JP2018183076A - 自脱型コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動棚における脱穀処理物の層厚を均等にして良好な選別作用が行われるものとし、穀粒の機外排出を無くする。【解決手段】刈取装置(6)で刈り取った穀稈の穂先側を脱穀装置(15)の扱室(66)に供給する搬送装置(9)と、扱室(66)で脱穀された脱穀処理物を選別する揺動棚(51)を備えた自脱型コンバインにおいて、搬送装置(9)によって扱室(66)に供給される穀稈の穂先位置を検出する穂先検出センサ(10)を設け、該穂先検出センサ(10)によって検出される穀稈の穂先位置が適正位置から外れて株元側或いは穂先側に寄り過ぎた状態が所定時間にわたって継続した場合に、揺動棚(51)上に設けた拡散ガイド(88)の脱穀処理物の移送方向に対する傾斜姿勢を変更して揺動棚(51)上を移送される脱穀処理物の層厚を均等にする構成とする。【選択図】図5

Description

本発明は、自脱型コンバインに関する。
自脱型コンバインは、圃場に植生する穀稈を株元から刈り取ってその穀稈を搬送装置で脱穀装置に搬送し、脱穀装置で脱穀した脱穀物から穀粒を選別してグレンタンクに貯留しながら収穫作業を行う。刈取穀稈は、搬送装置で搬送される途中に穂先位置が脱穀装置への適正供給位置となるように調整されることで、扱胴と扱網による脱穀と揺動選別棚での穀粒選別が良好に行われるようになっている。
また、特許文献1に記載の汎用コンバインには、刈取穀稈を全量脱穀装置に投入して脱穀し、脱穀装置の下部に設ける選別装置で穀粒を選別する構成で、機体が左右に傾いていると、選別装置の移送棚上に設ける可動式選別物案内体の左右傾きを調整して、移送棚上の脱穀物を左右方向に均等に拡散することで選別を良好にする技術が記載されている。
特開2006−75069号公報
自脱型コンバインでは、刈り取った穀稈を搬送する搬送装置で脱穀装置に供給する穀稈の穂先位置を調整するが、穀稈が極端に短い場合は穂先位置が適正供給位置にならないままで脱穀装置に供給されるようになって、脱穀室の下部に設ける揺動選別棚への脱穀物供給が株元側に偏って選別が悪くなり藁屑と共に穀粒が機外に多く排出されるようになるという問題がある。
本発明は、刈取穀稈を搬送装置で脱穀装置に供給して脱穀選別する自脱型コンバインにおいて、脱穀装置に供給される穀稈の穂先位置が適正位置にならず株元側や穂先側に偏ったままであっても、脱穀装置の揺動選別棚へ供給される脱穀処理物の堆積厚さを均等にして良好な選別作用が行われて穀粒排出を無くすることを目的とする。
上記従来の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、刈取装置(6)で刈り取った穀稈の穂先側を脱穀装置(15)の扱室(66)に供給する搬送装置(9)と、前記扱室(66)で脱穀された脱穀処理物を選別する揺動棚(51)を備えた自脱型コンバインにおいて、
前記搬送装置(9)によって扱室(66)に供給される穀稈の穂先位置を検出する穂先検出センサ(10)を設け、該穂先検出センサ(10)によって検出される穀稈の穂先位置が適正位置から外れて株元側或いは穂先側に寄り過ぎた状態が所定時間にわたって継続した場合に、前記揺動棚(51)上に設けた拡散ガイド(88)の脱穀処理物の移送方向に対する傾斜姿勢を変更して前記揺動棚(51)上を移送される脱穀処理物の層厚を均等にする構成としたことを特徴とする自脱型コンバインとする。
請求項2の発明は、前記穂先検出センサ(10)によって穀稈の穂先位置の株元側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、前記拡散ガイド(88)の傾斜姿勢が脱穀処理物を穂先側に寄せる姿勢に制御される構成とした請求項1に記載の自脱型コンバインとする。
請求項3の発明は、前記穂先検出センサ(10)によって穀稈の穂先位置の穂先側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、前記拡散ガイド(88)の傾斜姿勢が脱穀処理物を株元側に寄せる姿勢に制御される構成とした請求項1に記載の自脱型コンバインとする。
請求項1に記載の発明によれば、穂先検出センサ10で検出される刈取穀稈の穂先位置が株元側や穂先側に偏っている場合状態が所定時間にわたって継続した場合に、揺動棚51上に設けた拡散ガイド88の脱穀処理物の移送方向に対する傾斜姿勢を変更して、揺動棚51上を移送される脱穀処理物の層厚を均等にするので、穀粒の選別が良好に行われ、穀粒の機外への排出が減少する。
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果を奏するうえで、穂先検出センサ10によって穀稈の穂先位置の株元側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、揺動棚51上における株元側の部位に多く堆積する脱穀処理物を拡散ガイド88で穂先側に寄せることで、揺動棚51上の脱穀処理物の堆積を株元側の部位から穂先側の部位まで均等になり、穀粒の選別が良好に行われる。
請求項3に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果を奏するうえで、穂先検出センサ10によって穀稈の穂先位置の穂先側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、揺動棚51上における穂先側の部位に多く堆積する脱穀処理物を拡散ガイド88で株元側に寄せることで、揺動棚51上の脱穀処理物の堆積を株元側の部位から穂先側の部位まで均等にして、穀粒の選別が良好に行われる。
本発明実施例のコンバインの右側面図である。 同コンバインの平面図である。 同コンバインの脱穀装置の側断面図である。 別実施例の脱穀装置の拡大側断面図である。 同コンバインの選別室の拡大平断面図である。 同コンバインの部分拡大平断面図である。 同コンバインの背断面図である。 脱穀装置の正断面図である。 脱穀装置の右側断面図である。 扱胴の正断面図である。 扱胴の断面位置を変えた正断面図である。 角刈り制御の説明用平面図である。 角刈り制御の説明用平面図である。 角刈り制御の説明用平面図である。 角刈り制御のフローチャート図である。
以下、本発明を、図面に示す実施例で説明する。
なお、本実施例ではコンバインの前進方向に向かって前側と後側をそれぞれ前、後といい、左側と右側をそれぞれ左、右ということにする。
図1と図2にコンバイン1の全体図を示しているが、走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行出来る構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部には図示しないエンジンと脱穀装置15、操縦席20およびグレンタンク30を搭載する。
刈取装置6は、刈取昇降シリンダ(図示せず)の伸縮作用により刈取装置6の全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈取りができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に後傾斜状にした穀稈引起し装置8を、その後方低部には刈刃(図示せず)を配置している。刈刃と脱穀装置15のフィードチェン14の始端部との間に、前部搬送装置、扱深さ調節装置、供給搬送装置などの搬送装置9を順次穀稈の受継搬送と脱穀装置15への扱深さ調節とができるように配置している。
搬送装置9の前部搬送装置には穀稈の穂先を左右に挟んで接触により通過を検出する穂先検出センサ10を設け、左右両方のセンサが接触を検出すると穂先側に寄り過ぎ、左センサが接触し右センサが非接触であれば適正位置、左右両方のセンサが接触しないと株元側に寄り過ぎ、と判定して扱深さ調節装置を左右に調整して供給搬送装置へ受け渡し、フィードチェン14に引継いで脱穀装置15の扱ぎ口に供給するが、扱深さ調節装置の調整範囲で穂先供給位置を修正出来ずに、穂先側に寄り過ぎ或いは株元側に寄り過ぎた状態が所定時間にわたって継続した場合には、後述する揺動棚51上の拡散ガイド88の脱穀処理物の移送方向に対する傾斜姿勢を自動的に変更する。
なお、穂先側に寄り過ぎた状態、すなわち深扱ぎ状態が継続すると穀粒の機外排出(収穫ロス)が生じるので、操縦席20に設けるモニタに警告表示したり、警報を鳴らしたりする構成とすると良い。また、深扱ぎ状態が継続すると脱穀装置15内で発生する排塵を吸引する吸引ファン91を高速回転させて吸引力を増すように構成すると良い。
コンバイン1の刈取作業は次のように行われる。まず、エンジンを始動して変速用、操向用などの操作レバー類をコンバイン1が前進するように操作し、刈取・脱穀クラッチ(図示せず)を入り操作して機体の回転各部を駆動しながら、走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。
圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7による分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元に刈刃が達して刈取られ、前部搬送装置に掻込まれて後方に搬送され、扱深さ調節装置、供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
穂先供給位置が調節された穀稈は、フィードチェン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15の扱ぎ口から穂先側から扱室66内に供給される。
脱穀装置15の扱室66に軸架された扱胴69は、その表面に多数の扱歯69aが設けられており、エンジンからの駆動機構(図示せず)により、図3の矢印B方向に回転する。扱室66に挿入された穀粒の付いた穀稈は、移動するフィードチェン14により図3の矢印A方向に移送されながら、矢印B方向に回転する扱胴69の扱歯69aと扱網74との相互作用により脱穀される。穀稈から分離された脱穀処理物は扱網74を通過して、揺動棚51で受け止められる。
図8から図11は、扱胴69の詳細を示している。
扱胴69に取り付ける扱歯69aは、V字状線材で同一形状であるが、取付方向を逆にすることで矢印B方向に回転する扱歯69aの前側接線角が鈍角α1であるものと直角α2であるもので構成し、扱歯69aの前側が摩耗すると向きを変えて取り付け可能である。
第一実施例としては、扱網74の内側に円弧状に突出する仕切金74aの前後或いは後側を前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとしその他を接線角が直角α2の扱歯69aとすることで、さらには前側接線角が鈍角α1の扱歯69aと前側接線角が直角α2の扱歯69aを同数とすることで、仕切金74aでの穀稈引っ掛りを少なくし他の部分では脱粒効果を発揮する。
第二実施例としては、扱室66内上部に扱歯69aをU字状に挟むように設ける切刃75に挟まれる扱歯69aは、前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとしその他を前側接線角が直角α2の扱歯69aとすることで整流効果と脱粒効果を良くする。
第三実施例としては、扱胴69全体の前側1/3〜1/4程度を前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとしその他を前側接線角が直角α2の扱歯69aとすることで穀稈の穂先量が多い部分で整流効果を良くする。
第四実施例としては、排塵処理室68への排塵処理室入口68aで前側接線角が直角α2の扱歯69aとしその他を前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとして、藁屑を排塵処理室68に取り込み易くする。
第五実施例としては、第四実施例とは逆に排塵処理室68への排塵処理室入口68aで前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとしその他を前側接線角が直角α2の扱歯69aとして、藁屑の持ち回りを少なくしながら遠心力で藁屑を排塵処理室68へ送り込むようにする。
第六実施例としては、扱室66の上部にささり粒回収室75を設けた構成で、ささり粒回収室75へのささり粒回収室入口75aで前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとしその他を前側接線角が直角α2の扱歯69aとして、遠心力による扱網74からの漏れ落ちを多くしてささり粒回収を良くする。
第七実施例としては、第六実施例と逆に、ささり粒回収室75へのささり粒回収室入口75aで前側接線角が直角α2の扱歯69aとしその他を前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとして、ささり粒回収を良くする。
第八実施例としては、排塵処理室68への排塵処理室入口68aで前側接線角が直角α2の扱歯69aとしその後方のささり粒回収室入口75aで前側接線角が鈍角α1の扱歯69aとして、排塵の取り込みとささり粒の回収が良くなる。
揺動棚51上の脱穀処理物は後方へ移動しながら、唐箕79からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒は第1チャフシーブ53と第2チャフシーブ54から選別網63を通過する。
扱網74は通常網で構成するが、目抜き鉄板としても良く、その後部に設ける目抜き孔の径を大きくしてその大径目抜き孔の下方で穀粒が多く落下する位置に第1チャフシーブ53を位置するようにしても良い。
揺動棚51は、扱室66の扱網74の下方に配置した移送棚52とその後方に配置した第1チャフシーブ53と第2チャフシーブ54と最後端部に配置した第3チャフシーブ55及び第1チャフシーブ53と第2チャフシーブ54の下方に配置する選別網63から構成されている。
第1チャフシーブ53は各シーブ53aの間隔が固定で、底面側に後述する前側スクレーパ34を設けていて、第2チャフシーブ54は、各シーブ54aの間隔を変更可能で、第3チャフシーブ55は、第1チャフシーブ53と同様に各シーブ55aの間隔が固定にしている。
第1チャフシーブ53と第2チャフシーブ54と第3チャフシーブ55は、揺動しながら各シーブ53a,54a,55a間から脱穀処理物を漏下させ、唐箕79からの送風により風力選別する点で共通しているが、脱穀処理物の搬送方向前方側の第1チャフシーブ53の方が後方側にある第2チャフシーブ54や第3チャフシーブ55に比べて各シーブ53aの大きさが小さく、第1チャフシーブ53のシーブ間隔A(図3)が第3チャフシーブ55のシーブ間隔Bの約半分程度に狭い構成である。
脱穀処理物の搬送方向前側の第1チャフシーブ53では脱穀処理物中における単粒の含有率が高いので、藁屑の漏下を抑えながら単粒だけを漏下させ、搬送方向後側の第3チャフシーブ55では脱穀処理物中における単粒の含有率が低いので、唐箕79からの送風を良くして、藁屑をより後方へ移送するためにこのような構成としている。
また、移送棚52と第1チャフシーブ53の上方に、移送棚52の右前側へ供給される二番処理物を移送棚52と第1チャフシーブ53上で右前から左後方へ拡散させる拡散ガイド88を設けている。
拡散ガイド88は、移送棚52の底面側に装着した制御モータ(図示省略)の垂直モータ軸89に取り付け、この垂直モータ軸89の回動によって、拡散ガイド88の垂直ガイド面を、移送棚52上の脱穀処理物の移送方向に対して左右方向へ傾斜角変更可能な構成とする。前記穂先検出センサ10によって、穂先側に寄り過ぎた状態が所定時間以上にわたって検出されると、拡散ガイド88の垂直ガイド面を左側へ傾斜させて脱穀処理物の株元側へのガイド量を増加させ、穂先検出センサ10によって、株元側に寄り過ぎた状態が所定時間以上にわたって検出されると、拡散ガイド88の垂直ガイド面を左側へ傾斜させて脱穀処理物の株元側へのガイド量を減少させて、脱穀処理物の層厚を左右方向で均等にする。
なお、拡散ガイド88を伸縮可能にして、穂先検出センサ10によって穂先側に寄り過ぎた状態が所定時間以上にわたって検出されると、拡散ガイド88を伸長させて株元側への脱穀処理物のガイド量を多くし、穂先検出センサ10によって株元側に寄り過ぎた状態が所定時間以上にわたって検出されると、拡散ガイド88を短縮して株元側へのガイド量を少なくして、脱穀処理物の層厚を左右方向で均等にする構成とすることも考えられる。
図示を省略するが、移送棚52の上側における左右両側の脱穀壁に、移送棚52上の塵埃を吸引する吸引ファンの吸引口をそれぞれ設け、穂先検出センサ10によって株元側に寄り過ぎた状態が所定時間以上にわたって検出されると、左側の吸引ファンの吸引風量を多くして、移送棚52上の脱穀処理物を左側すなわち穂先側に寄せるように構成することも考えられる。
そして、第1チャフシーブ53の前方に配置されている移送棚52は扱胴69の下方に配置して扱網74から落下する脱穀処理物と共に二番処理胴70から排出する二番処理物を受け止め得る構成になっている。
また、移送棚52の上方に拡散ガイド88の板面と直交する方向にセンサ支軸25を設け、このセンサ支軸25に前側を円弧状に膨らませた接触子44aを斜め後方へ向かって下り傾斜に吊り下げて固着している。接触子44aは、ピンで後方へ向かって約30°下り傾斜した姿勢から上方の支点越え位置まで回動するようにして、このセンサ支軸25の回動を層厚センサ43で検出して移送棚52上の脱穀処理物の厚みを検出する。
第1チャフシーブ53は、板状のシーブ53aを後方に向かって登り傾斜に配列したもので、各シーブ53aの裏側に当接する前側スクレーパ34をスクレーパ支持アーム36に設けている。各スクレーパ支持アーム36はシーブ53aの下側に横方向4列で、シーブ53aの底面側に設ける連結杆37で一体に連結している。スクレーパ支持アーム36の一つを前後方向に設ける揺動アーム31に枢支軸32で連結し、揺動アーム31の前端を縦支軸33に枢支し、揺動アーム31の前端で左右に張り出す駆動アーム38の両端部にワイヤ39,40を連結し、該ワイヤ39,40を駆動モータ(図示せず)に連結して、駆動モータで揺動アーム31を左右に揺動して前側スクレーパ34がシーブ35に付着する藁屑等を掻き落とすようにしている。
第3チャフシーブ55は、板状のシーブ55aを後方に向かって登り傾斜に配列したもので、各シーブ55aの裏側に当接する後側スクレーパ56をスクレーパ支持アーム57に設けている。各スクレーパ支持アーム57はシーブ55aの下側に横方向4列で、シーブ55aの底面側に設ける連結杆58で一体に連結している。スクレーパ支持アーム57の一つを前後方向に設ける揺動アーム59に枢支軸60で連結し、揺動アーム59の前端を縦支軸49に枢支し、揺動アーム59の前端で左右に張り出す駆動アーム48の両端部にワイヤ61,62を連結し、該ワイヤ61,62を駆動モータ(図示せず)に連結して、駆動モータで揺動アーム59を左右に揺動して後側スクレーパ56がシーブ55aに付着する藁屑等を掻き落とすようにしている。
第1チャフシーブ53の前側スクレーパ34は、第3チャフシーブ55の後側スクレーパ56よりも速く往復動作することで処理量が多くて付着する藁屑等を均等に掻き落とすようにしている。
第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の駆動モータは、前記層厚センサ43が移送棚52上の脱穀処理物の厚みが一定以上を検出することで、駆動するようにすることで、第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の詰まりを無くして選別機能の低下を防ぐ。
また、第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の駆動モータは、前記層厚センサ43が移送棚52上の脱穀処理物の厚みが一定以上を検出することで、駆動するようにすることで、第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の詰まりを無くして選別機能の低下を防ぐ。第1チャフシーブ53側の駆動モータが作動する脱穀処理物の厚みと第3チャフシーブ55の駆動モータが作動する脱穀処理物の厚みを異ならせても良い。
なお、一番揚穀筒に穀粒の水分率を検出する穀粒水分センサを設け、水分率が高い場合は、層厚センサ43の出力を見ることなく短時間で第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の駆動モータを駆動して、藁屑等を掻き落とすようにしても良い。
また、唐箕79の吹き出し口に設けるツインフラッパ78が動き始める際に第1チャフシーブ53の駆動モータを駆動するようにし、ツインフラッパ78が止まる際に第3チャフシーブ55の駆動モータを駆動するようにして処理量の増加に対応するようにしても良い。
また、可動の第2チャフシーブ54がシーブ間隔を開くタイミングで第1チャフシーブ53と第3チャフシーブ55の駆動モータを駆動するようにしたりシーブ間隔の開き具合によって駆動速度を変更したりしても良い。
図4には、第3チャフシーブ55に選別風を送る第2ファン47と風向板46を設ける構成を示し、第3チャフシーブ55に送る選別風を特に強くして藁屑等の付着を少なくしている。風向板46は脱穀量によって第3チャフシーブ55に送る選別風の強さを変更する。
また、揺動棚51は図示しない揺動棚駆動機構の作動により上下前後方向に揺動するので、脱穀処理物は矢印D方向(図4)に移動しながら、揺動棚51上に漏下した比重の重い穀粒は選別網63を矢印E方向に通過し、一番棚板64で集積され、一番螺旋65から一番揚穀筒28(図5)を経てグレンタンク30へ搬送される。グレンタンク30に貯留された穀粒は、縦オーガ18と横オーガ19(図2)を経由してコンバイン1の外部へ搬送される。
揺動棚51の上の脱穀処理物のうち軽量のものは、揺動棚51の揺動作用と唐箕79のファン79aによる送風に吹き飛ばされて揺動棚51から第1チャフシーブ53から第2チャフシーブ54に向けて矢印D方向に移動し、第3チャフシーブ55の上で大きさの小さい二番穀粒は矢印G方向に漏下して二番棚板85に集められ、二番螺旋86で二番揚穀筒(図示省略)へ搬送される。
二番穀粒は、正常な穀粒、枝梗粒、藁屑および藁屑の中に正常な穀粒が刺さっているササリ粒などの混合物であり、二番揚穀筒の中を二番揚穀筒螺旋により揚送されて、二番処理室入口から二番処理室67の上方へ放出される。
二番処理室67の下部に軸架する二番処理胴70はエンジンからの動力を伝動する駆動機構で図4の矢印J方向に回転する。二番穀粒は二番処理胴70に植設してある多数の処理歯70aに衝突しながら矢印I方向に進行する間に二番穀粒の分離と枝梗粒の枝梗の除去を行い、脱穀処理物の一部は二番処理胴70の下方に設けられた受網(図示せず)を通り抜けて選別室50へ直接漏下する。二番処理室67に供給された脱穀処理物の大部分は二番処理胴70の前端部まで送られて移送棚52へ排出されて、再び第1チャフシーブ53、第2チャフシーブ54方向に送られ、穀粒は第1チャフシーブ53、第2チャフシーブ54と選別網63を通り、一番螺旋65に集められる。
このように二番物を回収して移送棚52上に再び送り、第1チャフシーブ53、第2チャフシーブ54による再処理をすることにより、穀粒と藁屑との分離が良好になる。
なお、二番処理胴70の下方に第1チャフシーブ53が位置する場合は、脱穀処理物の落下が集中する位置に前側スクレーパ34が作用することで詰まりを無くすることが出来る。
また、選別網63の前や中間部や後部に自動スクレーパ付きの第四チャフシーブを設けると良い。第四チャフシーブは平板でなく丸棒や多角形棒で構成しても良い。自動スクレーパは可変速モータで脱穀処理物が多いと左右スクレープ動を増速したり脱穀装置15のオンオフに連動するようにしても良い。
また、自動スクレーパはコンバインの走行速度一定以下になったり、刈取装置6を上昇させたりした時、搬送装置9の穀稈センサがオフに代わって一定時間だけ左右スクレープ動を増速させても良い。
フィードチェン14に挟持された穀稈は、扱室66を図6の矢印A方向に進行して脱穀されて扱室66の終端に到達した後に、図6に示す矢印A1方向に搬送され、排藁処理室82に投入される。
また、扱室66の扱胴69終端部側に到達した脱穀処理物の中で、藁屑など短尺のものは、扱室66の扱胴69による脱穀処理物の搬送方向終端部と排塵処理室68の排塵処理胴71による脱穀処理物の搬送方向始端部とを連通する連通口101にある排塵処理室入口68aから矢印A2(図4)方向に投入されて、扱室66からの取り込みを良好にする螺旋71bの作用により排塵処理室68に入り、排塵処理室68では回転する排塵処理胴71の処理歯71aにより矢印K方向(図4)に搬送されながら処理される。なお、排塵処理胴71の上手側に螺旋71bが設けられ、排塵処理胴71の下手側に処理歯71aが設けられている。排塵処理胴71の扱室66側には格子状の排塵処理胴枠72(図7)が排塵処理胴71の下側及び扱室66側の外周に沿って設けられ、排塵処理室68の濾過体を構成している。
前記排塵処理胴枠72の後端72aは、排塵処理室68の後端68b(図3)よりも所定距離だけ前方に配置され、この排塵処理胴枠72の後端72aと排塵処理室68の後端68bとの間に、排塵処理室68の後端部に達した脱穀処理物を脱穀装置15の外部へ排出する第1排塵口102を、揺動棚51上に向かう斜め下方向および後方に向けて開口して設けている。
排塵処理室68に入った少量の穀粒を含む藁屑を主体とする脱穀処理物の中の漏下物(穀粒)は受け網76(図3)から揺動棚51上に漏下し、揺動棚51に設けられた第3チャフシーブ55に誘導されて二番棚板85から二番揚穀筒87を経由して二番処理室67に送られる。なお、同軸上にある二番処理胴70と排塵処理胴71の駆動は図示しないがエンジンからの駆動力がプーリを介して行われる。
図3に示すように、脱穀装置15の後部に脱穀処理物を吸引するための吸引ファン91を設け、排塵処理室68を含む脱穀装置15内で発生する排塵のうち、比重の軽い藁屑、枝梗および塵埃を含む空気を吸引ファン91の回転による吸引風で吸引し、第3排塵口92から矢印L方向へ吹き出して、コンバイン1の外部へ放出する。
一方、吸引ファン91の回転による吸引風で吸引されない脱穀処理物は揺動棚51の終端部である第3チャフシーブ55の後端に設けられ、脱穀装置15の後壁15aに形成された第2排塵口103からコンバイン1の外部に排出される。
揺動棚51上を後方へ移送されてきた藁屑で第1チャフシーブ53と第2チャフシーブ54や第3チャフシーブ55の間隙から濾過しないものは、揺動棚51の揺動や第3チャフシーブ55の移送作用によって第2排塵口103から脱穀装置15の外部に排出されるが、この藁屑中には穀粒がわずかに含まれることがあり、このように藁屑とともにコンバイン1の外部に排出される穀粒を3番穀粒と言い、3番穀粒が脱穀装置15の外部に排出されることを3番ロス(3番損失)、3番穀粒の回収ロスなどと言う。
また、排塵処理室68から揺動棚51の終端部に矢印M(図3)のように落ちた排塵(排塵物)のうち二番穀粒、3番穀粒など小径で比重の重いものは、揺動棚51の終端部の第3チャフシーブ55あるいは第2チャフシーブ54を矢印G方向へ通過して二番棚板85に漏下し、再び二番処理室67において処理される。
脱穀装置15の扱室66の終端に到達して脱穀された穀稈は、排藁チェーン80a(図6)および排藁穂先チェーン80bに挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の排藁処理室82に投入される。排藁処理室82内には排藁カッター刃81a、81bが設けられており、排藁カッター刃81a、81bにより切断された排藁は、排藁カッター刃81a、81bの下方であって、排藁処理室82の前壁部に基部が支持され、後方下り傾斜に設けられた板状の切断藁ガイド96(図3)により案内されて圃場に放出される。
次に、コンバイン1の操縦席20近傍に設ける角刈り制御ボタンについて説明する。
角刈り制御ボタンは、フィードチェン14の搬送速度を一時的に通常の搬送速度よりも速くするボタンで、圃場の際を直線で刈り取る場合に、図12の位置P1でボタンを押すとフィードチェン14の搬送速度が速くなることで排藁処理室82から排出される排藁の量が多くなり、一時的に図13の位置P2まで圃場への排藁散布密度が高くなりその後に排藁散布密度が低くなる部分が発生し、その後に通常の排藁散布密度となって圃場端P3まで刈取を進行する。角刈り制御ボタンをオンした位置P1から圃場端P3までの移動距離を速度と時間で算出してその距離を後進するが、後進距離は位置P1から圃場端P3までの移動距離と同じとして、位置P1まで後退したことをランプやブザーで作業者に知らせ、位置P1に戻るとコンバイン1を穀稈の植生する圃場内へ向けて方向変換して刈りこみ走行を開始する(図15のフローチャート作業)。すると、刈りこみ走行時に排藁散布密度が低い位置で刈取装置6の分草具7が作用することになって、排藁が分草作用に邪魔にならずに刈取を開始出来る。
6 刈取装置
9 搬送装置
10 穂先検出センサ
15 脱穀装置
51 揺動棚
66 扱室
69 扱胴
88 拡散ガイド

Claims (3)

  1. 刈取装置(6)で刈り取った穀稈の穂先側を脱穀装置(15)の扱室(66)に供給する搬送装置(9)と、前記扱室(66)で脱穀された脱穀処理物を選別する揺動棚(51)を備えた自脱型コンバインにおいて、
    前記搬送装置(9)によって扱室(66)に供給される穀稈の穂先位置を検出する穂先検出センサ(10)を設け、該穂先検出センサ(10)によって検出される穀稈の穂先位置が適正位置から外れて株元側或いは穂先側に寄り過ぎた状態が所定時間にわたって継続した場合に、前記揺動棚(51)上に設けた拡散ガイド(88)の脱穀処理物の移送方向に対する傾斜姿勢を変更して前記揺動棚(51)上を移送される脱穀処理物の層厚を均等にする構成としたことを特徴とする自脱型コンバイン。
  2. 前記穂先検出センサ(10)によって穀稈の穂先位置の株元側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、前記拡散ガイド(88)の傾斜姿勢が脱穀処理物を穂先側に寄せる姿勢に制御される構成とした請求項1に記載の自脱型コンバイン。
  3. 前記穂先検出センサ(10)によって穀稈の穂先位置の穂先側への寄り過ぎ状態が所定時間にわたって検出された場合に、前記拡散ガイド(88)の傾斜姿勢が脱穀処理物を株元側に寄せる姿勢に制御される構成とした請求項1に記載の自脱型コンバイン。
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