JP2003221763A - 無杼織機の緯糸排出方法 - Google Patents

無杼織機の緯糸排出方法

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JP2003221763A
JP2003221763A JP2002013206A JP2002013206A JP2003221763A JP 2003221763 A JP2003221763 A JP 2003221763A JP 2002013206 A JP2002013206 A JP 2002013206A JP 2002013206 A JP2002013206 A JP 2002013206A JP 2003221763 A JP2003221763 A JP 2003221763A
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yarn
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Shinichi Hongo
真一 本郷
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Tsudakoma Corp
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/34Handling the weft between bulk storage and weft-inserting means
    • D03D47/342Handling the weft between bulk storage and weft-inserting means knot detection

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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織前周辺部の作業空間を広くすると共に織機
全体のメンテナンス作業が容易となる無杼織機の緯糸排
出方法を提供することである。 【解決手段】 製織運転中は、糸端処理装置11は緯糸
2を噴射流により捕捉し、その後切断されて余った切端
部分を排出し、緯糸トラブル発生時には、前記糸端処理
装置11は、前記トラブルが生じた緯糸14を噴射流に
より牽引し、その後切断により前記トラブル部分を含む
緯糸を排出することを特徴とする無杼織機の緯糸排出方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緯糸トラブル時の緯
糸を自動的に排出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無杼織機としては特開昭62−2
82046号公報に、織端の傍に糸端処理装置と緯入れ
ミス糸除去装置(公報中では、緯糸検知装置と称呼す
る)を備えたものが開示されている。糸端処理装置は、
製織運転中、正常に緯入れされた後の緯糸の余った切端
部分を糸端処理糸を介して捕捉排出するもので、一方、
緯入れミス糸除去装置は、製織運転中は稼働せずに、緯
入れミスが発生したときに専用に設けられる水受容体を
稼働して流体噴射流によりミス糸を自動的に排出するも
のである。
【0003】ところが、糸端処理装置と緯入れミス糸除
去装置の双方を織端の傍に配置すると、織前周辺部の作
業空間が狭くなり、糸切れ時などの修復作業や各種装置
のメンテナンス作業が行い難くなり、しかも、糸端処理
糸を使用するため織布の生産コストがかさむ。
【0004】また、緯入れミス糸除去装置は、緯入れミ
ス発生時にのみ稼働するので、稼働率が極端に低い。各
種装置を正常に稼働させるにはメンテナンス作業をして
おくことが望ましいが、稼働率の低い緯入れミス糸除去
装置に対するメンテナンス作業は煩わしく、怠りがちに
なりやすい。従って、製織運転中に稼働する稼働率の高
い装置に、緯入れミスの除去をさせることができれば、
織機全体のメンテナンス作業が容易となる。このような
問題は、結び目などの緯糸品質により織物欠点が発生す
るとき、これを検出して異常部分の緯糸を自動的に排出
する装置にも同様に存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を考
慮して開発されたもので、その目的は、織前周辺部の作
業空間を広くすると共に織機全体のメンテナンス作業が
容易となる無杼織機の緯糸排出方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は製織運転中は、
糸端処理装置が緯糸を噴射流により捕捉し、その後、緯
糸を切断して余った切端部分を糸端処理装置が排出し、
緯糸トラブル発生時には、製織運転中に用いる前記糸端
処理装置は、トラブルが生じた緯糸を噴射流によって捕
捉し、その後の切断により前記トラブル部分を含む緯糸
を排出することを特徴とする。
【0007】好ましくは、糸端処理装置は、経糸列の外
側の織前近傍位置に配置されており、製織運転中には、
筬打ち運動により運ばれる緯糸を捕捉すべく構成され
る。
【0008】緯入トラブルには、緯入れミスや緯糸品質
の異常など、製織運転がそのまま継続されたとき問題に
なる(織物欠点となる)ものを含む。つまり、緯入れミ
スとは、緯入れ緯糸が反緯入れ側の所定到達位置に到達
しなかったことを指し、本件発明では、これを検出した
時は織機を停止させ、当該緯糸である緯入れミス糸を織
前に露出させてから、製織運転中に用いる糸端処理装置
に案内して噴射流により捕捉し、糸端処理装置から排出
することを特徴とする。
【0009】また、緯糸品質異常とは、例えば、太さム
ラ、結び目、給糸切れ、さらには給糸体の巻径による品
質劣化を指し、本件発明では、上記いずれかを検出した
とき、上記結び目などの品質不良部分が含まれる緯糸を
製織運転中に用いる糸端処理装置に案内して噴射流によ
り捕捉し、糸端処理装置から排出することを特徴とす
る。
【0010】また、好ましくは、糸端処理装置は、緯糸
トラブル発生時には、製織運転中に対し異なる噴射流、
つまり緯入トラブル発生時に対応する噴射流を当該緯糸
に作用させることができ、例えば、製織運転中の噴射流
に対し、糸詰まり防止や速やかに排出させるため噴射量
を多くすることが考えられる。
【0011】当該緯糸を糸端処理装置に案内するには、
織機停止する際に緯入れミス糸を織布に連ねた状態と
し、当該緯入れミス糸を織前に露出させてから、緯入れ
ノズルからの噴射流で緯入れし直した後は、筬打ち又は
専用の案内ガイドを移動させることによって行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に使用する無杼織機は水噴
射式であり、図1に示すように、給糸体1から引き出し
た緯糸2を経糸列3の外側から測長貯留装置4、クラン
パ5、緯糸引戻し装置6を順次経て緯入れノズル7に導
き、緯入れノズル7からの水流噴射によって経糸開口内
に緯入れする。また、経糸列3の外側には織前8の付近
にカッタ9をそれぞれ有し、反緯入れ側にはカッタ9の
他に、緯糸フィーラ10、糸端処理装置11が筬12に
対向して順次配置され、緯入れした緯糸2を筬打ちによ
って糸端処理装置11に案内し、糸端処理装置11の噴
射水流によって緯糸2を捕捉する一方、経糸列3内の緯
糸2は、逆向きの経糸開口によって拘束される。筬打ち
過程において緯糸フィーラ10が緯糸2を検知した場合
は、緯入れが成功したと主制御装置13が判断して、カ
ッタ9で緯糸2を切断し、緯糸2の切端部分を糸端処理
装置11が吸引して排出し、以後、緯入れが繰り返され
る。
【0013】一方、例えば、俗に言うタテ掛かりが発生
して緯糸フィーラ10が緯糸を検知しなかった場合に
は、主制御装置13は緯入れミスが発生したものと判断
して織機を停止し、また、カッタ9による切断を回避し
て、図2(イ)に示すようにミス糸14を緯入れノズル
7に連なり且つ織布Nに連なった状態にする。この停止
時において、図1に示す織機の主軸15の位相角度は、
筬打ち時点を0°とすると、約300°付近となってお
り、次の緯入れに備えて逆開口した経糸が、ミス糸14
を拘束している。なお、位相角度はエンコーダ16から
の角度信号によって主制御装置13が把握する。従っ
て、図2(ロ)に示すように主軸を180°程度まで逆
転させて経糸を開口し、経糸によるミス糸の拘束を解除
し、ミス糸14を織前8に露出させる。
【0014】続いて、緯糸引戻し装置6を作動させて、
経糸開口内からミス糸14を引き出すとともに、図2
(ハ)に示すように緯糸引戻し装置6の内部にミス糸1
4を適当な長さ分だけ吸い込む。その後図2(ニ)に示
すように、緯糸引戻し装置6の吸い込みを停止して緯入
れノズル7を噴射し、ジェット水流によってミス糸14
を緯入れと同様に糸端処理装置11側に到達させる。こ
こで、ミス糸14の長さが糸端処理装置11に到達しな
い長さの場合を考慮して、緯入れノズル7の噴射と同時
期にクランパ5を開き測長貯留装置4を作動させれば、
この噴射に伴って数巻分の緯糸が自動的に引き出され、
ミス糸14が反緯入れ側に確実に到達する。
【0015】続いて、図3(ホ)に示すように、主軸を
20°まで正転させてミス糸14を筬打ちによって糸端
処理装置11に案内すると共に逆向きに開口した経糸に
よってミス糸14を再び拘束する一方、緯糸フィーラ1
0を作動状態にし、緯糸フィーラ10ミス糸14を検知
した場合は、緯入れ側のカッタ9のみを作動させてミス
糸14を切断すると共に、糸端処理装置11の噴射流に
よってミス糸14を吸引して捕捉する。また、主軸を2
0°まで正転させることなく、ミス糸14を糸端処理装
置11に案内する方法としては、糸端処理装置11より
も筬側に案内ガイド17を対向して設け、案内ガイド1
7を糸端処理装置11に向かって移動させれば良い。こ
の案内ガイド17は、織機フレームに取り付けても良い
し、筬5と一体に運動する部材に取り付けても良い。一
方、緯糸フィーラ10がミス糸14を検知しなかった場
合には、ミス糸の自動除去処理が失敗したものとして以
後の処理を中止する。以降、人手によってミス糸を除去
する。
【0016】次に図3(へ)に示すように、再び180
°まで主軸を逆転させると、経糸が開口されてミス糸1
4の拘束が解除され、糸端処理装置11の噴射流によっ
てミス糸14が吸引除去される。
【0017】続いて、ミス糸14が完全に排出されたか
否かを確認する。図3(ト)に示すように緯糸フィーラ
10からミス糸14が検知されない場合には、ミス糸1
4が完全に排出されたものとし最後の処理に移る。一
方、ミス糸14が検知された場合には、ミス糸14の排
出が失敗したものとして以後の処理を中止する。なお、
緯糸フィーラ10の検知箇所は、織前8よりも筬側に位
置するので、ミス糸14が織前側に残っていると検知ミ
スが生ずるおそれがある。従って、検知精度を高めるた
めには、図1に示すように糸検知ガイド18を織前側か
ら筬側に移動させて、ミス糸14を緯糸フィーラ10の
検知箇所に運ぶことが望ましい。この糸検知ガイド18
は、織機フレームに取り付ける。
【0018】最後に図3(チ)に示すように、スタート
位置となる180°まで主軸15を逆転させ、再起動可
能な状態とする。なお、測長貯留装置4への緯糸2の巻
き数が通常の起動時よりも少ない場合には、再起動に先
立って、不足巻き数分を補っておく。
【0019】上述した織機の構成要素について以下に詳
述する。測長貯留装置4は図1に示すように、固定ドラ
ム19に巻き付けた緯糸2を係止ピン20の進出により
係止して保持し、その状態でヤーンガイド21を固定ド
ラム19に沿って回転させ、それによって給糸体1から
引きだした緯糸2を固定ドラム19に所望回数巻き付
け、緯入れタイミングに合わせて係止ピン20の退避に
より解舒して、1ピック分の緯糸2を緯入れ可能とす
る。なお、固定ドラム19の近傍のセンサ22によって
所望の巻き数分が引き出されたかを検知する。
【0020】クランパ5は緯入れ時には開いて緯入れ可
能となり、緯入れ後には閉じて緯糸2を保持するもので
ある。
【0021】緯糸引戻し装置6は、緯糸2に対して一対
のローラ23,24を対向して設け、一方のローラ23
を従動ローラとし、他方のローラ24を駆動ローラと
し、駆動ローラ24に向かって従動ローラ23を移動さ
せて両ローラの間にミス糸14を挟み込み、駆動ローラ
24を逆転させてミス糸14を巻き戻すと共に、電磁弁
25を開いて空気供給源26からの空気を、駆動ローラ
24よりもクランパ側の吸入管27内に送り込み、吸入
管27内にミス糸14を溜める。なお、図中の符号Mは
モータ、Sはソレノイド、Gはガイドである。
【0022】緯入れノズル7は、ジェット水流を噴射す
るもので、タンク28内の水がポンプ29によって送り
込まれる。
【0023】緯糸フィーラ10は図4に示すようにブロ
ック30にスリット31を筬側に向かって開口し、スリ
ット31の奥に幅広い解放部32を形成し、スリット3
1の上下に投光器33、受光器34を配置したものであ
る。なお、製織運転中と、緯入れミス発生時とでは、緯
糸2(ミス糸14)が投受光器間を通過する速度が異な
るので、検知精度を向上するには、緯糸フィーラ10か
らの信号処理において、増幅ゲイン、比較閾値などの信
号処理条件をそれぞれ異なる設定とすることが望まし
い。
【0024】糸端処理装置11は図5に示すように、ブ
ロック35にスリット36を筬側に向かって開口し、ス
リット36の奥部に通じる流体の噴射口37と流入口3
8を対向して設け、注入パイプPから送り込まれた流体
が噴射口37からスリット36を経て流入口38に進行
する勢いで、スリット36内の緯糸2やミス糸14を捕
捉する。また、その勢いで緯糸2の切れ端部分やミス糸
14を引き込んで、排出パイプ39、ホッパー40に導
き、ホッパー40内のフィルター41上に切れ端部分や
ミス糸14を回収する。なお、注入パイプPへの流体の
供給は、タンク42に溜まった水をポンプ43で送り込
むことにより行なわれ、また、タンク42内の水が所定
水位よりも低下したら給水部44から自動的に水がタン
ク42に補給される。
【0025】緯入れミス時に糸端処理装置11で発生す
る噴射流は、製織運転中と同じ水流を発生させてもよい
が、好ましくは、異なる噴射流、つまり緯糸トラブル発
生時に対応する噴射流を発生させることもできる。より
詳しくは、緯入れミス発生時に排出する緯糸は、製織運
転中に排出される緯糸に比べて糸長さが長く、パイプ3
9などの排出経路上で糸づまりが発生することが考えら
れるからである。ポンプ43は、主制御装置13からの
指令信号に基づき、対応する水流を発生させることがで
きる。例えば、製織運転中の水流に対し強めの水流を発
生させるとよい。また、一定の水流のみならず、周期的
に強弱のある水流とし、強めの水流期間を製織運転中に
対し長くしてもよい。糸種や排出性を考慮して適切に水
流設定される。
【0026】主制御装装置13は図1に示すように、製
織運転中及び緯入れミス発生時に各種装置に制御信号を
送り、装置の動作を制御する。
【0027】設定器45は、測長貯留装置4の巻量、係
止ピン20の解舒・係止タイミング、クランパ5の開閉
タイミング、緯糸フィーラ10の検知タイミングなど、
製織運転中及び緯入れミス発生時の動作に必要なデータ
を設定し、主制御装置13に送り込む。
【0028】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、本発明は水噴射式織機に限らず、空気
噴射式織機、レピア織機などの他の無杼織機に適用して
も良い。また、糸端処理装置11は、水流に代えて気流
で緯糸を捕捉するものあっても良いし、スリット36を
有するものに限らず、吸引管(図示せず)のみを有する
構造でもよい。また、糸端処理装置11の配置場所は、
緯入れ側に限らず、反緯入れ側であっも良いし、緯入れ
側と反緯入れ側の双方に配置しても良く、双方に配置し
た場合はミス糸をいずれの側から排出しても良い。糸端
処理装置11および緯糸フィーラ10は、織機フレーム
に固定しても良いし、筬と一体に運動する部材に固定し
ても良い。緯糸フィーラ10は、光電透過式に限らず、
光電反射式、通電式、機械式(緯糸による検知レバーの
変位検出)など公知のものを用いても良い。
【0029】さて、上記した実施例では、緯入れミス発
生時に緯入れミス糸を排出する技術を示したが、緯入れ
ミスに限らず、緯糸の品質異常を検出して、異常部分を
排出することも可能である。
【0030】例えば、図1に示すように、緯糸品質異常
を検出するセンサ50を給糸体1と緯糸測長貯留装置と
の間に配置する。このセンサ50は、例えば、光電式セ
ンサ、あるいは糸の接触振動により異常を検出するセン
サ(俗に言うスライドセンサ)などで構成され、通過緯
糸の太さ、結び目、あるいは糸切れなどに対応して異常
信号を出力するものであり、主制御装置13に接続され
ている。そして、製織運転中にセンサ50から異常信号
が出力されると、主制御装置13は、速やかに織機を停
止させるとともに、上記した緯入れミス発生時と同様に
工程を行うことにより、緯糸を糸端処理装置11に案内
して、噴射流により糸端処理装置11に捕捉させ、異常
部分が含まれる量の緯糸を糸端処理装置11を介して排
出する。なお、センサ50の配置場所は、図1に示す給
糸体と緯糸測長貯留装置との間に限らず、緯入れノズル
7より上流側であれば、いずれに配置してもよい。
【0031】また、給糸体巻径と緯糸の品質異常に関連
性がある場合には、これを検出して異常部分の緯糸を排
出することもできる。一般に、図1に示すように給糸体
1の尻糸と給糸体60の頭糸とを糸結びしておき、給糸
体切替りによっても緯糸を連続的に供給することが行わ
れる。これに対し、新たな給糸体60の最外層部分で
は、給糸体製造時や織機への搬送過程での傷つきによ
り、緯入れミスや織物欠点の原因になることがあり、こ
れを防止するために、給糸体の切替り時期に新たな給糸
体における最外層の緯糸品質異常部分を排出し、製織運
転を継続することが行われる。
【0032】給糸体の切替り時期を検出するために、例
えば給糸体に対向してセンサ52を配置したり、さらに
は上記糸結びされた緯糸が引き出されたことを検出する
センサ51を配置する。より詳しくは、センサ52は光
電センサで構成し、給糸体からの反射光量の変化により
給糸体の消尽を検出するものであり、センサ51は、リ
ミットスイッチや、光電センサなどで構成し、糸結びさ
れディスクテンサ55により保持された緯糸の引出しを
検出するものであり、いずれも主制御装置13に接続さ
れている。そして、製織運転中にセンサ52、あるいは
センサ51から切替り信号すなわち異常信号が出力され
ると、主制御装置13は、速やかに織機を停止させると
ともに、上記した緯入れミス発生時と同様に工程を行う
ことにより、緯糸を糸端処理装置11に案内して、噴射
流により糸端処理装置11に捕捉させ、異常部分が含ま
れる量の緯糸を糸端処理装置11を介して排出する。
【0033】上記したように、緯糸の品質異常箇所を排
出する場合では、織機を停止させて行うことがより好ま
しい。しかも品質不良部分が織り込まれる前に織機を停
止させるように構成するならば、図2(イ)に示すよう
に緯糸を織布に連ねた状態で停止させる必要もなく、さ
らには図2(ロ)、(ハ)に示すよう緯糸引戻し工程、
ならびに図2(ヘ)に示すミス系を織前に露出させる工
程を行う必要がなく、処理工程をより短縮化できる。さ
らには、織機運転状態を継続しつつ、当該品質異常部分
の排出を並行して行うことも考えられる。例えば、緯糸
継ぎ目が織り込まれることを阻止するために、継ぎ目検
出時には、通常解舒長さよりも長い緯糸を解舒しつつ緯
入れして、継ぎ目が含まれる緯糸が反緯入れ側に位置さ
せるとともに、その緯糸を糸端処理装置に噴射流により
牽引させることも可能である。この際の緯入れには、通
常時よりも長い緯糸が緯入れされることから、ノズルか
らの流体噴射量(噴射圧力)を高めたり、さらには、緯
入れ期間を長くすること(必要に応じて織機回転数を急
速に低下させて緯糸飛走期間を長くする等)が考えられ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、製織運転中に緯糸の切
端部分を排出する糸端処理装置が、緯糸トラブル発生時
に当該緯糸の排出をも兼用して行うので、専用の糸端処
理装置とミス糸除去装置をそれぞれ有する従来の織機よ
りも、織前周辺部の空間部が広くなって各種の作業が容
易になり、また、織機全体のメンテナンスの作業効率が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する無杼織機を示す概略図であ
る。
【図2】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)緯入れミス時のミス
糸の処理工程の前半部分を示す概略図である。
【図3】(ホ)(ヘ)(ト)(チ)緯入れミス時のミス
糸の処理工程の後半部分を示す概略図である。
【図4】緯糸フィーラを示す側面図である。
【図5】糸端処理装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2 緯糸 3 経糸列 11 糸端処理装置 14 トラブルが生じた緯糸(ミス糸)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製織運転中は、糸端処理装置(11)は
    緯糸(2)を噴射流により捕捉し、その後切断されて余
    った切端部分を排出し、 緯糸トラブル発生時には、前記糸端処理装置(11)
    は、前記トラブルが生じた緯糸(14)を噴射流により
    牽引し、その後切断により前記トラブル部分を含む緯糸
    を排出することを特徴とする無杼織機の緯糸排出方法。
  2. 【請求項2】 前記糸端処理装置(11)は、経糸列
    (3)の外側の織前近傍位置に配置されており、製織運
    転中には、筬打ち運動により運ばれる緯糸を捕捉するこ
    とを特徴とする請求項1記載の無杼織機の緯糸排出方
    法。
  3. 【請求項3】 前記緯入トラブルが緯入れミスの場合に
    は、緯入れミス検出時に織機を停止させ、当該緯入れミ
    ス糸を織前に露出させたのち当該緯入れミス糸を前記糸
    端処理装置(11)に案内することを特徴とする請求項
    1または2記載の無杼織機の緯糸排出方法。
  4. 【請求項4】 前記緯入トラブルが緯糸品質異常の場合
    には、緯糸品質異常検出時に当該異常緯糸を前記糸端処
    理装置(11)に案内することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の無杼織機の緯糸排出方法。
  5. 【請求項5】 前記緯糸トラブル発生時には、前記糸端
    処理装置(11)は、前記製織運転中に対し異なる噴射
    流を当該緯糸に作用させることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1項に記載の無杼織機の緯糸排出方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299478A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Tsudakoma Corp 流体噴射式織機の貯留ドラムの緯糸解舒装置
JP2016056471A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機における緯糸処理方法

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