JP2641266B2 - 貼着材 - Google Patents

貼着材

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JP2641266B2
JP2641266B2 JP63231302A JP23130288A JP2641266B2 JP 2641266 B2 JP2641266 B2 JP 2641266B2 JP 63231302 A JP63231302 A JP 63231302A JP 23130288 A JP23130288 A JP 23130288A JP 2641266 B2 JP2641266 B2 JP 2641266B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、その一部が切り取ることができるように
形成された切り取り用貼着材に関し、特に、たとえばミ
シン目により囲繞された切り取り部を剥離して、その下
面にある情報等を見ることができるように構成された貼
着材に関する。
(従来技術) 従来より鋏やナイフなどの切断具を用いずに、紙、フ
ィルム等の枚葉基材を切断する方法として、予め、切断
されている部分と切断されていない部分とを交互に設
け、かつ切断されている部分と切断されていない部分は
同一の直線上にあるいわゆるミシン目を形成し、そのミ
シン目に沿って手で切断するという方法が用いられてい
る。
一方、近年、銀行の預金残高等の通知などのように秘
密事項を記載した郵便物が増加しているが、秘密事項の
記載欄を郵送中は隠し、正規の受け取り人が受け取った
後、比較的簡単にその内容を見ることができるように形
成されたはがきが、例えば実公昭54−3789号にみられる
ように開発されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、従来の同一の直線上にあるミシン目によっ
て、たとえば円弧状や矩形状に切断する場合には、予め
その枚葉基材をその切断箇所にあたるミシン目部分にお
いて折り曲げて、当該ミシン目によって切れやすくした
り、あるいは切断方向をたびたび変更しながら所定の形
状に切断しなければならないなどの複雑な作業が必要と
なり、切断に相当な手間がかかる。
また、実公昭54−3789号公報にみられるように、一部
分、たとえば枠内の部分を部分的に剥離することができ
るように形成された積層物は、紙の表面全面にわたっ
て、乾燥糊を塗布して接着面を形成し、部分的に、たと
えば枠内部分のみが剥離することが可能なように、もう
一方の基材にたとえばシリコン加工等の剥離加工処理を
施すことにより、積層構造の一方の積層物を部分的に剥
離可能とする必要性がある。したがって、それらの製造
時においては、一方の積層物に乾燥糊の塗布工程が必要
となり、また他方の積層物にシリコン加工等のような剥
離処理工程が必要となるために、必然的に積層物の構造
の複雑化を招き、製造工程が多くなるために製造コスト
の増加を招く。
それゆえに、この発明の主たる目的は、比較的簡単に
最適な位置に貼ることが可能であり、しかも、被貼着材
側に剥離処理工程等の処理が不要であり、一方向に切断
する部位を引っ張るのみで、たとえば円弧状や矩形状に
切断することができる、貼着材を提供することである。
(課題を解決するための手段) この発明は、基剤主面に熱接着性樹脂層が形成され、
熱接着性樹脂層の主面に、部分的に前記熱接着性樹脂層
の接着力を低下させて弱く接着させる接着阻害層が形成
され、接着阻害層部において、線状のミシン目が、基材
の一方主面より他方主面に至るように適宜な間隔をおい
て連続して刻設され、ミシン目により基材の一部が切り
取り得るように切り取り部が形成され、ミシン目は、切
り取り部の内周縁に沿った直線上にある切目部分とこの
直線と交差する方向に向けて形成された切目部分とを連
続させて形成され、切り取り部を切り取り方向と略平行
な直線状の切り取り線が、前記隣接するミシン目間にお
いて、それぞれのミシン目の近接する端部間を横切るよ
うに形成された、貼着材である。
(作用) この発明によれば、接着面は、熱接着性樹脂層がその
まま露出する部分と前記熱接着性樹脂層の接着力を低下
させて弱く接着される接着阻害層が形成された部分とに
区画されているので、熱接着性樹脂層を加熱溶融して接
着したときに、熱接着性樹脂層が露出した部分において
は、強く接着され、接着阻害層が形成された部分におい
ては、弱く接着される。
そして、基材は、切り取り部を切り取る方向と平行な
直線状の切り取り線が前記隣接するミシン目間において
それぞれのミシン目の近接する端部間を横切るように形
成されたミシン目によって、切り取る部を切り取る方向
と平行な直線状の切り取り線において、切断される。
(発明の効果) この発明によれば、熱接着性樹脂層を加熱により溶融
させることによって、接着するように構成されているの
で、最適な位置にこの貼着材が重ね合わされたことを確
認したときに初めて加熱すれば、この貼着材が最適な位
置に正確に接着される。
しかも、たとえば剥離処理などを必要とせず、熱接着
性樹脂層の各部位の構造の変更のみ、すなわち、接着力
の相違により貼着材が部分的に引き剥がすことができる
ように構成できるので、たとえば特別な剥離処理工程を
別途必要とすることなく、製造コストの低廉化を図るこ
とが可能となる。
しかも、線状のミシン目が基材の一方主面より他方主
面に至るように刻設され、且つ切り取り部を切り取る方
向と平行な直線状の切り取り線が、前記隣接するミシン
目間においてそれぞれのミシン目の近接する端部間を横
切るように形成されているので、切り取り部を切り取る
場合には、1つの切り取る方向に切り取り部を引けば、
たとえば円弧状や矩形状の切り取り部であっても極めて
容易に切り取ることができ、そのために、切り取り方向
を他方向に変えることなく切り取ることができ、切り取
りに際し煩わしい手間が省ける。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図は、この発明の一実施例である貼着材が貼着さ
れたはがきを示す表面図である。
第2図は、前記実施例の断面図である。
このはがき10は、官製はがき大に形成されたはがき台
紙12とこのはがき台紙12の一部に貼着された貼着材14と
を含む。
はがき台紙12としては、典型的な紙は勿論、合成紙,
その他合成樹脂製シート等の薄状材が含まれる。
次に、このはがき台紙12の表面に、特にたとえば金融
や保険の案内などのように秘密事項が記載された部分に
貼着される、貼着材14について、主として第1図および
第2図に基づいて説明する。
この貼着材14は、基材16を含み、この基材16は、たと
えば紙、合成樹脂フィルムなどの比較的柔軟で手などで
切断することが可能な素材をもって形成され、この基材
16の一方主面には隠ぺい層18が形成されている。
隠ぺい層18は、たとえば銀インク等でベタの銀刷り印
刷をすることによって形成され、またはアルミホイル等
の隠ぺい力を有するフィルム材を接着剤等により積層す
ることによって形成される。
隠ぺい層18の表面には、たとえば当たり,はずれ等の
文字を記載してなるくじ部20が形成されている。
さらに隠ぺい層18の表面には、たとえば熱接着性樹脂
を、加熱しながら押し出しコーティングし、あるいは溶
剤に溶融させまたは水に分散させてグラビアまたはシル
クスクリーン等の印刷をすることによって熱接着性樹脂
層22が形成されている。
この熱接着性樹脂層22は、たとえば100℃ないし200℃
の温度で溶融し、はがき連続原紙10aのはがき台紙12に
完全に接着されることができるように形成されている。
この熱接着性樹脂層22主面には、部分的にこの熱接着
性樹脂層22の接着力を低下させ、弱くはがき台紙12に接
着させる接着阻害層24が部分的に形成されている。
この接着阻害層24は、たとえば前記熱接着性樹脂層22
を加熱して溶かしたときに、接着性を持たない樹脂ある
いは前記熱接着性樹脂層22を形成する熱接着性樹脂とし
て選択した樹脂よりも高い温度でのみ接着性を有する樹
脂を、適宜選択し印刷・塗工することによって形成す
る。
なお、くじ部20を前記熱接着性樹脂層22および接着阻
害層24を通して透視し得るようにするためには、前記熱
接着性樹脂層22および接着阻害層24は透明、半透明であ
る必要性がある。しかし、くじ部20は、接着阻害層24の
表面に形成してもよく、その場合には、透明、半透明で
ある必要性はない。
この実施例においては、第1図および第2図に示すよ
うに、基材16の周縁より内側において所定幅をもった帯
状枠型に接着阻害層24が形成されていない部分が存在す
る。
前記熱接着性樹脂層22のやや内側には、基材16の一方
主面より他方主面にわたって、切り取り用ミシン26が形
成されている。そして、この切り取い用ミシン目26によ
り、基材16の一部、この実施例においては熱接着性樹脂
層22のやや内側部分において、略方形状の切り取り部28
が形成されている。
すなわち、切り取り用ミシン目26によって囲繞された
部分が、切り取り部28を構成している。
この切り取り部28は、その4隅のうちの1つから対向
する角に向けて、対角線上に切り取り方向29が形成され
ている。
切り取り用ミシン目26は、直線状の切目部分26aと円
弧状の切目部分26bによって構成されている。そして、
直線状の切目部分26aは、切り取り部28の内周縁に沿っ
て、適宜な間隔をおいて連続して直線上に並列して形成
され、その直線状の切目部分26aの端部より切り取り部2
8のやや外側に向けて、あるいはやや内側に向けて円弧
状の切目部分26bが形成されている。すなわち、切り取
り部28の切り取り初めの角部28aに近い切り取り部28の
両辺においては、円弧状の切目部分26bが内側を向き、
対向する両辺においては、円弧状の切目部分26bが外側
を向いている。
そして、直線状の切目部分26aと接続されていない円
弧状の切目部分26aの端部と、円弧状の切目部分26bが形
成されていない直線状の切目部分26aの端部との結ばれ
る方向は、前記切り取り方向29と略同一方向に形成され
ている。
すなわち、前記切り取り部28を切り取る方向29と平行
な直線状の切り取り線29aが、前記隣接する切り取り用
ミシン目26間において、それぞれの切り取り用ミシン目
26の直線状の切目部分26aの端部と円弧状の切目部分26b
の端部とを横切るように形成されている。
そして、この切り取り用貼着材14は、第1図および第
2図に示すように、はがき大に形成されたはがき台紙12
の適宜な箇所、たとえば預金残高の通知等のはがきであ
ればその金額欄等の秘密事項記載欄12aの表面に、前記
熱接着性樹脂層22を溶融してその接着力により接着され
ている。
そして、切り取り部28は、切り取り初めの角部28aを
摘み、切り取り方向29に向けて引っ張ることにより、方
形状の切り取り部28が基材16より切り取られるととも
に、はがき台紙12より剥離されて、はがき台紙12の表面
に形成された、たとえば秘密事項記載欄12aを判読でき
るように形成されている。
前記熱接着性樹脂の例としては、EVA系の接着剤を選
択できる。この接着剤の組成は、EVA(エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂)、粘着付与剤、ワックス、抗酸化剤
からなり、補助的に可塑剤、充填剤が添加される場合が
ある。
粘着付与剤としては、部分水添ロジンのグリセリンエ
ステル、ロジンのグリセリンエステル、ペンタエリスリ
トール変成ロジン、石油樹脂、αメチルスチレン/ビニ
ルトルエン共重合体、テルペン油重合体、テルペンフェ
ノール重合体などがある。
ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、カスターワックス、
塩素化パラフィンなどがある。
抗酸化剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、
サリチル酸系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾ
トリアゾール系化合物、燐系化合物、硫黄系化合物、有
機金属系化合物などがある。
前記実施例以外の熱接着性樹脂の例としては、ポリエ
チレン、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エ
チレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸
メチル共重合樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共
重合樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩ビ−
酢ビ共重合樹脂、ポリアミド樹脂、スチレン−アクリル
酸共重合樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸共重
合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ワック
ス類などが選択できる。これらをもって印刷・塗工する
ときには、加熱しながら、あるいは溶剤に溶かしまたは
水に分散して用いるとよい。
また、接着阻害層は、熱接着性樹脂よりも高い温度で
接着性を示すか、または、全く接着性を示さない材質で
構成される。
接着阻害層を形成するものとしては、たとえば、紫外
線硬化型インクが選択でき、この紫外線硬化型インク
は、色剤、プレポリマー、モノマー、光開始剤、添加剤
により構成される。プレポリマーとしては、エポキシア
クリレート、ポリオールアクリレート、ポリエステルア
クリレート、ポリエーテルアクリレート、不飽和ポリエ
ステル、カチオン重合性樹脂、メラミンアクリレート、
不飽和ポリブタジエン、乾性油のアクリレート、シリコ
ンアクリレートなどがある。
モノマーとしては、2−エチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートな
どの単官能アクリレート、1,3−ブタンジオールジアク
リレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、
ヒドロキシビバリン酸エステルネオベンジルグリコール
ジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコール#200ジメタクリレートな
どの二官能アクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ
メチロールエタントリメタクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレートなどの多官能アクリレートなどがあ
げられる。さらに、ビニルエーテル、イタコン酸エステ
ル、N−ビニルピロリドンも使用される。
光開始剤としては、ビアセチル、アセトフェノン、ベ
ンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイ
ン、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチル
ケタール、テトラメチルチウラムスルフィド、アゾビス
イソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、α−ヒドロ
キシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒド
ロキシイソブチルフェノンなどがあげられ、特にベンゾ
フェノンとその誘導体が使われる。
増感剤としては、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチル
アミン、トリエチルアミン、ジエチルアミノエチルメタ
クリレートなどの脂肪族アミン、芳香族基を含むアミ
ン、ピペリジンのような窒素複素環化合物、アリル系、
O−トリルチオ尿素、ナトリウムジエチルジチオホスフ
ェート、芳香族スルフィン酸の可溶塩などのイオウ化合
物、N,N−ジ置換−p−アミノベンゾニトリル系化合
物、トリ−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチル
チオホスフェートなどのリン化合物、ミヒラーケトン、
N−ヒトロソヒドロキシルアミン誘導体、オキサゾリン
化合物などの窒素化合物、四塩化炭素、ヘキサクロロエ
タンなどの塩素化合物があげられる。
添加剤としては、ミスト防止剤、すべり剤、酸化防止
剤、乾燥剤、湿潤剤、ワックスなどがあげられる。
色剤としては、有機顔料、体質顔料、カーボンブラッ
ク、チタン白、金属粉などがあげられる。
引き続き、前記実施例たる貼着材14の製造方法につい
て説明する。
まず、基材16を形成する紙を基準し、その一方主面
に、銀インクにてベタで、たとえばオフセット印刷等の
周知の印刷方法あるいはコーティングすることによっ
て、銀刷り印刷・塗布することによって隠ぺい層18を形
成する。
次に、隠ぺい層18の表面、適宜当たり,はずれ,番号
等の画線を印刷することによって、くじ部20を形成す
る。
その次に、第3図に示すように、この隠ぺい層18が形
成された基剤16をロール上に巻いた積層物を、貼着材製
造装置30の保持ローラ32に装填する。
保持ローラ32に保持された基材16は、その一端が解き
ほどかれて、熱接着性樹脂塗布装置34に導かれる。
この熱接着性樹脂塗布装置34は、基材16の隠ぺい層18
側の表面に、たとえば、前記したエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂を主剤とする熱接着性樹脂22aを印刷・塗布
するためのものであり、適宜な温度に加熱しながら熱接
着性樹脂22aを塗布するものである。
そして、この熱接着性樹脂22aが印刷・塗布された基
材16は、冷風を吹き出す装置を含む乾燥機36に導き、熱
接着性樹脂22aを乾燥して熱接着性樹脂層22を形成す
る。
次に、熱接着性樹脂層22が形成された基材16は、接着
阻害剤24aを印刷・塗布する、接着阻害剤塗布装置40に
導かれる。
この接着阻害剤塗布装置40は、活版印刷、グラビア印
刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷など公知の
印刷・塗布方法を利用した印刷・塗布装置である。
前記した紫外線硬化型インクを印刷・塗布する場合に
は、たとえば活版印刷装置を選択し、紫外線硬化型イン
クを4ないし6g/mm2塗布する。
次に、この接着阻害剤24aが印刷・塗布された基材16
は、固化装置44に導かれる。この固化装置44としては、
本実施例においては高圧水銀ランプが採用され、1秒間
160W/cm照射するように形成されている。
このようにして、第4図に示すように、基材16の主面
に隠ぺい層18、熱接着性樹脂層22および適宜な帯状周縁
部をあけて接着阻害層24が順次積層された貼着材の連続
体14aが形成される。
この貼着材の連続体14aは、引き続き、切り取り用ミ
シン目26を形成する切目形成装置48に導かれ、間隔をお
いて、切り取り用ミシン目26を形成し、再びロール状に
巻き取る。
次に、前記はがき台紙12の表面に貼着材14を接着する
方法について説明すると、たとえば次のような方法があ
る。
はがき台紙12としては、予め官製はがき大にカッティ
ングされ成形されたものあるいはまた複数枚適宜な切目
を介して連続したものを準備する。もっとも、郵便はが
きの表面の一部に形成された銀行預金残高等の秘密事項
をこの貼着材14によって被覆するには、予め郵便はがき
の適宜な箇所、たとえば表面下欄に適宜な文字を予め印
刷しておく必要性がある。また、くじ部をはがき台紙12
側に形成する場合も、予め貼着材14によって被覆される
部分に形成しておく必要がある。
なお、この貼着材14を、たとえば郵便はがきの下欄に
接着させる場合に、第6図に示すように、はがき台紙12
を順次送り込み、ロール状に巻かれた貼着材14の一方端
をくり出し、カッター等によって適宜な大きさにカッテ
ングするとともに、はがき台紙12の適宜な部分にカッテ
ィングされた貼着材14を接合する。そして、加熱ローラ
にてはがき台紙12の表面を加圧しながら、熱接着性樹脂
層22が露出した部分および接着阻害層24の下層にある熱
接着性樹脂層22を加熱して活性化させ、はがき台紙12の
表面に貼着すればよい。
このようにはがき台紙12に加熱接着すれば、貼着材14
は、熱接着性樹脂層22が露出した部分においては強くは
がき台紙12に接着され、接着阻害層24が形成された部分
においては、下層の熱接着性樹脂層22が弱く接着され
る。したがって、第5A図および第5B図に示すように、接
着阻害層24が形成された部分においては、はがき台紙12
より、比較的簡単にこの貼着材14の切り取り部28を引き
離すことができる。
第6図は、別の実施例である切り取り用貼着材を貼着
したはがきの平面図であり、第7図は、第6図図示の切
り取り用貼着材の断面図である。
この切り取り用貼着材50は、基材52を含む。
この基材52の一方主面には、隠ぺい層53を介して熱接
着性樹脂を塗布してなる熱接着性樹脂層54が形成されて
いる。
この熱接着性樹脂層54の一方主面には、接着阻害層58
が形成されている。すなわち、基材52の内周縁よりやや
内側において所定幅をもって帯状に残存する部分を残し
て、基材52の中央部に切り取り部56が形成される。
そして、この切り取り部56の周縁、すなわち接着阻害
層58の外周縁よりやや内側において、切り取り用ミシン
目60が形成されている。
この切り取り用ミシン目60は、切り取り部56の外周縁
を結ぶ線と斜めに交差する直線状の切目62が、切り取り
部58の外周縁を構成する略直線部に沿って、所定間隔に
おいて連続して形成されてなる。
そして、この実施例においては、切り取り部56を切り
取る方向64、すなわち切り取り部56の切り取り初めの角
部より対向する他方の角部に向かって対角線状に形成さ
れる切り取り方向64に、平行に切目62間が切り取られる
ように形成されている。すなわち、前記切り取り部56を
切り取る方向64と平行な直線状の切り取り線66が、前記
隣接する切り取り用ミシン目60において、それぞれの切
り取り用ミシン目60を形成する切目62の先端部と隣接す
る切目62の後端部とを横切るように切り取り用ミシン目
60が形成されている。
なお、基材16の例としては、前記実施例の他、合成
紙,セロハン,ポリエチレン,ポリエステル等のフィル
ムまたはアルミホイル等が挙げられるが、この貼着材14
をはがき台紙12に貼着したときに、熱接着性樹脂層22の
接着力に抗してこの貼着材14がはがき台紙12から不用意
に剥離しないように、比較的柔軟なものを選択するのが
よい。
また、基材16としては、前記実施例においてはロール
状に巻かれた連続紙を選択したが、各貼着片に分離され
たいわゆる枚葉型の基材を選択してもよい。
また、この基材16としてアルミホイル等のように隠ぺ
い性に優れたものを選択した場合には、前記実施例のよ
うに、隠ぺい層18を形成しなくてもよい。
また、基材16の表面には、適宜はがきの性質に適した
印刷を施してもよく、前記した実施例のように連続した
ものの場合に、たとえば基材16の送りピッチを検知する
ための検知マークとして、切り取る方向を示す矢印を墨
色等によって印刷してもよい。
また、切り取り用ミシン目は、前記実施例に限定され
ることはなく、例えば全体的に円弧状に形成し、切り取
り部を円形に形成してもよく、切り取り用ミシン目を形
成する切目の形状も適宜変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例であるはがきの表面図で
ある。 第2図は、前記実施例の断面図である。 第3図は、貼着材の製造方法の一例を示す製造装置の図
解図である。 第4図は、貼着材の斜視図である。 第5A図は、前記実施例の貼着材を引き剥がした状態を示
す斜視図であり、第5B図はその断面図である。 第6図および第7図は、前記実施例とは別の実施例を示
す図で、第6図は元の状態を示す表面図であり、第7図
はその断面図である。 図において、10ははがき、12,70ははがき台紙、14,15は
貼着材、16,52は基材、18は隠ぺい層、20はくじ部、22,
54は熱接着性樹脂層、24,58は接着阻害層、26,60は切り
取り用ミシン目、26aは直線状の切目部分、26bは円弧状
の切目部分、62は切目、28,56は切り取り部、29,64は切
り取り方向、29a,66は切り取り線、30は被覆材製造装
置、32は保持ローラ、34は熱接着性樹脂塗布装置、36は
乾燥機、40は接着阻害剤塗布装置、44は固化装置、48は
切目形成装置を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材主面に熱接着性樹脂層が形成され、 前記熱接着性樹脂層の主面に、部分的に前記熱接着性樹
    脂層の接着力を低下させて弱く接着させる接着阻害層が
    形成され、 前記接着阻害層部において、線状のミシン目が、前記基
    材の一方主面より他方主面に至るように適宜な間隔をお
    いて連続して刻設され、 前記ミシン目により基材の一部が切り取り得るように切
    り取り部が形成され、 前記ミシン目は、前記切り取り部の内周縁に沿った直線
    上にある切目部分と前記直線と交差する方向に向けて形
    成された切目部分とを連続させて形成され、 前記切り取り部を切り取る方向と略平行な直線状の切り
    取り線が、前記隣接するミシン目間において、それぞれ
    のミシン目の近接する端部間を横切るように形成され
    た、貼着材。
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