JP5032907B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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図7及び図8において、車両用灯具1は、所謂車幅灯であって、光源としてのバルブ2と、このバルブ2からの光を光照射方向前方に向かって反射する反射面3と、から構成されている。
上記バルブ3は、図示の場合、その光軸Oが光照射方向前方に向かってほぼ水平に配置されており、図示しない電源から給電が行なわれるようになっている。
このため、光照射方向前方から観察したとき、車両用灯具1の発光面は、反射面3の外形によって画成されることになり、一般的には円形または四角形になっている。
従って、異型の発光面の隅々まで十分に光を行き渡らせるためには、複数個のバルブを使用する必要があった。これにより、車両用灯具の構成部品が多くなり、コストが高くなってしまう。
この光ダクト装置によれば、入射光をライトガイド内で複数回反射して、所望の領域に光を導くことにより、所望の形状の照明を行なうことができるようになっている。
この車両前照灯によれば、複数の反射面によりバルブからの光を有効に利用して、広い発光面を画成するようになっている。
また、ライトガイドが比較的大型になり、重量を比較的重いことから、車両用灯具に組み込むことは、好適ではない。
さらに、特許文献1による光ダクト装置に限らず、ライトガイドを使用して所望の形状の照明を行なうことは、当業者にとっては自明である。
さらに、各反射面により形成される発光面は、一様な前方照明を目的としていることから、円形,四角形等の単純な形状である。
このため、文字,意匠等の複雑な形状を有する異型の発光面を画成することは考慮されておらず、また対応していない。
また、この第二の反射面で反射した光の一部が、第四の反射面で反射して光照射方向とは異なる第二の方向に進む。この第四の反射面で反射した光が、第五の反射面で反射して光照射方向前方に向かって照射される。
その際、第一及び第六の反射面は、光源からの光を反射して、一回の反射により光照射方向前方に導くが、第三の反射面は、第二の反射面からの反射光を反射して二回の反射により光照射方向前方に導くことになる。また、第五の反射面は、第二,第四の反射面で反射した光を反射して、三回の反射により光照射方向前方に導くことになる。
これにより、車両用灯具の発光面を画成する第三及び第五の反射面が光源に対して任意の位置に配置され得ることになる。このため、発光面全体が、円形や四角形に限定されることなく、例えば光源から直接または一回の反射によって届かない領域を備えた「H」等の文字や意匠等の一部を構成するような異型に形成され得ることになる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図5において、車両用灯具10は、自動車用の信号灯であって、光源としてのバルブ11と、このバルブ11からの光を光照射方向前方に向かって反射するリフレクタ12と、を含んでいる。
上記バルブ11は、その光軸Oが光照射方向前方に向かってほぼ水平に配置され、ソケット11a(図3参照)により固定保持され、給電されるようになっている。
具体的には、前述した各反射面21〜25に関して、第一の反射面21,第三の反射面23から第五の反射面25は、例えば樹脂により一体に形成されており、メインリフレクタ13を構成している。
ここで、放物面系反射面は、回転放物面だけでなく、放物面を基本とした自由曲面を含むものである。
尚、図示の場合、第一の反射面21は、その光照射方向における奥行きを短縮するために、横方向に関して複数(図示の場合、四つ)の領域に分割されており、各領域の焦点位置がバルブ11の発光点付近に位置するように、それらの曲率が選定されている。
尚、上記第三の反射面23は、バルブ11からの光を完全に平行光にする必要はなく、光照射方向前方に向かって反射すればよいので、放物面系の反射面に限定されない。
尚、上記第六の反射面26は、バルブ11からの光を完全に平行光にする必要はなく、光照射方向前方に向かって反射すればよい。このため、放物面系の反射面に限定されず、光照射方向前方に向かって凹状に形成されていればよい。
これにより、第二の反射面22は、例えば樹脂成形品であるサブリフレクタ14の後側の表面に、また第六の反射面26は、前側の表面に形成されている。
従って、サブリフレクタ14をメインリフレクタ13に対してネジ14bにより固定保持することによって、各反射面21〜26が、互いに所定位置に位置決めされ得ることになる。
これにより、バルブ11から出射した光は、直接に、または上記リフレクタ12の各反射面21〜26で反射して、光照射方向前方に向かって照射される。
また、上記バルブ11から側方に出射した光の一部が、第一の反射面21で反射してほぼ平行光となって、光照射方向前方に向かって照射される。
さらに、上記バルブ11から前側に出射した光の一部が、第六の反射面26で反射して、光照射方向前方に向かって照射される。
このようにして、上述した第一の反射面21及び第六の反射面26が車両前照灯10の発光面の一部を画成することになる。
この第二の反射面22で反射した光の一部が、第三の反射面23で反射して光照射方向前方に向かって照射される。
これにより、第三の反射面23が車両前照灯10の発光面の一部を画成することになる。
この第四の反射面22で反射して上方及び下方に進む光が、第五の反射面25で反射して、光照射方向前方に向かって照射される。
これにより、第五の反射面25が車両前照灯10の発光面の一部を画成することになる。
従って、バルブ11からの二回反射による導光によって、リフレクタ12の中心(バルブ11の発光中心)から屈曲した領域に位置する第五の反射面25に対してバルブ11からの光が確実に導かれることにより、複雑な形状、図示の場合「H」型の発光面が構成され得ることになる。
従って、リフレクタ12全体に関して、部品点数が低減される。また、容易に組み立てられ得るので、車両用灯具10の部品点数が少なくて済み、部品コスト及び組立コストが低減され得ることになる。
このような図6(A)及び(B)に示す構成において、バルブ11から出射した光は、リフレクタ12の屈曲部または突き当たり部にて、第四の反射面24により第二の方向、即ち図6(A)においては両側の方向、図6(B)においては上方に光が導かれることにより、「T」または「L」型のリフレクタ12の全体にバルブ11からの光が導かれる。これにより、「T」または「L」型のリフレクタ12の全体が発光面を画成することになる。
この場合、異型のリフレクタ12の屈曲部や突き当たり部等に、第四の反射面24を配置し、バルブ11からの光を第二の反射面22により第一の方向に反射して、第四の反射面24に導くことによって、上記第四の反射面24により第二の方向に反射して、リフレクタ12全体に光を導くことが可能になる。
11 バルブ(光源)
12 リフレクタ
13 メインリフレクタ
14 サブリフレクタ(複合反射部)
14a 取付部
14b ネジ
21 第一の反射面
22 第二の反射面
23 第三の反射面
24 第四の反射面
25 第五の反射面
26 第六の反射面
Claims (3)
- 光源と、
上記光源からの光を光照射方向前方に向かって反射するリフレクタと、
を備えており、
上記リフレクタは、第一の反射面,第三の反射面,第四の反射面及び第五の反射面を有するメインリフレクタと、上記光源の前側に配置されるとともに第二の反射面及び第六の反射面を有するサブリフレクタと、を備え、
上記第一の反射面は、上記メインリフレクタのうち上記光源に対向する側の面に設けられて、上記光源の側方に配置され、上記光源からの光をほぼ平行光として光照射方向前方に向かって反射し、
上記第二の反射面は、上記サブリフレクタのうち上記光源に対向する側の面に設けられて、上記光源の前側に配置され、上記光源からの光を光照射方向とは異なる第一の方向に反射し、
上記第三の反射面は、上記メインリフレクタのうち上記光源に対向する側の面に設けられて、上記第二の反射面からの反射光を光照射方向前方に向かって反射し、
上記第四の反射面は、上記メインリフレクタのうち上記光源に対向する側の面に設けられて、上記第二の反射面からの反射光を光照射方向とは異なる第二の方向に反射し、
上記第五の反射面は、上記メインリフレクタのうち上記光源に対向する側の面に設けられて、上記第四の反射面からの反射光を光照射方向前方に向かって反射し、
上記第六の反射面は、上記サブリフレクタのうち上記光源に対向する側とは反対側の面に設けられて、上記光源の前側に配置され、上記光源からの光を光照射方向前方に向かって反射し、
上記第二の反射面が上記サブリフレクタの一方の面に形成され、上記第六の反射面が上記サブリフレクタの他方の面に形成されていることを特徴とする、車両用灯具。 - 上記第一,第三,第五及び第六の反射面により画成される全発光面が、異型に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用灯具。
- 上記第一,第三,第五及び第六の反射面により画成される全発光面が、文字,意匠等の少なくとも一部を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の車両用灯具。
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