JP3677919B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバイン・ハーベスタ等に設けられる脱穀装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開平8−289659号公報には、扱胴を扱胴軸により軸装した脱穀室と、該脱穀室の側部に設けた二番処理胴を軸装した二番処理室と、前記脱穀室および前記二番処理室の下方に設けた揺動選別棚とを有する脱穀装置について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、単に脱穀室の側部に二番処理装置を設けているので、脱穀室から落下する脱穀物と二番処理装置の処理物とが片寄って下方の揺動選別棚に落下するという課題がある。
【0004】
【発明の目的】
脱穀室および二番処理装置からの落下物の分散化、揺動選別および風選室への均等な供給、選別効率および精度の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、扱胴(3)を扱胴軸(4)により軸装した脱穀室(2)と、該脱穀室(2)の側部に設けた排塵処理胴(19)を軸装した排塵処理室(18)および二番処理胴(26)を軸装した二番処理室(25)と、前記脱穀室(2)および前記排塵処理室(18)ならびに前記二番処理室(25)の下方に設けた揺動選別棚(10)とを有する脱穀装置において、前記脱穀室(2)の終端部と前記排塵処理室(18)の始端部とを連通口(23)により連通させ、前記排塵処理胴(19)の外周面に設けた排塵処理刃(20)のうち前記連通口(23)に臨む処理刃(20)は送り作用を有するように螺旋状に構成し、前記排塵処理室(18)の終端の排塵口(24)は前記揺動選別棚(10)の終端側上方位置に臨ませ、前記排塵処理胴(19)の前側に位置する二番処理胴(26)を前記排塵処理胴(19)と同一軸芯状に設け、前記二番処理胴(26)は前記排塵処理胴(19)よりも小径に形成し、前記二番処理胴(26)および前記排塵処理胴(19)は軸芯方向に着脱自在に取付け、前記二番処理室(25)は、二番処理胴(26)の主として上方側を開放し、下方側を二番物処理樋(29)により包囲して夫々形成し、該二番処理室(25)の始端部に二番物戻し装置(27)の上部排出口(47)を接続し、該二番処理室(25)の終端の二番処理物排出口(46)を前記揺動選別棚(10)の移送棚11の始端部上方に臨ませ、前記二番処理室(25)の上方には、該二番処理室(25)と前記脱穀室(2)とを仕切る縦状のガイド板(50)を設け、該ガイド板(50)は、その上端を二番処理室(25)よりも脱穀室(2)側に寄った位置に固定し、下方に至るに従い二番処理室(25)側に近づくように傾斜させて設け、前記二番処理室(25)の二番処理胴(26)の搬送終端部下方であって前記揺動選別棚(10)の移送棚(11)上には、脱穀物を前記二番処理室(25)の反対側に寄せる寄せ板(48)を設け、該寄せ板(48)の始端部は前記二番処理胴(26)の終端部と略同一位置に位置させた脱穀装置としたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例をコンバインの例にて図により説明すると、1は脱穀装置であり、脱穀装置1の一側上部には脱穀室2を設け、該脱穀室2内には扱胴3を扱胴軸4により軸装する。扱胴軸4は、始端側側板5と脱穀室終端側側板6に軸装する。扱胴3の主として下方側は扱網7により包囲する。8は送風唐箕、9は風選室、10は送風唐箕8の送風方向に揺動する揺動選別棚、11は揺動選別棚10の始端部の移送棚、12は移送棚11の上面に形成した前記扱網7からの落下物を移送する移送突起、13は穀粒と異物とを選別するシーブ、14は藁屑を移送し得るストローラック、15は一番コンベア、16は二番コンベア、17は吸引排塵ファン(横断流吸引ファン)である。
【0007】
前記脱穀室2の終端には排塵処理室18を設ける。排塵処理室18は、前記扱胴3と平行な排塵処理胴19の外周面に排塵処理刃20を設け、排塵処理胴19の主として下方側を排塵処理網21により包囲して構成する。排塵処理室18は、その始端部を平面視前記脱穀室2の終端部と重合させ、連通口23により連通させる(図3)。排塵処理室18の終端には排塵口24を形成し(図4)、排塵口24は前記揺動選別棚10のシーブ13の終端側上方位置に臨ませる。前記排塵処理刃20のうち始端部側の前記連通口23および排塵口24に臨む処理刃20は排塵物の送り作用を有するように螺旋状に傾斜するように板部材を配して構成し、中間部の排塵処理刃20は通常打ち抜き加工により断面四角柱形状の線部材によりU型形状に形成したものを円周方向に配置して構成し(図5)、角柱形状のエッジ部による藁屑の切断を期待して枝梗付着粒の処理性能を向上させている。また、前記排塵処理網21の外周には、排塵処理胴19の放射方向に突出するようにガイド体21aを設け、排塵処理網21より漏れた処理物を風選室9内に拡散させ、また、排塵処理胴19の回転により生じる風がガイド体21aに沿って吹くので、この排塵処理胴19による起風が揺動選別棚10に対して拡散され、その結果、送風唐箕8の送風が上方に抜けやすく、選別性能を向上させる。実施例のガイド体21aは、排塵処理網21の緯(よこ)線21bと一体的に形成し、処理物の漏下に干渉しないようにしている。21cは排塵処理網21の経(たて)線、21dは上部カバーである。
【0008】
前記脱穀室2の側部には二番処理室25を設け、二番処理室25の二番処理胴26と排塵処理胴19と同一軸芯状に配置する。二番処理室25は、前記二番コンベア16の終端に接続した二番物戻し装置27により回収供給された二番物を処理するものであり、二番処理胴26は前記排塵処理胴19よりも小径に形成し、二番処理胴26の外周面に二番物処理刃28を設け、二番処理胴26の主として下方側を無孔の二番物処理樋29により包囲して構成する。
前記排塵処理胴19と二番処理胴26とは、同軸状に設けているが、その構成は任意であり、一例を示すと、それぞれの始端部側に嵌合体31、32をそれぞれ設け(図6)、該嵌合体31、32にスプライン結合する嵌合軸33、34を嵌合させる所謂カップリング構成により、軸心方向に着脱自在に設ける。35は前記始端側側板5と脱穀室終端側側板6との間に設けた中間板36に取付けたメタルであり、メタル35に嵌合軸33を回転のみ自在に取付ける。37は中間板36に形成した挿通口であり、挿通口37より二番処理胴26を抜けるようにしている。38はメタル35より二番処理胴26側に突出する突出軸部分であり、二番処理胴軸となる。39は軸受部材、40は入力プーリー、41は処理胴終端軸、42は側板、43は軸受部材である。したがって、排塵処理胴19は軸受部材43より処理胴終端軸41を外して引くと、嵌合軸33より嵌合体31が外れて、外すことができ、次に、メタル35を中間板36より外すと、二番処理胴26を挿通口37より抜くことができる。
【0009】
しかして、二番処理室25の一端(始端、図2において右側)には前記二番物戻し装置27の上部排出口47を接続し、二番処理室25の他端(終端、図2において左側)には二番処理物排出口46を形成し、二番処理物排出口46は前記揺動選別棚10の始端部の移送棚11上に臨ませる。
移送棚11上には、移送棚11上の脱穀物を中央側に寄せる寄せ板48を設ける。寄せ板48はその始端部を平面視前記二番処理物排出口46側に位置させ、終端に至るに従い二番処理物排出口46と反対側に位置するように傾斜させ、移送棚11と一体的に揺動するように設ける。
実施例では、前記二番処理室25は前記脱穀室2内の脱穀物の移動方向とは反対に処理物を移送し、前記二番処理物排出口46は脱穀室2の始端部側に配置すると共に、前記扱胴3の回転上昇側に配置しているので、寄せ板48の始端部(前端部)は二番処理物排出口46の始端部(二番処理室25を基準としたもので、後端部となる)の略下方に位置させている。
したがって、脱穀室2内の脱穀物は重力と扱胴3の回転と共回りする遠心力の作用により二番処理室25側の移送棚11上に落下し、二番処理物排出口46から排出された処理物は寄せ板48により反二番処理室25側に寄せられ、風選室9の幅方向に均等に供給する。
なお、図2において、作図上の都合により寄せ板48の下縁と移送棚11との間に隙間があるが、実際は略密着させ、また、寄せ板48の長さおよび傾斜は任であり、また、寄せ板48の終端を始端部を基準に回動させるようにすることもある。
【0010】
しかして、排塵処理室18と脱穀室2との連通部分である連通口23の上方には仕切板49を設ける。仕切板49は、その下部は排塵処理胴19の排塵処理刃20の回転軌跡上部外周に沿う円弧状に形成し、その上部は扱胴3の側部に位置させている。
また、二番処理室25の上方は開放しているが、二番処理室25の上方には、二番処理室25と脱穀室2とを仕切るガイド板50を設ける。ガイド板50は、その上端を二番処理室25よりも脱穀室2側に寄った位置に固定し、下方に至るに従い二番処理室25側に近づけ、二番処理胴26の中心に向くように傾斜させる。
58は二番処理胴26の始端部に設けた円形仕切部材、59は円形仕切部材58の周縁を包囲するシールド部材であり、排塵処理室18と二番処理室25とを仕切る。60は連通口23の下方に設けたガイド板である。
また、図中、61はコンバインの機体フレーム、62は走行装置、63は刈取部、64は分草体、65は穀稈搬送装置、66は脱穀室2に穀稈の穂先側を供給する穀稈供給搬送装置、67は脱穀済の排藁を細かく切断するカッター、68は脱穀室2の側部に設けたグレンタンク、69は排出揚穀装置、70は排出オーガー、71はキャビン、72は穀稈である。
【0011】
次に実施例の作用を述べる。
穀稈を脱穀室2に供給すると、脱穀室2内の回転する扱胴3により脱穀され、脱穀された穀粒は扱網7より揺動選別棚10の移送棚11上に落下し、移送棚11の移送突起12により移送されて風選室9に至り、揺動選別棚10のシーブ13上では、揺動するシーブ13と送風唐箕8からの送風とにより藁屑と穀粒とが分離し、シーブ13の隙間より穀粒が落下して一番コンベア15より機外に取り出される。
また、扱網7より落下しない脱穀被処理物は、脱穀室2の終端の連通口23より排塵処理室18内に入り、回転する排塵処理胴19の排塵処理刃20により処理され、処理されたうちの穀粒は排塵処理網21より下方に落下して、風選室9で風選され、排塵処理網21より落下しない藁屑等は排塵口24より落下し、風選されて藁屑中の穀粒は落下し、藁屑は機外に排出される。
【0012】
この場合、排塵処理室18は、扱胴軸4より下方の扱胴3の側部に設けているから、排塵処理室18内に効率よく排塵物が入り、処理される。即ち、脱穀室2内の脱穀物は、重力と扱胴3の回転と共回りする遠心力の作用により扱胴軸4に対して斜め下方に集まる傾向があり、扱胴軸4より下方の扱胴3の側部に排塵処理室18を配置することで、排塵処理室18への供給を円滑にする。
また、藁屑等は、シーブ13の隙間より落下しないので、揺動選別棚10の揺動と送風唐箕送風唐箕8の送風により排出側に移動し、風選室9の終端側では、塵埃や藁屑を吸引排塵ファン17により吸引排除され、吸引排塵ファン17により吸引されない藁屑はストローラック14上に至り、ストローラック14より落下しない藁屑等は機外に排出される。
【0013】
しかして、揺動選別棚10の揺動で落下した穂切れ、枝梗付着粒等は二番コンベア16に回収され、二番コンベア16の終端から二番物戻し装置27により二番処理室25に送くられる。
二番処理室25は、回転する二番処理胴26の二番物処理刃28により二番物を脱穀室2の始端部側に送り、送りながら二番物処理刃28により処理して、処理された穀粒および二番処理物は二番処理物排出口46より揺動選別棚10の移送棚11上に落下し、再び揺動および風により選別される。
この場合、前記したように、脱穀室2内の脱穀物は、重力と扱胴3の回転と共回りする遠心力の作用により二番処理室25を設けた一側に落下して集まり、これに二番処理室25の二番処理物排出口46からの二番処理物が合流すると、一側側に片寄ることになるが、移送棚11上には、始端部を前記二番処理物排出口46側に位置させ、終端に至るに従い二番処理物排出口46と反対側に位置するように平面視傾斜する直立の寄せ板48を設けているので、二番処理物排出口46からの二番処理物は寄せ板48により中央から他側に案内され、移送棚11上の一側に脱穀室2内の脱穀物が他側に二番処理物排出口46からの二番処理物が分散し、この状態で風選室9に移送供給する。即ち、寄せ板48より二番処理物排出口46側に落下した脱穀室2内の脱穀物は寄せ板48に当たらずそのまま移送させられるが、二番処理物排出口46からの二番処理物は寄せ板48に当たるので反二番処理物排出口46側に寄せられて分散する。
【0014】
したがって、移送棚11上の脱穀物を効率よく分散させ、風選室9における選別効率および精度を向上させる。
しかして、二番処理胴26の上方は閉塞してもよいが、開放させておくと、脱穀室2の扱網7より漏れた枝梗付着粒等が二番処理室25内に入って処理されるから、選別精度および選別効率を向上させる。即ち、脱穀室2に対して二番処理室25を扱胴3の回転上昇側下方位置に配置して、特に脱穀負荷が大きくて扱胴3の回転を早くしたとき、脱穀室2から飛散した脱穀物が二番処理室25に入るようにして、脱穀効率および精度の向上を期待しているが、これによる移送棚11上の脱穀物の片寄りを寄せ板48により分散させるので、脱穀室2と二番処理室25との配置も有効になる。
また、二番処理胴26の下方には、無孔の二番物処理樋29を設けているから、二番物戻し装置27により供給された二番物が処理されないうちに落下するのを防止して、処理効率を向上させる。
【0015】
しかして、排塵処理室18と脱穀室2との連通部分である連通口23の上方には仕切板49を設け、仕切板49は排塵処理胴19の上部外周に沿って包囲しているから、脱穀被処理物が連通口23から排塵処理室18に円滑、確実に取り込まれ、また、排塵処理胴19と共回りして脱穀室2側に飛散するのを防止して、排塵処理室18から脱穀室2への逆流を防止する。特に、扱胴3に共回りしている藁屑は、仕切板49に当たって連通口23から排塵処理室18に円滑、確実に取り込まれので、共回りする藁屑を減少させ、4番ロスを減少させる。
また、仕切板49は、排塵処理胴19の上部のみならず、その上部は扱胴3の側部に位置させているから、単に排塵処理胴19の上部を包囲したときには、この排塵処理胴19の上方に塵埃等が堆積するが、これを防止する。
【0016】
また、二番処理室25の上方を単に開放したのでは二番物処理胴26により飛ばされてその一部が脱穀室2に逆流することがあるが、二番処理室25の上方には、二番処理室25と脱穀室2とを仕切るガイド板50を設けているから、二番処理室25の上方は開放して脱穀室2から飛散した枝梗付着粒等が入るのを期待すると共に、二番処理室25から脱穀室2への逆流を防止できる。
また、二番処理室25の上方を開放していると、二番物戻し装置27により供給された二番物が飛散して脱穀室2に入ることがあるが、二番処理室25の上方に二番物戻し装置27の上部排出口47を開口させ、二番処理室25と脱穀室2とを仕切るガイド板50により、上部排出口47から二番処理室25へ至る流路と脱穀室2とを仕切るので、上部排出口47から排出される二番物はガイド板50により案内されて二番処理室25へ入り、脱穀室2には逆流しない。
【0017】
【効果】
本発明は、扱胴(3)を扱胴軸(4)により軸装した脱穀室(2)と、該脱穀室(2)の側部に設けた排塵処理胴(19)を軸装した排塵処理室(18)および二番処理胴(26)を軸装した二番処理室(25)と、前記脱穀室(2)および前記排塵処理室(18)ならびに前記二番処理室(25)の下方に設けた揺動選別棚(10)とを有する脱穀装置において、前記脱穀室(2)の終端部と前記排塵処理室(18)の始端部とを連通口(23)により連通させ、前記排塵処理胴(19)の外周面に設けた排塵処理刃(20)のうち前記連通口(23)に臨む処理刃(20)は送り作用を有するように螺旋状に構成し、前記排塵処理室(18)の終端の排塵口(24)は前記揺動選別棚(10)の終端側上方位置に臨ませ、前記排塵処理胴(19)の前側に位置する二番処理胴(26)を前記排塵処理胴(19)と同一軸芯状に設け、前記二番処理胴(26)は前記排塵処理胴(19)よりも小径に形成し、前記二番処理胴(26)および前記排塵処理胴(19)は軸芯方向に着脱自在に取付け、前記二番処理室(25)は、二番処理胴(26)の主として上方側を開放し、下方側を二番物処理樋(29)により包囲して夫々形成し、該二番処理室(25)の始端部に二番物戻し装置(27)の上部排出口(47)を接続し、該二番処理室(25)の終端の二番処理物排出口(46)を前記揺動選別棚(10)の移送棚11の始端部上方に臨ませ、前記二番処理室(25)の上方には、該二番処理室(25)と前記脱穀室(2)とを仕切る縦状のガイド板(50)を設け、該ガイド板(50)は、その上端を二番処理室(25)よりも脱穀室(2)側に寄った位置に固定し、下方に至るに従い二番処理室(25)側に近づくように傾斜させて設け、前記二番処理室(25)の二番処理胴(26)の搬送終端部下方であって前記揺動選別棚(10)の移送棚(11)上には、脱穀物を前記二番処理室(25)の反対側に寄せる寄せ板(48)を設け、該寄せ板(48)の始端部は前記二番処理胴(26)の終端部と略同一位置に位置させた脱穀装置としたものであるから、二番処理室25から排出された二番処理物は寄せ板48に当たって反二番処理物排出口46側に寄せられ、寄せ板48より二番処理物排出口46側に落下した脱穀室2内の脱穀物は寄せ板48に当たらずそのまま移送させられて、それゆえ、移送棚11上の脱穀物を効率よく分散させ、風選室9における選別ロスを減少させ、選別効率および精度を向上させることができ、また、寄せ板48を設けるという簡単な構成で、分散装置を構成でき、コストを上昇させないという効果も奏する。
また、本発明は、二番処理室25の上方には、二番処理室25と脱穀室2とを仕切るガイド板50を設けているから、二番処理室25の上方は開放して脱穀室2から飛散した枝梗付着粒等が入るのを期待すると共に、二番処理室25から脱穀室2への逆流を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 脱穀装置の縦断面図。
【図3】 連通口付近の断面図。
【図4】 排塵口付近の断面図。
【図5】 排塵処理室付近の断面図および排塵処理刃の斜視図。
【図6】 2番処理室付近の断面図。
【図7】 2番処理物排出口付近の断面図。
【図8】 排塵処理胴および2番処理胴の取付状態断面図。
【図9】 脱穀装置の断面図。
【図10】 同概略側面図。
【図11】 同概略側面図。
【符号の説明】
1…脱穀装置、2…脱穀室、3…扱胴、4…扱胴軸、5…始端側側板、6…脱穀室終端側側板、7…扱網、8…送風唐箕、10…揺動選別棚、11…移送棚、12…移送突起、13…シーブ、14…ストローラック、15…一番コンベア、16…二番コンベア、18…排塵処理室、19…排塵処理胴、20…排塵処理刃、21…処理網、21a…ガイド体、21b…緯線、21c…排塵処理網21の経線、21d…上部カバー、23…連通口、24…排塵口、25…二番処理室、26…二番処理胴、27…二番物戻し装置、28…二番物処理刃、29…二番物処理樋、31、32…嵌合体、33、34…嵌合軸、35…メタル、36…中間板、37…挿通口、38…突出軸、39…軸受部材、40…入力プーリー、41…処理胴終端軸、42…側板、43…軸受部材、45…二番物処理室始端側、46…二番処理物排出口、47…上部排出口、48…寄せ板、49…仕切板、50…ガイド板、51…穀稈供給装置、52、53…案内レール、54、55…枠体、56…ボルト、57…枠体、58…円形仕切部材、59…シールド部材、60…ガイド板、61…コンバインの機体フレーム、62…走行装置、63…刈取部、64…分草体、65…穀稈搬送装置、66…穀稈供給搬送装置、67…カッター、68…グレンタンク、69…排出揚穀装置、70…排出オーガー、71…キャビン、72…穀稈。
Claims (1)
- 扱胴(3)を扱胴軸(4)により軸装した脱穀室(2)と、該脱穀室(2)の側部に設けた排塵処理胴(19)を軸装した排塵処理室(18)および二番処理胴(26)を軸装した二番処理室(25)と、前記脱穀室(2)および前記排塵処理室(18)ならびに前記二番処理室(25)の下方に設けた揺動選別棚(10)とを有する脱穀装置において、前記脱穀室(2)の終端部と前記排塵処理室(18)の始端部とを連通口(23)により連通させ、前記排塵処理胴(19)の外周面に設けた排塵処理刃(20)のうち前記連通口(23)に臨む処理刃(20)は送り作用を有するように螺旋状に構成し、前記排塵処理室(18)の終端の排塵口(24)は前記揺動選別棚(10)の終端側上方位置に臨ませ、前記排塵処理胴(19)の前側に位置する二番処理胴(26)を前記排塵処理胴(19)と同一軸芯状に設け、前記二番処理胴(26)は前記排塵処理胴(19)よりも小径に形成し、前記二番処理胴(26)および前記排塵処理胴(19)は軸芯方向に着脱自在に取付け、前記二番処理室(25)は、二番処理胴(26)の主として上方側を開放し、下方側を二番物処理樋(29)により包囲して夫々形成し、該二番処理室(25)の始端部に二番物戻し装置(27)の上部排出口(47)を接続し、該二番処理室(25)の終端の二番処理物排出口(46)を前記揺動選別棚(10)の移送棚11の始端部上方に臨ませ、前記二番処理室(25)の上方には、該二番処理室(25)と前記脱穀室(2)とを仕切る縦状のガイド板(50)を設け、該ガイド板(50)は、その上端を二番処理室(25)よりも脱穀室(2)側に寄った位置に固定し、下方に至るに従い二番処理室(25)側に近づくように傾斜させて設け、前記二番処理室(25)の二番処理胴(26)の搬送終端部下方であって前記揺動選別棚(10)の移送棚(11)上には、脱穀物を前記二番処理室(25)の反対側に寄せる寄せ板(48)を設け、該寄せ板(48)の始端部は前記二番処理胴(26)の終端部と略同一位置に位置させた脱穀装置。
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