JP2660303B2 - 脱穀機における穀稈供給装置 - Google Patents

脱穀機における穀稈供給装置

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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、脱穀機の穀稈供給装置に関するものであ
る。
(ロ)従来の技術 扱室の扱口外側部にフィードチエンとそれに対応する
挟扼レールとが設けられた一般的な脱穀機でもって、例
えば、大豆やソバ等のように着粒部が稈身の全域に亘り
判然と区別できないような作物、或いはごく短稈の稲や
麦などを脱穀処理すると、着粒部の一部分が扱室内に供
給されなくてその部分が未脱粒の侭で残ることになり、
脱穀ロスが極めて多くなる。
このような脱穀ロスを無くするには、挟持レール或い
はそれとフィードチエンの双方を取り外し、前述した大
豆やソバ等を扱口から全稈投入して脱穀処理することが
考えられるが、この場合には、扱室内に投入する稈全体
が扱胴の回転によって強く不規則に引き込まれるため供
給者にとっては甚だ危険である。
そこで、従来のものの中には、フィードチエンに対設
する挟扼レールの移送下手側の後半部をフィードチエン
から退動離間できるように構成して、必要な場合には、
前述の退動離間を行った上で、フィードチエンと挟扼レ
ールとが対峙する移送始端部に大豆やソバ等の被脱穀物
を供給して安全に挟持移送させ、挟扼レールが退動離間
した部分に至れば、自動的に被脱穀物の全稈が扱室内に
引き込まれるようにしたものがある(例えば、実開昭60
−114639号公報参照)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 従来のものは、挟扼レールの移送下手側における後半
部が挟扼レール前半部に対して屈曲回動する可動構造に
なり、しかも、屈曲状態に回動退避させた挟扼レールを
保持して置く機構が必要になるので、全体的に構造が複
雑になる上に耐久性に欠ける問題もあり、また挟扼レー
ルをフィードチエンから離間させて全稈引き込み部とす
るだけのものであったから、同部分において脱粒物が機
外に散乱することを阻止し得なくて、扱口からの機外逸
脱ロスが多くなるといった問題点があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、従来のものにおける上記問題点に鑑みてな
されたもので、大豆やソバ等のような被脱穀物を脱穀処
理する場合にも、その被脱穀物を安全に供給して全体を
扱残しなく良好に脱穀することができるものでありなが
ら、構造簡潔で耐久性にも優れ、また、扱口からの機外
散逸ロスも少なくなるようにした脱穀機における穀稈供
給装置を提供するものである。
すなわち、本発明は、穀稈供給側から排稈排出側に亘
る扱口を扱室の前側部に開設し、その扱口の上縁側にフ
ィードチエンを装設するとともに、扱口の下縁側に前記
フィードチエンに対応する搬送対向体を設けてある脱穀
機において、前記搬送対向体を、穀稈供給側寄りの搬送
始端部分にのみ挟持搬送部を設け、挟持搬送部より移送
下手部分を挟持移送作用のない穀稈取込口に形成して装
設してあることを特徴とするものである。
そして、前記搬送対向体の挟持搬送部および穀稈取込
口の下方に、扱室の前側外方に向けて張出する受樋を設
けることにより、扱口から飛散する穀粒を受け止めて機
外散逸ロスを少なくし、搬送対向体に替えて、穀稈供給
側から排稈排出側の全行程でフィードチエンに対し挟持
移送作用する挟扼レールを装着できるようにして一般的
な草丈の稲や麦をも脱穀処理できるようにしている。
(ホ)発明の作用及び効果 本発明の穀稈供給装置は、挟扼レールの一部を枢軸支
点で退避回動させるような可動部を持たないで、挟持搬
送部の移送下手側に全稈引き入れ用の穀稈取込口を備え
るから、大豆やソバ等の被脱穀物或いはごく短稈の稲麦
等を扱室に安全に供給してその全体を扱残しなく良好に
脱穀することができながら、構造簡潔で耐久性にも優れ
る。
さらに、搬送対向体の挟持搬送部及び穀稈取込口の下
方に、扱室の前側外方に向けて張出する受樋を設けたこ
とにより、扱口から飛散する穀粒を受樋で受け止めて扱
室内に戻すことができ、穀粒の機外散逸ロスが少なく
る。また、搬送対向体に替えて、穀稈供給側から排稈排
出側の全行程でフィードチエンに対し挟持移送作用する
挟扼レールを装着して一般的な草丈の稲や麦をも脱穀処
理できる。
(ヘ)実施例 本発明の実施例について図面を参照して説明すると、
扱室(1)と処理室(8)を備えた脱穀部(11)の下方
に選別部(3)を配設するとともに、脱穀部(11)およ
び選別部(3)の後側に排塵室(12)を連通連設して脱
穀機が構成されている。
そして、前記扱室(1)および処理室(8)の下周り
側がそれぞれ弧状の受網(6)(9)で形成され、各々
の受網(6)(9)より上方の扱室内に扱胴(7)、処
理室内に処理胴(10)が収蔵軸架されており、また排塵
室(12)の室内には吸引排塵ファン(13)と、その下方
に配置される3番物樋(26)とが設けられて、3番物樋
(26)の終端側を吸引排塵ファン(13)の排出側から下
降して後方に向かう排塵筒(27)の途中に臨ませてあ
る。
脱穀部(11)の扱胴(7)は、第1図にみられるよう
に、扱室(1)の穀稈供給側(a)から排稈排出側
(b)の回転軸芯を向けて横架支承され、また、処理胴
(10)は、扱室(1)の後側に形成された処理室(8)
内において前記扱胴(7)の回転軸芯と平行に回転軸芯
を向けて横架支承され、扱室(1)と処理室(8)の
は、排稈排出側(b)において送塵口(15)により連通
されている。
選別部(3)は、その室内前側に圧風ファン(16)を
設け、該圧風ファン(16)と前記排塵室(12)内の吸引
排塵ファン(13)との間に選別風路(17)を形成して、
選別風路(17)の下側における圧風ファン(16)寄り部
位に1番物樋(18)を横設すると共に、同樋(18)より
も後側に2番物樋(19)を横設し、その2番物樋(19)
の移送終端側を、還元スロワー(20)によって穀稈供給
側(a)の扱室(1)内に連通させて設けられている。
そして、前記選別風路(17)中には前後方向に揺動す
る揺動選穀板(21)が装架され、この揺動選穀板(21)
は、前側から後側に無孔板(22)とチャフシーブ(23)
と篩線(24)とを順次連設して構成されており、揺動選
穀板(21)におけるチャフシーブ(23)の裏面側中程部
から1番物樋(18)上にわたって対応する1番物流穀板
(25)が斜設されている。
なお、図中の符号(28)は、前記処理室(8)の排稈
排出側(b)の下方に配置される篩線を示し、この篩線
(28)の上下振動は、扱胴軸(2)に嵌合する偏心輪機
構(29)によって前記揺動選穀板(21)の前後揺動と共
に行われるようになっている。
このように構成される脱穀機の扱室(1)の前側に
は、フィードチエン(33)とそれに対応する搬送対向体
(36)とが、次のような構成で装備される。
前記扱室(1)の穀稈供給側(a)から排稈排出側
(b)に亘って扱口(4)が開設され、その扱口(4)
の上縁側にフィードチエン(33)が装設されるが、該フ
ィードチエン(33)は、扱室(1)の前側に沿って固設
したチエン台(30)の穀稈供給側(a)に配設された遊
動スプロケット(31)と、排稈排出側(b)に設けられ
た駆動スプロケット(32)とに巻回掛張されている。
一方、搬送対向体(36)は、前記扱口(4)の下縁側
において機体の前壁に設けられている取付金(34)(3
4)に取着板体(37)を合接して締結食により脱着自在
に取付けられる。
そして、この搬送対向体(36)は、穀稈供給側(a)
における始端部から搬送下手側の中途部(c)に至る部
分において前記取着板体(37)から外方に向けて水平状
に張り出す受樋(38)を備えており、その受樋(38)の
扱室側の内端部で、且つ、穀稈供給側(a)寄りの搬送
始端部分に、前記フィードチエン(33)に向けて突出す
る挟持搬送部(d)が立設されている。また、受樋(3
8)の移送下手側の後半部分には前記挟持搬送部(d)
に相当するものが立設されず、受樋(38)の上面部に挟
持移送作用のない穀稈取込口(5)が開口形成されるも
のとなっている。
なお、搬送対向体(36)における受樋(38)及び挟持
搬送部(d)上縁の始端部は、穀稈供給側(a)の機体
側壁より外方に延出され、それらが延出方向に向かって
低く傾斜され(第1図参照)、さらに、受樋(38)の同
部分は、平面視において延出に至るに従って次第に幅狭
に形成されている(第3図参照)。
また、受樋(38)の移送方向終端部、すなわち、前記
穀稈取込口(5)の終端部には、第1図及び第3図にみ
られるように、穀稈移送方向に対して直交する方向の立
直壁が立設され、また、受樋(38)の外端部は、前記挟
持搬送部(d)よりも高さを低くして縁立てしてある。
第1図および第4図の(35)は、脱穀機の穀稈供給側
(a)に連設された架台を示し、第4図の(39)は、搬
送対向体(36)を取り外し取付金(34)(34)を共通に
利用して付替装着できるようにした挟扼レールを示して
いる。
上記のような脱穀機で大豆等のような被脱穀物を脱穀
処理する場合は、被脱穀物を架台(35)に載せてその稈
元側を挟持搬送部(d)に供給すれば、挟持搬送部
(d)とフィードチエン(33)との共働によって、被脱
穀物の稈先部分が穀稈供給側(a)の扱口(4)部分か
ら扱室(1)内に入り稈先部分が先ず脱穀される。
そして、挟持搬送部(d)を通過すると稈元側の挟持
が解かれ、穀稈取込口(5)部において稈身全体が順次
扱胴回転により扱室(1)内に取り込まれることとなっ
て、稈元側に着粒している穀粒が脱穀され、脱穀済みの
排稈は排稈排出側(b)から機外に排出される。
そうして、扱室(1)と処理室(8)内で脱穀された
扱卸物は選別室(3)と入塵室(12)で選別されて1番
物は1番物樋(18)から機外に取出され、2番物は扱室
(1)に還元されるとともに排塵物は排塵筒(27)から
機外に排出される。
また、一般的な草丈の稲や麦等を脱穀処理する場相
は、搬送対向体(36)を取り外した後、取付金(34)
(34)を共通に利用して挟扼レール(39)を付替装着す
れば、稲或いは麦の稈元側が、穀稈供給側(a)から排
稈排出側(b)の全行程においてフィードチエン(39)
と挟扼レール(39)とで挟持し移送されながら脱穀処理
されるようになって、稲や麦の脱穀も通常の脱穀機と同
じように行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を例示するものにして、その第
1図は本発明を施した脱穀機の全面図、第2図は同脱穀
機の縦断側面図、第3図は要部の平面図、第4図は他の
作業態様を示した説明図である。 1……扱室、4……扱口、5……穀稈取込口 33……フィードチエン、36……搬送対向体、38……受樋 39……挟扼レール、a……穀稈供給側、d……挟持搬送

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀稈供給側(a)から排稈排出側(b)に
    亘る扱口(4)を扱室(1)の前側部に開設し、その扱
    口(4)の上縁側にフィードチエン(33)を装設すると
    ともに、扱口(4)の下縁側に前記フィードチエン(3
    3)に対応する搬送対向体(36)を設けてある脱穀機に
    おいて、前記搬送対向体(36)を、穀稈供給側(a)寄
    りの搬送始端部分にのみ挟持搬送部(d)を設け、挟持
    搬送部(d)より移送下手部分を挟持移送作用のない穀
    稈取込口(5)に形成して装設してあることを特徴とす
    る脱穀機における穀稈供給装置。
  2. 【請求項2】搬送対向体(36)の挟持搬送部(d)およ
    び穀稈取込口(5)の下方に、扱室(1)の前側外方に
    向けて張出する受樋(38)を設けてある請求項1記載の
    脱穀機における穀稈供給装置。
  3. 【請求項3】搬送対向体(36)を扱室(1)に対して着
    脱自在に着装し、その搬送対向体(36)を取り外して、
    穀稈供給側(a)から排稈排出側(b)の全行程でフィ
    ードチエン(33)に対し挟持移送作用する挟扼レール
    (39)を付替装着できるようにしてある請求項1又は請
    求項2記載の脱穀機における穀稈供給装置。
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