JP2687221B2 - 自動改札装置 - Google Patents

自動改札装置

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JP2687221B2
JP2687221B2 JP63085477A JP8547788A JP2687221B2 JP 2687221 B2 JP2687221 B2 JP 2687221B2 JP 63085477 A JP63085477 A JP 63085477A JP 8547788 A JP8547788 A JP 8547788A JP 2687221 B2 JP2687221 B2 JP 2687221B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道交通システムの駅改札口等に設置され
乗降客の改札を自動的に処理する自動改札装置に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、鉄道交通システムを利用する乗降客は先ず切
符や定期券等を駅で購入し、入場駅及び出場駅ではこれ
らを改札口の駅員に提示する。
しかしながら、このような改札業務は乗降客の増加、
交通網の増加及び複雑化に伴って煩雑となり、駅業務の
処理能力の向上及び乗降客の便宜等に鑑み機械化の要請
が高まっている。
このような社会的要請に鑑み自動改札装置が提案され
ている。従来の自動改札装置の一例を説明すると、特公
昭61−20914号公報や特開昭61−39181号公報あるいは特
開昭61−39182号公報等に開示されたものがある。
先ず、特公昭61−20914号公報記載の従来技術によれ
ば、乗降客は鉄道等を利用する毎に切符を購入するので
はなく、予め特定金額分の金額情報を磁気記録媒体を用
いて記憶したカード(以下、金額記憶カードという)を
購入しておき、駅員の代わりに改札口に配置された自動
改札装置にカードを挿入すると正規の金額記憶カードを
挿入した客のみを通行ゲートを介して通過させることで
自動改札を達成する。更に具体的に述べれば、駅入場に
際して金額記憶カードを自動改札装置に挿入すると、入
場駅、入場日等の情報を磁気記録媒体に記録して開閉ゲ
ートを開き、該ゲート手前にてそのカードを返却し、乗
降客がカードを受取り該開閉ゲートを通過すると再び開
閉ゲートを閉鎖する。一方、駅を出場する際は、金額記
憶カードを自動改札装置の挿入口に挿入すると、該カー
ドに磁気記録されている入場駅等の情報を読み取り、予
め保持している線区情報と金額情報に照らし合わせて乗
車区間内の運賃を検索し、金額記憶カードに記憶されて
いる金額から運賃を差し引き、差引金額(残高)を該カ
ードに再記録すると共に、ディスプレーに該残高を表示
し、開閉ゲートを開いて通行を許可し、返却したカード
を客が受け取り、客が該開閉ゲートを通過すると再び開
閉ゲートを閉鎖する。又、駅を出場する際に、金額記憶
カードの残金が乗車区間の金額に満たない場合は、自動
的に不足金額を表示して不足金額を請求する等の措置を
講ずるようになっている。こうした改札処理を各乗降客
毎について行うことで改札処理の過誤を防止する。
特開昭61−39181号公報あるいは特開昭61−39182号公
報等の技術によれば更に、駅を出場する際に金額記憶カ
ードの残金が乗車区間の金額に満たない場合に、不足金
額分の現金(貨幣)を所定の投入口へ挿入することで自
動精算を行い、精算が完了すると開閉ゲートを開いて客
の通行を許可する機能を付加することが提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の自動改札装置にあっ
ては、改札(集札)の際に金額記憶カードの残金が乗車
区間の金額に満たない場合に、現金にて精算する様にな
っており、現金精算のための機構が大掛かりとなる問題
があった。即ち、現金で精算するためには、まず、投入
された貨幣の種類(硬貨や紙幣毎の種類)を検出し、投
入金額が不足金額より多いか未だ少ないか、釣り銭を返
却する必要があるか否か、釣り銭を返却する際の貨幣の
種類の設定をどうするか等の処理が必要となり、これら
の処理を自動的に行おうとすると、極めて大型かつ複雑
な機構を必要とし、特に、精算に貨幣が介在するという
点、例えば自動販売機の硬貨処理装置を付加したものと
なる点で装置の大型化及び装置の高価格化は避けられな
い。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであ
り、改札の際に貨幣(現金)を介在することなく自動精
算する自動改札装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明は、駅出場時に金額
記憶カードの残金が乗車区間の金額に満たない場合、料
金の追加精算を行いうる残金の記録されている他の金額
記憶カードを追加投入することで、料金の不足分を自動
精算することができるようにした。
〔作用〕
このような機能を備えた本発明の自動改札装置によれ
ば、最初に投入された金額記憶カード(不足金額が記録
されたカード)と次に追加投入された金額記憶カードに
記録されている情報を読み取るための機構は本来的に同
一機構を適用することができ、更に、従来の装置のよう
に貨幣を介在しないので装置の小型化を実現できる。ま
た、定期券や切符等で乗車してこれらに記載された所定
区間を乗り越す場合等において、最初にこれら定期券や
切符を投入し、次に金額記憶カードを追加投入すること
で精算を行う等の処理をおこなうことができ改札業務の
向上と利用客の便宜を図ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明による自動改札装置の一実施例を説明す
る。
この自動改札装置は駅改札口に配置されるものであ
り、通行路に開閉ゲートを備え、該開閉ゲートが開いた
ときに該通路を通過しなければ入出場を行うことができ
ないようになっている。
第1図及び第3図は装置の内部機構の構成を示し、第
1図は駅入場時の改札を行うための機構(以下、入場機
と言う)の構成、第3図は駅出場時の改札を行うための
機構(以下、出場機と言う)の構成を夫々示す。
先ず、入場機の構成を説明すると、第1図において、
改札口の外側に配置される挿入口1に定期券、切符ある
いは金額記憶カード(これらを磁気記録チケットと称
す)を挿入すると搬送ローラや搬送ベルト等で構成され
る搬送機構(図示せず)にて搬送路2上を矢印aの方向
に搬送し、送出口3にて返却するように構成されてい
る。搬送路2の途中には、挿入された磁気記憶チケット
について後述の入場改札処理を行う処理機構が設けら
れ、これらの処理機構の処理機能はマイクロ・プロセッ
サとファーム・ウェア等の電子的装置にて実現されてい
る。
4は第1情報読取り部であり、挿入された磁気記録チ
ケットの種類を検出し、定期券、切符等の予め入場駅の
情報が記録されている磁気記録チケットと、金額記憶カ
ードのように入場毎に新たな入場駅の情報が記録される
磁気記憶チケットとの処理を異ならしめる為の初期検知
や記憶されている残金データの読取り等を行う。
5は情報書き込み部であり、第1情報読取り部4で金
額記録カードを検出した場合に、入場駅のデータを該カ
ード上の所定の磁気記録領域に磁気記録する。一方、定
期券、切符等の予め入場駅の情報が記録されている磁気
記録チケットについては入場駅のデータを記録する必要
が無いので第1情報読取り部4の検出結果に基づいて磁
気記録を行わない。
6は第2情報読取り部であり、入力された全ての磁気
記録チケットについて入場駅のデータを読み出し、金額
記憶カードについては情報書込み部5で記録された入場
駅に関する磁気データにパリティ・エラー等の誤りが無
いか否かをチェックし、異常があれば警報機(図示せ
ず)に警報させ、磁気記録チケットを送出口3に搬送し
て返却する。一方、定期券、切符等の予め入場駅の情報
が記録されている磁気記録チケットについてはこれらに
磁気記録されている乗車可能区間と実際に入場した駅と
に矛盾が無いか否かを識別し、異常があれば磁気記録チ
ケットの異常か不正使用に該当するとして警報機に警報
させると共に、送出口3へ転送して駅員等への提示に供
し、開閉ゲートを閉じて入場者の入場を阻止する。
7はストッパー部であり、挿入されたチケットが金額
記録カードである場合に一時的に搬送を停止させ、印刷
記録部8にて入場駅のデータを該カードの所定記録面に
印刷表示させる。
次に、かかる構成の自動改札装置の作動を第2図のフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、磁気記録チケ
ットを挿入口1に挿入すると、第2図に示すルーチン10
0へ移行し磁気記録チケットの種類を検出する。定期
券、切符等の予め入場駅の情報が記録されている磁気記
録チケットが挿入されたことを検出すると、ルーチン11
0へ移行し、ルーチン110では第2情報読取り部6が予め
記録されている駅情報を読取り実際の入場した駅とに矛
盾が無いか否かを識別し、異常があれば磁気記録チケッ
トの異常か不正使用に該当するとして警報機を警報させ
ると共に、送出口3へ転送して駅員等への提示に供して
開閉ゲートを開かず、一方、異常が無い場合は乗車者に
返却するために送出口3へ搬送し、乗車者の入場を可能
にするために開閉ゲートを開き、乗車者が送出口3から
磁気記録チケットを取り該開閉ゲートを通過した時点で
開閉ゲートを閉鎖する。これにより、切符等の処理を入
場者一人について終了する。
ルーチン100において金額記憶カードが挿入されたこ
とを検出するとルーチン120へ移行し、ルーチン120では
情報書込み部5が入場駅のデータを所定の磁気記録領域
に磁気記録する。
更にルーチン130へ移行し、第2情報読取り部6が金
額記憶カードに記録された入場駅のデータを読取り情報
書込み部5で書き込まれた情報に誤りが無いか否かをチ
ェックする。例えばパリティエラー等を検出するとルー
チン140へ移行して警報機に警報を行わせ、ルーチン150
にて異常が発生したことや予め記憶している異常事態で
の処置の手順や指示等の表示をCRTやプラズマ・ディス
プレー等のディスプレー(図示せず)にて表示し、更に
ルーチン160において金額記憶カードを送出口3へ搬送
して入場者に返却する。
ルーチン130において、異常が検出されなかった場合
はルーチン170へ移行しストッパー部7にて一時的に搬
送を停止し、この停止期間中のルーチン180において印
刷記録部8が金額記憶カードの印字面に入場駅を示すデ
ータを印字する。印字動作が完了すると、ルーチン190
にてストッパー部7による搬送停止を解除し、入場者に
返却するために金額記憶カードを送出口3へ搬送すると
共に開閉ゲートを開いて入場者を通過させ、入場者が金
額記憶カードを送出口3より取り該開閉ゲートを通過し
た時点で開閉ゲートを閉鎖する。
このように、入場機は従来駅員が処理していた入場の
為の改札業務を自動的に行う。
次に、集札処理を自動的に行う出場機の構成を第3図
に基づいて説明する。同図において、駅構内側(出口
側)に設けられている挿入口10に上記駅入場の際に使用
した定期券、切符、回数券あるいは金額記憶カードのい
ずれかを挿入すると、搬送ローラ(図示せず)の駆動で
搬送路11を介して矢印bの方向へ搬送する。搬送路11は
駅改札口の後部において2方向に分岐しており、一方の
分岐路12は挿入された磁気記憶チケットを客に返却する
為の送出口13に連結し、他方の分岐路14は挿入された磁
気記憶チケットあるいは切符、回数券を客に返却するこ
となく備え付けの回収トレーへ回収するための集札口15
に連結している。搬送路11及びこれらの分岐路12、14の
間に出場のための改札業務を行うための処理機構が設け
られている。尚、処理機構の動作制御はマイクロコンピ
ュータやファームウェア等の電子装置により行われる。
16は第1情報読取り部であり、挿入された磁気記憶チ
ケットの種類を検出すると共に、入場駅のデータを読み
取って乗車区間を検出し予め具備している乗車区間に対
する運賃データから運賃を検索し、定期券、切符あるい
は回数券等の予め決められた区間内での正規の乗車か否
かを検出すると共に、金額記憶カードに記録されている
残金を読取り、運賃を精算し得る残金が記録されている
か否か等の判断を行う等の精算処理を行う。
17は第1ストッパー部であり、第1情報読取り部16が
上記処理の期間中磁気記録チケットの搬送を一時的に停
止させる。
18は情報書込み部であり、挿入された磁気記録チケッ
トが金額記憶カードの場合に精算後の残金を磁気的に再
記録すると共に、入場駅で記録された入場駅のデータを
消去する。
19は第2情報読取り部であり、情報書込み部18で記録
されたデータに誤りが無いか否かパリティ・チェック等
の処理を行う。
20は印刷記録部であり、金額記憶カードで運賃精算が
行われた場合に、残金を所定の印字面に印刷する。
21は第2ストッパー部であり、印刷記録部20が上記の
印字動作を行っている間金額記憶カードの搬送を一時的
に停止する。又、最初に挿入した磁気記録チケットが乗
り越しや記録金額の不足等に該当して金額記憶カードを
追加投入することで再度の精算を行う場合に、最初に挿
入した磁気記録チケットを第2ストッパー部21で一時的
に保持し、この時同時に第1ストッパー部17で追加投入
された金額記憶カードを保持するようになっている。
精算が終了すると第1,第2ストッパー部17,21による
一時停止を解除し、定期券と金額記憶カードは送出口13
へ搬送して乗客に返却すると共に開閉ゲート(図示せ
ず)を開いて乗客を通過させ、乗客がこれら定期券と金
額記憶カードを送出口13で取った時点で開閉ゲートを閉
鎖する。一方、切符あるいは回数券等のように再使用を
行わない磁気記録チケットの場合は集札口15へ搬送する
と同時に開閉ゲートを開いて乗客の通過を許可する。
22は発光ランプ等からなる精算要求表示器であり、第
1情報読取り部16が運賃の不足を検出すると発光して乗
客に精算の要求を指示する。
次にかかる構成の出場機の作動を第4図のフロー・チ
ャートに基づいて説明する。
まず、磁気記録チケットを挿入口10へ挿入すると、ル
ーチン300において第1情報読取り部16が磁気記録チケ
ットの種類を検出し、金額記憶カードの場合はルーチン
310の処理へ移行する。ルーチン310では第1情報読取り
部16が入場駅のデータを読み取る。もし、入場駅のデー
タが記録されていない場合にはルーチン320へ移行して
警報機(図示せず)に異常警報を行わせ、次のルーチン
330にて予め記憶している表示データに基づき乗客に所
定の処置をすべき事項をディスプレー表示し、ルーチン
340では開閉ゲートを開くことなく挿入された金額記憶
カードのみを送出口13へ搬送させ駅員等への提示に供す
る。即ち、ルーチン310で入場駅のデータが記録されて
いないことが検出されると、入場駅なしの金額記憶カー
ド即ち所謂キセル乗車等の疑いのある金額記憶カードを
挿入した事となるので、このような不正行為を検出する
ために行う。
一方、ルーチン310で入場駅のデータを読み取るとル
ーチン350へ移行し、第1情報読取り部16が予め記憶し
ている入場駅からの区間に対する運賃データを検索する
と共に、金額記憶カードに記録されている残金データを
読み取って、これらの運賃データと残金データの大小を
比較する。残金データが運賃データよりも大きい場合に
は、精算が可能であると判断してルーチン360へ移行す
る。ルーチン360では、残金データから運賃データを減
算し、その差額即ち残金のデータを先の残金データに代
えて情報書込み部18にて同一の磁気領域に再記録すると
共に入場駅のデータを消去する。次に、ルーチン370に
移行し、第2情報読取り部19が情報書込み部18により再
書込みされた残金のデータの誤りチェックと入場駅のデ
ータの消去が確実に成されているか等のチェックを行
う。もし異常が検出された場合、ルーチン320,330へ移
行して異常警報及び処置の表示等がなされ、ルーチン34
0において金額記憶カードを送出口13へ搬送し、駅員等
による金額記憶カードの点検等に供する。一方、ルーチ
ン370において、再書き込みしたデータに異常が無い場
合にはルーチン380へ移行し、第2ストッパー部21にて
金額記憶カードの搬送を一時的に停止し、該停止期間中
にルーチン390において印刷記録部20が所定の印字面に
出場駅のコードデータ及び残額の印字を行い、該印字が
完了するとルーチン400において第2ストッパー部21の
停止が解除され、次のルーチン410,420において金額記
憶カードを送出口13へ転送して返却すると共に開閉ゲー
トを開いて乗客の通過を許可し、乗客一人についての改
札処理を完了する。更に、ルーチン350に戻って作動説
明を行うと、ルーチン350で残金データが運賃データよ
りも小さいことが検出されると、不足運賃の精算が必要
であると判断しルーチン430へ移行する。ルーチン430で
は不足残金の記録されている金額記憶カードを第1スト
ッパー部17にて停止させる。次に、ルーチン440におい
て乗客が精算要求表示装置22の指示に従って精算を行う
意志を所定の押ボタン(図示せず)等の押圧で指示した
か否かを検出し、押圧したことを検出するとルーチン45
0へ移行して、第1ストッパー部17による先の金額記憶
カードの停止を解除し第2ストッパー部21側へ転送す
る。この転送の間即ちルーチン460において情報書込み
部18が第1情報読取り部16で計算された不足金額を負値
データとして磁気記録するか又は零値のデータを磁気記
録する。尚、ルーチン440で精算の為の上記押ボタンの
押圧が無い場合はルーチン470,480で所定時間の間指示
を待ち、もし所定時間内に指示が無ければルーチン490
へ移行して第1ストッパー部17の停止されている金額記
憶カードを送出口13へ転送する共に、ルーチン320ない
しルーチン340の処理を行って警報及び所定の表示を行
う。
再びルーチン460に戻って説明を続けると、ルーチン4
60で記録されたデータに記録エラー等が無いか否かをル
ーチン500でチェックする。即ち、ルーチン500では第2
情報読取り部19がルーチン460で記録されたデータを読
取りパリティチェック等を行い、異常を検出するとルー
チン320ないしルーチン340の処理をおこなって異常の発
生等を表示する。一方、ルーチン500におけるチェック
で異常を検出しないとルーチン510へ移行する。ルーチ
ン510では最初に挿入された金額記憶カード即ち金額不
足の金額記憶カードを第2ストッパー部21で停止させ
る。
次に、ルーチン520では乗客が精算の為に他の金額記
憶カードを挿入口10に挿入したか否かの検出を行う。
尚、この挿入の検出は第1情報読取り部16か図示してい
ないセンサ等で行い、予め決められた時間の間ルーチン
530の待機処理を介して挿入を待ち、該時間内に挿入さ
れなければ第2ストッパー部21に停止している先の金額
記憶カードを挿入口13へ搬送し、更にルーチン320ない
しルーチン340の処理を行って警報を発すると共に所定
の指示を表示する。
ルーチン520で2枚目の金銭記憶カードの挿入を検出
すると、ルーチン540では印刷記録部20が先の1枚目の
金銭記憶カードの印字面に出場駅のコードを印字し、次
にルーチン550では第1情報読取り部16が追加投入され
た2枚目の金額記憶カードに入場駅のデータが記憶され
ているか否かのチェックを行い、もし記録されていれば
2枚目の金額記憶カードが異常であると判断してルーチ
ン490へ移行し、第2ストッパー部21の停止を解除して
第1枚目の金額記憶カードを送出口13へ転送すると共に
2枚目の金額記憶カードも送出口13へ転送する。即ち、
金額記憶カードを用いて乗車した場合には出札の際に必
ず入場駅のデータを抹消するので通常は残存しないはず
であり、乗車の際に入場駅で使用していない2枚目の金
額記憶カードに入場駅のデータが残存する場合は該カー
ドを何らかの不正に使用した疑いがあるのでルーチン49
0及びルーチン320ないしルーチン340の処理を行って警
報を発するようになっている。ルーチン550において異
常が検出されない場合はルーチン560へ移行し第1情報
読取り部16が2枚目の金額記憶カードに記録されている
残金を読取ると共に第1ストッパー部17にて2枚目の金
額記憶カードの搬送を停止する。更に、ルーチン350で
算出した不足金額と2枚目の金額記憶カードの残額とを
比較し、残金が多く精算が可能な場合はルーチン570及
び580へ移行して第2ストッパー部21に停止されていた
1枚目の金額記憶カードを送出口13へ搬送するか又は残
額が無くもはや不用であるので集札口15の何れかへ搬送
する。次に、ルーチン590では第1ストッパー部17によ
る2枚目の金額記憶カードの停止を解除して第2ストッ
パー部21側へ搬送し、この搬送期間中に情報書込み部18
が不足金額と残金との差額即ち精算後の残金に相当する
データを2枚目の金額記憶カードに磁気記録し、ルーチ
ン600では第2情報読取り部19が該記録した残金データ
を再度読取って記録したデータにパリティーエラー等が
無いか否かチェックする。もしルーチン600にて異常が
検出されなければルーチン610に移行し、印刷記録部20
にて出場駅のコード・データ及び残金のデータを印字
し、印刷が完了するとルーチン620において2枚目の金
額記憶カードを送出口13へ搬送し同時に開閉ゲートを開
いて乗客の通過を許可し、乗客が返却された2枚目の金
額記憶カードを送出口13より取り該開閉ゲートを通過す
るのに同期して開閉ゲートを閉鎖する。一方、ルーチン
600において記録データの異常を検出するとルーチン320
ないしルーチン340へ移行し異常を警報する。又、ルー
チン560に戻って説明を続けると、ルーチン560で2枚目
の金額記憶カードに不足金額の精算を行い得る残金デー
タが記録されていないことを判別するとルーチン630へ
移行し、ルーチン630では第2ストッパー部21にて停止
されている1枚目の金額記憶カードの停止解除を行いル
ーチン640で1枚目の金額記憶カードを送出口13へ搬送
する。次に、ルーチン650では1枚目の金額記憶カード
からすでに減額してしまった金額と2枚目の金額記憶カ
ードの残金との合計金額のデータを、情報書込み部18が
2枚目の金額記録カードに磁気記録し、ルーチン660に
おいて第2情報読取り部19がこの合計金額に関するデー
タにパリティエラー等が無いか否かを検出した後、ルー
チン320ないしルーチン340へ移行し、記録データに異常
があること又は2枚目の金額記憶カードでも精算を行う
ことができない旨のディスプレー表示を行う。
次に、最初に投入された磁気記録チケットが切符、定
期券あるいは回数券である場合の作動を説明する。この
説明のために、第4図、第5図において先ず第4図のル
ーチン300から再度説明するに、ルーチン300で切符、定
期券あるいは回数券を検出するとルーチン700へ移行
し、ルーチン700では予め記録されている乗車区間を第
1情報読取り部16が読取り、所定区間内での使用であれ
ばルーチン710へ移行して定期券は送出口13へ切符と回
数券の場合は集札口15へ夫々転送すると共に開閉ゲート
を開いて乗客を通過させ、通過の後に開閉ゲートを再び
閉鎖する。
一方、ルーチン700において定期券等に記載されてい
る区間よりも実際に乗車した区間の方が長い場合即ち乗
り越し等により精算すべき金額が不足している場合、ル
ーチン720へ移行し、精算の為の処理が成される。先
ず、ルーチン720において、定期券等最初に挿入された
磁気記録チケットを第1ストッパー部17にて停止させ
る。次に、ルーチン730において乗客が精算要求表示装
置22の指示に従って精算を行う意志を所定の押ボタン
(図示せず)等の押圧で指示したか否かを検出し、押圧
したことを検出するとルーチン740へ移行して、第1ス
トッパー部17による先の定期券等の停止を解除し第2ス
トッパー部21側へも搬送する。尚、ルーチン730で精算
の為の上記押ボタンの押圧が無い場合はルーチン750,76
0で所定時間の間指示を待ち、もし所定時間内に指示が
無ければルーチン770へ移行して第1ストッパー部17の
停止されている定期券等を送出口13へ転送すると共に、
ルーチン780ないしルーチン800の処理を行って警報及び
所定の表示を行う。
再びルーチン740に戻って説明を続けると、次にルー
チン810において定期券等を第2ストッパー部21で停止
させる。次に、ルーチン820では乗客が精算の為に金額
記録カードを挿入口10に挿入したか否かの検出を行う。
尚、この挿入の検出は第1情報読取り部16か図示してい
ないセンサ等で行い、予め決められた時間の間ルーチン
830の待機処理を介して挿入を待ち、該時間内に挿入さ
れなければルーチン770へ移行して第2ストッパー部21
に停止している定期券等を送出口13へ搬送し、更にルー
チン780ないしルーチン800の処理を行って警報を発する
と共に所定の指示を表示する。
ルーチン820で精算用に金銭記憶カードを挿入したこ
とを検出すると、ルーチン840へ移行し第1情報読取り
部16が金額記憶カードに記録されている残金を読取ると
共に第1ストッパー部17にて金額記憶カードの転送を停
止する。更に、乗り越し等による不足金額と追加投入さ
れた金額記憶カードの残額とを比較し、残金が多く精算
が可能な場合はルーチン850及び860へ移行して第2スト
ッパー部21に停止されていた定期券等を送出口13へ搬送
する。尚、切符、回数券の場合には集札口15へ搬送す
る。次に、ルーチン870では第1ストッパー部17による
金額記憶カードの停止を解除して第2ストッパー部21側
へ搬送し、この搬送期間中に情報書込み部18が不足金額
と残金との差額即ち精算後の残金に相当するデータを金
額記憶カードに磁気記録し、ルーチン880では第2情報
読取り部19が該記録した残金データを再度読取って記録
したデータにパリティーエラー等が無いか否かチェック
する。もしルーチン880にて異常が検出されなければル
ーチン890に移行し、印刷記録部20にて出場駅のコード
データ及び残金のデータを印字し、印刷が完了するとル
ーチン900において金額記憶カードを送出口13へ搬送し
同時に開閉ゲートを開いて乗客の通過を許可し、乗客が
返却された金額記憶カードを送出口13より取り該開閉ゲ
ートを通過するのに同期して開閉ゲートを閉鎖する。一
方、ルーチン880において記録データの異常を検出する
とルーチン780ないしルーチン800へ移行し異常を警報す
る。又、ルーチン840に戻って説明を続けると、ルーチ
ン840で追加投入された金額記憶カードに不足金額の精
算を行い得る残金データが記録されていないことを判別
するとルーチン910へ移行し、ルーチン910では第2スト
ッパー部21にて停止されている定期券等の停止解除を行
いルーチン920で該定期券等を送出口13へ搬送する。次
に、ルーチン930では第1ストッパー部17にて停止され
ていた金額記憶カードの停止解除を行い、そしてルーチ
ン780ないしルーチン800へ移行して、挿入された金額記
憶カードでも精算を行うことができない旨のディスプレ
ー表示を行う。
このようにこの実施例によれば、従来の切符等の代わ
りに予め所定金額で購入しその購入金額に相当するデー
タが磁気記録されている金額記憶カードにて精算するの
で現金による精算のための複雑で大きな装置を必要とし
ない。又、通常の乗車のために使用する金額記憶カード
を精算に使用し且つ精算に使用しても残金がある内は乗
車にも精算にも共用して使用することができるので、利
用者にとっても極めて便利である。更に定期券、切符あ
るいは回数券等を使用した際に乗り越し等をして不足金
額の精算を金額記憶カードで行うこともでき、極めて便
利である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、出場改札時に金
額記憶カードの残金が乗車区間の金額に満たない場合及
び、定期券、切符あるいは回数券で乗り越して不足金額
の精算を必要とする場合等において、他の金額記憶カー
ドを追加投入するだけで精算を行うことができるので、
利用者にとって極めて便宜を図ることができ、改札口の
混雑緩和やその都度切符を購入する等の手間を省くこと
ができる。また、金額記憶カード等の記録媒体を使用し
て精算を行なうので、従来の様な現金で精算を行う装置
に比べて装置を小型化及び低価格化とすることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動改札装置の一実施例における
入場機の構成を示すブロック図、第2図はこの入場機の
作動を説明するためのフローチャート、第3図は一実施
例における出場機の構成を示すブロック図、第4図及び
第5図は第3図の出場機の作動を説明するためのフロー
チャートである。 1:挿入口 2:搬送路 3:送出口 4:第1情報読取り部 5:情報書込み部 6:第2情報読取り部 7:ストッパー部 8:印刷記録部 10:挿入口 11:搬送路 12,14:分岐路 13:送出口 15:集札口 16:第1情報読取り部 17:第1ストッパー部 18:情報書込み部 19:第2情報読取り部 20:印刷記録部 21:第2ストッパー部 22:精算要求表示器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録領域を有する金額記憶媒体にて改
    札時の乗車料金の精算を行う自動改札装置において、 入場の際に前記金額記憶媒体の磁気記録領域に記録され
    た入場駅のデータを検出して予め記憶している運賃換算
    データから運賃を検索する第1の手段と、 該金額記憶媒体の記録されている残金データを検出する
    第2の手段と、 上記検索した運賃データと該残金データとを比較し、残
    金データが運賃データより大きい場合は残金データと運
    賃データの差額に相当する差額データを該金額記憶媒体
    に再書込みすると共に開閉ゲートを開いて乗客を通過さ
    せ、残金データが運賃データより少ない場合は残金デー
    タと運賃データの差額に相当する不足分の差額データを
    該金額記憶媒体に再書込みすると共に料金追加の請求を
    表示する第3の手段と、 該料金追加の際に、別の金額記憶媒体の追加投入がなさ
    れると該別の金額記憶媒体の残金データを検出して上記
    不足分の差額データとの差額を精算し、該別の金額記憶
    媒体に該差額に相当するデータを再記録し、且つ上記開
    閉ゲートを開いて乗客を通過させる第4の手段とを具備
    し、 出場改札時に料金精算することを特徴とする自動改札装
    置。
  2. 【請求項2】磁気記録領域を有する金額記憶媒体にて改
    札時の乗車料金の精算を行う自動改札装置において、 予め乗車区間が磁気記録領域に記録された磁気記録チケ
    ットの該磁気記録領域より乗車区間を検出し予め記憶し
    ている運賃換算データから運賃を検索する第1の手段
    と、 上記検出した乗車区間を越えて乗車していることを検出
    すると検索した運賃データに基づいて不足運賃を算出
    し、料金追加の請求を表示する第2の手段と、 該料金追加の際に、金額記憶媒体の追加投入がなされる
    と該金額記憶媒体の残金データを検出して上記不足分の
    差額データとの差額を精算し、該金額記憶媒体に該差額
    に相当するデータを再記録し、且つ上記開閉ゲートを開
    いて乗客を通過させる第3の手段とを具備し、 出場改札時に料金精算することを特徴とする自動改札装
    置。
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