JP2638798B2 - 無杼織機における緯糸処理装置 - Google Patents
無杼織機における緯糸処理装置Info
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- JP2638798B2 JP2638798B2 JP62067638A JP6763887A JP2638798B2 JP 2638798 B2 JP2638798 B2 JP 2638798B2 JP 62067638 A JP62067638 A JP 62067638A JP 6763887 A JP6763887 A JP 6763887A JP 2638798 B2 JP2638798 B2 JP 2638798B2
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は緯入れミス検知手段の緯入れミス発生検知
信号により織機が停止された後、緯入れミスされた不良
緯糸を経糸開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装
置を備えた無杼織機における緯糸処理装置に関するもの
である。
信号により織機が停止された後、緯入れミスされた不良
緯糸を経糸開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装
置を備えた無杼織機における緯糸処理装置に関するもの
である。
(従来の技術) ジェットルームのような無杼織機では有杼織機に比べ
て遥かに高い生産性を上げることができ、このような高
速織機の採用傾向が近年顕著であるが、ジェットルーム
のような無杼織機における緯入れミスの発生割合が有杼
織機に比べて高くなることは周知の事実である。緯入れ
ミス発生の場合、緯糸検出器からの緯入れミス検出信号
に基づいて織機停止が行われるが、織機の各部が過大な
減速度により破損することを防止するために、緯入れミ
ス検出後約1サイクル程度慣性作動した後に織機停止が
行われ、緯入れミスの緯糸(以下不良緯糸という)が織
機停止前に筬打ちされるとともに経糸が閉口されて織布
に織り込まれる。そのため不良緯糸を取除くには織機を
逆転して経糸による不良緯糸の把持状態を解除し、不良
緯糸を取除かなければならない。
て遥かに高い生産性を上げることができ、このような高
速織機の採用傾向が近年顕著であるが、ジェットルーム
のような無杼織機における緯入れミスの発生割合が有杼
織機に比べて高くなることは周知の事実である。緯入れ
ミス発生の場合、緯糸検出器からの緯入れミス検出信号
に基づいて織機停止が行われるが、織機の各部が過大な
減速度により破損することを防止するために、緯入れミ
ス検出後約1サイクル程度慣性作動した後に織機停止が
行われ、緯入れミスの緯糸(以下不良緯糸という)が織
機停止前に筬打ちされるとともに経糸が閉口されて織布
に織り込まれる。そのため不良緯糸を取除くには織機を
逆転して経糸による不良緯糸の把持状態を解除し、不良
緯糸を取除かなければならない。
前記不良緯糸を自動的に除去する装置として、例えば
特開昭58−220856号公報、特開昭61−102456号公報等に
は、緯入れミスが発生して不良緯糸が織布に織り込まれ
た場合、経糸の開口状態を形成して織布に織り込まれた
不良緯糸の把持状態を解除した状態において、織布側か
ら筬側に向けて緯糸分離部材を移動させることにより経
糸開口の上方から経糸開口内へ進入させ、緯糸分離部材
により不良緯糸の一部を引掛けて経糸開口内から不良緯
糸を引き出す装置が提案されている。又、特開昭58−19
7339号公報あるいは特開昭62−62965号公報には、緯入
れミス発生に伴う織機停止時に次の緯入れを阻止しかつ
緯糸切断用カッターの切断機能を不作動状態にして織布
端部からメインノズルに緯糸がつながった状態で機台を
停止し、メインノズル側の端部から経糸開口内の不良緯
糸を引き出す装置が提案されている。
特開昭58−220856号公報、特開昭61−102456号公報等に
は、緯入れミスが発生して不良緯糸が織布に織り込まれ
た場合、経糸の開口状態を形成して織布に織り込まれた
不良緯糸の把持状態を解除した状態において、織布側か
ら筬側に向けて緯糸分離部材を移動させることにより経
糸開口の上方から経糸開口内へ進入させ、緯糸分離部材
により不良緯糸の一部を引掛けて経糸開口内から不良緯
糸を引き出す装置が提案されている。又、特開昭58−19
7339号公報あるいは特開昭62−62965号公報には、緯入
れミス発生に伴う織機停止時に次の緯入れを阻止しかつ
緯糸切断用カッターの切断機能を不作動状態にして織布
端部からメインノズルに緯糸がつながった状態で機台を
停止し、メインノズル側の端部から経糸開口内の不良緯
糸を引き出す装置が提案されている。
ところが、前記の不良医緯除去装置はいずれも緯入れ
ミス検知信号の発生に伴い織機が停止された後、自動的
に動作して経糸開口内から不良緯糸を除去する作業を行
い、除去作業完了後織機が自動的に再起動される。前記
従来装置のうち特開昭61−62965号公報に開示された不
良緯糸除去装置は、不良緯糸の除去作業時間が通常時よ
りも速く完了した場合には不良緯糸が途中で切断された
と判断し、織機の再起動を禁止するとともにパイロット
ランプ等を点灯させて作業者を呼び、作業者による処置
が完了した後織機の再起動が行われるようになってい
る。従って、経糸開口内に不良緯糸を取残したまま織機
が再起動されて織布Wの品質低下を招くという事態は防
止される。ところが、従来装置においては不良緯糸の除
去完了後織機は自動的に再起動されるため、特定の原因
例えば経糸の絡みによる経糸の開口不良あるいは給糸部
に不良チーズが用いられて糸の引出し抵抗等が増大され
ている場合などが原因で緯入れミスが連続的に発生する
場合でも、不良緯糸の除去が完了すると織機再起動が行
われる。従って、緯入れミスに伴う織機停止、不良緯糸
の除去、織機の再起動が短時間に繰り返され、止段の発
生等織布の品質低下を生じさせるだけでなく、経糸絡み
に起因する経糸切れが生じ、織機の停止時間を長引かせ
生産効率を低下させるという不都合があった。
ミス検知信号の発生に伴い織機が停止された後、自動的
に動作して経糸開口内から不良緯糸を除去する作業を行
い、除去作業完了後織機が自動的に再起動される。前記
従来装置のうち特開昭61−62965号公報に開示された不
良緯糸除去装置は、不良緯糸の除去作業時間が通常時よ
りも速く完了した場合には不良緯糸が途中で切断された
と判断し、織機の再起動を禁止するとともにパイロット
ランプ等を点灯させて作業者を呼び、作業者による処置
が完了した後織機の再起動が行われるようになってい
る。従って、経糸開口内に不良緯糸を取残したまま織機
が再起動されて織布Wの品質低下を招くという事態は防
止される。ところが、従来装置においては不良緯糸の除
去完了後織機は自動的に再起動されるため、特定の原因
例えば経糸の絡みによる経糸の開口不良あるいは給糸部
に不良チーズが用いられて糸の引出し抵抗等が増大され
ている場合などが原因で緯入れミスが連続的に発生する
場合でも、不良緯糸の除去が完了すると織機再起動が行
われる。従って、緯入れミスに伴う織機停止、不良緯糸
の除去、織機の再起動が短時間に繰り返され、止段の発
生等織布の品質低下を生じさせるだけでなく、経糸絡み
に起因する経糸切れが生じ、織機の停止時間を長引かせ
生産効率を低下させるという不都合があった。
この問題を解消するため特開昭61−55239号公報に
は、緯入れミス検知信号の発生ごとに織機停止信号を発
生させてこれをカウントし、その計数値を所定の設定値
と比較し、ある所定の時間内に両者が等しくなったら警
告信号を発生させてそれ以降の不良緯糸除去装置の作動
を禁止するようにした装置が提案されている。
は、緯入れミス検知信号の発生ごとに織機停止信号を発
生させてこれをカウントし、その計数値を所定の設定値
と比較し、ある所定の時間内に両者が等しくなったら警
告信号を発生させてそれ以降の不良緯糸除去装置の作動
を禁止するようにした装置が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記特開昭61−55239号公報に開示された装置では緯
入れミスの回数が所定時間内に一定の値に達した場合そ
れ以降不良緯糸除去装置の作動を禁止するとともに織機
を停止して作業者が呼ぶようにしている。緯入れミスの
原因が1種類でしかもそれが経糸絡みによるものに限ら
れるならばこの従来装置は非常に有効であるが、緯入れ
ミスとしては緯糸先端部における折れ曲がりあるいはル
ープ発生、緯糸供給側の供給不良、緯入れ時における噴
射切れ等があり、このうち緯糸先端部における折れ曲が
りあるいはループ発生の原因として経糸絡みの発生があ
る。そして、経糸絡みが生じた場合には緯糸先端の折れ
曲がりあるいはループ発生のミスが連続して起こる可能
性が高く、経糸絡みを放置した場合には経糸切断が発生
しその修復に時間を要し織機の稼動効率が低下する。前
記従来装置では原因のいかんに拘らず全ての緯入れミス
をカウントしそれが所定時間内に一定回数に達したとき
に作業者を呼ぶ構成のため、作業者を呼ぶ回数が増加し
効率が悪くなるばかりでなく、作業者は緯入れミスが頻
発する原因を判断し難いという不都合がある。
入れミスの回数が所定時間内に一定の値に達した場合そ
れ以降不良緯糸除去装置の作動を禁止するとともに織機
を停止して作業者が呼ぶようにしている。緯入れミスの
原因が1種類でしかもそれが経糸絡みによるものに限ら
れるならばこの従来装置は非常に有効であるが、緯入れ
ミスとしては緯糸先端部における折れ曲がりあるいはル
ープ発生、緯糸供給側の供給不良、緯入れ時における噴
射切れ等があり、このうち緯糸先端部における折れ曲が
りあるいはループ発生の原因として経糸絡みの発生があ
る。そして、経糸絡みが生じた場合には緯糸先端の折れ
曲がりあるいはループ発生のミスが連続して起こる可能
性が高く、経糸絡みを放置した場合には経糸切断が発生
しその修復に時間を要し織機の稼動効率が低下する。前
記従来装置では原因のいかんに拘らず全ての緯入れミス
をカウントしそれが所定時間内に一定回数に達したとき
に作業者を呼ぶ構成のため、作業者を呼ぶ回数が増加し
効率が悪くなるばかりでなく、作業者は緯入れミスが頻
発する原因を判断し難いという不都合がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の問題点を解決するため特許請求の範囲第1項記
載の発明においては、緯入れミスされた不良緯糸を経糸
開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装置により経
糸開口内から除去された不良緯糸長さを測定する測長装
置と、同測長装置による測定値が予め設定された値の範
囲内にある場合に緯糸除去成功と判断して織機の再起動
信号を出力する第1の判断手段と、織機の起動時からの
稼動時間を測定する測定装置と、前記第1の判断手段か
らの緯糸除去成功に関する出力信号のみを入力してカウ
ントするとともに、同カウント数が前記測定装置によっ
て測定された織機の所定稼動時間内に予め設定された設
定値に達したか否かを判断し、前記所定稼動時間内に前
記設定値に達したときに織機の起動禁止信号を出力する
第2の判断手段とを設けた。
載の発明においては、緯入れミスされた不良緯糸を経糸
開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装置により経
糸開口内から除去された不良緯糸長さを測定する測長装
置と、同測長装置による測定値が予め設定された値の範
囲内にある場合に緯糸除去成功と判断して織機の再起動
信号を出力する第1の判断手段と、織機の起動時からの
稼動時間を測定する測定装置と、前記第1の判断手段か
らの緯糸除去成功に関する出力信号のみを入力してカウ
ントするとともに、同カウント数が前記測定装置によっ
て測定された織機の所定稼動時間内に予め設定された設
定値に達したか否かを判断し、前記所定稼動時間内に前
記設定値に達したときに織機の起動禁止信号を出力する
第2の判断手段とを設けた。
特許請求の範囲第2項記載の発明では、特許請求の範
囲第1項において、第2の判断手段に前記織機の起動禁
止信号とともに作業者に異常を報知するための異常報知
装置を駆動する駆動信号を出力する機能を付与してい
る。
囲第1項において、第2の判断手段に前記織機の起動禁
止信号とともに作業者に異常を報知するための異常報知
装置を駆動する駆動信号を出力する機能を付与してい
る。
(作用) 前記の構成により特許請求の範囲第1項記載の発明の
装置においては、緯入れミス発生に伴う不良緯糸の除去
作業時に経糸開口内から除去された不良緯糸の長さを測
定し、その長さが通常の緯入れ長さに対応する場合すな
わち緯入れミスが緯糸先端部における折れ曲がりあるい
はループ形成による場合でしかも除去作業途中において
緯糸切断がなかった場合に、第1の判断手段から織機再
起動信号が出力される。第2の判断手段は前記第1の判
断手段からの出力信号を入力してカウントし、そのカウ
ント数が所定時間内に所定値に達した場合、織機停止信
号が出力されて織機が停止される。従って、作業者は経
糸の開口不良や不良チーズなど所定の原因に起因する緯
入れミスが頻発したと判断でき、緯入れミスの原因除去
に素早く対処でき、経糸切れも防止できる。
装置においては、緯入れミス発生に伴う不良緯糸の除去
作業時に経糸開口内から除去された不良緯糸の長さを測
定し、その長さが通常の緯入れ長さに対応する場合すな
わち緯入れミスが緯糸先端部における折れ曲がりあるい
はループ形成による場合でしかも除去作業途中において
緯糸切断がなかった場合に、第1の判断手段から織機再
起動信号が出力される。第2の判断手段は前記第1の判
断手段からの出力信号を入力してカウントし、そのカウ
ント数が所定時間内に所定値に達した場合、織機停止信
号が出力されて織機が停止される。従って、作業者は経
糸の開口不良や不良チーズなど所定の原因に起因する緯
入れミスが頻発したと判断でき、緯入れミスの原因除去
に素早く対処でき、経糸切れも防止できる。
特許請求の範囲第2項記載の発明では、前記織機の起
動禁止信号とともに異常報知装置により作業者に異常が
報知されるので、織機を監視していなくても作業を迅速
かつ確実に行うことができる。
動禁止信号とともに異常報知装置により作業者に異常が
報知されるので、織機を監視していなくても作業を迅速
かつ確実に行うことができる。
(実施例) 以下、この発明をジェットルームに具体化した一実施
例を図面に従って説明する。
例を図面に従って説明する。
第1図に示すように、揺動可能に配設されたスレイ1
上の一端側には緯入れ用メインノズル2が固定され、同
メインノズル2の前方には緯糸Yを案内する機能を備え
た筬3が立設されている。緯糸測長貯留装置4から供給
される緯糸Yは前記メインノズル2内に導かれ、緯入れ
タイミングに同期してメインノズル2から噴射される流
体とともに緯糸案内通路3a(第2図に図示)内に緯入れ
される。メインノズル2への流体供給は電磁バルブ(図
示せず)の開閉により制御される。
上の一端側には緯入れ用メインノズル2が固定され、同
メインノズル2の前方には緯糸Yを案内する機能を備え
た筬3が立設されている。緯糸測長貯留装置4から供給
される緯糸Yは前記メインノズル2内に導かれ、緯入れ
タイミングに同期してメインノズル2から噴射される流
体とともに緯糸案内通路3a(第2図に図示)内に緯入れ
される。メインノズル2への流体供給は電磁バルブ(図
示せず)の開閉により制御される。
織布Wの織前W1側方には緯入れごとに作動される緯糸
切断装置5が配設されている。緯糸切断装置5は第2図
に示すように、固定軸6に挿着された固定刃7及び可動
刃8からなり、織機に同期して回転されるカム9のカム
面上に圧接される方向に引張りばね10により回動付勢さ
れるカムレバー11と可動刃8とがリンク12を介して連結
されており、緯入れごとに緯糸切断動作を行う。カムレ
バー11の下方近傍位置にはエアシリンダ13が配設され、
その駆動ロッド13aが突出した状態ではカムレバー11と
カム9との係合状態を解除して緯糸切断装置5を不作動
状態に保持する。エアシリンダ13はスレイ1の反メイン
ノズル側端部に配置される緯入れミス検知手段としての
緯糸検出器14からの緯入れミス検出信号に基づいて作動
され、緯入れミス発生時には緯糸切断装置5による緯糸
の切断を阻止するようになっている。クランク角180度
すなわちスレイ1が最後退位置に配置された時のメイン
ノズル2と対応する位置には不良緯糸除去装置15が配設
されている。不良緯糸除去装置15は本願出願人が先に提
案した緯糸処理方法(特願昭61−9088号公報)に開示さ
れた装置と同一であり、正逆回転可能のモータ16の駆動
軸16aの先端には遮断部材17が固定されており、第2図
に鎖線で示す緯糸遮断位置と実線で示す退避位置との間
を往復動可能に配設されている。又、遮断部材17の下部
には切断体18が止着されている。
切断装置5が配設されている。緯糸切断装置5は第2図
に示すように、固定軸6に挿着された固定刃7及び可動
刃8からなり、織機に同期して回転されるカム9のカム
面上に圧接される方向に引張りばね10により回動付勢さ
れるカムレバー11と可動刃8とがリンク12を介して連結
されており、緯入れごとに緯糸切断動作を行う。カムレ
バー11の下方近傍位置にはエアシリンダ13が配設され、
その駆動ロッド13aが突出した状態ではカムレバー11と
カム9との係合状態を解除して緯糸切断装置5を不作動
状態に保持する。エアシリンダ13はスレイ1の反メイン
ノズル側端部に配置される緯入れミス検知手段としての
緯糸検出器14からの緯入れミス検出信号に基づいて作動
され、緯入れミス発生時には緯糸切断装置5による緯糸
の切断を阻止するようになっている。クランク角180度
すなわちスレイ1が最後退位置に配置された時のメイン
ノズル2と対応する位置には不良緯糸除去装置15が配設
されている。不良緯糸除去装置15は本願出願人が先に提
案した緯糸処理方法(特願昭61−9088号公報)に開示さ
れた装置と同一であり、正逆回転可能のモータ16の駆動
軸16aの先端には遮断部材17が固定されており、第2図
に鎖線で示す緯糸遮断位置と実線で示す退避位置との間
を往復動可能に配設されている。又、遮断部材17の下部
には切断体18が止着されている。
遮断部材17の近傍には緯入れミス検出信号に基づいて
作動される吸引装置19に接続された吸引パイプ20が配設
され、同パイプ20の前方直上には前記切断体18を受止め
るための切断盤21が配設されている。吸引パイプ20の基
端後方には前記吸引装置19に接続された第2の吸引パイ
プ22が同一軸線上に配設されている。両吸引ノズル20,2
2間にはモータ23により駆動される駆動ローラ24と測長
ローラ25とが所定位置に平行に配設されている。両ロー
ラ24,25の側方(第1,4図の上方)には被動ローラ26と押
圧ローラ27とがシリンダ28の作用により、それぞれ駆動
ローラ24、測長ローラ25に押圧される作用位置と、離間
する退避位置とに移動配置可能に配設されている。測長
ローラ25の回転軸25aの上端にはアーム29が止着され、
同アーム29の先端部上面には磁性体30が固定されてい
る。又、磁性体30の回転軌跡直上には磁気変位検出セン
サGが配設されている。測長ローラ25、押圧ローラ27、
アーム29、磁性体30及び磁気変位検出センサGにより不
良経糸の長さを測長する測長装置が構成されている。
作動される吸引装置19に接続された吸引パイプ20が配設
され、同パイプ20の前方直上には前記切断体18を受止め
るための切断盤21が配設されている。吸引パイプ20の基
端後方には前記吸引装置19に接続された第2の吸引パイ
プ22が同一軸線上に配設されている。両吸引ノズル20,2
2間にはモータ23により駆動される駆動ローラ24と測長
ローラ25とが所定位置に平行に配設されている。両ロー
ラ24,25の側方(第1,4図の上方)には被動ローラ26と押
圧ローラ27とがシリンダ28の作用により、それぞれ駆動
ローラ24、測長ローラ25に押圧される作用位置と、離間
する退避位置とに移動配置可能に配設されている。測長
ローラ25の回転軸25aの上端にはアーム29が止着され、
同アーム29の先端部上面には磁性体30が固定されてい
る。又、磁性体30の回転軌跡直上には磁気変位検出セン
サGが配設されている。測長ローラ25、押圧ローラ27、
アーム29、磁性体30及び磁気変位検出センサGにより不
良経糸の長さを測長する測長装置が構成されている。
次に前記の不良緯糸除去装置15を駆動制御するための
制御回路を第3図に従って説明する。不良緯糸Ybの長さ
を測定する測長装置からの信号を入力してその測定値が
あらかじめ測定された値の範囲内にあるか否かを判断し
所定の範囲内にある場合には緯糸除去成功と判断して織
機の再起動信号を出力する第1の判断手段と、第1の判
断手段からの出力信号を入力してカウントするとともに
織機の所定稼動時間内に前記カウント数が設定値に達し
たか否かを判断する第2の判断手段の役割をも合わせも
つ制御装置Cを構成するマイクロコンピューター31は中
央処理装置(以下CPUという)32と、制御プログラムを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラム
メモリ33と、CPU32における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書換え可能なメモリ(RAM)よりなる作
業用メモリ34とからなり、CPU32はプログラムメモリ33
に記憶されたプログラムデータに基づいて動作する。CP
U32は磁気変位検出センサGからのパルス信号を入力し
て不良緯糸の長さを演算し、その演算結果とあらかじめ
設定された一定の範囲を有する値と比較する。そして、
演算結果が所定の値の範囲内にある場合には不良緯糸Yb
の除去成功と判断して織機再起動信号を出力し、出力イ
ンターフェイス35及び駆動回路36を介して織機駆動用モ
ータMを駆動する。又、演算結果が所定の範囲から外れ
た場合には緯糸除去不成功と判断し、駆動回路37を介し
て異常表示ランプ38を点滅させる。
制御回路を第3図に従って説明する。不良緯糸Ybの長さ
を測定する測長装置からの信号を入力してその測定値が
あらかじめ測定された値の範囲内にあるか否かを判断し
所定の範囲内にある場合には緯糸除去成功と判断して織
機の再起動信号を出力する第1の判断手段と、第1の判
断手段からの出力信号を入力してカウントするとともに
織機の所定稼動時間内に前記カウント数が設定値に達し
たか否かを判断する第2の判断手段の役割をも合わせも
つ制御装置Cを構成するマイクロコンピューター31は中
央処理装置(以下CPUという)32と、制御プログラムを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラム
メモリ33と、CPU32における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書換え可能なメモリ(RAM)よりなる作
業用メモリ34とからなり、CPU32はプログラムメモリ33
に記憶されたプログラムデータに基づいて動作する。CP
U32は磁気変位検出センサGからのパルス信号を入力し
て不良緯糸の長さを演算し、その演算結果とあらかじめ
設定された一定の範囲を有する値と比較する。そして、
演算結果が所定の値の範囲内にある場合には不良緯糸Yb
の除去成功と判断して織機再起動信号を出力し、出力イ
ンターフェイス35及び駆動回路36を介して織機駆動用モ
ータMを駆動する。又、演算結果が所定の範囲から外れ
た場合には緯糸除去不成功と判断し、駆動回路37を介し
て異常表示ランプ38を点滅させる。
CPU32は不良緯糸除去装置15による不良緯糸除去が成
功した際第1の判断手段が出力する織機の再起動信号を
入力してカウントするとともに、織機駆動用モータMに
装備されたエンコーダ39からの出力信号を入力して織機
の回転数を演算する。そして、織機の運転開始後最初に
不良緯糸除去装置15が作動されるとともにその不良緯糸
除去作業の成功に伴い第1の判断手段が織機の再起動信
号を出力した時点で、エンコーダ39の出力をカウントす
るカウンタをリセットしその時点から織機の回転数を積
算する。第1の判断手段からの出力信号を入力してカウ
ントするカウンタのカウント数が、所定稼動時間内すな
わちエンコーダ39の回転数をカウントするカウンタのカ
ウント値が所定の値に達する前に設定値に達した時、織
機起動禁止信号を発して織機の再起動を阻止するととも
に異常報知装置としての異常表示ランプ40を駆動する駆
動信号を出力し、出力インターフェイス35及び駆動回路
41を介して異常表示ランプ40を点灯する。
功した際第1の判断手段が出力する織機の再起動信号を
入力してカウントするとともに、織機駆動用モータMに
装備されたエンコーダ39からの出力信号を入力して織機
の回転数を演算する。そして、織機の運転開始後最初に
不良緯糸除去装置15が作動されるとともにその不良緯糸
除去作業の成功に伴い第1の判断手段が織機の再起動信
号を出力した時点で、エンコーダ39の出力をカウントす
るカウンタをリセットしその時点から織機の回転数を積
算する。第1の判断手段からの出力信号を入力してカウ
ントするカウンタのカウント数が、所定稼動時間内すな
わちエンコーダ39の回転数をカウントするカウンタのカ
ウント値が所定の値に達する前に設定値に達した時、織
機起動禁止信号を発して織機の再起動を阻止するととも
に異常報知装置としての異常表示ランプ40を駆動する駆
動信号を出力し、出力インターフェイス35及び駆動回路
41を介して異常表示ランプ40を点灯する。
前記不良緯糸除去装置15の緯糸除去成功後、織機再起
動時からの織機の所定稼動時間すなわちエンコーダ39か
らのカウント数と比較するための設定値及び第1の判断
手段からの出力信号をカウントしたカウント数との比較
を行うための設定値を作業用メモリ34に入力する入力装
置42は制御装置Cにキーボードとして一体に組込まれて
いる。
動時からの織機の所定稼動時間すなわちエンコーダ39か
らのカウント数と比較するための設定値及び第1の判断
手段からの出力信号をカウントしたカウント数との比較
を行うための設定値を作業用メモリ34に入力する入力装
置42は制御装置Cにキーボードとして一体に組込まれて
いる。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
さて、この実施例では緯入れミス発生の場合の不良緯
糸処理は第5図のフローチャートに従って行われる。緯
入れミスが発生すると緯入れミス検出手段としての緯糸
検出器により緯入れミス検出信号が発せられ、同信号に
基づいて制御装置Cから織機駆動用モータMの停止指令
が発せられる。これと同時に緯糸切断装置5のエアシリ
ンダ13に作動信号が発せられ、その駆動ロッド13aが突
出して第2図に示すように可動刃8が開いた状態に保持
されて緯糸切断装置5が不作動状態となる。織機駆動用
モータMに対する停止信号が発せられた後織機はほぼ1
回転した時点で停止するため、不良緯糸Ybが筬打ちされ
るとともに経糸が閉口されて織布W内に織り込まれた状
態で停止する。この時緯糸切断装置5は不作動状態に保
持されているため、不良緯糸Ybは切断されることなくメ
インノズル2につながっている。なお、緯入れミス検出
信号が発せられた後にはメインノズル2からの緯糸の噴
射が停止される。次に制御装置Cから織機駆動用モータ
Mに逆転駆動指令が送られる、織機が最後退位置すなわ
ちクランク角180度まで逆転され、経糸が最大開口状態
となり経糸による不良緯糸Ybの把持状態が解除される。
糸処理は第5図のフローチャートに従って行われる。緯
入れミスが発生すると緯入れミス検出手段としての緯糸
検出器により緯入れミス検出信号が発せられ、同信号に
基づいて制御装置Cから織機駆動用モータMの停止指令
が発せられる。これと同時に緯糸切断装置5のエアシリ
ンダ13に作動信号が発せられ、その駆動ロッド13aが突
出して第2図に示すように可動刃8が開いた状態に保持
されて緯糸切断装置5が不作動状態となる。織機駆動用
モータMに対する停止信号が発せられた後織機はほぼ1
回転した時点で停止するため、不良緯糸Ybが筬打ちされ
るとともに経糸が閉口されて織布W内に織り込まれた状
態で停止する。この時緯糸切断装置5は不作動状態に保
持されているため、不良緯糸Ybは切断されることなくメ
インノズル2につながっている。なお、緯入れミス検出
信号が発せられた後にはメインノズル2からの緯糸の噴
射が停止される。次に制御装置Cから織機駆動用モータ
Mに逆転駆動指令が送られる、織機が最後退位置すなわ
ちクランク角180度まで逆転され、経糸が最大開口状態
となり経糸による不良緯糸Ybの把持状態が解除される。
この状態で制御装置Cからモータ16に正転指令が送ら
れるとともに緯糸測長貯留装置4が1ピック分の緯糸Y
を開放するとともに吸引装置19の作動及びメインノズル
2の電磁バルブの所定時間の開放が行われる。これによ
り緯糸測長貯留装置4の緯糸Yが第2図の鎖線で示す位
置に回動配置された遮断部材17に向けてメインノズル2
から射出され、緯糸Yが遮断部材17に受け止められつつ
吸引パイプ20内に吸引される。メインノズル2からの流
体噴射停止後、モータ16の逆転により遮断部材17が第2
図に実線で示す退避位置に復帰し、この復帰動作に伴っ
て切断体18が切断盤21に叩き付けられ、緯糸Yがメイン
ノズル2から切断分離される。
れるとともに緯糸測長貯留装置4が1ピック分の緯糸Y
を開放するとともに吸引装置19の作動及びメインノズル
2の電磁バルブの所定時間の開放が行われる。これによ
り緯糸測長貯留装置4の緯糸Yが第2図の鎖線で示す位
置に回動配置された遮断部材17に向けてメインノズル2
から射出され、緯糸Yが遮断部材17に受け止められつつ
吸引パイプ20内に吸引される。メインノズル2からの流
体噴射停止後、モータ16の逆転により遮断部材17が第2
図に実線で示す退避位置に復帰し、この復帰動作に伴っ
て切断体18が切断盤21に叩き付けられ、緯糸Yがメイン
ノズル2から切断分離される。
吸引パイプ20に吸引された緯糸Yの先端部は続いて吸
引パイプ22側へ吸引される。その後シリンダ28が作動さ
れ、第4図に示すように駆動ローラ24と被動ローラ26、
測長ローラ25と押圧ローラ27とが緯糸Yを挾んで互いに
圧接される。次にモータ23が駆動され、両ローラ24,26
が回転され、不良緯糸Ybが経糸開口内から引出されると
ともに吸引パイプ22に吸引される。不良緯糸Ybは織布W
の織前W1から筬3側へ向かって引取られるため、織前W1
から経糸開口側に引き離されながら小さな抵抗のもとに
引抜かれる。緯糸Y及び不良緯糸Ybの移行に伴い緯糸を
挾んで互いに圧接されている測長ローラ25及び押圧ロー
ラ27が追随回転する。測長ローラ25の回転により磁性体
30が回転軸25aを中心に回転軌跡を描き、磁性体30と磁
気変位検出センサGとが近接するごとに磁気変位検出セ
ンサGからパルス信号がCPU32へ出力される。不良緯糸Y
bの末端が測長ローラ25と押圧ローラ27との圧接部を通
過すると、両ローラ25,27の回転が停止する。CPU32は測
長ローラ25の回転が停止されるまでに入力した前記パル
ス信号数から不良緯糸Ybの長さを演算しその値が予め設
定された値の範囲内にある場合に不良緯糸除去成功と判
断して織機の再起動信号を出力する。そして、織機が再
起動に最も適した位置まで自動的に逆転されるととも
に、エアシリンダ13の駆動ロッド13aが引込まれて緯糸
切断装置5が作動可能な状態に復帰された後、織機が自
動的に再起動される。
引パイプ22側へ吸引される。その後シリンダ28が作動さ
れ、第4図に示すように駆動ローラ24と被動ローラ26、
測長ローラ25と押圧ローラ27とが緯糸Yを挾んで互いに
圧接される。次にモータ23が駆動され、両ローラ24,26
が回転され、不良緯糸Ybが経糸開口内から引出されると
ともに吸引パイプ22に吸引される。不良緯糸Ybは織布W
の織前W1から筬3側へ向かって引取られるため、織前W1
から経糸開口側に引き離されながら小さな抵抗のもとに
引抜かれる。緯糸Y及び不良緯糸Ybの移行に伴い緯糸を
挾んで互いに圧接されている測長ローラ25及び押圧ロー
ラ27が追随回転する。測長ローラ25の回転により磁性体
30が回転軸25aを中心に回転軌跡を描き、磁性体30と磁
気変位検出センサGとが近接するごとに磁気変位検出セ
ンサGからパルス信号がCPU32へ出力される。不良緯糸Y
bの末端が測長ローラ25と押圧ローラ27との圧接部を通
過すると、両ローラ25,27の回転が停止する。CPU32は測
長ローラ25の回転が停止されるまでに入力した前記パル
ス信号数から不良緯糸Ybの長さを演算しその値が予め設
定された値の範囲内にある場合に不良緯糸除去成功と判
断して織機の再起動信号を出力する。そして、織機が再
起動に最も適した位置まで自動的に逆転されるととも
に、エアシリンダ13の駆動ロッド13aが引込まれて緯糸
切断装置5が作動可能な状態に復帰された後、織機が自
動的に再起動される。
不良緯糸Ybの引出し途中において切断事故が発生した
場合等不良緯糸Ybの長さが短い場合には、測長ローラ25
の回転が停止するまでの測長ローラ25の回転量すなわち
磁気変位検出センサGからのパルス信号数が少ないた
め、その測定値は設定範囲の値から外れ、CPU32は不良
緯糸Ybの除去失敗と判断して異常表示ランプ38の点滅を
行う。そして、その後不良緯糸除去及び再起動操作が作
業者による手動操作に移される。
場合等不良緯糸Ybの長さが短い場合には、測長ローラ25
の回転が停止するまでの測長ローラ25の回転量すなわち
磁気変位検出センサGからのパルス信号数が少ないた
め、その測定値は設定範囲の値から外れ、CPU32は不良
緯糸Ybの除去失敗と判断して異常表示ランプ38の点滅を
行う。そして、その後不良緯糸除去及び再起動操作が作
業者による手動操作に移される。
経糸絡み等に起因する緯入れミスが連続した場合に織
機の再起動を禁止する動作は第6図に示すフローチャー
トに従って行われる。前記不良緯糸除去装置15による不
良緯糸除去作業が成功した場合に第1の判断手段から出
力された織機再起動信号に基づき織機再起動信号をカウ
ントするカウンタの値Nに1が加算される。加算後のN
の値が1のとき、すなわち前記出力信号が第1回目の信
号の場合織機回転数カウンタがリセットされ、その積算
値TNが0となる。織機の再起動後再び緯入れミスが発生
し不良緯糸除去装置15により前記と同様な不良緯糸Ybの
除去作業が行われ、不良緯糸除去が成功して織機再起動
信号が出力されると、CPU32はその出力信号を入力する
とともにエンコーダ39からの出力信号をカウントするカ
ウンタの積算値TNが所定の値Tに達したか否かを、すな
わち、織機再起動時から織機が所定時間稼動したか否か
を判断する。積算値数TNがTより小さければ織機再起動
信号をカウントするカウンタの積算値Nに1を加算した
後の値Nが所定の設定回数A以上か否定かを判断する。
カウンタの積算値NがAより小さければ前記織機再起動
信号により織機が再起動され、A以上であれば織機起動
禁止信号が発せられて不良緯糸除去成功による織機再起
動信号の発生に拘らず織機の再起動が禁止される。又、
同時に異常表示ランプ40の点滅が行われる。異常表示ラ
ンプ40が点滅した場合には所定時間内に緯入れミスが頻
発し、しかもその緯入れミスが緯糸先端部の折れ曲りあ
るいはループ形成によるものであり経糸がらみ等に起因
するものであることを作業者に知らせる。作業者はこの
異常表示ランプ40の点滅を認めた場合には経糸絡み等の
処置を行いその後織機の再起動を行う。
機の再起動を禁止する動作は第6図に示すフローチャー
トに従って行われる。前記不良緯糸除去装置15による不
良緯糸除去作業が成功した場合に第1の判断手段から出
力された織機再起動信号に基づき織機再起動信号をカウ
ントするカウンタの値Nに1が加算される。加算後のN
の値が1のとき、すなわち前記出力信号が第1回目の信
号の場合織機回転数カウンタがリセットされ、その積算
値TNが0となる。織機の再起動後再び緯入れミスが発生
し不良緯糸除去装置15により前記と同様な不良緯糸Ybの
除去作業が行われ、不良緯糸除去が成功して織機再起動
信号が出力されると、CPU32はその出力信号を入力する
とともにエンコーダ39からの出力信号をカウントするカ
ウンタの積算値TNが所定の値Tに達したか否かを、すな
わち、織機再起動時から織機が所定時間稼動したか否か
を判断する。積算値数TNがTより小さければ織機再起動
信号をカウントするカウンタの積算値Nに1を加算した
後の値Nが所定の設定回数A以上か否定かを判断する。
カウンタの積算値NがAより小さければ前記織機再起動
信号により織機が再起動され、A以上であれば織機起動
禁止信号が発せられて不良緯糸除去成功による織機再起
動信号の発生に拘らず織機の再起動が禁止される。又、
同時に異常表示ランプ40の点滅が行われる。異常表示ラ
ンプ40が点滅した場合には所定時間内に緯入れミスが頻
発し、しかもその緯入れミスが緯糸先端部の折れ曲りあ
るいはループ形成によるものであり経糸がらみ等に起因
するものであることを作業者に知らせる。作業者はこの
異常表示ランプ40の点滅を認めた場合には経糸絡み等の
処置を行いその後織機の再起動を行う。
所定の織機稼動時間すなわち織機回転数を5回転、不
良緯糸除去成功回数を4回とした場合についてより詳し
く説明すると、1回目の緯入れミス、不良緯糸除去成功
による織機再起動後連続的に3回緯入れミスが生じその
都度不良緯糸除去作業が成功すると、織機の回転数をカ
ウントするカウンタの値TNが0のままで織機再起動信号
のカウンタの値Nは4となりの時点で異常表示ランプ40
の点滅が行われ作業者を呼ぶことになる。一方、1回目
の不良緯糸除去装置15の作動後、織機回転数0の時点で
2,3回目の緯入れミスが起こり4回目の緯入れミスは織
機の回転が20回の時点で起きたとすると、4回目の緯入
れミスが起きた時点では織機の回転数が設定値の5回転
を過ぎているため、その時点では異常表示ランプ40の点
滅は行われずカウンタがリセットされるとともに織機の
運転が継続される。又、緯入れミスが発生しても不良入
糸除去作業が失敗した場合には異常表示ランプ38の点滅
が行われ作業者が織機の点検にくるためその場合はカウ
ントされない。
良緯糸除去成功回数を4回とした場合についてより詳し
く説明すると、1回目の緯入れミス、不良緯糸除去成功
による織機再起動後連続的に3回緯入れミスが生じその
都度不良緯糸除去作業が成功すると、織機の回転数をカ
ウントするカウンタの値TNが0のままで織機再起動信号
のカウンタの値Nは4となりの時点で異常表示ランプ40
の点滅が行われ作業者を呼ぶことになる。一方、1回目
の不良緯糸除去装置15の作動後、織機回転数0の時点で
2,3回目の緯入れミスが起こり4回目の緯入れミスは織
機の回転が20回の時点で起きたとすると、4回目の緯入
れミスが起きた時点では織機の回転数が設定値の5回転
を過ぎているため、その時点では異常表示ランプ40の点
滅は行われずカウンタがリセットされるとともに織機の
運転が継続される。又、緯入れミスが発生しても不良入
糸除去作業が失敗した場合には異常表示ランプ38の点滅
が行われ作業者が織機の点検にくるためその場合はカウ
ントされない。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、不良緯糸の長さを測定する測長装置として
アーム29に代えて円盤を使用し、その円盤に等間隔で多
数の磁性体30を取付けて測長ローラ25の回動量をより正
確に検知するようにしたり、測長装置として他の構成の
装置を使用したり、時間設定できるタイマ装置を設けて
もよい。又、不良緯糸除去装置15として経糸開口の側方
から不良緯糸Ybを引出す構成の装置に代えて特開昭58−
220856号公報に開示された装置のように経糸開口の上方
へ不良緯糸Ybを引出す不良緯糸除去装置を用いてもよ
い。
く、例えば、不良緯糸の長さを測定する測長装置として
アーム29に代えて円盤を使用し、その円盤に等間隔で多
数の磁性体30を取付けて測長ローラ25の回動量をより正
確に検知するようにしたり、測長装置として他の構成の
装置を使用したり、時間設定できるタイマ装置を設けて
もよい。又、不良緯糸除去装置15として経糸開口の側方
から不良緯糸Ybを引出す構成の装置に代えて特開昭58−
220856号公報に開示された装置のように経糸開口の上方
へ不良緯糸Ybを引出す不良緯糸除去装置を用いてもよ
い。
発明の効果 以上詳述したように、特許請求の範囲第1項記載の発
明によれば経糸絡み等に起因して緯入れミスが短時間に
頻発した場合に、織機の再起動を禁止するため、短時間
に織機の再起動及び停止が繰り返されることによる止段
の発生等の織物品質の低下を防止するとともに、経糸絡
みに起因する経糸切れを未然に防止することにより生産
効率の向上を図ることもでき、しかも特定の原因に起因
する連続的な緯入れミスのみを他の原因による緯入れミ
スから分けてカウントするため作業者を呼ぶ回数も少な
くなり作業効率もよくなるという優れた効果を奏する。
明によれば経糸絡み等に起因して緯入れミスが短時間に
頻発した場合に、織機の再起動を禁止するため、短時間
に織機の再起動及び停止が繰り返されることによる止段
の発生等の織物品質の低下を防止するとともに、経糸絡
みに起因する経糸切れを未然に防止することにより生産
効率の向上を図ることもでき、しかも特定の原因に起因
する連続的な緯入れミスのみを他の原因による緯入れミ
スから分けてカウントするため作業者を呼ぶ回数も少な
くなり作業効率もよくなるという優れた効果を奏する。
特許請求の範囲第2項記載の発明では、前記機械の起
動禁止信号とともに異常報知装置により作業者に異常が
報知されるので、織着を監視することなく作業を迅速か
つ確実に行うことができる。
動禁止信号とともに異常報知装置により作業者に異常が
報知されるので、織着を監視することなく作業を迅速か
つ確実に行うことができる。
第1図は概略平面図、第2図は不良緯糸除去装置及び緯
糸切断装置の側面図、第3図はブロック図、第4図は不
良緯糸の引出し状態を示す概略平面図、第5付は緯入れ
ミスに伴う不良緯糸処理手順を示すフローチャート、第
6図は第2の判断手段の処理手順を示すフローチャート
である。 メインノズル2、緯糸切断装置5、緯入れミス検知手段
としての緯糸検出器14、不良緯糸除去装置15、測長装置
を構成する測長ローラ25、押圧ローラ27、磁性体30、磁
気変位検出センサG、第1の判断手段と第2の判断手段
との役割を兼ねたCPU32、織機の回転数を測定する測定
装置としてのエンコーダ39、異常報知装置としての異常
表示ランプ40、緯糸Y、不良緯糸Yb、織布W。
糸切断装置の側面図、第3図はブロック図、第4図は不
良緯糸の引出し状態を示す概略平面図、第5付は緯入れ
ミスに伴う不良緯糸処理手順を示すフローチャート、第
6図は第2の判断手段の処理手順を示すフローチャート
である。 メインノズル2、緯糸切断装置5、緯入れミス検知手段
としての緯糸検出器14、不良緯糸除去装置15、測長装置
を構成する測長ローラ25、押圧ローラ27、磁性体30、磁
気変位検出センサG、第1の判断手段と第2の判断手段
との役割を兼ねたCPU32、織機の回転数を測定する測定
装置としてのエンコーダ39、異常報知装置としての異常
表示ランプ40、緯糸Y、不良緯糸Yb、織布W。
Claims (2)
- 【請求項1】緯入れミス検知手段の緯入れミス発生検知
信号により織機が停止された後、緯入れミスされた不良
緯糸を経線開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装
置を備えた無杼織機において、 前記不良緯糸除去装置により経糸開口内から除去された
不良緯糸の長さを測定する測長装置と、 同測長装置による測定値が予め設定された値の範囲内に
ある場合に緯糸除去成功と判断して織機の再起動信号を
出力する第1の判断手段と、 織機の起動時からの稼動時間を測定する測定装置と、 前記第1の判断手段からの緯糸除去成功に関する出力信
号のみを入力してカウントするとともに、同カウント数
が前記測定装置によって測定された織機の所定稼動時間
内に予め設定された設定値に達したか否かを判断し、前
記所定稼動時間内に前記設定値に達したときに織機の起
動禁止信号を出力する第2の判断手段とを設けた無杼織
機における緯糸処理装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、第2の判
断手段は前記織機の起動禁止信号とともに作業者に異常
を報知するための異常報知装置を駆動する駆動信号を出
力する機能を備えている無杼織機における緯糸処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62067638A JP2638798B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 無杼織機における緯糸処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62067638A JP2638798B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 無杼織機における緯糸処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63235552A JPS63235552A (ja) | 1988-09-30 |
JP2638798B2 true JP2638798B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=13350737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62067638A Expired - Lifetime JP2638798B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 無杼織機における緯糸処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638798B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5335700A (en) * | 1992-03-24 | 1994-08-09 | Nissan Motor Co., Ltd. | Weft picking system for a fluid jet loom including a roller type traction device |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6155239A (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-19 | 津田駒工業株式会社 | 不良緯糸自動補修制御装置 |
JPH0627673Y2 (ja) * | 1985-08-30 | 1994-07-27 | 津田駒工業株式会社 | 不良糸除去装置 |
JPH07100902B2 (ja) * | 1985-09-11 | 1995-11-01 | 日産テクシス株式会社 | 流体噴射式織機の緯糸除去装置 |
JPS6262965A (ja) * | 1985-09-11 | 1987-03-19 | 日産自動車株式会社 | 織機の駆動制御装置 |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP62067638A patent/JP2638798B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63235552A (ja) | 1988-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |