JP2640144B2 - ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハロゲン化銀カラー反転写真感光材料に関
し、さらに詳しくは色再現性の改良されたハロゲン化銀
カラー反射写真感光材料に関する。
(従来の技術) カラー反転フイルムの撮影の被写体は非常に多方面に
わたっている。その中で撮影時、限られた光量の下で高
速でシャツターを切りたい場合がある。例えば、スポー
ツ等、動いている被写体を撮る場合、高速でシャッター
を切る。即ち、露光時間を短くしないとブレのない写真
画像がえられない。
一方、カメラの絞りを開けると、被写界深度が浅くな
り、ピントが合いにくくなる。従って、動いている被写
体を撮る場合でも、絞りはかなり絞って、しかも露光時
間を短くしなければ良い写真が撮れない。この目的は、
感光材料の感度が通常のISO100では感度不足である。
一方、スポーツ等は日中、屋外、即ち昼光下で行われ
るばかりでなく、屋内照明下、夜間照明下で行われる場
合も多い。又、スポーツに限らず、高感度フイルムを屋
内照明下、夜間照明下で使用する場合も多い。その場合
の照明は、水銀灯、蛍光灯、タングステン光等が、それ
ぞれ単独あるいはミックスされて使用される。これらの
照明は、その色温度が昼光とは非常に異なっている。こ
のような照明下で写真撮影をする場合、カラーバランス
を補正するには色温度変換フィルターを使用するが、カ
メラレンズにフィルターを付けると、シャープネスの劣
化した写真仕上りになること、また、光量が減少するこ
とから高速でシャッターを切ることができなくなること
により、実際には、そのようなフィルターはあまり使用
されていない。一方、そのような多種多様の色温度での
撮影において高感度のカラーネガフイルムを使用する場
合には、光源の色温度のずれをフィルターで補正しない
場合でも、プリントする際にカラーバランスの補正が行
われるので、プリント後のカラーバランスのずれは比較
的少ない。
しかしながら、そのような条件下でカラー反転フイル
ムを使用し、その写真の仕上りを見ると、上記補正がな
されないために、カラーバランスのずれが大きい。
しかし、プロ写真家においては、単に写真を撮るだけ
でなく、それを印刷の原稿とする場合が多く、その場合
にはカラーネガフイルムよりもカラー反転フイルムが圧
倒的に多く使用される。
(発明が解決しようとする課題) 高感度昼光用カラー反転フイルムにおいては、露光光
源によるカラーバランスの変化が小さいことが非常に重
要な写真性能の一つであり、そのようなカラー反転フィ
ルムの開発が望まれていた。
特公昭49−6207号には、種々の撮影光源に対してカラ
ーバランスの変化を小さくするための分光感度分布につ
いて開示されている。
しかし、上記方法によては色再現性の劣化は避けられ
ず、色再現性を悪化させる事なく、露光光源の色温度の
よるカラーバランス変化の小さい高感度用カラー反転フ
イルムの開発が強く望まれている。
したがって、本発明の目的は、高感度で色再現性に優
れ、かつ露光光源によりカラーバランス変化の小さい高
感度カラー反転写真感光材料を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の上記目的は、支持体上にそれぞれ少なくとも
1層のシアンカプラー含有赤感性ハロゲン化銀乳剤層、
マゼンタカプラー含有緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及び
イエローカプラー含有青感性ハロゲン化銀乳剤層を有す
るカラー反転写真感光材料において、該写真感光材料中
の感光性ハロゲン化銀乳剤の平均沃化銀含量が5モル%
以下であり、前記赤感光性乳剤層が下記一般式(I)及
び(II)で示される増感色素を(I)と(II)とのモル
比で0.05〜4含有し、かつ該赤感性乳剤層の分光感度分
布のピークに対応する波長が615〜640nmにあり、該ピー
クの25%に対応する短波長側と長波長側との波長差が90
〜30nmであり、さらに前記感光性乳剤層及び/又は実質
的に非感光性の親水性コロイド層にインターイメージ効
果発現手段を具備することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー反転写真感光材料により達成される。
一般式(I) 式中、Z1はそれぞれ置換もしくは無置換のベンゾイミ
ダゾール、ベンゾオキサゾール、およびナフトオキサゾ
ールから選ばれたヘテロ環を構成するのに必要な原子群
を示し、Z2はそれぞれ置換もしくは無置換のベンゾチア
ゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトチアゾール、およ
びナフトセレナゾールから選ばれたヘテロ環を構成する
のに必要な原子群を示し、Z1もしくはZ2で構成されるヘ
テロ環のうち少なくとも一方はナフト縮合環である。
R1、R2はそれぞれ置換もしくは無置換のアルキル基また
はアラルキル基を示し、R3は水素原子、アルキル基、ア
リール基またはアラルキル基を示す。Xはアニオンを示
し、nは1または2であり、分子内塩を形成する場合n
は1である。
一般式(II) 式中、Z3、Z4は同じであっても異なっていてもよく、
それぞれ置換もしくは無置換のベンゾチアゾール、ベン
ゾセレナゾール、ベンゾテルラゾール、ナフトチアゾー
ル、およびナフトセレナゾールから選ばれたヘテロ環を
構成するのに必要な原子群を示す。R4、R5はそれぞれ置
換もしくは無置換のアルキル基またはアラルキル基を示
し、R6は水素原子、アルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基を示す。Xはアニオンを示し、nは1または2
であり、分子内塩を形成する場合nは1である。
本発明は、好ましくは昼光イルミナントによるISO感
度が160以上のハロゲン化銀カラー反射写真感光材料に
関するものであって、本発明の特定の昼光イルミナント
の分光分布での露光はJISK7602の第5頁に記載されてい
る方法によるものである。さらに、特定の感度の測定
は、JISK7613の第3〜4頁に記載されているISOスピー
ドの求め方によるものである。本発明のハロゲン化銀カ
ラー感光材料のISO感度はISO6400以下が好ましい。
本発明においては、全感光性ハロゲン化銀粒子の平均
沃化銀含量が5モル%以下であって、全体としてこの条
件を満たせばよく、ハロゲン化銀乳剤層の一又は二にお
いてハロゲン化銀粒子の沃化銀含量が5モル%を越えて
もよい。本発明において、全感光性ハロゲン化銀粒子の
平均沃化銀含量は0.5モル%〜5.0モル%が好ましく、特
に1モル%〜4.8モル%が好ましい。
分光感度分布は前記一般式(I)、及び(II)で示さ
れる増感色素を赤感性乳剤層の少なくとも1層に併用す
ることにより得られる。
一般式(I)及び(II)で示される増感色素の使用比
率(モル比)(I)/(II)は0.05〜4、好ましくは0.
1〜3である。
それにより、本発明における赤感性乳剤層の分光感度
分布は第1図に示す分光感度分布曲線イ)及びロ)の間
に位置する。
すなわち、前記赤感性乳剤層の少なくとも1層の分光
感度分布のピークに対応する波長が615〜640nmにあり、
該分光感度分布の短波長側においてピークの80%に対応
する波長が600〜633nm、ピークの50%に対応する波長が
585〜625nm、ピークの25%に対応する波長が570〜615nm
にあり、かつ該分光感度分布の長波長側においてピーク
の80%に対応する波長が620〜648nm、ピークの50%に対
応する波長が625〜655nm、ピークの25%に対応する波長
が630〜665nmであって、該ピークの25%に対応する短波
長側と長波長側との波長差は90〜30nmとなる。
上記分光感度分布は、使用する乳剤によって若干の変
動が生じるが、その場合には増感色素(I)と(II)と
の比率を前記範囲内で調節することにより設定すること
ができる。
一般式(I)で示される分光増感色素の代表例を下記
に示す。
一般式〔II〕で示される分光増感色素の代表例を下記
に示す。
本発明においては、前記増感色素(I)、及び(II)
に加え、下記一般式(III)で示される増感色素を併用
することが分光感度分布を調節するうえで好ましい。
一般式(III)で示される増感色素の使用量は上記
(I)、(II)及び(III)の全使用量に対し0〜20モ
ル%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜15モル%であ
る。
一般式(III)で示される増感色素について下記に説
明する。
一般式(III) 式中Z5、Z6は同じであつても異なつていてもよくて置
換もしくは無置換のベンゾオキサゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾセレナゾール、ベン
ゾテルラゾール、ナフトオキサゾール、ナフトチアゾー
ル、ナフトセレナゾール、およびナフトテルラゾールか
ら選ばれたヘテロ環を構成するのに必要な原子群を示
し、Z7は5員もしくは6員のヘテロ環を構成するのに必
要な原子群を示す。R6、R7は置換もしくは無置換のアル
キル基またはアラルキル基を示す。
一般式〔III〕で表わされる分光増感色素の代表例 本発明に用いる一般式(I)、(II)及び(III)で
示される増感色素はハロゲン化銀1モル当り、あわせて
1×10-6〜1×10-2モル、好ましくは、1×10-5モル〜
5×10-3モル、特に好ましくは4×10-5モル〜1×10-3
モル、ハロゲン化銀写真乳剤中に含有される。
本発明に用いる増感色素は、直接乳剤中へ分散するこ
とができる。また、これらはまず適当な溶媒、例えばメ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロパノー
ル、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリジンあるい
はこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶液の形で乳
剤へ添加することもできる。溶解に超音波を使用するこ
ともできる。
本発明に使用されるインターイメージ効果発現手段と
しては、以下の方法が挙げられ。
(1) 全感光性ハロゲン化銀粒子の感色性の異なる少
なくとも1層ずつの平均沃化銀含量の差が1モル%以上
である。
(2) 下記一般式〔IV〕で示される化合物を含有させ
る。
(3) 下記一般式〔V〕で示される化合物を含有させ
る。
(4) 拡散性の4−チアゾリン−2−チオン化合物ま
たは、N−置換4−チアゾリン−2−チオン化合物を含
有させる。
(5) 粒子表面をかぶらされたハロゲン化銀乳剤を含
有させる。
(6) 粒子内部をかぶらされたハロゲン化銀乳剤を含
有させる。
(7) コロイド銀を含有させる。
(8) エレクトロンドナー放出カプラーを含有させ
る。
本発明においてインターイメージ効果を効率的に発現
せさるには上記(1)を満たし、及び/又は、上記
(2)〜(8)の内、少なくとも1種より好ましくは
(1)を満たし、かつ(2)、(3)、(5)、又は
(6)を、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層
及び/又は実質的に非感光性親水性コロイド層に含有さ
せる。(2)、(5)、(6)および(8)は、少なく
とも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層および/又は、該
ハロゲン化銀乳剤層に隣接する実質的に非感光性親水性
コロイド層に含有させるのが好ましい。
(7)は感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加するのが好
ましく、又、イエローフイルター層あるいはアンチハレ
ーション層以外の、感光性ハロゲン化銀乳剤層に隣接す
る実質的に非感光性親水性コロイド層にも好ましく添加
される。該非感光性親水性コロイド層は、低感度緑感性
ハロゲン化銀乳剤層又は低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤
層に隣接するのが特に好ましい。
上記乳剤層及び非感光性親水性コロイド層の双方にイ
ンターイメージ効果発現手段を具備せしめることが好ま
しいが、その場合、前記(1)以外は上記乳剤層とそれ
に隣接する非感光性層に具備せしめることが好ましい。
本発明に用いられる写真感光材料の写真乳剤層に含有
される好ましいハロゲン化銀は約30モル%以下のヨウ化
銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もしくはヨウ塩臭
化銀である。特に好ましいのは約2モル%から約25モル
%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀である。
また、写真感光材料中の平均ヨウ化銀含量は5モル%
以下であり、さらに、隣接する乳剤層間の平均沃化銀量
の差は1モル%以上であることが好ましい。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、
十四面体のような規則的な結晶を有するもの、球状、板
状のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面などの
結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形でもよ
い。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微粒子
でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大サイズ
粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、例えば
リサーチ・デイスクロージヤー(RD)、No.17643(1978
年12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion prepara
tion and types)”、および同No.18716(1979年11
月)、648頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポ
ールモンテル社刊(p.Glafkides,Chemie et Phisique P
hotographique Paul Montel,1967)、ダフイン著「写真
乳剤化学」、フオーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photo
graphic Emulsion Chemistry(Focal Press,1966))、
ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フオーカル
プレス社刊(V.L.Zelikman et al,Making and Coating
Photographic Emulsion,Focal Press,1964)などに記載
された方法を用いて調製することができる。
米国特許第3,574,628号、同3,655,394号および英国特
許第1,413,748号などに記載された単分散乳剤も好まし
い。
また、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒
子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガフト著、フ
オトグラフイツク・サイエンス・アンド・エンジニアリ
ング(Gutoff.Photographic Science and Engineerin
g)、第14巻、248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,520
号および英国特許第2,112,157号などに記載の方法によ
り簡単に調製することができる。
結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハ
ロゲン組成からなるものでもよく、層状構造をなしてい
てもよい、また、エピタキシヤル接合によつて組成の異
なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熱成およ
び分光増感を行ったものを使用する。このような工程で
使用される添加剤はリサーチ・デイスクロージヤーNo.1
7643および同No.18716に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つ
のリサーチ・デイスクロージヤーに記載されており、下
記の表に関連する記載箇所を示した。
前記(2)に記載の一般式〔IV〕で示される化合物に
ついて説明する。
A−(Time)−X (IV) 一般式〔IV〕中Aは酸化還元母核を意味し、写真現像
処理中に酸化されることによつてはじめてTimetXが
離脱することを可能ならしめる原子団を表わし、Timeは
硫黄原子、窒素原子もしくは酸素原子でAに連結するタ
イミング基を表わし、tは0または1の整数であり、X
は現像抑制剤を意味する。
まず一般式〔IV〕のAについて更に詳しく説明する。
Aで示される酸化還元母核としては、例えばハイドロキ
ノン、カテコール、p−アミノフエノール、o−アミノ
フエノール、1,2−ナフタレンジオージ、1,4−ナフタレ
ンジオール、1,6−ナフタレンジオール、1,2−アミノナ
フトール、1,4−アミノナフトール又は1,6−アミノナフ
トールなどがあげられる。この時アミノ基は炭素数1〜
25のスルホニル基、または炭素数1〜25のアシル基で置
換されていることが好ましい。スルホニル基としては置
換または無置換の脂肪族スルホニル基、あるいは芳香族
スルホニル基があげられる。またアシル基としては置換
または無置換の脂肪族アシル基あるいは芳香族アシル基
があげられる。Aの酸化還元母核を形成する水酸基また
はアミノ基は、現像処理時に脱保護可能な保護基で保護
されていてもよい。保護基の例としては、炭素数1〜25
のもので、例えばアシル基、アルコキシカルボニル基、
カルバモイル基、さらに特開昭59−197,037号、特開昭5
9−201,057号に記載されている保護基があげられる。さ
らにこの保護基は、可能な場合は以下に述べるAの置換
基と互いに結合して、5,6,あるいは7員環を形成しても
よい。
Aで表わされる酸化還元母核はそのレドツクス能を失
なわない限り適当な置換基で置換されていてもよい。こ
れら置換基の例としては、炭素数25以下のもので、例え
ばアルキル、アリール、アルキルチオ、アリールチオ、
アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、スルホ
ンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、ウレイド、カ
ルバモイル、アルコキシカルボニル、スルフアモイル、
スルホニル、シアノ、ハロゲン原子、アシル、カルボキ
シルである。
TimetXは一般式〔IV〕においてAで表わされる酸
化還元母核が現像時クロス酸化反応をおこし酸化体とな
つた時はじめて TimetXして放出される基である。
Timeは硫黄原子、窒素原子、または酸素原子でAに連
絡するタイミング基であり、現像時放出された Time
tXから一段階あるいはそれ以上の段階の反応を経てX
を放出せしめる基があげられる。Timeとしては、例えば
米国特許第4,248,962号、同第4,409,323号、英国特許第
2,096,783号、米国特許第4,146,396号、公開昭第51−14
6,828号、公開昭第57−56,837号などに記載されている
ものがあげられる。Timeとしては、これらに記載されて
いるものから選ばれる二つ以上の組合せでもよい。
Xは現像抑制剤を意味する。現像抑制剤の例として
は、ヘテロ環に結合するメルカプト基を有する化合物あ
るいはイミノ銀生成可能なヘテロ環化合物があげられ
る。ヘテロ環に結合するメルカプト基を有する化合物の
例としては、例えば置換あるいは無置換のメルカプトア
ゾール類、置換あるいは無置換のメルカプトピリミジン
類などがある。
イミノ銀を形成可能なヘテロ環化合物としては、例え
ば置換あるいは無置換のトリアゾール類、置換あるいは
無置換のベンズイミダゾール類などがあげられる。
またXは一般式〔IV〕のTimeから離脱して、いつたん
現像抑制性を有する化合物となつた後、更にそれが現像
液成分とある種の化学反応をおこして実質的に現像抑制
性を有しないか、あるいは著しく減少した化合物に変化
するものであつてもよい。このような化学反応を受ける
官能基としては、例えばエステル基、カルボニル基、イ
ミノ基、インモニウム基、マイケル付加受容基、あるい
はイミド基などがあげられる。
なお、上記一般式〔IV〕で示される化合物に関しては
特開昭62−103637号に詳しく記載されている。
以下に一般式〔IV〕で表される化合物の具体例を示
す。
一般式〔IV〕で表わされる化合物は、高沸点オイルに
溶解高速撹拌して得られる乳化物として添加してもよい
し、アルコール、セロソルブ等の水溶性有機溶剤に溶か
して添加してもよい。又、ゼラチン溶液中に添加し、撹
拌により微細に分散して添加してもよい。
前記(3)で述べた一般式(V)で示される化合物に
ついて下記に説明する。
一般式(V) 式中、M1は水素原子、陽イオン又はアルカリで開裂す
るメルカプト基の保護基を表わし、Zは5員ないし6員
のヘテロ環を形成するのに要する原子群を表わす。この
ヘテロ環は置換基を有していてもよく、また縮合されて
いてもよい。更に詳しく説明すると、M1は水素原子、陽
イオン(例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、ア
ンモニウムイオンなど)またはアルカリで開裂するメル
カプト基の保護基(例えば−COR′、−COOR′、−CH2CH
2COR′など。但しR′は水素原子、アルキル基、アラル
キル基、アリール基などを表す)を表わす。
X′は、5員ないし6員のヘテロ環を形成するのに必
要な原子群を表す。このヘテロ環はヘテロ原子として硫
黄原子、セレン原子、窒素原子、酸素原子などを含むも
のであり、縮合されていてもよい。
5員ないし6員のヘテロ環は、テトラゾール、トリア
ゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアジアゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、アザベンズイ
ミダゾール、プリン、テトラアザインデン、トリアザイ
ンデン、ペンタアザインデン、ベンズトリアゾール、ベ
ンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾ
ール、ベンズセレナゾール、ナフトイミダゾールなどが
ある。
Rは、直鎖または分岐のアルキレン基、直鎖または分
岐のアルケニレン基、直鎖または分岐のアラルキレン
基、またはアリーレン基を表わし、Zは極性置換基を表
わす。Yは−S−、−O−、 を表わし、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR
10は水素原子またはそれぞれ置換もしくは無置換のアル
キル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基を表
わす。
R″は水素原子またはこれを置換可能な基を表わす。
nは0または1を表わし、mは0、1または2を表わ
す。
更に詳しくは、Rは、直鎖または分岐のアルキレン
基、直鎖または分岐のアルケニル基、置換または分岐の
アラルキレン基、アリーレン基を表わす。
Zで表わされる極性置換基としては、例えば、置換も
しくは無置換のアミノ基(塩の形も含む)、四級アンモ
ニウミル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ
環チオ基、スルホニル基、カルバモイル基、スルフアモ
イル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アシル
オキシ基、ウレイド基、アシル基、アリールオキシカル
ボニル基、チオウレイド基、スルホニルオキシ基、ヘテ
ロ環基、ヒドロキシ基があげられる。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素
原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアルケニル
基、または置換もしくは無置換のアラルキル基を表わ
す。
またR″は水素原子またはこれと置換可能な基を表わ
すが、置換可能な基としては例えばハロゲン原子(例え
ば、フツ素、クロル、ブロム)炭素数1〜6の置換もし
くは無置換のアルキル基、炭素数6〜12の置換もしくは
無置換のアリール基、炭素数1〜6の置換もしくは無置
換のアルコキシ基、炭素数6〜12の置換もしくは無置換
のアリールオキシ基、炭素数1〜12のスルホニル基、炭
素数1〜12のスルホンアミド基、炭素数1〜12のスルフ
アモイル基、炭素数1〜12のカルバモイル基、炭素数2
〜12のアミド基、炭素数1〜12のウレイド基、炭素数2
〜12のアリールまたはアルコキシカルボニル基、炭素数
2〜12のアリールまたはアルコキシカルボニルアミノ
基、シアノ基があげられる。
一般式〔V〕において好ましくはRが置換または無置
換のアルキレン基、Yが −S−、−O−、 または R2、R3、R6、R7が水素原子、 Zが置換もしくは無置換のアミノ基またはその塩、ヘ
テロ環基の場合である。
以下に、一般式(V)で表わされる化合物のうち、好
ましい具体例を示す。
前記(4)に記載の拡散性の4−チアゾリン−2−チ
オン化合物については、米国特許第3,536,487号に、ま
たN・置換4−チアゾリン−2−チオン化合物に関して
は特公昭48−34169号にそれぞれ記載されている。
前記(5)に記載の粒子表面をかぶらされたハロゲン
化銀乳剤に関しては米国特許第4,082,553号に、また
(6)に記載の粒子内部をかぶらされたハロゲン化銀乳
剤に関しては米国特許第4625498号にそれぞれ記載があ
る。
前記(5)及び(6)で述べた粒子内部もしくは表面
がかぶらされたハロゲン化銀乳剤とは、写真感光材料の
未露光部および露光部を問わず一様に(非像様に)現像
が可能となるハロゲン化銀乳剤のことをいう。
ここで、粒子内部がかぶらされたハロゲン化銀乳剤
は、表面がかぶらされたハロゲン化銀粒子の内部核と、
その表面を被覆するハロゲン化銀の外部殻とからなるコ
アシエル型ハロゲン化銀粒子からなる乳剤であり、現像
初期ではほとんど現像されず、増感処理、減感処理が行
なわれるカラー反転現像において、感光材料の露光の有
無に関係なく、全銀量の30%以上が現像されるハロゲン
化銀粒子をいう。
表面がかぶらされたハロゲン化銀乳剤は、表面潜像を
形成できる乳剤を、pHおよびpAgの適当な条件で、還元
剤や金塩を添加する方法、あるいは低pAg下で加熱する
方法、または一様な露光を与える方法などによつて調製
できる。還元剤としては、塩化第1スズ、ヒドラジン系
化合物、エタノールアミン等を用いることができる。
粒子内部がかぶらされたハロゲン化銀粒子は、上記表
面がかぶらされたハロゲン化銀粒子の表面に、ハロゲン
化銀を沈積させて外部殻を形成させることにより調製で
きる。
粒子内部がかぶらされたコアシエル型ハロゲン化銀粒
子の外部殻の厚みを変化させることにより、現像のタイ
ミングに合わせて溶解物理現像を調節することができ
る。
好ましい外部殻の厚みは、現像処理、現像時間、各感
光性ハロゲン化銀乳剤層の現像のタイミング等により異
なるが、通常30〜1,000オングストロームであり、特に5
0〜500オングストロームに設定することにより、良好な
結果を得ることができる。
粒子内部がかぶらされたコアシエル型ハロゲン化銀粒
子の内部核を形成するハロゲン化銀と、外部殻を形成す
るハロゲン化銀は、同一のハロゲン組成をもつものでも
異なるハロゲン組成をもつものでもよい。
粒子内部もしくは表面がかぶらされたハロゲン化銀と
しては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀など
のいずれをも用いることができる。
これらかぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サイズに
は特別な限定はないが、平均粒子サイズとして0.01〜0.
75μm、特に0.05〜0.6μmが好ましい。
また、粒子形状についても特に限定はなく、規則的な
粒子でも不規則な粒子でもよく、また、多分散乳剤でも
よいが、単分散(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数
の少なくとも95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を
有するもの)であることが好ましい。
本発明の粒子内部もしくは表面がかぶらされたハロゲ
ン化銀乳剤は、支持体から最も遠くに位置するハロゲン
化銀感光層およびその層と支持体との間にある層の少な
くとも1つに含有させるが、ハロゲン化銀感光層に添加
することが好ましい。
また、同一感色性で感度の異なる2以上の感光層を有
する場合には、好ましくは、最高感度を有する層以外の
層に添加する。
本発明の粒子内部もしくは表面がかぶらされたハロゲ
ン化銀乳剤の使用量は、現像処理条件や、受容量と付与
層の現像のタイミング等によつても異なるが、同一もし
くは隣接する感光性ハロゲン化銀に対して0.05〜50モル
%が好ましく、0.1〜40モル%が特に好ましい。
前記(7)に記載のコロイド銀添加に関しては、リサ
ーチ・デイスクロージヤー(RD)No.131,13116頁に記載
があり、また前記(8)に記載のエレクトロンドナー放
出カプラーについては、特開昭61−102646号、同61−11
3060号、同61−84646号等に記載されている。
本発明には種々のカラーカプラーを使用することがで
き、その具体例は前出のリサーチ・デイスクロージヤー
(RD)No.17643、VII−C〜Gに記載された特許に記載
されている。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,
501号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、同第4,40
1,752号、特公昭58−10739号、英国特許第1,425,020
号、同第1,476,760号、等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系及びピラ
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,310,
619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061,432号、同第3,725,067号、リサーチ・デイス
クロージヤーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−3355
2号、リサーチ・デイスクロージヤーNo.24230(1984年
6月)、特開昭60−43659号、米国特許第4,500,630号、
同第4,540,654号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フエノール系及びナフトー
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212号、同
第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,296,200号、
第2,369,929号、第2,801,171号、同第2,772,162号、同
第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,758,308号、
同第4,334,011号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、欧州特許第121,365A号、米国特許第3,446,6
22号、同第4,333,999号、同第4,451,559号、同第4,427,
767号、欧州特許第161,626A号等に記載のものが好まし
い。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラード・カプ
ラーは、リサーチ・デイスクロージヤーNo.17643のVII
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、
米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。
発色色素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、
米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,570号、欧州
特許第96,570号、西独特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国
特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第4,367,282
号、英国特許第2,102,173号等に記載されている。
カツプリングに伴って写真的に有用な残基を放出する
カプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F
項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、米国特許第4,248,962号に記載
されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出す
るカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59−170840号に記載
のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプ
ラーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載の競争
カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,338,393号、
同第4,310,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60
−185950等に記載のDIRレドツクス化合物放出カプラ
ー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素
を放出するカプラー等が挙げられる。
本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法に
より感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特
許第2,322,027号などに記載されている。
ラテックス分散法の工程、効果、および含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許
出願(OLS)第2,541,274号および同第2,541,230号など
に記載されている。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述の
RD.No.17643の28頁、および同No.18716の647頁右欄から
648頁左欄に記載されている。
本発明のカラー写真感光材料の内、プリント用感光材
料たとえば、カラー反転デユープ、カラー反転ペーパ
ー、カラーペーパーの露光光源として、非線形光学材料
からなる波長変換素子が好ましく使用される。
すなわち、波長域が極めて狭い赤光、緑光、青光で露
光する事ができ、プリント用感光材料における混色が減
る事が色再現性が良化する。
カラー反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行っ
てから発色現像する。
1)第一現像→水洗→反転→発色現像→調整→漂白→定
着→水洗→安定 2)第一現像→水洗→反転→発色現像→漂白→漂白定着
→水洗→安定 3)第一現像→水洗→水洗→光カブラセ→発色現像→漂
白定着→水洗→安定 4)前硬膜→水洗→第一現像→水洗→反転→発色現像→
水洗→漂白→定着→水洗→安定 上記の第一現像はいずれも黒白現像である。この黒白
現像液には、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼ
ン類、1−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類
またはN−メチル−p−アミノフエノールなどのアミノ
フエノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは
組み合わせて用いることができる。
本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液は、
好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分
とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬とし
ては、アミノフエノール系化合物も有用であるが、p−
フエニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、その
代表例としては3−メチル−4−アミノ−N,N,−ジエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−ア
ミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩、塩
酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などが挙げられ
る。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用すること
もできる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もし
くはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フエニルセミカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン)類
の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレング
リコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類の
ような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、
ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ剤、1
−フエニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主薬、
粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホ
ン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表
されるような各種キレート剤を含有する。
これらの黒白現像液及び発色現像液のpHは9〜12であ
ることが一般的である。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。漂白
処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし(漂白定着
処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理の迅速化を
図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法でもよ
い。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、
漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着処
理後漂白処理することも目的に応じ任意に実施できる。
漂白剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、
クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸
類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂
白剤としてはフエリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(II
I)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えばエチレ
ンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シク
ロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3
−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類もしくはクエ
ン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸塩;臭素酸
塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などを用いるこ
とができる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応
じて漂白促進剤を使用することができる。有用な漂白促
進剤の具体例は、次の明細書に記載されている:米国特
許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、同2,059,98
8号、特開昭53−32,736号、同53−57,831号、同53−37,
418号、同53−72,623号、同53−95,630号、同53−95,63
1号、同53−104,232号、同53−124,424号、同53−141,6
23号、同53−28,426号、リサーチ・デイスクロージヤー
No.17,129号(1978年7月)など。
これらの漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影
用のカラー感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白
促進剤は特に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげ
ることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、
特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂
白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩ある
いはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀処
理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一般的であ
る。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例えば
カプラー等使用素材による)、用途、更には水洗水温、
水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方式、そ
の他種々の条件によつて広範囲に設定し得る。このう
ち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係
は、Journal of the Society of Motion Picture and T
elevision Engineers第64巻、P.248−253(1955年5月
号)に記載の方法で、求めることができる。
(実施例) 本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 下塗りを施した厚さ135μの三酢酸セルロースフイル
ム支持体上に、下記のような組成の各層よりなる多層カ
ラー感光材料を作製し、試料101とした。
第1層:ハレーシヨン防止層 黒色コロイド銀 0.25 g/m2 紫外線吸収剤U−1 0.04 g/m2 紫外線吸収剤U−2 0.1 g/m2 紫外線吸収剤U−3 0.1 g/m2 高沸点有機溶媒O−1 0.1 cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚2μ) 第2層:中間層 化合物H−1 0.05 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.05cc/m2 A−2 0.16 g/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1μ) 第3層:第1赤感乳剤層 増感色素II−1(0.93mg/m2)及びIII−1(0.04mg/
m2)で分光増感された単分散沃臭化銀乳剤銀量………0.
33g/m2 (モード含量6モル%、平均粒子サイズ0.45μ、粒径に
係る変動係数(以下単に変動係数と略す)19%) カプラーC−1 0.13 g/m2 カプラーC−2 0.033 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.08 cc/m2 含むゼラチン層(乾燥膜厚0.7μ) 第4層:第2赤感乳剤層 増感色素II−1(1.1mg/m2)及びIII−1(0.04mg/m2
で分光増感された単分散沃臭化銀乳剤 銀量………0.53
g/m2 (モード含量6モル%、平均粒子サイズ0.60μ変動係数
16%) A−4 0.02mg/m2 カプラーC−1 0.40 g/m2 カプラーC−2 0.07 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.22cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1.7μ) 第5層:第3赤感乳剤層 増感色素II−1(1.1mg/m2)及びIII−1(0.04mg/m2
で分光増感された単分散沃臭化銀乳剤 銀量………0.53
g/m2 (ヨード含量6モル%、平均粒子サイズ0.80μ、変動係
数17%) A−7 0.5 mg/m2 カプラーC−6 0.44 g/m2 カプラーC−2 0.08 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.24cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1.8μ) 第6層:中間層 A−10 10 mg/m2 A−11 5 mg/m2 化合物H−1 0.1 g/m2 高沸点有機溶媒 0.1cc/m2 A−2 0.2 g/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1μ) 第7層:第1緑感乳剤層 増感色素S−3(2.2mg/m2)及びS−4(1.0mg/m2)で
分光増感された単分散沃臭化銀乳剤 銀量………0.5g/m
2 (ヨード含量6モル%、平均粒子サイズ0.45μ、変動係
数19%) A−5 0.12mg/m2 カプラーC−3 0.27 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.17cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚0.7μ) 第8層:第2緑感乳剤層 増感色素S−3(0.9mg/m2)及びS−4(0.3mg/m2)で
分光増感された単分散沃臭化銀乳剤 銀量………0.5g/m
2 (ヨード含量6モル%、平均粒子サイズ0.65μ、変動係
数18%) A−6 0.05 g/m2 カプラーC−3 0.2 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.13cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1.7μ) 第9層:第3緑感乳剤層 増感色素S−3(0.9mg/m2)及びS−4(0.3mg/m2)で
分光増感された単分散沃臭化銀乳剤 銀量………0.5g/m
2 (ヨード含量6モル%、平均粒子サイズ0.8μ、変動係
数17%) カプラーC−4 0.2 g/m2 カプラーC−3 0.1 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.03cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1.7μ) 第10層:中間層 A−12 10 mg/m2 化合物H−1 0.05 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.1 g/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1μ) 第11層:黄色フイルター層 A−1 0.15 g/m2 黄色コロイド銀 0.05 g/m2 化合物H−1 0.02 g/m2 化合物H−2 0.03 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.04cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1μ) 第12層:第1青感乳剤層 増感色素S−5(1.0mg/m2)で分光増感された平板状沃
臭化乳剤 銀量 ………0.6g/m2 (ヨード含量6モル%、直径/厚みの比が7以上の粒子
が、全粒子の投影面積の50%を占める。粒子の平均厚み
0.15μ) A−7 0.5mg/m2 カプラーC−5 0.5 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.1cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚1.5μ) 第13層:第2青感乳剤層 増感色素S−5(2.0mg/m2)で分光増感された平板状沃
臭化銀乳剤 銀量 ………1.1g/m2 (ヨード含量6モル%、直径/厚みの比が7以上の粒子
が、全粒子の投影面積の50%を占める。粒子の平均厚み
0.25μ) カプラーC−7 1.2 g/m2 カプラーC−8 0.2 g/m2 高沸点有機溶媒O−2 0.23cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚3μ) 第14層:第1保護層 A−13 0.10 g/m2 紫外線吸収剤U−1 0.02 g/m2 紫外線吸収剤U−2 0.03 g/m2 紫外線吸収剤U−3 0.03 g/m2 紫外線吸収剤U−4 0.29 g/m2 カプラーC−1 0.05 g/m2 高沸点有機溶媒O−1 0.28cc/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚2μ) 第15層:第2保護層 表面をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤 銀量………0.1g
/m2 (ヨード含量1モル%、平均粒子サイズ0.06μ) 黄色フイルター層用黄色コロイド銀 銀量………0.01 g
/m2 A−8 10 mg/m2 ポリメチルメタクリレート粒子 0.1 g/m2 (平均粒子1.5μ) A−9 1.0mg/m2 A−14 0.1 g/m2 を含むゼラチン層(乾燥膜厚0.8μ) 各層には上記組成物の他に、カブリ防止剤A−3、ゼ
ラチン硬化剤H−3、及び界面活性剤を添加した。
試料を作るのに用いた化合物を以下に示す。
試料102〜104の作製 試料101の第3層、第4層、第5層の増感色素を第1
表に示す化合物に変える以外は試料101と全く同様にし
て試料102〜104を作製した。
試料105〜108の作製 試料101〜104の第3層、第4層、第5層、第7層、第
8層、第9層、第12層、第13層のハロゲン化銀粒子の沃
化銀含量を、それぞれ3.7モル%、4.5モル%、5.0モル
%、3.5モル%、4.5モル%、5.5モル%、3.6モル%、及
び5.0モル%にする以外それぞれ試料101〜104と全く同
様にして試料105〜108を作製した。
試料109の作製 試料108の第3層、第4層、第5層、第7層、第8
層、第9層、第12層、第13層のハロゲン化銀粒子の沃化
銀含量をそれぞれ4モル%、3モル%、2モル%、4モ
ル%、3モル%、2モル%、3モル%、及び2.5モル%
にする以外試料108と全く同様にして試料109を作製し
た。
この様に作製した試料101〜109をJISK7602の5頁に記
載されているISO昼光イルミナントで連続ウエツジを通
して露光し、下記の現像処理を行ない濃度測定を行なっ
た。そして、JISK7613の3〜4頁に記載の方法でISOス
ピードを求めた。
その結果、試料101〜109は、すべてISO400であった。
次に、JISZ−8105、2018に記載の方法によって等エネ
ルギー分光感度分布を求めた。
その結果を第2図と第1表に示した。
赤感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤
層、青感性ハロゲン化銀乳剤層へのインターイメージ効
果を下記の様にして求めた。
試料101〜109に赤色光で連続ウエツジを通して露光し
て、下記現像処理をした。次に、白色光(赤色光+緑色
光+青色光)で露光して現像処理したサンプルがグレー
になる様に3色の光を調整して連続ウエツジを通して、
試料101〜109に露光し、同様に現像処理した。尚、赤色
光露光時の赤色光と、白色光露光時の赤色光の露光量は
同じであった。
現像処理したサンプルを濃度測定し、赤色光露光時
と、白色光露光時のシアン濃度が1.0の露光量の差Δlog
E(R)を赤感性ハロゲン化銀乳剤層へのインターイメ
ージ効果として求めた。
同様にして、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハロ
ゲン化銀乳剤層へのインターイメージ効果を求めた。
その結果を第2表に示した。
次に、試料101〜109を135サイズに裁断、加工して、
マスベスカラーチヤートを昼光の下で撮影し、現像処理
して、色再現性の比較を視覚的に行なつた。
同様に、照明を水銀灯に変えてマクベスカラーチヤー
トを撮影し、色再現性を上記昼光下撮影時との比較を視
覚的に行なつた。
その結果を第3表に示した。処理工程 時間 温度 第一現象 6分 38℃ 水 洗 2分 38℃ 反 転 2分 38℃ 発色現像 6分 38℃ 調 整 2分 38℃ 漂 白 6分 38℃ 定 着 4分 38℃ 水 洗 4分 38℃安 定 1分 25℃ 各処理液の組成は、以下の通りであつた。
第一現像液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 炭酸カリウム 33 g 1−フエニル−4−メチル−4 −ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 2.0 g 臭化カリウム 2.5 g チオシアン酸カリウム 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0mg水を加えて 1000 ml pH 9.60 pHは、塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
反転液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 3.0 g 塩化第一スズ・2水塩 1.0 g p−アミノフエノール 0.1 g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15 ml水を加えて 1000 ml pH 6.00 pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
発色現像液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 7.0 g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 臭化カリウム 1.0 g ヨウ化カリウム 90 mg 水酸化ナトリウム 3.0 g シトラジン酸 1.5 g N−エチル−N−(β−メタン スルホンアミドエチル)−3 −メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0 g水を加えて 1000 ml pH 11.80 pHは、塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
調整液 エチレンジアミン4酢酸・2ナ トリウム塩・2水塩 8.0 g 亜硫酸ナトリウム 12 g 1−チオグリセリン 0.4ml水を加えて 1000 ml pH 6.20 pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
漂白液 エチレンジアミン4酢酸・2ナ トリウム塩・2水塩 2.0 g エチレンジアミン4酢酸・Fe (III)・アンモニウム・2水塩 120 g 臭化カリウム 100 g 硝酸アンモニウム 10 g水を加えて 1000 ml pH 5.70 pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
定着液 チオ硫酸ナトリウム 80 g 亜硫酸ナトリウム 5.0 g 重亜硫酸ナトリウム 5.0 g水を加えて 1000 ml pH 6.60 pHは、塩酸又はアンモニア水で調整した。
安定液 ホルマリン(37%) 5.0ml ポリオキシエチレン−p−モノ ノニルフエニルエーテル 0.5ml (平均重合度10)水を加えて 1000 ml pH 調整せず また、上記試料101〜117を以下のカラー反転迅速処理
を行って同様に写真性の評価を行つても、第1表、第2
表と同様の結果を得た。処理工程 時間 温度 第一現象 6分 38℃ 第一水洗 45秒 38℃ 反 転 45秒 38℃ 発色現像 6分 38℃ 漂 白 2分 38℃ 漂白定着 4分 38℃ 第二水洗(1) 1分 38℃ 第二水洗(2) 1分 38℃安 定 1分 25℃ 各処理液の組成は、以下の通りであつた。
第一現像液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸 カリウム 20 g 炭酸カリウム 33 g 1−フエニル−4−メチル−4 −ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 2.0 g 臭化カリウム 2.5 g チオシアン酸カリウム 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0mg水を加えて 1000 ml pH 9.60 pHは、塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
第一水洗液 母 液 エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸 2.0 g リン酸2ナトリウム 5.0 g水を加えて 1000 ml pH 7.00 pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
反転液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 3.0 g 塩化第一スズ・2水塩 1.0 g p−アミノフエノール 0.1 g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15 ml水を加えて 1000 ml pH 6.00 pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
発色現像液 ニトリロ−N,N,N−トリメチレン ホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 7.0 g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 臭化カリウム 1.0 g ヨウ化カリウム 90 mg 水酸化ナトリウム 3.0 g シトラジン酸 1.5 g N−エチル−N−(β−メタン スルホンアミドエチル)−3− メチル−4−アミノアニリ ン硫酸塩 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0 g水を加えて 1000 ml pH 11.80 pHは、塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
漂白液 エチレンジアミン4酢酸・2ナ トリウム塩・2水塩 10.0 g エチレンジアミン4酢酸・Fe (III)・アンモニウム・2水塩 120 g 臭化アンモニウム 100 g 硝酸アンモニウム 10 g 漂白促進剤 0.005モル 水を加えて 1000 ml pH 6.30 pHは、塩酸又はアンモニア水で調整した。
漂白定着液 エチレンジアミン4酢酸・Fe (III)・アンモニウム・2水塩 50 g エチレンジアミン4酢酸・2ナ トリウム塩・2水塩 5.0 g チオ硫酸ナトリウム 80 g 亜硫酸ナトリウム 12.0 g水を加えて 1000 ml pH 6.60 pHは、塩酸又はアンモニア水で調整した。
第二水洗液 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンド
ハース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型アニオン
交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充填した混床
式カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン
濃度を3mg/以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/と硫酸ナトリウム1.5g/を添加
した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にある。
安定液 ホルマリン(37%) 5.0ml ポリオキシエチレン−p−モノ ノニルフエニルエーテル 0.5ml (平均重合度10)水を加えて 1000 ml pH 調整せず 第3表の結果より本発明は比較例に比べて、昼光下撮
影時の色再現性および昼光下撮影と水銀灯下撮影の色再
現性の差に関して優れていることがわかる。
実施例2 試料201〜210の作製 試料109から、第4表に示す層に第4層に示す化合物
を添加する以外試料109と全く同様にして試料201〜210
を作製した。
これらの試料201〜210のISOスピードを実施例1と同
様にして求め、ISO400である事を確認した。
次に試料201〜210の赤感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感
性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハロゲン化銀乳剤層への
インターイメージ結果を実施例1と同様にして求め、第
5表に示した。
又、実施例1と同様に昼光の下、及び螢光灯の照明下
でマクベスチヤートを撮影し、その色再現性を視覚的に
比較した。その結果を第5表に示した。
乳剤A,乳剤B コントロールド・ダブルジエツト法により、平均粒子
サイズ0.15μの臭化銀立方体乳剤を調製し、ヒドラジン
および金錯塩を用いて低pAg下でかぶらせた(乳剤
B)。このように調製した乳剤Bの表面に臭化銀を250
Åの厚みでシエル付けしたものを乳剤Aとする。
第5表の結果より、本発明のインターイメージ発現手
段を使用すると彩度が非常に向上することがわかる。
実施例3 試料301〜308の作製 実施例1及び実施例2の試料104,108,109,206の第3
層、第4層、第5層、第7層、第8層、第9層、第12
層、第13層の感光性ハロゲン化銀粒子の粒子サイズを、
それぞれ試料104,108,109,206の1/1.59にする以外試料1
04,108,109,206と全く同様にして試料301〜304を作製し
た。
同様にして、上記乳剤層の感光性ハロゲン化銀粒子の
粒子サイズを、それぞれ試料104,108,109,206の1/1.36
にする以外試料104,108,109,206と全く同様にして試料3
05〜308を作製した。
この様に作製した試料301〜308を実施例1と同様にし
て、ISOスピードを求めた。その結果301〜304はISO100
で試料305〜308はISO160であった。
試料104,108,109,206,301〜308を135サイズに裁断、
加工し、夜間に水銀灯照明下のサッカーの試合を第6表
の露光条件で撮影し、実施例1と同様の現像処理を行な
った。
その現像サンプルの性能を第6表に示す。
第6表の結果より、ISO100の感光材料では、上記サッ
カーの試合の撮影には感度不足であることがわかる。
試料301〜308,104,108,109,206について、インターイ
メージ効果を実施例1と同様にして求め第7表に示す。
次に、上記試料を135サイズに裁断、加工して実施例
1と同様にマクベスカラーチャートを昼光下及び水銀灯
下で撮影し、色再現性の比較をした。
この際、露光量をそれぞれの試料の感度に合わせて調
節した。この結果を第8表に示す。
第7表の結果より、ISO160以上の場合、ISO100に比べ
てインターイメージ効果に対する感光性ハロゲン化銀乳
剤の沃化銀含量の効果が著しく大きいことがいえる。す
なわち、感度が高くなるとインターイメージ効果が小さ
くなる傾向に有り、該乳剤の沃化銀含量を本発明の様に
することで、インターイメージ効果が著しく大きくなる
といえる。
第8表の結果より、スポーツ等を撮影するのに適した
高感光のカラー反転感光材料は、撮影光源の違いによる
カラーバランス変化を小さくするために、赤感性乳剤層
の分光感度分析を本発明の様にすると、色再現性が悪化
し、インターイメージ効果発現手段を具備させることで
色再現性が良化することがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば、高感度でかつ色再現性にすぐれるハ
ロゲン化銀カラー反転写真感光材料が得られる。
しかも、上記感光材料は露光光源の変動による写真性
能の変動がきわめて少ないものであり、実用上のメリッ
トは大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感光材料赤感層の好ましい分光感度分
布を示す。 第2図は本発明の実施例1で得られた感光材料の赤感層
の分光感度分布を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上にそれぞれ少なくとも1層のシア
    ンカプラー含有赤感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカ
    プラー含有緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及びイエローカ
    プラー含有青感性ハロゲン化銀乳剤層を有するカラー反
    転写真感光材料において、該写真感光材料中の感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤の平均沃化銀含量が5モル%以下であ
    り、前記赤感性乳剤層が下記一般式(I)及び(II)で
    示される増感色素を(I)と(II)とのモル比で0.05〜
    4含有し、かつ該赤感性乳剤層の分光感度分布のピーク
    に対応する波長が615〜640nmにあり、該ピークの25%に
    対応する短波長側と長波長側との波長差が90〜30nmであ
    り、さらに前記感光性乳剤層及び/又は実質的に非感光
    性の親水性コロイド層にインターイメージ効果発現手段
    を具備することを特徴とするハロゲン化銀カラー反転写
    真感光材料。 一般式(I) 式中、Z1はそれぞれ置換もしくは無置換のベンゾイミダ
    ゾール、ベンゾオキサゾール、およびナフトオキサゾー
    ルから選ばれたヘテロ環を構成するのに必要な原子群を
    示し、Z2はそれぞれ置換もしくは無置換のベンゾチアゾ
    ール、ベンゾセレナゾール、ナフトチアゾール、および
    ナフトセレナゾールから選ばれたヘテロ環を構成するの
    に必要な原子群を示し、Z1もしくはZ2で構成されるヘテ
    ロ環のうち少なくとも一方はナフト縮合環である。R1
    R2はそれぞれ置換もしくは無置換のアルキル基またはア
    ラルキル基を示し、R3は水素原子、アルキル基、アリー
    ル基またはアラルキル基を示す。Xはアニオンを示し、
    nは1または2であり、分子内塩を形成する場合nは1
    である。 一般式(II) 式中、Z3、Z4は同じであっても異なっていてもよく、そ
    れぞれ置換もしくは無置換のベンゾチアゾール、ベンゾ
    セレナゾール、ベンゾテルラゾール、ナフトチアゾー
    ル、およびナフトセレナゾールから選ばれたヘテロ環を
    構成するのに必要な原子群を示す。R4、R5はそれぞれ置
    換もしくは無置換のアルキル基またはアラルキル基を示
    し、R6は水素原子、アルキル基、アリール基またはアラ
    ルキル基を示す。Xはアニオンを示し、nは1または2
    であり、分子内塩を形成する場合nは1である。
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