JPH0680224B2 - 無杼織機における緯糸処理確認方法 - Google Patents

無杼織機における緯糸処理確認方法

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JPH0680224B2
JPH0680224B2 JP60280409A JP28040985A JPH0680224B2 JP H0680224 B2 JPH0680224 B2 JP H0680224B2 JP 60280409 A JP60280409 A JP 60280409A JP 28040985 A JP28040985 A JP 28040985A JP H0680224 B2 JPH0680224 B2 JP H0680224B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明はジェットルーム、レピア織機あるいはグリッパ
織機等の無杼織機における緯糸処理確認方法に関するも
のである。
(従来の技術) ジェットルーム等の無杼織機においては有杼織機に比べ
て遥かに高い生産性を期待することができ、無杼織機の
採用傾向が近年顕著であるが、緯入れミス発生割合が有
杼織機に比べて高くなることは周知の事実である。緯入
れミス発生の場合の機台停止は緯糸検出器からの緯入れ
ミス検出信号に基づいて行われるが、無杼織機のような
高速織機では各部の破損防止を考慮して機台1回転以上
慣性作動した後に機台停止が行われるため、緯入れミス
の緯糸(以下、ミス糸という)が機台停止直前に筬打ち
されて織布に織りこまれる。そのため、機台を逆転して
経糸によるミス糸の把持状態を解除し、このミス糸を取
り除かねばならず、そのための緯糸処理装置の一例が特
開昭58-220856号公報に開示されている。
この従来例では織布に織り込まれたミス糸を織布から分
離するための1本のフィンガーを備えた緯糸処理装置が
織幅方向に架設されたガイドレール上を退避位置から所
定のミス糸処理位置まで走行移動し、織布上を摺動させ
て経糸開口外から織前を擦過しつつ経糸開口内へ前記フ
ィンガーを進入させ、織布からミス糸を経糸開口内へ分
離するようになっている。このように分離されたミス糸
は経糸開口外から経糸を掻き分けて経糸開口内へ挿入さ
れたミス糸引き出し手段へフィンガーから受け渡され、
経糸開口内から経糸間を通って経糸開口外へ移動配置さ
れるミス糸引き出し手段とともにミス糸の一部が経糸開
口内から経糸開口外へ引き出される。経糸開口外へ引き
出されたミス糸の一部は一対の引き出しローラ間に圧接
挾持され、両引き出しローラを駆動することよりすべて
のミス糸が経糸開口内から引き出される。このようにし
て引き出されたミス糸は吸引パイプにより吸引除去され
る。
(発明が解決しようとする問題点) 前記のような従来装置においてまず要求されることはフ
ィンガーが織前に打ちこまれているミス糸を引っ掛けて
織前からミス糸を確実に分離することである。フィンガ
ーに略楕円軌道をえがかせる構成を採用してミス糸を引
っ掛けようとするように、織前からミス糸1本を分離す
るにはフィンガーの極めて微妙な動作を必要とするもの
である。しかしながら、経糸の最大開口状態を形成して
も経糸によるミス糸の把持状態は充分に解除されないこ
とから、一点中心の揺動可能なアームの先端に回動連結
されたフィンガーの中間部位を一方向へ円運動するとい
う複雑な構成により前記略楕円軌道をえがかせるにも関
わらず、ミス糸を引っ掛けることに失敗する事態を確実
に回避することは困難である。ミス糸分離に失敗すれば
ミス糸は織布に織りこまれてしまい、織布品質低下に繋
がる。
フィンガーによる織前からのミス糸分離に成功した場合
にも、フィンガーによる前記分離部位以外では経糸によ
る把持作用を依然として受けていることから、経糸開口
内から経糸開口外へミス糸を引き出す際には相応の引き
出し抵抗が生ずる。そのため、ミス糸の引き出し途中に
おいて前記引き出し抵抗に起因してミス糸切断が生ずる
おそれが多分にある。これもまた織布内へのミス糸織り
込みに繋がり、織布の品質低下をもたらす。
すなわち、従来の緯糸処理装置を用いたミス糸自動処理
においては、信頼性、効率等が充分に達成されていな
い。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記に鑑みこの発明では、経糸の開口状態を形成して機
台停止直前に織布に織り込まれた緯糸の織り込み状態を
解除し、経糸開口内の前記緯糸を緯糸引き出し装置によ
経糸開口内から引き出すとともに、前記緯糸の引き出し
経路中に設置された緯糸検出器により前記緯糸を検出で
きる緯糸処理装置において、 緯糸引き出し開始点から所定時間経過後に緯糸の検出動
作を開始して、前記所定時間経過後から予め設定された
確認期間後に前記検出動作を停止し、前記確認期間内に
引き出し緯糸末端を確認した場合を緯糸引き出し処理成
功と判定し、前記確認期間内に前記引き出し緯糸末端を
確認しない場合には緯糸引き出し処理失敗と判定するよ
うにした。
(作用) すなわち、緯入れミス検出信号発信に基づく前記緯糸引
き出し装置の作動により経糸開口内の緯糸が経糸開口内
から引き出されてゆき、緯糸引き出し開始時点から所定
時間経過後に緯糸の検出動作を開始して、前記所定時間
直後から予め設定された確認期間後に前記検出動作を停
止し、経糸開口内からの緯糸引き出しが正常に行われた
場合には、同引き出し緯糸の末端が前記確認期間内にお
いて前記緯糸検出器により検出され、引き出し緯糸末端
に対応する検出信号曲線が得られる。これにより緯糸引
き出し処理に成功したと判定され、機台再起動が選択さ
れる。
緯糸引き出し途中において緯糸切断が前記緯糸検出器の
設置位置よりも上流で生じた場合には、引き出し緯糸の
末端が前記確認期間に至る前に前記緯糸検出器の設置位
置を通過し、引き出し緯糸末端に対応する検出信号曲線
が前記確認期間内には生じない。これにより緯糸引き出
し処理に失敗したと判定され、機台再起動中止、警告等
の対応がなされる。又、緯糸切断が前記緯糸検出器の設
置位置よりも下流で生じた場合にも、前記検出信号曲線
が前記確認期間内に生ずることはなく、緯糸処理失敗と
判定される。
(実施例) 以下、本発明をジェットルームに具体化した一実施例を
図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、1は往復揺動されるスレイ2上の
一端側に装着された緯入れ用メインノズルであって、緯
糸測長貯留装置3の糸巻付面を形成するドラム4上に糸
巻付管5から供給されて巻付測長貯留された緯糸Yが緯
入れ用メインノズル1内に導かれ、スレイ2上に立設さ
れた変形筬6の緯糸案内通路6a内に緯入れ用メインノズ
ル1から緯入れタイミングに同期して射出緯入れされ
る。緯入れ用メインノズル1への流体供給は電磁バルブ
1Aの開閉により制御され、同バルブ1Aの開閉は機台に同
期して開閉される。
糸巻付管5にはドラム4を相対回転可能に支持する回転
支持軸7が接続固定されているとともに、ドラム4が静
止状態に保持されており、図示しない緯糸チーズから同
軸7内に導入された緯糸Yが糸巻付管5に案内されてい
る。ドラム4からの緯糸引き出しは、軸44に揺動可能に
支持されたカムレバー8の先端に止着された緯糸係止体
9とドラム4上の糸巻付面との交差及び離間により制御
され、カムレバー8の揺動は機台に同期して回転駆動さ
れる駆動軸10上のカム11の回転及び押圧ばね12の作用に
より行われる。駆動軸10の回転はタイミングプーリ13、
タイミングベルト14及び回転支持軸7に止着されたタイ
ミングプーリ15を介して回転支持軸7に伝達され、同軸
7と一体的に糸巻付管5がドラム4の周囲を公転するこ
とにより緯糸Yが糸巻付管5からドラム4上に供給され
る。
カムレバー8の下方近傍にはエアシリンダ16が配設され
ており、その駆動ロッド16aがカムレバー8に向けて配
設されている。駆動ロッド16aの突出状態においては、
同ロッド16aの先端がカムレバー8に当接して押圧し、
緯糸係止体9を前記糸巻付面と交差する状態に保持し得
るようになっている。すなわち、緯糸測長貯留装置3と
エアシリンダ16とにより緯入れ阻止装置17が構成されて
いる。エアシリンダ16の作動は電磁バルブ18の開閉によ
り制御されるようになっており、同バルブ18は常には閉
成状態にあり、前記緯入れミス検出信号に基づいて開放
される。
緯入れ用メインノズル1から射出された緯糸Yが正常に
緯入れされ、織布Wの反メインノズル側の端部まで到達
した場合には、同緯糸が変形筬6により筬打ちされて織
布Wに織りこまれる。そして、織布Wの緯入れ用メイン
ノズル1側の近傍に設けられた緯糸切断装置19により切
断され、以後の織成動作が継続される。
緯糸が反メインノズル側の端部まで到達しないといった
緯入れミスが発生した場合には、同端部に対応配置され
たフィーラFが緯入れミスを検出し、同フィーラFから
の緯入れミス検出信号に基づいて機台駆動用モータMの
作動が停止されるようになっている。
前記緯入れミス検出信号(機台停止信号でもある)が発
せられた後、機台はほぼ1回ほど慣性で回転して停止す
る。すなわち、緯入れミスが発生した場合には、スレイ
2が第1図において実線で示す最後退位置から織布W側
へ前進する間に緯入れミス検出信号が発せられ、ミス糸
Y′が織布Wに筬打ちされた後、スレイ2がさらに往復
動し、第1図に鎖線で示す筬打ち位置直前で停止する。
第3図に示すように緯糸切断装置19は固定軸20に装着さ
れた固定刃21及び可動刃22からなり、機台に同期して回
転されるカム23により揺動されるカムレバー24と可動刃
22とがリンク25を介して作動連結されており、緯入れ毎
に緯糸切断動作を行う。カムレバー24の近傍には電磁ソ
レノイド26が配設されており、その駆動ロッド26aがカ
ムレバー24に当接し、緯糸切断装置19を開放状態に維持
可能である。電磁ソレノイド12は前記緯入れミス検出信
号に基づいて作動され、緯糸切断装置19によるミス糸
Y′の切断動作を阻止するようになっている。
緯入れ用メインノズル1の最後退位置近傍には緯糸引き
出し装置27が配設されており、前記機台慣性作動中にミ
ス糸Y′に後続する緯糸Y1が緯入れ用メインノズル1か
ら切断されて吸引除去されるようになっている。緯糸引
き出し装置27について説明すると、正逆転可能なモータ
28の駆動軸28aの先端には遮断体29が設けられており、
第3図に鎖線で示す緯糸遮断位置と同位置から離間した
実線で示す退避位置との間を往復動し得るようになって
いる。遮断体29の下部には切断体30が止着されている。
緯入れミス検出信号に基づいて作動される吸引装置31に
接続された吸引パイプ32が遮断体29の近傍に配設されて
おり、同パイプ32の前方直上には前記切断体30を受け止
めるための切断盤33が配設されている。吸引パイプ32の
基端部は上方へ折曲して延設されており、同パイプ32の
上方には前記吸引装置31に接続された第2の吸引パイプ
34が配設されている。両吸引パイプ32,34間の緯入れ方
向の側方にはモータ35が配設されているとともに、同モ
ータ35の駆動軸に止着された駆動ローラ36が両吸引パイ
プ32,34間の近傍に配設されている。両吸引パイプ32,34
間の緯入れ方向と直交する側方にはエアシリンダ37が配
設されており、その駆動ロッドに止着された二叉状アー
ム37a間には被動ローラ38が回転可能に支持されてい
る。両ローラ36,38は第1図に示すように常には離間状
態にあり、エアシリンダ37の突出作動により被動ローラ
38が駆動ローラ36に圧接されるようになっている。モー
タ35及びエアシリンダ37はフィーラFからの緯入れミス
検出信号に基づいて作動されるようになっている。
そして、遮断体29の吸引パイプ32側の側面上には投光素
子39が配設されているとともに、吸引パイプ32の吸引口
を挟むように受光素子40が投光素子39と対向配置されて
おり、吸引パイプ32内に吸引される緯糸を検出する緯糸
検出器41が構成されている。同検出器41の作動はタイマ
42により制御されるようになっている。
前述した電磁バルブ1A、緯入れ阻止装置17、緯糸切断装
置19、緯糸引き出し装置27、タイマ42及び機台駆動用モ
ータMは第8図に示す制御装置Cからの指令に基づいて
作動を制御されるようになっており、制御装置Cはフィ
ーラF、機台回転角度検出装置S及び緯糸検出器41から
の信号に基づいて前記指令を発する。制御装置Cは、入
出力インターフェースと、CPU(中央演算処理部)と、
第9図のフローチャートに示すミス糸処理プログラムを
記憶する記憶部とから構成されている。
さて、本実施例では緯入れミス発生の場合のミス糸処理
は第9図のフローチャートで示すミス糸処理プログラム
に基づいて遂行されるようになっている。そこで、緯入
れミスが発生した場合のミス糸処理の作用を次に説明す
る。
緯入れミスが発生すると、ミス糸Y′が織布Wの織前W1
に織りこまれるとともに、フィーラFから緯入れミス検
出信号が発せられ、同信号に基づいて制御装置Cから機
台駆動用モータMに対して作動停止指令が発せられる。
これと同時に緯糸切断装置19の電磁ソレノイド26及び緯
入れ阻止装置17のエアシリンダ16に制御装置Cから作動
指令が送られる。電磁ソレノイド26の作動により緯糸切
断装置19の切断機能が解消され、ミス糸Y′は切断され
ることなく緯入れ用メインノズル1側に接続保持され
る。又、エアシリンダ16の作動により緯糸係止体9がド
ラム4上の糸巻付面と交差状態に維持され、機台慣性作
動中にミス糸Y′に続いて緯入れ用メインノズル1から
射出されようとする緯糸Y1の緯入れが阻止される。緯入
れミス検出信号発信後、機台は慣性でほぼ1回転し、ス
レイ2が第1図に示す鎖線位置に到達する直前で機台が
停止する。機台停止後、制御装置Cから機台駆動用モー
タMに逆転作動指令が送られ、スレイ2が最後退位置に
停止して経糸の最大開口状態が形成される。
機台逆転後、制御装置Cからモータ28に正転指令が送ら
れるとともに、エアシリンダ16の作動が解除され、吸引
装置31の作動及び電磁バルブ1Aの所定時間の開放が行わ
れる。これによりドラム4上の次に緯入れされるべき緯
糸Y1が第3図の鎖線位置に回動配置された遮断体29に向
けて緯入れ用メインノズル1から射出され、同緯糸Y1が
遮断体29により受け止められつつ吸引パイプ32内に吸引
導入される。緯入れ用メインノズル1からの流体噴射停
止後、モータ28の逆転により遮断体29が第3図に実線で
示す退避位置に復帰し、この復帰動作に伴って切断体30
が切断盤33に叩き付けられ、緯糸Y1が緯入れ用メインノ
ズル1から切断分離される。吸引パイプ32に吸引された
緯糸Y1は両引き出しローラ36,38間を通って第2の吸引
パイプ34へ吸引導入され、同緯糸Y1にはミス糸Y′が接
続維持されている。
続いて、エアシリンダ37が作動され、両引き出しローラ
36,38が接合される。両ローラ36,38の接合後、モータ35
が作動されるとともに、タイマ42が作動され、第4図に
示すように経糸開口内からのミス糸Y′の引き出しが開
始される。タイマ42はミス糸Y′引き出し開始時tを基
準としてカウントしてゆく。
第5図(a)に示すようにミス糸Y′が経糸開口内から
全て引き出される場合には、ミス糸Y′の引き出し量が
第5図(b)の直線1で示され、ミス糸Y′の残存量
が直線k1で示される。なお、ミス糸Y′の長さLとして
は引き出し開始直前における緯糸検出器41の設置位置か
らミス糸Y′の末端までの長さをとっている。タイマ42
の作動により緯糸検出器41はタイマ42の作動開始後(t1
-t)において検出動作に入り、同検出動作開始後(t2-t
1)において作動停止される。この検出期間(以下、引
き出緯糸の末端確認期間という)内においてミス糸Y′
の末端が緯糸検出器41の設置位置を通過し、第5図
(b)に示す検出信号曲線C1が得られる。ミス糸Y′の
引き出し開始時からその末端が緯糸検出器41の設置位置
を通過するまでの時間はミス糸Y′の引き出し速度に依
存するが、同引き出し速度は経糸及び緯糸の種類及び糸
番手、組織、織り密度に応じて適宜設定される。従っ
て、タイマ42の作動開始から緯糸検出器41の作動開始ま
での期間(t-t1)はミス糸Y′の長さL及び糸番手、組
織、織り密度に応じて設定される。ミス糸存在状態から
非存在状態への移行を示す検出信号曲線C1は制御装置C
へ入力され、同制御装置Cは同信号曲線C1、すなわち検
出信号値の変化に基づいてミス糸Y′の引き出しを成功
と判定する。そして、この確認結果に基づいて機台が機
台再起動に最も適した位置まで自動的に逆転され、機台
が同逆転位置から自動的に再起動に入る。
第6図(a)に示すようにミス糸Y′の引き出し途中に
おいて同ミス糸Y′の切断が緯糸検出器41の設置位置よ
り上流で発生した場合、ミス糸Y′の引き出し量が第6
図(b)の直線l2で示され、ミス糸Y′の残存量が曲線
k2で示される。ミス糸Y′の末端は緯糸検出器41の前記
確認期間以前に緯糸検出器41の設置位置を通過し、前記
確認期間内ではミス糸Y′の非存在状態のみを示す信号
曲線C2が得られる。この信号曲線C2は制御装置Cへ入力
され、同制御装置Cは同信号曲線C2、すなわち検出信号
値の無変化に基づいてミス糸Y′の引き出しを失敗と判
定する。そして、制御装置Cの指令により第8図に示す
異常表示ランプ43の点滅警告が行われ、以後のミス糸引
き出し処理、機台逆転及び機台再起動が手動により行わ
れる。
ミス糸Y′の引き出し途中において同ミス糸Y′の切断
が緯糸検出器41の設置位置より下流、すなわち吸引パイ
プ32側で発生した場合のミス糸引き出し量及び残存量が
例えば第7図の直線l3及び曲線k3のように示され、同図
に示すように前記確認期間内ではミス糸Y′の存在状態
のみを示す信号曲線C3が得られる。この信号曲線C3は制
御装置Cへ入力され、同制御装置Cは同信号曲線C3、す
なわち検出信号値の無変化に基づいてミス糸Y′の引き
出しを失敗と判定する。そして、以後の警告及び手動処
理が前記と同様に行われる。
ミス糸引き出し処理に失敗した場合における経糸開口内
へのミス糸取り残しという織きず原因が確実に取り除か
れ、経糸開口内にミス糸Y′を取り残したまま機台を再
起動してしまう事態は確実に回避される。従って、ミス
糸Y′の織り込みによる織布Wの品質低下は防止され、
ミス糸処理の信頼性が大幅に向上する。緯入れミスの原
因としては緯糸先端部における折れ曲がりあるいはルー
プ形成が大部分であり、緯入れ用メインノズル1から経
糸開口内へ射出されるミス糸Y′の長さは大部分の場合
において通常の緯入れ1回分の緯入れ長さと同じであ
る。従って、大部分の緯入れミスに対するミス糸引き出
し処理の確認結果は現実の処理結果を反映し、現実のミ
ス糸引き出し処理失敗はミス糸引き出し処理の確認結果
に確実に反映される。
本発明はもちろん前記実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば前記実施例における緯糸検出器41の設置位
置を吸引パイプ32,34内に設定したり、緯糸検出器とし
て電気的歪計、圧電素子等の採用が可能である。このよ
うな検出器の採用の際にはミス糸に対して適宜の張力を
付与する構成を考慮する必要がある。あるいはミス糸に
後続する緯糸を同ミス糸から切断することなく経糸開口
内へ緯入れしておき、後続緯糸を反緯入れ側から引き出
すことによりミス糸をも続いて引き出すミス糸処理構成
に本発明を適用することが可能である。又、特開昭58-2
20856号公報に開示されるような緯糸処理装置に本発明
を具体化することも可能である。同緯糸処理装置におけ
る織前からのミス糸引っ掛けに失敗した場合にも、この
処理結果はミス糸引き出し処理失敗と同様に確認され
る。
さらに、緯入れミス発生以外の機台停止において織段防
止のために機台停止直前に緯入れされた緯糸の除去処理
を行う際にも本発明を適用することができる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明の緯糸処理確認方法によれ
ば、経糸開口内に不要な緯糸を取り残す事態が確実に回
避され、織布品質低下に繋がる不要緯糸の織布への織り
込みが防止される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図はス
レイ付近の略体平面図、第2図は緯入れ阻止装置の正面
図、第3図は緯糸引き出し装置及び緯糸切断装置の側面
図、第4図はミス糸の引き出し状態を示す略体平面図、
第5図(a)はミス糸引き出し処理成功を示す略体平面
図、第5図(b)はミス糸引き出し処理成功を示すグラ
フ、第6図(a)はミス糸引き出し処理失敗を示す略体
平面図、第6図(b)はミス糸引き出し処理失敗を示す
グラフ、第7図は同じくミス糸引き出し処理失敗を示す
グラフ、第8図はブロック図、第9図はミス糸処理プロ
グラムを示すフローチャートである。 緯糸引き出し装置……27、緯糸経糸器……41、制御装置
……C、ミス糸……Y′。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸の開口状態を形成して機台停止直前に
    織布に織り込まれた緯糸の織り込み状態を解除し、経糸
    開口内の前記緯糸を緯糸引き出し装置により経糸開口内
    から引き出すとともに、前記緯糸の引き出し経路中に設
    置された緯糸検出器により前記緯糸を検出できる緯糸処
    理装置において、 緯糸引き出し開始点から所定時間経過後に緯糸の検出動
    作を開始して、前記所定時間経過後から予め設定された
    確認期間後に前記検出動作を停止し、前記確認期間内に
    引き出し緯糸末端を確認した場合を緯糸引き出し処理成
    功と判定し、前記確認期間内に前記引き出し緯糸末端を
    確認しない場合には緯糸引き出し処理失敗と判定する無
    杼織機における緯糸処理確認方法。
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