JP5002133B2 - 流体噴射式織機の貯留ドラムの緯糸解舒装置 - Google Patents

流体噴射式織機の貯留ドラムの緯糸解舒装置 Download PDF

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本発明は、緯糸測長貯留装置の貯留ドラムに緯糸を巻き付けるヤーンガイドが織機モータに同期して回転し、緯入れ不良時の織機停止後に織機モータを逆転して不良緯糸の口出しを行う流体噴射式織機において、不良緯糸の口出し逆転の際に、貯留ドラムからの解舒緯糸が弛んで絡まるのを抑える緯糸解舒装置に関する。
流体噴射式織機の緯糸測長貯留装置には、貯留ドラムに緯糸を巻き付けるヤーンガイドが、織機モータに同期して回転するものがあり、ヤーンガイドが、タイミングベルトとタイミングプーリ等の運動伝達機構を介して、織機モータによって駆動される織機の主軸と連結されて回転する。緯入れ不良による織機停止が生じた場合、不良緯糸を織前から取り除くため、織機停止後に、所謂、不良緯糸の口出しが行われており、織機モータが逆転され、経糸開口は不良緯糸が緯入れされた経糸開口に戻される。ヤーンガイドが織機モータに同期して回転する前記緯糸測長貯留装置では、織機モータを逆転して不良緯糸の口出しを行うと、ヤーンガイドが逆転するので、貯留ドラムに巻かれた緯糸は弛んでしまう。
また、緯糸測長貯留装置には、緯糸が走行する緯糸経路において、貯留ドラムの上流側、即ち貯留ドラムよりも給糸パッケージ側に、測長装置が設けられ、緯糸測長貯留装置が、上流側の測長装置と下流側の貯留ドラム、即ち貯留装置とから形成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の公報では、前記測長装置は、測長ローラと該測長ローラに当接して従動回転する押圧ローラから形成される。測長ローラは、タイミングベルトとタイミングプーリ等の運動伝達機構を介して、織機の主軸と連結されており、ヤーンガイドと同様に、織機モータに同期して回転する。緯糸は、測長ローラと押圧ローラ間で挟持されて、給糸パッケージから所定の速度で連続して送り出される。緯入れ不良時の織機停止後に織機モータを逆転して不良緯糸の口出しを行うと、ヤーンガイドと測長ローラとが逆転する。そのため、貯留ドラムに巻かれた緯糸は、逆転するヤーンガイドによって解舒されると共に、測長ローラの逆転によって上流に牽引される。そのため、緯糸は、貯留ドラムと測長ローラとの間では弛みを生じないが、測長ローラの上流で弛みを生じる。
特公平8−30298号(第1図、第4図)
上記のように、ヤーンガイドが織機モータに同期して回転する緯糸測長貯留装置では、不良緯糸の口出しのために織機モータを逆転すると、貯留ドラムに巻かれた緯糸は、貯留ドラムの周辺で弛む。また、ヤーンガイドと共に測長ローラが織機モータに同期して回転する緯糸測長貯留装置では、同様に織機モータを逆転すると、貯留ドラムに巻かれた緯糸は、測長ローラの上流で弛みを生じる。そのため緯糸は、貯留ドラムやその周辺の部材に絡まったり、測長ローラの逆転に伴って、測長ローラや押圧ローラに巻き付いて絡まり、いずれも運転再開の支障となる。
以上の従来技術の問題点を鑑み、本発明の目的は、緯糸測長貯留装置のヤーンガイドが織機モータに同期して回転する流体噴射式織機において、織機モータの不良緯糸の口出し逆転の際に、貯留ドラムから解舒された緯糸が、緯糸測長貯留装置やその周辺の部材に絡まるのを抑え、運転再開の妨げとならないようにすることにある。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、貯留ドラムに緯糸を巻き付けるヤーンガイドが織機の運転中及び停止中のいずれにおいても織機モータに同期して回転駆動される緯糸測長貯留装置を備え、緯入れ不良の発生に伴う織機の停止後に、前記織機モータを逆転して不良緯糸の口出しを行う流体噴射式織機を前提とする。
そして、本発明は、前記流体噴射式織機に用いられる緯糸測長貯留装置における貯留ドラムの緯糸解舒装置であって、給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に設けられる流体式牽引装置および緯糸貯留部と、前記流体牽引装置の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記織機モータの逆転時において、不良緯糸の口出し完了前に前記流体式牽引装置を動作させ、前記流体式牽引装置は、その動作により、緯入ノズルに緯糸が通された状態を維持しつつ緯糸測長貯留装置の貯留ドラムに巻き付けられていた緯糸を牽引して前記緯糸貯留部に集めることを特徴とする。
また、前記緯糸測長貯留装置が、前記織機モータに同期して回転する測長ローラとアクチュエータによって前記測長ローラに対して当接および離間可能な押圧ローラとを備えた測長装置を前記貯留ドラムの上流に有するものとし、前記流体式牽引装置が、前記測長装置の上流に配設されると共に前方に前記緯糸貯留部が配設される流体噴射ノズルであって緯糸に対し噴射流体を作用させて緯糸を牽引する流体噴射ノズル、および前記測長装置の上流の緯糸経路の近傍に開口する吸引管を含むエア吸引装置のいずれかを備えるものとしてもよい。
また、本発明において、前記流体式牽引装置の上流にアクチュエータによって駆動される緯糸把持装置が設けられ、該緯糸把持装置が、前記流体式牽引装置の動作時緯糸を把持するものとしてもよい。
更に、前記流体噴射式織機が不良緯糸除去装置を備えるものとし、前記緯糸貯留部に集められた緯糸が、不良緯糸の口出し完了後に、緯入ノズルの下流側で前記不良緯糸除去装置によって緯糸が牽引されることにより、前記緯糸貯留部から除去されるものとしてもよい。
緯入れ不良時の織機停止後に、織機モータを逆転して不良緯糸の口出しが行なわれるが、不良緯糸の口出し完了前に、制御装置は流体式牽引装置、詳細には、流体を緯糸に作用させて緯糸を牽引する流体式牽引装置を動作させて、緯入ノズルに緯糸が通された状態を維持しつつ緯糸測長貯留装置からの緯糸を緯糸貯留部に集めるので、緯糸は、流体との摩擦によって緊張され、弛むことなく緯糸貯留部に達する。従って、緯糸は、弛んで緯糸測長貯留装置やその周辺の部材に絡まることなく、緯糸貯留部に集められる。また、緯糸は、緯入ノズルに通された状態に維持されているので、次に、緯入ノズルに通された状態を維持したまま緯糸貯留部から除去されることが可能となり、運転再開にあたって、緯入ノズルに緯糸を挿通する必要がない。
貯留ドラムの上流に測長装置を有し、該測長装置は、織機モータに同期して回転する測長ローラと、アクチュエータによって測長ローラに対して当接および離間可能な押圧ローラとを備える緯糸測長貯留装置では、不良緯糸の口出し逆転によって測長ローラも逆転し、緯糸は測長装置の上流で弛む。これに対し、流体式牽引装置を、測長装置の上流に配設される流体噴射ノズル、または測長装置の上流の緯糸経路の近傍に開口する吸引管を含むエア吸引装置を備えるものとし、不良緯糸の口出し逆転中に、その流体式牽引装置を動作させることにより、緯糸は、流体との摩擦によって緊張状態を維持されながら牽引され、弛むことなく緯糸貯留部に達し、測長ローラや押圧ローラ、およびそれらの周辺の部材に絡まることがない。
また、緯糸測長貯留装置が上記測長装置を有すると共に、流体式牽引装置が測長装置の上流に設けられる流体噴射ノズルまたはエア吸引装置を備えるものにおいて、流体式牽引装置の上流側にアクチュエータによって駆動される緯糸把持装置が設け、その緯糸把持装置が、流体式牽引装置の動作時に緯糸を把持することにより、緯糸が給糸パッケージから引き出されるのを避けることができると共に、測長ローラからの緯糸は、流体によって効率よく確実に牽引され緯糸貯留部に集められる。
更に、流体噴射式織機が不良緯糸除去装置を備え、緯糸貯留部に集められた緯糸が不良緯糸の口出し完了後に不良緯糸除去装置によって緯糸貯留部から除去されるようにすれば、同時に、不良緯糸を経糸開口から除去することができ、不良緯糸除去装置が効率良く動作する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1、図2は流体噴射式織機および本発明の第1の実施例の緯糸解舒装置60の動作を示す模式図であり、織機主軸4の主軸回転角毎に示される。図3は、流体噴射式織機および緯糸解舒装置60の制御を示すブロック線図である。
本実施例の流体噴射式織機は水噴射式織機であり、織機モータ3によって駆動される織機主軸4によって、緯入れポンプ7のプランジャーがシリンダを摺動する。プランジャーの摺動によって、水が、図示しない給水槽から図示しない逆止弁を経て緯入れポンプ7のシリンダに吸引された後、シリンダから押し出され、逆止弁8を経て緯入ノズル9から経糸開口22に向かって噴射され、緯糸19が緯入れされる。
緯糸測長貯留装置40が、給糸パッケージ25と緯入ノズル9との間に設けられており、上流側に位置する、詳細には緯糸経路における上流側である給糸パッケージ25側に配設される測長装置41と、下流側に位置する、詳細には緯糸経路における下流側である経糸21側に配設される貯留装置42とから形成されている。
測長装置41は、図示しないタイミングベルト、およびタイミングプーリを備える運動伝達機構を介して織機主軸4によって駆動され、織機モータ3に同期して回転する測長ローラ43と、緯糸経路を挟んで該測長ローラ43と対向する押圧ローラ44と、第2ソレノイド45とを備える。第2ソレノイド45は、押圧ローラ44を駆動するアクチュエータとして作用し、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して当接および離間させる。押圧ローラ44は、外周がゴム等の高摩擦弾性部材で形成され、測長ローラ43に当接することにより、従動回転し、測長ローラ43とで挟持している緯糸19を送り出す。
貯留装置42は、緯糸19が巻き付けられる貯留ドラム46と、パイプ状に形成されて緯糸19の挿通孔を有し、下流側端部が貯留ドラム46の外周を回転可能なヤーンガイド47と、貯留ドラム46の下流端部に配設される係止ピン48と、ケース体50に支持され係止ピン48を貯留ドラム46に対して進退させる第1ソレノイド49と備える。貯留ドラム46は、緯糸巻付径が調整可能なように4つに分割されており、図示しない本体にボルトを介してそれぞれ固定されている。ヤーンガイド47は、図示しないタイミングベルト、およびタイミングプーリを備える運動伝達機構を介して織機主軸4によって駆動され、織機モータ3に同期して回転する。
緯糸解舒装置60は、給糸パッケージ25の給糸ガイド26と測長装置41との間に配設され緯糸の挿通孔を有するエアノズル64と、圧力空気源65と、圧力空気源65をエアノズル64に連通させる電磁開閉弁63と、エアノズル64の噴射口の前方に配設される緯糸貯留ケース66と、給糸ガイド26とエアノズル64との間、本実施例では、給糸ガイド26の下流に配設されるテンサー20とエアノズル64との間に配設される給糸クランパ62とを備え、更に、主制御装置1の内部に解舒制御装置1aを有する。給糸クランパ62は、固定プレートと、可動プレートと、アクチュエータとして作用し可動プレートを駆動して固定プレートに対し当接および離間させる第4ソレノイド61とを有する。
織機の運転中において、測長装置41の測長ローラ43は、押圧ローラ44が当接した状態で、織機モータ3によって一方向に連続回転しており、緯糸19は、給糸パッケージ25、ガイド26、テンサー20、エアノズル64および測長装置41を経て、所定の緯糸送出速度で、ヤーンガイド47に送り出される。ヤーンガイド47も、測長ローラ43と同様、織機モータ3によって一方向に連続回転している。非緯入れ時には、係止ピン48は、貯留ドラム46に進出しており、貯留ドラム46から緯糸19が解舒されるのを妨げるので、緯糸19は貯留ドラム46に巻き付けられる。緯入れ時には、係止ピン48は、貯留ドラム46から後退しており、緯糸19が貯留ドラム46から解舒されるのを妨げない。緯入れ時、緯糸19は、緯入れノズル9による経糸開口22への水噴射によって牽引され、緯糸飛走速度で貯留ドラム46から解舒される。なお、ヤーンガイド47の貯留ドラム46への巻付速度、即ち測長装置41からの緯糸送出速度は、噴射水速度よりも遅く、緯入れ時、貯留ドラム46の緯糸巻付は、次第に減少して、緯入れ終了前に0となり、緯糸飛走速度は、噴射水速度から緯糸送出速度に低下する。
織機主軸回転角は、織機モータ3に取り付けられたエンコーダENによって検出され、主制御装置1に出力されている。水噴射式織機は、例えば、織機主軸回転角0°で筬打ちが行われた後、織機主軸回転角15°で、電動給糸カッター10が動作して前回の織成サイクルで緯入れされた緯糸19を切断する。織機主軸回転角90°で、緯入れノズル9からの噴射水の噴射が開始されると共に、係止ピン48が貯留ドラム46から後退し、更に緯入れクランパ18において、第3ソレノイド14が動作して、可動プレートを固定プレートから離間させる。これらの動作により、緯糸19は緯入れノズル9から経糸開口22に進出して飛走し、前述のように、緯入れ終了前に、緯糸19の貯留ドラム46への巻付はなくなって、緯糸飛走速度は、緯糸送出速度に低下して、反給糸側織布端に達する。
本実施例では、係止ピン48の近傍に設けられた図示しないセンサーによって、緯糸19の貯留ドラム46からの解舒数が計測され、解舒数が所定数に達して緯糸19の貯留ドラム46への巻付がなくなると同時に、正確には、最終巻付緯糸19が係止ピン48を通過すると同時に、係止ピン48が貯留ドラム46に進出する。これにより、ほぼ織機主軸回転角270°で、緯糸19が進出した係止ピンによって係止されて緯入れが終了する。同時に、緯糸19の貯留ドラム46への巻付が開始される。織機主軸回転角340°で、緯入れクランパ18の第3ソレノイド14が動作して、可動プレートが固定プレートに当接される。同時に、係止ピン48は貯留ドラム46に進出し、緯糸19の貯留ドラム46への巻付が開始される。織機主軸回転角350°で、経糸開口22は閉口されて逆開口に移行し新たな経糸開口22の形成に移行する。織機主軸回転角0°で筬打ちが行われ、筬打ちから筬打ちまでの織成サイクルが形成される。
次に、緯糸解舒装置60の動作を説明する。光電式の緯糸センサー11が反給糸側織布端に設けられており、緯入れ不良が発生した場合、緯糸19は所定の時期に緯糸センサー11の緯糸経路上の検出域に到達せず、緯糸センサー11は緯糸19を所定の時期、例えば織機主軸回転角320°から350°までの期間に認識しない。緯糸センサー11は、緯糸19を認識しなかった場合、所定の時期、例えば織機主軸回転角350°のときに、緯入れ不良検出信号S1を主制御装置1に出力する。
図1の(A)に示すように、主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、織機モータ3をブレーキ力で制動して停止させる。織機主軸回転角350°で制動が開始された織機モータ3は、慣性で回転し、次の織成サイクルの織機主軸回転角150°の近傍で停止する。主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、同時に、電動給糸カッター10に、緯入れノズル9と経糸19の間での緯糸19の切断動作を実行させず、経糸開口22の不良緯糸19aと給糸パッケージ25に繋がる緯糸19との繋がった状態を維持させる。主制御装置1は、同時に、緯入れクランパ18を作動状態に維持する、即ち第3ソレノイド14を動作させて、可動プレートを固定片プレートに当接させて維持し、プレート間で挟持して緯糸19の把持状態を維持する共に、係止ピン48を作動状態に維持する、即ち第1ソレノイド49を動作させて、係止ピン48を貯留ドラム46に進出させて維持する。緯入れクランパ18および係止ピン48の作動状態維持により、緯入ノズル9の水噴射による緯入れが回避される。
織機モータ3が次の織成サイクルの織機主軸回転角150°で停止し、同時にヤーンガイド47と測長ローラ43も停止するが、押圧ローラ44は慣性で回転する。そのため、緯糸19は、ヤーンガイド47の停止後も押圧ローラ44によって送られ、図1の(B)に示すように、ヤーンガイド47の上流端で弛む。この緯糸19が弛んだ状態のまま、織機モータ3を逆転させると、緯糸19が測長ローラ43や押圧ローラ44に絡まる恐れがある。
そのため、次の図1の(C)に示すように、主制御装置1の内部に設けられている解舒制御装置1aは、給糸クランパ62の第4ソレノイド61を動作させて可動プレートを固定プレートに当接させ、緯糸19を両プレートによって挟持させ、給糸クランパ62を作動状態にし、更に、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して離間させ、ローラ63、64による緯糸19の挟持を解消させる。また、解舒制御装置1aは、電磁開閉弁63を動作させて圧力空気源65をエアノズル64に連通させ、エアノズル64からエアーを噴射させる。緯糸19は、エアノズル64からのエアー噴射によって、エアノズル64に挿通されている部分が特に強く牽引され、ローラ63、64の近傍の弛みが解消される。なお、押圧ローラ44が停止時、慣性回転することによる緯糸19の弛みは、僅かなので、図1の(C)における緯糸19の弛み取りは、必ずしも必要でなく、省略してもよい。
次に図1の(D)に示すように、解舒制御装置1aは、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に当接させ、その後、主制御装置1は、不良緯糸19aの口出しのため、織機モータ3を逆転させ、不良緯糸19aが緯入れされた織成サイクルの織機主軸回転角180°で停止させる。織機モータ3の逆転の際に、解舒制御装置1aは、本実施例では、図1の(C)でのエアー噴射を中断することなく継続させることにより織機モータ3の逆転開始の前から、又は一旦中断した後、織機モータ3の逆転開始と同時に、エアノズル64からエアーを噴射させる。緯糸貯留ケース66は、複数のエア排出孔を備える緯糸貯留壁が設けられており、本実施例では、エアノズル64の噴射口の対向面が、金網状となって緯糸貯留壁を形成している。
織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転によって、測長ローラ43とヤーンガイド47は共に逆転し、緯糸19は、ヤーンガイド47の逆転によって、貯留ドラム46から解舒されると共に、測長ローラ43の逆転によって、測長ローラ43の上流に送り出される。測長ローラ43の上流に送り出された緯糸19は、エアノズル64からのエアー噴射によって牽引され、緊張状態を維持したまま、緯糸貯留ケース66の緯糸貯留壁に達して集められる。本実施例では、ガイド26とエアノズル64との間に配設されている給糸クランパ62によって、緯糸19の上流端が確実に把持されるので、エアノズル64からのエアー噴射は、測長ローラ43から送り出される緯糸19を効率よく牽引すると共に、給糸パッケージ25から緯糸19が解舒され、そのため緯糸貯留ケース66に集められる緯糸19の量が大きくなるのを、回避できる。
織機モータ3は、不良緯糸19aの口出し逆転によって、不良緯糸19aの織成サイクルの織機主軸回転角180°で停止し、不良緯糸19aは、経糸開口22に露呈状態、即ち経糸21によって把持されない状態となる。図2の(E)に示すように、主制御装置1は、不良緯糸除去装置30を待機位置から緯糸係合位置に下降させ、該緯糸係合位置で、不良緯糸除去装置30の巻取ピン31を、緯入ノズル3と経糸21との間の緯糸19に引っ掛けて係合させる。解舒制御装置1aは、第1ソレノイド49を動作させて係止ピン48を貯留ドラム46から後退させ、係止ピン48を不作動状態に維持する。更に、解舒制御装置1aは、第3ソレノイド14を動作させて、緯入れクランパ18を不作動状態に維持し、第4ソレノイド61を動作させて、給糸クランパ62を不作動状態に維持し、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して離間させ、ローラ63、64による緯糸19の挟持を解消させる。主制御装置1は、巻取ピン31を、緯入ノズル3と経糸21との間の緯糸19に係合させた状態で、不良緯糸除去装置30の図示しない巻取モータを回転させる。これにより、緯糸貯留ケース66の緯糸19は、経糸開口22の不良緯糸19aと共に、不良緯糸除去装置30のスピンドル32に巻き取られ、緯糸貯留ケース66から除去される。
運転は、不良緯糸19aの前の織成サイクルにおいて再開される。そのため、図2の(F)に示すように、主制御装置1は、第3ソレノイド14を動作させて、緯入れクランパ18を作動状態に維持しながら、織機モータ3を逆転させ、不良緯糸19aの前の織成サイクルの所定の織機主軸回転角(実施例では、250°)で、停止させる。織機モータ3の逆転に伴って、ヤーンガイド47は逆転するが、係止ピン48は、貯留ドラム46から後退して不作動状態に維持されているため、緯糸19は貯留ドラム46に巻き付けられない。
図2の(G)に示すように、織機モータ3の停止後、主制御装置1は、不良緯糸除去装置30の図示しないカッターを作動させて、緯入ノズル3とスピンドル32との間で、緯糸19を切断する。その後、主制御装置1は、不良緯糸除去装置30を上昇させ、待機位置で不良緯糸除去装置30の図示しないエア吸引装置を作動させて、スピンドル32に巻き取られた緯糸19を、図示しない収容ケースに排出する。主制御装置1は、第1ソレノイド49を動作させて、係止ピン48を貯留ドラム46に進出させ、係止ピン48を作動状態にし、更に、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して当接させ、緯糸測長貯留装置40を運転再開が可能な状態にする。
図2の(H)に示すように、主制御装置1は、織機モータ3を駆動して運転が再開され、所定の織機主軸回転角で、第1ソレノイド49および第3ソレノイド14を動作させ、係止ピン48および緯入れクランパ18の作動・不作動状態を切り替える。
本実施例では、緯糸貯留ケース66は、エアノズル64の上流側、即ちエアノズル64よりも給糸クランパ62側に配設されているが、エアノズル64の下流側、即ちエアノズル64よりも測長装置41側に配設されてもよく、エアノズル64から下流に向かってエアが噴射される。
また、本実施例では、エアノズル64に緯糸19が挿通され、エアノズル64は緯糸経路上に設けられているが、エアノズル64は、緯糸経路を挟んで緯糸貯留ケース66と対向するように配設されてもよい。
更に、本実施例では、緯糸貯留ケース66は、筒体で形成され、複数のエア排出孔を備える緯糸貯留壁を有しているが、緯糸貯留壁のみから形成されてもよい。例えば、緯糸貯留壁を垂直に対して傾斜させたり、曲面で形成することにより、集められた緯糸19が、垂れ下がって絡み、引き出し不能となるのを回避できる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本発明の第2の実施例としての緯糸解舒装置70は、第1の実施例と同様、流体噴射式織機として水噴射式織機に適用されている。図4、図5は水噴射式織機および緯糸解舒装置70の動作を示す模式図であり、織機主軸4の主軸回転角毎に示される。図6は、水噴射式織機および緯糸解舒装置70の制御を示すブロック線図である。
第1の実施例の緯糸解舒装置60の流体式牽引装置が、流体噴射ノズル即ちエアノズル64を備えているのに対し、本実施例の緯糸解舒装置70の流体式牽引装置は、エア吸引装置を有する。
緯糸解舒装置70は、給糸ガイド26と測長装置41との間の緯糸経路の近傍に吸引口を有するエア吸引管72と、該にエア吸引管72に連通されるエアポンプ71とを備え、更に、主制御装置1の内部に解舒制御装置1aを有する。また、第1の実施例の緯糸解舒装置60は給糸クランパ62を有していたが、本実施例では、テンサー20の付与張力を大きく設定することにより、緯糸解舒装置70は、給糸クランパ62が必要なくなって省略されている。
図4、図5に示すように、主制御装置1および解舒制御装置1aは、緯糸センサー11による緯入れ不良検出時、第1の実施例と全く同様の織機主軸回転角のタイミングで、緯糸測長貯留装置40、緯糸解舒装置70および不良緯糸除去装置30を動作させている。即ち、織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転によって測長装置41の上流に送られた貯留ドラム46からの解舒緯糸19を、エア吸引管72の内部に形成される緯糸貯留部に集める。その後、緯糸貯留部の緯糸19を経糸開口22の不良緯糸19と共に除去してから、織機の運転を再開する。
詳細には、織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転時、解舒制御装置1aは、図4の(C)で行ったエアポンプ71の駆動を、図4の(D)に示すように再開させる。織機モータ3の口出し逆転によって、貯留ドラム46から解舒されて測長装置41の上流に送られた緯糸19は、弛むことなくエア吸引管72の吸引口から吸引され、エア吸引管72の内部に集められる。即ち、エア吸引管72の内部にエアの排出を許す緯糸貯留部が形成されて、貯留ドラム46から解舒された緯糸19は、緯糸貯留部に集められる。
以上が本発明による緯糸解舒装置の実施例であるが、緯糸測長貯留装置40は、前記の第1、第2の実施例における上流側の測長装置41と下流側の貯留装置42とから形成されたものに限らず、測長装置41と貯留装置42とが分離されていない装置、即ち、貯留ドラム46に複数ピック分の緯糸19が巻き付けられ、係止ピン48の進退動作によって、1ピック分の緯糸19が解舒される緯糸測長貯留装置であってもよい。
また、前記実施例では、いずれも水噴射式織機に適用される例について説明しているが、本発明の緯糸解舒装置が適用される流体噴射式織機はこれに限らず、空気噴射式織機であってもよい。
さらに、本発明は、前記第1、第2の実施例のいずれにも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
なお、以上において本発明による緯糸解舒装置の実施例を説明したが、貯留ドラムからの緯糸解舒装置としては、本発明とは別に、例えば、図7〜14に示された3つの他の実施形態も考えられる。以下では、その3つの他の実施形態のそれぞれについて説明する。
先ず、図7、8に示された他の実施形態について、この実施形態における緯糸解舒装置80は、本発明における第1および第2の実施例と同様、流体噴射式織機として水噴射式織機に適用されている。なお、図7、図8は、水噴射式織機および緯糸解舒装置80の動作を示す模式図であり、織機主軸4の主軸回転角毎に示される。
緯糸解舒装置80は、緯入れノズル9と経糸21との間の緯糸経路の近傍に吸引口を有するエア吸引管82と、該にエア吸引管82に連通されるエアポンプ81とを備え、更に、主制御装置1の内部に解舒制御装置1aを有する。
図7の(A)に示すように、主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、織機モータ3をブレーキ力で制動して停止させる。織機主軸回転角350°で制動が開始された織機モータ3は、次の織成サイクルの織機主軸回転角150°で停止する。主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、同時に、電動給糸カッター10を作動させず、不良緯糸19aと給糸パッケージ25に繋がる緯糸19との繋がった状態を維持する。主制御装置1は、同時に、緯入れクランパ18と係止ピン48とを作動状態に維持し、新たな緯入れを回避する。
図7の(B)に示すように、織機モータ3が次の織成サイクルの織機主軸回転角150°で停止した後、本実施例では、織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転の前に、貯留ドラム46から巻付緯糸19は全て解舒される。即ち、図7の(C)に示すように、解舒制御装置1aは、エアポンプ71を駆動させる。同時に、第1ソレノイド61を動作させて、係止ピン48を貯留ドラム46から後退させ、係止ピン48を不作動状態に維持する共に、第3ソレノイド14を動作させて、可動プレートを固定プレートから離間させ、緯入れクランパ18を不作動状態に維持する。これらにより、緯糸19は、緯入れノズル9と経糸21との間で、吸引口からエア吸引管82の内部に吸引される。緯糸19は、貯留ドラム46から巻付緯糸19は全て解舒され、第2の実施例と同様に、エア吸引管82の内部に形成される緯糸貯留部に集められる。
次に、図7の(D)に示すように、主制御装置1は、不良緯糸19aの口出しのため、織機モータ3を逆転させ、不良緯糸19aの織成サイクルの織機主軸回転角180°で停止させる。織機モータ3の逆転の際に、解舒制御装置1aは、緯入れクランパ18の第3ソレノイド14を動作させて可動プレートを固定プレートに当接させ、織機モータ3が停止されるまで、緯糸19を両プレートによって挟持させ、緯入れクランパ18を作動状態に維持する。また同時に、解舒制御装置1aは、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して離間させ、ローラ63、64による緯糸19の挟持を解消させる。係止ピン48は不作動状態に維持されたままなので、織機モータ3の逆転に伴って、測長ローラ43およびヤーンガイド47が逆転しても、緯糸19は、貯留ドラム46に再び巻かれたり、測長装置41の上流側に送られて弛むことが避けられ、貯留ドラム46、測長ローラ43、押圧ローラ44およびそれらの周辺の部材に絡まることが、回避される。
なお、不良緯糸除去装置30によるエア吸引管82の緯糸貯留部からの緯糸19の除去以降の動作は、即ち図7の(E)以降の動作は、本発明の第1の実施例における図2の(E)以降と同一なので、説明を省略する。
この実施形態では、流体式牽引装置としてエア吸引装置が用いられているが、流体噴射ノズル、圧力空気源および電磁開閉弁によって、流体式牽引装置を形成し、流体噴射ノズルと緯糸貯留部とを、緯糸経路を挟んで対向させてもよい。例えば、給糸カッターとして、織機主軸4によって駆動される機械式給糸カッターが用いられる場合、緯入れ不良検出時に、切断域から緯糸19を吹き出す、所謂、吹き上げノズルを流体噴射ノズルとして利用し、緯糸19を、吹き上げノズルからのエア噴射によって牽引して貯留ドラム46から解舒し、吹き上げノズルと緯糸経路を挟んで対向する緯糸貯留部に集める。
次に、図9〜図11に示された他の実施形態について、この実施形態による緯糸解舒装置90も、前記実施形態と同様、流体噴射式織機として水噴射式織機に適用されている。なお、図9、図10は、水噴射式織機および緯糸解舒装置90の動作を示す模式図であり、織機主軸4の主軸回転角毎に示される。図11は、水噴射式織機および緯糸解舒装置90の制御を示すブロック線図である。
緯糸解舒装置90は、緯入れノズル9と経糸21との間の緯糸経路に進退可能に設けられている緯糸貯留ケース92と、緯糸貯留ケース92を駆動するアクチュエータとしてケース用ソレノイドと、圧力水源94と、緯糸19の牽引時に圧力水源94を緯入れノズル9に連通させる電磁開閉弁93とを備え、主制御装置1の内部に解舒制御装置1aを有する。更に、緯入れノズル9が、緯糸解舒装置90の流体噴射ノズルとして利用される。
図9の(A)、(B)に示すように、主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、織機モータ3を、ブレーキ力で制動して停止させ、次の織成サイクルの織機主軸回転角150°で停止させる。
織機モータ3の停止後、第3の実施例と同様、織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転の前に、貯留ドラム46から巻付緯糸19は全て解舒される。図9の(C)に示すように、解舒制御装置1aは、ケース用ソレノイド91を動作させて緯糸貯留ケース92を、緯入れノズル9と経糸21との間の緯糸経路に進出させる。同時に、解舒制御装置1aは、第1ソレノイド61を動作させて、係止ピン48を貯留ドラム46から後退させ、係止ピン48を不作動状態に維持する共に、第3ソレノイド14を動作させて、可動プレートを固定プレートから離間させ、緯入れクランパ18を不作動状態に維持する。
次に、図9の(D)に示すように、解舒制御装置1aは、電磁開閉弁93を動作させ、圧力水源94を緯入れノズル9に連通させる。圧力水源94からの圧力水は、緯入れノズル9から緯糸貯留ケース92に向かって噴射され、緯入れノズル9に挿通されている緯糸19を牽引する。これにより、緯糸19は、貯留ドラム46の巻付が全て解舒されると共に、緯糸貯留ケース92に集められる。
次に、図9の(E)に示すように、図7、8に示す実施形態と同様、主制御装置1は、不良緯糸19aの口出しのため、織機モータ3を逆転させ、不良緯糸19aの織成サイクルの織機主軸回転角180°で停止させる。織機モータ3の逆転の際に、解舒制御装置1aは、緯入れクランパ18の第3ソレノイド14を動作させて可動プレートを固定プレートに当接させ、織機モータ3が停止されるまで、緯糸19を両プレートによって挟持させ、緯入れクランパ18を作動状態に維持する。また同時に、解舒制御装置1aは、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して離間させ、ローラ63、64による緯糸19の挟持を解消させる。
不良緯糸除去装置30による緯糸貯留ケース92からの緯糸19の除去以降の動作は、即ち図10の(F)以降の動作は、図2の(E)以降と同一なので、説明を省略する。なお、図10の(H)に示すように、運転を再開する前に、解舒制御装置1aは、ケース用ソレノイド91を動作させて緯糸貯留ケース92を、緯糸経路から後退させる。
次に、図12〜図14に示された他の実施形態について、この実施形態における緯糸解舒装置100も、前記の実施形態と同様、流体噴射式織機として水噴射式織機に適用されている。図12、図13は、水噴射式織機および緯糸解舒装置100の動作を示す模式図であり、織機主軸4の主軸回転角毎に示される。図14は、水噴射式織機および緯糸解舒装置100の制御を示すブロック線図である。
緯糸解舒装置100は、圧力水源94と、緯糸19の牽引時に圧力水源94を緯入れノズル9に連通させる電磁開閉弁93とを備え、主制御装置1の内部に解舒制御装置1aを有する。更に、緯入れノズル9が、緯糸解舒装置100の流体噴射ノズルとして利用され、また、所定の範囲の織機主軸回転角に維持されている経糸開口22に、緯糸貯留部22aが形成される。
図12の(A)、(B)に示すように、主制御装置1は、緯入れ不良検出信号S1に基づき、織機モータ3を、ブレーキ力で制動して停止させ、次の織成サイクルの織機主軸回転角150°で停止させる。これにより、織機主軸回転角は、所定の範囲の織機主軸回転角、即ち90°〜250°の範囲に維持されているので、経糸開口22は、運転時の緯入ノズル9からの噴射開始時における開口量以上に、十分な開口状態に維持されている。
織機モータ3の停止後、第3および第4の実施例と同様、織機モータ3の不良緯糸19aの口出し逆転の前に、貯留ドラム46から巻付緯糸19は全て解舒される。即ち、図12の(C)に示すように、解舒制御装置1aは、第1ソレノイド61を動作させて、係止ピン48を貯留ドラム46から後退させ、係止ピン48を不作動状態に維持する共に、第3ソレノイド14を動作させて、可動プレートを固定プレートから離間させ、緯入れクランパ18を不作動状態に維持する。更に、解舒制御装置1aは、電磁開閉弁93を動作させ、圧力水源94を緯入れノズル9に連通させる。圧力水源94からの圧力水は、緯入れノズル9から十分な開口状態の経糸開口22に向かって噴射され、緯入れノズル9に挿通されている緯糸19を牽引する。これにより、緯糸19は、貯留ドラム46の巻付が全て解舒されると共に、経糸開口22に形成される緯糸貯留部22aに集められる。
次に、図12の(D)に示すように、主制御装置1は、不良緯糸除去装置30を待機位置から緯糸係合位置に下降させ、該緯糸係合位置で、不良緯糸除去装置30の巻取ピン31を、緯入ノズル3と経糸21との間の緯糸19に引っ掛けて係合させる。解舒制御装置1aは、第1ソレノイド49を動作させて係止ピン48を貯留ドラム46から後退させ、係止ピン48を不作動状態に維持する。更に、解舒制御装置1aは、第3ソレノイド14を動作させて、緯入れクランパ18を不作動状態に維持し、第4ソレノイド61を動作させて、給糸クランパ62を不作動状態に維持し、第2ソレノイドを動作させて、押圧ローラ44を測長ローラ43に対して離間させ、ローラ63、64による緯糸19の挟持を解消させる。主制御装置1は、巻取ピン31を、緯入ノズル3と経糸21との間の緯糸19に係合させた状態で、不良緯糸除去装置30の図示しない巻取モータを回転させる。これにより、緯糸貯留部22aの緯糸19は、緯入れノズル9よりも上流の緯糸19と共に、不良緯糸除去装置30のスピンドル32に巻き取られ、経糸開口22から除去される。なお、不良緯糸除去装置30の巻取モータの回転は、貯留ドラム46からの解舒される緯糸19の長さに見合った所定数に設定されており、緯糸19は、スピンドル32と経糸21との間で過張力が生じて切断されることが避けられる。
次に、図12の(E)に示すように、主制御装置1は、不良緯糸19aの口出しのため、織機モータ3を逆転させ、不良緯糸19aの織成サイクルの織機主軸回転角180°で停止させる。織機モータ3の逆転の際に、解舒制御装置1aは、緯入れクランパ18の第3ソレノイド14を動作させて可動プレートを固定プレートに当接させ、織機モータ3が停止されるまで、緯糸19を両プレートによって挟持させ、緯入れクランパ18を作動状態に維持する。
なお、不良緯糸除去装置30による経糸開口22からの不良緯糸19aの除去以降の動作は、即ち図12の(F)以降の動作は、本発明における第1の実施例の図2の(E)以降と同一なので、説明を省略する。
流体噴射式織機および本発明の第1の実施例の緯糸解舒装置60の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第1の実施例の緯糸解舒装置60の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および緯糸解舒装置60の制御を示すブロック線図である。 流体噴射式織機および本発明の第2の実施例の緯糸解舒装置70の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第2の実施例の緯糸解舒装置70の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および緯糸解舒装置70、流体噴射式織機および第3の実施例の緯糸解舒装置80の制御を示すブロック線図である。 流体噴射式織機および本発明の第3の実施例の緯糸解舒装置80の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第3の実施例の緯糸解舒装置80の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第4の実施例の緯糸解舒装置90の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第4の実施例の緯糸解舒装置90の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および緯糸解舒装置90の制御を示すブロック線図である。 流体噴射式織機および本発明の第5の実施例の緯糸解舒装置100の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および本発明の第5の実施例の緯糸解舒装置100の動作を示す模式図である。 流体噴射式織機および緯糸解舒装置100の制御を示すブロック線図である。
1 主制御装置
1a 解舒制御装置
3 織機モータ
4 織機主軸
7 緯入れポンプ
8 逆止弁
9 緯入れノズル
10 電動給糸カッター
11 緯糸センサー
14 第3ソレノイド
18 緯入れクランパ
19 緯糸
19a 不良緯糸
20 テンサー
21 経糸
22 経糸開口
22a 緯糸貯留部
25 給糸パッケージ
26 給糸ガイド
30 不良緯糸除去装置
31 巻取ピン
32 スピンドル
40 緯糸測長貯留装置
41 測長装置
42 貯留装置
43 測長ローラ
44 押圧ローラ
45 第2ソレノイド
46 貯留ドラム
47 ヤーンガイド
48 係止ピン
49 第1ソレノイド
50 ケース体
60 緯糸解舒装置
61 第4ソレノイド
62 給糸クランパ
63 電磁開閉弁
64 エアノズル
65 圧力空気源
66 緯糸貯留ケース
70 緯糸解舒装置
71 エアポンプ
72 エア吸引管
80 緯糸解舒装置
81 エアポンプ
82 エア吸引管
90 緯糸解舒装置
91 ケース用ソレノイド
92 緯糸貯留ケース
93 電磁開閉弁
94 圧力水源
100 緯糸解舒装置
EN エンコーダ
S1 緯入れ不良検出信号

Claims (4)

  1. 留ドラムに緯糸を巻き付けるヤーンガイドが織機の運転中及び停止中のいずれにおいても織機モータに同期して回転駆動される緯糸測長貯留装置を備え、緯入れ不良の発生に伴う織機停止後に、前記織機モータを逆転して不良緯糸の口出しを行う流体噴射式織機において、
    給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に設けられる流体式牽引装置および緯糸貯留部と、前記流体牽引装置の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記織機モータの逆転時において、不良緯糸の口出し完了前に前記流体式牽引装置を動作させ、
    前記流体式牽引装置は、その動作により、緯入ノズルに緯糸が通された状態を維持しつつ緯糸測長貯留装置の貯留ドラムに巻き付けられていた緯糸を牽引して前記緯糸貯留部に集める
    ことを特徴とする貯留ドラムの緯糸解舒装置。
  2. 前記緯糸測長貯留装置は、前記貯留ドラムの上流に、前記織機モータに同期して回転する測長ローラとアクチュエータによって前記測長ローラに対して当接および離間可能な押圧ローラとを備えた測長装置を有し、
    前記流体式牽引装置は、前記測長装置の上流に配設されると共に前方に前記緯糸貯留部が配設される流体噴射ノズルであって緯糸に対し噴射流体を作用させて緯糸を牽引する流体噴射ノズル、および前記測長装置の上流の緯糸経路の近傍に開口する吸引管を含むエア吸引装置のいずれかを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の貯留ドラムの緯糸解舒装置。
  3. 前記流体式牽引装置の上流にアクチュエータによって駆動される緯糸把持装置が設けられ、
    前記緯糸把持装置は、前記流体式牽引装置の動作時において緯糸を把持する
    ことを特徴とする請求項2記載の貯留ドラムの緯糸解舒装置。
  4. 前記流体噴射式織機は不良緯糸除去装置を備え、
    前記緯糸貯留部に集められた緯糸は、不良緯糸の口出し完了後に、前記不良緯糸除去装置が緯入ノズルの下流側で緯糸を牽引することにより緯糸貯留部から除去される
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項記載の貯留ドラムの緯糸解舒装置。
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