JP2880479B2 - コンバインの伝動構造 - Google Patents

コンバインの伝動構造

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JP2880479B2 JP5470297A JP5470297A JP2880479B2 JP 2880479 B2 JP2880479 B2 JP 2880479B2 JP 5470297 A JP5470297 A JP 5470297A JP 5470297 A JP5470297 A JP 5470297A JP 2880479 B2 JP2880479 B2 JP 2880479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンバインにおける刈取
部及び走行装置への伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインでは、エンジンからの動力を
刈取部と左右一対の走行装置とに並列的に分岐させ、こ
の分岐点と左右の走行装置との間に走行用の変速装置、
及び左右一対のサイドクラッチを備えているものがあ
る。サイドクラッチは左右の走行装置への動力を伝動及
び遮断操作可能に構成されており、人為的に操作される
単一の旋回操作具により伝動及び遮断操作される。この
場合、左右のサイドクラッチが伝動操作された直進状
態、右のサイドクラッチのみが遮断操作されて機体が右
に向きを変える右操向状態、及び左のサイドクラッチの
みが遮断操作されて機体が左に向きを変える左操向状態
の3状態を、旋回操作具の操作により選択して、機体の
操向操作を行うように構成されている。機体の操向操作
と同時に刈取部等の操作を行わなければならないコンバ
インにおいて、前述のように単一の旋回操作具により片
手で機体の操向操作が行えるように構成することによ
り、他方の手で同時に刈取部等の操作が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンバインでは一回の
刈取行程が終了して機体が畦際に達すると、畦際におい
て機体を少し後進させ旋回させて、次の刈取行程に入
る。 (i) この場合、後進時の逆転動力が刈取部に流れないよう
に、前述の分岐点と刈取部との間に、前進用の正転動力
のみが流れるワンウェイクラッチを設けることがある。
このように畦際での後進時にワンウェイクラッチの作用
により刈取部が停止すると、刈取部に残っている殻稈が
刈取部から落ちてしまうので、刈取行程の終了後に走行
装置のみを一時停止させて、刈取部の殻稈が脱穀装置に
全て送られてから、機体を後進させて旋回に入る必要が
ある。しかしながら、走行装置のみを一時停止させるに
は、前述の分岐点とエンジンの間にある主クラッチを遮
断操作して走行装置を中立位置に操作し、主クラッチを
伝動操作して停止することになる。従って、主クラッチ
の遮断操作時に刈取部が一時停止することになるので、
この時に刈取部から殻稈が落ちてしまうことがある。
又、主クラッチを遮断操作して走行装置を中立位置に操
作することは、操作性の面で煩わしさがある。 (ii) 前述の構成において、主クラッチを遮断操作せずに機体
を一時停止させることができれば、エンジンから刈取部
に前進用の正転動力が途切れることなく流れて、刈取部
に残っている殻稈を落とさずに脱穀装置に送ることがで
きる。このように主クラッチを遮断操作せずに機体を一
時停止させる手段として、前述の分岐点と走行装置の間
に一時停止用の油圧クラッチを備えることが考えられる
が、構造の複雑化及び生産コストの上昇を伴うので、実
用化が困難なものとなっている。本発明はコンバインの
伝動構造において、畦際での旋回時に刈取部から穀稈が
落ちないように、又、畦際での旋回が楽に、しかも多様
な旋回パターンをもって旋回性能良く行える構造を簡素
に構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなコンバインの伝動構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、エンジンからの動力を変速して
左右一対の走行装置に伝達する走行用の変速装置に、入
力軸の回転動力を正転伝動状態で走行装置に出力する正
転系駆動機構と、入力軸の回転動力を逆転状態で走行装
置に出力する逆転系駆動機構とを設け、この変速装置か
らの動力を前記左右の走行装置に対して伝動及び遮断操
作可能なサイドクラッチを、左右の走行装置の各々に設
けると共に、人為的に操作可能な単一の旋回操作具の操
作にともなって圧油給排方向を切り換え自在な旋回制御
弁を介して択一的に圧油を給排される一対の油圧シリン
ダを介して前記左右のサイドクラッチを操作するように
構成し、前記油圧シリンダに対して、前記旋回制御弁か
らの排出油をタンクへ帰還させるための排油路とは別
に、各油圧シリンダとタンクとを接続するドレン油路を
設けるとともに、このドレン油路に可変絞り弁を介装
し、前記可変絞り弁の絞り操作に伴うドレン油路におけ
る通油抵抗の変化で前記油圧シリンダの伸縮作動量を変
更することにより、サイドクラッチによる左右の走行装
置に対する伝動形態を、正転伝動状態と、伝動遮断状態
と、逆転伝動状態とに変化させて複数の旋回パターンを
選択できるように構成し、さらに、逆転伝動系に摩擦伝
動機構を設けて、前記旋回操作具の操作にともなって前
記油圧シリンダの伸縮作動量を変更することより摩擦力
を変化させて逆転速度を変更自在に構成したことであ
る。
【0005】
【作用】コンバインでは前述のように、走行用の変速装
置と左右の走行装置の間に、左右の走行装置への動力を
伝動及び遮断操作可能な左右一対のサイドクラッチを備
えており、このサイドクラッチは主クラッチを遮断操作
しなくても単独で容易に伝動及び遮断操作することがで
きる。この場合、前述のように左右のサイドクラッチが
伝動操作された直進状態、右のサイドクラッチのみが遮
断操作された右操向状態、及び左のサイドクラッチのみ
が遮断操作された左操向状態の3状態を、単一の旋回操
作具の操作により選択して機体の操向操作を行うように
構成されているが、この旋回操作具により左右のサイド
クラッチの両方を同時に遮断操作することはできない。
そこで、本発明のような操作手段及び停止操作具を備え
れば、一回の刈取行程が終了して機体が畦際に達する
と、停止操作具を操作して操作手段により、左右のサイ
ドクラッチを同時に遮断操作すればよく、これによって
左右の走行装置が止まり機体が停止する。この場合、主
クラッチを遮断操作していないので、エンジンの動力は
切れることなく刈取部に流れることになり、刈取部の殻
稈は落ちることなく脱穀装置に送られていくのであり、
刈取部の全ての穀稈が脱穀装置に送られると、機体を少
し後進させ旋回させて、次の刈取行程に入ればよい。前
述のようにサイドクラッチは主クラッチを遮断操作しな
くても、容易に遮断操作できるので、従来の構造のよう
に走行用の変速装置を中立位置に操作するような煩わし
さはない。そして、前記油圧シリンダからの排出油をタ
ンクへ帰還させるための排油路と、各油圧シリンダに接
続されるドレン油路とは、それぞれが各別にタンクに連
通されている。したがって、例えば、ドレン油路側の下
流側を前記排油路に接続して一本の排油経路を構成する
ようにした場合のように、排油路側での流路を閉塞する
と、それによって、ドレン油路側の通油抵抗を増大させ
たのと同様な状況となる、というような事態を招くもの
ではない。それ故、ドレン油路に設けられる絞りの程度
によって旋回パターンを変化させる構成を採用しても、
前記排油路の開閉がドレン油路の絞りに大きな影響を及
ぼすことを避けられる。また、前記可変絞り弁での通油
抵抗の変化で前記油圧シリンダの伸縮作動量を変更する
ことにより、サイドクラッチによる左右の走行装置に対
する伝動形態を、正転伝動状態と、伝動遮断状態と、逆
転伝動状態とに変化させて複数の旋回パターンを選択で
きるとともに、前記逆転伝動系には摩擦伝動機構を設け
て、前記旋回操作具の操作にともなって前記油圧シリン
ダの伸縮作動量を変更することより摩擦力を変化させて
逆転速度を変更自在に構成しているので、前進側、後進
側とも、多様な旋回パターンを簡単な操作で得ることが
できる。
【0006】
【発明の効果】以上のように、コンバインの伝動構造に
おいて畦際での旋回時に機体を一時停止させる場合、旋
回操作具とは別の停止操作具及び操作手段によって、左
右のサイドクラッチを同時に遮断操作できるように構成
することにより、刈取部が停止して刈取部から殻稈が落
ちるようなことが無くなって、刈取作業の無駄を少なく
することができた。又、サイドクラッチは容易に遮断操
作できるので、旋回時での一時停止の操作性の向上も図
れる。また、油圧シリンダからの排出油をタンクへ帰還
させるための排油路と、各油圧シリンダに接続されるド
レン油路とは、各々が各別にタンクに連通されているの
で、排油路側での流路開閉操作がドレン油路側に対する
通油抵抗の変化として直接的に影響することを避けられ
る。これによってドレン油路側に設ける絞り弁での通油
抵抗の変化によって、サイドクラッチによる左右の走行
装置に対する伝動形態を、正転伝動状態と、伝動遮断状
態と、逆転伝動状態とに変化させて多様な旋回パターン
を得ることができることに加え、前記逆転伝動系には摩
擦伝動機構を設けて、前記旋回操作具の操作にともなっ
て前記油圧シリンダの伸縮作動量を変更することより摩
擦力を変化させて逆転速度を変更自在に構成しているの
で、前進側、後進側とも、多様な旋回パターンを得るこ
とができ、優れた旋回性能を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,2はコンバインの走行系のミッションケー
ス2内の構造を示しており、エンジン(図示せず)から
の動力がテンションクラッチを備えたベルト伝動機構
(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置Mの入力プ
ーリー16に伝達される。静油圧式無段変速装置Mの出
力軸1からの動力は、第1伝動軸14から出力プーリー
15を介して刈取部43に伝達されて行く。
【0008】出力軸1からの動力は、第1ギヤ10を介
して第2伝動軸21に伝達される。この第2伝動軸21
には第1高速ギヤ22が相対回転自在に外嵌され、シフ
トギヤ3がスプライン構造にてスライド操作自在に取り
付けられている。第3伝動軸24には低速ギヤ25、中
速ギヤ8及び第2高速ギヤ23がスプライン構造にて取
り付けられ、第1及び第2高速ギヤ22,23が咬合し
ている。これにより、シフトギヤ3をスライド操作して
第1高速ギヤ22、中速ギヤ8、低速ギヤ25に咬合さ
せることにより、動力を高中低の3段に変速できるので
あり、この動力は中速ギヤ8に咬み合う第1出力ギヤ7
に伝達される。以上のようにして、ギヤ変速式の変速装
置44が構成されている。
【0009】第1出力ギヤ7を支持する支持軸6には右
及び左のサイドギヤ12が相対回転自在に外嵌されると
共に、左右の車軸5の入力ギヤ18が左右のサイドギヤ
12に常時咬合しているのである。これにより、右又は
左のサイドギヤ12と第1出力ギヤ7との間に咬合式の
第1クラッチFC(サイドクラッチに相当)が構成され
ており、サイドギヤ12の凸状の咬合部13を第1出力
ギヤ7に咬合させることによって、正転動力を左右のク
ローラ式の走行装置4に伝達する。又、スプリング19
はサイドギヤ12を第1出力ギヤ7側に付勢するもので
ある。上記のように、第2伝動軸21から、シフトギヤ
3、中速ギヤ8,及び第1出力ギヤ7等によって正転系
駆動機構が構成されている。
【0010】支持軸6の左右に一対の第2出力ギヤ9が
外嵌されると共に、第2出力ギヤ9と支持軸6との間に
多板摩擦式の第2クラッチRCが設けられている。これ
に対して、第3伝動軸24の両端に第2ギヤ11が固定
されると共に、軸受部にスリーブ38が外嵌されて第3
伝動軸24が左右にスライド操作可能となっている。こ
の場合、低速ギヤ25や中速ギヤ8はスリーブ26によ
り位置決めされているので、第3伝動軸24のスライド
操作を行っても低速ギヤ25や中速ギヤ8の位置は変わ
らない。上記の第3伝動軸24に連動する第2ギヤ1
1、第3ギヤ27、第4ギヤ28、第2出力ギヤ9、第
2クラッチRC等によって逆転系駆動機構が構成されて
いる。
【0011】図1に示す状態は第3伝動軸24を紙面左
方にスライド操作している状態であり、左右の第2ギヤ
11が左右の第3ギヤ27に咬合している状態である。
この状態で第3伝動軸24の動力が第3ギヤ27、第4
伝動軸39及び第4ギヤ28を介して、逆転状態で左右
の第2出力ギヤ9に伝達されている。従って、例えば左
のサイドギヤ12を第1出力ギヤ7から離し、サイドギ
ヤ12の押圧部17で第2クラッチRCを押圧入り操作
すると、左の第2出力ギヤ9の逆転動力が左の走行装置
4に伝達されて、左に超信地旋回が行える。そして、左
のサイドギヤ12の押圧力を弱めて第2クラッチRCを
滑らせてやると、右の走行装置4による前進力と左の走
行装置4の逆転の駆動力がバランスして、左の走行装置
4が見掛け上停止した状態となる。これにより、左に信
地旋回が行えるのである。
【0012】次に、切換レバー37により第3伝動軸2
4を図1の状態から紙面右方にスライド操作すると、左
右の第2ギヤ11が左右の第2出力ギヤ9に直接に咬合
する。これにより、第3伝動軸24から第1出力ギヤ7
に伝達される正転動力よりも低速の正転動力が、第3伝
動軸24から第2出力ギヤ9に伝達される。従って、例
えば左のサイドギヤ12で第2クラッチRCを押圧入り
操作すると、左の走行装置4が右の走行装置4よりも低
速で正転駆動されて、機体は左に緩旋回して行く。
【0013】次に、サイドギヤ12のスライド操作構造
について説明する。図1,2に示すようにサイドギヤ1
2のスライド操作用の操作アーム20と、これを揺動操
作する油圧シリンダ29が備えられている。この場合、
油圧シリンダ29にはこれを収縮側に付勢するスプリン
グ29aが内装されている。そして、ポンプ30からの
作動油が油圧シリンダ29に対する電磁操作式の旋回制
御弁31に供給されている。サイドギヤ12が第1出力
ギヤ7から離れ(第1クラッチFCの切り状態)、且
つ、第2クラッチRCを押圧入り操作しない位置に動く
まで油圧シリンダ29が伸張すると、この油圧シリンダ
29から作動油を抜いて油圧シリンダ29をその位置で
停止させるドレン油路32が設けられている。さらに、
このドレン油路32に可変リリーフ弁33が設けられて
いる。
【0014】次に、旋回制御弁31及び可変リリーフ弁
33の操作について説明する。図1に示す状態は、左右
のサイドギヤ12が第1出力ギヤ7に咬合した直進状態
である。この状態から例えば操作レバー34(旋回操作
具に相当)を左の第1旋回位置L1 にまで操作する
と、旋回制御弁31のみが切換操作されて、左側の油圧
シリンダ29に作動油が供給され、左のサイドギヤ12
が紙面左方にスライドして第1出力ギヤ7より離れる
(第1クラッチFCの切り状態)。この場合、左のサイ
ドギヤ12が第2クラッチRCを押圧する前の中立位置
でドレン油路32が開き可変リリーフ弁33から作動油
が抜けて、左のサイドギヤ12が中立位置で停止するの
である。これが、左の走行装置4への伝動を断った状態
である。これにより、機体は緩やかに左に向きを変えて
いく。
【0015】そして、操作レバー34を左の第2旋回位
置L2 に操作すると可変リリーフ弁33が絞り操作さ
れて、油圧シリンダ29が前記中立位置から伸張して左
の第2クラッチRCが完全に入り操作される。この場
合、図1に示すように第3伝動軸24が紙面左方にスラ
イド操作されていれば、左の走行装置4が逆転駆動され
るのである。又、操作レバー34を左の第1及び第2旋
回位置L1 ,L2 の間に位置させると、前述の状態か
ら作動油が油圧シリンダ29より抜かれて、第2クラッ
チRCへの押圧力が弱められる。これにより、第2クラ
ッチRCが滑り、左の走行装置4が停止状態となる。
又、前記位置(第2クラッチRCが滑る位置)と第2旋
回位置L2 との間で操作レバー34を操作すると、第
2クラッチRCへの押圧力が変更されて左の走行装置4
の逆転速度を変更できるのである。逆に、第3伝動軸2
4を紙面右方にスライド操作し、第2ギヤ11を第2出
力ギヤ9に直接咬合させた状態で、操作レバー34を左
の第2旋回位置L2 に操作すると、左の走行装置4が
右の走行装置4よりも低速の正転状態で駆動される。
又、左の第1旋回位置L1 と第2旋回位置L2 との
間で操作レバー34を操作すると、第2クラッチRCへ
の押圧力が変更されて左の走行装置4の正転速度を変更
できるのである。以上の操作は右の第1旋回位置R1
及び第2旋回位置R2 においても同様に行われる。
【0016】そして、図2に示すように旋回制御弁31
の排油路35に手動操作式の開閉弁36(操作手段に相
当)が設けられており、機体の操縦部に設けられた操作
ノブ40と開閉弁36とが、ワイヤ41により接続され
ている。通常は開閉弁36は開位置にある。そして、操
作レバー34を中立位置Nに操作した状態(旋回制御弁
31も中立位置)で、操作ノブ40により開閉弁36を
閉位置に操作すると、ポンプ30からの作動油が排油路
35から抜けることができずに、左右の油圧シリンダ2
9に供給されることになる。これにより、左右の油圧シ
リンダ29が伸長してドレン油路32の作用によって、
前述の中立位置にて停止する。この中立位置は先に説明
したように、左右のサイドギヤ12が第1出力ギヤ7に
咬合せず(第1クラッチFC,FCの切り状態)、第2
クラッチRCを押圧入り操作しない位置である。これに
より、機体は停止するのであり、エンジン(図示せず)
の動力は静油圧式無段変速装置Mの出力軸1から、第1
伝動軸14を介して刈取部43に伝達されているのであ
る。
【0017】次に、駐車構造について説明する。この構
造では特に専用の駐車ブレーキは備えてはおらず、駐車
レバー42を引き操作すると、左の操作アーム20を介
して左のサイドギヤ12により左の第2クラッチRCが
押圧入り操作されると共に、第3伝動軸24の第2ギヤ
11が第3ギヤ27に咬合するように第3伝動軸24が
スライド操作される。これにより、例えば緩い上り坂で
機体が下がりかけて左の走行装置4が逆転駆動されかけ
ると、右の走行装置4が第3伝動軸24及び第1出力ギ
ヤ7により正転駆動されようとすることになるので、機
体は停止するのである。この場合、駐車レバー42を引
き操作した際に、静油圧式無段変速装置M用の変速レバ
ー(図示せず)が中立停止位置になければ、エンジン
(図示せず)が自動的に停止操作されるように構成され
ている。
【0018】 〔別実施例〕 図3に示すように、開閉弁36を電磁操作式に構成する
と共に、操作レバー34の上端に設けられたスイッチ4
5を押し操作すると、開閉弁36が電気的に閉位置に操
作されるように構成してもよい。図4に示すように、静
油圧式無段変速装置M用の変速レバー46に前述のスイ
ッチ45を設けてもよい。前述の実施例では油圧シリン
ダ29によりサイドギヤ12を中立位置に操作したが、
人為的な操作力でサイドギヤ12を中立位置に操作する
ような操作手段を備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの伝動構造の概略を示す説明図
【図2】コンバインの伝動構造におけるサイドギヤのス
ライド操作構造部分を示す図
【図3】第1別実施例における操作レバー付近の概略正
面図
【図4】第2別実施例における静油圧式無段変速装置用
の変速レバー付近の概略正面図
【符号の説明】
4 走行装置 29 油圧シリンダ 32 ドレン油路 34 旋回操作具 35 排油路 36 操作手段 43 刈取部 44 走行用の変速装置 FC サイドクラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を変速して左右一対
    の走行装置に伝達する走行用の変速装置に、入力軸の回
    転動力を正転伝動状態で走行装置に出力する正転系駆動
    機構と、入力軸の回転動力を逆転状態で走行装置に出力
    する逆転系駆動機構とを設け、 この変速装置からの動力を前記左右の走行装置に対して
    伝動及び遮断操作可能なサイドクラッチを、左右の走行
    装置の各々に設けると共に、人為的に操作可能な単一の
    旋回操作具の操作にともなって圧油給排方向を切り換え
    自在な旋回制御弁を介して択一的に圧油を給排される一
    対の油圧シリンダを介して前記左右のサイドクラッチを
    操作するように構成し、 前記油圧シリンダに対して、前記旋回制御弁からの排出
    油をタンクへ帰還させるための排油路とは別に、各油圧
    シリンダとタンクとを接続するドレン油路を設けるとと
    もに、このドレン油路に可変絞り弁を介装し、 前記可変絞り弁の絞り操作に伴うドレン油路における通
    油抵抗の変化で前記油圧シリンダの伸縮作動量を変更す
    ることにより、サイドクラッチによる左右の走行装置に
    対する伝動形態を、正転伝動状態と、伝動遮断状態と、
    逆転伝動状態とに変化させて複数の旋回パターンを選択
    できるように構成し、 さらに、逆転伝動系に摩擦伝動機構を設けて、前記旋回
    操作具の操作にともなって前記油圧シリンダの伸縮作動
    量を変更することより摩擦力を変化させて逆転速度を変
    更自在に構成してあるコンバインの伝動構造。
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