JP2003111513A - 脱穀機の二番物選別装置 - Google Patents

脱穀機の二番物選別装置

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JP2003111513A
JP2003111513A JP2001306509A JP2001306509A JP2003111513A JP 2003111513 A JP2003111513 A JP 2003111513A JP 2001306509 A JP2001306509 A JP 2001306509A JP 2001306509 A JP2001306509 A JP 2001306509A JP 2003111513 A JP2003111513 A JP 2003111513A
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Japan
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sorting
chamber
tailings
fan
grain
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JP2001306509A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Imamura
英一 今村
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Masami Matsui
正実 松井
Kazunari Tagami
和成 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二番物を選別する二番選別室内へ二番選別ファ
ンからの二番選別風を送風して選別するが、この二番選
別ファン内へ二番物の穀粒が入ることがあり、二番物の
選別性能が低下したり、又、三番飛散粒が増加すること
があった。 【解決手段】二番選別室8内を落下する二番物を風選別
する二番選別ファン10は、二番選別室8の二番螺旋9
aを内装した二番受樋9の前側に設け、二番選別ファン
10からの二番選別風を送風する送風口8bは、一番選
別棚11bの下側面(イ)と、二番受樋9の前流下棚9
bの上端部に、二番螺旋9a側へ傾斜させて設けた二番
送風板8aとの間に設けた。又、二番ファン軸10cを
軸支する左・右受メタル39、40には、外気を吸入す
る左・右吸入口39b、40bを設け、この左・右吸入
口39b、40b部には、外気の吸入量を調節する開閉
自在な左・右開閉板を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀物を受けて
揺動選別する揺動選別装置等から二番選別室内を落下す
る二番物等を風選別する二番選別ファンは、二番選別室
の二番螺旋を内装した二番受樋の前側に設け、二番選別
ファンからの二番選別風を二番選別室内へ送風する送風
口は、一番選別室の一番選別棚の下側面と、二番受樋の
前流下棚の上端部に設けた二番送風板との間に設けると
共に、該二番送風板は所定長さで、二番螺旋側へ傾斜さ
せて設けた技術であり、脱穀機の二番物選別装置として
利用できる。
【0002】
【従来の技術】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈
の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部に設け
た刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取穀稈は、こ
の刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側に載置
した脱穀機のフィードチエンと、挟持杆とで引継ぎさ
れ、これらフィードチエンと、挟持杆とで挟持されて、
脱穀機の脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み脱
穀物は、この脱穀室から漏下して、揺動選別装置上へ供
給される。又、脱穀室内で脱穀されなかった未脱穀物の
排塵物は、この脱穀室の移送終端部の穀穀排出口から排
塵処理室内へ排出されて、この排塵処理室内で再脱穀さ
れ、再脱穀済みの脱穀物は、この排塵処理室から漏下し
て揺動選別装置上へ供給される。又、排塵処理室の移送
終端部の排塵排出口からは、漏下しなかった一部の少量
の穀粒と、藁屑と、稈切等が揺動選別装置上へ排出され
る。又、揺動選別装置で揺動選別された未脱穀物の二番
物は、二番選別室内へ落下供給され、この二番選別室の
二番受樋へ内装した二番螺旋で一方側の横側へ移送さ
れ、二番還元装置で引継ぎされ、この二番還元装置で二
番処理室内へ還元され、この二番処理室内で再脱穀さ
れ、再脱穀済みの脱穀物は、この二番処理室から漏下し
て揺動選別装置上へ供給される。又、二番処理室の移送
終端部の二番排出口からは、漏下しなかった一部の少量
の穀粒と、藁屑と、稈切等が揺動選別装置上へ排出され
る。
【0003】前記揺動選別装置上へ各部から漏下、及び
排出された脱穀物等は、この揺動選別装置で穀粒と、二
番物と、藁屑、及び稈切等とに揺動選別され、この揺動
選別装置から落下する穀粒と、一部の藁屑、及び塵埃等
とは、一番選別室に落下中に、一番選別ファンから発生
する起風の一番選別風が送風されて、穀粒と、藁屑、及
び塵埃等とに風選別され、選別済み穀粒は、一番選別室
内へ落下供給され、走行車台の上側の脱穀機の横側へ載
置した穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0004】又、前記揺動選別装置から落下する二番物
のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の稈切と、藁屑
と、塵埃等とは、二番選別室内を落下中に、この二番選
別室の二番受樋の前側に設けた二番選別ファンを形成す
る脱穀機の左・右機壁板に設けた各吸入口から外気が吸
入され、この二番選別ファンから発生する起風の二番選
別風は、一番選別室の一番選別棚の下側面と、二番受樋
の前流下棚の先端部との間に形成した送風口から二番選
別室内へ送風され、この二番選別風により、二番物のカ
ギ又粒、及び小枝梗付着粒と、藁屑、稈切、及び塵埃等
は、二番受樋内の二番螺旋により、一方側の横側へ移送
され、二番還元装置で引継ぎされ、この二番還元装置で
二番処理室内へ揚送還元され、この二番処理室内で再脱
穀処理される。
【0005】前記一番選別室、及び二番選別室等内でへ
風選別された稈切と、藁屑と、塵埃等とは、揺動選別装
置の移送終端部の上側に設けた吸引ファンで機外へ排出
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】二番選別室内へ送風す
る二番選別ファンの送風口は、一番選別室の一番選別棚
の下側面と、二番選別室の二番受樋の前流下棚の先端部
との間に形成していることにより、二番選別室内へ落下
供給される二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒等が、
この送風口から二番選別ファン内へ入ることが発生し
て、この二番選別ファンの性能が低下したり、又、この
二番選別ファン内に入ったカギ又粒、及び小枝梗付着粒
等は、三番飛散粒となり、三番飛散粒が増加し、穀粒の
ロスが多なることがあったり、更にこの二番選別ファン
内へ外気を吸入する左右両側の左・右吸入口は、この二
番選別ファンのを形成する脱穀機の左右両側の左・右機
壁板に設けていることにより、外気の吸入効率が悪いこ
とがあったが、この発明により、これらの問題点を解決
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項1に記載の発明においては、穀稈を脱穀する
脱穀室4から脱穀物を受けて揺動選別する揺動選別装置
5と、該揺動選別装置5の下側には、前部から順次一番
選別ファン6と、一番選別室7と、二番選別室8とを設
けると共に、揺動選別装置5から未脱穀物である二番物
を受ける二番選別室8は、一方側の横側へ二番物を移送
する二番螺旋9aを内装した二番受樋9と、該二番受樋
9の前側には、二番選別室8内を落下する二番物等を風
選別する二番選別ファン10等を設けた脱穀機におい
て、該二番選別ファン10から発生する二番選別風を二
番選別室8内へ送風する送風口8bは、一番選別室7の
一番物が流下する一番選別棚11bの下側面(イ)と、
二番受樋9の前流下棚9bの上端部に設けた二番送風板
8aとの間に設けると共に、該二番送風板8aは、二番
螺旋9a側へ所定角度(θ)で傾斜して二番選別風を二
番選別室8内へ案内すべく所定長さ(L)にして設けた
ことを特徴とする脱穀機の二番物選別装置である。
【0008】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の
収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部に設けた
刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取穀稈は、この
刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側に載置し
た脱穀機のフィードチエンと、挟持杆とで引継ぎされ、
これらフィードチエンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀
機の脱穀機4内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み脱穀
物は、この脱穀室4から漏下して、揺動選別装置5上へ
供給される。又、脱穀室4内で脱穀されなかった未脱穀
物の排塵物は、この脱穀室4の移送終端部の穀穀排出口
から排塵処理室内へ排出され、この排塵処理室内で再脱
穀され、再脱穀済みの脱穀物は、この排塵処理室から漏
下して揺動選別装置5上へ供給される。又、排塵処理室
の移送終端部の排塵排出口からは、漏下しなかった一部
の少量の穀粒と、藁屑と、稈切等とが揺動選別装置5上
へ排出される。又、この揺動選別装置5で揺動選別され
た未脱穀物の二番物は、二番選別室8内へ落下供給さ
れ、この二番選別室8の二番受樋9へ内装した二番螺旋
9aで一方側の横側へ移送され、二番還元装置で引継ぎ
され、この二番還元装置で二番処理室内へ還元され、こ
の二番処理室内で再脱穀され、再脱穀済みの脱穀物は、
この二番処理室から漏下して揺動選別装置5上へ供給さ
れる。又、二番処理室の移送終端部の二番排出口から
は、漏下しなかった一部の少量の穀粒と、藁屑と、稈切
等とが揺動選別装置5上へ排出される。
【0009】前記揺動選別装置5上へ各部から漏下、及
び排出された脱穀物等は、この揺動選別装置5の揺動に
より、穀粒と、二番物と、藁屑、及び稈切等とに揺動選
別され、この揺動選別装置5から一番選別室7内へ落下
する穀粒と、一部の藁屑、及び塵埃等とは、この一番選
別7室に落下中に、一番選別ファン6から発生する一番
選別風が送風されて、穀粒と、藁屑、及び塵埃等とに風
選別され、選別済み穀粒は、一番選別室7内へ落下供給
され、走行車台の上側の脱穀機の横側へ載置した穀粒貯
留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0010】又、前記揺動選別装置5から二番選別室8
内へ落下する二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、
一部の稈切と、藁屑と、塵埃等とは、この二番選別室8
内を落下中に、この二番選別室8の二番受樋9の前側に
設けた二番選別ファン10から発生する起風の二番選別
風は、一番選別室7の一番選別棚11bの下側面(イ)
と、二番受樋9の前流下棚9bの上端部に、二番螺旋9
a側へ所定角度(θ)で傾斜して二番選別室8へ案内す
べく所定長さ(L)に設けた二番送風板8aの先端部と
の間に設けた送風口8bから二番選別室8内へ送風さ
れ、この二番選別風により、二番物のカギ又粒、及び小
枝梗付着粒と、藁屑、稈切、及び塵埃とに風選別され、
選別済み二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部
の藁屑等とは、二番受樋9内へ落下供給され、この二番
受樋9内の二番螺旋9aにより、一方側の横側へ移送さ
れ、二番還元装置で引継ぎされ、この二番還元装置で二
番処理室内へ揚送還元され、この二番処理室内で再脱穀
処理される。
【0011】請求項2の発明においては、前記二番選別
ファン10の二番羽根10bを装着した二番ファン軸1
0cを回転自在に軸支する左側の左受メタル39は、略
円錐形状に外側へ突出した円錐部39aには、外気を吸
入する所定大きさで、複数個の左吸入口39bを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の二番物選別
装置である。
【0012】前記揺動選別装置5上へ各部から漏下、及
び排出された脱穀物等は、この揺動選別装置5の揺動に
より、穀粒と、二番物と、藁屑、及び稈切等とに揺動選
別され、この揺動選別装置5から二番処理室8内へ落下
する二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の稈
切と、藁屑と、塵埃等とは、この二番選別室8内を落下
中に、この二番選別室8の二番受樋9の前側に設けた二
番選別ファン10の二番羽根10bを装着した二番ファ
ン軸10cを回転自在に左受メタル39と、右受メタル
で軸支して設け、この左受メタル39は略円錐形状に外
側へ突出した円錐部39aを設け、この円錐部39aに
は、外気を吸入する所定の大きさの左吸入口39bを複
数個設け、この左受メタル39は、脱穀機の左機壁板に
装着すると共に、右受メタルは脱穀機の右機壁板装着し
て設けた構成である。
【0013】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
の回転駆動により、左受メタル39の外側へ突出した円
錐部39aの複数個の左吸入口39bから外気が吸入さ
れて、二番選別ファン10から発生する二番選別風は、
一番選別室7の一番選別棚11bの下側面(イ)と、二
番受樋9の前流下棚9bの上端部に、二番螺旋9a側へ
所定角度(θ)で傾斜して、二番選別室8へ案内すべく
所定長さ(L)に設けた二番送風板8aの先端部との間
に設けた送風口8bから二番選別室8内へ送風され、こ
の二番選別風により、二番物のカギ又粒、及び小枝梗付
着粒と、藁屑、稈切、及び塵埃とに風選別され、選別済
み二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の藁屑
等とは、二番受樋9内へ落下供給され、この二番受樋9
内の二番螺旋9aにより、一方側の横側へ移送され、二
番還元装置で引継ぎされ、この二番還元装置で二番処理
室内へ揚送還元され、この二番処理室内で再脱穀処理さ
れる。
【0014】請求項3の発明においては、二番選別ファ
ン10の二番羽根10bを装着した二番ファン軸10c
を軸支する右側の右受メタル40は、略円錐形状に外側
へ突出した円錐部40aには、外気を吸入する所定大き
さで、複数個の右吸入口40bを設けたことを特徴とす
る特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の
二番物選別装置である。
【0015】前記揺動選別装置5上へ各部から漏下、及
び排出された脱穀物等は、この揺動選別装置5の揺動に
より、穀粒と、二番物と、藁屑、及び稈切等とに揺動選
別され、この揺動選別装置5から二番処理室8内へ落下
する二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の稈
切と、藁屑と、塵埃等とは、この二番選別室8内を落下
中に、この二番選別室8の二番受樋9の前側に設けた二
番選別ファン10の二番羽根10bを装着した二番ファ
ン軸10cを回転自在に左・右受メタル39、40で軸
支して設け、これら左右メタル39、40は略円錐形状
に外側へ突出した円錐部39a、40aを設け、この各
円錐部39a、40aには、外気を吸入する所定の大き
さの左・右吸入口39b、40bを複数個設けたこの左
・右受メタル39、40は、脱穀機の左・右機壁板に個
別に装着して設けた構成である。
【0016】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
の回転駆動により、左・右受メタル39、40の外側へ
突出した円錐部39a、40aの複数個の左・右吸入口
39b、40bから外気が吸入されて、二番選別ファン
10から発生する二番選別風は、一番選別室7の一番選
別棚11bの下側面(イ)と、二番受樋9の前流下棚9
bの上側の二番送風板8aとの先端部との間に設けた送
風口8bから二番選別室8内へ送風され、この二番選別
風により、二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、藁
屑、稈切、及び塵埃とに風選別され、選別済み二番物の
カギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の藁屑等とは、二
番受樋9内へ落下供給され、この二番受樋9内の二番螺
旋9aにより、一方側の横側へ移送され、二番還元装置
で引継ぎされ、この二番還元装置で二番処理室内へ揚送
還元され、この二番処理室内で再脱穀処理される。
【0017】請求項4の発明においては、前記左・右受
メタル39、40の左・右吸入口39b、40bを開閉
する外側面部には、開閉自在な左・右開閉板41、42
を設け、脱穀機へ供給される供給穀稈量、又は揺動選別
装置5へ供給される供給脱穀物量、又は二番選別室8内
へ供給される供給二番物量等を検出する各供給量センサ
30を設け、該各供給センサ30が検出する検出量に基
づいて、制御装置31で左・右開閉板41、42の一方
側、又は両方を開閉制御すべく設けた特徴とる請求項
1、又は請求項2、又は請求項3に記載の脱穀機の二番
物選別装置である。
【0018】穀稈を収穫作業中は、刈取機で刈取した穀
稈を脱穀機へ供給される供給穀稈量、又は揺動選別装置
5へ供給される供給脱穀物量、又は、二番選別室8内へ
供給される供給二番物量等を検出する各供給量センサを
設け、この各供給量センサが検出する検出量に基づい
て、例えば検出量が所定値以上であると検出すると、こ
の検出量に基づいて、左・右受メタル39、40の各円
錐部39a、40aに設けた左・右吸入口39b、40
bを開閉する外側面部に開閉自在に設けて、外気の吸入
量を調整する左・右開閉板41、42を制御装置31に
より、開閉状態を制御して外気の吸入量を検出量に伴っ
て調節して、二番物の選別性能の向上を図っている。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、二番
選別室8内へ揺動選別装置8から落下供給される二番物
のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部の藁屑、稈切、
及び塵埃等とに、風選別する二番選別ファン10から発
生する二番選別風を送風する送風口8bは、一番選別室
7の一番選別棚11bの下側面(イ)と、二番受樋9の
前流下板9bの上端部に設けた二番送風板8aとの間に
設けるが、この二番送風板8aは、この二番受樋9aへ
内装した二番螺旋9a側へ所定角度(θ)で傾斜させる
と共に、所定長さ(L)に形成して設けたことにより、
二番選別ファン10から発生する二番選別風は、後方上
部へ向けて送風されることとなり、二番選別室8内を落
下する二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒等は、二番
選別ファン10内へ入ることが防止されて、この二番選
別ファン10の選別性能の低下を防止でき、又、三番飛
散粒の増加を防止することができる。
【0020】請求項2に記載の発明においては、前記二
番選別ファン10へ内装した二番ファン軸10cを回転
自在に軸支する左受メタル39は、略円錐形状に外側へ
突出させて設けた円錐部39aには、外気を吸入する所
定大きさの複数個の左吸入口39bを設け、外気をこの
左吸入口39bから吸入することにより、外気の吸入効
率が向上して、良好な二番物の選別ができる。
【0021】請求項3に記載の発明においては、前記二
番選別ファン10へ内装した二番ファン軸10cを回転
自在に軸支する右受メタル40は、略円錐形状に外側へ
突出させて設けた円錐部40aには、外気を吸入する所
定大きさの複数個の右吸入口40bを設け、外気をこの
右吸入口40bから吸入することにより、外気の吸入効
率が向上して、良好な二番物の選別ができる。
【0022】請求項4に記載の発明においては、左・右
受メタル39、40の各円錐部39a、40aに設けた
左右吸入口39b、40bには、この左・右吸入口39
b、40bを開閉する左・右開閉板41、42を開閉自
在に設け、この左・右開閉板41、42の開閉制御は、
脱穀機へ供給される供給穀稈量、又は揺動選別装置5へ
供給される供給脱穀物量、又は、二番選別室8内へ供給
される供給二番物量等により、左・右開閉板41、42
の一方側、又は両方の開閉を制御装置31により、開閉
制御することにより、脱穀する穀稈量に対して、最適な
二番選別風量に制御されることとなり、二番物は良好な
選別状態となり、又、脱穀機の選別性能の向上を図るこ
とができると共に、三番飛散粒の減少を図ることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の上側に
載置した脱穀機3の脱穀室4で穀稈を脱穀し、この脱穀
した脱穀物を受けて揺動選別する揺動選別装置5の下側
には、前部より、順次一番選別ファン6と、一番選別室
7と、二番選別室8等を設けた構成である。二番選別室
8を形成する二番螺旋9aを回転自在に内装した二番受
樋9の前側には、二番選別室8内へ二番選別風を起風し
て、送風する二番選別ファン10を設けた構成である。
これら二番選別室8、及び二番選別ファン10等を主に
図示して説明する。又、コンバイン1へ載置した脱穀機
3を説明する。
【0024】前記コンバイン1の走行車台2の下側に
は、図8で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行ク
ローラ16aを張設した走行装置16を配設し、走行車
台2の上側には、脱穀機3を載置した構成である。走行
車台2の前側の刈取機17で立毛穀稈を刈取りし、この
刈取り穀稈は、この刈取機17で後方上部へ移送され、
脱穀機3のフィードチエン18aと挟持杆18bとで引
継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済み
で選別済み穀粒は、脱穀機3の右横側に配設した穀粒貯
留タンク19内へ一時貯留される。
【0025】前記走行車台2の前側には、図8で示す如
く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド20
a、及び分草体20bと、立毛穀稈を引起す引起装置2
1aと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置
22の掻込装置22aと、掻込された穀稈を刈取りする
刈刃装置21bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、
脱穀機3のフィードチエン18aと、挟持杆18bとへ
受渡しする穀稈掻込移送装置22の根元・穂先移送装置
23a,23b等からなる刈取機17を設けている。該
刈取機17は、油圧駆動による伸縮シリンダ24によ
り、土壌面に対して昇降自在に移動する構成である。
【0026】前記刈取機17の前方下部から後方上部へ
傾斜する支持杆25aの上端部には、左右方向の支持パ
イプ杆25bを設け、この支持パイプ杆25bを走行車
台2の上側面に設けた支持装置25cで回動自在に支持
させて、伸縮シリンダ24の作動により、刈取機17は
支持パイプ杆25bを回動中心として、上下に回動する
構成である。
【0027】前記脱穀機3側の前部には、図8で示す如
くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作
を行う操作装置26aと、これらの操作を行う作業者が
搭乗する操縦席26bとは、操作室フレーム27aで形
成する操作室27b内に設け、この操縦席26bの下側
で、走行車台2の上側面には、エンジン28を載置する
と共に、後方部には、一番貯留タンク19を配設する。
これら走行装置16と、刈取機17と、脱穀機3と、エ
ンジン28等により、コンバイン1の機体1aを形成し
た構成である。
【0028】前記刈取機17の穀稈掻込移送装置22に
よって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送
される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈
の供給の有無を検出する穀稈センサ17aを設けた構成
である。前記走行車台2の前端部に装架された走行用の
ミッションケース29内の伝動機構の伝動経路中には、
その出力回転に基づいて、走行車速を検出するポテンシ
ョンメータ方式の車速センサ29aを設けた構成であ
る。
【0029】前記脱穀機3は、図1〜図7で示す如く左
・右機壁板3a、3b、及び前・後機壁板3c、3d等
により、箱形状に形成した構成である。左機壁板3aの
上部に設けたフィードチエン18aと、挟持杆18bと
により、刈取機17の穀稈掻込移送装置22で移送され
る刈取穀稈を引継ぎして、脱穀機3内の上部の脱穀室4
内を挟持移送中に、この脱穀室4内で脱穀する多種類で
多数本の扱歯4b等を外周部へ植設した扱胴4aを回転
自在に軸支して設けた構成である。
【0030】前記扱胴4aの扱歯4bの回転外周の下側
には、脱穀室4内で脱穀した脱穀物の脱穀済み穀粒、及
び発生した一部の藁屑等が漏下する脱穀室網4cを張設
した構成である。脱穀室4の移送終端部には、未脱穀処
理物である排塵物を後述する排塵処理室13へ排出する
脱穀排出口15aを設けた構成である。
【0031】前記脱穀室4の右横側上部の後方部には、
この脱穀室4内で脱穀されなかった未脱穀処理の排塵処
理物を受けて、再脱穀処理する排塵処理室13を設けた
構成である。この排塵処理室13内には、排塵螺旋プレ
ート13b、及び複数個の排塵排出爪13c等を外周部
に固着した排塵胴13aを回転自在に軸支して設けて、
再脱穀処理する構成である。
【0032】前記排塵胴13aの排塵螺旋プレート13
bの回転外周の下側には、排塵処理室13内で排塵物が
再脱穀処理された再脱穀済み穀粒、及び一部の藁屑等が
漏下する漏下具13dを張設した構成である。排塵処理
室13の移送終端部には、排塵排出物の主として藁屑等
を排出する排塵排出口15bを設けた構成である。
【0033】前記排塵処理室13の前側には、二番処理
室14を設け、後述する移動選別装置5から漏下する未
脱穀物の二番物のカギ又粒、及び小枝梗付着粒と、一部
の藁屑等との供給を受けて再脱穀処理する構成である。
この二番処理室14内には、複数個の二番処理爪14
b、及び複数個の二番排出爪14c等を外周部に固着し
た二番胴14aを回転自在に排塵胴13aと同軸へ軸支
して設けた構成である。
【0034】前記二番胴14aの各二番処理爪14bの
回転外周の下側には、二番処理室13内で二番物が再脱
穀処理された再脱穀済みの穀粒、及び一部の藁屑等が漏
下する二番網14dを張設した構成である。二番処理室
14の移送終端部には、漏下しなかった二番排出物の一
部の穀粒、及び藁屑等を排出する二番排出口15cを設
けた構成である。
【0035】前記脱穀室4の下側には、選別室3eを設
け、この選別室3e内には、脱穀網4cと、漏下具13
dと、二番網14dとから漏下する脱穀物、及び再脱穀
物と、排塵排出口15dと、二番排出口15cとから排
出される排塵排出物、及び二番排塵物等を受けて、穀
粒、及び二番物と、藁屑、及び稈切等とに、揺動選別す
る移動選別装置5を揺動自在に吊り下げ状態に設けた構
成である。
【0036】前記揺動選別装置5は、前部より、順次移
送棚12a、チャフシーブ12b、ストローラック12
c、揺動選別棚12dと、チャフシーブ12bの下側に
は、グレンシーブ12eとを設けた構成である。チャフ
シーブ12bは開閉自在に調節可能に構成して、各チャ
フシーブ12b間から漏下する漏下量を調節できる構成
である。
【0037】前記揺動選別装置5の下側には、前部よ
り、順次一番選別ファン6、一番選別室7、二番選別室
8を設けた構成である。前記一番選別ファン6は、送風
羽根6aを回転自在に内装し、この送風羽根6aによ
り、脱穀機3の左・右機壁板3a、3bに設けた吸入口
3f、3fから外気を吸入して、この送風羽根6aから
発生する起風の一番選別風を起風し、揺動選別装置5で
揺動選別されて、一番選別室7内へ落下する穀粒と、一
部の藁屑、及び塵埃とに、この送風羽根6aから発生す
る一番選別風で主として風選別する構成である。この送
風羽根6aの回転数の制御は、脱穀機3へ供給される供
給穀稈量を供給量センサ30で検出し、この検出した供
給穀稈量に基づいて、例えば、供給穀稈量が多いときに
は、回転数を高速回転に制御装置31で制御し、又、供
給穀稈量が少ないときには、低速回転に制御装置31で
制御する構成である。この回転数制御は、一番ファン用
モータ、又は変速用プーリ(共に図示せず)を制御する
構成である。
【0038】前記一番選別ファン6の後側には、一番選
別室7を設けた構成であり、この一番選別室7は、一番
螺旋11aを回転自在に内装した一番受樋11と、この
一番受樋11の後側上端部に設けた一番選別棚11bと
よりなる構成である。一番受樋11の前側上端部と、一
番選別ファン6とは、接続させた構成である。
【0039】前記揺動選別装置5で揺動選別され、この
揺動選別装置5から漏下する穀粒と、一部の藁屑とは、
一番選別ファン6の送風羽根6aから発生する一番選別
風で風選別され、一番選別棚11bを流下して、一番受
樋11内へ供給された選別済み穀粒は、この一番受樋1
1内を一番螺旋11aで、右横側の移送終端部へ移送さ
れ、一番揚送装置32の一番揚送筒32a、及び一番投
出筒32b内へ回転自在に軸支した一番揚送螺旋32c
で引継ぎ揚送して、穀粒貯留タンク19内へ供給し、一
時貯留する構成である。
【0040】前記一番選別室7の後側には、図1で示す
如く二番選別室8を設けた構成であり、この二番選別室
8は、二番螺旋9aを回転自在に内装した二番受樋9
と、この二番受樋9の前後両側の上端部に設けた前流下
棚9bと、後流下棚9cと、前流下棚9bの上端部に設
けた二番送風板8aとよりなる構成である。この二番送
風板8aは二番螺旋9a側へ所定角度(θ)に傾斜させ
ると共に、所定長さ(L)に形成して設けた構成であ
る。
【0041】前記二番選別室8の二番羽根10bによ
り、起風される二番選別風は、一番選別室7の一番選別
棚11bの下側面(イ)と、二番選別室8の二番受樋9
の前流下棚9bの上端部に、二番螺旋9a側へ所定角度
(θ)に傾斜させて、所定長さ(L)にして設けた二番
送風板8aの上端部との間に設けた送風口8bから二番
選別室8内へ二番選別風を後方上部へ向けて送風し、揺
動選別装置5の移送終端部側のグレンシーブ12b間か
ら落下する二番物と、この揺動選別装置5の揺動選別棚
12d上を流下する二番物と、二番受樋9の後流下棚9
c上を流下する二番物との、これらの各二番物のカギ又
粒、及び小枝梗付着粒と、藁屑、及び塵埃等とに、二番
選別風で風選別する構成であり、選別済みのカギ又粒、
及び小枝梗付着粒と、一部の藁屑等とは、二番受樋9内
へ供給され、この二番受樋9内の二番螺旋9aで右横側
の移送終端部へ移送され、この二番還元装置33の二番
還元筒33a、及び二番投出筒33b内へ回転自在に軸
支した二番揚送螺旋33cで引継ぎ揚送して、二番処理
室14内へ還元し、この二番処理室14内で再脱穀する
構成である。
【0042】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
からの起風の二番選別風を、二番選別室8内へ送風する
送風口8bは、一番選別室7の一番受樋11に設けた一
番選別棚11bの下側面(イ)と、二番選別室8の二番
受樋9の前流下棚9bの上端部に、二番螺旋9a側へ所
定角度(θ)に傾斜させると共に、所定長さ(L)にし
て設けた二番送風板8aの上端部との間に設けたことに
より、二番選別風は後方上部へ向けて送風されることと
なり、二番選別室8内を落下する二番物のカギ又粒、及
び小枝梗付着粒等とは、二番選別ファン10内へ入るこ
とが防止されて、この二番選別ファン10の選別性能の
低下を防止でき、三番飛散粒の増加を防止できる。二番
受樋9の後流下棚9cと、揺動選別装置5の揺動選別棚
12dとは、コム板等よりなる連結板9dで接続した構
成とするもよい。
【0043】前記二番受樋9の底板34には、図2で示
す如く掃除口34aを設け、この掃除口34aの下側に
は、左右方向へ開閉移動自在にコ字形状の掃除口蓋35
を設けた構成であると共に、二番選別ファン10の二番
ファンケース10aは、図2で示す如く前ケース36a
と、下ケース36bと、後ケース36cと、脱穀機3の
左・右機壁板3a、3bとにより形成した構成である。
前ケース36aの下端部には、前方下部へ傾斜する下折
曲部37aを設け、下ケース36bの上端部には、後方
下部へ傾斜する上折曲部37bを設け、この上折曲部3
7bは、掃除口蓋35の下側へ位置させて設け、走行装
置16の走行クローラ16aが巻き上げる泥等が掃除口
蓋35部への進入を防止する構成であり、この掃除口蓋
35の開閉移動を容易にした構成である。
【0044】これにより、二番選別ファン10の二番フ
ァンケース10aの下ケース36bには、後方下部へ傾
斜する上折曲部37bを設けて、走行クローラ16aが
巻き上げる泥等が掃除口蓋35部へ進入を防止したこと
により、掃除口蓋35の開閉操作が容易である。
【0045】前記二番選別ファン10は、図3で示す如
く左側には、プレートファン38aを設けると共に、右
側には、シロッコファン38bを設けた構成とするもよ
い。前記二番選別ファン10の二番羽根10bを軸支し
たファン軸10cは、図1、及び図3で示す如く脱穀機
3の左機壁板3aに設けた左受メタル39と、右機壁板
3bに設けた右受メタル40とにより、回転自在に軸支
した構成である。左受メタル39は、略円錐形状に外側
へ突出させた構成であり、外側へ突出した円錐部39a
には、円周方向の4箇所には、所定の大きさの各左吸入
口39bを設けた構成である。
【0046】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
の回転駆動により、左受メタル39の各左吸入口39a
から外気を吸入し、脱穀機3の左機壁板3aに設けた吸
入口10dを経て、この二番ファンケース10a内へ吸
入され、二番羽根10bにより、起風が発生し、この起
風を二番選別風として、二番選別室8の送風口8bか
ら、二番選別室8内へ送風されて、この二番選別室8内
の二番物を風選別する構成である。
【0047】これにより、前記二番選別ファン10へ内
装した二番ファン軸10cの左側は左受メタル39で軸
支し、この左受メタル39は略円錐形状に外側へ突出し
た構成であり、この外側へ突出した円錐部39aには、
円周方向の4箇所には、所定の大きさの各吸入口39b
を設けて、外気を吸入させたことにより、外気の吸入効
率が向上して、良好な二番物の選別ができる。
【0048】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
を軸支したファン軸10cは、図1、及び図4で示す如
く脱穀機3の左機壁板3aに設けた左受メタル39と、
右機壁板3bに設けた右受メタル40とにより、回転自
在に軸支した構成である。この左・右受メタル39、4
0は略円錐形状に外側へ突出した構成であり、外側へ突
出した各円錐部39a、40aには、円周方向の4箇所
には、所定の大きさの各左・右吸入口39b、40bを
個別に設けた構成である。
【0049】前記二番選別ファン10の二番羽根10b
の回転駆動により、左・右受メタル39、40の各左・
右吸入口39b、40bから外気を吸入し、脱穀機3の
左・右機壁板3a、3bに設けた各吸入口10d、10
dを経て二番ファンケース10a内へ吸入され、二番羽
10bにより、起風が発生し、この起風を二番選別風と
して、二番選別室8の送風口8bから、二番選別室8内
へ送風されて、この二番選別室8内の二番物を風選別す
る構成である。
【0050】これにより、前記二番選別ファン10へ内
装した二番ファン軸10cの左右両側は、左・右受メタ
ル39、40で軸支し、この右受メタルは略円錐形状に
外側へ突出した構成であり、この外側へ突出した円錐部
40aには、円周方向の4箇所には、所定の大きさの各
吸入口40bを設けて、外気を吸入させたことにより、
外気の吸入効率が向上して、良好な二番物の選別ができ
る。前記二番選別ファン10の二番羽根10bで発生す
る起風の二番選別風で、二番選別室8内の二番物のカギ
又粒、及び小枝梗付着粒と、稈切、藁屑、及び塵埃等と
に風選別する。この二番選別風の制御は、二番羽根10
bの回転数の制御で行う構成であり、この二番羽根10
bの回転数制御は、脱穀機3へ供給される供給穀稈量を
供給量センサ30で検出し、この検出した供給穀稈量に
基づいて、例えば、供給穀稈量が多いときには、回転数
を高速回転に制御装置31で制御し、又、供給穀稈量が
少ないときには、回転数を低速回転に制御装置30で制
御する構成である。この回転数制御は、二番ファン用モ
ータ(図示せず)、又は二番ファン軸10cに設けた二
番変速用プーリ39cを制御する構成である。
【0051】又、前記揺動選別装置5の上部に、この揺
動選別装置5へ供給される脱穀物量、及び再脱穀物量を
供給量センサ30で検出し、この検出した供給量に基づ
いて、供給量が多いときには、二番羽根10bを高速回
転に制御し、又、供給量が少ないときには、低速回転に
制御する構成とするもよい。
【0052】前記左・右受メタル39、40の各円錐部
39a、40aの左・右吸入口39b、40bの外側に
は、図5で示す如くこれら左・右吸入口39b、40b
を開閉する左・右開閉板41、42を回転自在に回動軸
43で軸支した構成である。前記左・右開閉板41、4
2は、図5で示す如くこの前記左・右開閉板41、42
に設けた油圧駆動のシリンダ44の作動により、開閉作
動する構成である。又は、図5で示す如く排藁を排出す
る排藁排出装置45の排藁チエン45aと、排藁挟持杆
45bと間に挟持されて移送される排藁により、排藁挟
持杆45bが上下移動する構成であり、この上下移動に
連動して、左・右開閉板41、42を開閉作動する構成
である。
【0053】前記左・右開閉板41、42には、支持軸
46aで軸支した支持板46の一方側の端部を装着して
設けると共に、他方側の端部と、脱穀機3の上部に設け
た回動自在な上支持板47との間には、接続用ワイヤ4
7aを設けた構成である。又、上支持板47は、排藁挟
持杆45bの下側に設けた挟持支持杆4cを固着して設
け、排藁挟持杆45bと、左・右開閉板41、42と
は、接続した構成であり、この挟持支持杆45cには弾
発するスプリング45dを挿入して設けた構成である。
【0054】前記排藁排出装置45の排藁チエン45a
と排藁挟持杆45bとの間に挟持される挟持排藁量が多
いときは、この排藁挟持杆45bは大きく下降し、この
下降により、上支持板47、接続用ワイヤ47a、支持
板46等を介して左・右開閉板41、42は開状態に作
動され、外気の吸入量を増加させる構成である。又、挟
持排藁量が少ないときには、排藁挟持杆45bの下降が
少なく、これにより、左・右開閉板41、42は閉状態
に作動され、外気の吸入量は増加されない構成である。
【0055】前期脱穀機3へ供給される供給穀稈量を検
出する供給量センサ30、又は揺動選別装置5へ供給さ
れる脱穀物量等を検出する供給量センサ30、又は二番
選別室8内へ供給される二番物量を検出する供給量セン
サ30等を設け、これらいずれかの供給量センサ30が
検出した供給量が所定値以上の検出であると、制御装置
31へ入力されると、この制御装置31により、シリン
ダ44が作動制御され、このシリンダ44の作動によ
り、左・右開閉板41、42を開状態に制御され、外気
の吸入量が増加制御される構成である。又、検出した供
給量が所定値以下の検出であると、制御装置31へ入力
されると、この制御装置31により、シリンダ44が作
動制御されず、このシリンダ44により、左・右開閉板
41、42は開状態に制御されず、外気の吸入量が増加
制御しない構成である。左・右開閉板41、42はシリ
ンダ44で開閉制御か、又は排塵排出装置45の排藁挟
持杆45bで開閉制御かいずれか一方で行う構成であ
る。
【0056】これにより、前記二番選別室8内へ二番選
別ファン10の二番羽根10bで、外気を吸入する左右
両側の左・右吸入口39b、40b部に設けた左・右開
閉板41、42の開閉制御は、脱穀機3へ供給して、脱
穀する穀稈量等、又は排藁量に対して、開閉制御され
て、最適な二番選別風量に制御されることにより、二番
物は良好な選別状態となり、又、脱穀機3の選別性能の
向上を図ることができると共に、三番飛散粒の減少を図
ることができる。
【0057】前記排塵排出装置45の排藁挟持杆45b
が、最上部位置にあるときは、左・右開閉板41、42
は閉状態になる構成である。揺動選別装置5のチャフシ
ーブ12bが閉状態のときには、図5で示す如くワイヤ
48を介して、左・右開閉板41、42は開状態に制御
する構成であり、又、チャフシーブ12bが開状態のと
きには、左・右開閉板41、42は閉状態に制御する構
成である。
【0058】これにより、三番飛散粒の減少を図ること
ができる。前記揺動選別装置5の移送終端部のストロー
ラック12cの上部には、図1、及び図6で示す如く揺
動選別装置5で揺動選別した藁屑、稈切、及び塵埃と、
一番選別ファン6の送風羽根6aからの一番選別風で風
選別した藁屑、及び塵埃と、二番選別ファン10からの
二番選別風で風選別された藁屑、及び塵埃等とを吸引し
て、機外へ排出する吸引ファン49を設けた構成であ
る。
【0059】前記穀粒貯留タンク19内に貯留した穀粒
を機外へ排出する穀粒貯留タンク19の後側には、縦移
送螺旋50aを内装した排出支持筒50を略垂直姿勢で
旋回自在に装着して設け、この排出支持筒50の上端部
には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀
粒を排出する排出螺旋51aを伸縮自在に内装した排出
オーが51を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自
在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脱穀機の下部の拡大側面図
【図2】 脱穀機の下部の拡大側面図
【図3】 図2のA−A断面図
【図4】 図2のA−A断面図
【図5】 脱穀機の下部の拡大側面図
【図6】 脱穀機の下部の拡大側断面図
【図7】 脱穀機の下部の拡大平断面図
【図8】 コンバインの全体側面図
【符号の説明】
4 脱穀室 5 揺動選別装置 6 一番選別ファン 7 一番選別室 8 二番選別室 8a 二番送風板 8b 送風口 9 二番受樋 9a 二番螺旋 9b 前流下棚 10 二番選別ファン 10b 二番羽根 10c 二番ファン軸 11b 一番選別棚 30 供給量センサ 31 制御装置 39 左受メタル 39a 円錐部 39b 左吸入口 40 右受メタル 40a 円錐部 40b 右吸入口 41 左開閉板 42 右開閉版 イ 下側面 θ 所定角度 L 所定長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 和成 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA02 AA07 AA12 BA02 BA35 BB37 CA03 CB04 CB05 CB18 FA08 FA14 GA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈を脱穀する脱穀室4から脱穀物を受
    けて揺動選別する揺動選別装置5と、該揺動選別装置5
    の下側には、前部から順次一番選別ファン6と、一番選
    別室7と、二番選別室8とを設けると共に、揺動選別装
    置5から未脱穀物である二番物を受ける二番選別室8
    は、一方側の横側へ二番物を移送する二番螺旋9aを内
    装した二番受樋9と、該二番受樋9の前側には、二番選
    別室8内を落下する二番物等を風選別する二番選別ファ
    ン10等を設けた脱穀機において、該二番選別ファン1
    0から発生する二番選別風を二番選別室8内へ送風する
    送風口8bは、一番選別室7の一番物が流下する一番選
    別棚11bの下側面(イ)と、二番受樋9の前流下棚9
    bの上端部に設けた二番送風板8aとの間に設けると共
    に、該二番送風板8aは、二番螺旋9a側へ所定角度
    (θ)で傾斜して二番選別風を二番選別室8内へ案内す
    べく所定長さ(L)にして設けたことを特徴とする脱穀
    機の二番物選別装置。
  2. 【請求項2】 前記二番選別ファン10の二番羽根10
    bを装着した二番ファン軸10cを回転自在に軸支する
    左側の左受メタル39は、略円錐形状に外側へ突出した
    円錐部39aには、外気を吸入する所定大きさで、複数
    個の左吸入口39bを設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の脱穀機の二番物選別装置。
  3. 【請求項3】 前記二番選別ファン10の二番羽根10
    bを装着した二番ファン軸10cを軸支する右側の右受
    メタル40は、略円錐形状に外側へ突出した円錐部40
    aには、外気を吸入する所定大きさで、複数個の右吸入
    口40bを設けたことを特徴とする特徴とする請求項
    1、又は請求項2に記載の脱穀機の二番物選別装置。
  4. 【請求項4】 前記左・右受メタル39、40の左・右
    吸入口39b、40bを開閉する外側面部には、開閉自
    在な左・右開閉板41、42を設け、脱穀機へ供給され
    る供給穀稈量、又は揺動選別装置5へ供給される供給脱
    穀物量、又は二番選別室8内へ供給される供給二番物量
    等を検出する各供給量センサ30を設け、該各供給セン
    サ30が検出する検出量に基づいて、制御装置31で左
    ・右開閉板41、42の一方側、又は両方を開閉制御す
    べく設けた特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請
    求項3に記載の脱穀機の二番物選別装置。
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