JP2002054997A - 熱型赤外線検出素子および赤外線撮像装置 - Google Patents
熱型赤外線検出素子および赤外線撮像装置Info
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Abstract
い熱型赤外線検出素子および赤外線撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 熱型赤外線検出素子は、半導体基板7上
に所定間隔の空間を形成するように配置されるダイアフ
ラム構造体1を有している。ダイアフラム構造体1は表
面に赤外線吸収層として高屈折率膜5を備えているとと
もに、高屈折率膜5の下層に赤外線反射膜6を備えてい
る。ダイアフラム構造体1は、(1)赤外線反射膜6の
シート抵抗が5Ω/□〜60Ω/□の範囲内である、
(2)高屈折率膜5の屈折率をnとすると、高屈折率膜
5の膜厚が1600/n(nm)〜2560/n(n
m)の範囲内である、という2つの条件の少なくとも一
方を満たしている。
Description
とともに赤外線の吸収による温度上昇に従って抵抗値が
変化する熱抵抗変化膜を備える熱型赤外線検出素子、す
なわち、ボロメータ型の熱型赤外線検出素子と、それを
用いた赤外線撮像装置に関するものであり、特に、赤外
線吸収率が高く、検出感度のバラツキが小さい熱型赤外
線検出素子およびそれを用いた赤外線撮像装置に関する
ものである。
素子に適用されている赤外線の検出方法には、数多くの
方式が存在し、それぞれの方式には、相異なる赤外線の
検出原理が用いられている。
ら、赤外線の検出方式の1つとして注目されているの
が、熱型赤外線検出素子である。この熱型赤外線検出素
子では、検出材料に吸収された赤外線輻射エネルギーを
熱に変化させることによって該検出材料の温度を上昇さ
せ、その温度上昇によって得られた検出材料の物理的性
質(電気抵抗や焦電性など)の変化を検出するものであ
る。
れてきた量子型赤外線検出素子のように、赤外線の検出
に用いられる半導体材料を非常に低い温度域に維持する
必要がない。それゆえ、常温での使用が可能になるとと
もに、冷却手段が必要ないために装置の小型化も図るこ
とができるので、実用性が高い。
出対象物によっては、得られる温度上昇値が0.01℃
以下と非常に小さく、赤外線の検出が困難になる場合が
ある。そのため、上記熱型赤外線検出素子では、赤外線
の検出感度を向上させるために、赤外線吸収率のより大
きい構造を採用することによって少しでも温度上昇値を
大きくさせ、赤外線の検出感度を上昇させるようにして
いる。
熱型赤外線検出素子では、一般に、赤外線を感知するダ
イアフラム構造体と、該ダイアフラム構造体と配線金属
によって電気的に接続された集積回路が形成された半導
体基板とが所定の空間を有して分離してなるダイアフラ
ム構造が採用されている。この構成では、赤外線を感知
する赤外線受光部と、集積回路が形成された半導体基板
との断熱性が高まるため、高感度で赤外線を検出するこ
とができる。
線検出素子では、より高い赤外線吸収率を得るために、
赤外線の多重反射を利用する手法が採用されることが多
い。この手法を採用した熱型赤外線検出素子のダイアフ
ラム構造の代表的な例を図4(a)および(b)に示
す。
(a)および(b)に示すように、表面に集積回路(図
示せず)が形成された半導体基板108上にダイアフラ
ム構造体101aが所定の空間を形成するように配置さ
れ、ダイアフラム構造体101aの表面に赤外線吸収膜
107aが形成され、さらにダイアフラム構造体101
aの下層の半導体基板108の表面に赤外線反射膜10
6が形成されている。
明すると、まず、ダイアフラム構造体101aまたは1
01bは、所定の形状にパターニングされた第2の酸化
シリコン膜102上に熱抵抗変化膜103と配線金属膜
104とが形成され、これらを覆うようにして第3の酸
化シリコン膜105が形成されてなっている。そして、
さらに上記第3の酸化シリコン膜105上に、高い赤外
線吸収率を有する材料からなる金属薄膜である赤外線吸
収膜107aまたは107bが形成されている。
成してなる半導体基板108上には第1の酸化シリコン
膜109が形成されている。さらに、上記第1の酸化シ
リコン膜109上であり、かつダイアフラム構造体10
1bの形状に対応する領域に、赤外線をほぼ完全に反射
することが可能な金属からなる完全反射膜である赤外線
反射膜106が形成されている。なお、ダイアフラム構
造体101aおよび101bの何れも、図4(a)に示
すように、配線金属膜104を含む脚部110によって
支持されるとともに、半導体基板108に電気的に接続
されている。
アフラム構造体101aまたは101bの上部から入射
した赤外線は上記赤外線吸収膜107aまたは107b
に照射される。このとき、該赤外線の一部は赤外線吸収
膜107bで反射され、残りの一部は該赤外線吸収膜1
07bを透過し、残りは該赤外線吸収膜107bの電気
抵抗によってジュール熱として吸収される。そして、上
記赤外線吸収膜107bを透過した赤外線は、さらにダ
イアフラム構造体101bおよび熱抵抗変化膜103を
透過して赤外線反射膜106に到達する。この赤外線反
射膜106では、赤外線は位相がπずれた状態でほとん
ど全てダイアフラム構造体101b側に反射される。こ
の反射された赤外線は、上記と同じくダイアフラム構造
体101bおよび熱抵抗変化膜103を透過して、最上
面の赤外線吸収膜107bにおいて再び反射、透過、お
よび吸収される。このようにして反射、透過、および吸
収が繰り返されることで、反射の繰り返しによる干渉作
用の結果として、赤外線が熱型赤外線検出素子に吸収さ
れる。したがって、この構成では、図中の破線Iで囲っ
た領域内の部分全体が赤外線を吸収する赤外線吸収層と
して機能することになる。
えることで、ダイアフラム構造体101b内で多重反射
が生じるので、赤外線が該ダイアフラム構造体101b
から漏れ出すことが回避される。それゆえ、赤外線吸収
膜107bの膜厚を数百nmまで薄くして、熱容量を小
さくすることが可能である。
たところ、赤外線吸収膜107bのシート抵抗を377
Ω/□に調整し、ダイアフラム構造体101bと半導体
基板108との光学的距離を、吸収される赤外線の波長
の1/4とすれば、理論的には、表面での反射が完全に
打ち消され、単一の波長での吸収率を100%にするこ
とができる。ここで、上記の計算は、金属薄膜の反射率
が、そのシート抵抗によって制御されることに基づいて
いる。
膜107bにおける赤外線の吸収原理上、赤外線吸収率
は、上記赤外線吸収膜107bと赤外線反射膜106と
の間隔に影響を受ける。そのため、これら各薄膜間の間
隔の制御が重要となる。
厚の制御に比較しても非常に困難である。それゆえ、所
望の膜厚の薄膜を形成できたとしても、上記ダイアフラ
ム構造体101bには容易に反りが発生してしまい、上
記間隔にバラツキが発生するため赤外線吸収率が設計値
よりも低下してしまう。
に対して100%の赤外線吸収率が実現できるはずであ
っても、上記の間隔のバラツキが発生すること、およ
び、通常用いられる赤外線の波長が8〜12μmと幅が
あることから、8〜12μmの波長帯域の赤外線に対す
る平均的な赤外線吸収率は、80%程度まで低下してし
まう。そのため、上記従来の熱型赤外線検出素子では、
赤外線のエネルギーの利用効率が低く、それゆえ、検出
感度が低い。
のであって、その目的は、赤外線吸収率が高く、それゆ
え検出感度が高い熱型赤外線検出素子および赤外線撮像
装置を提供することにある。
線検出素子は、上記の課題を解決するために、赤外線を
吸収する赤外線吸収層と、赤外線を受光するとともに赤
外線の吸収による温度上昇に従って抵抗値が変化する熱
抵抗変化膜とを備えるダイアフラム構造体を有している
熱型赤外線検出素子において、上記ダイアフラム構造体
は、赤外線吸収層として、高屈折率膜と、高屈折率膜の
下層に形成された赤外線を反射する赤外線反射膜とを備
え、上記赤外線反射膜のシート抵抗が、5Ω/□〜60
Ω/□の範囲内であることを特徴としている。
採用することによって、熱コンダクタンスが小さい状態
となっている上に、高屈折率膜と、高屈折率膜の下層に
形成された赤外線を反射する赤外線反射膜とを備えてい
る。そのため、ダイアフラム構造体から赤外線によるジ
ュール熱が逃げない上に、ダイアフラム構造体の表面で
の赤外線の反射は干渉作用によって打ち消されることに
なり、赤外線がダイアフラム構造体の外へ漏れることが
ない。
折率膜と反射膜との間隔は、高屈折率膜の膜厚で制御で
きるため、該間隔にバラツキが発生することがない。上
に、赤外線吸収率のバラツキ、すなわち熱型赤外線検出
素子における感度バラツキの発生が防止される。
フラム構造体の厚さを非常に薄くすることができ、熱型
赤外線検出素子の熱容量の増大を回避することが可能に
なる。つまり、従来に比べてダイアフラム構造体の熱容
量を大幅に低減することができる。その結果、従来より
も感度に優れ、かつ応答速度の速い素子を得ることがで
きる。
のシート抵抗を5Ω/□〜60Ω/□の範囲内としたこ
とにより、赤外線反射膜により反射された赤外光が外へ
漏れることを効果的に抑制できる。そのため、従来より
も非常に高い赤外線吸収率を得ることができる。したが
って、高い効率で赤外線のエネルギーを検出に利用する
ことができ、それゆえ、高い検出感度を得ることができ
る。
く、シート抵抗を調整しているのは、赤外線反射膜の赤
外線反射率とシート抵抗との間に物質の種類に依らない
密接な関係があるからである。
外線に対する屈折率をnとすると、上記高屈折率膜の膜
厚が、1600/n(nm)〜2560/n(nm)の
範囲内であることが好ましい。これにより、赤外線吸収
率をさらに向上させることができ、それゆえ、検出感度
をさらに向上させることができる。
膜」とは、赤外線に対する屈折率が2.0以上である膜
を指すものとする。また、本願明細書において、「赤外
線に対する屈折率」とは、8〜12μmの波長の赤外線
に対する屈折率を指すものとする。ここで、屈折率を8
〜12μmの波長の赤外線に対して規定しているのは、
この波長域が赤外線(0.8μm〜1mmの波長の電磁
波)の中でも特に重要であるからである。ただし、本発
明の熱型赤外線検出素子は、8〜12μmの波長の赤外
線の検出にのみ適用されるものではなく、どのような赤
外線の検出にも適用可能である。
記の課題を解決するために、赤外線を吸収する赤外線吸
収層と、赤外線を受光するとともに赤外線の吸収による
温度上昇に従って抵抗値が変化する熱抵抗変化膜とを備
えるダイアフラム構造体を有している熱型赤外線検出素
子において、上記ダイアフラム構造体は、赤外線吸収層
として、高屈折率膜と、高屈折率膜の下層に形成された
赤外線を反射する赤外線反射膜とを備え、上記高屈折率
膜の屈折率をnとすると、上記高屈折率膜の膜厚が、1
600/n(nm)〜2560/n(nm)の範囲内で
あることを特徴としている。
ダイアフラム構造体を採用し、高屈折率膜と、高屈折率
膜の下層に形成された赤外線を反射する赤外線反射膜と
を設けたことで、赤外線がダイアフラム構造体の外へ漏
れることがない。また、前記の構成と同様に、高屈折率
膜と反射膜との間隔にバラツキが発生することがない。
上に、赤外線吸収率のバラツキ、すなわち熱型赤外線検
出素子における感度バラツキの発生が防止される。ま
た、前記の構成と同様に、高屈折率膜を用いたことで、
ダイアフラム構造体の厚さを非常に薄くして、ダイアフ
ラム構造体の熱容量を大幅に低減することができる。そ
の結果、従来よりも感度に優れ、かつ応答速度の速い素
子を得ることができる。
膜の赤外線に対する屈折率をnとしたときに、高屈折率
膜の膜厚が1600/n(nm)〜2560/n(n
m)の範囲内となるようにしたことにより、赤外線反射
膜により反射された赤外光が外へ漏れることを効果的に
抑制できる。そのため、従来よりも非常に高い赤外線吸
収率を得ることができる。したがって、高い効率で赤外
線のエネルギーを検出に利用することができ、それゆ
え、高い検出感度を得ることができる。
が2.0以上であればよいが、シリコン(Si)および
/またはゲルマニウム(Ge)を主成分としていること
が好ましい。これにより、ダイアフラム構造体の低熱容
量化が可能になる。その結果、より一層感度に優れ、か
つ応答速度のより速い熱型赤外線検出素子を得ることが
できる。
とができるものであればよいが、チタン(Ti)やアル
ミニウム(Al)等の金属からなることが好ましく、熱
伝導率が22W/(m・K)と低いチタンからなること
が特に好ましい。チタンを用いることで、赤外線反射膜
の熱容量を小さくすることができ、ダイアフラム構造体
の低熱容量化が可能になる。その結果、より一層感度に
優れ、かつ応答速度のより速い熱型赤外線検出素子を得
ることができる。
上記高屈折率膜の表面にさらに赤外線吸収膜が形成され
ていてもよい。
れた赤外線が、高屈折率膜を透過しても、赤外線吸収膜
によって吸収されるので、ダイアフラム構造体から赤外
線が外部へ漏れることをより一層確実に防止することが
できる。それゆえ、より高い赤外線吸収率を有する熱型
赤外線検出素子を得ることができる。
抗値の変化に基づいて赤外線を検出する集積回路が形成
されていることが好ましい。その場合、上記赤外線反射
膜は、導電性材料(好ましくは金属)からなり、かつ、
上記熱抵抗変化膜と電気的に接続されていると共に、基
板内に設けられた端子部を介して上記集積回路と電気的
に接続されていることが好ましい。
膜が、熱抵抗変化膜と集積回路とを接続する配線として
も機能するので、赤外線反射膜とは別に配線を形成する
必要がなくなる。それゆえ、配線を形成する工程が不要
となり、製造工程を簡略化できる。
に接続された赤外線反射膜は、熱抵抗変化膜の上面また
は下面のほぼ全面を覆うように形成されていることが好
ましい。このように赤外線反射膜の面積を広くすること
により、ダイアフラム構造体における赤外線の吸収量を
大幅に増加させることができる。それゆえ、より高い赤
外線吸収率を有する熱型赤外線検出素子を得ることがで
きる。
に接続された赤外線反射膜は、検出感度の高さ(熱コン
ダクタンスの低さ)の点ではチタンからなることが好ま
しく、検出精度の高さ(素子抵抗(ノイズ)の低さ)の
点ではアルミニウムからなることが好ましい。
いた場合、熱伝導率が低い(22W/(m・K))が、
比抵抗が高い(43.1μΩ・cm)ので、熱容量が小
さく、感度が高いが、配線部分の抵抗も高くなる。一
方、赤外線反射膜としてアルミニウムを用いた場合、比
抵抗は低い(2.74μΩ・cm)が、熱伝導率が高い
(236W/(m・K))ので、チタンを用いた場合よ
りも熱容量が大きくなり、感度が低下するが、配線部分
の抵抗が低くなるので、ノイズを低く抑えることがで
き、検出精度が向上する。
課題を解決するために、前述した本発明にかかる熱型赤
外線検出素子の複数個から構成され、電気信号を出力す
る赤外線撮像素子と、一つの方向からの赤外線を赤外線
撮像素子に集光する光学装置と、赤外線撮像素子からの
電気信号を記録媒体に記録する記録装置とを備えること
を特徴としている。
る熱型赤外線検出素子を用いたことで、感度の高い赤外
線撮像装置を実現することができる。
1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
は、図1(a)および(b)に示すように、赤外線を受
光する熱抵抗変化膜3を有するダイアフラム構造体1を
備えてなっている。また、ダイアフラム構造体1は、半
導体基板7との間に所定の空間を形成するようにして半
導体基板7に接続されている。
ラム構造を備えることにより、赤外受光部となるダイア
フラム構造体1と半導体基板7とを熱的にほぼ絶縁状態
にすることができる。これは、赤外線の入射により、ダ
イアフラム構造体1の熱が半導体基板7に逃げないから
である。
パターニングされた第2の酸化シリコン膜2上に、熱抵
抗変化膜3と、赤外線を反射するための赤外線反射膜6
とが形成されている。熱抵抗変化膜3は、第2の酸化シ
リコン膜2の中央部に形成されている。一方、赤外線反
射膜6は、第2の酸化シリコン膜2表面における熱抵抗
変化膜3が形成されていない部分の大部分を覆うように
形成されているとともに、熱抵抗変化膜3の両端部をも
覆うように形成されている。また、赤外線反射膜6は、
中央部で2つに分割されている。
変化膜3、および赤外線反射膜6上には、高屈折率膜5
が、第2の酸化シリコン膜2のパターンに沿って形成さ
れている。
6との干渉作用により赤外線が吸収されるようになって
いる。言い換えると、ダイアフラム構造体1では、高屈
折率膜5と赤外線反射膜6とを合わせたものが、赤外線
を吸収する赤外線吸収層として機能するようになってい
る。なお、図1(a)では、説明の便宜上、最上層の高
屈折率膜5を省略している。
い集積回路が形成されている。さらに、半導体基板7に
おける集積回路が形成された側の表面(図1(b)の上
面)には、第1の酸化シリコン膜8が形成されている。
従来では、この第1の酸化シリコン膜8上に赤外線反射
膜6が形成されていたが、本発明では、赤外線反射膜6
は、上述したようにダイアフラム構造体1内において、
高屈折率膜5の下層に設けられている。
もに、ダイアフラム構造体1の赤外線の吸収による温度
上昇に従って抵抗値が変化するものである。熱抵抗変化
膜3を構成する材料としては、熱により抵抗値が変化す
る材料であれば特に限定されるものではないが、例え
ば、チタン酸化物やバナジウム酸化物などが好適に用い
られる。
的に接続されるとともに、半導体基板7内に設けられた
端子部(図示しない)を介して半導体基板7上の集積回
路と電気的に接続されている。したがって、赤外線反射
膜6は、熱抵抗変化膜3と半導体基板7上の集積回路と
を電気的に接続するための配線としても機能する。赤外
線反射膜6は、図1(a)に示すように、ダイアフラム
構造体1を支えるための脚部10を構成しており、接曲
部6aによって、半導体基板7との間に所定の空間が形
成されることになる。また、半導体基板7上の集積回路
と赤外線反射膜6とは、略平板状の接続部11により電
気的に接続されている。なお、図1(b)では、赤外線
反射膜6におけるダイアフラム構造体1と半導体基板7
とを接続する部位については、説明の便宜上、省略して
いる。
ができ、かつ、導電性を有する材質からなるものであれ
ば、特に限定されるものではなく、チタン(Ti)やア
ルミニウム(Al)などの金属からなる金属膜を好適に
用いることができる。また、赤外線反射膜6は、検出感
度の高さ(熱コンダクタンスの低さ)の点ではチタンか
らなることが好ましく、検出精度の高さ(素子抵抗(ノ
イズ)の低さ)の点ではアルミニウムからなることが好
ましい。
用いた場合、熱伝導率が低い(22W/(m・K))
が、比抵抗が高い(43.1μΩ・cm)ので、熱容量
が小さく、感度が高いが、配線部分の抵抗も高くなる。
一方、赤外線反射膜6としてアルミニウムを用いた場
合、比抵抗は低い(2.74μΩ・cm)が、熱伝導率
が高い(236W/(m・K))ので、チタンを用いた
場合よりも熱容量が大きくなり、感度が低下するが、配
線部分の抵抗が低くなるので、ノイズを低く抑えること
ができ、検出精度が向上する。
2.0以上であればよく、特に限定されるものではない
が、屈折率の非常に高いシリコン(赤外線に対する屈折
率が3.45)および/またはゲルマニウム(赤外線に
対する屈折率が4.09)を主成分としていることが好
ましい。これにより、赤外線吸収率をさらに向上させる
ことができる。
ニウムを主成分とする」とは、高屈折率膜5がシリコン
および/またはゲルマニウムのみからなっていてもよい
し、シリコンおよび/またはゲルマニウム以外に、50
重量%未満の範囲内で他の成分が含まれていてもよいこ
とを示す。
用いた場合、ゲルマニウムの比熱は0.162であり、
酸化シリコン(SiO2 )などの酸化物に比較して約1
/2と小さい。そのため、さらにダイアフラム構造体1
の熱容量の低減を図ることができ、特に、ダイアフラム
構造体1全体では、従来の約1/6の熱容量にすること
ができる。したがって、赤外線撮像素子として用いる場
合においても応答速度が速くなり、残像のない良好な画
像を得ることができる。
について、図3(a)〜(f)に基づいて説明する。ま
ず、集積回路を形成した半導体基板7上に、集積回路を
保護するためのカバーとなる第1の酸化シリコン膜8を
形成する。次に、この第1の酸化シリコン膜8の表面に
対してCMP(Chemical Mechanical Polishing )ある
いは熱処理によるリフローなどによって平坦化処理を施
す。次に、平坦化された第1の酸化シリコン膜8の全面
にポリイミドを塗布する。その後、上記ポリイミドを例
えば350℃程度の温度で焼成して、ポリイミド膜21
を得る。
ド膜21の膜厚は、例えば、約3μm程度に設定すれば
よい。このポリイミド膜21自体は赤外線の吸収率に全
く関与しないので、ポリイミド膜21の膜厚は、特に限
定されるものではなく、ダイアフラム構造の製造プロセ
スに応じて適宜設定すればよい。
ド膜21の全面にフォトレジスト22を塗布する。次い
で、フォトレジスト22に対してフォトエッチング(マ
スク露光)を行うことによりフォトレジスト22を所望
の形状にパターニングする。その後、150℃程度の温
度でフォトレジスト22の焼成(ベーク)処理を実施す
る。なお、梁の接地部には、斜面形状を形成しておく。
この梁とは、図1(a)および図2における脚部10に
相当し、図2に示す配線金属膜4の接曲部4aを形成す
るためのものである。
22およびポリイミド膜21の全面にドライエッチング
を施すことによりフォトレジスト22でマスクされてい
ない部分のポリイミド膜21をドライエッチングし、フ
ォトレジスト22のパターンをポリイミド膜21に転写
する。その後、剥離液を用いてフォトレジスト22を除
去する。そして、ダイヤフラム構造を形成するために、
ポリイミド膜21全面に第2の酸化シリコン膜2を、C
VD(Chemical Vapor Deposition) 法によって約200
nm程度の膜厚となるように形成する。この時点で、図
3(b)に示す構造が得られる。
酸化シリコン膜2上に、所定の形状となるように(図1
(a)参照)、熱抵抗変化膜3と赤外線反射膜6とを形
成する。熱抵抗変化膜3としては、例えば、膜厚約10
0nmのチタン酸化物またはバナジウム酸化物をスパッ
タ法により形成する。また、赤外線反射膜6としては、
例えば、膜厚約30nmのチタン膜をスパッタ法により
形成する。
して、さらに、シリコンからなる高屈折率膜5をスパッ
タ法等により、例えば700nm程度の膜厚となるよう
に形成する。
を実施し、図3(d)に示すように、ドライエッチング
法により、熱抵抗変化膜3および赤外線反射膜6に対応
する所定領域を除いた領域の高屈折率膜5を除去する。
最後に、ドライエッチング法によってポリイミド膜21
を除去して、図3(e)に示すダイアフラム構造体1を
得る。
おいて赤外線が検出される機構を説明する。
イアフラム構造体1の上部から入射した赤外線は、高屈
折率膜5に照射される。このとき、該赤外線の一部は高
屈折率膜5の上部界面(赤外線反射膜6と反対側の面)
で反射され、残りの一部は高屈折率膜5を透過して高屈
折率膜5とその下層の赤外線反射膜6との界面に到達
し、他の一部は高屈折率膜5に吸収される。高屈折率膜
5を透過して赤外線反射膜6に到達した赤外線は、位相
がπずれた状態でほとんど全て高屈折率膜5の上部界面
側に反射される。このときの赤外線反射率は、赤外線反
射膜6が膜厚30nmのチタン膜であれば、約90%で
ある。赤外線反射膜6で反射された赤外線は、高屈折率
膜5の上部界面において再び反射、透過、および吸収さ
れる。このようにして反射、透過、および吸収が繰り返
されることで、反射の繰り返しによる干渉作用の結果と
して、赤外線がダイアフラム構造体1に吸収される。
てダイアフラム構造体1の温度上昇に寄与する。この温
度上昇により熱抵抗変化膜3の抵抗が変化する。したが
って、半導体基板7上の集積回路にて、熱抵抗変化膜3
の抵抗の変化を検出し、抵抗の変化から赤外線の強度を
求めることができる。
とで、被検出体の温度を検知することができる。
複数個を用いて赤外線撮像装置を構成することも可能で
ある。
特徴点について説明する。
構成の熱型赤外線検出素子において、 (1)赤外線反射膜6のシート抵抗が、5Ω/□〜60
Ω/□の範囲内である。 (2)高屈折率膜5の屈折率をnとすると、高屈折率膜
5の膜厚が、1600/n(nm)〜2560/n(n
m)の範囲内である。 の少なくとも一方の条件を満たすものである。
方、より好ましくは(1)および(2)の条件の両方を
満たすことにより、ダイアフラム構造体1に入射した赤
外線は、高屈折率膜5表面と赤外線反射膜6表面との反
射および干渉によって、赤外線がダイアフラム構造体1
の外部にほとんど漏れることなく、高屈折率膜5に吸収
される。
合、シリコン膜の赤外線に対する屈折率nが3.45で
あるため、(1)の条件を満たす高屈折率膜5の膜厚
は、463.8(nm)〜742.0(nm)の範囲内
となる。また、高屈折率膜5としてゲルマニウム膜を用
いた場合、ゲルマニウム膜の赤外線に対する屈折率nが
4.09であるため、(1)の条件を満たす高屈折率膜
5の膜厚は、391.2(nm)〜625.9(nm)
の範囲内となる。
より形成されるため、その膜厚は、スパッタ法における
シリコンやゲルマニウムの積層時間の調整により制御す
ることができる。そのため、その制御が非常に容易とな
ることに加え、熱型赤外線検出素子の製造プロセスにお
いて工程増を伴わない。そのため、製造プロセスの煩雑
化を回避して製造コストの上昇を防止できる上に、ダイ
アフラム構造体1における赤外線吸収率のバラツキ、す
なわち赤外線検出の感度バラツキを確実に低減すること
が可能になる。
(1)および(2)の条件により、赤外線吸収率が向上
することを確認した実施例を示す。本実施例では、上述
した構成の熱型赤外線検出素子において、高屈折率膜5
としてシリコン膜を用い、赤外線反射膜6としてチタン
膜を用いた。
赤外線反射膜6の膜厚を30nmにしたところ、赤外線
反射膜6のシート抵抗は31Ω/□、赤外線反射膜6の
8〜12μmの波長帯域の赤外線に対する反射率(以
下、単に赤外線反射率と称する)は約90%となり、8
〜12μmの波長帯域での熱型赤外線検出素子の吸収率
(以下、単に赤外線吸収率と称する)は約88%となっ
た。この吸収率は、従来の熱型赤外線検出素子の赤外線
吸収率(約80%)より大きい。このように従来より高
い赤外線吸収率が得られるのは、赤外線反射膜6のシー
ト抵抗を調整することによって、高屈折率膜5表面の反
射波と赤外線反射膜6表面で反射する反射波の位相がほ
ぼ正確にπずれるように設定できるからである。
いて、高屈折率膜5の膜厚と赤外線反射膜6のシート抵
抗とを種々の値に変化させて、赤外線吸収率を測定し
た。得られた測定結果を表1に示す。
いて、高屈折率膜5の膜厚と赤外線反射膜6のシート抵
抗とを種々の値に変化させ、赤外線吸収率を計算により
求めた。得られた計算結果を表2に示す。
うにして計算した。すなわち、マトリックス法を用いて
赤外線反射率を計算し、それに基づいて赤外線吸収率を
求めた。より具体的には、まず、上記の第1の実施例
(高屈折率膜5の膜厚が700nmであり赤外線反射膜
6の膜厚が30nmである実施例)における高屈折率膜
5の膜厚、赤外線反射膜6の膜厚、赤外線反射膜6のシ
ート抵抗、および赤外線吸収率の測定結果から、赤外線
屈折率などのパラメータを求め、次いで、高屈折率膜5
の膜厚および赤外線反射膜6のシート抵抗と、赤外線屈
折率との相関を表す関数を求めた。次に、上記関数を用
いて、高屈折率膜5の膜厚と赤外線反射膜6のシート抵
抗とを種々の値に変化させたときの赤外線屈折率を計算
した。
は、463.8(nm)〜742.0(nm)の範囲
内、すなわち、1600/n(nm)〜2560/n
(nm)の範囲内であることが好ましいことが分かる。
出素子の赤外線吸収率が80%を上回るには、少なくと
も高屈折率膜5の膜厚を500(nm)〜700(n
m)の範囲内にすることが必要であることが分かる。し
たがって、高屈折率膜5の膜厚は、500(nm)〜7
00(nm)の範囲内であることがより好ましい。
出素子の赤外線吸収率が従来例の赤外線吸収率80%を
上回るには、少なくとも赤外線反射膜6のシート抵抗を
5Ω/□〜60Ω/□の範囲内にすることが必要である
ことが分かる。さらに、表2より、高屈折率膜5の膜厚
が600(nm)であり、かつ、赤外線反射膜6のシー
ト抵抗が5Ω/□〜60Ω/□の範囲内であれば、熱型
赤外線検出素子の赤外線吸収率が80%を上回ることが
分かる。したがって、赤外線反射膜6のシート抵抗は5
Ω/□〜60Ω/□の範囲内であることが好ましいこと
が分かる。
の膜厚が、463.8(nm)〜742.0(nm)の
範囲内、すなわち、1600/n(nm)〜2560/
n(nm)の範囲内であり、かつ、赤外線反射膜6のシ
ート抵抗が5Ω/□〜60Ω/□の範囲内であることが
特に好ましいことが分かる。
00(nm)〜700(nm)の範囲内であり、かつ、
赤外線反射膜6のシート抵抗が20Ω/□〜40Ω/□
の範囲内であれば、熱型赤外線検出素子の赤外線吸収率
が80%を上回ることが分かる。したがって、赤外線反
射膜6のシート抵抗は20Ω/□〜40Ω/□の範囲内
であることが好ましい。また、高屈折率膜5の膜厚が5
00(nm)〜700(nm)の範囲内であり、かつ、
赤外線反射膜6のシート抵抗が20Ω/□〜40Ω/□
の範囲内であることが特に好ましい。
る赤外線反射膜が、熱抵抗変化膜と集積回路とを接続す
る配線としても機能する構成について説明したが、赤外
線反射膜とは別に配線を形成してもよい。その場合、例
えば、図1の構成における赤外線反射膜6を、チタンや
アルミニウム等の金属からなる金属配線膜に変更し、、
この金属配線膜上に第3の酸化シリコン膜を介して赤外
線反射膜を設ければよい。この構成では、赤外線反射膜
の抵抗が検出精度に影響しないので、赤外線反射膜は、
熱伝導率が22W/(m・K)と低いチタンからなるこ
とが特に好ましい。チタンを用いることで、赤外線反射
膜の熱容量を小さくすることができ、ダイアフラム構造
の低熱容量化が可能になる。その結果、より一層感度に
優れ、かつ応答速度のより速い熱型赤外線検出素子を得
ることができる。
折率膜5の上層に、すなわち、高屈折率膜5における赤
外線反射膜6と反対側の表面に、赤外線吸収膜をさらに
形成してもよい。
は、たとえばニッケルクロム(NiCr)膜などの金属
薄膜や、窒化チタン(TiN)膜などの金属窒化物薄膜
などを挙げることができる。この赤外線吸収膜の形成方
法は特に限定されるものではないが、スパッタ法などを
用いることができる。
射膜6によって反射された赤外線は、赤外線吸収膜に到
達した場合でも、その反射が効果的に打ち消されること
になり、ダイアフラム構造体1から外部へ漏れにくくな
る。それゆえ、より高い赤外線吸収率を有する熱型赤外
線検出素子を得ることができる。
実施の形態について説明する。
うに構成される。本実施形態の赤外線撮像装置は、図5
に示すように、本実施形態の熱型赤外線検出素子複数個
から構成され電気信号を出力する赤外線撮像素子11
と、一方向からの赤外線を赤外線撮像素子11に集光す
る光学装置12と、前記赤外線撮像素子11からの電気
信号を温度分布情報に変換(換算)する演算装置13
と、前記温度分布情報を記録媒体(図示しない)に記録
する記録装置14と、前記温度分布情報を画像として表
示する表示装置15とを備えている。
2によって集光された入射赤外線が赤外線撮像素子11
によって受けとられると、前記入射赤外線のエネルギー
によって赤外線撮像素子11の温度が上昇する。この温
度上昇によって、赤外線撮像素子11に備えられた複数
の熱型赤外線検出素子の熱抵抗変化膜3(図1)の抵抗
がそれぞれ変化する。その抵抗変化から被写体の温度分
布情報が演算装置13で演算(測定)され、この温度分
布情報が記録装置14によって記録媒体に記録される。
これによって被写体の像が得られ、被写体の像が表示装
置15に表示される。
以上のように、ダイアフラム構造体は、赤外線吸収層と
して、高屈折率膜と、高屈折率膜の下層に形成された赤
外線を反射する赤外線反射膜とを備え、上記赤外線反射
膜のシート抵抗が、5Ω/□〜60Ω/□の範囲内であ
る構成である。
抵抗を5Ω/□〜60Ω/□の範囲内としたことによ
り、従来よりも高い赤外線吸収率を得ることができ、高
い効率で赤外線のエネルギーを検出に利用することがで
きる。それゆえ、上記構成は、赤外線吸収率が高く、そ
れゆえ検出感度が高い熱型赤外線検出素子を提供するこ
とができるという効果を奏する。
外線に対する屈折率をnとすると、上記高屈折率膜の膜
厚が、1600/n(nm)〜2560/n(nm)の
範囲内であることが好ましい。
せることができ、それゆえ、検出感度をさらに向上させ
ることができるという効果が得られる。
上のように、ダイアフラム構造体は、赤外線吸収層とし
て、高屈折率膜と、高屈折率膜の下層に形成された赤外
線を反射する赤外線反射膜とを備え、上記高屈折率膜の
屈折率をnとすると、上記高屈折率膜の膜厚が、160
0/n(nm)〜2560/n(nm)の範囲内である
構成である。
線に対する屈折率をnとしたときに、高屈折率膜の膜厚
が1600/n(nm)〜2560/n(nm)の範囲
内となるようにしたことにより、従来よりも高い赤外線
吸収率を得ることができ、高い効率で赤外線のエネルギ
ーを検出に利用することができる。それゆえ、上記構成
は、赤外線吸収率が高く、それゆえ検出感度が高い熱型
赤外線検出素子を提供することができるという効果を奏
する。
ように、前述した本発明にかかる熱型赤外線検出素子の
複数個から構成され、電気信号を出力する赤外線撮像素
子と、一つの方向からの赤外線を赤外線撮像素子に集光
する光学装置と、赤外線撮像素子からの電気信号を記録
媒体に記録する記録装置とを備える構成である。
る熱型赤外線検出素子を用いたことで、感度の高い赤外
線撮像装置を実現することができる。したがって、上記
構成は、赤外線吸収率が高く、それゆえ感度が高い赤外
線撮像装置を提供することができるという効果を奏す
る。
外線検出素子を示す平面図であり、(b)は、(a)の
A−A矢視断面図である。
る。
素子の製造プロセスを示す工程図である。
す平面図であり、(b)は、(a)のX−X矢視断面図
である。
を示す概略ブロック図である。
Claims (4)
- 【請求項1】赤外線を吸収する赤外線吸収層と、赤外線
を受光するとともに赤外線の吸収による温度上昇に従っ
て抵抗値が変化する熱抵抗変化膜とを備えるダイアフラ
ム構造体を有している熱型赤外線検出素子において、 上記ダイアフラム構造体は、赤外線吸収層として、高屈
折率膜と、高屈折率膜の下層に形成された赤外線を反射
する赤外線反射膜とを備え、 上記赤外線反射膜のシート抵抗が、5Ω/□〜60Ω/
□の範囲内であることを特徴とする熱型赤外線検出素
子。 - 【請求項2】上記高屈折率膜の赤外線に対する屈折率を
nとすると、上記高屈折率膜の膜厚が、1600/n
(nm)〜2560/n(nm)の範囲内であることを
特徴とする請求項1記載の熱型赤外線検出素子。 - 【請求項3】赤外線を吸収する赤外線吸収層と、赤外線
を受光するとともに赤外線の吸収による温度上昇に従っ
て抵抗値が変化する熱抵抗変化膜とを備えるダイアフラ
ム構造体を有している熱型赤外線検出素子において、 上記ダイアフラム構造体は、赤外線吸収層として、高屈
折率膜と、高屈折率膜の下層に形成された赤外線を反射
する赤外線反射膜とを備え、 上記高屈折率膜の屈折率をnとすると、上記高屈折率膜
の膜厚が、1600/n(nm)〜2560/n(n
m)の範囲内であることを特徴とする熱型赤外線検出素
子。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
熱型赤外線検出素子の複数個から構成され、電気信号を
出力する赤外線撮像素子と、 一つの方向からの赤外線を赤外線撮像素子に集光する光
学装置と、 赤外線撮像素子からの電気信号を記録媒体に記録する記
録装置とを備える赤外線撮像装置。
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JP2000241645A JP2002054997A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 熱型赤外線検出素子および赤外線撮像装置 |
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