JP2856180B2 - 熱型赤外線検出素子とその製造方法 - Google Patents

熱型赤外線検出素子とその製造方法

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/20Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using resistors, thermistors or semiconductors sensitive to radiation, e.g. photoconductive devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号のドリフト除
去を可能とした熱分離構造を有する熱型赤外線検出素子
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】熱型赤外線検出素子には、ボロメータ
型、焦電型及び熱電対型があり、光学部、アンプ部、信
号処理部、表示部等と組み合わせて赤外撮像装置を構成
することができる。例えばボロメータ型の熱型赤外線検
出素子を用いた赤外撮像装置は、被写体からの赤外領域
の熱輻射を熱−抵抗値変換素子上に集光させて、熱輻射
量に応じた抵抗値変化を電気的に取り出して被写体の赤
外画像を得るものである。しかし、一般に赤外撮像装置
は周囲の温度変化、特に動作温度が変化すると直流的な
ドリフトが生じ易いという欠点がある。これを防ぐため
にチョッパーを用いて入射赤外光を断続させて熱−抵抗
値変換素子からの信号を交流信号として取り出し直流的
なドリフトをなくす方法が用いられている。しかし同方
法はチョッパーを駆動するモーターを必要とし、その機
械的な信頼性に問題があると共に消費電力が大きいとい
う問題があった。そこで流川等により特開昭58−66
028号公報において、図4(a)に示すような実装方
法と図4(b)に示すようなドリフト補償回路が提案さ
れた。
【0003】図4(a)では、キャップ15内に密閉し
て配置した3個のサーミスターボロメータ素子16,1
7,18のうち17だけに赤外線を入射するように遮光
板19を素子16と17の間および素子17と18の間
に設置したものであり、素子17には窓20を通して赤
外線が入射する。ここで動作温度の変化に起因するドリ
フトを補償する工夫として、図4(b)に示すように、
検出抵抗Ra(素子17)と負荷抵抗Rc(素子16)
を直列接続し、また動作温度補償抵抗Rx(素子18)
と外部抵抗Rbも直列接続し、両者を並列に接続して両
端に直流バイアス電圧Evを印加する。そして点21と
22の電圧を増幅器OP1 とOP2 により増幅し、加算
器を通すことによってドリフトを補償している(ここで
両増幅器の極性は逆である。図中の外部抵抗Rdはオフ
セット調整を容易にするためのものである)。
【0004】図4は素子数が3個の場合であるが、動作
温度の変化による2次元アレイセンサのドリフト補償を
行うための遮光板の配置として、図5(a)が容易に想
定される。同図で熱型赤外線2次元アレイセンサ23の
上に接することなく遮光板24が設置されている。両者
を空間的に離している理由を同アレイセンサの単位画素
の典型的な構造(図5(b))を用いて説明する。同図
については本発明のところで詳述するので、ここでは簡
単に示す。熱型赤外線検出素子の感度を高くするために
は、一般に同図に示すような熱分離構造を形成すること
が必要不可欠である。熱型赤外線2次元アレイセンサ2
3の単位画素25は受光部であるダイアフラム26とそ
れを読出回路付きSi基板から宙に浮かせるための梁2
7から成る。ボロメータ型赤外線センサの場合、同ダイ
アフラム上には熱−抵抗値変換素子の役目をする薄膜お
よび電極等が、また梁には電極配線が形成されている。
このような熱分離構造の形成によりダイアフラムが赤外
線を吸収して温度が上昇し、熱−抵抗値変換素子の抵抗
値が変化しそれを電気信号として取り出すことによって
赤外線を検出することができる。検出感度は熱分離が良
いほど高くなる。前述のように、熱型赤外線センサでは
動作温度の変動により画素からの信号がドリフトする
が、被写体からの赤外線が入射しない画素領域を遮光板
に対応するもので覆い、赤外線が入射する領域にある各
画素からの信号と差を取ることにより、ドリフトを補償
することができる。この場合、熱分離の程度を表す熱コ
ンダクタンスが全く異なる素子をドリフト補償用に使用
するのでは動作温度変動による信号ドリフトを正確に相
殺することは困難である。従って、遮光板を熱型赤外線
アレイセンサ23から空間的に離して設置することで、
赤外線入射領域と非入射領域にある各画素の熱コンダク
タンスを同じ値にすることができる。
【0005】次に熱型赤外線検出素子の動作温度の変動
に起因する出力信号のドリフトを相殺するため、図6に
示すように犠牲層30をエッチングして熱分離構造を有
する熱電対画素(同図の右半分)と同犠牲層をエッチン
グしていない画素(同図の左半分)の出力電圧の差を信
号として取り出すという方法が提案された(特開平7−
273306号公報)。ボロメータに対しても同様の構
成がエスピーアイイー(Ueno et al.:SP
IE vol.2552(1995)P.636)に記
載されている。図6はこの技術の本質的な構成だけを抽
出した簡略図で、熱電対型赤外線アレイセンサの一部の
画素構造を示している。Si基板1には同アレイセンサ
からの信号を読み出す集積回路が、また絶縁膜であるB
PSG膜28と28′には各画素と集積回路間の電気配
線が形成されている。同絶縁膜上又は中にはSiN膜2
9で囲まれたポリシリコンの犠牲層30を有する画素領
域と、同SiN膜で囲まれた空洞31を有する画素領域
が形成されている。ポリシリコン30を有する画素領域
(図6の左側の画素)において同SiN膜上には、Si
2 膜32、P型シリコン膜33とN型シリコン膜34
からなる複数の熱電対、層間絶縁膜35、保護膜36が
形成されている。また空洞31を有する画素領域(同図
の右側の画素)に対しては同保護膜36上に更に赤外線
吸収層37が形成されている。尚、空洞31の形成はエ
ッチング開口38から、犠牲層であるポリシリコン30
のエッチング液を浸透させて犠牲層をエッチングするこ
とにより実現される。
【0006】さて図6の画素構成の場合、空洞31を有
する画素は熱分離が良く、熱電対33と34が形成され
ている膜に赤外線が吸収されて発生した熱が周囲に逃げ
難く赤外線に対する感度は高い。一方、空洞部がポリシ
リコンで埋められた画素は熱分離が悪く赤外線を吸収し
て熱が発生しても周囲にすぐ逃げてしまい赤外線に対し
て感度が殆どない。この技術ではこのような2種類の画
素の感度の違いを利用して、熱型赤外線検出素子の動作
温度の変動に起因する信号のドリフトを除去していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】次に、以上の多様な従
来の赤外線撮像素子の問題点を列記する。
【0008】第1の問題点は、図4に示した従来技術の
場合、感度が劣化することである。その理由は、遮光板
取り付け時キャップ15との間にすき間が生じ、素子1
6と18にも赤外線が迷光として入射するからである。
【0009】第2の問題点は、図4に示した従来技術の
場合、コスト高になることである。その理由は、遮光板
の加工・取付工数が加わるからである。
【0010】第3の問題点は、図5に示した遮光板の取
り付け方法だと画質が劣化することである。その理由
は、アレイセンサ23の表面と遮光板24の間の多重反
射により、被写体からの赤外線が迷光として遮光板直下
の画素に入射するからである。
【0011】第4の問題点は、図6の従来技術の場合だ
と、検出素子の動作温度の変動に起因する信号のドリフ
トを完全に相殺することができないことである。その理
由は、犠牲層エッチングを行った画素領域と犠牲層エッ
チングを行ってないドリフト補償用画素領域の薄膜材料
の電気特性に差が生じたり、特に両領域の画素間で熱時
定数が全く異なってしまうからである。そのため同従来
技術をボロメータ型2次元赤外線センサの製造に適用
し、且つパルスバイアス印加により画素信号を読み出す
際、パルスバイアスに起因するジュール熱による各画素
の瞬時の温度上昇のばらつきとドリフトを相殺できず、
固定パターンノイズ除去が完全でない赤外画像しか得ら
れなかった。
【0012】また、図6の熱電対の従来技術では、赤外
吸収層37の材料についてNi−Cr膜等と記載されて
おり、実際に真空インピーダンスマッチングさせるため
の赤外吸収層の条件377Ω/□をNi−Crで満たす
には約30オングストロームという薄膜を制御よく成膜
しなければならない。この膜厚制御は非常に難しいばか
りでなく、凹凸のある表面に成膜した場合、赤外吸収層
の比抵抗が予想とかなり違う値になり且つその値が表面
状態によって変化するのでとても再現性の良い赤外吸収
層は得られない。
【0013】図6に示した構造を提案した著者を含むエ
スピーアイイーの論文(Kannoet al.:SP
IE vol.2269(1994)P.450)では
金黒膜が赤外吸収層として用いられている。しかし、金
黒は粒状で付着力が弱く耐薬品性も弱い。従って金黒成
膜後に露光・現像によるパターニングを行えず、金黒成
膜前に赤外線に感度を有する領域に対して犠牲層エッチ
ングを行い、そうでない領域に対して犠牲層を残すとい
う方法を取らざるを得なかった。もし犠牲層エッチング
した後に金黒を成膜すると、全画素が赤外線に感度を有
してしまうためドリフト補償用画素領域を確保すること
はできないという問題があった。
【0014】本発明では、複数の赤外線検出素子におい
ても動作温度の変動による信号電圧のドリフトを完全に
相殺するため、熱分離構造を有する複数の画素のうち一
部の画素に対して赤外吸収率をほぼゼロにした赤外線撮
像素子を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の熱型赤外線検出
素子は、赤外線に対して感度を有する第一の画素領域
と、赤外線に対して感度を有さない第二の画素領域を有
し、前記第一及び第二の画素領域は少なくとも読出回路
を有する下層部と、少なくとも絶縁体膜にはさまれた熱
−抵抗値変換を行うボロメータ薄膜を有する上層部とか
らなり、前記上層部と下層部とは真空又は封入ガスによ
り空間的に隔てられた熱分離構造になっており、かつ絶
縁体膜上または絶縁体膜中の電極膜により電気的に接続
されていることを特徴としている。
【0016】より具体的には、(1)前記第一の画素領
域における前記下層部の最上層に完全反射膜を有し、前
記第一の画素領域における前記上層部の最上層に赤外線
吸収薄膜を有し、かつ前記完全反射膜と前記赤外線吸収
膜の実効的な距離が、所望の波長の(2m+1)/(4
n)倍[m=0,1,2,・・・(整数),nは両膜間
の実効的な屈折率]であること、(2)前記(1)に加
えてさらに前記第二の画素領域(図1(b)の7)にお
ける前記上層部の最上層に完全反射膜を有すること、
(3)また前記(1)に加えてさらに前記第二の画素領
域における前記下層部と前記上層部間の実効的な距離
が、所望の波長のm/(2n)倍[m=1,2,・・
・]であることを特徴とするものである。
【0017】特に複数の画素からなる熱型赤外線検出素
子において、赤外線に対して感度を有する第一の画素領
域と赤外線に対して感度を有さない第二の画素領域を同
一チップ上に配置して両者の出力電圧の差を取ることに
より、チップの動作温度の変動に起因する信号電圧のド
リフトを相殺でき、動作温度の変動に強い赤外画像を得
ることができる。
【0018】また本願発明においては、赤外吸収層とし
て、比抵抗ρが膜厚150〜2000オングストローム
のとき0.5〜10mΩcm程度の材料を用いることが好
ましい。特にTiN,V2 3 等は平坦で付着力が強
く、成膜の制御性に優れ且つ比較的高い比抵抗を持つた
め犠牲層エッチング前に赤外吸収層を成膜することが可
能であるために好ましい材料であり、この中でもTiN
は耐薬品性にも優れているため非常に好ましい材料であ
るといえる。なおこの比抵抗ρは、ρ=kt(kは抵抗
(Ω/□)、tは膜厚)の式において、k=377Ω/
□を満たすような材料を示すものであり、ここで膜厚が
150オングストロームより薄いと均一な膜にはなら
ず、かつ膜厚が2000オングストローム以上では使用
する波長の屈折・吸収等がおこってしまうために好まし
くない。
【0019】更に、赤外線に感度のある領域の画素と感
度のない領域の画素の熱時定数を同じにできるため、パ
ルスバイアス印加による画素信号の読み出しの際、パル
スバイアスに起因するジュール熱による各画素の瞬時の
温度上昇を相殺でき、固定パターンノイズが殆どない赤
外画像を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】 【実施例】
[実施例1]本発明の構成を図1(a)と(b)に示
す。図1(a)は平面図、(b)は図1(a)のX−
X′での断面図である。ここでは主に図1(b)を用い
て説明する。図1(b)の左半分は、複数の赤外線検出
素子において赤外線に感度のある画素6の断面図、同図
の右半分は赤外線に感度のない画素7の断面図である。
同図においてSiウェハー1には一般に読出回路が集積
されている。同読出回路は平坦化された絶縁膜2(例、
BPSG膜(Boron phospheroussi
lica glass))で覆われている。
【0021】MOSFET等を含む読出回路が形成され
たSiウェハー1上にBPSG膜をCVDで1μm ほど
成膜し更にWSiのような赤外で反射率が高い金属を約
2000オングストロームスパッター成膜する(完全反
射膜の形成)。次に露光・現像を行い、赤外線に感じる
領域に対しては同完全反射膜を残し、赤外線に感じない
領域に対しては同完全反射膜を除去するようにプラズマ
エッチングする。そしてSiO2 膜のような保護膜4を
減圧CVDで成膜する。同保護膜に上には多結晶シリコ
ン膜5を形成する。同膜は後の犠牲層エッチング工程に
より空洞となる。このような工程を経るため同多結晶シ
リコン膜は犠牲層と呼ばれる。尚、同多結晶シリコン膜
も露光・現像・エッチング工程により配線等の領域以外
に形成される。さて同犠牲層の上には支持膜8を形成し
なければならない。同支持膜については、SiN膜やS
iO2 膜のような絶縁膜をプラズマCVDで形成する。
次に熱伝導率が小さい金属、例えばTiを同支持膜上に
スパッター成膜し、露光・現像・エッチング工程により
配線パターンを形成する。このような構造の上に酸素ガ
スを導入した反応性スパッターにより金属酸化物薄膜を
成膜し、熱−抵抗値変換材料薄膜10とする。同薄膜も
露光・現像・エッチング工程により所望の形状にパター
ニングされる。同熱−抵抗値変換材料薄膜は、プラズマ
CVDで成膜したSiN膜やSiO2 膜のような絶縁保
護膜11により後工程に耐えられるよう保護される。そ
の後窒素ガスを導入した反応性スパッターによりTiN
のような赤外吸収薄膜12を露光・現像・エッチング工
程を通して形成する。その結果、赤外線に感じる領域に
は同赤外吸収薄膜を残し、赤外線に感じない領域には同
赤外吸収薄膜をなくすようにすることができる。ここで
空洞形成工程つまり犠牲層エッチング工程について述べ
ておく。赤外吸収薄膜形成後、エッチング開口38をプ
ラズマエッチャーまたはイオンミリングにより形成し、
ヒドラジン等の薬品により犠牲層をウェットエッチング
する。この工程により宙に浮いた構造を形成することが
できる。
【0022】赤外線に感度のある画素の場合、同絶縁膜
上には完全反射膜3(例、WSi膜)と絶縁保護膜4
(例、SiO2 膜)、素子製造工程のほぼ最終段階でエ
ッチングされ空洞5となる犠牲層(例、多結晶シリコン
膜)、絶縁支持膜8(例、SiO2 膜やSiN膜)が形
成されており、空洞5によって熱分離構造となってい
る。また絶縁支持膜8上には受光部の電極9(例、T
i)が形成される。このような構造の上に熱−抵抗値変
換材料薄膜(ボロメータ薄膜)10(例、ニッケル、コ
バルト、マンガン等の金属の酸化物よりなるNTC材料
やチタン酸バリウムにストロンチウム等の金属を混合し
たPTC材料薄膜)が成膜・パターニングされ、その上
に絶縁保護膜11(例、SiO2 膜やSiN膜)と赤外
線吸収薄膜12(例、TiN150オングストローム)
が形成される。同構造で赤外線を吸収するための条件と
して、赤外線14が完全反射膜3で反射された成分と赤
外線吸収薄膜12に入射する成分が打ち消し合う干渉条
件を満たす必要がある。そのためには完全反射膜3と赤
外線吸収薄膜12の実効的な間隔を、検出したい赤外線
の波長の1/4の奇数倍にしなければならない。例え
ば、波長10μm 帯に的を絞る場合、2.5μm 程度に
設定する。このようにして図1(b)に示したように、
赤外線に感度のある画素領域が形成される。
【0023】赤外線に感度のない画素領域7には、感度
のある画素領域6と異なり完全反射膜と赤外線吸収薄膜
を形成しない。そのため、赤外線14が画素領域7に入
射したとしても前述の干渉条件を満たさなくなり、赤外
線を吸収せず感度をなくすることができる。
【0024】なお、上記には使用できる材料の一例のみ
を示したが完全反射膜3としては、W,Ti,Al,A
u,Pt,TiN等が、絶縁膜としては絶縁保護膜4、
絶縁支持膜8等いずれもSiO2 膜,SiN膜等が、犠
牲層としてはSiO2 膜,感光性ポリイミド,フォトレ
ジスト等を適宜用いることができる。受光部の電極9に
は熱伝導率が悪く低抵抗の材料が好ましく、Ti以外に
もニクロム等を用いることができる。赤外線吸収薄膜1
2には377Ω/□程度の抵抗を持つ薄膜が好ましく、
TiN以外にもV2 3 等の金属薄膜を用いることも可
能である。
【0025】[実施例2]同実施例について、赤外線に
感度のある画素領域の構造は実施例1と同じである。
【0026】図2に示すように、赤外線に感度のない画
素領域7′と感度のある画素領域6の構造において唯一
異なる点は、感度のない画素領域7′の最上層に完全反
射膜13を形成していることである。同反射膜は、赤外
線吸収薄膜12の厚み(例、TiNで約150オングス
トローム)に比べてかなり厚く且つシート抵抗を小さく
してあるので(例、Tiで約2000オングストロー
ム)、入射する赤外線を全て反射してしまい感度をなく
することができる。
【0027】[実施例3]同実施例について、赤外線に
感度のある画素領域の構造は実施例1と殆ど同じであ
る。ただ後述の説明で分かるように、絶縁膜2を厚くし
ている。
【0028】図3に示すように、赤外線に感度のない画
素領域7′と感度のある画素領域6の構造において唯一
異なる点は、前述の干渉条件に関して赤外線14が空洞
5直下の平面で反射された成分と絶縁保護膜11への入
射成分が強め合う干渉条件を満たすように、両者の実効
的な間隔を検出したい波長の1/2の整数倍に調整する
ことである。このことにより、完全反射膜や赤外線吸収
薄膜が、赤外線に感度のある画素領域のように形成され
たとしても、検出したい波長の赤外線は吸収されず感度
を殆どなくすることができる。感度をより完全になくす
には、完全反射膜も赤外線吸収薄膜も形成しないほうが
よい。
【0029】以上説明したように、本発明によれば、複
数の画素からなる熱型赤外線検出素子において、赤外線
に感度のある画素領域と赤外線に感度のない画素領域を
同一チップ上に配置して両者の出力電圧の差を取ること
ができる。そのためチップの動作温度の変動に起因する
信号電圧のドリフトを相殺でき、動作温度の変動に強い
赤外画像を得ることができる。また両領域の画素の熱時
定数を同じにできるため、パルスバイアス印加による画
素信号の読み出しにおいて、パルスバイアスに起因する
ジュール熱による各画素の瞬時の温度上昇を相殺でき、
固定パターンノイズが殆どない赤外画像を得ることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】第1の効果は、チップの動作温度の変動
に起因する信号電圧のドリフトを相殺できることであ
る。これにより、動作温度の変動に強い赤外画像を得る
ことができる。その理由は、本発明によれば、複数の画
素からなる熱型赤外線検出素子において、赤外線に感度
のある画素領域と赤外線に感度のない画素領域を同一チ
ップ上に配置して両者の出力電圧の差を取ることができ
るからである。
【0031】第2の効果は、パルスバイアス印加による
画素の駆動において、バイアスに起因するジュール熱に
よる各画素の温度上昇を相殺できることである。これに
より、固定パターンノイズが少ない赤外画像を得ること
ができる。その理由は、本発明によれば、複数の画素か
らなる熱型赤外線検出素子において、赤外線に感度のあ
る領域の画素と赤外線に感度のない領域の画素の熱時定
数を同じにできるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で、感度のある画素に対
して完全反射膜と赤外線吸収薄膜を設けた例を示す図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例で、感度のない画素に対
して完全反射膜を形成した例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例で、感度のない画素下の
空洞の間隔を所望の波長のm/(2n)倍に調整した例
を示す図である。
【図4】従来技術の一例であり、(a)はカンパッケー
ジ内の赤外線検出素子と遮光板の配置の断面図、(b)
はボロメータの信号の増幅方法を示す図である。
【図5】図4から容易に類推される従来技術の例であ
り、(a)はパッケージ内の赤外線検出素子と遮光板の
配置の断面図、(b)は赤外線検出素子の画素構造の平
面図、(c)は画素構造の断面図である。
【図6】従来技術に記載されている熱分離構造を有する
熱型赤外線検出素子の画素の断面図である。
【符号の説明】
1 Siウェハー 2 絶縁膜 3 完全反射膜 4 絶縁保護膜 5 空洞 6 赤外線に感度のある画素 7,7′,7″ 赤外線に感度のない画素 8 絶縁支持膜 9 電極 10 熱−抵抗値変換材料薄膜 11 絶縁保護膜 12 赤外線吸収薄膜 13 完全反射膜 14 赤外線 15 キャップ 16 サーミスターボロメータ(Rc) 17 サーミスターボロメータ(Ra) 18 サーミスターボロメータ(Rx) 19 遮光板 20 窓 21 素子18と外部抵抗の間の電圧モニター点 22 素子16と17の間の電圧モニター点 23 熱型赤外線2次元アレイセンサ 24 遮光板 25 単位画素 26 ダイアフラム 27 梁 28,28′ BPSG膜 29 シリコン窒化膜 30 犠牲層 31 空洞 32 シリコン酸化膜 33 P型シリコン膜 34 N型シリコン膜 35 層間絶縁膜 36 保護膜 37 赤外線吸収層 38 エッチング開口

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線に対して感度を有する第一の画素領
    域と、赤外線に対して感度を有さない第二の画素領域を
    有し、前記第一及び第二の画素領域は少なくとも読出回
    路を有する下層部と、少なくとも絶縁体膜にはさまれた
    熱−抵抗値変換を行うボロメータ薄膜を有する上層部と
    からなり、前記上層部と下層部とは真空又は封入ガスに
    より空間的に隔てられた熱分離構造になっており、かつ
    絶縁体膜上または絶縁体膜中の電極膜により電気的に
    続されている熱型赤外線検出素子において、前記第一の
    画素領域における前記下層部の最上層に完全反射膜を有
    し、前記第一の画素領域における前記上層部の最上層に
    赤外線吸収薄膜を有し、かつ前記完全反射膜と前記赤外
    線吸収膜の実効的な距離が、所望の波長の(2m+1)
    /(4n)倍[m=0,1,2,・・・(整数),nは
    両膜間の実効的な屈折率]であることを特徴とする熱型
    赤外線検出素子
  2. 【請求項2】前記第二の画素領域における前記上層部の
    最上層に完全反射膜を有することを特徴とする請求項
    記載の熱型赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】前記第二の画素領域における前記下層部の
    最上層と前記上層部の最上層間の実効的な距離が、所望
    の波長のm/(2n)倍[m=1,2,・・・]である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の熱型赤外線検
    出素子。
  4. 【請求項4】前記赤外線吸収薄膜が、膜厚150〜20
    00オングストロームで比抵抗が0.5〜10mΩcmで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    熱型赤外線検出素子。
  5. 【請求項5】前記赤外線吸収薄膜がTiNもしくはV2
    3 よりなることを特徴とする請求項記載の熱型赤外
    線検出素子。
  6. 【請求項6】読出回路が形成されたSiウェハー上に絶
    縁膜を形成し、その上に赤外で反射率が高い金属を成膜
    して完全反射膜を形成する工程と、 露光・現像を行って赤外線に感度を有する第一の画素領
    域に対しては前記完全反射膜を残し、赤外線に感度を有
    さない第二の画素領域に対しては前記完全反射膜を除去
    した後全面に保護膜を成膜する工程と、 前記保護膜上に犠牲層を成膜してさらにその上に支持膜
    を形成する工程と、 熱伝導率が小さい金属を前記支持膜上に成膜して配線パ
    ターンを形成し、さらにこの上に熱−抵抗値変換材料薄
    膜を成膜してこれを所望の形状にパターニングする工程
    と、 前記熱−抵抗値変換材料薄膜上に絶縁保護膜を形成し、
    さらに赤外吸収薄膜を成膜して前記第一の画素領域のみ
    に残存させる工程と、 前記犠牲層をエッチングして空洞を形成する工程とから
    なることを特徴とする熱型赤外線検出素子の製造方法。
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