JP2641617B2 - 作業車の操向操作構造 - Google Patents

作業車の操向操作構造

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JP2641617B2 JP2331998A JP33199890A JP2641617B2 JP 2641617 B2 JP2641617 B2 JP 2641617B2 JP 2331998 A JP2331998 A JP 2331998A JP 33199890 A JP33199890 A JP 33199890A JP 2641617 B2 JP2641617 B2 JP 2641617B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クローラ式又は多輪式の走行装置を左右一
対備えた作業車の操向操作構造に関する。
〔従来の技術〕
前述のような作業車の一例として、クローラ式の走行
装置を装備したコンバインがある。このようなコンバイ
ンにおいては、選択された一方の走行装置への動力を伝
動及び遮断操作自在なサイドクラッチと、選択された一
方の走行装置に他方よりも低速の正転動力を伝達可能な
低速伝達機構とを備えたものが提案されている。
この場合、単一の操作レバーとサイドクラッチ及び低
速伝動機構とが連係されており、操作レバーを中立位置
から右又は左第1旋回位置に操作すると、サイドクラッ
チが遮断操作されて緩やかに機体の向きを変更できる。
そして、操作レバーを右又は左第1旋回位置から右又
は左第2旋回位置に操作すると、低速伝動機構により一
方の走行装置が低速駆動されて、もう少し小旋回半径と
なる緩旋回が行えるのである。つまり、操作レバーを中
立位置から大きく操作する程、旋回変形が小さくなるよ
うに設定されているのである。
〔発明が半径しようとする課題〕
前述の構造では操作レバーを中立位置から操作してい
くと、先ずサイドクラッチが遮断操作され、次に低速伝
動機構が作動するように設定されている。これは、通常
の乾いた作業地ではサイドクラッチを遮断操作するより
も、低速伝動機構を作動させる方が旋回半径が小さくな
るからである。
しかし、水の多い超湿田等のように走行抵抗の非常に
大きな作業地において、サイドクラッチを遮断操作した
場合には、この大きな走行抵抗により遮断操作側の走行
装置が停止してしまう場合がある。これにより、作業者
が機体の向きを緩やかに変えるつもりで、操作レバーを
中立位置から右又は左第1旋回位置(サイドクラッチの
遮断位置)に操作した場合に、遮断操作側の走行装置が
停止して機体が予想外に小回りしてしまい、作業者に大
きな違和感を与えてしまう。
本発明は以上のようなサイドクラッチと低速伝動機構
とを備えた作業車において、作業地の状態に関係なく操
作レバーを大きく操作すると、これに伴って旋回半径が
小さくなるように構成することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は、左右一対の走行装置を備えた作業車
の操向操作構造において、前記左右の走行装置のうちの
選択された一方への動力を、伝動及び遮断操作自在なサ
イドクラッチと、前記左右の走行装置のうちの選択され
た一方へ、他方の走行装置よりも低速の正転動力を伝達
可能な低速伝動機構とを備え、前記サイドクラッチと前
記低速伝動機構は、単一の操作レバーに切換手段を介し
て連係され、前記切換手段は、前記サイドクラッチ及び
前記低速伝動機構と前記操作レバーとの連係状態を、前
記操作レバーを中立位置(N)から右又は左第1旋回位
置に操作すると、前記サイドクラッチが伝動遮断操作さ
れ、且つ、前記操作レバーを前記右又は左第1旋回位置
から右又は左第2旋回装置に操作すると、前記低速伝動
機構により一方の走行装置が低速駆動される状態と、前
記操作レバーを前記中立位置から前記右又は左第1旋回
装置に操作すると、前記低速伝動機構により一方の走行
装置が低速駆動され、且つ、前記操作レバーを前記右又
は左第1旋回位置から前記右又は左第2旋回位置に操作
すると、前記サイドクラッチが伝動遮断操作される状態
とに切り変え可能に構成されている点にある。
〔作 用〕
地面からの走行抵抗の比較的小さい通常の乾いた作業
地では、操作レバーを中立位置から右又は左第1旋回位
置に操作すると、サイドクラッチが遮断操作されるよう
に、操作レバーを右又は左第2旋回位置に操作すると、
低速伝動機構が作動するように設定すればよい。
これにより、操作レバーを中立位置から操作するに伴
なって、旋回半径が小さくなる。
これに対し、地面からの走行抵抗の大きい超湿田等の
作業地では、操作レバーを中立位置から右又は左第1旋
回位置に操作すると、低速伝動機構が作動するように、
操作レバーを右又は左第2旋回位置に操作すると、サイ
ドクラッチが遮断操作されるように設定すればよい。
前項の〔発明が解決しようとする課題〕にて説明した
ように、走行抵抗の大きい作業地でサイドクラッチを遮
断操作すると遮断操作側の走行装置が略停止するので、
低速伝動機構を作動させての旋回時よりも小半径で旋回
してしまう。そして、低速伝動機構により片側の走行装
置を低速で駆動すると、作業地の状態に関係なく一定の
半径で旋回して行く。
これにより、操作レバーを中立位置から右又は左第1
旋回位置に操作すると、低速伝動機構の作用により緩旋
回が行われるのであり、操作レバーを右又は左第2旋回
位置に操作すると、サイドクラッチの作用により、さら
に小半径で旋回して行くのである。
従って、中立位置からの操作レバーの操作量に応じ
て、旋回半径が小さくなって行くと言う構成に変わりは
ない。
〔発明の効果〕
以上のように、サイドクラッチが遮断操作される状態
と、低速伝動機構が作動する状態とが現出する順序を変
えることにより、作業地の状態に関係なく、中立位置か
らの操作レバーの操作量に応じて旋回半径が小さくなる
ように構成できて、作業者に与える違和感をなくし操作
性のよいものが得られた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は作業車の1つであるコンバインの走行系のミ
ッションケース(8)内の構造を示しており、エンジン
(図外)からの動力がテンションクラッチを備えたベル
ト伝動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置
(1)の入力プーリー(2)に伝達されると共に、静油
圧式無段変速装置(1)の出力軸(3)からの動力が第
1伝動軸(4)を介して刈取部(6)に伝達されて行
く。
第1伝動軸(4)からの動力は第1ギヤ(9)及び第
2ギヤ(10)を介して第2伝動軸(11)に伝達される。
この第2伝動軸(11)にはシフトギヤ(14)がスプライ
ン構造にてスライド自在に外嵌されると共に、第1高速
ギヤ(12)が相対回転自在に外嵌されている。これに対
して、第3伝動軸(15)には第2高速ギヤ(16)、中速
ギヤ(18)及び低速ギヤ(17)が固定され、第1高速ギ
ヤ(12)と第2高速ギヤ(16)とが咬合している。
以上の構造によりシフトギヤ(14)をスライド操作し
て第1高速ギヤ(12)、中速ギヤ(18)及び低速ギヤ
(17)に咬合させることにより、動力を高中低の3段に
変速できるのであり、この動力は中速ギヤ(18)に咬合
する第3ギヤ(19)に伝達される。
第3ギヤ(19)を支持する支持軸(20)には右サイド
ギヤ(21R)及び左サイドギヤ(21L)が相対回転自在に
外嵌されると共に、左右の車軸(22L),(22R)の入力
ギヤ(23R),(23L)が左右サイドギヤ(21L),(21
R)に常時咬合しているのである。これにより、右又は
左サイドギヤ(21R),(21L)を第3ギヤ(19)に対し
スライド操作し咬合・離間させて、第2図に示すクロー
ラ式の走行装置(24)に対し動力の伝動及び遮断操作を
行うのであり、第3ギヤ(19)と左右サイドギヤ(21
L),(21R)との間でサイドクラッチ(25R),(25L)
が構成されている。
さらに説明すると、第2図に示すように、支持軸(2
0)に右第4ギヤ(26R)及び左第4ギヤ(26L)が相対
回転自在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸
(27)に固定された1対の第5ギヤ(29)が右第4ギヤ
(26R)及び左第4ギヤ(26L)に咬合している。第4伝
動軸(27)には第6ギヤ(37)が相対回転自在に外嵌さ
れると共に、第6ギヤ(37)と第4伝動軸(27)との間
に油圧クラッチ(30)が設けられている。
これに対し、第3伝動軸(15)にはシフトギヤ(5)
がスプライン構造にて外嵌されており、このシフトギヤ
(5)を第6ギヤ(37)に咬合した第7ギヤ対(38)に
咬合する位置、第6ギヤ(37)に直接咬合する位置、ど
れにも咬合しない中立位置の3位置に亘ってスライド操
作自在に構成している。第7ギヤ対(38)はミッション
ケース(8)に固定された固定軸(7)に相対回転自在
に外嵌されており、この固定軸(7)にスプライン構造
にて外嵌されたシフト部材(13)を第7ギヤ対(38)に
咬合させることにより、第7ギヤ対(38)を固定するこ
とができる。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)に制動を掛ける構
成について説明する。第2図に示すように、シフト部材
(13)を第7ギヤ対(38)に咬合させると、第6ギヤ
(37)が固定された状態となる(シフトギヤ(5)は中
立位置)。これにより、右サイドギヤ(21R)又は左サ
イドギヤ(21L)を第3ギヤ(19)より離間させ右第4
ギヤ(26R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させた状態
で、油圧クラッチ(30)を入り操作すると一方の車軸
(22R)又は(22L)に制動が掛かる。そして、これが信
地旋回状態である。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を逆転させる構成
について説明する。第2図に示すように、シフトギヤ
(5)を第6ギヤ(37)に直接咬合させると、第3伝動
軸(15)からの動力が逆転状態で、且つ、1/2に減速さ
せて第6ギヤ(37)に伝達される(シフト部材(13)は
第7ギヤ対(38)から離間)。これにより、右サイドギ
ヤ(21R)又は左サイドギヤ(21L)を前述のように右第
4ギヤ(26R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させた状態
で油圧クラッチ(30)を入り操作すると、車軸(22R)
又は(22L)が逆転状態で、且つ、1/2に減速されて駆動
される。そして、これが超信地旋回状態である。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を他方よりも低速
で正転駆動する構成について説明する。第2図に示すよ
う、にシフトギヤ(5)を第6ギヤ(37)に咬合する第
7ギヤ対(38)に咬合させると、第3伝動軸(15)から
の正転動力が1/2に減速されて第6ギヤ(37)に伝達さ
れる(シフト部材(13)は第7ギヤ対(38)から離
間)。これにより、右又は左サイドギヤ(21R),(21
L)を右又は左第4ギヤ(27R),(26L)に嵌合させた
状態で油圧クラッチ(30)を入り操作すると、一方の車
軸(22R)又は(22L)が低速で駆動される。そして、こ
れが緩旋回状態である。
次に、左右サイドギヤ(21L),(21R)のスライド操
作行う油圧シリンダ(31R),(31L)、油圧クラッチ
(30)への作動供給構造について説明する。第1図に示
すようにポンプ(32)からの作動油が切換弁(33)を介
して、左右サイドギヤ(21L),(21R)に対する油圧シ
リンダ(31R),(31L)に供給されると共に、油圧シリ
ンダ(31R),(31L)の側面からの油路(34)が、油圧
クラッチ(30)に接続されている。さらに油路(34)に
は、油圧クラッチ(30)に対する可変リリーフ弁(36)
が接続されている。
次に切換弁(33)及び可変リリーフ弁(36)の操作に
ついて説明する。第1図に示すように、可変リリーフ弁
(36)を閉側に操作する揺動式の操作アーム(28)が備
えられると共に、この操作アーム(28)の支持軸(図示
せず)に第1天秤アーム(35)が固定されている。第1
図に示す第1姿勢(4)と第2姿勢(B)とに揺動切り
換え自在な第2天秤アーム(40)が備えられると共に、
第2天秤アーム(40)の両端に第1ワイヤ(41)及び第
2ワイヤ(42)のアウター(41a),(42a)が取り付け
られている。そして、第1ワイヤ(41)及び第2ワイヤ
(42)のインナー(41b),(42b)が、第1天秤アーム
(35)の両端に取り付けられると共に、インナー(41
b),(42b)の他端が操作レバー(39)に接続されてい
る。又、操作レバー(39)と切換弁(33)とが機械的に
連係されている。
第1図に示す状態は切換レバー(43)により、第2天
秤アーム(40)を第1姿勢(A)に操作保持している状
態である。又、第2図に示すシフトギヤ(5)が第7ギ
ヤ対(38)に咬合操作されており、低速の正転動力が第
6ギヤ(37)に伝達されている状態である。
この状態で操作レバー(39)を中立位置(N)から右
第1旋回位置(R1)又は左第1旋回位置(L1)に操作す
ると、切換弁(33)のみが操作されて油圧シリンダ(31
R)又は(31L)により右又は左の操作部(46R),(46
L)を介して、第3ギヤ(19)に咬合していた右又は左
サイドギヤ(21R),(21L)が第3ギヤ(19)から離さ
れて、右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合する。
この場合、可変リリーフ弁(36)は全開状態に在り油
圧クラッチ(30)が切り状態となっている為、右又は左
の車軸(22R),(22L)への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ(25R)又は(25L)の遮断状態)となり、機
体は右又は左に緩やかに向きを変えて行く。又、油路
(34)に設けられているシーケンス弁(47)は、右又は
左サイドギヤ(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26
R),(26L)に完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧
シリンダ(31R),(31L)に確保する為のものである。
次に操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)に操作して行くと、第1及び第2ワイヤ(41),
(42)のインナー(41b),(42b)が操作レバー(39)
側に引き操作されていく。この場合、インナー(41b)
側の引き作用により第1天秤アーム(35)及び操作アー
ム(28)が、第1図の紙面時計方向に揺動操作されて可
変リリーフ弁(36)が閉側に操作されて行くと共に、イ
ンナー(42b)では弛みが消失するだけで引き作用は生
じない。
これにより、油圧クラッチ(30)が入り操作され始め
て右又は左の車軸(22R),(22L)が徐々に低速で正転
駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回して行く。そ
して、操作レバー(39)の右又は左第2旋回位置
(R2),(L2)において、油圧クラッチ(30)が完全に
入り状態となる。
又、第1及び第2天秤アーム(35),(40)には伸縮
機構(44)が架設されている。これは第3図に示すよう
に、一対のロッド(44a),(44b)の間にバネ(44c)
を、初期圧縮を掛けた状態で介装したものであり、設定
以上の操作力が掛かると伸縮し、設定未満の操作力が掛
かると伸縮しないロッドとして作用するものである。
以上の状態は、操作レバー(39)を操作していくと先
ずサイドクラッチ(25R)又は(25L)の遮断操作が行わ
れ、次に右又は左の車軸(22R),(22L)が低速で正転
駆動される状態であり、通常の状態である。
そして、超湿田のように走行抵抗の非常に大きな作業
地では、第1図に示す切換レバー(43)を操作して第2
天秤アーム(40)を第2姿勢(B)に切り換える。以上
のような操作を行うと伸縮機構(44)の作用により、第
1天秤アーム(35)が第1図に示す状態から図面上にお
いて約40゜時計方向に回実力転操作され、左右が反転し
た姿勢となる。これにより、操作アーム(28)によって
可変リリーフ弁(36)が閉操作される。そして、第2ワ
イヤ(41)のインナー(41b)に緩みが生じ、第2ワイ
ヤ(42)のインナー(42b)が張った状態となる。
以上の状態で、操作レバー(39)を中立位置(N)か
ら右又は左第1旋回位置(R1),(L1)に操作すると、
前述と同様に右又は左サイドギヤ(21R),(21L)が第
3ギヤ(19)から離されて、右又は左第4ギヤ(26
R),(26L)に咬合すると共に、これと同時にシーケン
ス弁(47)が開く。この場合、前述のように可変リリー
フ弁(36)が既に閉操作されているので、右又は左第1
旋回位置(R1),(L1)において油圧クラッチ(30)が
入り操作される。これにより、機体は右又は左に緩旋回
して行く。
次に、操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)に操作して行くと、第1及び第2ワイヤ(41),
(42)のインナー(41b),(42b)が操作レバー(39)
側に引き操作されていく。この場合、インナー(42b)
側の引き作用により第1天秤アーム(35)及び操作アー
ム(28)が紙面反時計方向に揺動操作されて、可変リリ
ーフ弁(36)が開側に操作されて行くと共に、インナー
(41b)では弛みが消失するだけで引き作用は生じな
い。
これにより、油圧クラッチ(30)が徐々に切り操作さ
れていき、右又は左第2旋回位置(R2),(L2)におい
て油圧クラッチ(30)が完全に切り状態となり、サイド
クラッチ(25R)又は(25L)の遮断状態となるのであ
る。そして、遮断側の走行装置(24)が地面からの抵抗
により停止した状態となって、機体は右又は左に大きく
旋回していくのである。
次に信地旋回状態について説明する。第1図に示すよ
うに切換レバー(43)によって、第2天秤アーム(40)
を第1姿勢(A)に操作保持した状態で、第2図に示す
シフト部材(13)を第7ギヤ対(38)に咬合させ、第6
ギヤ(37)を固定した状態とすると共に、シフトギヤ
(5)を中立位置にする。
この状態において、操作レバー(39)を中立位置
(N)から右又は左第1旋回位置(R1),(L1)に操作
すると、前述と同様にサイドクラッチ(25R)又は(25
L)の遮断状態となり、機体は右又は左に緩やかに向き
を変えて行く。次に操作レバー(39)を右又は左第2旋
回位置(R2),(L2)に操作して行くと、右又は左サイ
ドギヤ(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),
(26L)に咬合した状態で、可変リリーフ弁(36)が全
開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、
油圧クラッチ(30)が入り操作されていき、右又は左の
車軸(22R),(22L)に徐々に制動が掛かり、機体が右
又は左に信地旋回して行く。そして、操作レバー(39)
の右又は左第2旋回位置(R2),(L2)において制動力
は最大となる。
次に、超信地旋回状態について説明する。第1図に示
すように切換レバー(43)によって、第2天秤アーム
(40)を第1姿勢(A)に操作保持した状態で、第2図
に示すシフト部材(13)を第7ギヤ(38)から離間さ
せ、シフトギヤ(5)を第6ギヤ(37)に直接咬合させ
る。
この状態において、操作レバー(39)を中立位置
(N)から右又は左第1旋回位置(R1),(L1)に操作
すると、前述と同様にサイドクラッチ(25R)又は(25
L)の遮断状態となり、機体は右又は左に緩やかに向き
を変えて行く。次に操作レバー(39)を右又は左第2旋
回位置(R2,L2)に操作して行くと、右又は左サイドギ
ヤ(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26
L)に咬合した状態で、可変リリーフ弁(36)が全開状
態から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、油圧
クラッチ(30)が入り操作されていき、右又は左の車軸
(22R),(22L)が逆転駆動されて、機体が右又は左に
超信地旋回して行く。
第2図に示すように、第4伝動軸(27)の一端に駐車
用の主ブレーキ(45)が設けられており、第1図に示す
左右の操作部(46R),(46L)を同時に操作し、右及び
左サイドギヤ(21R),(21L)を右及び左第4ギヤ(26
R),(26L)に咬合させて主ブレーキ(45)を入り操作
する この場合、第4図及び第2図に示すように、駐車ブレ
ーキレバー(48)と主ブレーキ(45)とがワイヤ(49)
を介して連係される共に、駐車ブレーキレバー(48)と
左右の操作部(46R),(49L)とが、ワイヤ(50)及び
このワイヤ(50)から左右に分岐したワイヤ(51R),
(51L)により連係されている。そして、左右の操作部
(46R),(46L)が同時に操作されるように、ワイヤ
(50)とワイヤ(51R),(51L)との接続点を案内する
ガイド部材(52)が設けられている。
〔別実施例〕
ミッションース(8)内の構造を第5図に示すような
構造としてもよい。つまり、静油圧式無断変速装置
(1)からの動力が第2伝動軸(11)に伝達されると共
に、第2伝動軸(11)からの動力が第3段変速のギヤ変
速装置(53)を介して、第3伝動軸(15)に伝達され、
直進用の正転動力が中速ギヤ(18)から第3ギヤ(19)
に伝達される。
第4伝動軸(27)には、第3伝動軸(15)から逆転動
力を受け取る第8ギヤ(54)と、第3伝動軸(15)から
低速の正転動力を受け取る第9ギヤ(55)とが、相対回
転自在に外嵌されている。そして、第8及び第9ギヤ
(54),(55)の間にシフト部材(56)がスプライン構
造にてスライド自在に外嵌されている。
これに対し、支持軸(20)の両端に右及び左第4ギア
(26R),(26L)が相対回転自在にベアリング支持され
ると共に、支持軸(20)と右及び左第4ギヤ(26R),
(26L)の各々の間に摩擦式のクラッチ(57R),(57
L)が設けられている。そして、右及び左第4ギヤ(26
R),(26L)が第4伝動軸(27)の第5ギヤ(29)に咬
合している。
以上の構造により、右及び左サイドギヤ(21R),(2
1L)を第3ギヤ(19)に咬合させていると直進するので
あり、右又は左サイドギヤ(21R),(21L)を第3ギヤ
(19)から離すことでサイドクラッチ(25R)又は(25
L)を遮断操作する。この場合、右又は左のサイドギヤ
(21R),(21L)は右又は左のクラッチ(57R),(57
L)を押圧入り操作していない。
そして、右又は左のサイドギヤ(21R),(21L)をさ
らにスライド操作して、右又は左のクラッチ(57R),
(57L)を押圧入り操作する。この場合、シフト部材(5
6)が第8ギヤ(54)に咬合していれば、一方の走行装
置が逆転駆動されるのであり(超信地旋回)、シフト部
材(56)が第9ギヤ(55)に咬合していれば、一方の走
行装置が低速で正転駆動される(緩旋回)。そして、シ
フト部材(56)がミッションケース(8)の係止部(5
8)に係合していれば、一方の走行装置に制動が掛かる
のである(信地旋回)。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る作業項の操向操作構造の実施例を示
し、第1図は左右サイドギヤ用の油圧シリンダ、油圧ク
ラッチ等の油圧回路及びその操作系を示す図、第2図は
ミッションケース内の伝動構成を示す概略図、第3図は
第1図に示す伸縮機構の断面図、第4図は左右サイドギ
ヤ用の操作部において主ブレーキ用の操作系を示す正面
図、第5図は別実施例におけるミッションケースの概略
図である。 (24)……走行装置、(25R),(25L)……サイドクラ
ッチ、(39)……操作レバー、(R1),(L1)……右又
は左第1旋回位置、(R2),(L2)……右又は左第2旋
回位置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置(24),(24)を備え
    た作業車の操向操作構造であって、 前記左右の走行装置(24),(24)のうちの選択された
    一方への動力を、伝動及び遮断操作自在なサイドクラッ
    チ(25R),(25L)と、前記左右の走行装置(24),
    (24)のうちの選択された一方へ、他方の走行装置(2
    4),(24)よりも低速の正転動力を伝達可能な低速伝
    動機構とを備え、 前記サイドクラッチ(25R),(25L)と前記低速伝動機
    構は、単一の操作レバー(39)に切換手段を介して連係
    され、 前記切換手段は、前記サイドクラッチ(25R),(25L)
    及び前記低速伝動機構と前記操作レバー(39)との連係
    状態を、 前記操作レバー(39)を中立位置(N)から右又は左第
    1旋回位置(R1),( L)に操作すると、前記サイド
    クラッチ(25R),(25L)が伝動遮断操作され、且つ、
    前記操作レバー(39)を前記右又は左第1旋回位置
    (R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
    (L2)に操作すると、前記低速伝動機構により一方の走
    行装置(24),(24)が低速駆動される状態と、 前記操作レバー(39)を前記中立位置(N)から前記右
    又は左第1旋回位置(R1),(L1)に操作すると、前記
    低速伝動機構により一方の走行装置(24),(24)が低
    速駆動され、且つ、前記操作レバー(39)を前記右又は
    左第1旋回位置(R1),(L1)から前記右又は左第2旋
    回位置(R2),(L2)に操作すると、前記サイドクラッ
    チ(25R),(25L)が伝動遮断操作される状態とに切り
    換え可能に構成されている作業車の操向操作構造。
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