JP2003325029A - 脱穀機の排塵排出装置 - Google Patents

脱穀機の排塵排出装置

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JP2003325029A
JP2003325029A JP2002134264A JP2002134264A JP2003325029A JP 2003325029 A JP2003325029 A JP 2003325029A JP 2002134264 A JP2002134264 A JP 2002134264A JP 2002134264 A JP2002134264 A JP 2002134264A JP 2003325029 A JP2003325029 A JP 2003325029A
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JP
Japan
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straw
threshing
dust
discharging
machine
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Application number
JP2002134264A
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English (en)
Inventor
Junji Doihara
純二 土居原
Hiroshi Kugimiya
釘宮  啓
Koji Izumi
浩二 泉
Shin Futagami
伸 二神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】穀稈の脱穀処理が多量になると、排出物である
一部の穀粒、藁屑、及び稈切等の発生も多量になり、吸
引ファンで吸引選別が困難になり、このために、二番物
として還元されることが多くなり、脱穀室内が過負荷に
なったり、又、三番飛散粒が増加することが発生してい
た。 【解決手段】脱穀処理物を受けて、後方へ揺動移送しな
がら揺動選別する揺動選別装置5の移送終端部の各スト
ローラック6cの上方の一方側には、選別済み藁屑、及
び稈切を機外へ吸引排出する吸引ファン36を設けると
共に、ストローラック6cの後方部には、開口部8を設
け、該開口部8を覆うシール部材9を設け、このシール
部材9には、スリット9aを設けた。更に開口部8の上
側には、排藁を案内して、機外へ排出する排藁案内ガイ
ド板38を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀処理物を受
けて、後方へ揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装
置の移送終端部に設けた各ストローラックの上方の左右
いずれか一方側には、選別済み藁屑、及び稈切等を機外
へ吸引排出する吸引ファンを設けると共に、各ストロー
ロックの後方部には、開口部を設け、この開口部を覆う
シール部材を設けた技術であり、脱穀機の排塵排出装置
として利用できる。
【0002】
【従来の技術】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈
の収穫作業は、このコンバインを走行させて、走行車台
の前方部に設けた刈取機で穀稈は刈取りされ、この刈取
り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台
の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆と
へ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟
持杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室内を挟持移送さ
れ、この脱穀室内で回転駆動する扱胴で脱穀される。
【0003】前記脱穀室内で脱穀処理された脱穀処理物
は、この脱穀室の下側に設けて、後方へ移送しながら揺
動選別する揺動選別装置上へ落下供給され、この揺動選
別装置の移送始端部の移送棚から各チャフシーブを経て
移送終端部の各ストローラック上へ順次移送されながら
穀粒と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別され、穀粒と、
一部の藁屑とは、各チャフシーブの下側に設けたグレン
シーブの網目から落下する。この落下中に揺動選別装置
の前方下部に設けた送風機からの起風が送風され、この
送風により、風選別され、風選別済み穀粒は、脱穀機か
ら穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0004】又、前記揺動選別装置の移送棚、各チャフ
シーブ、及び各ストローラック等で選別された穀粒以外
の藁屑、及び稈切等は、各ストローラックの移送終端部
まで移送され、この各ストローラックの上方の一方側に
設けた吸引ファンで排出物は、吸引選別され、藁屑、及
び稈切等は、この吸引ファンで、吸引され、機外へ排出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】脱穀機で穀稈を脱穀処
理中のときに、穀稈の処理量が多量になると、排出物で
ある一部の穀粒、藁屑、及び稈切等の発生が多量にな
り、吸引ファンで穀粒と、藁屑、及び稈切とに、吸引選
別が困難となり、三番飛散粒が増加することが発生した
り、又は、多量に二番物として還元されることが発生し
て、脱穀機内が過負荷となり、脱穀処理能力が低下した
り、選別性能が低下することが発生していたが、この発
明により、これらの問題点を解決しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項1に記載の発明においては、穀稈を脱穀処理
する脱穀室4の下側には、脱穀処理物を受けて、後方へ
揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置5と、該揺
動選別装置5の移送終端部に設けた複数のストローラッ
ク6cの上方で左右いずれか一方側には、揺動選別した
藁屑及び稈切等を機外へ吸引排出する吸引ファン36等
を設けた脱穀機において、揺動選別装置5の各ストロー
ラック6cの後方部には、開口部8を設けると共に、該
開口部8を覆うシール部材9を設けたことを特徴とする
脱穀機の排塵排出装置としたものである。
【0007】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の
収穫作業は、このコンバインを走行させて、走行車台の
前方部に設けた刈取機で穀稈は刈取りされ、この刈取り
穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の
上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ
供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持
杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室4内を挟持移送さ
れ、この脱穀室4内で回転駆動する扱胴で脱穀される。
【0008】前記脱穀室4内で脱穀処理された脱穀処理
物は、この脱穀室4の下側に設けて、後方へ移送しなが
ら揺動選別する揺動選別装置5上へ落下供給され、この
揺動選別装置5の移送始端部の移送棚から各チャフシー
ブを経て、移送終端部の各ストローラック6c上へ順次
移送されながら穀粒と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別
され、穀粒と、藁屑の一部とは、各チャフシーブの下側
に設けたグレンシーブの網目合から落下する。この落下
中に揺動選別装置5の前方下部に設けた送風機からの起
風が送風され、この送風により、風選別され、風選別済
み穀粒は、脱穀機から穀粒貯留タンク内へ供給され、一
時貯留される。
【0009】又、前記揺動選別装置5の移送棚、各チャ
フシーブ、及び各ストローラック6c等で選別された穀
粒以外の排出物の藁屑、及び稈切等は、各ストローラッ
クの移送終端部まで移送され、この排出物の藁屑、及び
稈切等が少量発生のときは、この各ストローラック6c
の上方の一方側に設けた吸引ファン36で吸引選別さ
れ、藁屑、及び稈切等は、この吸引ファン36で吸引さ
れて、機外へ排出される。
【0010】又、排出物の藁屑、及び稈切等が多量発生
のときには、前記揺動選別装置5の各ストローラック6
cの後方部に設けた開口部8を覆うシール部材9が、こ
れら藁屑、及び稈切等によって押され、この押圧力によ
り、このシール部材9は、開状態になり、この開状態と
なった開口部8と、吸引ファン36との両者から藁屑、
及び稈切等は、機外へ排出される。
【0011】請求項2に記載の発明においては、前記シ
ール部材9には、所定間隔で上下方向にスリット9aを
設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の排塵
排出装置としたものである。前記排出物の藁屑、及び稈
切等が多量に発生したときには、前記揺動選別装置5の
各ストローラック6cの後方部に設けた開口部8を覆う
シール部材9には、所定間隔でスリット9aを設けてい
ることにより、このシール部材9は、藁屑、及び稈切等
によって押され、この押圧力により、スリット9aを設
けた部のシール部材9のみが開状態になり、この開状態
となった開口部8と、吸引ファン36との両者から藁
屑、及び稈切等は、機外へ排出される。
【0012】請求項3に記載の発明においては、前記開
口部8の上部には、排藁を案内して機外へ排出する排藁
案内ガイド板38を設けたことを特徴とする請求項1、
又は請求項2に記載の脱穀機の排塵排出装置としたもの
である。前記排出物の藁屑、及び稈切等が多量に発生し
たときには、前記揺動選別装置5の各ストローラック6
cの後方部に設けた開口部8を覆うシール部材9は、藁
屑、及び稈切等によって押され、この押圧力により、シ
ール部材9は開状態となり、この開状態となった開口部
8と、吸引ファン36との両者から藁屑、及び稈切等
は、機外へ排出される。
【0013】前記開口部8から排出される藁屑、及び稈
切は、この開口部8の上部に設けて、排藁を案内して機
外へ排出する排藁案内ガイド板38により、案内されて
機外へ排出される。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、揺動
選別装置5の移送終端部の各ストローラック6cの後方
部には、開口部8を設け、この開口部8を覆うシール部
材9を設けたことにより、脱穀処理物量の排出物量が少
量のときには、吸引ファン36部へ飛散した穀粒は、シ
ール部材9へ当接して跳ね返り、回収することができる
ので、三番飛散粒の減少を図ることができる。又、多量
のときには、シール部材9を押して、排出物の藁屑、及
び稈切等は機外へ排出されることにより、二番物として
還元されることが減少して、脱穀機内が過負荷になるこ
とを防止できる。
【0015】請求項2に記載の発明においては、前記シ
ール部材9にスリット9aを設けたことにより、このシ
ール部材9へ押圧力が掛った個所のみしか開状態になら
ないことにより、三番飛散粒を防止することができる。
請求項3に記載の発明においては、前記開口部8の上部
には、排藁を機外へ案内する排藁案内ガイド板38を設
けたことにより、この開口部8へ排藁等が逆流すること
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の上側へ
載置した脱穀機3内には、穀稈を脱穀する扱胴4aを回
転自在に内装した脱穀室4を設けると共に、この脱穀室
4の下側には、脱穀処理物の供給を受けて後方部へ揺動
移送しながら揺動選別する揺動選別装置5を設け、この
揺動選別装置5の後方上部には、揺動選別済みの排出物
の藁屑、及び稈切等を吸引して機外へ排出する吸引ファ
ン36を設け、揺動選別装置5の移送終端部に設けた各
ストローラック6cの後方部には、開口部8を設け、こ
の開口部8を覆うシール部材9を設けた構成である。こ
の脱穀機3を主に図示して説明する。
【0017】前記コンバイン1の走行車台2の下側に
は、図6で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行ク
ローラ14aを張設した走行装置14を配設し、走行車
台2の上側には、脱穀機3を載置した構成である。走行
車台2の前側の刈取機15で立毛穀稈を刈取りし、この
刈取り穀稈は、この刈取機15で後方上部へ移送され、
脱穀機3のフィードチェン16aと、挟持杆16bとで
引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済
みで選別済み穀粒は、脱穀機3の右横側に配設した穀粒
貯留タンク17内へ一時貯留される。
【0018】前記走行車台2の前側には、図6で示す如
く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド18
a、及び分草体18bと、立毛穀稈を引起す引起装置1
8cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置
19の掻込装置19aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃
装置18dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀
機3のフィードチェン16aと、挟持杆16bとへ受渡
しする穀稈掻込移送装置19の根元・穂先移送装置19
b,19c等からなる刈取機15を設けている。該刈取
機15は、油圧駆動による伸縮シリンダ20により、土
壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0019】前記刈取機15の前方下部から後方上部へ
傾斜する支持杆21aの上端部には、左右方向の支持パ
イプ杆21bを設け、この支持パイプ杆21bを走行車
台2の上側面に設けた支持装置21cで回動自在に支持
させて、伸縮シリンダ20の作動により、刈取機15は
支持パイプ杆21bを回動中心として、上下に回動する
構成である。
【0020】前記刈取機15の穀稈掻込移送装置19に
よって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送
される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈
の供給の有無を検出する穀稈センサ15aを設けた構成
である。前記脱穀機3側の前部には、図6で示す如くコ
ンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行
う操作装置22aと、これらの操作を行う作業者が搭乗
する操縦席22bとを設け、この操縦席22bの下側
で、走行車台2の上側面には、エンジン20aを載置す
ると共に、後方部には、穀粒貯留タンク17を配設す
る。これら走行装置14と、刈取機15と、脱穀機3
と、エンジン20a等により、コンバイン1の機体1a
を形成した構成である。
【0021】前記走行車台2の前端部に装架した走行用
のミッションケース23内の伝動機構23aの伝動経路
中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテ
ンションメータ方式の車速センサ23bを設けた構成で
ある。前記脱穀機3は、図1〜図5で示す如く左・右側
板3a,3b、及び前・後側板3c,3dと、前・後中
側板3e,3fで箱体に形成し、この脱穀機3の左側板
3c側には、刈取機15で刈取りされ、この刈取機15
で後方上部へ挟持移送される刈取り穀稈を引継ぎして、
挟持移送するフィードチェン16aと、挟持杆16bと
を設けた構成である。
【0022】前記フィードチェン16aと、挟持杆16
bとにより、脱穀機3の脱穀室4内を挟持移送中の刈取
り穀稈は、この脱穀室4内の多種類で、多数本の扱歯4
cを植設した扱胴4aを、前側板3cと、後中側板3f
とにより、回転自在に軸支して設け、この扱胴4aの回
転駆動により、脱穀する構成である。又、この扱胴4a
の各扱歯4cの回転外周下側部には、脱穀した脱穀処理
物が漏下する脱穀室網4bを張設した構成である。脱穀
室4の移送終端部には、未脱穀処理の排塵物を、後述す
る排塵処理室10内へ供給する前・後中側板3e,3f
間には、脱穀排出口24を設けた構成である。
【0023】前記脱穀室4の横側後部には、図1〜図5
で示す如くこの脱穀室4の脱穀排出口24から排出され
る未脱穀処理物である排塵物の供給を受けて、後方へ移
送しながら再脱穀処理する移送始端部側から螺旋プレー
ト11aと、複数個の排塵処理爪11bと、排出爪11
c等を外周部へ装着した排塵処理胴11を回転自在に軸
支内装した排塵処理室10を設けた構成である。この排
塵処理胴11の螺旋プレート11a、及び各排塵処理爪
11bの回転外周の下側には、再脱穀排塵物が漏下する
排塵処理網10aを張設した構成である。排塵処理室1
0の排塵処理網10aから漏下した穀粒は、後述する下
側の揺動選別装置5へ供給される構成である。再脱穀排
塵物の排塵処理網10aから漏下しなかった一部の穀
粒、藁屑、及び稈切等は、この排塵処理室10の移送終
端部に設けた排塵排出口25から揺動選別装置5へ供給
される構成である。
【0024】前記排塵処理室10の前側には、図1〜図
5で示す如く二番物の供給を受けて、前方へ移送しなが
ら再脱穀処理する複数個の二番処理爪13bを外周部に
装着した二番処理胴13を回転自在に軸支内装した二番
処理室12を設けた構成である。二番処理胴13の二番
処理爪13bの回転外周の下側には、再脱穀処理した二
番物が漏下する二番処理網12aを張設した構成であ
り、漏下物は揺動選別装置5へ供給される構成である。
二番処理室12の移送終端部には、再脱穀処理した二番
物の漏下しなかった一部の穀粒と、藁屑、及び稈切等を
排出する二番排出口26を設けた構成であり、排出物は
揺動選別装置5へ供給される構成である。二番処理胴1
3、及び排塵処理胴11は、同軸上へ軸支して設けた構
成である。前記脱穀室4の下側には、選別室27を設
け、この選別室27内には、脱穀室網4b、排塵処理網
10a、及び二番処理網12a等から漏下する脱穀物処
理物と、再脱穀排塵物と、再脱穀二番物と、漏下しなか
って排塵排出口25、及び二番排出口26から排出され
る再脱穀排塵物、及び再脱穀二番物との供給を受けて、
穀粒と、藁屑、及び稈切等とに、揺動移送しながら揺動
選別する揺動選別装置5を揺動自在に吊り下げ状態に設
けた構成である。
【0025】前記揺動選別装置5は、図1〜図5で示す
如く左右両側の左・右側板5a,5b間には、前部よ
り、順次供給を受けた脱穀処理物等を、移送始端部から
後方の移送終端部へ向けて移送しながら、穀粒と、藁
屑、及び稈切等とに揺動選別する側面視山形状の移送棚
6aを前後方向に所定長さに形成して設けている。この
移送棚6aの後側である下手側には、左右両方で前後方
向に所定間隔で開閉自在に板材よりなる複数枚のチャフ
シーブ6bを軸支して設け、このチャフシーブ6bの開
閉は、開閉モータの正逆回転により、ワイヤーを介し
て、開閉制御する構成である。この各チャフシーブ6b
の後側である下手側には、前後方向で左右方向に所定間
隔を設けてストローラック6cを設けた構成である。
【0026】前記各チャフシーブ6bの下側には、網材
等よりなるグレンシーブ7aを張設した構成である。
又、各ストローラック6cの下側には、前方下部へ傾斜
する流下棚7bを設けた構成である。前記揺動選別装置
5の前方下部には、揺動カム装置28を設けると共に、
後方下部には、ローラ装置30を設けた構成であり、揺
動カム装置28の揺動駆動クランク軸29の回転駆動に
より、ローラ装置30等を介して、揺動選別装置5は揺
動駆動する構成である。
【0027】前記揺動選別装置5は、図1〜図5で示す
如く移送棚6aから各チャフシーブ6b、各ストローラ
ック6cを経て揺動移送中に、供給を受けた脱穀処理物
等を穀粒と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別すると共
に、各チャフシーブ6b間から漏下した漏下物をグレン
シーブ7aで受け、更に穀粒と、藁屑、及び稈切等とに
再揺動選別する構成である。
【0028】前記揺動選別装置5の移送終端部に設けた
各ストローラック6cの後端部は、脱穀機3を形成する
後側板3dに設けた開口部8より、所定寸法後方の機外
へ突出させて設けた構成である。各ストローラック6c
上を揺動移送しながら揺動選別された一部の藁屑、及び
稈切等は、この各ストローラック6cの移送終端部か
ら、開口部8を経て機外へ直接排出されると共に、揺動
選別された他の一部の藁屑、及び稈切等は吸引ファン3
6で吸引して、機外へ排出する構成である。
【0029】前記揺動選別装置5の下側前部には、送風
羽根31aを回転自在に内装した送風機31を設け、こ
の送風機31の送風羽根31aから発生する起風を送風
して、揺動選別装置5から落下する落下物の穀粒と、藁
屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【0030】前記揺動選別装置5で揺動選別され、送風
機31で風選別され、一番選別棚32bを流下して、一
番受樋32内へ供給された選別済み穀粒は、一番受樋3
2内の一番螺旋32aで右横側へ移送され、一番揚穀筒
33へ内装した一番揚穀螺旋33aで引継ぎ揚送され、
一番投出筒33bから穀粒貯留タンク17内へ供給さ
れ、一時貯留される構成である。
【0031】前記一番受樋32の後側には、二番螺旋3
4aを回転自在に軸支した二番受樋34を設け、この二
番受樋34の前側上部と、一番選別棚32bの上方部と
は接続して設けると共に、後側上端部は、揺動選別装置
5の流下棚7b下端部の下側へ重合させた構成である。
【0032】前記二番受樋34内へ供給された二番物
は、二番受樋34内の二番螺旋34aで右横側へ移送さ
れ、二番還元筒35へ内装した二番還元螺旋35aで引
継ぎ揚送され、二番処理室26内へ還元されて、再脱穀
処理する構成である。前記揺動選別装置5の移送終端部
で、左側板3aの上部には、この揺動選別装置5で揺動
選別、及び送風機31で風選別した藁屑、塵埃、及び稈
切等を吸引して機外へ排出する吸引ファン羽根36aを
内装した吸引ファン36の吸引ファンケース36bの左
外側面を、左側板3aより、所定量外側へ突出させて設
けた構成である。
【0033】前記揺動選別装置5の移送終端部に設けた
各ストローラック6cの上側の左側部に設けた吸引ファ
ン36で、揺動選別装置5で揺動選別された揺動選別物
を更に、穀粒と、藁屑、稈切、及び塵埃等に吸引選別す
るこの吸引ファン36の右横側には、吸引選別室37を
設け、この吸引選別室37を形成する後側板3dには、
図1〜図3で示す如く藁屑、及び稈切等を機外へ排出す
る所定大きさの排出口である。開口部8設けた構成であ
る。この開口部8の外側には、この開口部8を覆う状態
に樹脂材、又はゴム材の弾性部材よりなるシール部材9
を着脱自在に装着した構成である。
【0034】前記脱穀室4で脱穀処理される穀稈が少量
であり、発生する脱穀処理物が少量で、この少量の脱穀
処理物が揺動選別装置5の移送終端部の各ストローラッ
ク6cから吸引室37へ供給されるときには、供給され
る脱穀処理物等へ混入する穀粒等は、この吸引室37の
後側に設けた開口部8のシール部材9へ当接して、跳ね
返り、二番物として回収され、三番飛散粒にはならな
い。又、脱穀処理物等が多量に供給されたときは、この
脱穀処理物等でこのシール部材9が押されて、開口部8
が開状態になり、この開状態部から機外へ排出されると
共に、一部は吸引ファン36で吸引されて、機外へ排出
される。これにより、二番物として還元されることが大
巾に減少して、脱穀機3内が過負荷になることを防止で
きる。
【0035】前記シール部材9は、図2で示す如く横方
向へ所定間隔で上下方向にスリット9aを設けた構成で
ある。前記シール部材9には、スリット9aを設けたこ
とにより、押圧力が掛った所のシール部材9が開くこと
により、三番飛散粒を防止することができる。
【0036】前記吸引選別室37を形成する後側板3d
に設けた開口部8の上側には、図1で示す如くこの開口
部8から排出される排藁を機外へ案内して、排出する排
出案内ガイド板38は、開口部8の上部から下方後部へ
傾斜させて、着脱自在にボルト、及びナット等で装着し
て設けた構成である。
【0037】前記排出案内ガイド板38を開口部8へ設
けたことにより、排藁がこの開口部8へ逆流することを
防止できる。又、脱穀機3の後部に脱穀済み排稈を切断
するカッタ装置37a等装着したときであっても、切断
済み排藁は、排出案内ガイド38の外側面へ当接するこ
とにより、開口部8から機外へ入ることを防止できる。
【0038】前記穀粒貯留タンク17内に貯留した穀粒
を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク17の後側には、
縦移送螺旋39aを内装した排出支持筒39を略垂直姿
勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒39の上
端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外
へ穀粒を排出する排出螺旋40aを伸縮自在に内装した
排出オーガ40を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋
回自在に前後方向に配設した構成である。
【0039】前記脱穀室4の左側下部外側には、図7〜
図9で示す如く排塵送風機41を設け、この排塵送風機
41へ内装した送風羽根41aから発生する起風は、脱
穀室網4bの下側の出口側に設けた送風口41bから、
脱穀室4内へ送風する構成である。
【0040】前記脱穀室4内の脱穀排塵口24の近傍で
停滞して、四番口へ排出される穀粒、及び藁屑等を、排
塵送風機41から発生する起風を送風して、これら穀
粒、及び藁屑等を排塵処理室10へできるだけ早く送り
込む構成として、四番口から排出される穀粒、及び藁屑
量を減少させる構成である。
【0041】前記排塵送風機41は、図9で示す如く送
風機プーリ42と、カウンタプーリ42bとに掛け渡し
たベルト42cで回転駆動する構成である。前記排塵送
風機41を設けて、この排塵送風機41からの送風によ
り、脱穀室4内で持ち回りしている穀粒、及び藁屑等
を、排塵処理室10内へできるだけ早く案内供給される
ことにより、四番口へ飛散する穀粒のロスを低減するこ
とができる。
【0042】前記排塵処理室10へ内装した排塵処理胴
11の移送始端部側で、前・後中側板3e,3f間に設
けた穀粒排出口24部に位置させて設けた螺旋プレート
11aは、図10で示す如く、排塵処理室10に設けた
複数個の開口部43a,43b,43c,43dの移送
始端部のこの開口部43aの所定寸法(L)後方部まで
延長して設けた構成である。
【0043】前記排塵処理胴11の移送始端部に設けた
螺旋プレート11aを、排塵処理室10の開口部43a
の後方部まで延長させて設けたことにより、脱穀室4の
未脱穀処理物である排塵物を排出する穀粒排出口24か
ら、この排塵物の引継ぎが良好になると共に、脱穀室4
内での排塵物の停滞を防止することができる。
【0044】前記排塵処理胴11の外周部に固着する螺
旋プレート11aは、図11、及び図12で示す如く複
数個に分割した構成である。又、この螺旋プレート11
aは、同ピッチ(イ)に配設すると共に、傾斜角(α)
に配設し、更に少なくとも3個以上の螺旋プレート11
aを配設した構成である。
【0045】前記排塵処理胴11へ固着する螺旋プレー
ト11aを複数個に分割したことにより、同ピッチ
(イ)の空間部が発生することにより、藁屑等が始端部
の作用により、取り込みやすくなり、取り込み効率が向
上する。又、複数個に分割したことにより、傾斜角
(α)の送り角度を小さくすることができ、処理物の送
り方向に対する効率が向上する。
【0046】前記排塵処理室10へ軸支する排塵処理胴
11の外周部へ固着する螺旋プレート11aの先端形状
を図13で示す如く所定角度の後退角(α1)を設けた
構成である。前記螺旋プレート11aの先端部形状を後
退角(α1)を設けたことにより、排塵処理胴11へ長
藁の巻き付きを防止することができる。又、これによ
り、排塵処理室10内での移送物の詰りを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 揺動選別装置の後方シール部の拡大側面図
【図2】 揺動選別装置の後方シール部の拡大正面図
【図3】 揺動選別装置の後方シール部の拡大平面図
【図4】 脱穀機の拡大側断面図
【図5】 脱穀機の拡大背断面図
【図6】 コンバインの全体側面図
【図7】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵送風
機部の拡大正断面図
【図8】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵送風
機部の拡大平断面図
【図9】 他の実施例を示す図で、一部断面した脱穀
機の排塵送風機部の拡大側面図
【図10】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵処理
胴部の拡大側面図
【図11】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵処理
胴の拡大展開図
【図12】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵処理
胴の拡大側面図
【図13】 他の実施例を示す図で、脱穀機の排塵処理
胴の螺旋プレートの拡大正面図
【符号の説明】
4 脱穀室 5 揺動選別装置 6c ストローラック 8 開口部 9 シール部材 9a スリット 36 吸引ファン 38 排出案内ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二神 伸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA02 AA07 AA12 BA29 EA02 EB19 EB22 EB23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈を脱穀処理する脱穀室4の下側に
    は、脱穀処理物を受けて、後方へ揺動移送しながら揺動
    選別する揺動選別装置5と、該揺動選別装置5の移送終
    端部に設けた複数のストローラック6cの上方で左右い
    ずれか一方側には、揺動選別した藁屑及び稈切等を機外
    へ吸引排出する吸引ファン36等を設けた脱穀機におい
    て、揺動選別装置5の各ストローラック 6cの後
    方部には、開口部8を設けると共に、該開口部8を覆う
    シール部材9を設けたことを特徴とする脱穀機の排塵排
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部材9には、所定間隔で上下
    方向にスリット9aを設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の脱穀機の排塵排出装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部8の上部には、排藁を案内し
    て機外へ排出する排藁案内ガイド板38を設けたことを
    特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の排
    塵排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103947390A (zh) * 2014-04-15 2014-07-30 刘旭玲 一种脱粒机的谷粒防溅装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103947390A (zh) * 2014-04-15 2014-07-30 刘旭玲 一种脱粒机的谷粒防溅装置
CN103947390B (zh) * 2014-04-15 2015-10-14 谢娟 一种脱粒机的谷粒防溅装置

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