JP2001103833A - 汎用コンバインの還元処理構造 - Google Patents

汎用コンバインの還元処理構造

Info

Publication number
JP2001103833A
JP2001103833A JP28788499A JP28788499A JP2001103833A JP 2001103833 A JP2001103833 A JP 2001103833A JP 28788499 A JP28788499 A JP 28788499A JP 28788499 A JP28788499 A JP 28788499A JP 2001103833 A JP2001103833 A JP 2001103833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
conveyor
threshing
general
sorting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28788499A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuhei Hirata
修平 平田
Takamasa Nakamura
隆正 中村
Hidekazu Kato
英一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd, Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP28788499A priority Critical patent/JP2001103833A/ja
Publication of JP2001103833A publication Critical patent/JP2001103833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行装置上に選別装置を載置し、その上方に
左右方向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置した
汎用コンバインにおいて、一度に大量の穀稈を処理する
場合には、選別装置でも大量の脱穀物を選別する必要が
あり、このような状況下で、選別装置の上に更に還元コ
ンベアにより前記二番物が投入されると、投入位置には
大量の二番物が集中し堆積するため、湿気を含む藁屑等
があると簡単に目詰まりが発生し、穀粒の回収効率が著
しく低下したり、あるいは、二番物に大量の枝梗付着穀
粒が含まれる場合には、従来のように二番物を選別装置
の前部に還元するだけでは枝梗の分離ができない、とい
う問題があった。 【解決手段】 二番物を、前位置にある第一ロータ21
の脱穀開始端に還元する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおい
て、選別装置で選別した二番物を確実に再処理すると共
に穀粒の回収効率を向上させて、脱穀部における脱穀性
能を向上する還元処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行装置上に選別装置を載置
し、その上方には、左右方向に軸芯を有するロータを前
後平行に複数配置した汎用コンバインにおいては、前記
走行装置より前方に配置した刈取装置により穀稈が刈り
取られ、刈り取られた穀稈は脱穀装置に搬送され、該脱
穀部に配した第一ロータ及び第二ロータの回転によって
移送されながら脱穀されていた。この時の脱穀物は、脱
穀装置下方に配した選別装置において、揺動選別と風選
別とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、選別
後の一番物はグレンタンク内に貯留され、藁屑は機体後
方より排出され、穀粒以外に藁屑等も含んだ二番物は、
還元コンベアを介して前記選別装置の前部に還元され、
再選別されるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコンバ
インにおいて収穫能力を高めるために脱穀装置に一度に
大量の穀稈が処理された場合は、選別装置でも大量の脱
穀物を選別する必要があり、このような状況下で、選別
装置の上に更に還元コンベアにより前記二番物が投入さ
れると、投入位置には大量の二番物が集中し堆積するた
め、湿気を含む藁屑等があると簡単に目詰まりが発生
し、穀粒の回収効率が著しく低下する、という問題があ
った。
【0004】また、稲の品種によっては穀粒の枝梗の弾
性が大きく、二番物に大量の枝梗付着穀粒が含まれる場
合には、従来の如く二番物を選別装置の前部に還元して
前記揺動選別と風選別だけで選別する方法では、大部分
がそのまま二番物として選別されるため、再度還元コン
ベアを介して選別装置の前部に還元される結果となり、
何度繰り返しても二番物を減少させることができない、
という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
走行装置上に選別装置を載置し、その上方には、左右方
向に軸芯を有するロータを前後に平行に配置した汎用コ
ンバインにおいて、前記選別装置で選別された二番物
を、前位置にある第一ロータの脱穀開始端に還元する構
成としたものである。
【0006】請求項2においては、走行装置上に選別装
置を載置し、その上方には、左右方向に軸芯を有するロ
ータを前後に平行に配置した汎用コンバインにおいて、
前記選別装置下部には選別された二番物を機体側方まで
搬送する二番コンベアを配置し、該二番コンベアの終端
には還元コンベアの後端を連結し、該還元コンベアは、
前位置にある第一ロータの側方まで延出すると共に、送
り込み装置を介して前記第一ロータの脱穀開始端に連結
させたものである。
【0007】請求項3においては、請求項2記載の送り
込み装置は、コンベア軸の外周面に螺旋状のスクリュー
を固設したスクリュータイプとしたものである。
【0008】請求項4においては、請求項2記載の送り
込み装置は、コンベア軸の外周面に一枚又は複数枚の板
状の羽根体を半径方向に突設した羽根タイプとしたもの
である。
【0009】請求項5においては、請求項2記載の送り
込み装置は、前記脱穀開始端のうち、ロータ下面と受網
との間に連結させたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は汎用コンバインの全体側面一部
断面図、図2は同じく全体平面一部断面図、図3は脱穀
部及び選別装置の側面断面図、図4は還元処理部の背面
模式図、図5は同じく側面図、図6は同じく平面図、図
7は同じく部分側面一部断面図、図8は同じく部分平面
一部断面図、図9は別形態の送り込み装置を有する還元
処理部の部分側面一部断面図、図10は同じく部分平面
一部断面図である。
【0011】まず、本発明に係わる汎用コンバインの全
体構成について、図1乃至図3により説明する。クロー
ラー式走行装置1上に機枠フレーム13が搭載され、該
機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀部18と、エ
ンジン48等を収納するエンジンルーム49が載置固定
され、脱穀部18上には穀粒を均等分散させるためのレ
ベリングディスク101とガイド板116とを内設する
グレンタンク30が配置され、該グレンタンク30側部
にはその内部に貯留された穀粒を排出する排出オーガ4
0が配置されている。また、前記機枠フレーム13より
前方に刈取部8が突出されている。刈取部8はプラット
ホーム2内に横送りオーガ3を左右方向に収納し、回転
駆動することによって穀稈を略左右中央に集めるように
している。前記プラットホーム2前端下部には刈刃4が
横設され、該刈刃4の前上方には掻込リール5が配設さ
れている。前記プラットホーム2の両側の後部上に昇降
リンク6の後部が枢支され、該昇降リンク6の前端に前
記掻込リール5が回転自在に支持され、油圧モーター等
によって掻込リール5が回転駆動される。また、前記プ
ラットホーム2の両側前端には分草板7が配設されてい
る。
【0012】前記刈取部8と脱穀部18の間には搬送装
置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10
内にコンベア11が収納され、前記プラットホーム2の
後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前
記横送りオーガ3のスクリュー羽根の送り終端位置に合
わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該
フィーダハウス10の後端は、脱穀入口12に連通され
ており、該脱穀入口12前方には左右水平方向に回転軸
心を有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制
的に脱穀部18へ送るようにしている。フィーダハウス
10の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持さ
れている。そして、フィーダハウス10の下面と機枠フ
レーム13との間には図示せぬ油圧シリンダーを介装し
て、刈取部8を昇降可能としている。さらに、前記フィ
ーダハウス10とビータ34の上方には運転席15や操
向ハンドル16等を収納したキャビン17を配置し、該
キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して
視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側
より乗り降りできるようにしている。
【0013】また、前記フィーダハウス10、ビータ3
4及び脱穀入口12は、機体の進行方向に向かって左側
寄りに設けられ、該脱穀入口12は第一ロータ(前ロー
タ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀部18の第一
ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしてい
る。
【0014】前記脱穀部18は、第一ロータ21と第二
ロータ22と受網23・24等からなり、前記機枠フレ
ーム13上部に収納されている。前記第一ロータ21と
第二ロータ22は略同じ形状に構成されており、筒の外
周は、周囲に図示せぬ複数の扱歯を有するスクリュー羽
根21a・22aを設けたスクリュー型に構成されて、
軸心は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置され
ている。前後方向に軸芯を有するロータを配置した脱穀
部では前後方向に長くなるが、本実施例の如く左右に軸
芯を有するロータ21・22を設けた脱穀部18では前
後方向に短くすることができ、選別装置19後部の上方
の空間を利用してエンジンルーム49を設けることがで
き、効率良くレイアウトができる。
【0015】前記第一ロータ21と第二ロータ22の下
方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロー
タ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー3
5・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成
している。また、第一ロータ21下方の受網23右側の
後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロー
タ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部
23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ2
2の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。更に、
前記受網24の左後部に排出口24aが開口されてい
る。
【0016】更に、前記上部カバー35・36の水平状
に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が
左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー3
5・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に
枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作
することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ
22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わ
せた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用
性のある脱穀部18が構成されるのである。
【0017】また、第一ロータ21のスクリュー羽根2
1aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左
側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ
21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板
状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同
様に第二ロータ22のスクリュー羽根22aは、第二ロ
ータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に
形成され、スクリュー羽根22a終端部より左側の排出
口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b
・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り
羽根22b・22b・・で送って排出口24aより排出
するようにしている。
【0018】このような構成において、フィーダハウス
10から脱穀入口12へ刈り取った穀稈が送られると、
第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送
されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端
に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロー
タ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によ
って左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の
左端に送られると、排出口24aより落下される。
【0019】該排出口24a下部から後下方にはガイド
プレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の
上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的
に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられてい
る。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に
比べ外径を小さくしたコンパクトとし組立容易な形状と
し、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転
速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21
・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す
性能を高めている。
【0020】前記排稈ビータ61は、左端部が排出口2
4aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出
口24a右端部よりさらに右側に延出し、排出口24a
より排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビ
ータ61後方の吸引ファン92に取り込まれ、機体後端
部に左右に全幅に渡って横架されたチッパー式のスプレ
ッダー62に受け継いで、該スプレッダー62の複数の
鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出
される構成となっている。
【0021】また、前記脱穀部18下方には選別装置1
9が配置され、その構成は、流穀板25、揺動本体5
0、選別風を発生させる唐箕27、選別された一番物を
左右方向に搬送する一番コンベア28と二番物を搬送す
る二番コンベア31等からなり、該脱穀部18から落下
した脱穀物を選別できるようにしている。
【0022】このような全体構成よりなる汎用コンバイ
ンにおいて、本発明に係わる還元処理構造を有する選別
装置19について、図1、図3により詳細に説明する。
前記一番コンベア28及び二番コンベア31は側面視で
クローラー式走行装置1の後方に横設されており、一番
コンベア28の左端部に連通して立状に配したバケット
式の揚穀コンベア29や、二番コンベア31の左端部に
連設した還元コンベア32がクローラー式走行装置1と
干渉することのない効率的なレイアウトとしている。こ
れら二番コンベア31及び還元コンベア32とから、本
発明に係わる還元処理構造を有する還元処理部100が
構成されており、該還元処理部100により脱穀性能の
向上を図っている。
【0023】さらに、選別装置19は機枠フレーム13
の前後途中部から後部の間に収納され、選別装置19前
方の機枠フレーム13前部とフィーダハウス10後下方
位置との間には、図示せぬ走行駆動用のミッション装置
を配置でき、効率の良いレイアウトとして全長を短くす
ることができる。
【0024】前記揺動本体50は、前記第一ロータ21
前端の下方より選別装置19の後端までに渡って配置さ
れ、揺動リンク機構51によって揺動自在に支持されて
いる。そして、揺動本体50前部には、第一ロータ21
と第二ロータ22の下方に渡って落下された脱穀物を受
けるグレンパン50aが形成されている。該グレンパン
50aは側面視で波状に形成され、揺動本体50の揺動
で脱穀物を後方に搬送するようにしている。
【0025】前記グレンパン50a後端には、連設して
フルイ線52が配置されている。該フルイ線52の下方
より揺動本体50の後端部にかけて、揺動本体50の幅
方向に横架した複数のチャフフィンより成るチャフ部が
配置されている。該チャフ部は、前側より脱粒された穀
稈量に応じてチャフフィンの前下がり傾斜角度が変わる
可動チャフ53と、手動によってチャフフィンの前下が
り傾斜角度が変える手動チャフ54と、チャフフィンの
前下がり傾斜角度が固定された固定チャフ55より構成
されている。該チャフ部の下方の揺動本体50底面は図
示せぬ落下口が開口され、クリンプ網によって被装され
ている。
【0026】また、前記揺動本体50のグレンパン50
aの前後途中部の下方には唐箕27が横設され、ガイド
に従って後方に選別風を送り、落下口等より揺動本体5
0内に選別風を送風し、前記チャフ部で比重選別と風選
別とを行い、脱穀物を一番物と二番物とに選別してい
る。
【0027】すなわち、前記第一ロータ21と第二ロー
タ22の受網23・24より落下された穀粒や藁屑等よ
りなる脱穀物は、揺動本体50のグレンパン50a上に
受け止められて後方に搬送され、グレンパン50a後部
よりフルイ線52で後方に跳ね飛ばされて、そのままチ
ャフ部に落下させて比重選別と風選別とが行われるので
ある。
【0028】次に、本発明に係わる前記還元部100に
ついて、図4乃至図8により説明する。図4乃至図6に
示すように、第二ロータ22の斜め下方で機体左右方向
には前記二番コンベア31が横設され、該二番コンベア
31の左終端には還元コンベア32の後端が連結されて
いる。該還元コンベア32は、機体側方で進行方向に向
かって斜め上方に延出させた縦コンベア65と、該縦コ
ンベア65の上端から機体内方に向かって突設させた送
り込み装置66とから構成され、そのうちの縦コンベア
65は下端を前記二番コンベア31の終端に連通させて
二番物を揚穀し、この揚穀した二番物は、送り込み装置
66によって機体内方向に搬送されるようにしている。
【0029】図7、図8に示すように、還元部100を
構成する前記二番コンベア31、縦コンベア65、送り
込み装置66は、いずれもコンベア軸31a・65a・
66aの外周面に螺旋状のスクリュー31b・65b・
66bを固設し、外筒31c・65c・66c内に収納
したスクリュータイプのコンベアで構成されており、藁
屑などを含む二番物を安定かつ確実に搬送できるように
している。
【0030】そして、前記二番コンベア31と縦コンベ
ア65との間には受継部37が設けられ、該受継部37
は支持板39を介して機体側板に固定されている。この
受継部37内に設けられたギアケース45には、左右に
軸芯を有するコンベア軸31aと、該コンベア軸31a
とベベルギア41・42を介して連動する前後に軸芯を
有するコンベア軸65aとが軸支され、前記エンジン4
8の動力が図示せぬ伝達機構を介して、二番コンベア3
1から縦コンベア65に伝達されるようにしている。さ
らに、前記縦コンベア65と送り込み装置66との間に
も受継部38が設けられ、該受継部38は支持板56を
介して機体側板に固定されている。この受継部38内に
もギアケース46が設けられ、前後に軸芯を有するコン
ベア軸65aと、該コンベア軸65aとベベルギア43
・44を介して連動する左右に軸芯を有するコンベア軸
66aとが軸支され、送り込み装置66にも縦コンベア
65を介して前記エンジン48の動力が伝達されるよう
にし、別途に駆動機構を設けることなく、送り込み装置
66を駆動できるようにしている。
【0031】このようにして駆動される送り込み装置6
6の終端は、図4に示すように、前記第一ロータ21の
脱穀開始端側の下面と、前記受網23と網押え64から
なるコンケーブ63との間に配置・連通するように構成
している。すなわち、前記二番コンベア31から縦コン
ベア65を介して搬送されてきた二番物は、送り込み装
置66により第一ロータ21内の脱穀開始端に投入さ
れ、そこで再度の脱穀作用を受けるため、二番物に大量
の枝梗付着穀粒が含まれる場合であっても、確実に枝梗
を分離して単粒化させることができるのである。
【0032】また、第一ロータ21の脱穀開始端に還元
された二番物は、受網23上で第一ロータ21の回転に
よって揉みほぐされると同時に、刈取穀稈とともに右方
へ移動し分散されるため、たとえ還元位置に大量の二番
物が集中しても一箇所に堆積することなく、また、湿材
等があっても目詰まりせずに、受網23から揺動本体5
0上に迅速に漏下するため、穀粒の回収効率を大幅に向
上させることができるのである。
【0033】なお、本実施例においては、二番物の還元
位置を第一ロータ21下面と受網23との間に設定する
ことにより、搬送経路長を短く、更に、揚程も低くし
て、二番物の搬送中の目詰まりなどを防止するようにし
ているが、第一ロータ21下面と受網23との間以外の
位置に還元した場合であっても、第一ロータ21の脱穀
開始端であれば、前述した単粒化や回収効率の向上を大
きく損なうものではない。
【0034】次に、別形態の送り込み装置67につい
て、図9、図10により説明する。該送り込み装置67
においては、前記縦コンベア65のコンベア軸65a上
部に一枚の長方形状の固定板70が半径方向に突設さ
れ、該固定板70には一枚の羽根体69がボルトなどで
締結固定される一方、固定板70の前辺には円盤状のス
トッパー71が固設されている。
【0035】前記羽根体69は、半円柱状で側平面が前
記還元位置に開口されたカバー72内に内設され、該カ
バー72は支持板68を介して機体側板に固定されてい
る。そして、このカバー72前部には円筒状の軸受け部
73が設けられ、該軸受け部73には前記コンベア軸6
5aの上端が回転自在に軸支されており、縦コンベア6
5が駆動すると同時に前記羽根体69が回転できるよう
にしている。
【0036】このような構成よりなる羽根タイプの送り
込み装置67においては、二番物は、前記縦コンベア6
5内をスクリュー65cにより搬送されると、前記スト
ッパー71に当たり、そのままカバー72内に落下す
る。その後、前記コンベア軸65aと一緒に回転する羽
根体69によって、二番物中の穀粒は還元位置に勢い良
くはね飛ばされ、一方、二番物中の藁屑は、軽いために
羽根体69の回転で生じる搬送力及び風力によって吹き
飛ばされ、その結果、第一ロータの脱穀開始端には藁屑
のない二番物を還元することができるのである。すなわ
ち、藁屑などを多く含んだ二番物の場合には、羽根タイ
プの送り込み装置67を採用することにより、詰まりの
問題となる藁屑などの湿材を、前記スクリュータイプに
比べて一層確実に除去することができるのである。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項
1のように、走行装置上に選別装置を載置し、その上方
には、左右方向に軸芯を有するロータを前後に平行に配
置した汎用コンバインにおいて、前記選別装置で選別さ
れた二番物を、前位置にある第一ロータの脱穀開始端に
還元する構成としたので、ロータによる再処理によっ
て、二番物の単粒化が促進されると共に、ロータによる
分散効果によって、二番物が選別装置上に均等に分散し
て漏下されるため、穀粒の回収効率が大幅に向上し、そ
の結果、優れた脱穀性能を得ることができるのである。
【0038】請求項2のように、走行装置上に選別装置
を載置し、その上方には、左右方向に軸芯を有するロー
タを前後に平行に配置した汎用コンバインにおいて、前
記選別装置下部には選別された二番物を機体側方まで搬
送する二番コンベアを配置し、該二番コンベアの終端に
は還元コンベアの後端を連結し、該還元コンベアは、前
位置にある第一ロータの側方まで延出すると共に、送り
込み装置を介して前記第一ロータの脱穀開始端に連結さ
せたので、従来の還元処理構造を利用することができ、
大きな設計変更を伴うことなく、低コストで脱穀性能の
向上を図ることができる。
【0039】請求項3のように、請求項2記載の送り込
み装置は、コンベア軸の外周面に螺旋状のスクリューを
固設したスクリュータイプとしたので、穀粒以外に湿材
も含む二番物を、安定かつ確実に第一ロータの脱穀開始
端に投入することができる。
【0040】請求項4のように、請求項2記載の送り込
み装置は、コンベア軸の外周面に一枚又は複数枚の板状
の羽根体を半径方向に突設した羽根タイプとしたので、
羽根体の回転で生じる風力により、詰まりの原因となる
藁屑等の湿材を吹き飛ばすことができ、穀粒の回収効率
を一層向上させることができるのである。
【0041】請求項5のように、請求項2記載の送り込
み装置は、前記脱穀開始端のうち、ロータ下面と受網と
の間に連結させたので、搬送経路長を短く、揚程も低く
することができ、二番物搬送中の目詰まりを軽減して、
穀粒の回収効率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの全体側面一部断面図である。
【図2】同じく全体平面一部断面図である。
【図3】脱穀部及び選別装置の側面断面図である。
【図4】還元処理部の背面模式図である。
【図5】同じく側面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】同じく部分側面一部断面図である。
【図8】同じく部分平面一部断面図である。
【図9】別形態の送り込み装置を有する還元処理部の部
分側面一部断面図である。
【図10】同じく部分平面一部断面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 19 選別装置 21・22 ロータ 23 受網 31 二番コンベア 32 還元コンベア 66・67 送り込み装置 65a・66a コンベア軸 66b スクリュー 69 羽根体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆正 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 加藤 英一 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 2B094 AA02 AA14 AB02 AC03 AC14 AC21 JA02 JB02 JC01 JD03 JE17 2B396 JA04 JC08 KC02 LL04 LL08 LL14 LL17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置上に選別装置を載置し、その上
    方には、左右方向に軸芯を有するロータを前後に平行に
    配置した汎用コンバインにおいて、前記選別装置で選別
    された二番物を、前位置にある第一ロータの脱穀開始端
    に還元する構成としたことを特徴とする汎用コンバイン
    の還元処理構造。
  2. 【請求項2】 走行装置上に選別装置を載置し、その上
    方には、左右方向に軸芯を有するロータを前後に平行に
    配置した汎用コンバインにおいて、前記選別装置下部に
    は選別された二番物を機体側方まで搬送する二番コンベ
    アを配置し、該二番コンベアの終端には還元コンベアの
    後端を連結し、該還元コンベアは、前位置にある第一ロ
    ータの側方まで延出すると共に、送り込み装置を介して
    前記第一ロータの脱穀開始端に連結させたことを特徴と
    する汎用コンバインの還元処理構造。
  3. 【請求項3】 前記送り込み装置は、コンベア軸の外周
    面に螺旋状のスクリューを固設したスクリュータイプと
    したことを特徴とする請求項2記載の汎用コンバインの
    還元処理構造。
  4. 【請求項4】 前記送り込み装置は、コンベア軸の外周
    面に一枚又は複数枚の板状の羽根体を半径方向に突設し
    た羽根タイプとしたことを特徴とする請求項2記載の汎
    用コンバインの還元処理構造。
  5. 【請求項5】 前記送り込み装置は、前記脱穀開始端の
    うち、ロータ下面と受網との間に連結させたことを特徴
    とする請求項2記載の汎用コンバインの還元処理構造。
JP28788499A 1999-10-08 1999-10-08 汎用コンバインの還元処理構造 Pending JP2001103833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28788499A JP2001103833A (ja) 1999-10-08 1999-10-08 汎用コンバインの還元処理構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28788499A JP2001103833A (ja) 1999-10-08 1999-10-08 汎用コンバインの還元処理構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001103833A true JP2001103833A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17722982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28788499A Pending JP2001103833A (ja) 1999-10-08 1999-10-08 汎用コンバインの還元処理構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001103833A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7393561B2 (en) 1997-08-11 2008-07-01 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for layer by layer deposition of thin films
JP2013141430A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Daiwa Seiko Inc 土供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7393561B2 (en) 1997-08-11 2008-07-01 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for layer by layer deposition of thin films
JP2013141430A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Daiwa Seiko Inc 土供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010226989A (ja) コンバインの脱穀構造
JP2020018198A (ja) 脱穀装置
JP2009065895A (ja) コンバイン
JP2008237134A (ja) 脱穀装置
JP2001103833A (ja) 汎用コンバインの還元処理構造
JP2008136399A (ja) 脱穀装置
JP2001008538A (ja) 汎用コンバインの脱穀部
JP3362309B2 (ja) コンバインの脱穀装置
JP3521496B2 (ja) 脱穀装置
JP4413187B2 (ja) 脱穀装置の選別構造
JP2001258375A (ja) 脱穀機の選別装置
JPH11332369A (ja) コンバインの二番物処理構成
JP2007104956A (ja) 脱穀装置
JP4782260B2 (ja) 汎用コンバイン
JP2008271788A (ja) コンバイン
JP2740646B2 (ja) 脱穀機の選別装置
JPH046520Y2 (ja)
JP2004275096A (ja) コンバイン
JP4051308B2 (ja) コンバイン
JP2671274B2 (ja) 脱穀機の選別装置
JP4427638B2 (ja) コンバインの脱穀部構造
JP2020018196A (ja) コンバイン
JP2004267022A (ja) コンバイン
JP2002045022A (ja) 脱穀装置
JP2000166364A (ja) コンバインの脱穀装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071030