JP2003038021A - 脱穀機の選別装置 - Google Patents

脱穀機の選別装置

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JP2003038021A
JP2003038021A JP2001229997A JP2001229997A JP2003038021A JP 2003038021 A JP2003038021 A JP 2003038021A JP 2001229997 A JP2001229997 A JP 2001229997A JP 2001229997 A JP2001229997 A JP 2001229997A JP 2003038021 A JP2003038021 A JP 2003038021A
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JP
Japan
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dust
chamber
threshing
sorting
blower
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Application number
JP2001229997A
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English (en)
Inventor
Masami Osaki
正美 大崎
Yoshimasa Matsuda
善正 松田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】揺動選別装置での揺動選別性能の向上、及び三
番口から穀粒の飛散を防止しようとするものである。 【解決手段】脱穀室4、及び排塵処理室5から漏下する
脱穀物、及び再脱穀物と、脱穀室4、及び排塵処理室5
の移送終端部の脱穀排出口6b、及び排塵排出口6cか
ら排出される脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物とが揺動
選別装置7上へ供給される前段で補助選別送風8から発
生する起風を送風して補助選別する構成である。又、該
補助選別送風機8の送風口8bは、排塵処理室5の排塵
排出口6cの前側近傍に位置させて設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀室、及び排
塵処理室から漏下する脱穀物、及び再脱穀物と、脱穀排
出口、及び排塵排出口から排出される脱穀室排塵物、及
び排塵室排塵物等とが揺動選別装置へ供給される前段で
送風選別する補助選別送風機を設けた技術であり、脱穀
機の選別装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈
の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部に設け
た刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、
この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側に載
置した脱穀機へ供給され、この脱穀機で脱穀され、脱穀
済み脱穀物は、脱穀室から漏下して、揺動選別装置上へ
供給される。
【0003】又、前記脱穀中の未脱穀処理の排塵物は、
前記扱胴と略平行状態に設けた、排塵胴を内装した排塵
処理室の後部へ供給され、この排塵処理室内を後部から
前部へ移送中に再脱穀され、再脱穀物は、この排塵処理
室から漏下して、揺動選別装置上へ供給される。又、脱
穀室、及び排塵処理室内を移送終端部まで移送された脱
穀室排塵物、及び排塵室排塵物とは、脱穀排出口、及び
排塵排出口から揺動選別装置上へ供給される。
【0004】前記揺動選別装置上へ供給された脱穀物、
及び再脱穀物と、脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物と
は、この揺動選別装置の揺動により、穀粒と、藁屑、及
び稈切等とに揺動選別されて、この揺動選別装置から穀
粒と、一部の藁屑、稈切及び塵埃等が落下し、この落下
中に選別送風機から発生する起風が送風されて、穀粒
と、藁屑、稈切、及び塵埃とに風選別され、選別済み穀
粒は、穀粒貯留タンク内へ供給されて一時貯留される。
又、揺動選別された藁屑、稈切、及び塵埃等は、この揺
動選別装置の移送終端部まで揺動移送され、機外へ排出
される。更に風選別された一部の藁屑、稈切、及び塵埃
等は選別風で機外へ排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高能率で収穫作業を行
うと、脱穀室、及び排塵処理室から漏下する脱穀物、及
び再脱穀物が多量になり、又、この脱穀室、及び排塵処
理室の脱穀排出口、及び排塵排出口から排出される脱穀
室排塵物、及び排塵室排塵物も多量となり、多量のこれ
らが揺動選別する揺動選別装置上へ供給されることによ
り、揺動選別が十分に行われなくなり、このために、揺
動選別性能が低下することが発生したり、又、三番口へ
飛散する穀粒量が増加することが発生していたが、この
発明により、これらの問題点を解決しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】こめために、この発明
は、請求項1の発明においては、穀稈を脱穀する扱胴4
aを内装した脱穀室4と、該脱穀室4の横側には、扱胴
4aと略平行に脱穀室4から供給を受けた排塵物を後部
から前部へ移送中に再脱穀処理する排塵胴5aを内装し
た排塵処理室5と、脱穀室4及び排塵処理室5から漏下
する脱穀物及び再脱穀物と、脱穀排出口6b及び排塵排
出口6cから排出される脱穀室排塵物及び排塵室排塵物
等との供給を受けて揺動選別する揺動選別装置7と、該
揺動選別装置7から落下する揺動選別済み選別物を風選
別する選別送風機9等を設けた脱穀機において、該選別
送風機9の前部には、脱穀室4及び排塵処理室5から漏
下する脱穀物及び再脱穀物と、脱穀排出口6b及び排塵
排出口6cから排出される脱穀室排塵物及び排塵室排塵
物とを風選別する補助選別送風機8を設けたことを特徴
とする脱穀機の選別装置である。
【0007】脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の
収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部に設けた
刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、こ
の刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側に載置
した脱穀機へ供給され、この脱穀機の扱胴4aを内装し
た脱穀室4内でこの扱胴4aで脱穀され、脱穀済み脱穀
物は、脱穀室4から漏下して、揺動選別装置7上へ供給
される。
【0008】又、前記脱穀中の未脱穀処理の排塵物は、
前記扱胴4aと略平行状態に設けた、排塵胴5aを内装
した排塵処理室5の後部へ供給され、この排塵処理室内
を後部から前部へ移送中に再脱穀され、再脱穀物は、こ
の排塵処理室5から漏下して、揺動選別装置7上へ供給
される。又、脱穀室4、及び排塵処理室5内を移送終端
部まで移送された脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物と
は、移送終端部の脱穀排出口6b、及び排塵排出口から
揺動選別装置7上へ供給される。
【0009】前記揺動選別装置7上へ供給される脱穀室
4、及び排塵処理室5から漏下する脱穀物、及び再脱穀
物と、脱穀室4の移送終端部の脱穀排出口6b、及び排
塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cから排出され
た脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物とは、揺動選別装置
上へ供給される前段で、選別送風機9の前側に設けた補
助選別送風機8から発生する補助選別風の起風の送風に
より、穀粒と、一部の藁屑、稈切、及び塵埃等の夾雑物
とに風選別され、夾雑物が少なくなり、この少なくなっ
た夾雑物と、穀粒とは、揺動選別装置7上へ供給され
る。又、風選別された一部の藁屑、稈切、及び塵埃等
は、補助選別風で機外へ排出される。
【0010】前記補助選別送風機8で風選別されて、揺
動選別装置7上へ供給された脱穀物、及び再脱穀物と、
脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物とは、この揺動選別装
置7の揺動により、穀粒と、藁屑、及び稈切等とに、揺
動選別されて、この揺動選別装置7から穀粒と、一部の
藁屑、稈切、及び塵埃等が落下し、この落下中に選別送
風機9から発生する主選別風の起風が送風されて、穀粒
と、藁屑、稈切、及び塵埃とに風選別され、選別済み穀
粒は、穀粒貯留タンク内へ供給されて一時貯留される。
又、揺動選別された藁屑、稈切、及び塵埃等は、この揺
動選別装置7で移送終端部まで揺動移送されて機外へ排
出される。更に風選別された一部の藁屑、稈切、及び塵
埃等は、主選別風で機外へ排出される。
【0011】請求項2に記載の発明においては、前記補
助送風機8の送風口8bは、排塵処理室5の移送終端部
で排塵室排塵物を排出する排塵排出口6cの前側近傍部
に位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の
脱穀機の選別装置である。前記補助選別装置8の送風口
8aは、排塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cの
前側の近傍に位置させて設けている。補助選別送風機8
から発生する補助選別風の起風は、この補助選別送風機
8の送風口8bから送風され、揺動選別装置7上へ供給
される脱穀室4から漏下する脱穀物と、排塵処理室5か
ら漏下する再脱穀物と、脱穀排出口6b、及び排塵排出
口6cから排出される脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物
とは、揺動選別装置7上へ供給される前段で、補助選別
風で選別された後に、この揺動選別装置7上へ供給され
て、揺動選別される。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、脱穀
室4から漏下する脱穀物と、排塵処理室5から漏下する
再脱穀物と、脱穀室の移送終端部の脱穀排出口6b、及
び排塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cから排出
される脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物とは、揺動選別
する揺動選別装置7へ供給される前段で、選別送風機9
の前側に設けた補助選別送風機8から発生する補助選別
風の起風が送風されて、補助選別が行われることによ
り、一部の藁屑、稈切、及び塵埃等の夾雑物の除去が行
われることにより、揺動選別装置7上へ供給される夾雑
物が減少することにより、確実に揺動選別が行われて、
揺動選別性能の向上を図ることができる。又、この揺動
選別装置7上へ供給される藁屑、及び稈切等の夾雑物が
減少することにより、三番口へ飛散する穀粒量を大幅に
減少させることができて、三番ロスを減少させることが
でき、穀粒のロスを防止できる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、前記補
助選別送風機8の送風口8aを排塵処理室5の排塵排出
口6cの前側近傍側に位置させて設けたことにより、藁
屑、及び稈切等の夾雑物が一番多く排出される箇所に設
けたこととなり、これにより、この夾雑物を確実に除去
できて、揺動選別性能の向上を図ることができる。又、
三番口へ飛散する穀粒のロスを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。脱穀機3の脱穀室4内で脱穀され
て、この脱穀室4から漏下した脱穀物と、該脱穀室4で
脱穀されなかった未処理の排塵物を、この脱穀室4の移
送終端部の一方側の供給口6aから供給を受けて、再脱
穀する排塵処理室5で再脱穀されて、この排塵処理室5
から漏下した再脱穀物と、脱穀室4、及び排塵処理室5
の移送終端部に設けた脱穀排出口6b、及び排塵排出口
6cから排出される脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物と
は、揺動選別装置7へ供給される前段で、選別送風機9
の前側に設けた補助選別送風機8から発生する補助選別
風の起風が送風されて補助選別される。これら補助選別
済みの脱穀物と、再脱穀物と、脱穀室排塵物と、排塵室
排塵物等とは、揺動選別装置7へ供給され、この揺動選
別装置7で揺動選別されて、落下中に選別送風機9から
発生する主選別風の起風が送風されて主選別される構成
である。これら選別送風機9、及び補助選別送風機8を
主に図示して説明する。
【0015】コンバイン1の走行車台2下側には、図4
で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ1
0aを張設した走行装置10を配設し、走行車台2の上
側には、穀稈を脱穀する脱穀機3を載置した構成であ
る。又、走行車台2の前側の刈取機11で立毛穀稈を刈
取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機11で後方上部
へ移送され、脱穀機3へ供給して脱穀し、脱穀済みで選
別済みの穀粒は、この脱穀機3の右横側に配設した穀粒
貯留タンク12内へ供給して一時貯留する構成である。
【0016】前記走行車台2の前部には、図4で示す如
く刈取機11を設け、この刈取機11は前端部より、刈
取る立毛穀稈を分離する分草体13を設け、この分草体
13の上側には、刈取る穀稈を引起し、及び掻込する略
六角形状の各隅部に複数個のリール杆14aを所定間隔
で、回動自在に吊り下げて設けたリール装置14は、支
持装置15で上下回動自在で、回転自在に軸支した構成
である。
【0017】前記リール装置14の下側で、左右両端部
間には、引起し、及び掻込される穀稈を刈取る刈刃装置
16を設けた構成である。この刈刃装置16の後側に
は、刈取りされた刈取り穀稈を掻込する左・右側板17
a,17b間には、掻込螺旋17c、及び掻込杆17d
等を外周部へ固着した掻込移送ローラ装置17を回転自
在に軸支して設け、左右両側から中央部より、左側寄り
の引継ぎ口17e部まで掻込移送する構成である。
【0018】前記掻込移送ローラ装置17の引継ぎ口1
7eの後側には、後方上部へ傾斜する移送コンベア装置
18を設けた構成である。この移送コンベア装置18
は、図4で示す如く箱形状の上・下移送ケース18a,
18b内には、移送チエン18cを左右両側配設し、こ
の移送チエン18c,18c間には、引継ぎ口17e部
へ供給された穀稈を後方上部へ移送する断面形状が略L
字形状の移送板18dを所定間隔に設けた構成である。
この各移送板18dで後方上部へ移送された穀稈は、脱
穀機3内へ供給される溝成である。下移送ケース18b
の移送終端部の上側面には、こられ上・下移送ケース1
8a,18b内の塵埃を吸引して、機外へ排出する吸引
ファン11aを設けた構成である。
【0019】前記脱穀機3の前部には、図4で示す如く
コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を
行う操作装置19aと、これらの操作を行う作業者が搭
乗する操縦席19bとは、操作室ケース20aで形成し
た操作室20b内に設けた構成である。操縦席19aの
下方部で、走行車台2上側には、エンジン21を載置し
た構成である。これら走行装置10と、刈取機11と、
脱穀機3と、エンジン21等により、コンバイン1の機
体1aを形成した構成である。
【0020】前記脱穀機3は、図1、及び図2で示す如
く移送コンベア装置18から供給される穀稈を受けて脱
穀、及び選別等を行う構成である。脱穀済みで、選別済
みの穀粒は、穀粒貯留タンク12内へ移送ベルト22a
へ所定間隔に装着した移送バケット22bを内装した一
番揚穀装置22のこのバケット22bで揚送して、供給
する構成である。
【0021】前記脱穀機3は、図1、及び図2で示す如
く供給される穀稈を脱穀する脱穀室4を上部の前後方向
に設け、この脱穀室4内には、外周部に扱胴螺旋プレー
ト4b、及び扱胴排出爪6c等を固着した扱胴4aを前
後方向に回転自在に軸支した構成である。又、この扱胴
4aの扱胴螺旋プレート4bの回転外周の下側には、脱
穀室4内へ供給された穀稈は、前部から後部へ移送中に
脱穀された脱穀物である穀粒と、一部の稈切、及び藁屑
等が漏下する脱穀網4dを張設した構成である。この脱
穀網4dから漏下した脱穀物は、後述する選別室23内
へ内装した揺動選別装置7上へ漏下供給される構成であ
る。
【0022】前記脱穀室4の移送終端部側に設けた供給
口6aからは、この脱穀室4内で未処理の排塵物を後述
する排塵処理室5内へ供給する構成である。又、この脱
穀室4の移送終端部に設けた脱穀排出口6bからは、脱
穀室排塵物である少量の穀粒、一部の藁屑、及び稈切等
は、選別室23内へ内装した揺動選別装置7上へ排出供
給される構成である。
【0023】前記排塵処理室5は、図1、及び図2で示
す如く脱穀室4の右側で前後方向に形成して設けた構成
である。この排塵処理室5内には、脱穀室4の供給口6
aから供給される未処理の排塵物の供給を受けて、再脱
穀処理する外周部の移送始端部側、又は移送終端部側に
排塵螺旋プレート5bと、移送終端部側、又は移送始端
部側に排塵処理爪5c等を固着した排塵胴5aを前後方
向に回転自在に軸支した構成である。又、この排塵胴5
aの排塵螺旋プレート5b、及び排塵処理爪5cの回転
外周部の下側には、排塵処理室5内へ供給された未処理
の排塵物は、後部から前部へ移送中に再脱穀処理された
再脱穀物である少量の穀粒、一部の稈切、及び藁屑等が
漏下する排塵網5dを張設した構成である。この排塵網
5dから漏下した再脱穀物は、選別室23内に内装した
揺動選別装置7上へ漏下供給される構成である。
【0024】前記排塵処理室5の移送終端部に設けた排
塵排出口6cからは、排塵処理室5の排塵網5dから漏
下されずに、再脱穀処理中に再発生した排塵室排塵物で
ある少量の穀粒、一部の藁屑、及び稈切等のこの再発生
した排塵室排塵物は、選別室23内へ内装した揺動選別
装置7上へ排出供給される構成である。
【0025】前記補助選別送風機8は、図1で示す如く
後述する選別送風機9の前側に設けた構成である。この
補助選別送風機8は補助送風羽根8aを回転自在に内装
した構成であり、この補助選別送風機8の補助送風羽根
8aで起風した補助選別風は、選別室23内に内装して
設けた揺動選別装置7の上側に送風する構成である。こ
の補助選別風により、揺動選別装置8上へ脱穀室4、及
び排塵処理室5に張設した脱穀網4d、及び排塵網5d
から漏下する脱穀物、及び再脱穀物と、脱穀室5の脱穀
排出口6b、及び排塵処理室5排塵排出口6cから排出
される脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物等とが、揺動選
別装置8上へ供給される前段で、この補助選別風を送風
して、穀粒と、一部の藁屑、稈切、及び塵埃等の夾雑物
とに、補助選別風で選別されて、この一部の藁屑、稈
切、及び塵埃等の夾雑物は、この補助選別風で機外へ排
出される。
【0026】補助選別された穀粒と、補助選別されて残
った他の一部の藁屑、稈切、及び塵埃等の夾雑物は、前
記揺動選別装置7上へ落下供給されて揺動選別される構
成である。これにより、前記脱穀室4の脱穀網4d、及
び排塵処理室5の排塵網5dから漏下する脱穀物、及び
再脱穀物と、脱穀室4の移送終端部の脱穀排出口6b、
及び排塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cから排
出される穀粒室排塵物、及び排塵室排塵物等とは、選別
室23内に設けた揺動選別装置7上へ供給される前段
で、補助選別送風機8から発生する起風は、この揺動選
別装置7の上側へ送風されて、補助選別されることによ
り、漏下する脱穀物、及び再脱穀物と、排出される脱穀
室排塵物、及び排塵室排塵物に多量混入する藁屑、稈
切、及び塵埃等の夾雑物の一部が除去された後に、揺動
選別装置7上へ供給されることにより、この揺動選別装
置7上へ供給される夾雑物が減少したことにより、この
ために、揺動選別性能が向上する。又、夾雑物が減少し
たことにより、三番口へ飛散する穀粒量を大幅に減少さ
れることができ、穀粒ロスの防止ができる。
【0027】前記補助選別送風機8の補助送風羽根8a
から発生する起風を送風する送風口8bは、図1で示す
如く排塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cの前側
の近傍部に位置させて設け、排塵排出口6cから排出さ
れる排塵排出物内に、比較的に多量に混入する藁屑、稈
切、及び塵埃等の夾雑物の除去を確実に行う構成であ
る。
【0028】これにより、前記補助選別送風機8から発
生する補助選別風の起風を送風する送風口8bは、排塵
処理室6の排塵排出口6cの前部近傍に設けたことによ
り、この排塵排出口6cから一番多量に排出される藁
屑、稈切、及び塵埃等の夾雑物は確実に除去できて、揺
動選別性能の向上を図ることができる。又、三番口へ飛
散する穀粒のロスを防止することができる。
【0029】前記脱穀室4、及び排塵処理室5の下側に
は、図1、及び図2で示す如く選別室23を形成し、こ
の選別室23内には、脱穀室4の脱穀網4d、及び排塵
処理室5の排塵網5dから漏下する脱穀物、及び再脱穀
物と、脱穀室4の移送終端部の脱穀排出口6b、及び排
塵処理室5の移送終端部の排塵排出口6cから排出され
る脱穀室排塵物、及び排塵室排塵物とは、補助選別送風
機8から発生する補助選別風の送風により、補助選別さ
れ、これら補助選別済みの脱穀物と、再脱穀物と、脱穀
室排塵物と、排塵室排塵物との供給を受けて、揺動選別
する揺動選別装置7を設けた構成である。
【0030】前記揺動選別装置7は、図1、及び図3で
示す如く前部より、順次移送棚24aと、チャフシーブ
24bと、ストローラック24cと、揺動選別棚24d
とを設けると共に、チャフシーブ24bの下側には、グ
レンシーブ25aを設けた構成である。又、移送始・終
端部には、揺動支点25bと、揺動カム25cとを設
け、この揺動選別装置7を揺動自在に吊り下げ状態に設
けて、揺動選別する構成である。更にチャフシーブ24
bは移送角度を調節可能に構成して、漏下量を調節可能
な構成である。
【0031】前記揺動選別装置7の移送始端部の下側に
は、主送風羽根9aを回転自在に内装した選別送風機9
を設け、この選別送風機9の主送風羽根9aで起風した
主選別風を送風して、揺動選別装置7から落下する落下
物である穀粒と、塵埃とに風選別する構成である。この
選別送風機9で風選別された塵埃と、揺動選別装置7で
揺動選別された藁屑、稈切等とは、機外へ排出する構成
である。
【0032】前記選別送風機9の後側の後端部には、一
番選別棚26b上を流下中に流下選別された選別済み穀
粒を収容して、右横側へ移送する一番螺旋26aを内装
した一番受樋26を設け、この一番受樋26の前上端部
と、選別送風機9とは、接続させた構成である。又、一
番受樋26の後上端部と、一番選別棚26bとは接続さ
せた構成である。
【0033】前記一番螺旋26aで右横側へ移送された
選別済み穀粒は、揚穀装置22で引継ぎし、この揚穀装
置22の移送バケット22bで揚送し、穀粒貯留タンク
12内へ供給して一時貯留する構成である。前記一番受
樋26の後側で、一番選別棚26bの下側には、揺動選
別装置7の揺動選別棚24d上を流下中に流下選別され
た未脱穀処理物(二番物)を収容して、右横側へ移送す
る二番螺旋27aを内装した二番受樋27を設けた構成
である。この二番受樋27の前側上端部は、一番選別棚
26bの上端部と接続させると共に、後側上端部は、揺
動選別装置7の揺動選別棚24dの下側近傍へ重合させ
て設けた構成である。この揺動選別棚24dの後端部は
機外へ開放した構成である。
【0034】前記二番螺旋27aで右横側へ移送された
二番物は、二番還元装置28で引継ぎして、排塵処理室
5の前後方向の略中間位置へ還元する構成である。二番
還元装置28の二番還元筒28a内には、図1で示す如
く二番移送ベルト28bを張設し、この二番移送ベルト
28bには、二番物を揚送する移送板28c、又は移送
バケット28cを所定間隔に設けた構成である。この二
番還元筒28aの上端部には、排塵処理室5の前後方向
の略中間位置へ二番物を還元する筒形状の投出漏斗28
dを設けた構成である。
【0035】前記二番受樋27の前側には、二番送風機
29を設け、この二番送風機29から発生する起風は、
二番受樋27の上端部に設けた送風口27bへ送風し
て、二番物の選別性能の向上を図った構成である。前記
走行車台2前端部に装架した走行用ミッションケース3
0内に伝動機構の伝動経路中には、その出力に基づい
て、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速
センサ30aを設けた構成である。
【0036】前記穀粒貯留タンク12内に貯留した穀粒
を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク12の後側には、
縦移送螺旋31aを内装した排出支持筒31を略垂直姿
勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒31の上
端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外
穀粒を排出する排出螺旋32aを伸縮自在に内装した排
出オーガ32を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回
自在に前後方向に配設した構成である。
【0037】前記脱穀室4へ内装する扱胴33は、図
5、及び図6で示す如く移送始端部のテーパ部には、扱
胴螺旋プレート33aを設けると共に、直線部には、所
定間隔に多数本の扱歯33bを植設した構成である。前
記脱穀室4内には、扱胴33の扱胴螺旋プレート33a
の移送方向のすぐ後側から所定距離の間に植設した複数
列の扱歯33b部には、例えば、刈取りした穀稈が大豆
稈であると、この大豆稈は、刈取機10の移送コンベア
装置18で後方上部へ移送され、脱穀機3の脱穀室4内
へ供給される。供給されたこの大豆稈をできるだけ早い
位置の脱穀室4内で切断すると、後処理の選別性能等の
向上を図ることが容易であり、このために、移送始端部
にコ字形状の切歯34を複数個設けて、大豆稈を移送始
端部側で切断する構成である。
【0038】これにより、前記脱穀室4内へ内装した扱
胴33の扱胴螺旋プレート33aの移送方向のすぐ後側
から所定間隔に植設した扱歯33bのこの扱歯33aか
ら複数列には、切刃34を設けたことにより、供給され
た大豆稈は移送始端部で切断されて、稈のこなれが早く
なり、脱穀室4内での負荷の軽減ができる。又、こなれ
が早いことにより、選別性能の向上を図ることができ
る。更に後作業であるトラクタ等で耕耘のときに、大豆
稈は小さくこなされていることにより、耕耘するロータ
リ耕耘装置へ巻き付くことがなくなった。
【0039】前記排塵処理室5の下部に設ける排塵網3
5は、図7で示す如く移送始端部の後排塵板36と、中
間部の中排塵網35bと、移送終端部の前排塵網35c
とに、略均等長さに3分割した構成である。又、中・前
排塵網35b,35cは網財にて形成するが、後排塵板
36は板材にて形成した構成である。この後排塵板36
部では、未処理の排塵物を排塵処理室5内で排塵物を再
脱穀した再脱穀物は漏下しない構成であり、揺動選別装
置7の移送終端部へは、漏下供給させない構成である。
【0040】これにより、前記排塵処理室5の下部に設
けた排塵網35の移送始端部の後排塵板36は、板材で
形成して、この排塵処理室5で排塵物が再脱穀終端部側
には、再脱穀物は漏下供給されずに、移送中間部で再脱
穀物は、中排塵網36bから漏下して、揺動選別装置7
の移送中間部へ漏下供給されることにより、この揺動選
別装置7での揺動選別する揺動選別長さを長く取ること
ができ、このために、確実な揺動選別ができると共に、
三番飛散する穀粒の減少を図ることができる。
【0041】前記排塵処理室5の下部に設ける排塵網3
5は、図8で示す如く移送始端部の後排塵網35aと、
中間部の中排塵網35bと、移送終端部の前排塵網35
cとに、略均等長さに3分割して、網材で形成した構成
であると共に、移送始端部の後排塵網35aの目合を小
目合にし、中排塵網35b、前排塵網35cの順に順次
目合を大きくした構成であり、排塵処理室5内で排塵物
を再脱穀した脱穀物は移送始端部では、漏下を少なく
し、移送終端部へ向けて、順次漏下を大きくした構成で
ある。
【0042】これにより、前記排塵処理室5の下側に設
けた排塵網35の後・中・前排塵網35a,35b,3
5cの目合は順次大目合とした構成により、これら各排
塵網35a,35b,35cから漏下する再脱穀物は、
揺動選別装置7の移送始端部が多くなり、この揺動選別
装置7で揺動選別長さを長く取ることができ、このため
に、確実な揺動選別ができると共に、三番飛散する穀粒
の減少を図ることができる。
【0043】前記選別送風機9から発生する主選別風
と、二番送風機29から発生する二番選別風とが合流す
る合流部の近傍部には、図9、及び図10で示す如く揺
動選別装置7を形成する左・右側板7a,7b間には、
断面形状がコ字形状の左・右壁板37a,37bを揺動
選別装置7の左・右側板7a,7bへボルト、及びナッ
ト等で装着し、上板37c部で風の流れを被選別物へ効
果的な送風方向にする風割37を設けた構成である。
【0044】これにより、選別送風機9の主選別風と、
二番送風機29の二番選別風との合流部近傍へ風割37
を設け、この風割37の上板37c部で両者の風を被選
別物へ効果的な送風方向にすることにより、三番飛散す
る穀粒の減少を図ることができる。又、濡れ扱ぎ時の選
別性能の向上を図ることができる。更に揺動選別装置7
の揺動選別棚24上を流下する二番物の分離が良好にな
る。
【0045】前記風割37の上板37cには、図9で示
す如く揺動選別装置7の各ストローラック24cの基部
(移送始端部)を固着した構成である。これにより、前
記風割37は、中空形状に形成していることにより、揺
動選別装置7の各ストローラック24cを基部を容易に
固着することができて、コスト低減を図ることができ
る。
【0046】前記風割37の上板37cの上側面には、
図9、及び図11で示す如く略ヘ字形状の補強板38を
固着して設け、これら上板37cと、補強板38との間
には、中空部38aを形成した構成として、この風割3
7の強度アップを図った構成である。
【0047】これにより、前記風割37の上板37cの
上側面には、中空部38aを形成して、補強板38を設
けたことにより、剛性のアップを図ることができ、又、
各ストローラック24cを固着しても、強度的に問題が
なく、更に軽量で強度アップができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脱穀機の拡大側断面図
【図2】 脱穀機の拡大平断面図
【図3】 揺動選別装置の拡大側断面図
【図4】 コンバインの全体側面図
【図5】 他の実施例を示す図で、脱穀機の拡大側断
面図
【図6】 他の実施例を示す図で、脱穀機の拡大平断
面図
【図7】 他の実施例を示す図で、脱穀機の拡大側断
面図
【図8】 他の実施例を示す図で、脱穀機の拡大側断
面図
【図9】 他の実施例を示す図で、揺動選別装置の一
部の拡大側面図
【図10】 他の実施例を示す図で、揺動選別装置部の
拡大側面図
【図11】 他の実施例を示す図で、揺動選別装置の風
割部の拡大側面図
【符号の説明】
4 脱穀室 4a 扱胴 5 排塵処理室 5a 排塵胴 6b 脱穀排出口 6c 排塵排出口 7 揺動選別装置 8 補助選別送風機 8b 送風口 9 選別送風機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈を脱穀する扱胴4aを内装した脱穀
    室4と、該脱穀室4の横側には、扱胴4aと略平行に脱
    穀室4から供給を受けた排塵物を後部から前部へ移送中
    に再脱穀処理する排塵胴5aを内装した排塵処理室5
    と、脱穀室4及び排塵処理室5から漏下する脱穀物及び
    再脱穀物と、脱穀排出口6b及び排塵排出口6cから排
    出される脱穀室排塵物及び排塵室排塵物等との供給を受
    けて揺動選別する揺動選別装置7と、該揺動選別装置7
    から落下する揺動選別済み選別物を風選別する選別送風
    機9等を設けた脱穀機において、該選別送風機9の前部
    には、脱穀室4及び排塵処理室5から漏下する脱穀物及
    び再脱穀物と、脱穀排出口6b及び排塵排出口6cから
    排出される脱穀室排塵物及び排塵室排塵物とを風選別す
    る補助選別送風機8を設けたことを特徴とする脱穀機の
    選別装置。
  2. 【請求項2】 前記補助送風機8の送風口8bは、排塵
    処理室5の移送終端部で、排塵室排塵物を排出する排塵
    排出口6cの前側近傍部に位置させて設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の脱穀機の選別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101238561B1 (ko) 2011-02-21 2013-02-28 김창동 콩 탈곡기용 선별장치
KR102056180B1 (ko) * 2019-01-10 2019-12-16 (주)에이치에스엠 참깨 및 들깨용 탈곡기
KR20200112615A (ko) * 2019-09-26 2020-10-05 강옥자 다중 탈곡부를 구비한 잡곡 탈곡기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR102056180B1 (ko) * 2019-01-10 2019-12-16 (주)에이치에스엠 참깨 및 들깨용 탈곡기
KR20200112615A (ko) * 2019-09-26 2020-10-05 강옥자 다중 탈곡부를 구비한 잡곡 탈곡기
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