JPH01292145A - 無杼織機における不良緯糸処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明はエアシェドルーム、ウォータージェットルーム
等の無杼１１機における不良緯糸処理装置に係り、詳し
くは緯入れミス検知装置の緯入れミス発生検知にともな
い機台が停止された後、緯入れミスされた不良緯糸を経
糸開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装置を備え
た無杼織機における不良緯糸処理装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 無杼織機は有杼ｔＲｖｓに比べてはるかに高い生産性を
上げることができ、緯入れミスの発生ｖｊ台が右杼織磯
に比べて単位生産光たりでは少ないが、単位時間当たり
で比較するとやや多くなる。緯入れミス発生の場合緯入
れミス検知装置からの緯入れミス検知信号に基づいて機
台停止が行なわれるが、織機の各部が過大な減速度によ
り破損することを防止するために、緯入れミス検知後約
１サイクル程度慣性作動した後に機台の完全停止が行な
われ、緯入れミスされた緯糸（以下不良緯糸という）が
機台停止前に筬打ちされるとともに経糸が閉口されて織
布に織り込まれる。このため不良緯糸を取除くには機台
を逆転して経糸による不良Ｖ々糸の把持状態を解除した
後、不良緯糸を取除かなければならない。この不良緯糸
除去作業を自動的に行なう装置として従来種々の装置が
提案されている（特開昭５８−２２０８５６号公報、特
開昭６１−２４５３３９号公報等参照）。

前記従来装置では不良緯糸を経糸開口内から引出す引取
り手段として、一般に１対のローラー間に緯糸を把持し
て一定速度で引取るようになっている。ところが、不良
緯糸の引取り速度を一定とした場合には次の欠点がある
。すなわち、引取り速度が比較的高速の場合には緯糸に
掛かる張力が大きくなり、不良緯糸の除去作業の途中で
切断事故が発生する。反対に途中での切断事故を防止す
るため引取り速度を低く設定すると、不良緯糸の除去に
要する時間が増大して織機を再起動させるまでに要する
時間が長くなり、無杼織機の利点である高生産性を阻害
する。この不都合を解消するため特開昭６２−４５７５
７号公報あるいは特開昭６２−１８４１４６号公報には
、不良緯糸を経糸開口内から引取る際の速度を引取り手
段により引取られる緯糸の抵抗に応じて経時的に調整す
る方法あるいは予め緯糸の種類に応じて引取り速度を時
間的に変更する方法が提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ 前記従来装置では糸の種類に応じて引取り手段による引
取り速度が変更されて糸の種類に対応した適切な速度で
不良緯糸の除去作業が行なわれるが、速度の選択機能が
無いため、糸種の変更の都度引取り速度変化の状態を設
定する必要があり作業が繁雑になるという問題がある。

本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的は不良緯糸の除去作業時における緯糸引取り手
段の速度を糸の種類に対応した適切な速度に極めて簡単
に設定することができる無杼織機における不良緯糸処理
装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記の目的を達成するため本発明においては、緯入れミ
ス検知装置の緯入れミス発生検知にともない機台が停止
された後、緯入れミスされた不良緯糸を経糸開口内から
自動的に除去する不良緯糸除去装置を備えた無杼織機に
おいて、前記不良緯糸を経糸開口内から引取る緯糸引取
り手段を駆動する可変速モータと、□糸の種類等に対応
した緯糸引取り手段による引取り速膚のパターンを複数
記憶した記憶装置と、前記記憶装置に記憶された速度パ
ターンに基づいて前記可変速モータを制御する制御手段
と、前記制御手□段か使用する速度パターンを選択する
選択手段と°を設けた。

［作用］ 本発明の装置を使用する場合には、織機の運転開始に先
立ってまず使用される糸の種類に対応した速度パターン
が選択される。これにより不良緯糸除去作業時における
緯・糸引取り手段の引取り速度のパターンが、使用され
る糸の種類に対応した最適な速度パターンとなる。従っ
°て、緯入れミス発生時における不良緯糸の除去作業時
には、緯糸引取り手段を駆動する可変速モータが前記速
度パターンに従って制御され、不′良緯糸は最適な速度
で経糸開口内から引取られ、引取り途中にお゛ける緯糸
の切断が確実に防止されるとともに緯糸の引取りが可能
な限り短時間で完了する。

以下本□発明を具体化した一実施例□を図面に従っ第１
図に示すように インノズル２が固定され、同メインノズ、（し２の前方
には緯糸Ｙを案内する機能を備えた筬３が立設されてい
る。緯糸測長ｉ留装置４　ｂｔ　６供給される緯糸Ｙは
前駆メインノズル２内に導がれ、緯入れタイミングに同
期してメインノズル′２がら噴射される一体と共に前記
筬３の緯糸案内通路（図示せず）内に緯入れされ机ｉ布
の織前と対応するメインノズル２側側方には、筬打ちさ
れて！右向に織込まれた状態でメインノズル２に１９□
だ状態にある緯糸Ｙを緯入れ毎に切断する緯糸切断装置
５が配設されている。緯糸切断装装置５はスレイ１の反
メインノズル側端部に配置された緯入れミス検知装置６
が緯入れミスを検知□した場合にエアシリンダ７の突出
作動により不作動状態に保持され、織布の織前に織込ま
れた不良緯糸−Ｙｂがメインノスル２側に繋った状態に
保持されるようになっている。

メインノズル２の上方には緯糸導入ダクト８、エアガイ
ド９及び吸引ダクト１０が配設され、メインノズル２の
前方緯入れ経路の下方にはブローノズル１１が前記緯糸
導入ダクト８の入口８ａを指向して装着されている。ク
ランク角はぼ１８０”でスレイ、１が停止した時の前記
緯糸導入ダクト８とエアガイド９との間には緯糸引取り
手段を駆動する可変速モータとしてのステップモータ１
２により駆動される駆動ローラ１３と、エアシリンダ１
４により駆動ローラ１３に圧接される作用位置と駆動ロ
ーラ１３から離間した退避位置とに移動配置される押圧
ローラ１５とが配設されている。

前記両ローラ１３．１５により緯糸引取り手段が構成さ
れている。又、エアガイド９と吸引ダクト１０との間と
対向する位置には緯糸検出器１６が配設されている。前
記緯糸切断装置５用のエアシリンダ７は電磁弁１７を介
して、ブローノズル１１は電磁弁１８を介して、吸引ダ
クト１０は電磁弁１９を介して、エアシリンダ１４は電
磁弁２０を介してそれぞれ圧力エア供給タンク２１に接
続されている。緯糸導入ダクト８内に導入された緯糸は
吸引ダクト１０まで到達し、前記両口−５１３，１５間
に把持され、両ローラ１３．１５の回転により吸引ダク
ト１０側へ引取られる。又、メインノズル２の噴射口の
直上には切断刃２２が配設され、緯糸導入ダクト８に導
入された緯糸が両ローラ１３．１５の作用により引取ら
れる際に、切断刃２２に対して緊張状態で圧接されるこ
とにより切断されるようになっている。

綜絖枠２３を上下動するためのジャックレバーを支持す
る開口ブラケット（図示せず）には前記ステップモータ
１２を制御する制御手段としての緯糸処理制御用コンピ
ュータ２４が支持されている。緯糸処理制御用コンピュ
ータ２４は糸の種類に対応した緯糸引取り手段による適
正な引取り速度のパターンすなわち、前記ステップモー
タ１２の制御パターンを複数種（この実施例では４種）
記憶した記ｍ装置を内蔵するとともに、操作パネルには
前記記憶装置に記憶された速度パターンを選択する選択
手段としての選択スイッチ２５が設けられている。速度
パターンとしては例えば、第２図（Ａ）〜（Ｄ）に示す
ものが記憶され、選択スイッチ２５の押ボタンＡ−Ｄの
押圧操作に対応して第２図（Ａ）〜（Ｄ）の速度パター
ンが選択されるようになっている。そして、緯糸処理制
御用コンピュータ２４は前記選択された速度制御パター
ンデータ、織機制御用コンピュータ２６とのデータ授受
及び緯糸検出器１６からの緯糸検出情報に基づいてステ
ップモータ１２及び電磁弁２０の作動制御を行う。又、
緯糸処理制御用コンピュータ２４はステップモータ１２
の回転開始時からの緯糸検出器１６による緯糸検出信号
と、ステップモータ１２のステップ数に応じて緯糸検出
器１６の設定位置を通過する緯糸Ｙ１．Ｙｂの長さを測
定し、この測定長さが設定された値の範囲内にあれば不
良緯糸除去成功と判定し、設定範囲外であれば不成功と
判定して織機制御用コンピュータ２６にその判定信号を
出力・する。又、不成功と判定した場合には異常表示ラ
ンプ２７を点滅させる。

織機制御用コンピュータ２６は緯入れミス検知装置６か
らの緯入れミス検出信号と、機台に設けられたクランク
角検出用のエンコーダ３４がらの出力信号とに応答して
電磁弁１７．１８．１９の開閉動作及び機台駆動用モー
タ（図示せず）の正逆回転駆動を制御する。機台駆動用
モータにはインバータにより駆動されるモータが使用さ
れている。

次に前記のように構成された装置の作用を説明する。機
台の運転に先立って、使用する緯糸の種類に対応した緯
糸引取り速度パターンを選択スイッチ２５の操作により
選択する。速度パターンの選択は対応するパターンの押
ボタンＡ−Ｄの゛いずれかを押圧操作するのみで設定さ
れる。使用する緯糸が普通の糸の場合にはパターンＡが
好ましく、強くて切れにくい糸の場合にはパターンＤが
好ましい。又、経糸開口から抜けにくい糸の場合には段
階的に衝撃を加えるような作用を及ぼすバターンＢが好
ましく、弱い糸の場合には引取り速度が徐々に増大する
パターンＣが好ましい。

さて、緯入れミスが発生すると緯入れミス検知装置６か
らの緯入れミス検出信号に基づいて織機制御用コンピュ
ータ２６は機台停止指令を出すとともに、電磁弁１７．
１８．１９に開放指令を出す。これにより機台の慣性作
動中にブローノズル１１からエアが噴射されるとともに
吸引ダクト１０に吸引気流が生じ、更に緯糸切断装置５
が不作動状態に保持される。そのため、織前に織込まれ
た不良緯糸Ｙｂがメインノズル２側に接続した状態に保
持されるとともに、不良緯糸Ｙｂに続く緯糸Ｙ１が緯入
れされることなく緯糸導入ダクト８内へ導入される。機
台停止後、機台駆動用モータが逆転されてスレイ１が最
後退位置へ後退した位置（クランク角１８０’）で停止
され、経糸の開口状態が形成される。とともに上下の経
糸による不良緯糸Ｙｂの織込み状態が解除される。

機台の逆転停止とともに電磁弁１８が閉成され、ブロー
ノズル１１からのエア噴射が停止する。次に電磁弁２０
が開放されてエアシリンダ１４が突出作動し、押圧ロー
ラ１５が駆動ローラ１３に圧接される作用位置に配置さ
れて緯糸Ｙ１が両ローラ１３．１５間に把持される。続
いて緯糸検出器１６が作動されるとともに、所定時間を
おいてステップモータ１２が使用緯糸の種類に適した速
度パターンに従って作動される。これにより緯糸Ｙ１が
吸引ダクト１０側へ引取られ、同緯糸Ｙ１に続（織前上
の不良緯糸Ｙｂが経糸開口内から円滑に引抜かれる。緯
糸検出器１６及びステップモータ１２のステップ数に基
づき、緯糸処理制御用コンピュータ２４が緯糸処理成功
と判定した場合には、その信号に基づき１１機制御用コ
ンピュータ２６が機台の再起動信号を出力する。そして
、機台が再起動に最も適した位置すなわちクランク角３
００°の位置まで自動的に逆転されるとともに、電磁弁
１７が閉成されて緯糸切断装置５が作動可能な状態に復
帰された後、機台が自動的に再起動される。

不良緯糸Ｙｂの引出し途中において切断事故が発生した
場合等不良緯糸Ｙｂの長さが短い場合には、緯糸処理制
御用コンピュータ２４から緯糸処理不成功の信号が織機
制御用コンピュータ２６に出力されるとともに異常表示
ランプ２７の点滅が行われる。そして、その後不良緯糸
除去及び再起動操作が作業者による手動操作に移される
。

［実施例２］ 次に第２の実施例を第３．４図に従って説明する。この
実施例では緯糸引取り手段の構成が前記実施例と貢なっ
ている。第３図に示すように緯糸導入ダクト８の出口部
８ｂ近傍まで延出された吸引ダクト１０の先端部には収
容筒２８が吸引ダクト１０と直交して接続固定されてお
り、収容筒２８内にはエアシリンダ２９が収容されると
ともにそのピストンロッド２９ａの先端にはステップモ
ータ３０が固定されている。ステップモータ３０の駆動
軸３０ａには複数本の巻取り爪３１が固定されている。

吸引ダクト１０の壁面には第４図に示すようにクロス状
のスリット１０ａが形成され、巻取り爪３１はエアシリ
ンダ２９の作動により前記スリット１０ａを介して吸引
ダクト１０内と収容筒２８内とを往復移動し、エアシリ
ンダ２９の突出作動時に吸引ダクト１０内に配置される
。又、吸引ダクト１０には緯糸検知用のセンサ３３が設
けられている。

そして、この実施例の装置では巻取り爪３１は常には収
容筒２８内に配置されており、機台が所定の位置に停止
した後、緯糸処理制御用コンピュータ２４の指令でエア
シリンダ２９が突出作動されて巻取り爪３１が吸引ダク
ト１０内の作用位置に配ＨｃＣれ、その後ステップモー
タ３ｏが作動されて巻取り爪３１が回転され、緯糸導入
ダクト８から吸引ダクト１０に至る緯糸Ｙ１及び不良緯
糸Ｙｂを巻取る。

なお、本発明は前記両実施例に限定されるものではなく
、例えば、ステップモータ１２．３０の制御パターンは
前記のパターンに限らず、第５図に示すようにステップ
モータ１２．３０を途中で逆転させる過程をも含むパタ
ーンを用意してもよい。このパターンは特に緯糸が経糸
がら分ａｔ　Ｌにくい場合に使用することが好ましい。

又、パターンの選択を作業者が使用される糸あるいは織
物の種類に対応して選択スイッチ２５の押ボタンＡ〜Ｄ
を押圧操作して選択する代わりに、＃１機の織成条件で
ある経糸の本数、太さ、使用緯糸の種類等を入力するこ
とによりコンピュータが自動的に選択するようにしても
よい。さらには、ステップモータ１２．３０の代りに他
の可変速モータとロータリエンコーダとを組み合わせた
駆動装置を利用してもよい。又、機台駆動用モータとし
てインバータを使用しない従来と同様なモータを使用す
るとともに機台停止後に不良緯糸除去の準備のために機
台を低速で回転させるための別の低速駆動用モータを設
けたり、不良緯糸除去装置として経糸開口の側方から不
良緯糸Ｙｂを引出す構成の装置に代えて特開昭５８−２
２０８５６号公報に開示された装置のように経糸開口の
上方へ不良緯糸Ｙｂを引出す構成の装置を用いてもよい
。

「発明の効果１ 以上詳述したように、本発明によれば緯入れミス発生時
に不良緯糸を経糸開口内から引取る際の引取り速度を糸
の種類あるいは織物の種類に対応した適切な速度に容易
に設定でき、不良緯糸は引取り時に糸切れが発生せずし
かも必要以上に遅くない速度で引取られるので緯糸処理
の成功率が向上するとともに、緯糸処理に要する時間を
短縮することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した一実施例の概略正面図、第
２図（Ａ）〜（Ｄ）は引取り手段を駆動する可変速モー
タの速度制御パターンを示す線図、第３図は緯糸引取り
手段の別例を示す断面図、第４図は第３図のＸ−Ｘ線拡
大断面図、第５図は可変速モータの別の速度制御パター
ンを示す線区である。 綺入れミス検知装＠６、緯糸導入ダクト８、吸引ダクト
１０．可変速モータとしてのスラブモータ１２．３０、
ＩＦ糸引取り手段としての駆動ローラ１３、押圧ローラ
１５、制御手段としての緯糸処理制御用コンピュータ２
４、選択手段しての選択スイッチ２５、緯糸引取り手段
としての巻取り爪３１、不良緯糸Ｙｂ、緯糸ｙ、ｙｉ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、緯入れミス検知装置の緯入れミス発生検知にともな
   い機台が停止された後、緯入れミスされた不良緯糸を経
   糸開口内から自動的に除去する不良緯糸除去装置を備え
   た無杼織機において、前記不良緯糸を経糸開口内から引
   取る緯糸引取り手段を駆動する可変速モータと、糸の種
   類等に対応した緯糸引取り手段による引取り速度のパタ
   ーンを複数記憶した記憶装置と、前記記憶装置に記憶さ
   れた速度パターンに基づいて前記可変速モータを制御す
   る制御手段と、前記制御手段が使用する速度パターンを
   選択する選択手段とを設けた無杼織機における不良緯糸
   処理装置。