JP2008271788A - コンバイン - Google Patents

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Shigeo Kobayashi
繁夫 小林
Yoshimasa Matsuda
善正 松田
Masami Osaki
正美 大崎
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】コンバインの旋回時に唐箕の吸気口を確実に閉じる動作が可能なシャッター80を備えて脱穀で得た穀粒が排塵として機外に放出されてロスされることを防ぐことができる脱穀装置を提供すること。
【解決手段】脱穀装置15で穀稈から穀粒を脱粒させた後に、送風選別するための唐箕79の両側に位置する壁面に吸気口54を開閉するためのシャッター80の回動支点80aに対して吸気口54とは反対側のシャッター80の端部に刈取装置6が上動するとシャッター80が回動して吸気口54を閉じ、刈取装置6が下動するとシャッター80が回動して吸気口54を開くように刈取装置6の上下動に連動するスプリング25とワイヤ26を接続している。またスプリング25とワイヤ26を刈取装置6の上下動用の支持機構を構成する刈取アーム24の端部に接続し、刈取装置6で刈り取った穀稈を導入する脱穀装置15の入口部に配置する入口漏斗13を刈取アーム24の上方に配置する。
【選択図】図8

Description

本発明は、穀稈を刈り取り、脱穀するコンバインに関する。
コンバインは穀稈の刈取装置と、脱穀装置と、脱穀後一時的に穀粒を貯留するグレンタンクと、グレンタンクに貯留されている穀粒を排出するオーガなどから構成される。
脱穀装置の主脱穀部である扱室には刈取装置で刈り取った穀稈がフィードチェンにより供給され、穀稈は扱室に軸架された扱胴の表面に多数設けられた扱歯と扱網との相互作用により脱穀される。穀稈から分離された被処理物(穀粒や藁くず)は扱網を通過して、選別室の揺動棚で受け止められ、二番穀粒(二番物という場合がある)や藁屑などを分離して穀粒のみをグレンタンクに搬送する。
二番穀粒は扱室の側方に設けられた二番処理室に送られ二番処理胴により穀粒、枝梗粒などに分離され、再び揺動棚に落下して比重選別や送風選別されて穀粒、藁屑などに分離される。扱室で発生した藁くずなど短尺のものは排塵処理室に搬送され、排塵処理胴により処理される。
脱穀装置の中で最初に穀稈が挿入される扱室においては、被処理物が搬送されながら扱胴が回転することで穀稈の大部分が脱穀される。そして、扱室から落下する被処理物は、選別室において、上下前後方向に揺動する揺動棚上を移動しながら、後方のシーブで唐箕からの送風を受けて風力選別される。
選別室においては、揺動棚上を移動してきた被処理物や扱室から落下する被処理物を濾過選別し、排藁などは機外に排出し、枝梗粒や穂切れ粒、稈切れ粒などと単粒とを分別して枝梗粒や穂切れ粒、稈切れ粒のみ二番処理室に送り、単粒はグレンタンクへ送る。
下記特許文献1などに開示された脱穀装置では旋回時に唐箕の周りに設けられた吸気口から取り込む吸気量を減らすシャッターを閉じて唐箕の回転数を一段落とすことで唐箕風を少なくして被選別物量の減少に応じた適度の選別風することで多くの穀粒が機外に飛散されることを防いでいる。
特開2001−95366号公報
上記特許文献1記載の構成によれば、コンバインの旋回時に穀粒が機外に飛散されることは防ぐことができるが、刈取装置とフィードチェンの駆動が停止するとシャッターを閉じるためのワイヤーが作動するという構成であり、その具体的な構成が開示されていない。
そこで、本発明の課題は、コンバインの旋回時に唐箕の吸気口を確実に閉じる動作が可能なシャッターを備えた脱穀装置を提供することである。
上記課題は次の解決手段により解決できる。
請求項1記載の発明は、上下動自在の刈取装置(6)と、脱穀後の処理物を送風選別するための唐箕(79)を備えた脱穀装置(15)とを設けたコンバインにおいて、前記唐箕(79)の両側に設けた吸気口(54,54)を開閉するためのシャッター(80,80)を設け、該シャッター(80,80)の回動支点(80a,80a)に対して吸気口(54,54)とは反対側のシャッター(80,80)の端部に、前記刈取装置(6)が上動するとシャッター(80,80)が回動して吸気口(54,54)を閉じ、前記刈取装置(6)が下動するとシャッター(80,80)が逆方向に回動して吸気口(54,54)を開くように、刈取装置(6)の上下動に連動するスプリング(25,25)とワイヤ(26,26)を接続したコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記スプリング(25,25)とワイヤ(26,26)を刈取装置(6)の上下動用の支持機構を構成する伝動ケース(17)と一体の刈取アーム(24,24)の端部に接続し、該刈取アーム(24,24)を脱穀装置(15)の入口部に配置する入口漏斗(13,13)の下方に配置した請求項1記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、刈取装置6の上下動に連動してシャッター80,80が開閉する構成とし、コンバインを旋回させるために刈取装置6を上昇させるとシャッター80,80が閉じて唐箕79の風速を落とし、脱穀で得た穀粒が藁屑等と共に機外に放出されて収穫損失となることが少なくなり、刈取作業時には唐箕シャッター80,80を開ける事で、選別性能を向上させる。また、刈取装置6側にスプリング25,25を介してワイヤ26,26を連結し、該ワイヤ26,26の先端に端部を連結されているシャッター80,80が吸気口54,54を閉じる構成であるので、シャッター80,80の作動部に無理な力が掛からない。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、刈取アーム24,24の端部にワイヤー26,26を取り付けることでワイヤー26,26のストロークを少なくして、刈取装置6の上下動を感知できる。また、刈取アーム24,24を入口漏斗13,13の下方に配置することで刈取アーム24,24に藁屑が堆積することを防止でき、作動状態を円滑に維持することができる。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1には本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図2には図1のコンバインの右側面図を示し、図3には図1のコンバインの平面図を示し、図4には図1のコンバインの正面図を示し、図5には図3の脱穀装置の背面図を示し、図6には図5の脱穀装置の背面図を示し、図7には図1のコンバインの脱穀装置の扱胴などの処理胴を含む部分の一部切り欠き平面図を示す。
なお、本明細書ではコンバインの前進方向を前、後進方向を後、前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右という。
コンバイン1の走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン(図示せず)、脱穀装置15、操縦席20およびホッパ30を搭載する。
刈取装置6は、刈取昇降シリンダ10の伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈取りができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に傾斜状にした穀稈引き起こし装置8を、その後方底部には刈刃11を配置している。刈刃11と脱穀装置15のフィードチェン14の始端部との間に、図示しない前部搬送装置、扱深さ調節装置、供給搬送装置などを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
コンバイン1の刈取装置6の作動は次のように行われる。まず、エンジン(図示せず)を始動して変速用、操向用などの操作レバー16(図3)をコンバイン1が前進するように操作し、刈取クラッチレバー17a・脱穀クラッチレバー17b(図3に記入し、添付しました。)を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引き起こし装置8の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃11に達して刈取られ、前部搬送装置に掻込まれて後方に搬送され、扱深さ調節装置、供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
次いで、穀稈は供給搬送装置からフィードチェン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給される。脱穀装置15は、上側に扱胴69を軸架した扱室66を配置し、扱室66の下側に選別室50を一体的に設け、供給された刈取穀稈を脱穀、選別する。
脱穀装置15に供給された穀稈は、挟扼杆12とフィードチェン14に挟持されながら主脱穀部である扱室66に挿入され、扱室66に軸架され回転する扱胴69の多数の扱歯69aにより脱穀され、被処理物(穀粒や藁くず)は脱穀装置15内の選別室50の揺動棚51で受け止められ、上下前後方向に揺動する揺動棚51上を寄せ板(図示せず)で揺動棚51の幅方向に均一な層厚になるように拡散されて後方へ送られながら、唐箕79からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒はシーブ53および選別網63から漏下して、一番棚板64上を流下し、一番螺旋65aから搬送螺旋(図示せず)を内蔵している一番揚穀筒65(図6)を経てホッパ30へ搬送され、このホッパ30に一時貯留される。
脱穀装置15の扱室66の終端に到達した脱穀された残りの穀稈で長尺のままのものは、排藁チェーン(図示せず)に挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の排藁処理室95の藁用カッター81a、81b(図5)に投入された後、切断され、圃場に放出される。
ホッパ30内に貯留した穀粒を排出シュータ19a(図2)から籾袋に排出する。刈取装置6で刈り取った穀稈は刈取装置6に装着された扱深さ調節装置で扱深さなどが調節され、脱穀装置15の主脱穀部である扱室66内に挿入される。扱室66に軸架された扱胴69は、その表面に多数の扱歯69aが設けられており、エンジン(図示せず)からの動力が扱胴69の回転軸(図示せず)に伝達され、回転する。
扱室66に挿入された穀粒の付いた穀稈は、移動するフィードチェン14とフィードチェン挟扼杆12(図1、図4)との間に挟扼され、後方に移送されながら、回転する扱胴69の扱歯69aにより脱穀される。穀稈から分離された被処理物(穀粒や藁くず)は図示しない扱網を通過して、揺動棚51で受け止められる。
揺動棚51は扱室66の扱網の下方に配置した移送棚52とその後方に配置した上方のシーブ53とその下方の選別網63とストローラック62などから構成されている。
扱室66の前方の約1/3の領域で漏下する脱穀初期に脱粒した穀粒は単粒であり、夾雑物も含んでいないので図5などに示すシーブ53上で粗選別する必要が無く、直接選別網63で唐箕79からの送風により風選することができ、シーブ53の負荷を軽くし、能率的な脱穀が可能となる。
また、揺動棚51は揺動棚駆動機構(図示せず)の作動により上下前後方向に揺動するので、被処理物は矢印A方向(図5)に移動しながら、移送棚52上に漏下した比重の重い穀粒は選別網63を矢印B方向に通過し、一番棚板64で集積され、一番螺旋65aから一番揚穀筒65を経てホッパ30へ搬送される。ホッパ30に貯留された穀粒は、シャッターの開放操作によって排出シュータ19aに装着された籾袋に充填される。
揺動棚51の上の被処理物のうち軽量のものは、揺動棚51の揺動作用と唐箕79のファン79aによる送風に吹き飛ばされて、移送棚52からシーブ53に向けて矢印A方向(図5)に移動し、シーブ53の目合いを通過する大きさの小さい二番穀粒と、このシーブ53に続くストローラック62(図6)の隙間から漏下する藁屑の混じった二番穀粒とは矢印C方向に漏下して二番棚板85上を流下し、二番螺旋86の設置部分に集められ、二番還元筒87へ搬送され、二番還元筒87から二番処理室58(図7)の後部に送られて、二番処理胴70の螺旋70aで前方へ移送されながら処理される。さらに軽いものは排塵ファン91で矢印D方向(図3)の機外に排出される。
なお、図5〜図7に示すように排藁処理室95には排塵ファン91からの吹き出し風を後述する分離板93、案内板94、風ガイド97、及び傾斜板98に沿う方向に誘導する排出ガイド99(図5)が設けられている。
図5及び図7に示すように扱胴69に隣接して二番処理胴70を配置し、該二番処理胴70は扱室66を構成する壁面の前壁である前板66aと中板66bとの間に設けている。なお、中板66bは二番処理胴70の後端部に位置し、該中板66bと後板66cとの間に連通口66xを形成する。即ち、中板66bは、二番処理室58側と排塵処理室59側とを仕切る壁となる。
前記二番穀粒(二番物)は、正常な穀粒、枝梗粒、藁くずなどの混合物であり、二番還元筒87の中を二番螺旋により上方に揚送されて、二番処理室58の後端上部に開口した入口から斜め前方へ向けて放出される。前記二番処理室58の下部に軸架する二番処理胴70に設けられた二番処理螺旋(螺旋体)70aによって前方側へ搬送される間に穀粒の分離と枝梗粒からの枝梗の除去を行い、一部の被処理物は漏下して揺動棚51に落下して扱室66からの被処理物と合流して再選別される。
なお、扱室66の被処理物搬送方向終端部に到達した被処理物は、図7に示す連通口66xから矢印A方向に搬送されて排塵処理室59に入り、該排塵処理室59では回転する排塵処理胴71(二番処理胴70と同軸)の螺旋体71aにより搬送されながら解砕、処理される。この被処理物中には、少量ながら枝梗の付着した穀粒が含まれており、この枝梗付着粒および小さな藁屑は、格子状の受け網(濾過部材)72(図6)を漏下して揺動棚51に落下する。
さらに詳細に説明すると、揺動棚51におけるシーブ53の前部から選別網63上へ漏下した被処理物は、唐箕79からの選別風を下側から受けて細かな藁屑が吹き飛ばされながら後方に移送され、この移送中に選別網63から漏下したものが一番螺旋65aに取り込まれる。このように、選別網63から漏下して一番螺旋65aに取り込まれる被処理物は、枝梗付着の少ない穀粒(清粒)が主である。
一方、この選別網63から漏下しないものは、この選別網63上を後方へ移送されて該選別網63の後端部から二番螺旋86側に供給される。選別網63から漏下せずに二番螺旋86側に供給される被処理物は、枝梗付着粒や小さな藁屑等が主である。
また、シーブ53の前部から漏下しない被処理物は、このシーブ53上を後方へ移送されて該シーブ53の後部から漏下して、二番螺旋86側に供給される。このように、シーブ53の後部から漏下して二番螺旋86に取り込まれるものは、主として藁屑である(僅かに穀粒も含まれる)。これら枝梗付着粒や藁屑を二番還元して再処理する。
また、シーブ53の後端まで移送されたものは、矢印D方向(図5)にそのまま脱穀装置15の外へ排出される。この中には僅かな穀粒が含まれていることがあり、この量(比率)によって、脱穀装置15の選別精度が評価される。
このように、一番螺旋65a又は二番螺旋86にはそれぞれ、主に清粒、枝梗付着粒、藁屑といった大きさ(目合いを漏下するか否か)及び形状(選別風の影響を受け易いか)によって選別された被処理物が供給される。
また、排塵処理室59の後端部から外部へ排出される排塵物と、選別室50の後端部から外部へ排出される排塵物とを、該揺動棚51の後端部の幅方向いっぱいに後下がりの傾斜状に取り付けた一枚の分離板93と該分離板93の上に背面視右下がり状に配置した複数の案内板94によって、後部左右のいずれか一方の側(本実施例では右側)へ放出案内できるように構成している。
このように、複数の案内板94は排塵処理室59と選別室50の双方からの排塵物を受けて分散するようにしている。
また、分離板93の下方から後部が分離板93の仮想延長線よりも後方に来るように構成した揺動棚51の幅方向いっぱいに後下がりの傾斜状に取り付けた傾斜板98を設け、該傾斜板98の後部が分離板93の仮想延長線よりも後方に来るように構成し、この傾斜板98の上面に一枚以上の風ガイド97を背面視右下がり状に設けている。
上記構成により排塵処理室59と選別室50からの排塵物を圃場に均分に排出でき、窒素分の圃場のバラツキを防げる。
即ち、揺動棚51の後端部に設けた傾斜板98の後部が、分離板93の仮想延長線よりも後側に配置されるため、揺動棚51の後端部から傾斜板98の上を流下する排塵物に排塵ファン91の風を効果的に作用させて既刈側の圃場面(コンバイン1の右側の圃場)に分散して排出できる。これにより圃場面上に排出された藁屑の層厚の偏りを少なくでき、この藁屑を堆肥とした土質の偏りを小さくして安定した収量を得ることができる。
また、傾斜板98の上に背面視で右下がりの風ガイド97を設けているが、該風ガイド97は背面視で風ガイド97の始端部が扱胴69の中心軸と排塵処理胴71の中心軸との間に来るように構成した。
これにより、扱室66の後端の排稈口(脱穀後の排藁の穂先部が出ていくところ)から排出される扱室排塵物と排塵処理室59からの排塵物とを、コンバイン1の右側(既刈側)へ円滑に排出できる。
また、風ガイド97と傾斜板98とを排藁カッター81bの回転刃の下側に来るように配置しているので、排藁カッター81bによる切藁を圃場に均分に拡散でき、窒素分の圃場のバラツキを防げる。
さらに、背面視において風ガイド97の始端部が扱胴69の回転軸と後側板始端部100(図6)とのほぼ中間に来るような構成にした。なお、後側板始端部100は扱胴69の後側を軸支する板であり、扱室66の後側壁となるものである。
このような構成により、扱室66からの扱室排塵物と排塵処理室59からの排塵物を圃場に均分に排出でき、窒素分の圃場のバラツキを防げる。
また、風ガイド97の始端部が複数配置されるストローラック62(図6)のほぼ中央部に来るようにしているので、排塵処理室59からの排塵物を圃場に均分に排出でき、窒素分の圃場のバラツキを防げる。
このように藁が腐敗すると窒素分が多くなり、窒素分が多いと土壌が酸性になって腐食しやすいので、窒素分を圃場面に均一分散して肥料成分として有効に活用することができる。
図1と図3と図8の唐箕吸気口部分の右側面図と図9の刈取装置6の伝動ケース17の部分の拡大図と図10の要部左側面図に示すように、唐箕79の両側面の選別室壁面(脱穀装置側壁)に設けた吸気口54,54の近傍には回動支点80a,80aを中心に回動するプレート状のシャッター80,80を設け、刈取装置6に連動してシャッター80,80が開閉する構成とし、コンバインが旋回中は刈取装置6を上昇させるとシャッター80,80が閉じる構成としている。
シャッター80,80が閉じると唐箕79の風速を落とし、脱穀で得た穀粒が排塵として機外に放出されてロスされることがない。また、刈取作業時には唐箕シャッター80,80を開ける事で、選別性能を向上させる。
また、両方のシャッター80,80を刈取装置6の上下動と連動させる機構を脱穀装置15の右側だけに設けてある。これは図10に示すように脱穀装置15の左側には選別部を連動して駆動する選別ベルト57、唐箕駆動ベルト78等が設けているだけでなく、フィードチェン14もあり、藁屑の落下及びベルトとの干渉が予想されるからである。
コンバインの旋回時に刈取装置6の伝動ケース17をA方向(図1)に上昇させると、該伝動ケース17の回動中心部に該伝動ケース17に直交する方向に設けられる刈取入力ギアケース23、23に一体的に取り付けられる、前記伝動ケース17に直交する方向に伸びている刈取入力ギアケース23,23と一体的に刈取アーム24,24が設けられており、該刈取アーム24,24にはスプリング25,25を介してワイヤ26,26がB方向(図1)に下降し、該ワイヤ26,26の先端に端部を連結されているシャッター80,80が吸気口54,54を閉じる構成である。
このように、スプリング25,25を介してワイヤ26,26を取り付ける事で、刈取装置6をマイナス刈り状態にした時(刈取装置6の分草具7をクローラ4の接地面よりも下側に下げた状態のとき)にスプリング25,25が伸びるので、シャッター80,80の作動部に無理な力が掛からない。また、刈取アーム24,24の先端にワイヤ26,26を取り付けることでワイヤ26,26のストロークを少なくして、刈取装置6の上下動を感知できる。
また、図9に示すように、シャッタ作動部にシャッター80,80が吸気口54,54を閉じる方向に作用するアシストスプリング28,28を設けることでワイヤ26,26を緩めた時に、シャッター80,80が素早く吸気口54,54を閉めることができる。
図9に示すように、刈取アーム24,24を入口漏斗13,13の下方に配置した構成にすると、刈取アーム24、24に藁屑が堆積することを防止できる。
また、前記スプリング25,25の引張り荷重をアシストスプリング28,28の引張り荷重より強くした構成とすることで、刈取装置6を上昇させた時にシャッター80,80を素早く、スムーズに閉じることができる。
図11に脱穀装置15の要部背面図を示すように、唐箕シャッター80,80を唐箕安全カバー29,29の内側に設けている。唐箕安全カバー29,29は、唐箕79への空気吸入効率の関係で唐箕吸気口54,54から、100mm以上離して設ける事が多い。唐箕シャッター80,80を唐箕安全カバー29,29内で、唐箕79の吸気口54,54の近くに設けることで、シャッター効果が大きくなる。
また、コンバイン旋回時に排出されるコーナーロスを抑制するためには、唐箕風量を若干少なくすることで有効であるので、唐箕79の両側の吸気口54,54の上側のみを塞ぐために、シャッター80,80で唐箕の両側の吸気口54,54の上側のみを塞ぐようにプレート56,56をそれぞれ吸気口54,54に配置している。
また、図12には矢印A方向から見た図を示すが、大型コンバインは、強度上唐箕吸気口54,54の前後に補強部材33,33を設けているが、この補強部材33,33と同じ高さのプレート34,34を取り付けることにより、唐箕シャッター80,80との隙間をなくすことで、シャッター80,80を閉じた時の効果をより大きくすることができる
本発明の脱穀装置はコンバインなどの収穫した穀粒の処理装置に利用できる。
本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示す。 図1のコンバインの右側面図を示す。 図1のコンバインの平面図を示す。 図1のコンバインの正面図を示す。 図1のコンバインの脱穀装置の内部構造図を示す。 図5の脱穀装置の背面図を示す。 図1のコンバインの脱穀装置の扱胴などの処理胴を含む部分の一部切り欠き平面図を示す。 図5の脱穀装置の唐箕吸気口部分の右側面図である。 図1のコンバインの刈取装置の伝動ケースの部分の拡大図である。 図5の脱穀装置の唐箕吸気口部分の左側面図である。 図5の脱穀装置の要部背面図である。 図5の脱穀装置の唐箕吸気口部分の要部平面図である。
符号の説明
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
6 刈取装置 7 分草具
8 穀稈引き起こし装置 11 刈刃
12 フィードチェン挟扼杆 13 入口漏斗
14 フィードチェン 15 脱穀装置
17 刈取装置伝動ケース 18 縦オーガ
19 横オーガ 19a 排出シュータ
20 操縦席 23 刈取入力ギアケース
24 刈取アーム 25 スプリング
29 唐箕安全カバー 30 ホッパ
33 補強部材 34 プレート
35 キャリア 50 選別室
51 揺動棚 52 移送棚
53 シーブ 54 吸気口
57 選別ベルト 58 二番処理室
59 排塵処理室 62 ストローラック
63 選別網 64 一番棚板
65 一番揚穀筒 65a 一番螺旋
66 扱室 66a 前板
66b 中板 66c 後板
66x 連通口 69 扱胴
69a 扱歯 70 二番処理胴
70a 二番処理螺旋 71 排塵処理胴
71a 螺旋体 72 受け網
78 唐箕駆動ベルト 79 唐箕
79a 唐箕ファン 80 シャッター
81a,81b 排藁カッター
85 二番棚板 86 二番螺旋
87 二番還元筒 91 排塵ファン
93 分離板 94 案内板
95 排藁処理室 97 風ガイド
98 傾斜板 99 排出ガイド
100 後板側始端部 101 燃料タンク
102 プレート 103 タンク固定バンド
103a 穴 104 ボルト
105 ナット 107 ネジ
108 L字プレート 108a 穴

Claims (2)

  1. 上下動自在の刈取装置(6)と、脱穀後の処理物を送風選別するための唐箕(79)を備えた脱穀装置(15)とを設けたコンバインにおいて、
    前記唐箕(79)の両側に設けた吸気口(54,54)を開閉するためのシャッター(80,80)を設け、該シャッター(80,80)の回動支点(80a,80a)に対して吸気口(54,54)とは反対側のシャッター(80,80)の端部に、前記刈取装置(6)が上動するとシャッター(80,80)が回動して吸気口(54,54)を閉じ、前記刈取装置(6)が下動するとシャッター(80,80)が逆方向に回動して吸気口(54,54)を開くように、刈取装置(6)の上下動に連動するスプリング(25,25)とワイヤ(26,26)を接続したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記スプリング(25,25)とワイヤ(26,26)を刈取装置(6)の上下動用の支持機構を構成する伝動ケース(17)と一体の刈取アーム(24,24)の端部に接続し、該刈取アーム(24,24)を脱穀装置(15)の入口部に配置する入口漏斗(13,13)の下方に配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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