JP3304545B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3304545B2 JP24451493A JP24451493A JP3304545B2 JP 3304545 B2 JP3304545 B2 JP 3304545B2 JP 24451493 A JP24451493 A JP 24451493A JP 24451493 A JP24451493 A JP 24451493A JP 3304545 B2 JP3304545 B2 JP 3304545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に関し、
更に詳しくは保存性及び感度の優れた感熱記録材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は一般に紙、合成紙、また
はプラスチックフィルムなどからなるシート状支持体上
に、電子供与性ロイコ染料のような発色性染料と、電子
受容性のフェノール性化合物などのような顕色性化合物
と、接着剤とを主成分として含む感熱発色層を設けたも
のであって、これら発色性染料と顕色剤とを熱エネルギ
ーによって反応させて発色記録画像を得ることができ
る。一方、感熱記録方式は単に加熱するだけで発色画像
が得られ、またこの記録装置を比較的簡単にコンパクト
なものにすることができるなどの利点が高く評価され、
ファクシミリや自動券売機、科学計測器、CD/AT
M、POSラベル用プリンターなど各種情報記録方式と
して広範囲に利用されている。
【0003】しかし、従来の感熱記録材料は油や可塑剤
と接触すると記録濃度が低下し、又ひどい場合には記録
がまったく消失してしまう問題が有った。この問題を解
決するため、感熱発色層の表面に耐薬品性の保護層を設
ける提案が数多く出されている(特開昭48ー051644号公
報、特開昭54ー128347号公報、特開昭58ー053484号公
報、特開昭60ー031996号公報、特開平1ー230681号公
報、特開平2ー274589号公報)。
【0004】オーバーコート層はその下にある感熱層へ
の薬品(水・油・可塑剤等)の浸透を防ぐ必要があるた
めその接着剤として皮膜形成能のある樹脂が多く使わ
れ、又、サーマルヘッドへのスティッキングや筆記性等
の特性を付与するため一般に顔料と共に構成されてい
る。しかし、皮膜形成能力のある接着剤を使用しても感
熱記録材料としての必要品質の為に配合する顔料と接着
剤との界面からの薬品の浸透により保護層としてのオー
バーコート層の性能が低下してしまう。そのため、従来
は感度を犠牲にしてオーバーコート層の塗工量を増や
し、顔料配合による保護層としての品質低下を防いでい
るのが現状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は油や可
塑剤と接触しても印字部の消色が極めて少ない保存性に
優れ、感度の良い感熱記録材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はシート状支持体
上に無色ないし淡色の電子供与性発色性染料、加熱によ
り該発色性染料を発色させる電子受容性顕色性化合物、
及び結着剤を主成分として含有する感熱発色層とその上
に水溶性高分子化合物と顔料を含有する保護層を設けた
感熱記録材料において保護層中にキサンタンガム、ラム
ザンガム、ウェランガム及び又はそれらの混合物からな
る水溶性高分子化合物を、保護層中に顔料100重量部
に対して0.3〜2.9重量部含むことを特徴とする
記録材料に存する。本発明に使用するキサンタンガム
は醗酵性の炭水化物、窒素源及びその他の適切な栄養源
を含有する培地の種々の条件下での全培養によって、ヘ
テロポリサッカライドを生産する菌のキサントモナス
カンベストリスによって細胞外に生産されるガムを意味
し、米国特許第4316012号に記載されている。市販のキ
サンタンガムの例としてはメルク社のケルコ部門から販
売されているケルトロール ”T”、ケルトロール”
F”、ケルザン”AR”及びケルザンが挙げられる。
【0007】本発明に使用するウエランガムは水溶性の
ポリサッカライドでアルカリゲン種を培養することによ
って製造され米国特許第4342866号に記載されている。
市販のウエランガムの例としてはメルク社のケルコ部門
から”K1A96”が挙げられる。
【0008】本発明に使用するラムザンガムもアルカリ
ゲン種から製造される微生物によるポリサッカライドで
米国特許 第4401760号に記載されている。市販されてい
るものとしてはメルク社のケルコ部門から”K1A11
2”、”K7C233”が挙げられる。これらのガムは
単独あるいは混合で配合されるが、その配合量は顔料1
00重量部に対して0.1〜10重量部の範囲で良好な
結果が得られる。これより少ないと保存性が低下し、こ
の範囲よりも多く配合するとオーバーコート層塗料の増
粘が激しくなる為、実際の塗工に問題が生じやすい。
【0009】本発明において感熱発色層上に設けられる
保護層の構成は、耐油、耐可塑剤を付与するための水溶
性高分子、疎水性樹脂エマルジョン、有機あるいは無機
の顔料、架橋剤、ワックス、金属石鹸、着色剤、蛍光染
料等を使用することが出来る。 保護層中の樹脂として
は、例えば、ポリビニルアルコール、あるいはアセトア
セチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシ基変性
ポリビニルアルコール、カチオン基変性ポリビニルアル
コール、スルフォン基変性ポリビニルアルコールシリカ
変性ポリビニルアルコールなどの変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カゼイン、ゼラチン、にかわ、ポリア
ミド、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重
合体塩、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩など
を挙げることができる。
【0010】疎水性樹脂エマルジョンとしては、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等が挙げられる。
【0011】又、顔料としては、例えば無機顔料ではカ
オリン、焼成カオリン、タルク、ロウ石、ケイソウ土、
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、酸化チタン、炭酸バリウム、リトポン等が、また
有機顔料としては尿素、フェノール、エポキシ、メラミ
ン、グアナミン、スチレン樹脂などが挙げられる。中で
もヘッド摩耗の点で水酸化アルミニウム、微粒子の軽質
炭酸カルシウムおよび有機顔料との併用が好ましい。
又、高度な耐水性を要求される用途では、例えばメラミ
ン、エポキシ、アジリジン、グリオキザール、ジアルデ
ヒドスターチ、グルタールアルデヒド、ジメチロールウ
レア、ホウ酸、ホウ砂、ジルコニウム塩などの架橋剤を
併用することによって更に耐水性を向上することが出来
る。
【0012】保護層中には必要に応じて以下に例示した
ワックス、金属石鹸を配合することができる。パラフィ
ンワックス、カルナバロウワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸
アミド例えばステアリン酸アミド、エチレンビスステア
リン酸アミド、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸多価金
属塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛などが
挙げられる。他に本発明の効果を損なわない範囲で撥油
剤、消泡剤、粘度調節剤、蛍光染料など各種添加剤を保
護層組成物中に配合することはさしつかえない。
【0013】保護層は、乾燥重量で、0.1〜6g/m2
より好ましくは0.5〜4g/m2塗工される。0.1g/m2
未満では保護層としての効果に乏しく、6g/m2を越える
と発色感度が低下する原因となる。又保護層は2層以上
の多層にすることもできる。
【0014】感熱発色層中に含有させる無色ないし淡色
の電子供与性発色性染料としては、トリアリールメタン
系化合物として、3,3-ビス(P-ジメチルアミノフェニ
ル)-6-ジメチルアミノフタリド、ジフェニルメタン系
化合物として、4,4'-ビス-ジメチルアミノベンズヒドリ
ンベンジルエーテル、N-2,4,5-トリクロロフェニルロイ
コオーラミン、N-2,4,5-トリクロロフェニルロイコオー
ラミン、キサンテン系化合物として、ローダミンB-ア
ニリノラクタム、3-ジエチルアミノ-7-ジベンジルアミ
ノフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-ブチルアミノフル
オラン、3-ジエチルアミノ-7-(2-クロロアニリノ)フ
ルオラン、3-ピペリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3-エチル-トリルアミノ-6-メチル-7-アニリノフル
オラン、3-シクロヘキシル-メチルアミノ-6-メチル-7-
アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-
(β-エトキシエチル)アミノフルオラン、3-ジエチル
アミノ-6-クロロ-7-(γ-クロロプロピル)アミノフル
オラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオ
ラン、3-(N-イソアミル-N-エチルアミノ)-6-メチル-7
-アニリノフルオラン等が挙げられる。
【0015】電子受容性顕色性化合物については、温度
の上昇によって液化、ないしは溶解する性質を有しかつ
上記電子供与性発色性染料と接触して呈色させる性質を
有するものであれば良い。代表的な電子受容性顕色性化
合物の具体例としては4-tert-ブチルフェノール、4
-アセチルフェノール、4-tert-オクチルフェノール、
4,4'-sec-ブチリデンフェノール、4-フェニールフェノ
ール、4,4'-ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4'-イソ
プロピリデンジフェノール、4,4'-シクロヘキシリデン
ジフェノール、4,4'-ジヒドロキシジフェニルサルファ
イド、4,4'-チオビス(6ーtert-ブチル- 3- メチルフェ
ノール)、 4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフォン、
4-ヒドロキシ-4'-イソプロポキシジフェニールスルホ
ン、4-ヒドロキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシフタル
酸ジメチル
【0016】4-ヒドロキシ安息香酸メチル、4-ヒドロキ
シ安息香酸プロピル、4-ヒドロキシ安息香酸ーsec-ブチ
ル、4-ヒドロキシ安息香酸フェニル、4-ヒドロキシ安息
香酸ベンジル、4-ヒドロキシ安息香酸トリル、4-ヒドロ
キシ安息香酸クロロフェニル、4,4'-ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、などのフェノール性化合物、または、
安息香酸、pーtert-ブチル安息香酸、トリクロル安息香
酸、テレフタル酸、サリチル酸、3-tert-ブチルサリチ
ル酸、3-イソプロピルサリチル酸、3-ベンジルサリチル
酸、3-(α-メチルベンジル)サリチル酸、3,5-ジ-tert
-ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン酸、およびこ
れらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜
鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウムなどの多
価金属との塩などの有機酸性物質、4,4'ービス(P-トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニニル
エタン、N-(Pートルエンスルホニル)ーN'ーフェニル尿素
などが挙げられる。
【0017】顕色性化合物は通常発色性染料100重量
部に対して100〜500重量部、好ましくは150〜
300重量部の割合で混合し使用する。感熱発色層の保
存性を補うために保存性向上剤を添加することも何ら差
しつかえない。このような保存性向上剤としては、例え
ば1,3,5−トリス(4-tert-ブチル-3-ヒドロキシ-2.6-ジ
メチルベンジル)イソシアヌル酸、1,1,3-トリス(2-メ
チル-4-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、
1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-シクロヘキシ
ルフェニル)ブタン、1,1-ビス(2-メチル-4-ヒドロキ
シ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、4,4'-(1-フェニ
ルエチリデン)ビスフェノール、4,4'-[1,4-フェニレ
ンビス(1-メチルエチリデン)]ビスフェノール、4,4'
-[1,3-フェニレンビス(1-メチルエチリデン)]ビス
フェノールなどのフェノール系の化合物および4-(2-メ
チル-1,2-エポキシエチル)ジフェニルスルフォン、4-
(2-エチル-1,2-エポキシエチル)ジフェニルスルフォ
ン、4-(2-メチル-グリシジル)ジフェニルスルフォ
ン、4-(2-エチル-グリシジル)ジフェニルスルフォ
ン、4-(2-ブチル-グリシジル)ジフェニルスルフォ
ン、4-(3-メチル-3,4-エポキシブチル)ジフェニルス
ルフォン、4-(2-メチル-3,4-エポキシブチル)ジフェ
ニルスルフォン、4-(2-メチル-2,3-エポキシブチル)
ジフェニルスルフォン、4-(2-メチル-1,2-エポキシエ
チルオキシ)ジフェニルスルフォン、4-(2-メチル-2,3
-エポキブチルオキシ)ジフェニルスルフォン、4-(2-
メチル-1,2-グリシジルオキシ)ジフェニルスルフォ
ン、4-(2-メチル-グリシジルオキシ)4'-クロロジフェ
ニルスルフォン、4-(2-メチル-グリシジルオキシ)-4'
-ブロモジフェニルスルフォン、4-(2-メチル-グリシジ
ルオキシ)-4'-メチルジフェニルスルフォン、4-(2-メ
チル-グリシジルオキシ)-2',4'-ジメチルジフェニルス
ルフォン、4-(2-メチル-グリシジルオキシ)-2',4'-ジ
クロロジフェニルスルフォン、4-(2-メチル-グリシジ
ルオキシメトキシ)ジフェニルスルフォン、4-(2-メチ
ル-グリシジルオキシ)-4'-(p-メトキベンジルオキ
シ)ジフェニルスルフォン、等のジフェニルスルフォン
誘導体、4,4'-ビス(P-トルエンスルフニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタンが挙げられる。もちろ
ん、これらに限定されるものではなく、又必要に応じて
2種以上の化合物を併用することもできる。
【0018】感熱記録材料の感度を向上するために感熱
発色層に配合される増感剤として例えばパラベンジルビ
フェニル、ジベンジルテレフタレート、1-ヒドロキシ-2
-ナフトエ酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、アジピン
酸ジ-o-クロルベンジル、1,2-ジ(3-メチルフェノキ
シ)エタン、シュウ酸ジ-p-クロルベンジル、シュウ酸
ジ-p-メチルベンジル、1,2-ビス(3,4-ジメチルフェニ
ル)エタン、1,2ーシ゛(3ーメチルフェノキシ)エタン、1,
2ージフェノキシエタン、pー(4ーメチルフェノキシ)ジフ
ェニルなどが使用できる。これらの有機熱可融性物質
は、水を分散媒体として使用しサンドグラインダー、ア
トライター、ボールミル、コボーミル等の各種湿式粉砕
機によってポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、およびスチレン−無水マレイン酸共重合体塩及びそ
れらの誘導体などのような水溶性合成高分子化合物の
他、界面活性剤などと共に分散させ分散液とした後、感
熱発色層塗料調製に用いられる。
【0019】本発明において、他に感熱発色層を構成す
る材料としては接着剤、無機または有機顔料、ワックス
類、金属石鹸、さらに必要に応じ紫外線吸収剤、保存性
向上剤、蛍光染料などを挙げることができる。
【0020】接着剤としては、例えばポリビニルアルコ
ール及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミドーアクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミドーアクリル酸エス
テルーメタアクリル共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、
デンプン、カゼイン、ゼラチン等及びそれらの誘導体等
の水溶性高分子以外にポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタアクリレート、
エチレンー酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチ
レンーブタジエン共重合体、スチレンーブタジエンーア
クリル系共重合体のラテックスなどが挙げられる。
【0021】無機顔料としてはカオリン、焼成カオリ
ン、タルク、ロウ石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、
炭酸バリウム等が、また有機顔料としては尿素、フェノ
ール、エポキシ、メラミン、グアナミン、スチレン樹脂
などが挙げられる。
【0022】ワックスとしては、パラフィンワックス、
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸アミド例え
ばステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、高級脂肪酸エステルなどが挙げられる。金属石鹸と
しては、高級脂肪酸多価金属塩すなわちステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、オレイン酸亜鉛等が上げられる。感熱発色層塗料は
シート状支持体の一表面に3〜8g/m2(乾燥)となる様
に塗布され、それによって感熱記録層が形成される。
【0023】本発明に用いられる支持体材料には、格別
の限定はなく、例えば上質紙、中質紙、コート紙、アー
ト紙、キャストコート紙、樹脂ラミネート紙、ポリオレ
フィン系合成紙、合成繊維紙、合成樹脂フィルム等を適
宜使用することが出来る。感熱発色層を形成する方法と
してはエアーナイフ法、ブレード法、グラビア法、ロー
ルコーター法、スプレー法、ディップ法、バー法、およ
びエクストルージョン法などの既知の塗布方法のいずれ
を利用しても良い。
【0024】又、保護層を形成する方法としては感熱発
色層を形成する方法と同様の塗工方式が挙げられるが、
エアーナイフ法・ブレード法・ロールブレード法・グラ
ビア法・ロールコーター法・スプレー法・ディップ法お
よびエクストルージョン法のような感熱発色層上にのせ
た保護層塗料を軽くかきとる方法が好ましい。裏面から
の油や可塑剤の浸透を抑えたり、カールコントロールの
ためにバック層を設けることもできる。また必要に応じ
て感熱発色層の下にアンダーコート層を設けるなど種々
の変形をすることはなんら差しつかえない。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。 感熱層の形成 (1) 発色性染料分散液Aの調製 成分 量(重量部) 3−(N−イソアミル−N−エチルアミノ) −6−メチル−7−アニリノフルオラン 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20 (2) 顕色性化合物分散液Bの調製 成分 量(重量部) 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20 (3) 増感剤分散液Cの調製 成分 量(重量部) シュウ酸ジーpーメチルベンジルエステル 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20 (4) 保存性向上剤分散液Dの調製 成分 量(重量部) 4-(2-メチル-ク゛リシシ゛ルオキシ)-4'-ヘ゛ンシ゛ルオキシシ゛フェニルスルフォン 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20 これらの組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダ ーにて別個に分散した。 (5) 顔料分散液Eの調製 成分 量(重量部) タルク 40 (MSP、竹原化学工業(株)) ヘキサメタリン酸ソーダ0.7%溶液 60 この組成物をカウレス分散機で分散した。
【0026】さらに分散物F液として20%ステアリン
酸亜鉛分散物と分散物G液として20%ステアリン酸ア
ミド分散物および接着剤Hとして15%のアクリルエマ
ルジョン(KS1515、荒川化学工業(株)製)と接
着剤Iとして10%ポリビニルアルコール(NM11
Q、日本合成化学工業(株)製)を用意した。これらの
分散物・接着剤を用いて乾燥後の重量比率が、A:B:
C:D:E:F:G:H:I=10:20:20:3:
22:5:5:10:5となるように配合して塗工液と
した。この塗工液をロッドブレード法によって坪量60
g/m2の片艶紙上に6g/m2(乾燥)塗工し、感熱発色層を
形成した。
【0027】(実施例1〜2) 保護層の形成接着剤として、10%ポリビニルアルコー
ル(NM11Q、日本合成化学工業(株)製)アクリ
ル系エマルジョン(KS1515、荒川化学工業(株)
製)、顔料として軽質炭酸カルシウム(ブリリアント1
5、白石中研製平均粒径0.15μm)、さらに20%
ステアリン酸亜鉛を用いて乾燥重量比率が20:40:
35:5となるように保護層塗液を調製した。別にラム
ザンガムの0.5%水溶液を調整し、これを保護層塗液
に乾燥固形分濃度換算で、保護層中の顔料100重量部
に対して、それぞれ0.5重量部(実施例1)、1重量
部(実施例2)を添加した。
【0028】これを先に形成した感熱発色紙の感熱発色
層上にロッドブレードで2g/m2(乾燥)塗布、乾燥後、
水分5〜8%、線圧80Kg/cmでカレンダー掛けを行い 感熱
記録材料を作成した。
【0029】(実施例3〜4) 実施例1中の保護層に添加したラムザンガムのかわりに
キサンタンガム(実施例3)、ウェランガム(実施例
)0.5重量部添加した。それぞれの塗液を同様の処
理を行なって感熱記録材料を作成した。
【0030】
【比較例1〜2】実施例1中の保護層に添加したラムザ
ンガムのかわりに以下に示す水溶性高分子化合物を、乾
燥固形分濃度換算で、顔料100重量部に対して0.5
重量部添加した。AGガム(カルボキシメチルセルロー
ス、第一工業製薬(株))(比較例1)、HEC(ヒド
ロキシエチルセルロース、ダイセル(株))とした以
外、同様の処理を行なって感熱記録材料を作成した。
【0031】
【比較例3】実施例1中の保護層に添加したラムザンガ
ムを添加しない以外、同様の処理を行なって感熱記録材
料を作成した。
【0032】感度測定:市販の高速ファクシミリUF6
0(松下電送製)を使用しコピーモードで記録を行い、
そのときの記録濃度をマクベス反射濃度計(RDー91
4型、マクベス社製)にて測定し、その記録濃度をもっ
て感度とした。表1に結果を示す。 耐油性:市販の高速ファクシミリUF60(松下電送
製)を使用しコピーモードで記録を行い、食用大豆油を
印字部に数的滴下し、24時間後ガーゼで大豆油を拭き
取った後、印字部の濃度をマクベス反射濃度計(RDー
914型、マクベス社製)にて測定し、処理前の濃度と
の比較から保存率を出して評価を行った。表1に結果を
示す。 耐塩ビ性:市販の高速ファクシミリUF60(松下電送
製)を使用しコピーモードで記録を行い、三井東圧化学
(株)社製塩ビラップフィルム、KMAを発色部にの
せ、500g/cm2 の荷重をかけ、20℃、65%R
H環境下で1週間おいたのち、消色程度を目視判定し
た。表1に結果を示す。○は全く消色が認められなかっ
たことを、△はやや消色が認められるものの充分判読が
できるレベルであったことを、×は完全に消色していた
ことを示す。 表1に結果を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によって、保存性と感度の優れた
感熱記録材料を製造することが可能となった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体上に無色ないし淡色の電子
    供与性発色性染料、加熱により該発色性染料を発色させ
    る電子受容性顕色性化合物、及び結着剤を主成分として
    含有する感熱発色層とその上に水溶性高分子化合物と顔
    料を含有する保護層を設けた感熱記録材料において、該
    保護層中にキサンタンガム、ラムザンガム、ウェランガ
    ム及び又はそれらの混合物からなる水溶性高分子化合物
    、保護層中の顔料100重量部に対して0.3〜2.
    9重量部含むことを特徴とする感熱記録材料。
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