JP3620171B2 - 脱穀機の揺動選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀機の揺動選別装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から脱穀機は、入口側板と出口側板と中側板との枠組みにより強度を保つ機枠構成になっており、これらの各側板によって扱室が構成されている。そして、揺動選別棚は、選別室に揺動自由に吊持されて上側の扱室や処理室から落下してきた被選別物を、唐箕によって起風される選別風との共同作用により選別する構成となっている。更に、揺動選別棚は、穀粒選別方向の上手側に位置する移送棚のフィ−ドチエン側を反対側より低く傾斜して設けられ、扱室から片寄って漏下してきた脱穀穀粒を、フィ−ドチエン側に揺り寄せて均一な穀粒層にする構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く揺動選別棚は、扱胴の回転に起因して脱穀穀粒が扱室から片寄って選別室に漏下するのを事後の選別作用を適確に行うために均一な穀粒層に修正するために移送棚を傾斜して構成している。このように傾斜した移送棚によって、脱穀穀粒は、傾斜方向に揺り寄せられて横方向が均一な層になり、下手側にあるチャフシ−ブ等による選別が適確に行われることになる。
【0004】
この場合、傾斜した移送棚が、中側板の下端部分に接近する構成になるから移送棚の終端部に達した脱穀穀粒は、中側板に移送を阻止されて円滑な移送が阻害されて詰り現象が起っていた。特に、麦の脱穀作業にあたっては、稲に比較して麦粒や麦のいが、稈屑等の扱室から漏下する量が多くなり、移送棚と中側板との間で詰ってトラブルが発生する課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の如き従来技術のもつ課題を解決するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、扱胴1を軸架する入口側板2と出口側板3と、その両側板2、3の中間にあって、前記出口側板3に接近した位置に配置した中側板4とによって扱室5の機枠6を構成し、該扱室5は、前記入口側板2と出口側板3との間に扱胴1が軸架され、入口側板2と前記中側板4との間には前記扱胴1の外周に位置する選別網7が張設され、出口側板3と前記中側板4との間には下方へ開口した排塵口8を構成し、フィ−ドチエン9は、前記扱室5の一側に開口している扱口10に沿わせて設け、穀稈を挾持して搬送するように構成し、選別室11は、前記扱室5の下方において、穀粒選別方向の上手側から移送棚12、チャフシ−ブ13、ストロ−ラック14の順に配置して一体に枠組みした揺動選別棚15を揺動自由に架設して構成し、前記移送棚12は、前記選別網7の下方において、穀粒選別方向の上手部分を傾斜移送棚12aとし、下手部分を補助移送棚12bとして接続させて設け、前記傾斜移送棚12aは、前記フィ−ドチエン9側に他方側より低い誘導傾斜を与えてその上面に誘導移送杆16、16’を設け、前記補助移送棚12bは、ほぼ水平状態に保持するように構成し、前記傾斜移送棚12aは、前記補助移送棚12bと接続する終端部分を前記中側板4より穀粒選別方向の上手側に位置させて設け、さらに、脱穀機の切断側面視において、補助移送棚12bを傾斜移送棚12aよりも低位に設けることで、傾斜移送棚12aの穀粒選別方向下手側の補助移送棚12bの上方であって中側板4との間に脱穀後の被選別物が通過する広い流通空間aを構成した脱穀機の揺動選別装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。まず、コンバインの全体構成は、クロ−ラ17を有する走行車体18上に脱穀機19を搭載し、その前側には圃場の穀稈を刈取って搬送する刈取前処理装置20を設けて構成している。
【0007】
脱穀機19は、入口側板2と出口側板3とその中間に位置する中側板4とを枠組みして主要部である扱室5の機枠6を構成している。そして、扱室5は、前記入口側板2と出口側板3との間に扱胴1を軸架し、前記入口側板2と前記中側板4との間には扱胴1の外周に位置する選別網7が張設され、出口側板3と中側板4との間には下方へ開口した排塵口8を設けて構成している。
【0008】
そして、扱室5は、一側に沿って開口した扱口10に、挾持杆21とによって穀稈を挾持して搬送するフィ−ドチエン9を設け、矢印の方向(図2参照)に回転する扱胴1によって下扱ぎ式に構成している。そして、二番処理室22は、フィ−ドチエン9の位置から反対側において、扱室5に併設し、二番処理胴23を内装軸架しており、供給された二番物を扱室5の処理方向とは逆方向に移送処理して終端部に開口した排塵口24から後述の選別室11に排塵する構成としている。そして、排塵処理室25は、上述の二番処理室22に接続して後方に延長して前記扱室5から排塵物が供給されるように連通し、処理胴26を内装軸架して排塵物を処理しながら下方の選別室11に落下する構成としている。
【0009】
つぎに、選別室11は、前記扱室5の下方に配置し、上側に揺動選別棚15を吊持し、その下側には穀粒選別方向の上手側から、圧風唐箕27、一番移送螺旋28、二番移送螺旋29の順に軸装して構成している。そして、揺動選別棚15は、穀粒選別方向の上手側から移送棚12、チャフシ−ブ13、ストロ−ラック14の順番に配置して一体的に枠組み構成している。なお、30はグレンシ−ブである。
【0010】
そして、移送棚12は、扱室5の選別網7の下方において、穀粒選別方向の上手部分を傾斜移送棚12aとし、それより下手部分を補助移送棚12bとして接続させて構成している。そして、傾斜移送棚12aは、図2に示すように、フィ−ドチエン9側を他方側より低くして誘導傾斜を与え、しかも、その上面には誘導移送杆16、16’を設け、その終端部を上述のとおりほぼ水平状態にした補助移送棚12bに接続して構成している。前述の誘導移送杆16、16’は、傾斜移送棚12a上に漏下してきた脱穀穀粒を揺動作用に関連して誘導傾斜の低い側に誘導案内する構成としている。
【0011】
そして、傾斜移送棚12aは、補助移送棚12bと接続する終端部分を前記中側板4の下端部より穀粒選別方向の上手側の離れた部位に位置し、前記中側板4との間に広い処理物流通空間aを形成して構成している。すなわち、処理物流通空間aは、麦の脱穀に際して選別網7から漏下する処理物が増大しても傾斜移送棚12aから補助移送棚12bへ、更に、チャフシ−ブ13へと滞ることなく移送できる構成となっている。
【0012】
31は二番揚穀装置、32は吸塵用の横断流ファン、33は選別室11の終端部を機外に開放した排塵口である。そして、仕切誘導板34は、図6及び図7に示すように、排塵処理室25の終端部分において、機体の内側から下方に向けて開口した排塵口35と前記横断流ファン32との間を仕切って設け、排塵処理室25から排塵される排塵物を下方の揺動選別棚15上に誘導する構成としている。これによって仕切誘導板34は、排塵物を揺動選別棚15上に落下して、従来のように横断流ファン3側に排塵して長藁が回転軸に巻き付く等の障害を未然に防止することができる。
【0013】
別実施例1
つぎに、図8及び図9に示す別実施例1について説明する。この実施例は、処理胴40を比較的簡単に脱穀機体41の後部から抜取りメンテナンスを容易に行うことができる構成としたである。まず、処理胴40は、処理室42内に軸架され、前部から供給された未処理物を処理して後部から下方の揺動選別棚43上に排塵する構成としている。そして、処理胴40は、前部が駆動軸44の駆動輪体45に縦動輪体46を係脱自由に係合できるカップリング方式にして伝動可能に連結し、後部の軸受47を支持板48にねじ49によって取り付けて構成している。そして、処理室後側板50は、内側の先端縁を処理胴40の内側まで延長して入り込ませ、支持板48の前側にねじ51によって着脱自由に取り付けて処理室42を構成している。なお、52は処理室前側板である。
【0014】
つぎに、以上のように構成した処理胴40の取外し手順を説明する。まず、支持板48と処理室後側板50は、脱穀機体41の外側後部からねじ49と51とを外して脱穀機体41から取り外す。そして、処理胴40は、後方に引くと前部のカップリング式に係合している縦動輪体46を駆動軸44の駆動輪体45から分離することができ、そのまま後方に引き出して取りだすことができる。このようにして、処理胴40を処理室42から後方に抜き取ると、処理胴40と処理室42は、きわめて容易に清掃等のメンテナンスを行うことができる。
【0015】
別実施例2
つぎに、図10乃至図13に基づいて別実施例2を説明する。排藁カッタ−60は、掻込円板60aと切断円板60bとからなるディスクカッタ−として脱穀機61の排藁位置に連結している。そして、ノッタ−62は、結束通路63を挾んで一側にニ−ドル64を、他側にノッタ−ビル・紐ホルダ−65を設けて供給された排藁を結束する構成とし、前記排藁カッタ−60の後部に連結している。
【0016】
そして、ノッタ−・カッタ−切換板66は、排藁チエン67の下方で、かつ、排藁カッタ−60の藁供給口68の上方において、後部を支点にして枢着し上下切換操作自由に構成している。69は切換操作ワイヤ−を示し、70は復帰スプリングを示す(図13参照)。なお、ノッタ−・カッタ−切換板66は、上面に切換挾持杆71を設け、排藁カッタ−60の藁供給口68を塞いだ状態のときには固定挾持杆72に連続して排藁を後方のノッタ−62側に案内する構成としている。
【0017】
そして、排藁案内通路73は、上記ノッタ−・カッタ−切換板66の上面と、これに接続させて下方に傾斜した傾斜通路74とから構成している。前述のノッタ−62は、図12に示すように、ベルトテンションクラッチ装置75を介して伝動される構成とし、テンションプ−リ−76に操作ワイヤ−77と復帰スプリング78とを連結して断続操作ができる構成としている。そして、操作ワイヤ−77と前記切換操作ワイヤ−69は、図11に示すように、二番揚穀装置79の機枠の一方側に設けた受部材80にアウタ−を支持し、他方側に基部を枢着して回動自由に設けた揺動杆81にインナ−を連結している。そして、揺動杆81は、操縦席の操作レバ−に連結した操作ワイヤ−82の端部を連結し、揺動操作ができる構成としている。
【0018】
なお、操作ワイヤ−82は、一番揚穀装置83の機枠に中間部分を支持させて構成している。このように構成した別実施例2において、ノッタ−作業に切り換える場合には、まず、操縦席の操作レバ−を切り換え操作すると、揺動杆81は、操作ワイヤ−82に引かれて枢着部を支点として矢印の方向(図11参照)に回動して2本の操作ワイヤ−69と77とを連動させて、一方がテンションプ−リ−76を操作してベルトテンションクラッチ装置75を入りにし(図12参照)、他方がノッタ−・カッタ−切換板66を藁供給口68を塞ぐ位置に回動させる(図13の仮想線参照)。
【0019】
したがって、排藁は、排藁チエン67によって移送されながら固定挾持杆72から切換挾持杆71に受け継がれ、ノッタ−・カッタ−切換板66の上面通路から傾斜通路74をへて結束通路に供給されてニ−ドル64とノッタビル・紐ホルダ−65との作用によって結束される。つぎにその作用について説明する。
【0020】
コンバインは、エンジンを始動して機体の回転各部を駆動しながら圃場内を前進させて刈取脱穀作業を開始する。すると、圃場の穀稈は、走行車体18の前部にある刈取前処理装置20によって刈り取られ、後方上部に搬送されてフィ−ドチエン9の始端部に受け継がれ、株元が挾持されながら搬送されて穂先部分が扱室5に供給される。このようにして、扱室5に供給された穀稈は、回転駆動されている扱胴1の作用を受けて脱穀処理され、脱粒された穀粒が選別網7から下方の選別室11に漏下し、一部は扱胴1に持ち回られて、更に、脱粒処理を受けながら扱室5内を後方に移送される。そして、脱穀物は、排塵口8に達して選別室11に落下するものと排塵処理室25に供給されるものとに分かれて送られる。
【0021】
そのとき、選別室11においては、上側で揺動選別棚15が前後に揺動作用を繰り返しており、その下側では、回転駆動されている圧風唐箕27によって起風された選別風が後部の排塵口33方向に向けて吹き出されている。このような作業中において、扱胴1は、図2の矢印で示す方向に高速回転して脱穀物を持ち回りながら、扱室1の選別網7から下方の選別室11に漏下するから、脱穀穀粒は回転方向に片寄って移送棚12上に達する。また、移送棚12上には二番処理室22からも処理物が落下してくる。
【0022】
以上のように、移送棚12上に達した脱穀穀粒は、傾斜移送棚12a上で誘導傾斜の低いフィ−ドチエン9に寄せられながら下手側に移送される。このとき、誘導移送杆16、16’は、揺動選別棚15の揺動との共同作用によって高い側(フィ−ドチエン9の反対側)に片寄って落下してくる脱穀穀粒を誘導傾斜の低いフィ−ドチエン9側に移送する。したがって、傾斜移送棚12a上の処理部は、補助移送棚12bに達するまでには横方向がほとんど均一な層状に均らされて移送される。そして、脱穀穀粒は、さらに下手側に移送されてチャフシ−ブ13に達し、揺動作用に風選作用が加わって選別され、一番物、二番物、排塵物に選別分離される。このようにして選別された一番物は、一番移送螺旋28に収集されて機外に搬送され、グレンタンクに供給されて貯溜され、二番物は、二番移送螺旋29に集められて一側に搬送され、二番揚穀装置31に供給されて揚穀作用を受け二番処理室22に供給される。そして、排塵物は、その一部が横断流ファン32に吸引され機外に排塵され、残りの比較的長い藁屑等がストロ−ラック14の選別を受けた後、先端から排塵口33を経て機外に排塵される。
【0023】
また、二番処理室22や排塵処理室25から選別室11に落下した被選別物も、上述と同様にして揺動作用と風選作用とを受けて選別処理される。このような脱穀作業中において、前述した傾斜移送棚12aは、補助移送棚12bと接続する終端部分が、扱室5の機枠6を枠組み構成している中側板4の下部から穀粒選別方向の上手側に位置しており、その中側板4との間に広い処理物流通空間aが形成されているから、傾斜移送棚12aから補助移送棚12bに移送される過程の脱穀穀粒は、中側板4の下端部に移動を阻止される等の障害がほとんどなく、円滑に移送されるものである。
【0024】
【発明の効果】
この発明は、扱胴1を軸架する入口側板2と出口側板3と、その両側板2、3の中間にあって、前記出口側板3に接近した位置に配置した中側板4とによって扱室5の機枠6を構成し、該扱室5は、前記入口側板2と出口側板3との間に扱胴1が軸架され、入口側板2と前記中側板4との間には前記扱胴1の外周に位置する選別網7が張設され、出口側板3と前記中側板4との間には下方へ開口した排塵口8を構成し、フィ−ドチエン9は、前記扱室5の一側に開口している扱口10に沿わせて穀稈を挾持して搬送するように構成し、選別室11は、前記扱室5の下方において、穀粒選別方向の上手側から移送棚12、チャフシ−ブ13、ストロ−ラック14の順に配置して一体に枠組みした揺動選別棚15を揺動自由に架設して構成し、前記移送棚12は、前記選別網11の下方において、穀粒選別方向の上手部分を傾斜移送棚12aとし、下手部分を補助移送棚12bとして接続させて設け、前記傾斜移送棚12aは、前記フィ−ドチエン9側に他方側より低い誘導傾斜を与えてその上面に誘導移送杆16、16’を設け、前記補助移送棚12bは、ほぼ水平状態に保持するように構成し、前記傾斜移送棚12aは、前記補助移送棚12bと接続する終端部分を前記中側板4より穀粒選別方向の上手側に位置させて設け、さらに、脱穀機の切断側面視において、補助移送棚12 bを傾斜移送棚12aよりも低位に設けることで、傾斜移送棚12aの穀粒選別方向下手側の補助移送棚12bの上方であって、中側板4との間に脱穀後の被選別物が通過する広い流通空間aを構成したものであるから、移送棚は、扱室から一側に片寄って漏下してきた脱穀穀粒を傾斜移送棚によって他側に誘導させながら移送して均一な層にして補助移送棚に送ることができるものでありながら、広い処理物流通空間を移動するから、中側板によって移送障害を受けることがなく、麦のように多量の脱穀物が一度に漏下してきても詰ることなく適確にチャフシ−ブ側に移送できる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面はこの発明の実施例を示し、切断側面図である。
【図2】図面はこの発明の実施例を示し、切断正面図である。
【図3】図面はこの発明の実施例を示し、揺動選別棚の平面図である。
【図4】図面はこの発明の実施例を示し、切断平面図である。
【図5】図面はこの発明の実施例を示し、コンバインの側面図である。
【図6】図面はこの発明の実施例を示し、一部の切断背面図である。
【図7】図面はこの発明の実施例を示し、一部の内部平面図である。
【図8】図面はこの発明の別実施例1を示し、分解斜面図である。
【図9】図面はこの発明の別実施例1を示し、断面図である。
【図10】図面はこの発明の別実施例2を示し、作用側面図である。
【図11】図面はこの発明の別実施例2を示し、斜面図である。
【図12】図面はこの発明の別実施例2を示し、側面図である。
【図13】図面はこの発明の別実施例2を示し、作用側面図である。
【符号の説明】
1 扱胴 2 入口側板 3 出口側板
4 中側板 5 扱室 6 機枠
7 選別網 8 排塵口 9 フィ−ドチエン
10 扱口 11 選別室 12 移送棚
12a 傾斜移送棚 12b 補助移送棚 13 チャフシ−ブ
14 ストロ−ラック 15 揺動選別棚 16、16’誘導移送杆
Claims (1)
- 以下に記載したa〜fの各構成要件を組み合わせてなる脱穀機の揺動選別装置、
a、扱胴1を軸架する入口側板2と出口側板3と、その両側板2、3の中間にあって、前記出口側板3に接近した位置に配置した中側板4とによって扱室5の機枠6を構成したこと、
b、該扱室5は、前記入口側板2と出口側板3との間に扱胴1が軸架され、入口側板2と前記中側板4との間には前記扱胴1の外周に位置する選別網7が張設され、出口側板3と前記中側板4との間には下方へ開口した排塵口8を構成したこと、
c、フィ−ドチエン9は、前記扱室5の一側に開口している扱口10に沿わせて設け、穀稈を挾持して搬送するように構成したこと、
d、選別室11は、前記扱室5の下方において、穀粒選別方向の上手側から移送棚12、チャフシ−ブ13、ストロ−ラック14の順に配置して一体に枠組みした揺動選別棚15を揺動自由に架設して構成したこと、
e、前記移送棚12は、前記選別網7の下方において、穀粒選別方向の上手部分を傾斜移送棚12aとし、下手部分を補助移送棚12bとして接続させて設け、前記傾斜移送棚12aは、前記フィ−ドチエン9側に他方側より低い誘導傾斜を与えてその上面に誘導移送杆16、16’を設け、前記補助移送棚12bをほぼ水平状態に構成したこと、
f、前記傾斜移送棚12aは、前記補助移送棚12bと接続する終端部分を前記中側板4より穀粒選別方向の上手側に位置させて設け、さらに、脱穀機の切断側面視において、補助移送棚12bを傾斜移送棚12aよりも低位に設けることで、傾斜移送棚12aの穀粒選別方向下手側の補助移送棚12bの上方であって中側板4との間に脱穀後の被選別物が通過する広い流通空間aを構成したこと。
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