JP2630503B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2630503B2
JP2630503B2 JP2321125A JP32112590A JP2630503B2 JP 2630503 B2 JP2630503 B2 JP 2630503B2 JP 2321125 A JP2321125 A JP 2321125A JP 32112590 A JP32112590 A JP 32112590A JP 2630503 B2 JP2630503 B2 JP 2630503B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感熱記録材料に関する。さらに詳細にいえ
ば、本発明は、感熱記録画像の保存中に発生する退色ま
たは発色を改善した感熱記録材料に関する。
〔従来の技術〕
紙、合成紙、フィルムなどを支持体として用い、熱時
発色する感熱発色層を形成せしめた記録材料として感熱
記録材料が知られている。
感熱記録材料(シート)は、通常無色または淡色のロ
イコ染料などの発色性物質と該発色性物質を熱時発色せ
しめる顕色性物質、例えばホウ酸、シュウ酸、酒石酸な
どの酸性物質、またはナフトール、2,2−ビス(p−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、カテコール、レゾルシン
などのフェノール性物質などを接着剤、更には必要に応
じて炭酸カルシウム、クレーなどの顔料、ワックス類、
消泡剤などの添加剤と共に適当な溶剤を用いて感熱発色
層形成液と成し、該液を紙などの支持体上に塗布、乾燥
して製造される。
このようにして得られた感熱記録材料は、電卓、医療
計測機器、ファクシミリ、自動券売機、CD/ATMなどにお
ける記録用として広範囲に使用されている。
しかし、従来この種の感熱記録材料は、発色部、未発
色部とも保存安定性に欠点がある。すなわち、感熱層表
面にポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのプラス
チックが接触すると、プラスチック中に含まれている可
塑剤や安定剤、添加剤などにより発色部が退色したり、
未発色部が、発色しなくなったりする。
例えばプラスチック消しゴムを感熱層表面に数時間放
置しておいたり、感熱記録材料をポリ塩化ビニル製のカ
バンに入れて長時間カバンに直接触れる状態で保存した
りすると、発色画像が消えてしまう。また、指紋による
消色、蛍光ペンによる消色などの不都合もある。
また、未発色部は、アルコールやトルエン、酢酸エチ
ルなどの有機溶剤により容易に発色するため、保存中に
有機溶剤を誤まって滴下したり、有機溶剤の蒸気に曝露
されたりすると未発色部が発色し、記録画像との区別が
つかなくなる。有機溶剤を含む接着剤の使用も、未発色
部の発色が起るため使用を避ける必要があり不便であ
る。
感熱記録材料の保存安定性を改良するため感熱記録層
表面に保護層を設けることは例えば特開昭56−126193号
公報、特開昭59−232893号公報、特開昭60−99696号公
報など数多くの提案がなされている。
こうした保護層は、例えばポリ塩化ビニルのフィルム
と直接接触する場合、フィルム中に含まれている可塑剤
の感熱発色層への浸透を抑制し、発色部分が消色するの
を防ぐのに極めて有効である。またサラダオイルなどの
油分の浸透も保護層により抑制でき、油分による消色を
防ぐことができる。
これまでなされた提案の多くは保護層に必要とされる
基本的な性質、例えば (1) 未発色部を発色させたり、発色部を退色させる
傾向のある有機溶剤や可塑剤、油などのような物質の感
熱層への浸透を防ぐこと(以下この性質を耐油性とい
う)。
(2) 水が付着した場合でも、保護層皮膜の溶解が起
らず、水によるブロッキングなどの問題が発生しないこ
と(以下この性質を耐水性という)。
(3) 保護層の影響による印字濃度の低下が少ないこ
と。
(4) 加熱印字に際し、サーマルヘッドへのスティッ
キング、カス付着およびヘッドの磨耗が起きないこと。
を満足させようとするものであり、特公平2−2439号公
報にみられるように保護層を2層以上に分割することに
よりこうした性質をバランスさせようとする試みもなさ
れている。
このような感熱記録材料に設けられる保護層は、耐溶
剤性を付与し、かつ他の材料を接着するための接着剤、
その接着剤をさらに高分子化することで耐水性を発現す
るための架橋剤、サーマルヘッドへのスティッキングな
どを防止する目的で添加されるワックス類や顔料などの
他、保護層の塗工性を良好とするための消泡剤、粘度調
節剤などが配合されたものであった。
しかしながら、従来提案された上記のような保護層に
高分子エマルジョンを使用すると、均一な連続皮膜を形
成させることが困難であり、ピンホールを生じやすかっ
た。このピンホールから可塑剤や油分が浸透し、保護層
としての機能が充分に発現できないという問題があっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は保護層が均一な連続皮膜を形成するこ
とにより優れた耐油性を有する感熱記録材料を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するために、広範囲な
材料探索を含め種々研究を続けた結果、保護層中に造膜
助剤としてベンジルアルコール及び/又は2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートを
含有した高分子エマルジョンを用いることで優れた耐油
性を発現できることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
本発明で使用する高分子エマルジョンの例としては、
スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル
・ブタジエン系ラテックス、スチレン・アクリル系エマ
ルジョン、塩化ビニリデン系ラテックス等を挙げること
ができる。耐油性発現のためには分子量が大きいことが
望ましく、またサーマルヘッドへのスティッキングが発
生しにくいためには、ガラス転移温度が高いことが望ま
しい。しかしながら高分子量、高ガラス転移温度の高分
子エマルジョンは最低造膜温度が高くなり、造膜性が悪
くなるため、ピンホール等の塗膜欠陥が生じやすくな
る。本発明では、このような樹脂に造膜助剤を添加する
ことで、造膜温度を低下させ、均一な皮膜を形成するこ
とで耐油性の優れた保護層とすることができた。
造膜助剤としては、ベンジルアルコール及び/又は2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチ
レートを含有させる。造膜助剤として通常用いられるエ
チレングリコールのモノアルキルエーテル、ジエチレン
グリコールのモノアルキルエーテルなどのグリコールエ
ーテル類は造膜性改善効果は大きいものの感熱層を発色
させ、地かぶりを起こすという欠点を有する。
またジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど
のジカルボン酸エステル類は、保護層を塗布乾燥後も、
保護層中に残存するため、感熱層の発色を阻害したり、
また発色画像を退色させるといった問題がある。こうし
た問題の発生がなく、かつ成膜助剤としての効果が大き
いものとして、ベンジルアルコール、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートが有効
であることを本発明者らは見出した。
本発明において、成膜助剤は、高分子エマルジョンの
固形分に対し、2〜40重量%、より好ましくは5〜20重
量%となるように含有させる。含有量が少ないと成膜性
が不充分であり、また多すぎると皮膜の性質が損なわ
れ、耐油性が不充分となる。
本発明においては、保護層中に、本発明以外の高分子
エマルジョン以外の接着剤の他、顔料、架橋剤、ワック
ス類などを併用することができる。
接着剤としては、ポリビニルアルコール、変性ポリビ
ニルアルコール、デンプン、変性デンプン、カゼイン、
ゼラチン、にかわ、ポリアミド、ポリアクリルアミド、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなどが
挙げられる。
顔料としては、炭酸カルシウム、クレー、タルク、酸
化チタン、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、ケイ酸アルミ
ニウム、シリカ、水酸化アルミニウムなどの無機顔料、
でんぷん粒、小麦粉、シリコン樹脂、尿素−ホルマリン
樹脂、フェノール樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、エ
ポキシ樹脂、グアナミン・ホルマリン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂などの有機合成顔料などを使用できる。
耐水性を向上させるために接着剤との併用で用いる架
橋剤としては、メラミン、エポキシ化合物、グリオキザ
ール、ジメチロールウレア、ポリアルデヒド、ジルコニ
ウム塩などを挙げることができる。
ワックス類としては、ステアリン酸などの高級脂肪
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ベヘ
ニン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなどの高級脂肪
酸金属塩、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エ
ルカ酸アミド、ベヘニン酸アミドなどの高級脂肪酸アミ
ド、およびそのメチロール化物、ポリエチレンワック
ス、パラフィンワックス、カルナバロウ、マイクロクリ
スタリンワックスなどが使用できる。
本発明において、その他の感熱記録材料の構成成分と
しては、従来用いられているいかなるものを用いてもよ
い。
感熱発色層に含有させる塩基性染料としては、3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリドなどのトリアリルメタン系染料、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ンなどが挙げられる。
顕色剤は温度の上昇によって液化、ないし溶解する性
質を有し、かつ上記塩基性染料と接触して呈色させる性
質を有するものであればよい。
代表的な具体例としては4−tert−ブチルフェノー
ル、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチルフェ
ノール、4,4′−sec−ブチリデンジフェノール、4−フ
ェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル
メタン、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、ハイ
ドロキノン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,
4′−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノ
ール)、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフォン、
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ
フタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4
−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸
プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec−ブチル、4
−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香
酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4−ヒド
ロキシ安息香酸クロロフェニル、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテルなどのフェノール性化合物、安息香
酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、
テレフタル酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチ
ル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン酸、
およびこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と
例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム
などの多価金属との塩などの有機酸性物質などが挙げら
れる。本発明の感熱記録材料において、感熱発色層をそ
の上に形成する支持体材料についても格別限定されるも
のではない。例えば、紙、顔料塗工紙、合成繊維紙、合
成樹脂フィルムなどを適宜使用することができる。一般
には紙が好ましい。
感熱発色層形成塗液を調製するにあたっては、水を分
散媒体として使用し、ボールミル、アトライター、サン
ドグラインダーなどの粉砕機により染料、呈色剤を分散
し塗液とする。
かかる塗液中には、結合剤としてデンプン類、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸
共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョ
ンなどを全固形分の2乃至40重量%、好ましくは5〜25
重量%使用する。
塗液中には必要に応じて各種の助剤を添加することは
差支えない。例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属
塩などの分散剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料な
どはいずれも添加できる。
感熱発色層をさらに白くしたりするために顔料を併用
してもよい。顔料としては、例えばクレー、タルク、重
質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、シリカ、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイソウ土、酸化
アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔
料、尿素−ホルマリン、フェノール、エポキシ、メラミ
ン、グアナミン・ホルマリン樹脂を用いた有機顔料など
を用いることができる。
発色後の退色を防止するために保存性向上剤を添加し
てもよい。このような保存性向上剤としてはフェノール
系の化合物が有効であり、例えば、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)
アブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1−ビス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビス
フェノール、4,4′−〔1,4−フェニレンビス(1−メチ
ルエチリデン)〕ビスフェノール、4,4′−〔1,3−フェ
ニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノール
などを挙げることができる。
ワックス類としては、ステアリン酸などの高級脂肪
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ベヘ
ニン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなどの高級脂肪
酸金属塩、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エ
ルカ酸アミド、ベヘニン酸アミドなどの高級脂肪酸アミ
ド、メチロール化脂肪酸アミド、ポリエチレンワック
ス、パラフィンワックス、カルナバロウ、マイクロスリ
スタリンワックスなどを挙げることができる。
感熱記録材料の感度を向上するための増感剤としては
例えばパラベンジルビフェニル、ジベンジルテレフタレ
ート、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、シュ
ウ酸ジベンジル、アジピン酸ジ−o−クロルベンジル、
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ
−p−クロルベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジ
ルなどを用いることができる。
本発明の感熱記録材料において、記録層および保護層
の形成方法は特に限定されない。例えば塗液を塗布する
方法としてはエアーナイフコーター、ブレードコーター
など適当な塗布装置を用いることができる。
感熱発色層は、一般に乾燥重量で2〜12g/m2の範囲と
なるように形成する。
保護層は、乾燥重量で0.2g/m2〜6g/m2の範囲となるよ
うに形成するのが望ましい。
裏面からの油や溶剤、可塑剤の浸透を迎えたり、カー
ルコントロールのためにバック層に設けることもでき
る。
さらに、必要に応じて感熱発色層の下にアンダーコー
ト層を設けるなどの公知の諸種の手段を講ずることは何
ら差支えない。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。
感熱発色層の形成 塩基性染料分散液Aの調製 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン 40重量部 ポリビニルアルコール10%液 20重量部 水 40重量部 顕色剤分散液Bの調製 4,4′−イソプロピリデンジフェノール 40重量部 ポリビニルアルコール10%液 20重量部 水 40重量部 増感剤分散液Cの調製 シュウ酸ジ−p−メチルベンジル 40重量部 ポリビニルアルコール10%液 20重量部 水 40重量部 上記A〜C液の調製用組成物をサンドグラインダーで
平均粒径0.5μmまで別個に粉砕した。
顔料分散液Dの調製 軽質炭酸カルシウム(ブリリアント15、白石工業
(株)) 40重量部 ヘキサメタリン酸ソーダ0.7%溶液 60重量部 この組成物をカウレス分散液で分散した。
さらに分散物E、F液として、20%ステアリン酸亜鉛
分散物、20%ステアリン酸アミド分散物を用意した。
また結着剤として10%ポリビニルアルコール水溶液を
用いた。
これらの分散物および結着剤を用いて乾燥後の重量比
率が A:B:C:D:E:F:ポリビニルアルコール=10:20:20:30:5:5:
10 となるように配合し、塗液を作成した。
この塗液を50g/m2の原紙に乾燥後塗布量が7g/m2とな
るように塗布し乾燥することによって原紙支持体上に感
熱発色層を形成した。
保護層の形成 下記配合比の高分子エマルジョンを乳化重合法により
濃度45%となるように製造した。
アクリロニトリル 65部 ブチルアクリレート 30部 メタクリル酸 3部 ヒドロキシエチルメタクリレート 2部 この高分子エマルジョンの固形分に対し、ベンジルア
ルコールを10重量%含有させたものを高分子エマルジョ
ンAとし、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
モノイソブチレートを10重量%含有させたものを高分子
エマルジョンBとして作成した。また比較のために成膜
助剤無添加のものを高分子エマルジョンCとして使用し
た。
他に接着剤として、ポリビニルアルコール(日本合成
(株)、NL−05、ケン化度98.5以上)、顔料としてカオ
リナイトクレー(UW−90,EMC社製)、ワックス類として
ステアリン亜鉛を用いて乾燥後の重量が3g/m2となるよ
うに保護層を塗工し、スーパーカレンダー掛けを行なっ
た。
その時の各材料の配合比率、耐油性試験結果を第1表
に示す。配合比率は乾燥重量比であらわす。耐油性は、
松下電送(株)製、UF−60でベタ黒印字を行なった後、
市販のサラダ油を塗布し、20℃、24時間後の消色具合を
評価した。○は消色が少なく問題ないと判断できるレベ
ルであることを、×は消色が激しく、実用的でないと判
断できるレベルを示す。
〔発明の効果〕
本発明により耐油性の優れた保護層を設けた感熱記録
材料の提供が可能となった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1種の塩基性染料
    と、該塩基性染料と接触して呈色し得る顕色剤とを含有
    する感熱発色層を設け、その上に保護層を設けた感熱記
    録材料において、該保護層に造膜助剤としてベンジルア
    ルコール及び/又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
    ジオールモノイソブチレートを含有した高分子エマルジ
    ョンを含むことを特徴とする感熱記録材料。
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