JPH01298250A - 無杼織機における緯糸処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は緯入れミス検知装置の緯入れミス発生検知に伴
い機台が停止された後機台を逆転して緯入れミスされた
不良緯糸を開口装置の口開き状態で経糸開口内から自動
的に除去する不良緯糸除去装置を備えた無杼ｓｉｎにお
ける緯糸処理方法に関するものである。

〔従来の技術］ エアジェツトルーム、ウォータージェットルーム等の無
杼織機は有杼織機に比べてはるかに高い生産性を上げる
ことができ、緯入れミスの発生割合が有杼織機に比べて
単位生産当たりでは少ないが、ＩＰ位時間当たりで比較
するとやや多くなる。

緯入れミス発生の場合緯入れミス検知装置からの緯入れ
ミス検知信号に基づいて機台停止が行われるが、織機の
各部が過大な減速度により破損することを防止するため
に、緯入れミス検知後約１サイクル程度慣性作動した後
に機台の完全停止が行われ、緯入れミスの緯糸（以下不
良緯糸という）が機台停止前に筬打ちされるとともに経
糸が閉口されて織布に織り込まれる。このため、不良緯
糸を取り除くには機台を逆転して経糸による不良緯糸の
把持状態を解除した後、不良緯糸を取り除かなければな
らない。この不良緯糸除去作業を自動的に行う装置とし
て従来種々の装置が提案されている（特開昭５９−２１
７５７号公報、特開昭６１−２４５３３９号公報等参照
）。

［発明が解決しようとする課題］ 前記従来装置においては緯入れミス発生に伴なう機台停
止後、機台をクランク角はぼ１８０度の一定位置まで逆
転して経糸を開口状態とし、その状態で不良緯糸の除去
を行っていた。ところが、機台の負荷の３１い、織成条
件の違いによる経糸張力の違い、機台駆動用七−夕の駆
動を伝達するための駆動ベルトの磨耗あるいは電圧低下
等の原因により、逆転後の停止位置にばらつきが発生す
る。

平織物の場合クランク角１８０度では第３図（ａ　）に
示すように杼糸丁のな寸角度θ１が最大となり不良緯糸
ｙｂを引き抜く際の経糸Ｔの抵抗が小ざいが、クランク
角が１８０１１ＪＹからずれた場合には第３図（ｂ　）
に示すように経糸Ｔの開き角度θ２が小さくなり不良緯
糸Ｙｂの引き抜き時における経糸Ｔの抵抗が大きくなり
不良緯糸Ｙｂの除去が円滑に行われず、場合によっては
経糸Ｔに損傷を与える虞れもある。

本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的は緯入れミスされた不良緯糸を常に不良緯糸に
対する経糸の抵抗が小さい状態で確実に経糸開口内から
除去することができる無杼織機における緯糸処理方法を
提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記の目的を達成するだめの本発明においては、緯入れ
ミース検知装置の緯入ミス発生検知に伴い機台が停止さ
れに後機台を逆転し、緯入れミスされた不良緯糸を開口
装置の口開き状態で経糸開口内から自動的に除去する不
良緯糸除去装置を備えた無杼織機において、前記機台停
止後の機台逆転停止時におけるクランク角が所定の範囲
から外れているとき、クランク角が所定の範囲内となる
位置まで機台を作動させた後、不良緯糸除去を行うよう
にした。

［作用］ 本発明においては緯入れミス発生により機台が停止され
た後、不良緯糸除去のため機台が逆転されて停止された
際、その停止位置におけるクランク角が所定の範囲内に
あるか否かが確認され、所定の範囲内にない場合には所
定の範囲内となるまで機台が作動される。従って、常に
経糸の開口状態が不良緯糸の除去に適した状態に配置さ
れた状態で不良緯糸の除去が行われ、緯糸処理の成功率
が向上する。

［実施例］ 以上本発明を具体化した一実施例を図面に従って説明す
る。

第２図に承りようにスレイ１上の一端側にはメインノズ
ル２が固定され、同メインノズル２の前方には緯糸Ｙを
案内する機能を備えた筬３が立設されている。緯糸測長
貯留装置４から供給される緯糸Ｙは前記メインノズル２
内に導かれ、緯入れタイミングに同期してメインノズル
２から噴射される流体と共に前記筬３の緯糸案内通路３
ａ　　（第３図（ａ）、（ｂ）に図示）内に緯入れされ
る。

械荀の織前と対応寸−るメインノズル２側側方には、筬
打らされて織布内に織込まれた状態でメインノズル２に
繋った状態にある緯糸Ｙを緯入れ毎に切断する緯糸切断
装置５が配設されている。緯糸切断装置５はスレイ１の
反メインノズル側端部に配置された緯入れミス検知Ｈｉ
ｆｆｉ６が緯入れミスを検知した場合にエアシリンダ７
の突出作動により不作動状態に保持され、織布の織前に
織込まれた不良緯糸Ｙｂがメインノズル２側に繋った状
態に保持されるようになっている。

メインノズル２の上方には緯糸導入ダクト８、エアガイ
ド９及び吸引ダクト１０が配設され、メインノズル２の
前方緯入れ経路の下方に（よブローノズル１１が前記緯
糸導入ダクト８の入［」８ａを指向して装着されている
。クランク角はぼ１８００でスレイ１が停止した時の前
記緯糸導入ダクト８とエアガイド９との間にはモータ１
２により駆動される駆動ローラ１３と、エアシリンダ１
４により駆動ローラ１３に圧接される作用位置と駆動ロ
ーラ１３から離間した退避位置とに移動配置される押圧
ローラ１５とが配設されている。又、エアガイド９と吸
引ダクト１０との間と対向する位置には緯糸検出器１６
が配設されている。前記緯糸り断装置５用のエアシリン
ダ７は電磁弁１７を介して、ブローノズル１１は電磁弁
１８を介して、吸引ダクト１０は電磁弁１９を介して、
エアシリンダ１４は電磁弁２０を介してそれぞれ圧力エ
ア供給タンク２１に接続されている。緯糸導入ダクト８
内に導入された緯糸は吸引ダクト１０まで到達し、前記
両ローラ１３．１５間に把持され、両目−ラ１３．１５
の回転により吸引ダクト１０側へ引取られる。又、メイ
ンノズル２の噴射口の心土には切断刃２２が配設され、
緯糸導入ダクト８に導入された緯糸が両日−ラ１３．１
５の作用により引取られる際に、切断刃２２に対して緊
張状態て゛圧接されることにより切断されるようになっ
ている。

綜絖枠２３を上下動するためのジャックレバーを支持す
る開口ブラケット（図示せず）には緯糸処理制御用コン
ビコータ２４が支持されており、同線糸処理Ｈ陣用コン
ビコータ２４は織機制御用コンピュータ２５とのデータ
授受及び緯糸検出器１６からの緯糸検出情報に基づいて
モータ１２及び電磁弁２０の作動制御を行う。緯糸処理
制御用コンピュータ２４はモータ１２の回転開始時から
の緯糸検出器１６による緯糸検出情報と、モータ１２に
設けられたロータリエンコーダ１２ａからの信号とに基
づいて緯糸検出器１６の設定位置を通過する緯糸Ｙｌ、
Ｙｂの長さを測定し、この測定長さが設定された値の範
囲内にあれば不良緯糸除去成功と判定し、設定範囲外で
あれば不成功と判定して織機制御用コンピュータ２５に
その判定信号を出力する。又、不成功と判定した場合に
は異常表示ランプ２６を点滅させる。

織機制御用コンピュータ２５は緯入れミス検知装置６か
らの緯入れミス検出信号と、機台に設けられたクランク
角検出用のエンコーダ２７からの出力信号とに応答して
電磁弁１７．１８．１９の開閉動作及び機台駆動用モー
タ（図示せず）の正逆回転駆動をυ制御する。機台駆動
用モータにはインバータにより駆動されるモータが使用
されている。

織機制御用コンビ１−夕２５は前記エンコーダ２７から
の出力信号を入力して緯入れミス発生にともなう機台停
止後の機台逆転停止時におけるクランク角を演算すると
ともに、その値が予め設定された不良緯糸ｙｂの除去に
適した所定の範囲内にあるか否かを判定する。そして、
クランク角が所定の範囲内にない場合には、機台駆動用
モータに１転あるいは逆転の指令を与えてクランク角が
所定の範囲内となる状態まで機台を作動させるようにな
っている。前記クランク角の所定範囲を設定するための
設定装＠２８は織機制御用コンピュータ２５に一体に組
込まれている。

次に前記のように構成された装置の作用を説明する。さ
て、この実施例では緯入れミス発生の場合の不良緯糸処
理は第１図のフローチャートに従って行われる。綺入れ
ミスが発生すると緯入れミス検知に置６からの緯入れミ
ス検出信号に基づいて織機制御用」ンピュータ２５は機
台停止指令を出すとともに、電磁弁１７，１８．１９に
開放指令を出す。これにより機台の慣性作動中にブロー
ノズル１１からエアが噴射されるとともに吸引ダクト１
０に吸引気流が生じ、更に緯糸切断装置５が不作動状態
に保持される。そのため、織前に織込まれた不良緯糸ｙ
ｂがメインノズル２側に接続した状態に保持されるとと
もに、不良緯糸Ｙｂに続く緯糸Ｙ１が緯入れされること
なく緯糸導入ダクト８内へ導入される。

機台停止後、織機制御用コンピュータ２５から機台駆動
用モータに機台を４８０°逆転させる信号が出力され、
機台駆動用モータが所定量逆転される。機台の負荷、モ
ータ駆動用電源車＆：等が正常であれば、機台はスレイ
１が最後退位置へ後退した位置（クランク角１８０’）
で停止され、不良緯糸Ｙｂの除去に適した経糸の開口状
態が形成されるとともに上下の経糸による不良緯糸Ｙ　
ｂの織込み状態が解除される。

機台の逆転停止後、織機制御用コンピュータ２５はエン
コーダ２７からの出力信号により停止位置におけるクラ
ンク角を悼用し、その（１０ど設定装置２８により設定
された設定範囲（例えば平織物の場合１８０°±３０°
）との比較を行なう。

クランク角が設定範囲内にあれば、緯糸処理制御用コン
ピュータ２４に不良緯糸除去準備完了信号を出力すると
ともに電磁弁１８を閉成してブロ−ノズル１１からのエ
ア噴射を停止させる。一方、クランク角が設定馳囲外で
あれば、機台駆動用モータに正転又は逆転駆動信号を出
力して、クランク角が設定範囲内となるまで機台を作動
させる。

そして、クランク角が設定範囲内で停止した後、緯糸処
理制御用コンピュータ２４に不良緯糸除去を準備完了信
号を出力するとともに電磁弁１８を閉成してブローノズ
ル１１からのエア噴射を停止させる。次に電磁弁２０が
開放されてエアシリンダ］４が突出作動し、押圧ローラ
１５が駆動ローラ′１３に圧接される作用位置に配置さ
れて緯糸Ｙ１が両［］−ラ１３．１５間に把持される。

続いて緯糸検出器１Ｇが作動されるとともに、所定時間
をおいてモータ１２が作動される。これにより緯糸Ｙ１
が吸引ダクト１０側へ引取られ、Ｒ前上の年長緯糸Ｙｂ
が前記緯糸Ｙ１に続いて経糸開口内から中央かれる。前
記のように経糸の開口状態は不良緯糸の引扱き時の経糸
の抵抗が小さい状態にあるので、経糸に無理な力が加わ
ることなく不良緯糸が円滑に引扱かれる。

緯糸検出器１６及びロータリエンコーダ１２ａからの出
力信号に基づき、緯糸処理制御用コンピュータ２４が緯
糸処理成功と判定した場合には、その信号に基づき織機
制御用コンピュータ２５が機台の再起動信号を出力する
。そして、機台が再起動に最も適した位置すなわちクラ
ンク角３０００の位置まで自動的に逆転されるとともに
、電磁弁１７が閉成されて緯糸切断装置５が作動可能な
状態に復帰された後、機台が自動的に再起動される。

不良緯糸Ｙｂの引出し途中において切断小故が発生した
場合等不良緯糸Ｙｂの長さが短い場合には、緯糸処理制
御用コンピュータ２４から緯糸処理不成功の信号が織機
制御用コンピュータ２５に出力されるとともに異常表示
ランプ２６の点滅が行われる。そして、その後不良緯糸
除去及び再起動操作が作業者による手動操作に移される
。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、クランク角の設定範囲を平織物の場合でし織成
条件の変更に対応して１８０°からのずれの許容範囲を
小さくしたり、綾織物の場合は基準となるクランク角を
１８０”ではなく他の角度例えば１５０°としてもよい
。又、機台駆動用モータとしＣインバータを使用しない
従来と同様なモータを使用するとともに機台停止後に不
良緯糸除去の準備のために機台を低速で回転させるＩこ
めの別の低速駆動用モータを設けたり、不良緯糸除去装
置として経糸開口の側方から不良緯糸Ｙｂを引出す構成
の装置に代えて特開昭５８−２２０８５６号公報に開示
された装置のように経糸間口の上方へ不良緯糸Ｙｂを引
出す構成の装置を用いてもよい。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、緯入れミス発生に
伴う機台停止後の機台逆転停止時における経糸の開口状
態が機台負荷のばらつき、駆動電源の電圧低下等により
不良緯糸の除去に不適切な状態となった場合に、不良縫
糸除去作業の前に必ず適正な開口状態となる位置まで機
台が作動された後に不良緯糸の除去が行なわれるため、
不良緯糸の除去が必ず経糸の抵抗が小さな状態で行われ
、不良緯糸処理の失敗が少くなるとともに経糸に対して
ダメージを与えることがなくなり、機台の稼動効率が向
上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は不良緯糸処理手順を示すフローチャート、第２
図は織機及び不良緯糸除去装置の概略正面図、第３図（
ａ）、（ｂ）は平織物の織成時にＪ３けるクランク角１
８０度及び２１０度の経糸開口状態を示す概略図である
。 緯入れミス検知装置６、不良緯糸除去装置を構成するブ
ローノズル１１．吸引ダクト１０．駆動ローラー１３．
押圧ローラ１５、緯糸検出器１６、緯糸処理制御用コン
ピュータ２４、織機制御用コンピュータ２５、エンコー
ダ２７、設定装置２８、緯糸Ｙ、Ｙ１、不良緯糸Ｙｂ。 特許出願人　株式会社　豊田自動織機製作所０〕 胛 ０〕 腿

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、緯入れミス検知装置の緯入れミス発生検知にともな
   い機台が停止された後機台を逆転し、緯入れミスされた
   不良緯糸を開口装置の口開き状態で緯糸開口内から自動
   的に除去する不良緯糸除去装置を備えた無杼織機におい
   て、 前記機台停止後の機台逆転停止時におけるクランク角が
   所定の範囲から外れているとき、クランク角が所定の範
   囲内となる位置まで機台を作動させた後、不良緯糸除去
   を行う無杼織機における緯糸処理方法。