JP2856753B2 - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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JP2856753B2
JP2856753B2 JP1026666A JP2666689A JP2856753B2 JP 2856753 B2 JP2856753 B2 JP 2856753B2 JP 1026666 A JP1026666 A JP 1026666A JP 2666689 A JP2666689 A JP 2666689A JP 2856753 B2 JP2856753 B2 JP 2856753B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被測定物体から放射される赤外線エネルギを
検知して、該被測定物体の存否やその温度等を検出する
などに利用する赤外線センサに関する。
〔従来の技術〕
赤外線の入射量を検知するための熱形素子としては、
焦電形素子、サーモパイル型素子やサーミスタボロメー
タが用いられており、入射する赤外線量に応じて上昇す
る受光部の温度を電気信号に変換して出力するようにし
ている。このような赤外線センサにおいては受光部の温
度が周囲温度の上昇などで入射赤外線量とは独立に高く
なると赤外線放射源の表面温度との温度差が小さくなる
と結果、出力信号が小さくなって測定精度を高めること
ができないという問題があり、また環境温度の変化に対
する補正が容易でないという欠点もあった。
このような問題を解決するために、実開昭62−106129
号には、赤外線センサとして用いるサーモパイル型素子
において赤外線吸収膜の周縁部に位置するように配設さ
れた多数のサーモパイル素子の冷接点に近接してペルチ
ェ素子のような電子冷却素子の吸熱部を多数配置したも
のが提案されている。この構造のセンサは、電子冷却素
子に直接電流を印加することによりサーモパイル素子の
冷接点を電子冷却素子の吸熱部で冷却してサーモパイル
素子の温接点と冷接点の温度差を大きくするもので、そ
の結果、検出感度を高めると共に等価雑音入力が改善さ
れるものである。しかしながらかかるセンサでは、熱容
量の大きいヒートシンクの上に電子冷却素子を形成して
あるために熱応答性が悪く、また、電子冷却素子とサー
モパイル素子を平面的に配置するためにセンサ自体の形
状が大きくなるばかりでなく表面からの熱の放散が大き
く、冷却速度も遅くて温度制御の面でも不充分であるう
え消費電力が大きいという問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前述のような従来の赤外線センサの欠点を
解消して、受光部の高精度で温度制御することにより赤
外線の検出感度並びに検出精度が改良された赤外線セン
サを提供することを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
このような本発明の目的は、基板の一部に形成された
空洞部と該空洞部上に橋架された赤外線検知部とを備え
た赤外線センサにおいて、前記赤外線検知部が、薄層状
のペルチェ素子と、薄層状のサーミスタ素子とを、電気
絶縁層を介して積層した薄層構造体であることを特徴と
する赤外線センサによって達成される。
本発明の赤外線センサの例を、第1〜2図によって説
明する。
第1図は赤外線センサチップの例の平面図であり、第
2図は第1図のA−A線における断面図である。
このような赤外線センサチップaは、たとえばシリコ
ン単結晶基板1などの一部に空洞部bが形成され、この
上に形成された橋架部cには赤外線の吸収膜11を備えた
サーミスタ素子と、これを冷却する素子とが相互に絶縁
するように、積層して設けられる。
図において、基板1は(100)面に平行にスライスさ
れたシリコン単結晶ウエハなどが用いられ、その表面上
にたとえばプラズマCVD法などによってSiO2などの絶縁
層2が設けられる。
この絶縁層2上に、スパッタリングなどにより厚さ2
μm程度のたとえばBiSbTe3組成などのp形半導体薄膜
層3を形成し、公知のホトリソグラフィー技術を用いて
パターン化する。次にそのp形半導体薄膜層3に一部重
なるたとえばアルミニウムなどの導電体層4のパターン
を、スパッタリングとリフトオフ法などを用いて形成す
る。更に、その導電体層4の他端に一部重なるように、
スパッタリングなどにより厚さ2μm程度のたとえばBi
2(TeSe)組成などのn形半導体薄膜層5を形成し、
リフトオフ法などを用いてパターン形成する。その後、
たとえば1気圧の窒素雰囲気中で200℃1時間程度熱処
理して結晶化したのち、p形半導体薄膜層3とn形半導
体薄膜層5の一部の上にスパッタリングとリフトオフ法
などを用いて金または白金などの導電体層6,6のパター
ンを形成し、薄膜状のペルチェ素子を得る。
更に、この上にSiO2などの絶縁層7をたとえばスパッ
タリングなどによって設け、その上に抵抗温度係数の大
きな材料、たとえばアモルファスシリコンやMn−Co系等
の金属酸化物などからなる感温抵抗体薄膜層8をスパッ
タリングやCVD技術などを利用して形成し、エッチング
によりパターン化する。このパターン化感温抵抗体薄膜
層8の両端部とそれぞれ接するように白金などの導電層
9,9のパターンをスパッタリングとリフトオフ法を用い
て形成する。こうして形成された薄膜状のサーミスタ素
子の上には、これを保護するためのSiO2などの保護膜10
をスパッタリングなどの方法を用いて設ける。
その後、保護膜10の前記ペルチェ素子の端子部および
サーミスタ素子の端子部に当る位置に外部引出し用の窓
12,13をエッチングにより形成し、この部分に白金等の
電極14,15をスパッタ形成する。そして、KOHなどを含む
異方性エッチング液を用いてペルチェ素子の吸熱部すな
わち導電体層4の下方に当る基板1をエッチして空洞部
bを形成する。基板1はその表面が(100)面に平行で
あるので(111)面のエッチング速度が遅く、端子の両
側方にそれぞれ台形状の凹部が形成されたのちこれが連
通して空洞部bとなるので、ペルチェ素子とサーミスタ
素子とは積層した状態で橋架部cを形成する。
最後に、感温抵抗体薄膜層8の上部に当る保護層10の
表面部位にメタルマスクなどを用いて金黒などを蒸着
し、光吸収膜11とすることにより赤外線検知部が完成す
る。なお、このような赤外線センサは、基板1上に複数
個同時に形成でき、これを適宜ダイシングによって分割
して個々の赤外線センサチップaを得ることもできる。
この例において、p形半導体薄膜層3とn形半導体薄
膜層5とは導電体層4で短絡されているが、導電体層4
を設けずにp形半導体薄膜層3とn形半導体薄膜層5と
をその一部で直接に重ね合わせ、p−n接合を形成させ
るようにしてペルチェ素子を構成してもよい。
本発明の赤外線センサにおける橋架構造を前述のよう
な両端支持構造とする代りに、第3図に示すような一端
支持構造としてもよい。このような一端支持構造の場合
には、それぞれの素子の引出し用電極を同一方向に引出
せるように設けるのが適切であることは勿論である。
さらに、橋架部の下に設けられた空洞部は基板の裏面
まで貫通していてもよく、このような場合には基板の表
面側からエッチングする代りに裏面側からエッチングす
ることによって空洞部を形成してもよい。
本発明の赤外線センサは、前述のようにサーミスタ素
子と電子冷却素子とを組み合わせて構成するほか、電子
冷却素子と加熱素子とを積層してサーミスタ素子とを組
み合わせて構成することもできる。この場合、雰囲気温
度に応じて加熱または冷却を行なって一定温度を維持す
るように制御することができ、雰囲気温度に拘らず赤外
線の検出感度を一定に保つことが可能となる。
また、前述の例においては一組の赤外線センサ素子を
備えたチップについて説明したが、1個のチップ上に複
数の赤外線センサを備えたものであってもよく、その一
部を温度補償用、他を赤外線検知用とするように使い分
けることもできる。
〔発明の効果〕
本発明の赤外線センサは、赤外線検知部が、薄層状の
ペルチェ素子と、薄層状のサーミスタ素子とを、電気絶
縁層を介して積層し、必要な場合には薄層状の加熱素子
も積層して、橋架構造としたものであって、検知部の熱
容量が小さくて加熱または冷却が効率よくできるので、
検出精度が向上するばかりでなく検出感度を高めること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の赤外線センサの1例の平面図、 第2図は同じくその断面図であり、 第3図は本発明の赤外線センサのまた別の例の断面図で
ある。 a……赤外線センサチップ、b……空洞部、c……橋架
部、1……基板、2……絶縁層、3……p形半導体薄膜
層、4……導電体層、5……n形半導体薄膜層、6……
導電体層、7……絶縁層、8……感温抵抗体薄膜層、9
……導電層、10……保護膜、11……光吸収膜、14,15…
…電極、16……薄膜抵抗導電体層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 1/02 G01J 5/02 G01J 5/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一部に形成された空洞部と該空洞部
    上に橋架された赤外線検知部とを備えた赤外線センサに
    おいて、前記赤外線検知部が、薄層状のペルチェ素子
    と、薄層状のサーミスタ素子とを、電気絶縁層を介して
    積層した薄層構造体であることを特徴とする赤外線セン
    サ。
  2. 【請求項2】前記赤外線検知部が、薄層状の加熱素子
    と、薄層状のペルチェ素子と、薄層状のサーミスタ素子
    とを、電気絶縁層を介して積層した薄層構造体であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
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