JP2002317352A - 流体噴射式織機の緯糸測長貯留方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯留緯糸をこれが重なることなく貯留体
に巻き付け、解舒不良をなくすことにある。 【解決手段】 緯糸測長貯留技術は、緯糸を巻き付けて
貯留する貯留体と、該貯留体に緯糸を案内するヤーンガ
イドとを、該ヤーンガイドによる前記貯留体への緯糸案
内箇所を前記貯留体からの緯糸の引き出し側から反引き
出し側へ変位させるべく、緯糸の貯留動作中に相対的に
移動させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、流体噴射式織機に
おいて緯糸を測長して貯留する方法及び装置に関に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】空気や水を緯入れ用流体として用いる流
体噴射式織機の緯糸測長貯留装置の１つとして、測長ド
ラムの糸巻付部に巻き付けられた貯留緯糸を送りドラム
により糸巻付部からの緯糸の引き出し側に順次移動させ
て、貯留緯糸をこれが重なることなく糸巻付部に巻き付
け、それにより緯糸の解舒不良をなくした技術がある
（特開昭５９−１７４５号公報）。

【０００３】この従来技術において、測長ドラムは、回
転軸に組み付けられた測長ドラムホルダに支持されてい
ると共に、回転軸の回転にともなって回転されることに
よりフィードローラから送られる糸巻付部に巻き取るよ
うに構成されており、また送りドラムの糸送り部が半径
方向に進退する複数の溝を糸巻付部にその円周方向に所
定の間隔をおいて有している。

【０００４】送りドラムは、送りドラムホルダに支持さ
れていると共に、測長ドラムに相対的不能に連結されて
おり、また糸送り機構により駆動されて糸巻付部に巻か
れた緯糸を引き出し側に送る緯糸送り運動をする。

【０００５】緯糸送り機構は、外周面が回転軸に対し偏
心及び傾斜する偏心傾斜ブッシュを備えている。偏心傾
斜ブッシュは、回転軸と同軸に織機の機台に変位不能に
組み付けられており、また外周面に嵌合されたベアリン
グを介して送りドラムホルダを支持している。

【０００６】測長ドラムと送りドラムとは、測長ドラム
に備えられた連結孔と、送りドラムに備えられた小径の
連結ピンとが遊びを有する状態に嵌合されていることに
より、相対的回転不能に連結されている。

【０００７】送りドラムホルダは、回転軸の回転にとも
なって偏心傾斜ブッシュに対し回転する。これにより、
糸送り部が測長ドラムの溝を進退して糸巻付部に対し突
出及び後退すると共に揺動して、回転軸線と交差する状
態に糸巻付部に対し傾斜する。その結果、糸巻付部に巻
かれた緯糸は、引き出し側に送られる。

【０００８】

【解決しようとする課題】しかし、上記の従来技術で
は、連結孔と連結ピンとが緯糸送り運動にともなって摩
耗して、連結孔と連結ピンとの間の遊びが次第に大きく
なるから、測長ドラムと送りドラムとの相対的な円周方
向位置が変化して、測長ドラムの溝と送りドラムの糸送
り部とが干渉する。その結果、円滑な緯糸送り運動が妨
げられると共に、測長ドラムと送りドラムとが摩耗又は
破損する。

【０００９】上記の従来技術では、また、緯糸送り運動
の際、糸送り部が糸巻付部に進出したとき、糸巻付部に
巻かれている貯留緯糸を持ち上げるから、その貯留緯糸
は糸送り部の進退により引っ張られる。その結果、伸縮
性のない緯糸の場合、過張力となって物性が変化すると
共に、貯留緯糸が弛みを生じてずれやすくなり、したが
って均一な巻きピッチとならず、解舒不良を生じやす
い。

【００１０】本発明の目的は、貯留緯糸をこれが重なる
ことなく貯留体に巻き付け、解舒不良をなくすことにあ
る。

【００１１】

【解決手段、作用、効果】本発明に係る流体噴射式織機
の緯糸測長貯留方法は、緯糸を巻き付けて貯留する貯留
体と、該貯留体に緯糸を案内するヤーンガイドとを、該
ヤーンガイドによる前記貯留体への緯糸案内箇所を前記
貯留体からの緯糸の引き出し側から反引き出し側へ変位
させるべく、緯糸の貯留動作中に相対的に移動させるこ
とを含む。

【００１２】本発明に係る流体噴射式織機の緯糸測長貯
留装置は、緯糸を巻き付けて貯留する貯留体と、該貯留
体に緯糸を案内するヤーンガイドと、該ヤーンガイドに
よる前記貯留体への緯糸案内箇所を前記貯留体からの緯
糸の引き出し側から反引き出し側へ移動させるべく、緯
糸の貯留動作中に相対的に移動させる駆動手段とを含
む。

【００１３】緯糸は、これが貯留体とヤーンガイドとの
相対的移動により緯糸の引き出し側から反引き出し側に
案内されるから、貯留緯糸同士が重なることなく、引き
出し側の箇所から反引き出し側の箇所に巻き付けられ
る。その結果、各貯留緯糸は、隣接する貯留緯糸の干渉
に起因する解舒不良になることなく、確実に緯入れされ
る。

【００１４】前記貯留体及び前記ヤーンガイドのいずれ
か一方を他方に対して移動させることにより前記緯糸案
内箇所を変位させてもよい。また、前記貯留体及び前記
ヤーンガイドのいずれか一方を、緯糸を前記貯留体に貯
留するために回転させてもよい。

【００１５】前記相対的移動は、反引き出し側までの相
対的移動を終了して直前に貯留した緯糸が解舒されるタ
イミングに応じて引き出し側への相対的移動を開始させ
ると共に、引き出し側まで相対的移動中に緯入れが終了
して貯留が開始されるタイミングに応じて引き出し側へ
の相対的移動を完了するように、前記ヤーンガイドを移
動させることを含むことができる。この場合、前記駆動
手段は、前記ヤーンガイドが、反引き出し側までの相対
的移動を終了して直前に貯留した緯糸が解舒されるタイ
ミングに応じて引き出し側への相対的移動を開始すると
共に、引き出し側まで相対的移動中に緯入れが終了して
貯留が開始されるタイミングに応じて引き出し側への相
対的移動を完了するように、前記ヤーンガイドを移動さ
せる。

【００１６】上記の場合、引き出し側への相対的移動の
開始タイミングは、未解舒の貯留緯糸に巻き付くことが
ないように、直前に貯留した緯糸が緯入れにより解舒さ
れるタイミングを考慮して決められる。また、引き出し
側への相対的移動の完了タイミングは、貯留され始めた
緯糸に巻き付くことがないように、緯入れが終了して貯
留が開始されるタイミングを考慮して決められる。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１を参照するに、緯糸測長貯留
装置１０は、給糸体１２に巻かれている緯糸１４を給糸
ガイド１６により一対のフィードローラ１８に導き、フ
ィードローラ１８により巻き付け用のヤーンガイド２０
を介して測長ドラム２２に供給して測長ドラム２２に巻
き付けている。

【００１８】測長ドラム２２に巻き付けられている貯留
緯糸の先端側は、測長ドラム２２とこれの一部を覆うカ
バー２４との間から、バルーン規制用のヤーンガイド２
６と緯糸把持用のクランパ２８とを経て緯入ノズル３０
に伸びている。貯留緯糸は、緯入れにより解舒されて、
貯留ドラム２２からヤーンガイド２６の側に引き出され
る。

【００１９】一対のうち一方のフィードローラ１８は測
長ドラムの外周面に摩擦接触されて測長ドラム２２の回
転により回転され、他方のフィードローラ１８は駆動側
のフィードローラ１８の外周面に摩擦接触されて駆動側
のフィードローラ１８の回転により回転される。両フィ
ードローラ１８は、緯糸１４を両ローラの間に挟んだ状
態で回転して送り出す。

【００２０】測長ドラム２２は、織機の主軸と同期して
回転される回転軸３２にキー３４により相対的移動不能
に組み付けられたボス部３６と、ボス部３６に続く貯留
ドラム部３８と、ボス部３６の周りを伸びると共に貯留
ドラム部３８から緯糸１４の引き出し側に突出する筒状
部４０と、貯留ドラム部３８に続く駆動ドラム部４２と
を備えている。

【００２１】測長ドラム２２は、回転軸３２により回転
されて、貯留ドラム部３８の外周面４４に緯糸１４を巻
き付けて貯留する。したがって、測長ドラム２２は貯留
体として作用し、貯留ドラム部３８の外周面４４は糸貯
留部すなわち糸巻付部として作用する。

【００２２】カバー２４は、測長ドラム２２の緯糸引き
出し側の部分を覆うように織機の機台に適宜な手段によ
り固定されており、また測長ドラム２２に対し、測長ド
ラム２２から引き出される緯糸が通過可能の間隔をおい
ている。カバー２４は、筒状部４２の周りを伸びる環状
気流通路４６を測長ドラム２２と共同して形成してい
る。

【００２３】図２及び図３に示すように、巻き付け用の
ヤーンガイド２０は、Ｌ字状をしたヤーンガイドレバー
５０の一方のレバー部５２の先端部に備えられており、
またレバー部５２の先端部に形成された円形の貫通穴の
みから形成されていてもよい。

【００２４】ヤーンガイドレバー５０は、織機の機台に
組み付けられたブラケット５４に、ヤーンガイド２０が
フィードローラ１８と測長ドラム２２との間において測
長ドラム２２の回転軸線の方向へ移動するように、揺動
可能に支持されている。

【００２５】ヤーンガイドレバー５０の他方のレバー部
５６は、これの長穴５８を移動可能に貫通する連結ピン
６０によりカムレバー６２に連結されている。カムレバ
ー６２は、織機の主軸に連動して回転される駆動カム
（図示せず）によりカムレバー６２の長手方向に往復移
動される。このため、ヤーンガイド２０は、織機の主軸
の回転に同期してフィードローラ１８と測長ドラム２２
との間で測長ドラム２２の回転軸線の方向へ移動され
る。

【００２６】緯糸測長貯留装置１０において、空気流が
環状気流通路４６に流されており、フードローラ１８か
ら送り出される緯糸は、環状気流通路４６を流れる空気
流により測長ドラム２２への緯糸の巻き付け方向に吹き
流されつつ、図１及び図２にに矢印６４で示す方向への
測長ドラム２２の回転にともなって貯留ドラム部３８の
外周面４４に巻き付けられる。

【００２７】緯糸が貯留ドラム部３８の外周面４４に巻
き付けられるとき、ヤーンガイド２０はヤーンガイドレ
バー５０により引き出し側から反引き出し側に移動され
て、フィードローラ１８を経て給糸体１２に繋がる緯糸
１４を貯留ドラム部３８の外周面４４の引き出し側から
反引き出し側に案内する。

【００２８】それにより、緯糸１４の測長ドラム２２へ
の案内箇所（緯糸案内箇所）が貯留ドラム部３８の外周
面４４において引き出し側から反引き出し側に順次変化
するから、緯糸１４は、測長ドラム２２に巻かれた貯留
緯糸同士が重なることなく、引き出し側の箇所から反引
き出し側の箇所に巻き付けられる。

【００２９】所定長さの緯糸１４の巻き付けが完了する
と、ヤーンガイド２０はヤーンガイドレバー５０により
引き出し側に、巻き付け時よりも短時間で戻される。こ
れにより、緯糸案内箇所は引き出し側に戻される。

【００３０】緯入れ時、貯留ドラム部３８の外周面４４
に巻かれている緯糸は、クランパ２８による把持が解除
され、緯入ノズル３０によりヤーンガイド２６側に引き
出される。この際、貯留緯糸同士が重なっていないし、
貯留緯糸が引き出し側の箇所から反引き出し側の箇所に
巻き付けられているから、各貯留緯糸は、隣接する貯留
緯糸の干渉を受けることに起因する解舒不良になること
なく、確実に緯入れされる。

【００３１】図４は、緯糸貯留量と、緯糸解舒速度と、
ヤーンガイド２０の動作とのタイミングの好ましい一例
を示す。図４において、１Ｔから６Ｔは貯留緯糸（ター
ン）の巻き順番すなわち解舒順番を示す。図４は、測長
ドラム２２の６巻分の緯糸１４が測長される例である。
緯入れ終了と共に測長ドラム２２への緯糸貯留が開始さ
れ、４巻き目の途中で緯糸貯留量がゼロになり、緯糸１
４はいわゆる拘束飛走に移行し、フィードローラ１８か
ら送り出されながら一定速度で飛走する。緯入れ終了
時、緯糸１４は低速の状態でクランパ２８に把持されて
停止するため、緯糸１４には過張力が加わらず、織物品
質が保たれる。

【００３２】図４に示すように、ヤーンガイド２０の引
き出し側への移動開始のタイミングは、新たな１巻き目
の緯糸１Ｔがその直前に貯留した６巻き目の未解舒の緯
糸６Ｔに巻き付くことがないように、緯入れにより解舒
されるタイミングに鑑みて決められる。図４に示す例に
おいては、そのような移動開始タイミングは、最も反引
き出し側に巻き付けられた貯留緯糸６Ｔの解舒を開始し
た後、その解舒が終了する前に開始されている。すなわ
ち、貯留緯糸６Ｔの解舒期間中に設定されている。

【００３３】ヤーンガイド２０の引き出し側への移動完
了のタイミングは、緯糸が次回の緯入れのために貯留し
始められた緯糸（１Ｔ）に巻き付くことがないように、
一回の緯入れが終了した後の次の緯入れ用の最初の貯留
が開始されるタイミングを考慮して決められる。図４に
示す例では、そのような移動完了タイミングは、引き出
し側までの移動中に一回の緯入れが終了した後、次回の
緯入れ用の最初の貯留（１Ｔ）が開始されてその貯留が
終了される前に設定されている。具体的には、ヤーンガ
イド２０は、１巻き目（１Ｔ）の巻き付けが終了する前
に引き出し側への移動を終了しており、また引き出し側
から反引き出し側に移動する貯留動作のための時間より
も短時間で引き出し側に達している。

【００３４】前記した駆動カムは、ヤーンガイド２０を
上記のようなタイミングで移動させるように、設計さ
れ、製造されている。

【００３５】緯糸測長貯留装置１０において、測長ドラ
ム２２に貯留された緯糸は、一回の緯入れ毎に全て解舒
される。このため、緯入れ糸は貯留された緯糸を全て解
舒した非拘束飛走の後、フィードローラ１８から供給さ
れる緯糸１４を牽引して拘束飛走をし、それにより速度
を徐々に落として停止する。このため、急激な停止に起
因する以上張力は緯糸に作用しない。

【００３６】また、織布幅の変更にともなって、測長ド
ラムへの緯糸の巻き付け量が変更され、巻き付けピッチ
が変化する。そのような場合には、ヤーンガイドレバー
５０のレバー部５６の長穴５８に対する連結ピン６０の
位置を変更してレバー部５６の有効レバー長さを変更す
ることにより、レバー比を変更してｂヤーンガイド２０
の移動量を変え、緯糸の性状に適した巻き付けピッチと
することができる。

【００３７】上記の緯糸測長貯留装置１０においては、
ヤーンガイド２０を測長ドラム２２に対して引き出し側
から反引き出し側に及びその逆に移動させているが、測
長ドラム２２をヤーンガイド２０に対して引き出し側か
ら反引き出し側に及びその逆に移動させてもよい。

【００３８】また、ヤーンガイドを、回転電動機、リニ
アモータ、回転駆動式のソレノイド、直線駆動式のソレ
ノイド等のアクチュエータにより引き出し側から反引き
出し側に及びその逆に移動させてもよい。この場合、ア
クチュエータは、ヤーンガイドが図４に示すようなタイ
ミングで移動するように、電気的に駆動される。

【００３９】図５及び図６を参照するに、緯糸測長貯留
装置７０は、巻き付けようのヤーンガイド７２をアクチ
ュエータ７４により測長ドラム２２に対しこれの回転軸
線方向へ移動させる。

【００４０】ヤーンガイド７２は、長尺のヤーンガイド
レバー７６の先端部に備えられており、ヤーンガイドレ
バー７６の先端部に形成された細長い貫通穴すなわちス
ロットにより形成される。ヤーンガイドレバー７６は、
これの基端部において、ヤーンガイド７２がフィードロ
ーラ１８と測長ドラム２２との間において測長ドラム２
２の回転軸線の方向へ移動するように、アクチュエータ
７４の出力軸に結合されている。

【００４１】アクチュエータ７４は、織機の機台に組み
付けられたブラケット７８に支持されている。アクチュ
エータ７４は、サーボモータやステッピングモータ等の
回転電動機、回転式のソレノイド等のアクチュエータで
あり、電気的に位置制御されて、ヤーンガイドが図４に
示すようなタイミングで移動するように、ヤーンガイド
レバー７６を揺動させる。

【００４２】緯糸測長貯留装置７０においても、ヤーン
ガイド７２がアクチュエータ７４により図５に矢印６４
で示すように移動されるから、緯糸測長貯留装置１０と
同様の種々の作用効果を生じる。また、電気的にヤーン
ガイドレバー７６の揺動量を変更することができ、容易
に緯糸の性状に応じた巻き付けピッチとすることができ
る。

【００４３】本発明は、上記実施例に限定されず、その
趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の係る緯糸測長貯留装置の一実施例を示
す図であって測長ドラム及びカバーを断面で示す図であ
る。

【図２】図１における２−２線に沿って見た図である。

【図３】図２に示す緯糸測長貯留装置をそのカバーを除
去した右側面図である。

【図４】緯糸の貯留量、緯糸の解舒量及びヤーンガイド
の動作を織機の主軸の回転角度と共に示すタイムチャー
トである。

【図５】本発明の係る緯糸測長貯留装置の他の実施例を
示す図であって図２と同様の視図である。

【図６】図５に示す緯糸測長貯留装置をそのカバーを除
去した右側面図である。

【符号の説明】

１０，７０ 緯糸測長貯留装置 １２ 給糸体 １４ 緯糸 １８ フィードローラ ２０ 巻き付け用のヤーンガイド ２２ 測長ドラム ２４ カバー ３０ 緯入ノズル ３２ 回転軸 ３６ ボス部 ３８ 貯留ドラム部 ４４ 貯留ドラム部の外周面（糸巻付面） ５０，７６ ヤーンガイドレバー ５２，５６ レバー部 ６０ 連結ピン ６２ カムレバー ７４ アクチュエータ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 緯糸を巻き付けて貯留する貯留体と、該
   貯留体に緯糸を案内するヤーンガイドとを、該ヤーンガ
   イドによる前記貯留体への緯糸案内箇所を前記貯留体か
   らの緯糸の引き出し側から反引き出し側へ変位させるべ
   く、緯糸の貯留動作中に相対的に移動させることを含
   む、流体噴射式織機の緯糸測長貯留方法。
2. 【請求項２】 前記相対的移動は、反引き出し側までの
   相対的移動を終了して直前に貯留した緯糸が解舒される
   タイミングに応じて引き出し側への相対的移動を開始さ
   せると共に、引き出し側まで相対的移動中に緯入れが終
   了して貯留が開始されるタイミングに応じて引き出し側
   への相対的移動を完了するように、前記ヤーンガイドを
   移動させることを含む、請求項１に記載の緯糸測長貯留
   方法。
3. 【請求項３】 緯糸を巻き付けて貯留する貯留体と、該
   貯留体に緯糸を案内するヤーンガイドと、該ヤーンガイ
   ドによる前記貯留体への緯糸案内箇所を前記貯留体から
   の緯糸の引き出し側から反引き出し側へ移動させるべ
   く、緯糸の貯留動作中に相対的に移動させる駆動手段と
   を含む、流体噴射式織機の緯糸測長貯留装置。
4. 【請求項４】 前記駆動手段は、前記貯留体及び前記ヤ
   ーンガイドのいずれか一方を他方に対して移動させるこ
   とにより前記緯糸案内箇所を変位させる、請求項３に記
   載の緯糸測長貯留装置。
5. 【請求項５】 前記貯留体及び前記ヤーンガイドのいず
   れか一方は、緯糸を前記貯留体に貯留すべく回転され
   る、請求項３又は４に記載の緯糸測長貯留装置。
6. 【請求項６】 前記駆動手段は、前記ヤーンガイドが、
   反引き出し側までの相対的移動を終了して直前に貯留し
   た緯糸が解舒されるタイミングに応じて引き出し側への
   相対的移動を開始すると共に、引き出し側まで相対的移
   動中に緯入れが終了して貯留が開始されるタイミングを
   応じて引き出し側への相対的移動を完了するように、前
   記ヤーンガイドを移動させる、請求項３，４又は５に記
   載の緯糸測長貯留装置。