JPH0623240Y2 - 脱穀機における排塵処理装置 - Google Patents
脱穀機における排塵処理装置Info
- Publication number
- JPH0623240Y2 JPH0623240Y2 JP1985047919U JP4791985U JPH0623240Y2 JP H0623240 Y2 JPH0623240 Y2 JP H0623240Y2 JP 1985047919 U JP1985047919 U JP 1985047919U JP 4791985 U JP4791985 U JP 4791985U JP H0623240 Y2 JPH0623240 Y2 JP H0623240Y2
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- JP
- Japan
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- chamber
- dust
- sorting
- processing
- discharge port
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は穀稈を脱穀処理する脱穀機の扱胴に関する。
(ロ)従来技術 従来、前部が扱室の後部一側の送塵口に連通した処理室
を扱室後方の排塵選別室の一側前部寄りまでにとどめる
と共に扱室の後壁に近接させて内向きの排出口を設け、
排塵選別室の後壁を密閉すると共に処理室の排出口より
後方に吸引風車を設け、扱室下部に設けた送風風車と前
記吸引風車により形成される一連の選別風路に揺動選別
体を架設した脱穀機は既に知られている。
を扱室後方の排塵選別室の一側前部寄りまでにとどめる
と共に扱室の後壁に近接させて内向きの排出口を設け、
排塵選別室の後壁を密閉すると共に処理室の排出口より
後方に吸引風車を設け、扱室下部に設けた送風風車と前
記吸引風車により形成される一連の選別風路に揺動選別
体を架設した脱穀機は既に知られている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前記既知の脱穀機の処理室は、扱室から後方への突出長
さが短かったため、処理性能が低く、かつ、処理室の排
出口は排塵選別室後端側部に設けた吸引風車よりも前方
に向けて開口していたので、排出口から排出された処理
物は、吸引風車の吸引風により風選されることが極めて
少なく、殆ど全部が揺動選別体上に落入することとなっ
て、選別性能が著しく低かった。
さが短かったため、処理性能が低く、かつ、処理室の排
出口は排塵選別室後端側部に設けた吸引風車よりも前方
に向けて開口していたので、排出口から排出された処理
物は、吸引風車の吸引風により風選されることが極めて
少なく、殆ど全部が揺動選別体上に落入することとなっ
て、選別性能が著しく低かった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、扱室の下方から後方の排塵選別室を経てその
後壁に設けた排塵口に亙る選別風路に、揺動選別体を前
後揺動するように架設し、前部が扱室の後部一側の送塵
口に連通した処理室を、前記排塵選別室の前記一側の上
部を経て後部に亙らせると共に、処理胴受網と、内装さ
れた前後方向の処理胴と、排塵選別室側に向けて開口し
た排出口とで構成し、前記排塵選別室の処理室と反対側
の前記排出口と対向する部位に吸引風車を設け、前記排
塵口の配設位置を前記排出口及び吸引風車より低くする
ことにより前述の問題点を解決した。
後壁に設けた排塵口に亙る選別風路に、揺動選別体を前
後揺動するように架設し、前部が扱室の後部一側の送塵
口に連通した処理室を、前記排塵選別室の前記一側の上
部を経て後部に亙らせると共に、処理胴受網と、内装さ
れた前後方向の処理胴と、排塵選別室側に向けて開口し
た排出口とで構成し、前記排塵選別室の処理室と反対側
の前記排出口と対向する部位に吸引風車を設け、前記排
塵口の配設位置を前記排出口及び吸引風車より低くする
ことにより前述の問題点を解決した。
(ホ)作用 刈取搬送されて供給される穀稈の株元部はフィードチエ
ンと挟扼レールとにより挟持搬送され、穂側は扱室内に
挿入されて扱胴の扱歯により脱粒処理される。
ンと挟扼レールとにより挟持搬送され、穂側は扱室内に
挿入されて扱胴の扱歯により脱粒処理される。
また、扱室の終端部では扱室内で発生した藁屑や穂切れ
等の排塵物が送塵口から処理部の移送室に入って後方へ
移送され、それが処理室に移行すると、処理胴の処理歯
により脱粒処理と細分化処理を受けながら順次後方へ移
行し、終端部近傍では処理歯が処理済の藁屑を排出口か
ら放出する。
等の排塵物が送塵口から処理部の移送室に入って後方へ
移送され、それが処理室に移行すると、処理胴の処理歯
により脱粒処理と細分化処理を受けながら順次後方へ移
行し、終端部近傍では処理歯が処理済の藁屑を排出口か
ら放出する。
そして、前記排出口から排出された藁屑等は対向する吸
引風車により吸引排出され、吸引されずに落下した被選
別物は、前方からの選別風により再選別処理されて藁屑
は排出口及び吸引風車より下方に配置されている排塵口
から機外に排出される。
引風車により吸引排出され、吸引されずに落下した被選
別物は、前方からの選別風により再選別処理されて藁屑
は排出口及び吸引風車より下方に配置されている排塵口
から機外に排出される。
(ヘ)実施例 本考案の一実施例を図面について説明すると、1は走行
装置2を有する機台3の一側寄りに搭載した脱穀装置で
あって、他側には前部から順に操作盤4、エンジン5と
運転席6及び穀粒タンク7等を設け、前部には刈取装置
8と搬送装置9と揚送装置9aとからなる前処理装置を、
また後部にはカッタ10(又は結束装置)等の排藁処理装
置を装着してある。
装置2を有する機台3の一側寄りに搭載した脱穀装置で
あって、他側には前部から順に操作盤4、エンジン5と
運転席6及び穀粒タンク7等を設け、前部には刈取装置
8と搬送装置9と揚送装置9aとからなる前処理装置を、
また後部にはカッタ10(又は結束装置)等の排藁処理装
置を装着してある。
また、前記脱穀装置1は扱胴11を前部が低くなるように
して扱室12内に軸架し、進行方向右側の扱室12の後半部
から排塵選別室13の終端部に亘ると共に前部が後部及び
扱室12より低くなった処理部14を設け、該処理部14を前
部の移送室14aと後部の処理室14bとで構成し、移送螺旋
15と処理胴16を一体になして前記処理室14bに内装し、
その処理軸17の前端は入口板18に、後端は処理室14bの
後壁19aにそれぞれベアリング17aを介して支承されてお
り、前記移送室14aと扱室12は送塵口20により連通さ
せ、該送塵口20の下縁を第5図に示す如く前記処理軸17
と略同じ高さにして移送螺旋15の巻角を大となし、それ
により移送される送塵物が扱室12にこぼれ込むことを防
止すると共に移送性能,漏下性能、処理性能を良くして
ある。
して扱室12内に軸架し、進行方向右側の扱室12の後半部
から排塵選別室13の終端部に亘ると共に前部が後部及び
扱室12より低くなった処理部14を設け、該処理部14を前
部の移送室14aと後部の処理室14bとで構成し、移送螺旋
15と処理胴16を一体になして前記処理室14bに内装し、
その処理軸17の前端は入口板18に、後端は処理室14bの
後壁19aにそれぞれベアリング17aを介して支承されてお
り、前記移送室14aと扱室12は送塵口20により連通さ
せ、該送塵口20の下縁を第5図に示す如く前記処理軸17
と略同じ高さにして移送螺旋15の巻角を大となし、それ
により移送される送塵物が扱室12にこぼれ込むことを防
止すると共に移送性能,漏下性能、処理性能を良くして
ある。
更に、進行方向左側の扱口21に沿ってフィードチエン22
と挟扼レール23を併設し、受網24の下方から前記排塵選
別室13に亘って架設した揺動選別体25は、略機幅全体に
亘っていて側面視で前記受網24の下面に臨む波型移送板
26と、移送室14aの下面に臨む下降傾斜した流板27aと、
一番受樋28上に臨む波型移送板27b及び選別網29と、二
番受樋30上に臨むストローラック31とからなり、前記選
別網29とストローラック31の下方にはそれぞれ風向板3
2,32を設けてあり、前記波型移送板26の下部に設けた送
風風車33と排塵選別室13の奥側(穀粒タンク7側)上部
でかつ前記処理室14bの後端部と対向する部位に装着し
た吸引風車34は選別風路を構成しており、前記二番受樋
30の前部に設けた横断流ファン35の選別風は前記ストロ
ーラック31を吹き抜けて排塵口36へ吹き出している。
と挟扼レール23を併設し、受網24の下方から前記排塵選
別室13に亘って架設した揺動選別体25は、略機幅全体に
亘っていて側面視で前記受網24の下面に臨む波型移送板
26と、移送室14aの下面に臨む下降傾斜した流板27aと、
一番受樋28上に臨む波型移送板27b及び選別網29と、二
番受樋30上に臨むストローラック31とからなり、前記選
別網29とストローラック31の下方にはそれぞれ風向板3
2,32を設けてあり、前記波型移送板26の下部に設けた送
風風車33と排塵選別室13の奥側(穀粒タンク7側)上部
でかつ前記処理室14bの後端部と対向する部位に装着し
た吸引風車34は選別風路を構成しており、前記二番受樋
30の前部に設けた横断流ファン35の選別風は前記ストロ
ーラック31を吹き抜けて排塵口36へ吹き出している。
更にまた、デスク型の前記カッタ10は奥側機台3から立
上がった梯子型の枠体37に回動自在に軸支されており、
手前側は脱穀装置1の機壁に係止具で着脱可能に係止さ
れており、刈取作業中は第2図に示す如く排塵選別室13
の後面に密着した状態にセットし、排塵選別室13を整備
したり揺動選別体25を取出す時は係止具を外して前記軸
支部を中心として90度旋回させてクランプ39により枠体
37に係止することができ、前記梯子型の枠体37は穀粒タ
ンク7の後部を連杆38で支持している。
上がった梯子型の枠体37に回動自在に軸支されており、
手前側は脱穀装置1の機壁に係止具で着脱可能に係止さ
れており、刈取作業中は第2図に示す如く排塵選別室13
の後面に密着した状態にセットし、排塵選別室13を整備
したり揺動選別体25を取出す時は係止具を外して前記軸
支部を中心として90度旋回させてクランプ39により枠体
37に係止することができ、前記梯子型の枠体37は穀粒タ
ンク7の後部を連杆38で支持している。
次に各部の構成について説明する。
[脱穀部] 扱胴11の前部の円錐状部は前端部のソリッド歯40……
を、後部に低い線状歯40a……を、円筒部の前部寄りに
ソリッド歯40b……を、それに続く部分に通常の線状の
扱歯40c……を植設し、終端部には狭い間隔で列状に植
設した線状歯40d……とソリッド歯40e……とを周方向に
間隔を隔てて交互に植設してあり、前記受網24の前部を
取付けた板24aは前端の急傾斜部とそれに続く緩傾斜部2
4bとからなり、緩傾斜部24bには多数の漏下孔24c……を
穿設してある。
を、後部に低い線状歯40a……を、円筒部の前部寄りに
ソリッド歯40b……を、それに続く部分に通常の線状の
扱歯40c……を植設し、終端部には狭い間隔で列状に植
設した線状歯40d……とソリッド歯40e……とを周方向に
間隔を隔てて交互に植設してあり、前記受網24の前部を
取付けた板24aは前端の急傾斜部とそれに続く緩傾斜部2
4bとからなり、緩傾斜部24bには多数の漏下孔24c……を
穿設してある。
また、脱穀処理中に扱口21からフィードチエン22側へ飛
散した穀粒は側壁と移送室14aとの間を通って第5図に
矢印で示す如く揺動選別体25上に落入する。
散した穀粒は側壁と移送室14aとの間を通って第5図に
矢印で示す如く揺動選別体25上に落入する。
[処理部] 処理胴16は外周面に処理物を後方へ移行させるリード角
を有する多数のソリッド型の処理歯16a……を有し、排
出口42と対応する部位には板面が処理軸17と直交する処
理歯16b……を植設してあり、前記排出口42は前記吸引
風車34の吸入口に直接対面しており、該吸引風車34は前
記揺動選別体25より上方に位置して排塵選別室13を上方
へ吸引して一番物及び二番物の風選性能を向上させると
共に前記排出口42より低位になっているので、藁屑が濡
れていてもそれを確実に吸引排出することができ、処理
胴受網41は処理胴16と対向する部位に第6図に示す如く
外側中間部から内側上部に亘って張設してある。
を有する多数のソリッド型の処理歯16a……を有し、排
出口42と対応する部位には板面が処理軸17と直交する処
理歯16b……を植設してあり、前記排出口42は前記吸引
風車34の吸入口に直接対面しており、該吸引風車34は前
記揺動選別体25より上方に位置して排塵選別室13を上方
へ吸引して一番物及び二番物の風選性能を向上させると
共に前記排出口42より低位になっているので、藁屑が濡
れていてもそれを確実に吸引排出することができ、処理
胴受網41は処理胴16と対向する部位に第6図に示す如く
外側中間部から内側上部に亘って張設してある。
また、前記排出口42と吸引風車34の前部側には第4図に
示す如く平面視で該吸引風車34に向けて拡開した前誘導
板43を連設してあり、排出口42から処理歯16aにより放
擲された排塵物は吸引風車34により吸引排出され、その
間に風選され、残留する穀粒が落下して回収される。
示す如く平面視で該吸引風車34に向けて拡開した前誘導
板43を連設してあり、排出口42から処理歯16aにより放
擲された排塵物は吸引風車34により吸引排出され、その
間に風選され、残留する穀粒が落下して回収される。
その際、第7図(b)に示すように前記排出口42の下部近
傍の後壁19と前誘導板43から垂下したブラケット43aと
で支承した支軸49aに、多数の平行なスポーク49……を
櫛歯状に配列すると共に上記支軸49aをクランクアーム4
9b,49bとロッド49cを介して処理軸17により駆動する
と、濡れた穀稈を脱穀した場合には比重の大なる藁屑が
前記スポーク49……により藁屑が落下することなく篩選
別され、藁屑は吸引風車34により機外に確実に排出され
る。
傍の後壁19と前誘導板43から垂下したブラケット43aと
で支承した支軸49aに、多数の平行なスポーク49……を
櫛歯状に配列すると共に上記支軸49aをクランクアーム4
9b,49bとロッド49cを介して処理軸17により駆動する
と、濡れた穀稈を脱穀した場合には比重の大なる藁屑が
前記スポーク49……により藁屑が落下することなく篩選
別され、藁屑は吸引風車34により機外に確実に排出され
る。
更に、前記処理室14bの後壁19aはボルト45,45に着脱可
能になっており、前記カッタ10を穀粒タンク7側へ90度
旋回させて排塵選別室13の後面を開放し、ボルト45,45
を抜き取って処理胴16を後方へ引き出すと、処理軸17の
前端がスプロケット17bから抜け出し、処理胴16及び移
送螺旋15並びに処理軸17を一体的に取出すことができ
る。
能になっており、前記カッタ10を穀粒タンク7側へ90度
旋回させて排塵選別室13の後面を開放し、ボルト45,45
を抜き取って処理胴16を後方へ引き出すと、処理軸17の
前端がスプロケット17bから抜け出し、処理胴16及び移
送螺旋15並びに処理軸17を一体的に取出すことができ
る。
更にまた、前記移送螺旋15の下部側は多数の漏下孔15a
……を有する鉄板15bで覆われており、処理胴受網41は
第6図に示すように内側下部で2分割されていて該分割
部を、パイプが熔接されている貫通枠44に固定し、該貫
通枠44は前記鉄板15bをも第5図に示す如く支持してい
て、前端は入口板18に螺着され、中間部は扱室の出口板
18aを貫通して支持され、後端は後壁19aに螺着されてい
る。
……を有する鉄板15bで覆われており、処理胴受網41は
第6図に示すように内側下部で2分割されていて該分割
部を、パイプが熔接されている貫通枠44に固定し、該貫
通枠44は前記鉄板15bをも第5図に示す如く支持してい
て、前端は入口板18に螺着され、中間部は扱室の出口板
18aを貫通して支持され、後端は後壁19aに螺着されてい
る。
[穀粒排出装置及び二番還元装置] 一番受樋28の移送終端には揚穀筒46を立設してあり、こ
の揚穀筒46の上端の放出部は前記穀粒タンク7の上部に
開口して連通しており、二番受樋30の移送終端には斜め
前方上方に向かう二番還元筒47を立設してあり、この二
番還元筒47の上端に取付けた投擲ケーシング47aの吐出
口は前記揺動選別体25の流板27a上に向けて開口してお
り、二番移送螺旋30aで穀粒タンク7側へ移送された二
番物は二番還元筒47内の揚送螺旋により揚送れ、上端で
はその螺旋軸に固定されていて上方からみて反時計方向
に回転する羽根47cにより流板27aに向けて投擲され、投
擲された二番物は波型移送板26により揺動移送される間
に比重選別されて穀粒が下層になり、藁屑のような軽い
ものが上層になって流下する平板状の流板27a上を流下
している被選別物に衝突して全幅に亘り広範囲に分散す
る。
の揚穀筒46の上端の放出部は前記穀粒タンク7の上部に
開口して連通しており、二番受樋30の移送終端には斜め
前方上方に向かう二番還元筒47を立設してあり、この二
番還元筒47の上端に取付けた投擲ケーシング47aの吐出
口は前記揺動選別体25の流板27a上に向けて開口してお
り、二番移送螺旋30aで穀粒タンク7側へ移送された二
番物は二番還元筒47内の揚送螺旋により揚送れ、上端で
はその螺旋軸に固定されていて上方からみて反時計方向
に回転する羽根47cにより流板27aに向けて投擲され、投
擲された二番物は波型移送板26により揺動移送される間
に比重選別されて穀粒が下層になり、藁屑のような軽い
ものが上層になって流下する平板状の流板27a上を流下
している被選別物に衝突して全幅に亘り広範囲に分散す
る。
また、前記揚穀筒46と二番還元筒47の交叉部は第18図に
示す如く連結金48及び螺子により着脱可能に連結して両
者が機壁を介して枠組をなすようにしてあり、揚穀筒46
と二番還元筒47の基部に対向する部位には取出口46a,47
dを設けてあり、それらの取出口46a,47dには第15図に示
すように蓋50,50を着脱可能に螺着するか、又は第17図
に示すように上部を螺着すると共に外周に穀粒を溜める
縁50aを有し下部は螺着した蓋50,50を付設して掃除する
ことができるようにしてあり、その際、両方から掻出し
た穀粒を1つの皿51にて受けることができ、更に、前記
投擲ケーシング47aの外周板47bは一端を螺着し、他端を
螺着して第16図に示すように開閉可能にしてある。
示す如く連結金48及び螺子により着脱可能に連結して両
者が機壁を介して枠組をなすようにしてあり、揚穀筒46
と二番還元筒47の基部に対向する部位には取出口46a,47
dを設けてあり、それらの取出口46a,47dには第15図に示
すように蓋50,50を着脱可能に螺着するか、又は第17図
に示すように上部を螺着すると共に外周に穀粒を溜める
縁50aを有し下部は螺着した蓋50,50を付設して掃除する
ことができるようにしてあり、その際、両方から掻出し
た穀粒を1つの皿51にて受けることができ、更に、前記
投擲ケーシング47aの外周板47bは一端を螺着し、他端を
螺着して第16図に示すように開閉可能にしてある。
[処理室と四番口] 処理室14bは第5〜7図に示すように扱室12と反対側へ
偏位していてその前部は扱室12の下部寄りに位置してお
り、排稈口52の後方には、平面視で後部が穂側へ偏位
し、側面視で水平で、かつ平行な一対の搬送チエンから
なる排藁搬送装置53を設け、該排藁搬送装置53により搬
送される穀稈から落下する穀粒を回収する四番口55は第
6図及び第13図に示す如くフィードチエン22の内側から
機幅の中間部に向けて斜めに垂下した内側流板aと、後
部から斜め前下方へ垂下した後部流板bと、排藁搬送装
置53の穂側に沿って斜め外側方へ張出した部位から機壁
内に向けて垂下した外側流板cとを漏斗状に結合して構
成してあり、処理胴受網41から漏下した被選別物は前記
内側流板aに阻止されて揺動選別体25のフィードチエン
22側へ落入し、四番口55に落下した刺粒はフィードチエ
ン22と反対側へ落下して選別される。
偏位していてその前部は扱室12の下部寄りに位置してお
り、排稈口52の後方には、平面視で後部が穂側へ偏位
し、側面視で水平で、かつ平行な一対の搬送チエンから
なる排藁搬送装置53を設け、該排藁搬送装置53により搬
送される穀稈から落下する穀粒を回収する四番口55は第
6図及び第13図に示す如くフィードチエン22の内側から
機幅の中間部に向けて斜めに垂下した内側流板aと、後
部から斜め前下方へ垂下した後部流板bと、排藁搬送装
置53の穂側に沿って斜め外側方へ張出した部位から機壁
内に向けて垂下した外側流板cとを漏斗状に結合して構
成してあり、処理胴受網41から漏下した被選別物は前記
内側流板aに阻止されて揺動選別体25のフィードチエン
22側へ落入し、四番口55に落下した刺粒はフィードチエ
ン22と反対側へ落下して選別される。
また、前記内側流板aの下端と処理胴16寄りの側板との
間隔L1は他方の側板との間隔L2より大となして吸引
風車34から離れた側で送風風車33からの選別風が多く吹
き上げるようにしてある。
間隔L1は他方の側板との間隔L2より大となして吸引
風車34から離れた側で送風風車33からの選別風が多く吹
き上げるようにしてある。
[機枠] 脱穀装置1の機枠は第1図及び第14図に示すように左右
の側板56,56、入口板18及び後壁19は前部より後部が高
くなる斜めの分割線57で上下に分れており、この分割線
部分を複数の螺子58……により着脱可能に締着してある
ので、後部が高くなるように傾斜した揺動選別体25を下
部の機枠に支持し、扱胴11と処理胴16を上部機枠にそれ
ぞれ前部が低くなるように軸支することにより、上部機
枠を分解して揺動選別部等を容易に整備することができ
る。
の側板56,56、入口板18及び後壁19は前部より後部が高
くなる斜めの分割線57で上下に分れており、この分割線
部分を複数の螺子58……により着脱可能に締着してある
ので、後部が高くなるように傾斜した揺動選別体25を下
部の機枠に支持し、扱胴11と処理胴16を上部機枠にそれ
ぞれ前部が低くなるように軸支することにより、上部機
枠を分解して揺動選別部等を容易に整備することができ
る。
[作用] 前述のコンバインにおける脱穀装置1において、供給さ
れた穀稈の株元部はフィードチエン22と挟扼レール23に
より挟持搬送され、穂側は供給口ら扱室12に挿入されて
扱胴11により脱穀処理される。
れた穀稈の株元部はフィードチエン22と挟扼レール23に
より挟持搬送され、穂側は供給口ら扱室12に挿入されて
扱胴11により脱穀処理される。
その際、挿入された穀稈は扱胴11の始端のソリッド歯40
……により急速に後部へ移行し、円錐部の基部寄りの線
状歯40a……とそれに続くソリッド歯40b……とにより脱
穀初期に一挙に多量の穀粒が脱粒されるのを抑制しなが
ら通常の扱歯40c……に移行させて略平均的に脱粒処理
し、終端部においては列状に並んだ線状歯40d……によ
り梳きながら該線状歯40d……で移動を抑制される穀稈
をリード角を有するソリッド歯40eにより排出を促進し
て刺粒を取除き、排藁は排藁口52から排出され、それが
排藁搬送装置53により斜め後方へ搬送される間に残留す
る刺粒が前述のように四番口55へ落入する。
……により急速に後部へ移行し、円錐部の基部寄りの線
状歯40a……とそれに続くソリッド歯40b……とにより脱
穀初期に一挙に多量の穀粒が脱粒されるのを抑制しなが
ら通常の扱歯40c……に移行させて略平均的に脱粒処理
し、終端部においては列状に並んだ線状歯40d……によ
り梳きながら該線状歯40d……で移動を抑制される穀稈
をリード角を有するソリッド歯40eにより排出を促進し
て刺粒を取除き、排藁は排藁口52から排出され、それが
排藁搬送装置53により斜め後方へ搬送される間に残留す
る刺粒が前述のように四番口55へ落入する。
一方、受網24及び漏下孔24cから漏下した穀粒及び小さ
な藁屑は揺動選別体25の波型移送板26、流板27a上へ落
下して移送選別され、二番還元筒47からの二番物は前記
流板27aの幅全体に衝突して分散合流し、穀粒は送風風
車33の選別風により風選されながら選別網29から一番受
樋28に落入し、上記選別網29上に残った二番物を含む藁
屑はストローラック31に移行して篩選別されると共に横
断流ファン35からの選別風により風選されて二番受樋30
に落入し、前記二番還元筒47へ移送される。
な藁屑は揺動選別体25の波型移送板26、流板27a上へ落
下して移送選別され、二番還元筒47からの二番物は前記
流板27aの幅全体に衝突して分散合流し、穀粒は送風風
車33の選別風により風選されながら選別網29から一番受
樋28に落入し、上記選別網29上に残った二番物を含む藁
屑はストローラック31に移行して篩選別されると共に横
断流ファン35からの選別風により風選されて二番受樋30
に落入し、前記二番還元筒47へ移送される。
他方、前記扱室12内で発生した脱穀物の内、長藁や穂切
れ等は送塵口20から処理部14の移送室14aに入り移送螺
旋15により遠芯分離されると共に移送されながら或程度
処理されてから処理室14bに送込まれ、同時に穀粒は漏
下孔15a……から漏下し、処理胴16は被選別物をその周
囲に植設された処理歯16a……により後方へ移動させな
がら穂切れの脱粒と長藁の切断を行ない、単粒化された
穀粒及び細分化された藁屑等は処理胴受網41から漏下し
て前記揺動選別体25上の他側寄りに合流して揺動選別さ
れる。
れ等は送塵口20から処理部14の移送室14aに入り移送螺
旋15により遠芯分離されると共に移送されながら或程度
処理されてから処理室14bに送込まれ、同時に穀粒は漏
下孔15a……から漏下し、処理胴16は被選別物をその周
囲に植設された処理歯16a……により後方へ移動させな
がら穂切れの脱粒と長藁の切断を行ない、単粒化された
穀粒及び細分化された藁屑等は処理胴受網41から漏下し
て前記揺動選別体25上の他側寄りに合流して揺動選別さ
れる。
その間、前記送風風車33からの選別風は選別網29を吹き
抜けながら一番穀粒を選別すると共に第6図に示す如く
機幅の中間部に向けて斜めに垂下した内側流板aにより
集められ、これが前記処理胴受網41から処理室14b内を
通って被処理物の分散を助長してから排出口42(一部は
処理胴受網41から吹き出す)から吹き出し、処理室14b
の後端に移動した処理済の藁屑はリード角を有しない処
理歯16a……により移送を制御して処理作用を促進する
と共に排出口42から吸引風車34に向けて投擲され、吸引
風車34は前誘導板43と後壁19とにより構成されるサイク
ロン選別風により風選し、穀粒は下方のストローラック
31上に落下して回収され、処理室14bの排出口42から投
擲排出された処理物及び浮遊する藁屑は、排塵選別室13
の後端上部で、主として前記吸引風車34により吸引選別
されて機外に排出され、残って落下したものは、前記送
風風車33及び横断流ファン35により起風されて排塵口36
に吹き抜ける選別風により排塵選別室13の下部寄りにて
更に風選されて排塵口36から吹き出され、このような風
選処理後にストローラック31に落入したものは、排塵口
36から後方へ排出される。
抜けながら一番穀粒を選別すると共に第6図に示す如く
機幅の中間部に向けて斜めに垂下した内側流板aにより
集められ、これが前記処理胴受網41から処理室14b内を
通って被処理物の分散を助長してから排出口42(一部は
処理胴受網41から吹き出す)から吹き出し、処理室14b
の後端に移動した処理済の藁屑はリード角を有しない処
理歯16a……により移送を制御して処理作用を促進する
と共に排出口42から吸引風車34に向けて投擲され、吸引
風車34は前誘導板43と後壁19とにより構成されるサイク
ロン選別風により風選し、穀粒は下方のストローラック
31上に落下して回収され、処理室14bの排出口42から投
擲排出された処理物及び浮遊する藁屑は、排塵選別室13
の後端上部で、主として前記吸引風車34により吸引選別
されて機外に排出され、残って落下したものは、前記送
風風車33及び横断流ファン35により起風されて排塵口36
に吹き抜ける選別風により排塵選別室13の下部寄りにて
更に風選されて排塵口36から吹き出され、このような風
選処理後にストローラック31に落入したものは、排塵口
36から後方へ排出される。
(ト)考案の効果 本考案は、前述のように扱室12の下部から後方の排塵選
別室13を経てその後壁に設けた排塵口36に亙る選別風路
に、揺動選別体を前後揺動するように架設し、前部が扱
室12の後部一側の送塵口20に連通した処理室14bを、前
記排塵選別室13の前記一側の上部を経て後部に亙らせる
と共に、処理胴受網41と、内装された前後方向の処理胴
16と、排塵選別室13側に向けて開口した排出口42とで構
成し、前記排塵選別室13の処理室14bと反対側の前記排
出口42と対向する部位に吸引風車34を設け、前記排塵口
36の配設位置を前記排出口42及び吸引風車34より低くし
たので、処理室14bの後部の前記排出口42からは、処理
物が排塵選別室13の後端上部にあって直接対面する前記
吸引風車34に向けて投擲されることなり、高能率脱穀し
たり、又は濡れた穀稈を脱穀したりして処理物が多く、
かつ、塊状になり易い場合でも良く分散した状態で該吸
引風車34により起風される選別風により処理物に混入し
ていた藁屑を浮遊する藁屑と共に効率よく風選して機外
に吸引排出することができる。
別室13を経てその後壁に設けた排塵口36に亙る選別風路
に、揺動選別体を前後揺動するように架設し、前部が扱
室12の後部一側の送塵口20に連通した処理室14bを、前
記排塵選別室13の前記一側の上部を経て後部に亙らせる
と共に、処理胴受網41と、内装された前後方向の処理胴
16と、排塵選別室13側に向けて開口した排出口42とで構
成し、前記排塵選別室13の処理室14bと反対側の前記排
出口42と対向する部位に吸引風車34を設け、前記排塵口
36の配設位置を前記排出口42及び吸引風車34より低くし
たので、処理室14bの後部の前記排出口42からは、処理
物が排塵選別室13の後端上部にあって直接対面する前記
吸引風車34に向けて投擲されることなり、高能率脱穀し
たり、又は濡れた穀稈を脱穀したりして処理物が多く、
かつ、塊状になり易い場合でも良く分散した状態で該吸
引風車34により起風される選別風により処理物に混入し
ていた藁屑を浮遊する藁屑と共に効率よく風選して機外
に吸引排出することができる。
更に、前記排出口42から排出された処理物は、前述の吸
引風車34により風選を受けてから揺動選別体25上に落入
する過程で、前記扱室12の下方から排塵口36へ吹き抜け
る選別風により風選して藁屑を除去することができ、こ
れにより二番物を少なくすることができる。
引風車34により風選を受けてから揺動選別体25上に落入
する過程で、前記扱室12の下方から排塵口36へ吹き抜け
る選別風により風選して藁屑を除去することができ、こ
れにより二番物を少なくすることができる。
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
コンバインの側面図、第2図は同上平面図、第3図は脱
穀装置の縦断側面図、第4図は同上縦断平面図、第5図
は第4図のA−A断面図、第6図は同上B−B断面図、
第7図(a)は同上C−C断面図、第7図(b)は同上他の例
の断面図、第8図は背面図、第9図は扱室の供給部の正
面図、第10図は処理胴を抜き取った状態の側面図、第11
図は処理軸の取付装置の断面図、第12図は第6図のD−
D断面図、第13図は排藁搬送装置と四番口等を示す平面
図、第14図は揚穀筒及び二番還元筒側の側面図、第15図
は同上一部の側面図、第16図は揚穀筒の上部の平面図、
第17図は揚穀筒の下部の分解斜視図、第18図は第15図の
E矢視図、第19図はカッタを後方へ退避回動させた状態
の斜視図、第20図は背面図、第21図は二番物放出状態を
示す平面図である。 12は扱室、14は処理部、14aは移送室、14bは処理室、16
は処理胴、16a,16bは処理歯、20は送塵口、24は受網、4
2は排出口
コンバインの側面図、第2図は同上平面図、第3図は脱
穀装置の縦断側面図、第4図は同上縦断平面図、第5図
は第4図のA−A断面図、第6図は同上B−B断面図、
第7図(a)は同上C−C断面図、第7図(b)は同上他の例
の断面図、第8図は背面図、第9図は扱室の供給部の正
面図、第10図は処理胴を抜き取った状態の側面図、第11
図は処理軸の取付装置の断面図、第12図は第6図のD−
D断面図、第13図は排藁搬送装置と四番口等を示す平面
図、第14図は揚穀筒及び二番還元筒側の側面図、第15図
は同上一部の側面図、第16図は揚穀筒の上部の平面図、
第17図は揚穀筒の下部の分解斜視図、第18図は第15図の
E矢視図、第19図はカッタを後方へ退避回動させた状態
の斜視図、第20図は背面図、第21図は二番物放出状態を
示す平面図である。 12は扱室、14は処理部、14aは移送室、14bは処理室、16
は処理胴、16a,16bは処理歯、20は送塵口、24は受網、4
2は排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 北坂 操 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 大谷 貴則 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 伊藤 昇 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−99721(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】扱室12の下方から後方の排塵選別室13を経
てその後壁に設けた排塵口36に亙る選別風路に、揺動選
別体を前後揺動するように架設し、前部が扱室12の後部
一側の送塵口20に連通した処理室14bを、前記排塵選別
室13の前記一側の上部を経て後部に亙らせると共に、処
理胴受網41と、内装された前後方向の処理胴16と、排塵
選別室13側に向けて開口した排出口42とで構成し、前記
排塵選別室13の処理室14bと反対側の前記排出口42と対
向する部位に吸引風車34を設け、前記排塵口36の配設位
置を前記排出口42及び吸引風車34より低くしたことを特
徴とする脱穀機における排塵処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985047919U JPH0623240Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 脱穀機における排塵処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985047919U JPH0623240Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 脱穀機における排塵処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61165131U JPS61165131U (ja) | 1986-10-14 |
JPH0623240Y2 true JPH0623240Y2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=30563686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985047919U Expired - Lifetime JPH0623240Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 脱穀機における排塵処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623240Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6043089B2 (ja) * | 1979-08-09 | 1985-09-26 | 井関農機株式会社 | 双胴型脱穀装置に於ける排塵物処理装置 |
-
1985
- 1985-03-30 JP JP1985047919U patent/JPH0623240Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61165131U (ja) | 1986-10-14 |
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