JP3339884B2 - 織機の不良緯糸除去装置 - Google Patents

織機の不良緯糸除去装置

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JP3339884B2
JP3339884B2 JP22285492A JP22285492A JP3339884B2 JP 3339884 B2 JP3339884 B2 JP 3339884B2 JP 22285492 A JP22285492 A JP 22285492A JP 22285492 A JP22285492 A JP 22285492A JP 3339884 B2 JP3339884 B2 JP 3339884B2
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D51/00Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions
    • D03D51/06Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions using particular methods of stopping
    • D03D51/08Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions using particular methods of stopping stopping at definite point in weaving cycle, or moving to such point after stopping
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織機において、緯入
れされた緯糸が織布中において切断され、いわゆる胴切
れを生じたときにも、不良緯糸を円滑に除去することが
できる織機の不良緯糸除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアジェットルーム、ウォータジェット
ルーム等の無杼織機において、不良緯糸(ショートピッ
ク、ロングピック、ベントピック、胴切れ、吹切れ等の
緯入れ不良が発生したとき、緯入れ不良の原因となった
緯糸をいう、以下同じ)を織布から引き抜き、織機を自
動的に再起動させるために、不良緯糸除去装置を使用す
ることが少なくない。
【0003】かかる不良緯糸除去装置は、織布の緯入れ
側、反緯入れ側の双方に緯糸牽引装置を配設することに
より、緯入れ側からのみならず、反緯入れ側からも不良
緯糸を除去することができるから、緯入れされた緯糸が
織布中において切断され、胴切れを生じた場合にも、円
滑に対処することができる(たとえば、特開昭62−2
15047号公報)。
【0004】このものは、織布の反緯入れ側において、
正常に緯入れされた緯糸を検出する緯糸フィーラの他
に、緯入れ方向下流側に第2の緯糸フィーラを配設し、
後者が緯糸を検出すると、緯糸の長さが正常であったか
否かを検知する解舒センサからの測長信号との組合せに
より、ロングピックか胴切れかを判別する。すなわち、
測長信号が異常を示すときは、ロングピックであると判
定して緯入れ側の緯糸牽引装置のみを作動させ、不良緯
糸を緯入れ側から緯入れ方向と逆方向に除去し、測長信
号が正常であるときは、胴切れであると判定して双方の
緯糸牽引装置を作動させることによって、不良緯糸を双
方向に除去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ロングピックと胴切れとが重複して発生した際
に、反緯入れ側の緯糸牽引装置が作動せず、反緯入れ側
の不良緯糸が除去されないままになってしまうという問
題があった。この場合、緯糸牽引装置は、測長信号が異
常を示すことにより、ロングピックに対処するように緯
入れ側のもののみが作動するからである。なお、このと
き、反緯入れ側の緯糸牽引装置も同時に無条件に作動さ
せるとすれば、胴切れを含まない単純なロングピックの
場合に、双方の緯糸牽引装置が不良緯糸を両側から牽引
し、不良緯糸が経糸に対して強力に絡むために不良緯糸
の除去が極めて困難になる一方、このような事態を避け
るために、胴切れの発生を別に検出するとすれば、特殊
な検出センサが必要となり、その実現性が難しくなる。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の実情に鑑み、緯入れ側と反緯入れ側との各緯糸牽引
装置を順に作動させる制御回路を設けることによって、
ロングピックと胴切れとが重複して発生したときにも円
滑に対処することができる織機の不良緯糸除去装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、織布の緯入れ
側、反緯入れ側にそれぞれ配設する緯糸牽引装置と、緯
糸牽引装置を駆動制御する制御回路とを備えてなり、制
御回路は、正常緯糸が到達しない緯入れ方向下流側に配
設する第2の緯糸フィーラからの糸信号があるとき、緯
糸牽引装置の一方を作動させて不良緯糸の連続性を判定
し、他方の作動の要否を決定することをその要旨とす
る。
【0008】第2発明の構成は、織布の緯入れ側、反緯
入れ側にそれぞれ配設する緯糸牽引装置と、緯糸牽引装
置を駆動制御する制御回路とを備えてなり、制御回路
は、正常緯糸が到達しない緯入れ方向下流側に配設する
第2の緯糸フィーラからの糸信号があるとき、緯糸牽引
装置の一方を作動させ、連続している不良緯糸が他方か
ら抜け出るに要する所定時間後に他方を作動させること
をその要旨とする。
【0009】なお、第1発明、第2発明において、制御
回路は、織機が自動停止し、逆転して不良緯糸が口出し
された後、各緯糸牽引装置に対する駆動信号を出力する
ことができる。
【0010】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、制御回路
は、第2の緯糸フィーラからの糸信号があると、まず一
方の緯糸牽引装置を作動させ、不良緯糸の一端を牽引す
ることにより他端側が移動すると、不良緯糸は連続して
おり、したがって、緯入れ不良が単なるロングピックで
あると判定し、このときは、他方の緯糸牽引装置を作動
させる必要がない。これに対し、他端側が移動しない
と、不良緯糸は切断されており、緯入れ不良が胴切れで
あると判定することができ、そのときは、つづいて他方
の緯糸牽引装置を作動させることにより、不良緯糸を双
方向に除去することができる。すなわち、制御回路は、
緯糸牽引装置の一方を作動させて不良緯糸の連続性を判
定し、判定結果に基づいて他方の作動の要否を決定する
ことができる。
【0011】なお、制御回路は、緯入れ側の緯糸牽引装
置を先きに作動させるとき、第2の緯糸フィーラからの
糸信号が消滅するか否かによって、不良緯糸の連続性を
判定することができる。すなわち、第2の緯糸フィーラ
からの糸信号が消滅するとき、不良緯糸は連続してお
り、それが消滅しないとき、不良緯糸は切断されてい
る。ただし、第2の緯糸フィーラの糸信号に代えて、不
良緯糸の張力や移動速度を検出する張力センサや速度セ
ンサの出力信号を使用することも可能であり、これらの
センサを使用すれば、緯入れ側、反緯入れ側の緯糸牽引
装置のいずれを先きに作動させる場合であっても、所定
の動作を実現することができる。
【0012】第2発明の構成によるときは、制御回路
は、一方の緯糸牽引装置を作動させた後、所定時間の後
に他方の緯糸牽引装置を作動させることにより、同様の
動作を実現することができる。不良緯糸が連続している
場合は、先きに作動させる緯糸牽引装置により、その全
体を除去することができ、切断されている場合は、双方
の緯糸牽引装置により、その両側を除去することができ
るからである。
【0013】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0014】織機の不良緯糸除去装置は、織布の緯入れ
側、反緯入れ側にそれぞれ配設する緯糸牽引装置10、
20と、制御回路30とを組み合わせてなる(図1)。
【0015】織機は、エアジェットルームであるものと
し、緯糸Yは、給糸体YDから解舒され、測長貯留装置
Dを介して緯入れノズルNに導かれている。測長貯留装
置D、緯入れノズルNは、所定の緯入れ時期に作動し、
経糸開口Wに対して緯糸Yを緯入れすることができる。
なお、正常に緯入れされた緯糸Yは、図示しない筬によ
って筬打ちされ、図示しない経糸とともに織布を形成す
る一方、その後端部をカッタSCによって切断し、次ぎ
の緯入れに備える。
【0016】緯入れ側の緯糸牽引装置10は、たとえば
特開昭62−215047号公報に開示されているとお
りの装置であり、その概要は、次ぎのとおりである(図
1、図2)。
【0017】緯入れされた緯糸Yに対して何らかの緯入
れ不良が検知されると、織機は、直ちに停止し、逆転し
て、不良緯糸Y1 の口出し操作を行なう。そこで、補助
ノズルN1 を作動させるとともに、測長貯留装置Dから
緯糸Yを供給すると、不良緯糸Y1 の後部は、緯入れノ
ズルNからの緯糸Yと連続したまま、筒状の糸ガイド1
5を介して半ループ状に吹上げ筒11内に吹き上げられ
る。ただし、糸ガイド15は、吹上げ筒11の直下に配
設されており、カッタSCが不良緯糸Y1 の後端部を切
断しないように、不良緯糸Y1 の後部を案内するものと
する。
【0018】吹上げ筒11の頂部には、風量調節用のキ
ャップ11aが装着されており、吹上げ筒11の中間部
には、連通孔12aを有する筒体12が連結されてい
る。なお、筒体12には、回転部材13、14が内装さ
れている。
【0019】一方の回転部材13は、前端部に円錐形の
凹部を有し、軸方向に透孔13aを有する。さらに、回
転部材13は、その後端部に網かご13bを装着すると
ともに、ギヤ13c、13dを介し、モータ13eによ
って回転駆動することができる。他方の回転部材14
は、先端部を円錐形に尖らせ、後部のシリンダ14aを
介し、回転部材13に向けて前進させ、回転部材13と
一体に連結することができる(図1)。ただし、回転部
材14は、圧縮ばね14bを介して後方に付勢されてお
り、シリンダ14aによって前進させないとき、回転部
材13から十分に離れている(図2)。また、回転部材
14の先端部には、エアノズル14cが形成されてい
る。
【0020】いま、補助ノズルN1 により不良緯糸Y1
を吹上げ筒11内に半ループ状に吹き上げるとともに、
回転部材14のエアノズル14cに対し、コネクタ14
c1を介してエアを供給すると、エアノズル14cは、
回転部材13の透孔13aに向けてエアを噴出し、回転
部材14の先端部の周辺に負圧を形成することができ
る。そこで、吹上げ筒11内に吹き上げられた緯糸Y、
不良緯糸Y1 は、連通孔12aを介して筒体12内に吸
引され、回転部材13の透孔13a内に吹き入れられる
(図2)。したがって、次ぎに、シリンダ14aを介し
て回転部材14を前進させれば、回転部材14は、回転
部材13との間に緯糸Y、不良緯糸Y1 を挟み込み、そ
の後、モータ13eを介して回転部材13を回転させる
と、回転部材14は、回転部材13と一体になって回転
し、緯糸Y、不良緯糸Y1 を巻き取るようにして牽引す
ることができる(図1)。ただし、緯入れノズルNに連
なる緯糸Yは、モータ13eを起動するに先き立ち、補
助カッタSC1 によって切断するものとする。
【0021】なお、不良緯糸Y1 は、糸ガイド15の配
設位置を適当に定めることにより、ワープラインにほぼ
一致する方向に、しかも織布の織前から引き離す方向に
牽引して、織布から除去することができる。また、この
ようにして織布から不良緯糸Y1 の全長が除去された
ら、シリンダ14aを短縮し、圧縮ばね14bを介して
回転部材14を後退させる。つづいて、エアノズル14
cからのエアにより、透孔13aを介し、巻き取った屑
糸を網かご13bに排出すればよい。
【0022】織機は、その後、適当量だけ再逆転し、所
定の再起動位置から再起動することができる。
【0023】反緯入れ側の緯糸牽引装置20は、たとえ
ば特開昭62−215047号公報に記載されていると
おりの装置であり、胴切れが発生した場合に、反緯入れ
側の不良緯糸Y2 を反緯入れ側から緯入れ方向に牽引し
て除去することができる(図1、図3)。
【0024】緯糸牽引装置20は、前方側のエアノズル
21と、中間部の一対のローラ22、23と、後方の網
かご24とを備えている。一方のローラ22は、モータ
22aによって回転駆動することができ、他方のローラ
23は、シリンダ23aを介し、ローラ22に圧接させ
ることができる。なお、緯糸牽引装置20は、正常に緯
入れされた緯糸Yが到達しない位置において、エアノズ
ル21を緯入れ方向に開口させて配置されている。
【0025】胴切れが発生して織機が自動停止すると、
コネクタ21aを介してエアノズル21にエアを供給
し、不良緯糸Y2 をエアノズル21内に吸引させる。そ
の後、織機を逆転させて不良緯糸Y2 を口出しし、モー
タ22aを起動してローラ22を回転させるとともに、
シリンダ23aを介してローラ23を前進させると、ロ
ーラ22、23は、不良緯糸Y2 を挟み込み、不良緯糸
Y2 を緯入れ方向に牽引することができる。なお、この
とき、織布と緯糸牽引装置20との間に適当な糸ガイド
を配設し、不良緯糸Y2 の牽引方向を適切に規制しても
よい。
【0026】織布の反緯入れ側には、織布と緯糸牽引装
置20との間に、第1、第2の緯糸フィーラ41、42
が配設されている。緯糸フィーラ41、42は、図示し
ない筬に取り付けられており、前者は、正常に緯入れさ
れた緯糸(以下、正常緯糸という)Yの先端部を検知す
る一方、後者は、正常緯糸Yが到達しない緯入れ方向下
流側に配設され、ロングピックの際の不良緯糸Y1 、胴
切れの際の不良緯糸Y2 を検知することができる。
【0027】制御回路30には、緯糸フィーラ41、4
2からの糸信号S1 、S2 の他、測長貯留装置Dに付設
する解舒センサD1 からの測長信号S3 が入力されてい
る(図1)。ただし、測長信号S3 は、緯入れの際に、
測長貯留装置Dから解舒されて緯入れされる緯糸Yの長
さを示す。また、制御回路30の出力は、駆動信号Sa
、Sb として、それぞれ緯糸牽引装置10、20に導
かれている。
【0028】糸信号S1 、S2 、測長信号S3 は、制御
回路30の判定回路31に入力されており(図4)、判
定回路31からは、緯入れ不良信号Sm1、Sm2が出力さ
れている。緯入れ不良信号Sm1は、外部の織機制御回路
CCと、アンドゲート32とに分岐入力され、織機制御
回路CCの出力も、停止完了信号Sc としてアンドゲー
ト32に入力されている。アンドゲート32の出力は、
駆動信号Sa となっている。
【0029】駆動信号Sa は、タイマ33を介してアン
ドゲート34に分岐入力され、また、アンドゲート34
には、判定回路31からの緯入れ不良信号Sm2の他、第
2の緯糸フィーラ42からの糸信号S2 が分岐入力され
ている。アンドゲート34の出力は、駆動信号Sb とし
て外部に引き出されている。
【0030】判定回路31の作動は、次ぎのとおりであ
る(図5)。
【0031】いま、緯入れ完了の時点において、解舒セ
ンサD1 からの測長信号S3 が正常であり、第1の緯糸
フィーラ41からの糸信号S1 があり、第2の緯糸フィ
ーラ42からの糸信号S2 がないとき、判定回路31
は、緯入れが正常であると判定する(図5の第1列)。
すなわち、このときの判定回路31は、緯入れ不良信号
Sm1、Sm2のいずれをも出力することがなく、したがっ
て、緯糸牽引装置10、20は、いずれも作動すること
がない。
【0032】糸信号S1 、S2 の双方がないとき、判定
回路31は、ショートピック、ベントピックまたは吹切
れの緯入れ不良が発生したと判定する(同図の第2
列)。そこで、このときの判定回路31は、緯入れ不良
信号Sm1を出力する。
【0033】緯入れ不良信号Sm1が出力されると、織機
制御回路CCは、これに対応して織機を自動停止し、逆
転して不良緯糸Y1 を口出しした上、停止完了信号Sc
を出力する。そこで、制御回路30は、アンドゲート3
2を介して駆動信号Sa を出力し、緯入れ側の緯糸牽引
装置10は、不良緯糸Y1 を緯入れ方向と逆方向に牽引
して除去することができる。なお、このとき、判定回路
31は、緯入れ不良信号Sm2を発生することがなく、し
たがって、反緯入れ側の緯糸牽引装置20は、何ら作動
することがない。
【0034】第1、第2の緯糸フィーラ41、42から
の糸信号S1 、S2 の双方が存在するとき、判定回路3
1は、ロングピックまたは胴切れの緯入れ不良が発生し
たと判定し(図5の第3列)、緯入れ不良信号Sm1、S
m2の双方を発生する。したがって、織機に対する一連の
停止操作の完了後、アンドゲート32は、織機制御回路
CCからの停止完了信号Sc に対応して駆動信号Sa を
発生し、制御回路30は、緯入れ側の緯糸牽引装置10
を作動させることができる。
【0035】一方、駆動信号Sa が発生して緯糸牽引装
置10が作動したら、タイマ33は、所定時間の経過後
に出力信号を発生してアンドゲート34を開き、アンド
ゲート34は、駆動信号Sb を出力し、反緯入れ側の緯
糸牽引装置20を作動させることができる。ただし、こ
のときのアンドゲート34は、緯入れ不良信号Sm2の他
に、第2の緯糸フィーラ42からの糸信号S2 が存在す
ることを条件にして駆動信号Sb を出力する。すなわ
ち、緯入れ不良がロングピックであり、不良緯糸Y1 が
緯入れ側から反緯入れ側にまで連続しているときは、緯
入れ側の緯糸牽引装置10が先きに作動することによ
り、不良緯糸Y1 は緯入れ側に牽引され、第2の緯糸フ
ィーラ42からの糸信号S2 が消滅するから、そのとき
のアンドゲート34は、駆動信号Sb を出力せず、反緯
入れ側の緯糸牽引装置20は、何ら作動することがな
い。
【0036】これに対し、緯入れ不良が胴切れであった
ときは、第2の緯糸フィーラ42からの糸信号S2 は、
反緯入れ側の不良緯糸Y2 によって発生しており、この
ときは、緯入れ側の緯糸牽引装置10が作動しても、糸
信号S2 は消滅しない。したがって、このときのアンド
ゲート34は、駆動信号Sb を出力して反緯入れ側の緯
糸牽引装置20を作動させ、緯糸牽引装置20は、不良
緯糸Y2 を反緯入れ側に牽引して除去することができ
る。すなわち、不良緯糸Y1 、Y2 は、それぞれ緯糸牽
引装置10、20により、緯入れ側、反緯入れ側に牽引
して除去することができる。
【0037】なお、第1の緯糸フィーラ41からの糸信
号S1 が存在せず、第2の緯糸フィーラ42からの糸信
号S2 だけが存在するとき(図5の第4列)、判定回路
31は、胴切れの緯入れ不良が発生したと判定し、制御
回路30は、図5の第3列の胴切れの場合と同様に動作
する。
【0038】以上の説明において、アンドゲート34
は、駆動信号Sa によって緯入れ側の緯糸牽引装置10
が作動した後、所定時間の経過後に、第2の緯糸フィー
ラ42からの糸信号S2 が存在することを条件にして駆
動信号Sb を出力する。すなわち、糸信号S2 は、緯入
れ側の緯糸牽引装置10を作動させたとき、反緯入れ側
において不良緯糸Y1 、Y2 が移動しておらず、不良緯
糸Y1 、Y2 が連続していないことを示すものである。
そこで、アンドゲート34に入力する糸信号S2は、た
とえば、織布と反緯入れ側の緯糸牽引装置20との間に
おいて不良緯糸Y1 、Y2 の張力Tを検出する張力セン
サ44を設け、張力センサ44からの張力信号S4 に代
えることができる(図6)。
【0039】張力信号S4 は、比較器35を介してアン
ドゲート34に入力されており、比較器35には、設定
張力To を設定する設定器35aが付設されている。緯
入れ不良が単なるロングピックの場合は、緯糸牽引装置
10が作動することにより、緯入れ側にまで連続する不
良緯糸Y1 の張力Tは、T>To に変化するが、胴切れ
の場合は、反緯入れ側の不良緯糸Y2 の張力Tは、T<
To のまま全く変化することがない。そこで、比較器3
5は、前者の場合には、アンドゲート34を閉じて駆動
信号Sb を発生させず、後者の場合にのみアンドゲート
34を開いて駆動信号Sb を発生させることにより、制
御回路30は、前実施例と同様に動作することができ
る。なお、不良緯糸Y1 、Y2 の張力Tを検出する際、
緯糸牽引装置20のエアノズル21は、これを不動作に
しておくことが望ましい。また、不良緯糸Y1 、Y2 に
抵抗を付与するために、適当なテンサ装置を張力センサ
44の反緯入れ側に設けてもよい。
【0040】なお、図6における張力センサ44は、不
良緯糸Y1 、Y2 の移動速度を検知する速度センサであ
ってもよい。また、これらの実施例において、ロングピ
ックまたは胴切れの場合、緯糸牽引装置10、20は、
その動作順序を逆にし、後者を先きに作動させ、前者を
後に作動させてもよい。この場合、緯糸牽引装置20が
先きに作動している間、緯糸牽引装置10は、不良緯糸
Y1 を回転部材13、14の間に挾み込むことなく、回
転部材13の透孔13a内に単に吹き入れた状態にして
おくものとする。
【0041】すなわち、制御回路30は、緯糸牽引装置
10、20の一方を作動させ、それにより他方における
緯糸状態に変化があって不良緯糸Y1 、Y2 が連続して
いると判定されると、緯入れ不良がロングピックである
とみなして他方を作動させず、他方の緯糸状態に変化が
なく、不良緯糸Y1 、Y2 が連続していないと判定され
ると、胴切れであるとみなして他方を作動させるように
動作すればよい。そこで、制御回路30は、緯糸牽引装
置10、20の一方を作動させて不良緯糸Y1、Y2 の
連続性を判定し、その結果により、他方の作動の要否を
決定すればよい。
【0042】また、制御回路30は、ロングピックまた
は胴切れに際し、まず、緯糸牽引装置10、20の一方
を作動させ、所定時間後に、他方を無条件に作動させて
もよい。ただし、このときの所定時間とは、たとえば緯
入れ側の緯糸牽引装置10を先きに作動させるときは、
不良緯糸Y1 の先端が反緯入れ側の緯糸牽引装置20か
ら抜け出るに十分な時間であるものとし、また、反緯入
れ側の緯糸牽引装置20を先きに作動させるときは、不
良緯糸Y1 の先端が緯入れ側の緯糸牽引装置10から抜
け出るに十分な時間にとるものとする。なお、後者の場
合、緯糸牽引装置20を作動させるに先き立ち、補助カ
ッタSC1 により緯入れノズルNの出口側において緯糸
Yを切断しておくものとする。また、このとき、緯糸牽
引装置10、20を作動させる所定時間間隔は、タイマ
等の時間計測手段によるのみならず、回転部材13また
はローラ22の回転量を計測し、それが所定量に達した
か否かを監視することによっても規制することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明、第2発明によれば、緯入れ側と反緯入れ側とに
配設する緯糸牽引装置と、第2の緯糸フィーラからの糸
信号があるとき、これらの緯糸牽引装置を適切に作動さ
せる制御回路とを設けることによって、制御回路は、一
方の緯糸牽引装置のみを作動させてロングピックに対処
し、双方の緯糸牽引装置を時系列的に作動させてロング
ピック、胴切れの双方に対処することができるから、ロ
ングピックと胴切れとが重複して発生した場合であって
も、不良緯糸を円滑に除去することができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成説明図
【図2】 要部構成説明図(1)
【図3】 要部構成説明図(2)
【図4】 要部ブロック系統図
【図5】 動作説明図
【図6】 他の実施例を示す図4相当図
【符号の説明】
Y…緯糸 Y1 、Y2 …不良緯糸 S2 …糸信号 Sa 、Sb …駆動信号 10、20…緯糸牽引装置 30…制御回路 42…第2の緯糸フィーラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の緯入れ側、反緯入れ側にそれぞれ
    配設する緯糸牽引装置と、該緯糸牽引装置を駆動制御す
    る制御回路とを備えてなり、該制御回路は、正常緯糸が
    到達しない緯入れ方向下流側に配設する第2の緯糸フィ
    ーラからの糸信号があるとき、前記緯糸牽引装置の一方
    を作動させて不良緯糸の連続性を判定し、他方の作動の
    要否を決定することを特徴とする織機の不良緯糸除去装
    置。
  2. 【請求項2】 織布の緯入れ側、反緯入れ側にそれぞれ
    配設する緯糸牽引装置と、該緯糸牽引装置を駆動制御す
    る制御回路とを備えてなり、該制御回路は、正常緯糸が
    到達しない緯入れ方向下流側に配設する第2の緯糸フィ
    ーラからの糸信号があるとき、前記緯糸牽引装置の一方
    を作動させ、連続している不良緯糸が他方から抜け出る
    に要する所定時間後に他方を作動させることを特徴とす
    る織機の不良緯糸除去装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、織機が自動停止し、逆
    転して不良緯糸が口出しされた後、前記各緯糸牽引装置
    に対する駆動信号を出力することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の織機の不良緯糸除去装置。
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