイッチ6とスイッチ7及びスイッチ8を排他的に制御する制御回路11とで増幅回路を構成する。
【選択図】 図1
Description
ΔQ=ΔQ1+ΔQ2+ΔQ3+ΔQ4 〔C〕 ・・・・・・・・(1)
Ron57=1/{μWCox(Vgs57−Vth)/L} 〔Ω〕 ・・・・・・・・(2)
Ron68=1/{μWCox(Vgs68−Vth)/L} 〔Ω〕 ・・・・・・・・(3)
更に、チャージ注入量ΔQ1〜ΔQ4とスイッチのON抵抗Ron57,Ron68の間には、次式(4),(5)が成り立つ。
ΔQ1=ΔQ3∝ΔI・Ron68/{2(Ron57+Ron68)} 〔C〕・・・・(4)
ΔQ2=ΔQ4∝ΔI・Ron57/{2(Ron57+Ron68)} 〔C〕・・・・(5)
ここで、ΔIはチャージ流入に伴う流入電流である。
Design for Reliability of Low-voltage, Switched-capacitor Circuits by Andrew Masami Abo Doctor of Philosophy in Engineering University of California, Berkeley Professor Paul R. Gray, Chair, p.13 IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 36, NO.12, DECEMBER 2001, p.1933
また請求項2に係る発明によれば、前段におけるスイッチドキャパシタ増幅器の出力端子間を接続する第3のスイッチと後段における入力容量の一端間を接続する第1のスイッチを共用させられるので、増幅回路の増幅度を更に高めつつも、構成を簡単化することが可能となる。
また請求項3に係る発明によれば、入力容量及び帰還容量の容量値を可変とすることにより、増幅回路の増幅率を任意に設定することができる。
また請求項4に係る発明によれば、請求項1に係る増幅回路の特性を有するパイプライン型AD変換回路が構成されるので、その回路規模や消費電力の低減及び低電圧化を実現しつつ、スイッチ素子からのチャージ流入による特性劣化をなくし、入力信号を高精度に増幅することが可能となる。
また請求項5に係る発明によれば、前段におけるスイッチドキャパシタ増幅器の出力端子間を接続する第3のスイッチと後段における入力容量の一端間を接続する第1のスイッチを共用させられるので、構成を簡単化することが可能となる。
また請求項6に係る発明によれば、入力容量及び帰還容量の容量を可変とすることにより、各減算増幅器の増幅率を任意に設定することができる。
また請求項7に係る発明によれば、相関二重サンプリング回路、プログラマブルゲインアンプ、又はA/D変換器の少なくとも1つが、請求項1〜4までのいずれか1項に係る増幅回路の特性を有するため、映像信号処理回路の回路規模や消費電力の低減及び低電圧化を実現しつつ、スイッチ素子からのチャージ流入による特性劣化をなくし、映像信号を高精度に増幅することができる。
また請求項8に係る発明によれば、プログラマブルゲインアンプ又はA/D変換器の少なくとも一方が、請求項5〜7までのいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換回路の特性を有するため、映像信号処理回路の回路規模や消費電力の低減及び低電圧化を実現しつつ、スイッチ素子からのチャージ流入による特性劣化をなくし、映像信号を高精度に増幅することができる。
まず、本発明に係る増幅回路の実施例1について説明する。図1は、実施例1に係る増幅回路の構成を示す回路構成図である。この実施例に係る増幅回路100 は、入力端子からの入力信号を差動の離散信号に変換する入力信号生成回路10と、一端が入力信号生成回路10の正出力端子に接続され、入力信号生成回路10からの正出力信号をサンプルする入力容量1と、一端が入力信号生成回路10の負出力端子に接続され、入力信号生成回路10からの負出力信号をサンプルする入力容量2と、一端が入力容量1の他端に接続され、入力容量1との間で電荷再分配を行う帰還容量3と、一端が入力容量2の他端に接続され、入力容量2との間で電荷再分配を行う帰還容量4と、負入力端子が入力容量1の他端に接続され、正入力端子が入力容量2の他端に接続され、正出力端子が帰還容量3の他端に接続され、負出力端子が帰還容量4の他端に接続され、出力端子に信号を出力する増幅器5と、入力容量1の一端と入力容量2の一端間を接続するスイッチ6と、増幅器5の正負入力端子間を接続するスイッチ7と、増幅器5の正負出力端子間を接続するスイッチ8とからなるスイッチドキャパシタ型増幅器9と、入力信号生成回路10及びスイッチドキャパシタ型増幅器9の動作を制御する制御回路11とから構成されている。そして、スイッチ7,8は制御回路11からの制御信号φ1によりON/OFF制御され、スイッチ6は制御信号φ2によりON/OFF制御されるようになっている。
C1(Vinp −Vos)+C3(VCM−Vos)
=C1(VCM−Vos)+C3(Voutp' −Vos) ・・・・・・・・・・・(6)
C2(Vinn −Vos)+C4(VCM−Vos)
=C2(VCM−Vos)+C4(Voutn' −Vos) ・・・・・・・・・・・(7)
更に、C1=C2=Cs ,C3=C4=Cf とすると、(6),(7)式より次式(8)を得る。
(Voutp' −Voutn' )=(Cs /Cf )×(Vinp −Vinn ) ・・・・・(8)
したがって、入力容量と帰還容量との比に応じて入力信号生成回路10からの出力信号を増幅する。
次に、本発明に係る増幅回路の実施例2について説明する。図3は、実施例2に係る増幅回路の構成を示す回路構成図であり、図1に示した実施例1に係る増幅回路と共通する構成要素には共通の符号を付して示している。この実施例2に係る増幅回路が実施例1に係る増幅回路と異なる点は、スイッチドキャパシタ型増幅器9の後段に、該スイッチドキャパシタ型増幅器9と同じ構成のスイッチドキャパシタ型増幅器29を設けている点である。そして、前段のスイッチドキャパシタ型増幅器9のスイッチ7,8及び後段のスイッチドキャパシタ型増幅器29のスイッチ26は、制御回路11からの制御信号φ1によりON/OFF制御され、前段のスイッチドキャパシタ型増幅器9のスイッチ6及び後段のスイッチドキャパシタ型増幅器29のスイッチ27,28は制御信号φ2によりON/OFF制御されるようになっている。
次に、本発明に係る増幅回路の実施例3について説明する。図4は、実施例3に係る増幅回路の構成を示す回路構成図であり、図1に示した実施例1に係る増幅回路と共通する構成要素には共通の符号を付して示している。この実施例3に係る増幅回路が実施例1に係る増幅回路と異なる点は、入力容量1を可変入力容量1′とし、入力容量2を可変入力容量2′とし、帰還容量3を可変帰還容量3′とし、帰還容量4を可変帰還容量4′とし、可変入力容量1′,可変入力容量2′及び可変帰還容量3′,可変帰還容量4′の各容量値を制御する制御回路12を設けている点である。
(Voutp" −Voutn" )=(Cs"/Cf")×(Vinp −Vinn ) ・・・・・(9)
また、可変入力容量1′及び可変入力容量2′と、可変帰還容量3′及び可変帰還容量4′は、どちらか一方だけを可変にしてもよい。
次に、本発明に係るパイプライン型AD変換回路の実施例を実施例4として説明する。図5は、本発明に係るパイプライン型AD変換回路の実施例における減算増幅器の回路構成図であり、図1に示した実施例1に係る増幅回路と共通する構成要素には共通の符号を付して示している。このパイプライン型AD変換回路における減算増幅器が実施例1に係る増幅回路と異なる点は、入力信号生成回路10からのアナログの正負出力信号を比較・判定し所定のビット数のサブデジタル信号に変換するサブA/D変換器33と、サブA/D変換器33の比較・判定結果に応じて複数のリファレンス電圧から1つを選択するサブD/A変換器34,サブD/A変換器35と、一端をサブD/A変換器34の出力に接続するスイッチ36と、一端をサブD/A変換器35の出力に接続するスイッチ37と、一端をスイッチ36の他端に、他端をスイッチ37の他端に接続するスイッチ38と、一端をスイッチ36の他端に、他端を増幅器5の負入力端子に接続する入力容量31と、一端をスイッチ37の他端に、他端を増幅器5の正入力端子に接続する入力容量32を新たに設けている点である。そして、スイッチ7,スイッチ8及びスイッチ38は制御回路11の制御信号φ1によりON/OFF制御され、スイッチ6,スイッチ36及びスイッチ37は制御信号φ2によりON/OFF制御されるようになっている。
C31(VCM−Vos)+C3(VCM−Vos)
=C31(Vrefp−Vos)+C3(Voutp""−Vos) ・・・・・・・・・・・(10)
C32(VCM−Vos)+C4(VCM−Vos)
=C32(Vrefn−Vos)+C4(Voutn""−Vos) ・・・・・・・・・・・(11)
(Voutp""−Voutn"")=−(Cr /Cf )×(Vrefp−Vrefn) ・・・・(12)
結局、スイッチドキャパシタ型増幅器9の演算増幅式は、上記式(8),(12)より次式(13)のようになる。
(Voutp−Voutn)=(Voutp' −Voutn' )+(Voutp""−Voutn"")
=(Cs /Cf )×(Vinp −Vinn )−(Cr /Cf )×(Vrefp−Vrefn)
・・・・・・・(13)
このように、入力信号生成回路10からの出力信号を増幅し、サブD/A変換器34,サブD/A変換器35からのリファレンス電圧を減算する。
次に、本発明に係る映像信号処理回路の実施例を実施例5として説明する。図6は、本発明に係る映像信号処理回路の実施例の構成を示すブロック構成図である。この映像信号処理回路200 は、被写体像を映像信号に変換する固体撮像素子90と、固体撮像素子90からの映像信号のノイズを除去する相関二重サンプリング回路40と、相関二重サンプリング回路40からの出力信号を任意に増幅するプログラマブルゲインアンプ50と、プログラマブルゲインアンプ50からの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器60と、相関二重サンプリング回路40,プログラマブルゲインアンプ50,A/D変換器60の動作を制御する第1の制御回路70と、プログラマブルゲインアンプ50の増幅率を制御する第2の制御回路80とから構成されている。そして、相関二重サンプリング回路40,プログラマブルゲインアンプ50,A/D変換器60の少なくとも1つは、実施例1〜3のいずれかに係る増幅回路を用いて構成され、またプログラマブルゲインアンプ50,A/D変換器60の少なくとも一方は、図5に示したパイプライン型AD変換回路の減算増幅器を用いて構成することもできる。
1′,2′ 可変入力容量
3,4 帰還容量
3′,4′ 可変帰還容量
5 増幅器
6,7,8 スイッチ
9 スイッチドキャパシタ型増幅器
10 入力信号生成回路
11,12 制御回路
21,22 入力容量
23,24 帰還容量
25 増幅器
26,27,28 スイッチ
29 スイッチドキャパシタ型増幅器
33 サブA/D変換器
34,35 サブD/A変換器
36,37,38 スイッチ
40 相関二重サンプリング回路
50 プログラマブルゲインアンプ
60 A/D変換器
70 第1の制御回路
80 第2の制御回路
90 固体撮像素子
100 増幅回路
200 映像信号処理回路
Claims (8)
- 第1の入力容量の一端と第1の入力端子とを接続し、前記第1の入力容量の他端と第1の帰還容量の一端とを接続し、前記第1の入力容量の他端と増幅器の負入力端子とを接続し、前記増幅器の正出力端子と第1の出力端子とを接続し、前記第1の帰還容量の他端を前記増幅器の正出力端子と前記第1の出力端子との接続点にのみ接続すると共に、第2の入力容量の一端と第2の入力端子とを接続し、前記第2の入力容量の他端と第2の帰還容量の一端とを接続し、前記第2の入力容量の他端と前記増幅器の正入力端子とを接続し、前記増幅器の負出力端子と第2の出力端子とを接続し、前記第2の帰還容量の他端を前記増幅器の負出力端子と前記第2の出力端子との接続点にのみ接続し、前記第1及び第2の入力容量の一端間を第1のスイッチを介して接続し、前記増幅器の正負入力端子間を第2のスイッチを介して接続し、及び前記増幅器の正負出力端子間を第3のスイッチを介して接続したスイッチドキャパシタ型増幅器を、少なくとも1つ有する増幅ユニットと、
外部入力信号を差動の離散信号に変換し、前記増幅ユニットにおける初段のスイッチドキャパシタ型増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に前記差動の前記離散信号の一方の離散信号と他方の離散信号とを各々供給する入力信号生成回路と、
前記第1のスイッチと、前記第2及び第3のスイッチとを略排他的に制御する制御回路とを有する増幅回路。 - 前記増幅ユニットは、前記スイッチドキャパシタ型増幅器が多段に縦続接続されてなり、前記制御回路は、前段の前記スイッチドキャパシタ型増幅器に対し、後段の前記スイッチドキャパシタ型増幅器を逆位相で制御することを特徴とする請求項1に係る増幅回路。
- 前記第1と第2の入力容量、及び前記第1と第2の帰還容量は、その容量値が可変であることを特徴とする請求項1又は2に係る増幅回路。
- 入力アナログ信号を所定のビット数のサブデジタル信号に変換すると共に、前記サブデジタル信号に対応するアナログ信号値を前記入力アナログ信号から減算増幅して次段への入力アナログ信号として出力する減算増幅器が多段に縦続接続されてなり、各段における前記サブデジタル信号が論理処理されて原入力アナログ信号を対応するデジタル信号に変換するパイプライン型AD変換回路であって、
請求項1に係る増幅回路を有して且つ、その増幅ユニットが、前記スイッチドキャパシタ型増幅器が多段に縦続接続されてなり、各スイッチドキャパシタ型増幅器に対し、
前記第1及び第2の入力端子に入力される、前段の前記スイッチドキャパシタ型増幅器からの入力アナログ信号の信号値に対応する前記サブデジタル信号を出力するサブA/D変換器と、
前記サブデジタル信号に応じた第1のリファレンス電圧を出力する第1のリファレンス電圧源と、
その一端が第4のスイッチを介して前記第1のリファレンス電圧源に、その他端が前記第1の帰還容量の一端に接続された第3の入力容量と、
前記サブデジタル信号に応じた第2のリファレンス電圧を出力する第2のリファレンス電圧源と、
その一端が第5のスイッチを介して前記第2のリファレンス電圧源に、その他端が前記第2の帰還容量の一端に接続された第4の入力容量と、
前記第3及び第4の入力容量の一端間を接続する第6のスイッチとを有して前記減算増幅器となし、
ここで、前記制御回路は、前記第4及び第5のスイッチを前記第2及び第3のスイッチと、前記第6のスイッチを前記第1のスイッチと、それぞれ同期してその接続を制御することを特徴とするパイプライン型AD変換回路。 - 前記制御回路は、前段の前記減算増幅器に対し、後段の前記減算増幅器を逆位相で制御することを特徴とする請求項4に係るパイプライン型AD変換回路。
- 前記第1と第2の入力容量、及び前記第1と第2の帰還容量は、その容量値が可変であることを特徴とする請求項4又は5に係るパイプライン型AD変換回路。
- 被写体像を映像信号に変換する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの出力信号のノイズを除去する相関二重サンプリング回路と、該相関二重サンプリング回路からの出力信号を増幅するプログラマブルゲインアンプと、該プログラマブルゲインアンプからの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有する映像信号処理回路であって、前記相関二重サンプリング回路、前記プログラマブルゲインアンプ、又は前記A/D変換器の少なくとも1つが、請求項1〜3までのいずれか1項に係る増幅回路を含むことを特徴とする映像信号処理回路。
- 被写体像を映像信号に変換する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの出力信号のノイズを除去する相関二重サンプリング回路と、該相関二重サンプリング回路からの出力信号を増幅するプログラマブルゲインアンプと、該プログラマブルゲインアンプからの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有する映像信号処理回路であって、前記プログラマブルゲインアンプ又は前記A/D変換器の少なくとも一方が、請求項4〜6までのいずれか1項に係るパイプライン型A/D変換回路を含むことを特徴とする映像信号処理回路。
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